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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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781.  秒速5センチメートル 《ネタバレ》 
映像の美しさは特筆ものであくまで"プロモーションビデオ"として見れば、山崎まさよしの楽曲で逃げてもだいたい許されるのではないだろうか。主人公の心情をひたすら詩のようなナレーションで被せ、中二病みたいな青春時代から一転、夢破れた現在を一層際立たせ、「振られました、悲しいです」と自己憐憫に耽っている男の自慰行為を見ているよう。初恋の相手の幻影を求めて彷徨う未練たらたらの男性と、過去は過去として別の男と結婚する女性が相容れない平行線上にいるように、セカイ系の生臭さと気持ち悪さが先行し、評価が分かれるのは納得。最初に見た新海誠であるからか映像と雰囲気には感嘆したので、"プロモーションビデオ"として見るなら8点。連作短編だからこそ成立する演出であって、これが長編だったらシャレになっていないだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2015-07-09 19:00:08)
782.  実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 《ネタバレ》 
冒頭、デジタル撮影されたTVの再現VTRのような安っぽさで「これで3時間大丈夫なのか?」と不安げに見ていた。しかし、山岳ベースに入ってからその空気は引き締まったものになっていく。物質主義と癒着にまみれた世界を変えるための崇高な理念が次第に手段になっていき、"総括"と称した反乱分子への私刑に移り変わっていくのでは本末転倒だろう。体制側から描いた『突入せよ! あさま山荘事件』を見ていたので、赤軍側の視点は興味深かったが、ラストの監督の主張がやり過ぎなのは御愛嬌と見るべきか。荒削りならではのエネルギッシュさがある反面、大人のアプローチが欲しい。
[DVD(邦画)] 8点(2015-07-09 18:52:52)
783.  突入せよ!「あさま山荘」事件
可もなく不可もなくといったところ。リアルタイムで事件を体験した世代でもないため、如何にして事件を解決していったかを分かりやすく手堅くまとめていた。感動的に盛り上げるような場違いなBGMがなければ、もう1点差し上げたかったのに。
[映画館(邦画)] 6点(2015-07-09 18:48:26)
784.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 
全編を通して、不思議な不安感に包まれる。バッハのコラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」、ブリューゲルの「雪中の狩人」、生前の妻とロシアの雪原を捉えたフィルム映像、神に等しい存在の父親・・・幾度かフォーカスされるそれは、過去に囚われた主人公の郷愁と願望とリンクしていく。無重力に委ねるが如く、死んだ妻の幻影を抱く未練残りし男性の弱さを象徴しているようだ。妻が二度と現れなくなり、過去は過去として受け止め、立ち直って再出発すると思っていた。しかし、物質主義との折り合いが付けられず、仮想現実の中に閉じこもってしまう結末に、心の拠り所がなく、希望の持てない現代社会と重なる。精神主義を訴えるタルコフスキーは"厭世主義者"の片鱗もあったのではないか。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-30 20:31:42)(良:1票)
785.  映画 けいおん!
