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 > Yuki2Invy さん
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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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841.  マイラ 《ネタバレ》 
若さ故にトガリすぎている(必要以上に)というだけなのかも知れませんが、こんなコトされたら誰だって怒るでしょ、としか言い様がありません。どーもこの手の人たちってのは「新しい」自分達は絶対に「正しい」=何をやっても好い、一方で、古くて間違った連中は何もかも許容しろ、というダブルスタンダード甚だしい思考に陥っている傾向に在るよーに思います。言ってるコトが(ある程度でも)正しいのと、違う考えの他人に敬意を持てないのは、全く別の問題だと思っています。まあ、ヨーロッパ圏の「風刺」文化とゆーのがそもそもどーにも肌に合わない私にとっては一際、というコトだとも思いますケド。でも、他人をコキ下ろしても自分の(絶対的)価値は決して上がらない(むしろ下がる)というコトにどこで気付くか、というコトにも思えますケドね。  そこら辺の殊更に不愉快なシーンを除けば、単純にコメディとしてはそこそこ面白くも観れますし、何と言ってもキャスト自体はかなり豪華です。ラクエル・ウェルチもファラ・フォーセットも素晴らしいルックスでしたし、それ以上にメエ・ウェストの存在感たるや(中盤のステージは地味に圧巻でした)。まあそのうち二回目を観るかも知れませんが、なのでその時にはもう少し寛容にシンプルに楽しめるかも、という気もします。
[DVD(字幕)] 1点(2021-08-01 11:45:15)
842.  新・死霊のはらわた 《ネタバレ》 
まずタイトルがこんななのは、製作総指揮にサム・ライミが入っててブルース・キャンベルも一枚噛んでる、からでしょう。そして、再生してみるとド初っ端からとにかく画質が粗い(40年代のカラーフィルムかなんかを引っ張り出してきて使ってんのケ?とでも言うか)。なので、どっからどー見ても名作五・六番煎じくらいのパクリ低級ホラーにしか見えん、のですが…  が、そーして観始めると、今作は意外にも『死霊のはらわた』系とゆーよりは間違いなく別、ロメロ系統のコテコテ・ゾンビ映画なのですよ。そして特撮・特殊メイクなんかは意外にまずまず水準が高く、危惧されたホドに超チープ、というワケでもありません。そのうえ、まずはゾンビを治療する血清の話、そしてゾンビを信奉するカルト教団なんかも出て来て、お話の中身もそこそこ凝ってる…?とゆー様にも思えてくる。結果、中盤は率直になんか結構面白く観れてましたね。  しかし、終盤にかけては尻が窄んでいく、とゆーかそこまで観ていくと流石に気付くのですケド、これって色々とロメロ三部作(特に三作目『死霊のえじき』)のパクリ放題でしかないですよね。科学者がワラワラ出てくるのとか、意思のあるゾンビとか、ショック描写にしてもゾンビの集団に腹を素手で八つ裂きにされるのとかはまんま『死霊のえじき』で観たヤツですし、そもそも最終的に人間同士の争いで皆滅んでいく、つーのは二作目『ゾンビ』の丸パクリですし。これは要するに『死霊のはらわた』のパクリだと思って観始めたから逆にちょっと意外性があったケド、最初から『ゾンビ』のパクリだと思って観てたらほ~れ、やっぱりな!という作品でしかなかったのではないか、と思うのです(危ねえ危ねえ)。  結論、映画自体の出来は決してそこまで高くもない典型的な名作剽窃B級ホラーだと思います。が重ねて、特撮・特殊メイクなどはそこそこ観れなくもない出来なのと、この深謀遠慮な邦題マジックにある種の敬意を表しまして、1点プラスさせていただきますです。
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-31 23:54:09)
843.  ジョアンナ 《ネタバレ》 
