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801.  ダーティー・コップ(2016)
ニコラス・ケイジとイライジャ・ウッドのコンビでこんなB級以下の作品だなんて、かつての姿からはおよそ考えられないのだが・・・。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2020-11-26 22:59:39)
802.  男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 《ネタバレ》 
これは一体どうしちゃったんだ?というくらいいきなり質が落ちてしまった作品。冒頭の恒例の夢でとらやファミリーが出ないところで不吉な予感が漂う。序盤で久々の(しかも堅気になった)登が登場して(第10作以来?)テンションが上がるも、寅さんが説教してそれで終わり。使われ方あれだけかい!中原理恵のキャスティングは・・・前々作の都はるみで「そういうのもありか?」と山田監督が思ってしまったのかもしれませんが、あっちほどのいろいろな周到な配慮がないので、逆に理恵さんが可哀想。渡瀬恒彦は完全に浮きまくり、あの白スーツでとらやに登場した日には、そのまま椅子や机を蹴り飛ばして仁義なき大暴れをするんじゃないかと思ってしまいますよ。佐藤B作はひたすら陰鬱なだけで、似たシチュエーションの第15作の船越英二とは雲泥の差(おまけに最後のあの処理は・・・)。しかもとらや登場場面は意味合いが渡瀬恒彦とまったくかぶっている。そうそう、とらやファミリーも、あけみの結婚という美味しいネタがありながら、今回はほとんど機能していません。と、ダメ出しばっかり目についてしまった一作でした。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2020-11-24 00:10:24)
803.  太陽の中の対決 《ネタバレ》 
導入部はややごちゃごちゃしているが、駅馬車の待合室あたりからじわじわと緊張感が高まってくる。このシーンにしても、駅馬車の道中にしても、強盗のシークエンスにしても、一つ一つのシーンが走っていなくて、じっくり落ち着いているのです。ただ、そうやって演出が冴えていくほど、主人公以外のキャラの弱さももろに露呈してしまって・・・。味方の集団なんてみんなで足を引っ張っているだけだし、敵の軍団にしても、特段の技術や頭脳があるわけではなく、唯一の強みは2発食らっても立って歩いてる生命力の強さ(笑)というのであれば、主人公が何と戦っているのかが分かりません。主人公のひたすら冷徹な造形はなかなかだったので、それ以外の甘さが残念。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-21 01:02:10)
804.  ファースト・マン
これはもしかして、アームストロングがいまわの際に見ている人生の走馬灯なのか?と思うくらい、各シーンがブツ切りで、しかも大半が主観描写しかないのです。飛行中のシーンも、あえてカメラは主人公脇にぴったり寄り添っており、派手に飛び回る映像も、周囲のリアクションも排除されている。その意図は分からなくはありませんが、それならいっそ完全VRの企画映像か何かにした方がいいし、あまり成功しているとは思えない。あと、こういうヒーローたる人物をあえて地味に描いたという点ではスピルバーグの「リンカーン」を連想しますし、チャゼル監督はあれを見ていたのかもしれませんが、あの領域に達するためには、まだ不足です。
[ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-11-20 00:16:13)
805.  男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 《ネタバレ》 
もうこれは、竹下景子様に尽きます。作品世界への適合度、寅さん好みの人物造形、渥美清との演技と掛け合いの相性、すべてがスーパーマドンナともいうべき魅力を発散しています。見る前からある程度想像はできていましたが、予想以上でした。そして、とらやで寅の袖を引いて囁く(というか口走る)あの一言のインパクト、さらに柴又駅の別れのシーンの、少ない台詞に込められた膨大な情報量。前半、とらやシーンを大幅にカットして投入された旅先での丁寧な積み重ねが、凝縮されて生きています。●備中高梁というところも、程良く観光地、程良く田舎で、またこの作品の舞台に合ってるんだなあ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2020-11-19 00:40:07)(良:2票)
806.  フラミンゴキッド 《ネタバレ》 
ロマコメの達人ゲイリー・マーシャルに、初期にはこんなストレートな青春作品があったんですね~。導入部分では、スモール・タウンものの定番どおり、何となく鬱屈して退屈した日々が描かれる。頑固親父として出てくるのが、後のマーシャル作品でいつも美味しいところを持っていくヘクター・エリゾンドというのがちょっと笑える。が、その後が妙に発展しません。何がいけないのかと考えたのですが、やはり、中盤の舞台となる肝心の高級クラブとやらが、場末のリゾートバーにしか見えないという点でしょうか。ここは頑張ってきちんと華麗な都会派クラブを作ってほしいところでした。よって、最後にやっぱり家族の元へ、とかになっても、結末として機能しません。●ところでこの作品、マリサ・トメイのデビュー作でもあるんですね!全然気づかなかったよ!
