801. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 モノの真価を知るがオンナを知らぬオトコと引きこもりオンナによる壁越しの純愛。オトコがオンナを外の世界に連れ出すことでオンナがココロを開いてゆく。名作「ニューシネマパラダイス」の視点で観ているとこういう筋書きを無意識に想像しまい、まんまと騙された。これはミステリー映画、さすがはイタリアの名匠。作中の高貴でエキゾチックな雰囲気からはあのような結末を全く予想できなかった。全てはオンナの手のひらの上。ナイーブでおセンチな引きこもりオンナが実はドロボー猫だった、何ともあっけない幕切れだが一杯食わされたな。 [DVD(字幕)] 7点(2014-12-31 21:56:16)(良:1票) |
802. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
《ネタバレ》 約10ヶ月ぶり2度目観賞。アメコミのSFアクション・コメディ。ノリノリボーイ、クールビューティーな緑女、陽気なアライグマ、「アイ・アム・グルート」しか言わないデクノ坊、感情剥き出しのマッスルハゲ。個性豊かな面々が団結して全宇宙の敵・ロナンに立ち向かう。大規模なSF戦闘シーンにコメディ要素のスパイス。斬新な設定だが絶妙とまではいかず、並みの出来。 [映画館(字幕)] 6点(2014-12-31 21:15:51) |
803. ミリオンダラー・アーム
《ネタバレ》 100万ドルの剛腕。ボールを握ったことすらないド素人な二人の少年をインド人初のメジャーリーガーに育て上げるプロデューサーが主人公。異文化・生活習慣への適応など野球技術指導以外の面でも四苦八苦。テンポ、間が悪くスポコンの割に爽快感があまりないですね。何より「ワン、ツー、スリー…インド!」、笑かされました。 [映画館(字幕)] 6点(2014-12-31 21:03:56)(良:1票) |
804. ジャージー・ボーイズ
《ネタバレ》 重苦しい作品の多いクリント・イーストウッド監督、打って変わって今作は音楽映画。伝説の4人グループ「ザ・フォーシーズンズ」の栄光と挫折。誰もが知る名曲の数々を聴けただけで満足できました。「君の瞳に恋してる」のサビで大盛り上がり、文字通り劇場空間に。でもやっぱりシェリベイベ。まさにカエルの鳴き声、あのセンターボーカルは声変わりしない性分らしいですな。 [映画館(字幕)] 7点(2014-12-31 20:59:51) |
805. 柘榴坂の仇討
《ネタバレ》 浅田次郎原作の武骨な本格時代劇。主君・井伊直弼暗殺を許してから13年の時を経て時代が変わってもなお、仇を追い続けるサムライ。そんな武士の衿持を保つためだけに生きた漢のお話です。刻々と迫る運命の瞬間。中井貴一と阿部寛、日本刀がよく似合う俳優お二方がぶつかり合う殺陣シーンは、劇中を終始流れる張り詰めた凄味の極み。あれだけの執着を持ちながら目の前の仇を斬れなかった漢。無念としか言えません。それでも良作には違いありません。 [映画館(邦画)] 7点(2014-12-31 20:53:18) |
806. 猿の惑星:新世紀(ライジング)
《ネタバレ》 3年ぶり2度目観賞。新作公開に向けての復習。前作から3年、キャスト一新。「共存」か「対立」か。ヒトとサルの命運決する時。ヒトの温もりを信ずる穏健派のシーザーと抗人派のコバ。サルにはサルなりの複雑な考え方の相違があって、決して相容れることはありません。ディザスタームービーにありがちなムダなシーンがほとんどなく、こういった普遍のメッセージがストレートに伝わってきました。禁じ得ぬセンソー、次作でいよいよ自由の女神陥落か…。 [映画館(字幕)] 7点(2014-12-31 03:19:21) |
807. るろうに剣心 伝説の最期編