ジョアンナちゃん自体はメッチャ可愛いすね。演じてるのはジュヌビエーブ・ウエイトという女優さんですが、ルックスに関しては率直に同時代の他の方々と比べても相当にハイレベルだと思いますし、ファッションも凝っていてカラフルで中々上等です。ただ、演技に関しては相当に微妙、とゆーか、あの声で成立する演技とゆーのがそもそも極度に限定されてきてしまう、という感じでしょーかね(損な、とゆーか、ピーキーな、という感じの声ですね)。もう一点、頻繁に登場するどーみてもカツラなあのクルクルモッフモフの髪型は一体どーいう意図なのでしょう?あーゆうのが実はスウィンギングなのでしょーか?知識無いので誰か教えてください(私にはむしろロココ調にも見えましたが)。  内容の方は、正直かなり薄っぺらいですね。特にお話は終始散々に漂流した挙句、全然意図してなかったゴールに辿り着いてる、という様にも見えます。だとすると、それこそスウィンギングな60'sのカウンターカルチャー的価値観を描くことの方がより重要なテーマだとも思うのですが、正直ソコもイマイチ伝わってこないのですよね。その点のキモはおそらくジョアンナの奔放さ、つまりはフリーセックスな恋愛遍歴の描写にあるのだろうと思うのですが、当時の人々にとってはだいぶ衝撃的であったとしても、現代の私が観た限りではそーでもない(=キョウビもはやフツーな風に見える)というコトかとも思われます。ちょっとトゲが抜け落ちてしまった映画、なのかも知れないと思いました。
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-29 01:34:06)
844.  地獄(1960) 《ネタバレ》 
う~ん…とりあえず後半の「死後の地獄」はシンプルに、コッチが期待したグロ度・衝撃度というのに達していない描写のクオリティであまり観る価値が無かった、という感じ(時代が時代だけに過度に期待する方が馬鹿なのかも知れんケド)。  とすると問題は前半の「生前の地獄」の方ですかねえ。う~ん…コッチも私には、どー贔屓目に観てもブラック・コメディにしか見えませんでしたですよ。いくら何でも展開運びが雑というかテキトーとゆーか突拍子も無いとゆーか、リアリティの欠片も無いのですよね(そもそもあんなショボい交通事故で幸子が死んだ!あたりからだいぶ首を捻ってましたすよ)。こーまで真実味の無いものから恐怖や凄みを感じ取るというのはチョイ難しい、という気がします。結論的には、前半も後半も結局「地獄」というホドのモノは描けていない、というコトだと感じますですね。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-07-29 00:59:59)
845.  夜の大統領 《ネタバレ》 
大統領ってからナニかと思ったら、今作のロビンソンは野良ギャンブラー「ニック・ザ・バーバー」なのですね。ジェームズ・キャグニーとの共演作ですが二人ともギャングではなく(キャグニーはロビンソンの右腕的な子分)、あくまでチョイアウトローなロビンソンの成上りと失墜をテンポ好く描いてゆく、という作品です。  その意味で言うと、終盤の「失墜」の部分はちょっと展開が分かり難いと言えるかも知れません。大儲けしたニックが大規模な賭場を開帳しているのですが、警察は何故かニックが賭場の主だという証拠を掴めない…てそんなコトありますかね?で、警察が女をスパイに仕立てて送り込むのですが、彼女に何をさせたいのかもコレがよー分かりません(鍵を盗め、てどういう目的?つーか)。最終的にはガサ入れのてんやわんやの中で彼女がニックのコートに馬券を入れたコトが決定的となりあえなく御用となりますが、これもイマイチ?ピンと来ないですね。そのゴタゴタの中でキャグニーもワケの分からんうちにアホみたいな死に方をしてまいますし。  ただまあ、そこら辺の雑さはいったん置いても観るべきは、ロビンソンのキャラクターの意外な好感度の高さということになりますか。実は別に全然そこまで悪人というワケでもないですし、中盤多少調子に乗る嫌いはありますが(それこそはロビンソンの得意とするお芝居だと思いますし)、女に弱いごくごく爽やかで憎めない好漢を演じ抜き、失墜後のラストなんか特にサバサバと気持ち好く映画を締めくくってくれます。一方のキャグニーのキビキビとした様子も中々悪くはなかったかと。二人のファンなら、是非。