[DVD(字幕)] 5点(2020-11-16 00:15:56)
807.  スターリンの葬送狂騒曲
世界史に残されるほどの大虐殺者・スターリンをネタにしてコメディにするんですから、針の穴を通すような周到な作り込みが必要になるはずなのですが・・・いろいろ出てくる側近の数々が、ただあれこれ騒いでいるだけで、キャラクターとして機能していない。そして皮肉なことに、スターリンが画面から消えてからは、別な意味で収拾と統制がとれなくなっています。結局、笑えるところがありませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-11-15 23:59:25)
808.  ニコライとアレクサンドラ 《ネタバレ》 
主人公がニコライ2世であるというだけで、もう最後の悲劇は分かってしまうので、前半の壮麗な光景の数々も、そして4姉妹の無邪気な笑顔も、見ていて何とも言えない気分になってしまうのですね・・・。●前半の(映画上の)MVPは、何といっても怪僧ラスプーチンです。華麗な衣装の各キャストの中に、凶報を告げるカラスのごとくひっそりたたずむ黒マント。長身と目力、長髪と髭。この人の名前を聞いて反射的に「ラ!ラ!ラスプーチン!」とつい歌ってしまう私達にも、正確な姿と、そして歴史上の位置づけを伝えてくれます。●レーニンやスターリンも本物そっくりの役者を使っているのも唸りますが、最初にちらりと出てきたそのボルシェヴィキ連中が、中盤過ぎまで画面から姿を消していながら、政府の崩壊とともにあっという間に権力を掌握する逆転の構図。その間の転換点となっているケレンスキーの描写も的確で、既存体制に対する革新側と思っていたら、いつの間にか革新される側になっていた、という皮肉も込められています。●それと反比例して進行していく、皇帝一家への容赦ない扱い。そして最後、あらかじめ分かっていたそのシーンの手前、無音・無言の間がもたらす、絶望的な暗黒のインパクト!
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-11 03:36:53)
809.  ダメージ 《ネタバレ》 
導入部のところで、「おいおい、もうかよ」と突っ込んでしまいました。既婚者の不倫であり、さらにそれが息子の恋人ともなれば、まずそれに先立つ夫婦関係や親子関係の「日常生活」があっての、それに対する背徳や逸脱でしょうに。●加えて、ビノシュとリチャードソンが並んだときに、どう見ても「母親と、その息子の恋人」に見えません(ちなみに2人は6歳違い)。このキャスティングは役者が可哀想でしょ。ただし、ビノシュはここで自分はこういうファム・ファタールには合わないと悟ったのか、後の「イングリッシュ・ペイシェント」や「ショコラ」では家庭的ほっこり路線で才能を開花させたわけで、やはり役の選択って大事です。●息子が「それを知ったとき」がクライマックスであることは当然なのですが、その後の処理の、まあ何ともったいないこと!あそこから関係者の心理の綾がどう重層的に展開するか、がこの作品の骨であるはずなのに。あれだったら、そもそも登場人物にとっての主題自体が、不倫から息子の死にスライドしてしまいます(実際そうなってます)。●とかいろいろアラも発見しつつ、全体としては、アイアンズ/ビノシュ/リチャードソンの強固な存在感トライアングルによって自然に最後まで見られてしまうという、何とも困った作品。
[DVD(字幕)] 6点(2020-11-10 01:57:11)
810.  男はつらいよ 旅と女と寅次郎 《ネタバレ》 
マドンナが都はるみなんで、演技力は望むべくもなく、実際見ていてハラハラしてしまう。しかしやはり、その辺は最小限にしておいて、開き直ったかのように随所で歌をぶち込んでくる。まるでミュージカルを見ているようです(!)。そのため脚本にも強引な箇所が見られますが、こういうのはそれでいいのです。ただ、佐渡の別れのシーンは、「ファンが待ってるから」ではなくて、「ここまで心配して汗かいてアンタを迎えに来た人たちがいるだろ」と言ってほしかったし、「行かせたくない」ではなく「行くんだよ!」と言ってほしかった。●とらやのリサイタルシーンはやっぱり名シーンなんだけど、そこに深みを与えているのは、影から思い詰めた表情でひっそり見つめる寅、そしてそれを見上げて何かに気づくさくら。●指輪はもう少し活用してほしかったな~、ちょっと使い損ねた印象。●しかしやっぱり、この作品で一番凄いのは、あの「日生のおばちゃん」こと中北千枝子さんを、堂々と「保険外交員役で」出してくださったことではないでしょうか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-11-07 00:54:57)
811.  怒りのガンマン/銀山の大虐殺 《ネタバレ》 
