841. あ、春
地味ですが、いい映画でした。ちょっと淡々とし過ぎの感もありますが、ストーリーの重さと軽さのバランスがいいんですよね。山崎努を始めとする役者の演技も良かったし、何より、「日常の微妙な空気感」とでもいうようなものの描き方が好きです。 7点(2003-11-16 20:15:16) |
842. リサ
うーん、設定はユニークで面白かったんですけどね。主人公、失恋していきなりビル登ってるし(笑)。んでも新しい恋人のサムは何だかマザコンのお坊ちゃまにしか見えないし、後半の展開も「何で?ロッククライミング初心者のはずなのにいきなりマッターホルン登っちゃうの?それが愛の力ってこと?」って感じだったんでねえ。 5点(2003-11-16 20:09:29) |
843. アム・アイ・ビューティフル?
人生、そして人間同士のコミュニケーションのしんどさ、うそ臭さを描きつつもあんましイヤな気持ちにさせられない、ちょっとユニークな群像劇でした。でも群像劇というだけあって人がいっぱい出てくるので(当たり前だ)、ちょっと疲れちゃいます。 6点(2003-11-16 20:01:23) |
844. ウェインズ・ワールド
どーもこのマイク・マイヤーズさんという人とは相性悪いんですよね。ちょっと気持ちが沈んでいたときにみたのがいけなかったんでしょうけど、あの「シュッイーーーン」っていうギャグもなあ・・・。今度やる「Dr.スースの帽子をかぶった猫」はちょっと観てみたい気もしますが(なんたってダコタ・ファニングが出てるもんね!)。<追記>マイク・マイヤーズとダコタ・ファニングの新作の邦題が「ハットしてキャット」であることが判明・・・ふ、不安だ・・・。 4点(2003-11-16 19:56:04) |
845. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 がびーん、と来る作品でした(・・・なんか今日は連続投稿してるから、だんだん文章が、頭悪くなってきた)。トラヴィスの抱いている「正義」の歪み方が、当時の(今もか?)アメリカのゆがみを象徴してるようでとても不気味です。そんな異常なトラヴィスの「正義」が本当に「正義」として受け入れられてしまう異常な社会、という皮肉なラストが余韻を残します。よい~ん(・・・今日は、もう、駄目だ・・・)。 8点(2003-11-14 19:41:05)(笑:1票) |
846. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
結構評価割れてますね。僕は80年代の若者の空気をよく表した、いい作品だと思いますよ。世界のどーしよーもない状況(戦争とか貧困とか)に対してどーしよーもなく無気力になっている主人公はいわゆる「シラケ世代」を体現しているように思えるし、そんな彼が一人の少女との出会いによってやる気を出しちゃうところは安易といえば安易だけど、人間って案外そんなもんでしょ?って思うし。徹底的に作りこまれた「もうひとつの地球」の文化もよかったです。しかしこの作品は好きなんだけど、同じガイナックスが作った「トップをねらえ!」はマニア臭プンプンで、ちとついていけません。 8点(2003-11-14 19:30:17) |
847. キートンの探偵学入門
CGもない時代にどーやって撮ったんだ!と驚嘆させられるシーンの連発。すごいなー、キートン。伊達にちびまるこちゃんのナレーターやったり遺跡の発掘しながら事件解決したりしてないな(キートン違いだっつーの)。 7点(2003-11-14 19:23:48) |
848. 秋刀魚の味(1962)
んふー(泣)、一映画ファンとして、小津映画の良さが今ひとつ分からないのがさみしい。ここは「未来への自分に対する宿題」ということで(うまく逃げたね)。 6点(2003-11-14 19:17:44) |
849. ハードロック・ハイジャック
僕もアダム・サンドラー、好きなんですよね。ロックに対する愛情と、ちょっと意地悪な気持ちが混ざってる作品だと思います。主人公が集まったロックファンの前で告白するシーンを観てドキッとするロックファンは意外と多いんじゃないかな。 6点(2003-11-14 19:13:56) |
850. カラスの飼育
や、良い映画だと思います。でも、いかんいかんと思いつつもついつい「ミツバチのささやき」と比べちゃうんですよねー。アナ・トレントもその姉、妹役の女の子たちは可愛いんですけどね。劇中歌は、なんかB級歌謡曲みたいで、妙に心に残ります。 7点(2003-11-14 19:09:16) |
851. 一日だけの淑女
《ネタバレ》 あれれ、せっかく新規登録してもらったのに誰もレビュー書いてない。いいんですか、へちょちょ星人さん、僕なんかが一番最初に書いちゃって?んじゃ書いちゃいますよー。とってもいい話です。ギャングのおっちゃん、いい味出してます。んじゃ何で7点なのかというと、ラストの市長達が協力してくれる、というオチがいまいち納得できなかったから。何故お人好しの不動産屋(「素晴らしき哉、人生!」の主人公)が納得できて人の好い政治家は駄目なん?と言われると困ってしまいますが・・・。 7点(2003-11-14 19:01:05) |
852. ブラス!