[DVD(字幕)] 6点(2021-07-28 00:21:02)(良:1票)
846.  悪魔のサンタクロース/惨殺の斧 《ネタバレ》 
クリスマスにサンタの格好をした殺人鬼が大暴れするというあまりに夢の無い顛末が、アメリカでは社会的に許容されず、PTAが大々的に上映反対運動を仕掛けた結果逆にちょっとヒットしたというしょーも無い経歴のある本作、系統としては完全に(この頃腐るほど製作された)スラッシャーホラーである。が、この手のにしては珍しく面白いのは前半という、少しばかり珍品でもある。殺人鬼が如何にしてそう成り果てたのかを丹念に凄惨に描く前半は、かなり強烈な居たたまれなさを伴う見応えが中々に秀逸なのですよね。  しかし、肝心の後半がどーもツマラナイ。結局のトコロ出来の悪さの根源なのが、肝心の殺人サンタ・ビリー君なのだす。とにかく見た目が「真っ当」すぎるのよね(どーも新人俳優のよーなのだけど、けっこう可愛いお兄ちゃんでしかなくって)。殺戮シーンも3か所で7人と若干地味め(+ラストに勘違いで警官が一人射殺して、その後その警官も殺すんで総計9人)。やっぱスラッシャーには狂気迸るホラーモンスターてのが居ないとま~締まらないっすよね。駄作。  ※このシリーズ、1・2だけ昔観てて別に全く面白くなかったのだけど、勘違いで4を観ちゃって「アレ?3観てねーぞ」となって3も観てついでに5も観て、3・4・5だけ本サイトでレビューしてるのがどーにも許せなくって(割と神経質な人なのです)、結局今般1・2をワザワザレンタルして観直すという羽目になった。これだからホラーは嫌なのだ。
[DVD(字幕)] 4点(2021-07-24 13:36:49)
847.  灰とダイヤモンド 《ネタバレ》 
「命を賭しても好いと思える様な(自分にとって)重要な」仕事と、「ただ命を賭す覚悟が無ければ出来ない」仕事、というのは似て非なるものであり、一見はレジスタンス活動の危険な任務の齎す高い目的意識で充実している様に見えなくもないマチェクの人生は、その実確かにとても空虚である様に思える。崇高な理想の下に立たせて「貰って」はいたとしても、所詮彼も(替えの効く)歯車でしかないのだ。『世代』と同様にコレも本質的には青春映画、ただ今作は徹底して、その何者でもない若さの「虚無感」を逆説的に描き出している様に思われる。  クリスティーナがマチェクに惹かれたのは、彼に自分と同じモノを感じ取った、からだと思いませんか。彼女も虚ろな人生を生きているのでしょうが(彼女の人生をそう至らしめたのは確実に戦争なのでしょうが)、だから今作で描かれる彼と彼女の交りというのは、おそらく愛だ恋だと言えるモノでもない様に思えて、唯「成り合わざる」トコロの埋め合せ合い、なのではないかと思うのです。でも、不思議にもその一夜だけの情交には、これも逆にどこかピュアで清々しい人間性というのを感じ取れたのですよね。それは、終戦を祝う乱痴気騒ぎと其処で浮かれる濁々とした「大人」達、其れと彼らとの対比が見せる幻、なのかも知れませんが。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-24 00:19:16)
848.  ローマ発、しあわせ行き 《ネタバレ》 
理屈より感情を優先するタイプの、個人的に非常に苦手な女性のかたが3人も出てきて好き勝手放題やらかして回る話の内容は、傍目にはそこそこ面白いケドよく考えると地味にストレス(胃痛)。それに比べりゃ八方美人で予定調和な結末も、最早左程気にならない(これはこれでアリかと)。目当てのカルディナーレは、何やら縮んで可愛いお婆ちゃんに(これもこれでアリかと)。結論、まあまあ楽しめたかと。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-24 00:11:38)
849.  竜とそばかすの姫 《ネタバレ》 