《ネタバレ》 原作「志々雄編」実写化の後編。福山雅治演じる師匠との修行を経て、いよいよ志々雄との最終決戦に臨む剣心。さらにパワーアップした殺陣、思わず釘付けに。剣心、斎藤、青紫、左之助の4人を志々雄が1人で相手にするシーンは圧巻。復讐の炎をその一身に宿す旧世代の怪物を、藤原竜也が怪演。炎を吐く刀も見事に再現。大半の十本刀に見せ場がなかったのは残念だが、ストーリーとアクション共に申し分なく原作の良さを表現していた。今年有数の傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2014-12-30 00:48:25) |
808. フライト・ゲーム
《ネタバレ》 約10ヶ月ぶり2度目観賞。航空機内での密室サスペンス・パニック。高所恐怖症でアル中にして最凶の航空保安官をリーアム・ニーソンが熱演。やはり苦悩を抱えた肉体派役がよく似合う。20分に1人が死ぬ。密室内での大捜査線。意外な真犯人コンビ。急降下時の激高アクションは危機一髪にして決定的瞬間。それでも興奮度が上がらず良作には至らない。 [映画館(字幕)] 6点(2014-12-29 00:42:37) |
809. フルスロットル(2014)
《ネタバレ》 「アルティメット」のリメイク。「ワイルド・スピード」のスーパーヒーロー、故ポール・ウォーカー最期の主演作。相棒に「パルクール」の共同創始者。ビルづたいに生身で飛び回るトリッキーな動きはニッポンの忍者も真っ青。近未来のデトロイト、中性子爆弾解除のために無法地帯「ブリック・マンション」で2人の男が飛び回るタッグアクション。終盤に意外な真相が明かされるが、驚愕する程ではないですな。 [映画館(字幕)] 6点(2014-12-29 00:00:26) |
810. プレーンズ2/ファイアー&レスキュー
《ネタバレ》 くっちゃべる擬人ヒコーキのミラクルアドベンチャー第2弾、ディズニーアニメ。ダスティが火消しに躍起する今作。前作の熱いレーシングアドベンチャーとは無関係の展開に盛り上がらず。前作公開から間髪入れずに続編やるならレース絡めた物語にしないとね。 [映画館(吹替)] 6点(2014-12-28 01:06:38) |
811. プロミスト・ランド(2012)
《ネタバレ》 田舎町に眠るシェールガスお買い上げに奮闘する営業マンのドラマ。アメリカの田舎の雰囲気と透明感ある歌声はマッチしていたが、心動くポイントが分からなかった。 [映画館(字幕)] 5点(2014-11-09 22:04:54) |
812. リベンジ・マッチ
《ネタバレ》 スタローンVSデニーロは、往年の「ロッキー」VS「レイジング・ブル」。30年の時を経て、因縁のぶつかり合い。決してきれいな汗ではなく加齢臭が漂ってオッサン臭いが、熱さは伝わってきた。生タマゴ一気飲みや、ぶら下がった食肉などロッキーのオマージュがあった。血と汗と涙のフィナーレ後に、まさかのマイク・タイソン。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-31 22:17:21) |
813. トランスフォーマー/ロストエイジ
《ネタバレ》 約4ヶ月ぶり2度目観賞。主人公はマーク・ウォールバーグ熱演の親バカでぶっ飛んだナマクラ発明家、キャスト一新で新シリーズ開始。オプティマス、ビーら5体のオートボットがそれぞれ恐竜型のダイナボットにまたがり香港の“マンモスハイツ”街を駆ける。狡猾な悪役的なスタンリー・トゥッチが、徐々に愛すべきボケキャラに崩れゆく。尺が長くて革命的アクション映像で魅せる様は相変わらず。 [映画館(字幕)] 6点(2014-08-31 22:06:42) |
814. レイジング・ブル