進行に伴って悪そうな奴が次々出てくるんだけど、その辺がまずごちゃごちゃして整理されていない。その後雑魚は処分されて三兄弟に収斂していくんだけど、ボス格の長男は人の好さそうなオッサンだし、次男はどっちかといえば執事みたいだしで、そもそも悪の三兄弟に見えない。キーポイントとなる脱獄囚は、二枚目なのか三枚目なのか、また頭が良いのか悪いのかもはっきりしない、実に中途半端な造形。と、突っ込みどころは満載なのですが、とりあえず作品を維持しているのは、リー・ヴァン・クリーフが無敵だからです。多数の銃口の前を悠然と歩いても誰も撃たない(撃てない)、誰かが襲いかかろうとしたら一瞬で撃退。ヒーローがヒーローであって格好良ければ、こういう作品は何とか成り立つのです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-11-03 02:49:08)
812.  男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 《ネタバレ》 
「田中裕子とジュリーへの恋愛指南」の一言で片付けられそうな気もするのだが、よく考えるとそれにとどまらない奥の深さがある。マドンナはジュリーを、当初は二枚目だから気が進まないと言い、デートしても何も喋らないのが嫌だと言う。もちろんその逆が寅さんであって、スナックでいきなり「今夜は飲んじゃおう!」とノーガード全開になってしまう描写にもそのベクトルは示されている。しかし、いざいい雰囲気になると引いてしまうのは寅の宿命でもあるし、まして結婚の心理がどうのこうのという相談には、寅は一切対応できない。もはや自分の中で処理しきれずにグシャグシャになる。あの、せっかくの相談の場から席を立ってしまう一幕に、そのあたりの心理の綾が凝縮されている。●それにしても、後にはいろいろ癖のある役や影のある役も多かった裕子さん、この「どこにでもいるような地味目のデパートガール」役の、何とも初々しく、そして神々しいこと!「おしん」で国民的女優に躍進するのはこの翌年なので、よくその前の貴重な時期を収めておいてくれたと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-11-02 00:57:36)
813.  ロスト・バケーション 《ネタバレ》 
どうみてもお馬鹿B級ホラーではない?と思いながら見始めたのですが、意外にちゃんとした内容でした。前半のこれでもかというような広大な海面や波の映像迫力はなかなかでしたが、今日では逆に「これって合成でもできるよね」と思われてしまうのが、かえって残念。しかし、鯨→岩礁(干潮)→岩礁(満潮)→ブイと、限られた空間の中で少しずつ視点を変えて話も動かすテクニックも、いい感じに機能しています。●それに比べて、「サメ以外の発生事情」はあまり工夫なかったかなー。酔っ払いのオヤジは進行上もいなくてもよい上に、わざわざバッグや携帯に向けてアクションをさせたんだったら、その物体を後でどこかで登場させないといかんでしょ。船が見えていなくなるというのも、もう少し活用のしようがあったような。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-01 01:45:53)
814.  モンスーン・ウェディング
最初の方でごちゃごちゃと大家族のいろんな人が出てきて、あまり整理されてないなあと思っていたら、そのままごちゃごちゃと最後まで行ってしまいました。同時並行的な展開でいろいろやりたかったんでしょうけど、それをするには、演出側の焦点絞り力も場面まとめ力も欠けています。
[DVD(字幕)] 3点(2020-10-31 01:36:29)
815.  ソフィー・マルソーの刑事物語
タイトルと設定から刑事系サスペンスを想像していたら、導入部だけはそんな感じだけど、あとはひたすら各登場人物が流れのままに会話劇を繰り広げているだけです。そもそもこの設定なのに、モラルに反する背徳性も、それを乗り越える情熱や執念も感じさせない時点でいかんでしょ。
[DVD(字幕)] 3点(2020-10-30 00:54:06)
816.  テキサス
アラン・ドロンがコメディなんですね。しかし、「僕はコメディもできるんだぜー!」みたいな変な気合の入り方をしていて、妙に空回りしています。脚本も、いい感じに笑えそうなんだけど、肝心なところで落ちない。ツボの位置は正しいんだけど、押し方を間違えている、という感じでしょうか。結局最後は、そこまでせっかく揃えた登場人物の数々を料理しきれずに、グダグダに終わっています。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-10-28 01:52:44)
817.  スウィート17モンスター 《ネタバレ》 
この主人公は基礎の部分で思考回路がいくつか飛んでいるし、周囲の厚情や配慮にも気づいていないし、そもそもそれを認識しようとすらしていない。そしてそれを正当化できる要素が何一つ存在しない。最後の方でなぜか急転直下でいろいろ解決するんですけど、それでもなお、花壇の花は勝手に取っていくわ、映画館の中で携帯の画面は光らせるわで、根本は大して変わっていないことを窺わせる。映像製作者の彼、本当にこの子に接近しちゃっていいの?