描き出したいモノ(それは概念的なものにせよ、実際のお話の筋書き・ゴールにせよ、或いは『美女と野獣』を下敷きに置いているコトにせよ)が結構たくさん在る様に見えて、一方でそれらをシナリオ上で組み立ててつくり込んだキャラで紡いでゆく・有機的に結び付けてゆく、という運び方の面は、率直にあまり上手くなかったという様に感じました。端的に言えば盛り込み過ぎです。しかし、そーならじゃあ何処かを削るか、という取捨選択のチョイスがあったかとゆーとそれも若干微妙に思います(取り立ててココがダメ!と一言で言えるような単純な問題でもないかと)。脚本にはヘルプを入れたら、とも思いますが、これも単純にテクニックだけが問題になっているというコトでもない様な気もしており、ちょっと悩ましいトコロですね。  ただ、私自身は例えばすずちゃんのお話、自分自身が何者であるのかをこの世界の中で探し出し、確かにその自分で在り続けること、の重要性を説く部分などには、かなり高度に共感・感動できたのですよね。それは、実際に人と人との繋がりや自己のアイデンティティが仮想化しつつある現代社会においては確実に「真に大切なコト」であるのだろう、とも思いましたし。或いは映像表現や音楽性といった面も相当に出来が好かったのは確かかと思います。盛大に足したり引いたりして捻り出した評点、という感じですね(やや低めに付いた気もしますが)。
[映画館(邦画)] 7点(2021-07-24 00:02:17)(良:1票)
850.  牝猫たちの夜 《ネタバレ》 
中々イイ雰囲気ですね。カネもヒトも集まり放題に集まってくる東京のド真ん中・新宿を舞台にしていながら、今作は何とも言えない空虚さに満ちています。それでいてラスト、人間の醜い欲望の吹き溜まりの様なトルコ風呂で繰り広げられる女と男の情交には、決してそれだけではない、何かピュアなモノが込められている様にも感じられました。ニヒリズムを気取っている様で、急所はググッと押さえてきているとゆーか、その意味ではこれも人間ドラマとして十分に観てゆくコトの出来る質の高いロマンポルノかと思います。  ただし、演技面は若干微妙です。主演の桂知子さんはだいぶんふっくらとした(ちょっとだらしない)躰をしているのですが、それはそれで別に全く悪くはありません(あくまで個人的には)。しかし、なんと新人!とのことで、演技は相当にボヤっとしているとゆーか、何を考えてやっているのか掴み切れない、というレベルで伝わってこないですね。もう一人、影山英俊さん演じるゲイボーイとゆーのが、女性的とゆーのでも中性的とゆーのでもなく(無論、男性的とはかけ離れて)なんかただ気持ちの悪い感じのキャラ造形になってしまっており、ここも正直かなりシックリ来ませんでしたすね(もしかしたら、ゲイというものに対するイメージの忌むべき世代的差異、というコトなのかも知れませんが)。
[DVD(邦画)] 6点(2021-07-23 22:48:01)
851.  Mr.ノーバディ 《ネタバレ》 
よくある「隠れ」スーパーマンが躍動するアクションスリラーで、お話の中身・キャラ設定・実際のキャラの出来映え等についても、さほど特筆するレベルなモンでもないかと思います。ボブ・オデンカークって、もっと全然年寄りなイメージだったんすけど(現実も還暦近いし)、今作では40代くらいの設定でしょうかね。だとしても若々しさやパワフルさといったものは(見た目的にも)あまり強くは感じられませんし、個人的にはジェイソン・ステイサムとかデンゼル・ワシントンとかキアヌ・リーヴス、とかの方がこーいうのとして好みではあります。  ただ、その肝心のアクションの爽快感とゆーのは率直にかなり素晴らしかったですね。例えば、音楽の使い方が実に好いです。ジャズ風の曲が多かった気もしますが(サッチモとか)ノリは好いしレトロな聴き心地もリラクサブルで、結構凄惨なアクションシーンなのですけど(主人公側もチョコチョコダメージ喰らってますし)実に心地好く眺めてゆけるのですね。その意味では、スピード感重視の(内容薄めな)展開運びも空気感を味わう上では適切だったかと。  全体的に非常にシンプルで軽~く観れるという映画です。暇潰しには確実に有用な作品でしょう。
[映画館(字幕)] 7点(2021-07-22 19:11:30)