《ネタバレ》 荒らくれで嫉妬深いダメ人間だけど「怒れる牡牛」の異名を取るボクサーをデニーロ怪演。常に減量と向き合う現役時代の締まった体と引退後のでっぷりしたお腹、体重差を絞り出したその役者魂に脱帽です。米アカデミー最優秀主演男優賞受賞、デニーロの代表作に。アニキに引けを取らない横暴ぶりを見せる弟にジョー・ペシ、乱暴な夫に振り回されたあげくDVを食らうブロンドヘアの奥サマにキャシー・モリアーティと脇を固める俳優の好演が印象的でした。モノクロ調が物語に重みを加え、いい味を引き出していたと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-31 02:13:22) |
815. るろうに剣心 京都大火編
《ネタバレ》 原作人気エピソード「志々雄編」を実写映画化、二部作の前編。パワーアップした躍動感ある殺陣シーン。ストーリーも原作の良さを忠実に再現していて、万人受けするのでは。前作同様に配役はツッコミ所満載でした。ただし志々雄真実を熱演した藤原竜也は、難アリと予想していたがドスの効いた風格と声で意外とハマってました。最後の最後で大友監督によるサプライズ。我らが「龍馬伝」ファミリーの主役・福山雅治登場、ししょー!後編必見です。ストーリー、アクション共に完成度の高い傑作。 [映画館(邦画)] 8点(2014-08-31 00:46:20) |
816. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 日本の漫画を原作にした濃ゆい犯罪ミステリー・バイオレンス、韓流映画。ハリウッド映画化に向けての観賞。長い長い15年間の監禁とたった5日間の復讐。ヒロインは標的とその姉の間の子。真相を知った復讐者は標的に同情してしまい、ワンちゃんになって舌をブチン。主演の韓流俳優は血塗れになりながら熱演、よく頑張りました。ネタバレ厳禁の、最後まで目を離せない良作。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-30 22:33:24) |
817. GODZILLA ゴジラ(2014)
《ネタバレ》 ニッポンの生んだ怪獣ゴジラがハリウッド進出。どっしりした足腰、噴き出す青炎。見事に再現していたけど登場があまりに遅すぎる。前半はただのエイリアン・パニック。怪獣映画なのでやむを得ないけれど、人物のキャラに個性がなく観ていて退屈だった。さらに…あの唯一無二のゴジラ主題歌がないではないかっ。 [映画館(字幕)] 6点(2014-08-24 22:18:53) |
818. 思い出のマーニー
《ネタバレ》 今年のジブリは少女の空想青春ドラマか。「湿っ地屋敷」を背にした二人の孤独な少女のヌルい友情はユメの中。自閉的で喘息持ちの少女によるかったるい空想劇がとめどなく続く。このまま終わるのかと落胆していた終盤に、明かされる真実に驚愕。「マーニーは、あたしのばーちゃんだった」。衝撃の誕生秘話。 [映画館(邦画)] 6点(2014-08-17 22:14:09) |
819. 劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-
《ネタバレ》 今作の敵は「念」に対して「怨」。まさかの天空闘技場ジャック。カイチョーまでもがはりつけにされる始末。ウイニングショットはゴンによる「ジャジャンケングーっ」。主題歌はゆずの透明感ある「表裏一体」、惹かれたのはそれだけ。 [DVD(邦画)] 6点(2014-08-17 00:59:54) |
820. アラビアのロレンス 完全版
《ネタバレ》 映画史に燦然と輝く、4時間に及ぶ歴史大作完全版のリバイバル上映を観賞。第一次大戦下、英軍人が砂漠の美しさに魅せられてアラブのために戦う。やがてイギリス人とアラブ人の狭間で苦悩するようになる。ピーター・オートゥル、オマー・シャリフ、アレク・ギネス、アンソニー・クインら豪華キャスト競演。太陽の照り具合で刻々と変わる砂漠の色・いろ・イロ。まるで万華鏡みたい。ただ、劇場が横長スクリーンではなくその良さを充分に体感できなかった。通常版に比べて尺の長さを感じて疲れた。 [映画館(字幕)] 7点(2014-08-17 00:50:58) |