[DVD(字幕)] 3点(2020-10-27 00:18:16)(良:1票)
818.  小悪魔はなぜモテる?!
最初のナレーションでもう中身が想像できてげんなりだったのですが、本当にそうなってしまったのでさらにげんなりでした。必要な情報を全部喋ってしまっている(したがって映像がそもそも必要ない)時点で、多分この先も、横からあれこれかぶせてアラを隠そうとする作り方なんだろうな、と予想できてしまうのですよ。
[DVD(字幕)] 2点(2020-10-24 00:20:17)
819.  奇跡の海 《ネタバレ》 
トリアー監督はとりあえず、「一番救わなければならない人を拒絶する神の矛盾や偽善」とかその辺をテーマとして作り出したのでしょうが、エミリー・ワトソンという逸材に出会ってしまって、制作のポイントが異なってきたのではないかと思います。この作品は一言で言うと、「トリアー監督とワトソンのエンドレスノーガード殴り合いバトル」です。トリアーはこれでもかという状況を延々と設定してワトソンにメンタルを削りまくる芝居を要求する。ワトソン(これが映画初出演!)は驚異の粘り腰でそれにどこまでも対応していく。最後は2時間40分、時間切れドロー。ラストの鐘の音は、トリアーからワトソンに対する「よくやった」というご褒美にしか聞こえません。そしてこれで「こういう創作の方法もあるのか!」と目覚めてしまったトリアーが、後に「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とか「ドッグヴィル」に進んでしまったのではないかと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2020-10-19 01:46:01)(良:1票)
820.  男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 《ネタバレ》 
何と今回、恒例の「冒頭、旅先から寅が帰ってきてとらやのメンバーと一騒動」がない。その分、マドンナとの関係がじっくりこってりじわじわと描写されて、まるで一般のラブロマンス映画のようです(!)。挿入音楽も、ほかの作品では聴かないような「ザ・メロドラマ」な曲の連発です。またそういう演出に、いしだあゆみがぴったりなんだな。この人の場合、あまり表情を動かさなくても、目力とさりげない動きだけで芝居ができるんですよね。そしてそして、これまでありえなかったマドンナからのこっそり手渡しメモ(おばちゃん曰く「付け文」)、この予想しないたった1枚の紙がもたらすインパクト!この作品はもうここで十分です。鎌倉のシーンはおまけです(とらやでの対面状況で、デートがどうなるかはもう予想できますからね)。●再見して気づいた点。前半の仁左衛門のマドンナへの説教が、後半に効いている。これを生真面目に受け止めたかがりは、寅に対する思い詰めた純度高いアタックを、一点集中で全力で行う。もちろん寅がそれに耐えられるわけはないのだが、その凝縮された情念の強さは、寅を通り越してとらやメンバーすら動揺させるほどであった。それは、結果としてではあれ座敷ではなく店先のテーブルで済まされる応対や、おばちゃんの「恨むわよ、あの人」の台詞に象徴されている。そうして本作のかがりは、とらやを訪れたマドンナとしては唯一の「歓迎されざるマドンナ」となった。そのあたりの冷徹なほどの厳しさが、シリーズの中でも作品のオリジナリティを際立たせている。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-10-18 02:49:11)
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