852.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 
なんとゆーか年を喰うと、あまり怒ったりしなくなりますよね。いや、私も怒った「フリ」とゆーのは(必要に迫られるので)しょっちゅうやってますが、根本的に感情に流されて行動すること自体がすごく減るとゆーか。まあ、理屈抜きで感情に任せて行動した所為で散々痛い目を見てきた、という「学び」故なのだとは思いますケド。  ド初っ端から素っ頓狂にブチ切れてオッ始まるので、もっとシンプルな(そしてイカレた)アイデアのスリラーかと思ったのですが、一枚重層的なのが、周囲の世界がイラつく事象に満ち満ちているという状況自体はよく見るとマイケル・ダグラスもロバート・デュヴァルも大して変わんない、というコトに見えます。もちろん、適度に器が広くて穏便に対処してゆけるデュヴァルの方には大いに共感してゆくワケです。終盤、嫁さん相手にキレてる「フリ」をしたシーンなんか個人的には最高でしたね(その後は一発マジギレしちゃってますが)。  ただ、作品として奥行きが在るからイイのかとゆーと必ずしもそーではなくて、マイケル・ダグラスの側のお話(=大人気なくキレちゃうコトの一種の爽快感)とゆーのはイマイチ盛り上がってゆかないとゆーか、最初が一番な尻窄みの様にも思えます。結局のトコロ、本作はスリラーではなくてブラック・コメディなのでしょーね。結論的に私個人としてどちらが観たかったのかと言えば、ダグラスの暴走が果てしなくエスカレートしてゆくという(どこか笑える程度の)アクション・スリラーだった、という様にも感じます。シンプルなアイデアはシンプルに、とでも言いますか。
[DVD(字幕)] 7点(2021-07-22 18:56:10)
853.  THEM ゼム(2006) 《ネタバレ》 
本質的には極めてシンプルな襲撃スリラー(前半はホーム・インベイジョン系、と言って好かろうかと)ですが、個人的な感覚としてはその面の出来は「可も無く不可も無く」程度かと思いました。主人公夫婦てのは中々「出来過ぎな」ロケーションに住んでるなあ、とゆーか、だだっ広い(その割に小汚くてイイ感じに雑然とした)屋敷に住んでて、家の外は森で、地下には入り組んだ迷路が在って…なんて感じで。ショック描写もごくシンプルですが手堅く、かつロケーションを活かした展開運びにはスピード感もあり、スリラーとしては前述どおり別に決して悪くはないかと。  このうえ、更に今作を高く評価するに至るかは、犯人の意外性、というトコロに掛かってくるかと思います。個人的には率直に、さほどコレが意外だとも感じられず、全体的な私の評価としては「ソコで加点が無いのでこーなりました」という感じですね。やはり少しだけ犯人の正体を隠すために前半で描写に「無理」をしており、そのワリには衝撃度が高くなかった、というコトに感じられますし、終盤の「遊んでくれなかった」と宣うガキについては、正直ちょっと何がしたいのかよー分からん、というコトでもあります。  全体として暇潰しには十二分だと思いますが(サックリ観れるし)、それ以上では無いとゆーのが結論です。観るとしても、絶対にネタバレ厳禁で観るべきですかね。
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-22 00:53:44)
854.  エクトプラズム 怨霊の棲む家 《ネタバレ》 
いちおう実話ベースということらしいのですが、お話に高度にリアリティが保たれているとかそーいう感じでもなく、ごくごく普通のアメリカン・ホラーという風ですね。しかし、実話ベースの弊害的側面とゆーか、今作のメインの怪奇現象はその分類としてはポルターガイスト系(+幻覚)というホラーとしては若干地味めな方のヤツで、序盤から怪異のシーンは割と豊富にチョコチョコ入り続けるのですが、正直あまり怖い・恐ろしい、という感じでもねーのですよね(とりあえず、スラッシャーとかで容易に発生する「命が危険」という意味でのシリアスなシーンなどは殆ど無かったりで)。  