原作漫画及びアニメ版ノータッチ。そのような一見さんにはこの映画を語る資格はないだろう。逆にアニメだけでも触れている人にとっては、いろんな感情がないまぜになった青春アニメの傑作だろう。ロンドンに卒業旅行する以外は、特に何てことのないストレスフリーな軽音部の日常。女性目線で描かれた、友情とは違う絆を匂わせながらも、平穏な空気のまま終始していくのが良い。ネガティブな要素を一切拒絶した"理想郷"にいろいろ言いたくもなるものの、最後まで割り切った作風は潔くすら感じる。自分は「別に映画でやらなくても、OVAやテレビの特番でも十分では?」と思ってしまったが。
[DVD(邦画)] 5点(2015-06-30 20:24:04)
786.  耳をすませば(1995)
一本の映画としては素晴らしいのに心にしこりが残る。恐らく小説家志望の少女とヴァイオリン職人を目指す少年の甘くてロマンティックな恋愛模様が、それすら叶わなかった凡庸な大人達に現実を突き付けるからだと思う。ある意味で『火垂るの墓』に並ぶ鬱映画では、と勘繰ってしまうが、夢が叶っても破れても、ひたむきに走った二人にとっての貴重な経験を否定することはできない。貴重な後継者を失ったジブリの責任は非常に大きい。
[地上波(邦画)] 8点(2015-06-30 19:38:38)(良:2票)
787.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 
ジョン・ファブローって聞いたことのある名前だな、と思ったら『アイアンマン1&2』の監督だったとは。 3を蹴って、独立系映画で原点に立ち返る姿は主人公の姿と重なる。 監督・主演と聞くとどうしても独り善がりになるけれど、 嫌みには感じず、むしろ周りに好かれるあたり、監督の人徳が感じられる。 (でなければ、名優&大スターのカメオ出演など実現しない)。  邦題からロードムービーだと思っていただけに、フードトラックに至るまでの道のりはやや退屈で、 そのシーンも尺足らずなのでちょっと肩透かし。 もっといろんなところで、たくさんの人々と交流する姿を見ていたかった。 観賞後、無性にホットサンドを作りたくなったのは言うまでもない。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-30 19:24:14)(良:1票)
788.  ハウルの動く城 《ネタバレ》 
原作既読。"ハウル"と言ったら、宮崎アニメのことを思い出してしまうくらい、悪い意味で原作との剥離が激しい。後半からオリジナル展開でも面白いならまだしも、老人介護や疑似家族、戦争をクローズアップしながらも崇高だと煙に巻いて、無理矢理大団円にしてしまう無責任さだけが残った。躍動感あふれる演出と音楽の相乗効果が素晴らしいだけに大幅減点は避けられない。話題性だけで倍賞とキムタクを利用する意味はあったのか?
[DVD(邦画)] 4点(2015-06-30 19:18:49)
789.  サクリファイス 《ネタバレ》 
『ノスタルジア』の延長線上にあたる作品なのかな、と思う。長いワンシーン・ワンカットの流麗なカメラワークと映像美は素晴らしく、核戦争を揺れだけで表現するあたりは鮮烈。行きすぎた文明社会が根底から覆される時代に突入する寸前、父親は全てを捨てる代わりに、神に救済を求める。家政婦マリアは聖母マリアの暗喩のように思えるし、陰陽魚太極図のロゴが彫られた黒いバスローブを身に纏い、尺八のBGMをバックに家を燃やし尽くすシーンは、東洋の僧の出家を想起させる。精神的な殉教という意味で前述した『ノスタルジア』に通じるものがあった。過去という虚栄を築き上げた自分勝手な大人を全て否定したことで、はじめて息子は言葉を発する。これからの世界はその時代の人間が作り上げるものであり、老醜を晒す前世代が口を出す権利はない、とタルコフスキーは次世代の子供たちにメッセージを発しているようだ。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-21 10:46:20)
790.  ノスタルジア 《ネタバレ》 
下宿先の部屋の陰影、 廃墟に広がる雨音、 滴り落ちて広がる波紋、 霧と雪で覆われた故郷、 焼身自殺を図った男を纏う炎…  ただならぬ雰囲気はある。 しかし、世界の終わりを待つ宗教狂いの男が民衆に精神主義を訴えて殉教しようが、 彼の代わりに余命いくばくもない詩人がロウソクを持って世界を救おうが、誰にも理解できないし、 ただの自慰行為で世界が良い方向に変われたらどれだけ幸せだろうか。 そう思えてしまう自分は、物質社会に逆らえない常識に染まった凡人なんだな、と再確認。  作りものの故郷に沈んでいく『惑星ソラリス』に似た結末に、 祖国に戻れないタルコフスキーの心情と覚悟が重なる。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-20 01:43:46)