泣きはしなかったものの、良い作品でした。ただ、「威風堂々」を聴くとついつい「♪きーてきてあたしーんちー」と歌いたくなってしまうのには困ったもんだ。 7点(2003-11-14 18:52:38) |
853. 泳ぐひと
何気なくテレビで観たのですが、がびーんって感じでした。プールを渡り泳ぐっていうのが風変わりだけど、これも一種のロードムービーなんでしょうか。人々と会話をしていくうちにだんだんと主人公のことが分かっていくところは、まるでサスペンス映画のようでした。 7点(2003-11-14 18:50:16) |
854. 明日、陽はふたたび
イタリアで実際にあった地震をヒントに作られた話だそうです。この監督の作品は個人的に注目しているのですが、人物描写がさりげない、というかそっけないので、よっぽど注意していないと分かりにくいんですよね。もう一度じっくり見直したいと思っている作品の一本です。 6点(2003-11-14 18:47:26) |
855. ル・ジタン
確かこの映画は今江祥智の「冬の光」という本で知ったんですよね。暇つぶしで映画館に入った主人公の「とうさん」が観た映画として紹介されていました。それはそれとして、ロマ族(いわゆるジプシーの事。ジプシーという言葉は「エスキモー」や「インディアン」と同じく差別的な呼称であるため、こう呼び変えているらしい。とはいえ、ほとんどの日本人にとってジプシーという言葉は差別用語というより幾分ロマンチックな響きを持つ言葉だと思うので、その辺大目に見て欲しいなー、と個人的には思う。第一「ロマ族キングス」じゃカッコつかないじゃないか)差別の実態を黒人やユダヤ人に対するそれほど知らないので、アラン・ドロン演じる主人公の苦しみや絶望がいかほどのものなのか実感できないのが申し訳ない。ただ、裏切り者には容赦のない冷酷さで報いる主人公が子供に対してだけは優しい表情を見せるのが救いでした。しかし、この頃のアラン・ドロンってかっこいいなー。ジョニー・デップに雰囲気が似てる(年齢も今のジョニー・デップとほぼ同じ)、なんて言うと古い映画ファンから怒られちゃうかな? 7点(2003-11-14 18:15:20) |
856. マイ・ビューティフル・ジョー
それにしても「マイ・~」っていう邦題、多いなあ。それはともかく、本作はシャロン・ストーンが相当入れ込んでいた作品らしいけど(欧米人特有のリップサービスかもしんないけど)、うーん、ちょっと話が強引過ぎるなー。勝手な想像だけど、シャロン・ストーンってかつてのセクシー女優のイメージから脱却しようと必死なんじゃないかなあ。 3点(2003-11-14 18:02:12)(良:1票) |
857. モンディアリート
アラブ系で過去に訳ありな感じの男と、同じくアラブ系でサッカーが大好きな男の子の一風変わったロード・ムービーでした。個人的に、スイスってスウェーデン、ブルガリアと並んで「よく知らないけど、なんか平和で、住みやすそうな国」というイメージがあったんで、この映画で描かれているアラブ系移民に対する差別は意外でした。凄く面白いってわけでもないけど、独特の間とユーモアセンスがちょっと良かった。 6点(2003-11-14 17:54:43) |
858. 月の光の下に
あんまりイスラム教のこともイランという国のことも良く知らないし、イランの映画でどの程度「表現の自由」が保障されているかも分からないのですが、興味深い作品ではありました。貧困からの脱出とか、西洋化・近代化の波と伝統的な文化の葛藤っていうのは一昔前の日本映画とか、アジア映画では良くあるモチーフですよね。登場人物の一人である聖職者(だと思う、多分)がイスラムの話をしながらケータイの着信音に競馬の曲(名前わかんないけど、誰もが一度は耳にしたことがあるはずのやつ)を入れているところにそうしたテーマが象徴されているような気がします。ただやっぱし、こういう映画を何の解説も予備知識もなしで観るのは(BSで観たので)ツラい。 5点(2003-11-14 17:42:55) |
859. ロミオとジュリエット(1968)
さすがに有名すぎる話なんで(昔、子供向けの抄訳だけ読んだ)、それほど入り込めはしなかったけど、良い映画でしたね。若さ溢れる情熱の恋ってやつですよ。詩的な(悪く言えば芝居がかった)台詞の言い回しも違和感なかったし、なによりオリビア・ハッセーが可愛すぎる・・・。どうでもいいけど映画の中で「巡礼(ピルグリム)」という単語が何回か出てきて、あたしゃ当サイトのピルグリムさんを思い出してしまった。 7点(2003-11-14 17:30:51) |
860. 太陽の王子 ホルスの大冒険
【マーチェンカ】さんの仰るとおり、当時の学生運動、労働運動の影響が色濃く反映していますね。あたしゃ村人たちが団結するシーンで「インターナショナル」でも歌いだすんじゃないかとひやひやしちゃいました(アラぐるぐるサンったら今日は珍しく皮肉屋ねっ。ま、たまにはいいでしょ)。悪魔グルンワルドの造形は笑っちゃうくらいステレオタイプだし、ヒロインは市原悦子だし(当人の顔が脳裏に浮かんでしまって入り込めなかった)、話は急展開しすぎでおまけに大事なアクションシーンはストップモーションだし(ただしこれは、手抜きしたくてしたんじゃなくて、資金上、あるいは時間上の制約があったためだと思いますが)・・・といった突っ込みどころは多々あれど、やはり日本アニメを語る上で欠くことのできない作品だと思います。ヒルダのキャラクター設定とか、当時としては画期的だったんじゃないかなあ。 7点(2003-11-14 17:22:28) |