序盤30分くらいが完全にそーいう感じのジミ~な展開であんま面白くなくて、中盤は徐々に謎が解き明かされてゆくので序盤よりはマシですが凄みはやはり欠いていて…ただ、終盤はそれでもまあまあでした。今作の一番のウリは登場する亡霊の見た目の禍々しさだと思うのですが(耳無し芳一状態の死霊どもは日本人にとっては見た目ポピュラーですが、やっぱ中々に気味悪いし)、そーいう死体が屋敷の真ん中にワンサカ隠されていた、とゆーのは中々どーして怖気が走ります。何故かアッサリとグッド・エンドに倒れてしまう結末も、これもなんかアメリカンだなあという感じですが、こーいうの悪くないね!という人も比較的多いのではないでしょーか(個人的にも、アリか無しかで言えばギリ、アリの方かなあと)。
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-21 00:53:06)
855.  死霊のいけにえ(2000) 《ネタバレ》 
定期的に記憶を整理しとかないと都度こんがらがる、とゆーのがあるのでして…   ・『悪魔のはらわた』:ポール・モリセイ(アンディ・ウォーホル)のシュールで変なホラー。 ・『死霊のはらわた』:サム・ライミの出世作。散々シリーズ化・リメイクもされてる良作。  ・『悪魔のしたたり』:ジョエル・M・リードのクソオブクソオブクソ映画。史上最低映画の最有力候補の一つ。 ・『死霊のしたたり』:ユズナ&ゴードンの良作コメディホラー。こちらもシリーズ化。  ・『悪魔のえじき』 :公開時は『発情アニマル』というタイトルだったリベンジスリラーの佳作。最近リメイクされてる。 ・『死霊のえじき』 :ロメロ(旧)三部作の三作目、原題『デイ・オブ・ザ・デッド』のこと。  ・『悪魔のいけにえ』:トビー・フーパーの出世作にして史上最高のホラー映画の一角。死ぬ程シリーズ出続けてる。 ・『死霊のいけにえ』:???   ※調べると他にも『悪魔(死霊)のシスター』とか『悪魔(死霊)のささやき』だとか、こーいうのは結構色々ある。  ※余談だが『悪魔のシスター』はデパルマのそこそこな有名作であり、私はこれを観ようとして『地獄のシスター』という全くの別作品を観てしまったことがある(『死霊のシスター』は割と最近の完全なる別作品であり、『死霊館のシスター』のバッタもんなのは言うまでもない)。  ※これも余談だが、アンドレアス・シュナースの代表?作『ヴァイオレンス・シット』シリーズも邦題は『悪魔のえじき』を基本としている(『悪魔のえじき+~』みたいにサブタイトル付くけど)。まあ、どれもどーでもよい出来ではあるのですが…   戯言・冗談はさておきまして、本題は今作『死霊のいけにえ』である。これまた割と最近、同じタイトルの別作品が出て来てしまっていることもあり、上で挙げた作品の中では格段に印象が薄いのも事実であろう。ただ観てみると、ある意味今作を「無かった」ことにしてこのタイトルを別作品に付けちゃった理由もすぐに分かるとゆーか、そもそも何故に今作にこのタイトルが付いているのかもすぐに分かるとゆーか、今作は一言で言うと『死霊のはらわた』の何十番煎じかのひとつ、でしかない(それもごく最低レベルの、という)。  個人的見解としては、殆ど丸パクリなのだからせめて元ネタの精神(スピリット)、つまり「グロ描写はあくまで派手に、それ故のチープさ・粗さはカメラワーク・見せ方といったトコロのテクニックでカバーする」というコンセプトは継承しておいて欲しい(でなきゃ「意味」が無い)と思うのです。今作はソレが全く出来てないのですよね。監督さんよ、お前さんはいつもどーいう心構えで他のホラーを観てるのか、と。(根本的に)中身の無いホラーを表面的に観て満足する、なんざまるでプロでも何でもないですよ、と。色々と「キビシイなあ~」と思っちゃう一作でしたすね。
[DVD(字幕なし「原語」)] 2点(2021-07-18 02:13:03)
856.  バッド・テイスト 《ネタバレ》 