791.  世界にひとつのプレイブック
精神疾患を抱えた男女のロマコメというキワモノ的な題材の割に、案外普通の映画で褒める部分が何もない。いや、キワモノを普通に描けたからこそ絶賛されたのかな、という感じです。これが主演女優賞だなんて信じられない。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-06-20 01:09:19)
792.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
『ハート・ロッカー』の姉妹作として位置付けられている気もしないでもない。 ドラマ性を排除し、ヒロインの成長物語するような愚かさも切り捨て、 妄執や狂気と言っても過言ではない焦燥感が伝わってくる。 主人公が女性であることとビンラディンが如何にして殺害されたかという点で本作の強みにはなっているが、 2時間半はちょっと長いし事実だけを提示して何かしらの主張がないのは前作同様不満である。  今でもビンラディンが死んだという実感が湧かない。 彼女が涙を流すラストに、一時的な安堵感と終わりのない負の連鎖が起こる虚脱感を覚えた。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-06-20 01:04:07)(良:1票)
793.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
当時、作品賞が『アバター』でなかったことに「何で戦争賛美の映画が」「退屈でつまらない」みたいな評価が少なくなかった。 確かに映画は娯楽だし、"反戦"は大衆にとって聞こえの良い言葉なんだから、どれだけ平和ボケだったのか。  泥沼の極限状態にうんざりしながらも、こういう緊張状態でしか今の自分を保てない、居場所がない兵士たちの葛藤は、 集団的自衛権や安全保障で揉めている日本でも他人事ではないだろう。 少年を巡るエピソードは余計に感じて多少ダレるが、 アメリカに帰還した主人公が息子に「大人になるとやることが狭まれて一つか二つしかなくなる」と語りかけるシーンは何だか分かる気がする。 安全地帯で年下の上司にとやかくいびられるより、戦場という非現実でヒーローになった方が生きている実感があるからか。 これから混沌としていく世界情勢において、日本は目を背ける状況ではないし、答えは見つからないだろうな。
[映画館(字幕)] 5点(2015-06-20 00:37:29)
794.  ツリー・オブ・ライフ 《ネタバレ》 
冒頭のヨブ記の引用と「世俗に生きるか、神に委ねるか」という台詞が全てを物語っている。「物質主義的な父親が努力ではどうにもならない挫折を体験、改心して真の心の豊かさを手に入れる」という極めてシンプルな家族ドラマをわざと難解にしているだけ。それだけならまだしも、壮大すぎるイメージ映像の羅列を家族ドラマと結び付ける暴挙には失笑が漏れる始末でした。ルベツキによる映像の力は完全に否定できない、むしろ素晴らしいが、この映画の前ではどうしようもない。そもそもマリックの映画は自分には合わない。もっと普通の映画を撮ってください。一番の罪は、これを感動大作として偽って全国公開してしまった配給会社だろう。
[映画館(字幕)] 4点(2015-06-20 00:12:57)
795.  シン・レッド・ライン
ほぼ同年に作られ、時代背景もジャンルも似ている『プライベート・ライアン』と比較されるが、方向性が全く逆の"戦争アート映画"。美しく詩的な映像と熾烈な戦闘シーンのコントラストは印象に残るが、退屈なシーンはとにかく退屈で、目的を果たしたあとの最後の一時間は拷問のようだった。これだけの豪華キャストなのに下手すれば誰なのかも分からないチョイ役レベルの扱いは勿体ない。それなら別に無名の役者でも成立するんじゃ・・・仮に理解できて感じられても、「だから何だ?」としか感じられないな、自分は。
[DVD(字幕)] 3点(2015-06-19 23:56:13)
796.  ブンミおじさんの森
ティム・バートンが審査員長であることも大きかったのだろう、2010年のカンヌパルムドール作品。他では真似出来ない独創性はあるが、一つ一つのエピソードが発展せず空中分解するだけ。東洋的情緒に溢れた映像美もありふれた感じですぐ飽きてしまう。同じ意味不明なら次年度の最高賞である『ツリー・オブ・ライフ』の方がまだマシ。