本筋はシンプルなSFアクション(注意:本作には一部、グロテスクな表現がしこたまドカスカ含まれています)という映画だが、観てみると思ったより全然チャンとしてますですね(いちおう自主制作映画とゆーことらしいのだケド)。ショック描写の特撮も、銃器・火薬をふんだんに使用するアクションも、意外に割かし水準が高いのは然ることながら、撮影・カット割りがエラい細かくて丁寧、かつ相当に凝っていて、ソコにはやっぱ才能をビンビンに感じますよね(サム・ライミの『死霊のはらわた』を観たときと正に同じ感覚を覚えましたですよ)。  だからごく単純な話だけど、アクションを眺めてゆくだけでもそこそこ楽しく観れるのです(ある種、ちょっと拍子抜け)。ただしやっぱり『バッド・テイスト=悪趣味』の名を冠するだけあって、問題はグロ描写にありますです。とは言え、このレベルの流血・人体破壊くらいでは私も最早全く動じないし、頭の上半分吹っ飛んだヤツの脳味噌をスプーンで掬って喰う、つーのも(眉間に皺は寄るけれども)別にどーってことはない。問題はゲロの回し飲みですよ。アレだけはチョイとばかしキツかったすね~色がライトグリーンだからまだイイよーなものの、コレが完全にリアルな質感・色合いだったらちょっと観れなかったかも知れんすね。。(いまレビュー書いててもちょっと気持ち悪くなって来ました…)  なんで欧米人てこんなゲロ好きなんすかね?大抵のホラー映画でも必ず一人は吐いてますし、コメディとかでも結構ゲロゲロ吐きまくりじゃねーですか。何ですかね、乳製品系の発酵食品が身近だからゲロの酸っぱい感じとかがそことリンクしてちょっと美味しそう…とかいう感じなんすかね?(また書いてて少し気持ち悪くなって来ました…)
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-18 02:11:05)
857.  シチリアーノ 裏切りの美学 《ネタバレ》 
映画としては幾つか、ハッキリとした問題点があるのだが、根本的にはそれはこの題材・お話の前提知識が有るか無いかということに依拠するものだと思う。要は、イタリア人(或いはヨーロッパ人)ならもっと全然面白く観れる、という作品なのだろう。  その意味では、今作に関しては(日本人ならば)前提知識を入れた上で観るべき作品なのは確実だ、というトコロか。今作で特に説明が不足しているのは、主人公ドン・マシーノことトンマーゾ・ブシェッタと、そのボスであるピッポ・カロ、そしてコルレオーネ一家のボス、サルヴァトーレ・リイナとの関係性であろう(下手をすると後者2人は誰がソレなのかも分からないまま終わる可能性すらある)。或いは、そもそもファルコーネ判事がどういう人物なのかとか、終盤に出てくるアンドレオッティが何者なのかとかも殆ど説明はされないので、そこもあらかじめ調べておいた方がよいと思われる。  そこまでちゃんとした前提が入っていれば、リアリティを重視した裁判シーン・対話シーンの演技自体はそこそこ上質であるので、長尺だがそれなりに観てゆけなくもないレベルではあるかと思う。ただまあもう一点、あまり映画的に盛り上げることを重視したつくりでもない(とゆーのが問題の二つ目な)のであり、長いワリにチョイ平坦すぎるよーにも思われるのも間違いないトコロではあるのだケド。  とは言えこのお話は確実に、イタリアの近代史上でも最も重要な出来事の一つだと言ってよい事件である。事実、ファルコーネ判事やアンドレオッティをフィーチャーした別作品とゆーのが既に存在し、それなりの評価を得ていたりもするのだ。ここら辺、機会をつくってまとめて観る、とゆーのも、休日の過ごし方としては決して悪くなく、また有意義なコトだとも思う。
[DVD(字幕)] 6点(2021-07-18 01:56:34)
858.  夜霧のジョギジョギ 《ネタバレ》 
インドネシアって、地味に世界最大のイスラム教国家で(人口が3億人近くて、かつ国民の9割弱がムスリムつーことで)、最近よく観てるインドネシアのYouTuberも動画なのに必ず「ヒジャブ」をきっちり巻いてるなあ、とか思ったりしてたのですね(それがむしろユニークなチャームポイントになってたり)。  その意味でゆーと、今作の主人公となる家族とゆーのは相当に裕福に見えるケドも、ここのお姉ちゃんは登場時からヒジャブとか全然巻いてないのでその意味でも信仰心が薄いとゆーことの様なのです。で内容としては、亡くなった母親の幽霊が出没しだす→怪しげな家政婦がやってくる→使用人が不可解な死を遂げる→死んだ連中がゾンビと化して暴れ出す→黒幕が正体を現す、とゆーよーな話でありますです。正直、ごくありふれた筋だし、展開運び自体もかなりモッタモタだし、恐ろしすぎる!と噂の恐怖描写も別に普通だったし(拍子抜け)、んで画質は超絶低いし(8mm?)、単純なホラー映画としてのクオリティはまあお世辞にも高いとは言えんですよ。インドネシアならでは、とかゆう地元の風俗の描写とかも殆ど無かったりで、その意味でも面白みは薄かったかなあと。  ただやっぱりとゆーか一箇所、ラストは非常に独特な様相を呈しておるのですね。結局のトコロ本作はイスラム教万歳!映画なのであって、絶体絶命のピンチ!に唐突にイスラム教の信者軍団が現れて「アッラーアクバル!」と2、3回唱えようもんなら、ラスボス(たぶん黒魔術師的な)はギャーと燃えて死んじゃった、という。率直にスゲえな…とは思いますね(色々と)。  ラストは生き残った家族がモスクにいく様子を映してジ・エンド。こん時はお姉ちゃんもちゃんとヒジャブ巻いてましたわ(細やかな演出)。
[DVD(字幕)] 3点(2021-07-17 01:04:24)
859.  ブラック・ウィドウ(2020) 《ネタバレ》 
ブラック・ウィドウの物語としての側のおはなしの中身は、率直にだいぶ好かった・好く出来ていたと思いました。テーマはシンプルに「家族」あるいは「女性(姉妹・母娘)」的なトコロで、ありがちな内容とも言えますが私は普通に好きなヤツでしたし、各キャラの設定のつくり込みやキャストの実際の演技もごく手堅いものでした。フローレンス・ピューもカッコカワイくてグッドでしたが、レイチェル・ワイズが中々存在感ありましたね(年齢を重ねることで何か「闇」属性というか、そちらの方面への深みというのを獲得した様に感じています)。  他方、アクション面やそっちの側のストーリーは、合格点以下とは言いませんが特筆するほどのクオリティではありませんでした。ブラック・ウィドウが主人公である以上スーパーヒーロー的なアクションとするのにはチョイ難があるんだけど、それでもマーベル作品なんだからあんまり地味でもなあ…的な逡巡が見え隠れするとゆーか、ちょっと中途半端なよーに思えて、と言いますか。個人的には、スーパーヒーローものの質感を目指すよりは、スパイ映画程度のアクションスリラー的な感じに仕上げた方が好かったのでは、という様な気もしますですね。
[映画館(字幕)] 6点(2021-07-17 01:02:54)
860.  モータルコンバット(2021) 《ネタバレ》 
何も前提を入れずに気楽に観に行きましたが、思ったよりだいぶん楽しめましたよ。元ネタは残虐がウリの格闘ゲームとのことですが、この映画版でもその格闘は武器で斬ったり刺したりのオンパレードな血ミドロで(かなり痛そう)、かつトドメの所謂「フェイタリティ」は確実に18禁レベルのハードスプラッタ連発、という有様でした(実際はR15+ですケド)。が、何ちゅーかやっぱり少し「背徳的」とも言えるよーな優れた爽快感がありましたね。一点注文を付けるなら、もう少し敵に対する恨みつらみが募ったトコロでカマしてくれるとより一層爽やかだったかも知れません(まあ、話の内容・キャラ設定のつくり込みはかなり甘めな作品なので、ソコは如何ともし難くはあるのですケド)。  前述どおり、話の内容や世界観には大した中身・工夫も無くて、要は、敵味方色んなキャラがワンサカ出てきてそいつらがバトルロイヤルでひたすら闘うよ!というだけの話です。その一番肝心な登場キャラに関しては(ココは原作準拠なのだとは思うのですが)中々彩り・バランス好く集められていたのではないでしょーか。主人公はチョイ地味な気もしますが、女キャラは可愛かったですし、我々日本人なら何と言っても真田広之の絶大な存在感は非常に嬉しいトコロです。続編の製作自体はかなりの確度で期待できるのではないかと(出来がどーなるかは分かりませんケド)。
[映画館(字幕)] 7点(2021-07-12 23:36:49)
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