[DVD(字幕)] 2点(2015-06-15 20:08:05)
797.  FEAR X フィアー・エックス 《ネタバレ》 
これは自己破産しても仕方ないのではないか。妻殺しの犯人を探す警備員を描いたサスペンスのように見えて、後半は訳分からないデヴィット・リンチ的世界なんだもん。レフン監督のトレードマークである露骨な暴力描写を避け、自分のスタイルを模索している姿が垣間見える。出張していた警官が主人公の妻を巻き込んでしまったのが真相なのかもしれないが、後半はその警官に視点が置かれるため、主人公の影が薄くなって、追いていかれた感じが否めない。そもそも警官は主人公が作り出した妄想の産物なのだろうか? それとも警察が事実を隠蔽したのだろうか? どこが現実でどこが妄想か曖昧で余計分からなくなる。今まで撮りためてきた容疑者候補の写真を捨てた主人公は、わだかまりを抱えながら生きていくのだろう。エンドロールの冷徹なシンセサイザーが異様な赤い世界と打って変わって際立つ。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-09 19:48:29)
798.  オンリー・ゴッド 《ネタバレ》 
『ドライヴ』の熱狂と期待の反動もあるのだろう、賛否両論の極致とも言えるカルトムービーの怪作として再評価されるかも。過去の作品群を見れば一目瞭然で、レフンはタランティーノとは対照的なアート寄りの人間だからだ。『ドライヴ』にあった最低限で効率的な脚本を削ぎ落とし、スタイルだけで勝負するもその限界を露呈させてしまう。とは言え、凡作とは決めつけられない画の圧倒的な強度には目を見張る。何かおぞましいことが起きるのではないか、という異常なまでの威圧感と緊張感に心身ともやられてしまった。主人公より遥かに目立つ元警官のチャンは、独自の倫理感でギャングのゴッドマザーですら容赦なく裁き、『ノーカントリー』の殺し屋を彷彿とさせる一方で、優しい父親で民衆からも慕われている絶対的な存在。主人公は彼に挑むが完敗し、同時に父親殺しの罪悪感と強権的な母に苛まれて、裁かれたい、真人間として生まれ変わりたかったのだろう。チャンはそういう生き方しかできなかった人間達に対して裁き、そしてカラオケで弔う。憎かろうが死ねば仏で人として供養する侍に近いというか、物凄く仏教的。笑ってはいけない神聖な儀式だろうけど、あまりのヘンテコさに苦笑いするしかない。ただ、自分はこの世界観は嫌いではない。一度観るだけで十分だけど。
[映画館(字幕)] 6点(2015-06-09 19:45:23)
799.  ヴァルハラ・ライジング 《ネタバレ》 
低予算で作られた映画だろう。しかし、映像は力強く且つ平静を保っているようで安さを感じない。セットは最小限で荒涼な風景が隻眼の男の心象世界を映し出しているようだ。北欧神話がベースのため、その知識がないと厳しい作品であることには違いないが、一言も発しないマッツ・ミケルセンの存在感が、下手すれば破綻しかねない強靭で脆い作品スタイルを支えている。ヴァルハラは英雄の墓標を意味しているらしく、予知能力で見える血のように赤い未来に向かって、彼は心の平安を求めて死を欲しているのだと解釈した。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-09 19:42:55)
800.  ブロンソン 《ネタバレ》 
「有名になりたい」。漠然としたつまらない承認欲求のために、刑務所で暴れるだけの愚かな筋肉バカの話と言えばそれまでだが、レフンとハーディのタッグであるから普通で終わるはずがない。冷徹で的確な距離感を保ち、決めるところはキチンと決めるセンスが潔い。暴力でしか自分を表現できない不器用なブロンソンに対して、レフンは投影していると思うし、彼とは違う道を見つけたが故の客観性を持っている。それに応えるハーディは、一見筋肉バカのように見えて、知的でチャーミングに熱演。独り善がりと客観性、愚鈍と哲学、現実と映画(妄想)の"対比"はこの映画でも健在だ。イチモツの小ささがコンプレックスだとしたら、もっと別な方法で自分を磨くべきなのに、それしか見つけることができなかった悲しさ。身の丈に合った人生を受け入れられなければ、彼のような自己肥大化した人間になることを脳内劇場で学ぶべきなのだ。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-09 19:37:04)
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