861. ロスト・バケーション
《ネタバレ》 86分というコンパクトな釈の中で息もつかせぬ展開を繰り広げる。最初から最後まで釘付けでした。 何より特筆すべきは、「痛覚」をこれでもかと刺激する作品だということです。 巨大鮫に足を噛まれ、サンゴ礁を踏み、自分で傷口を縫うシーンの痛いこと痛いこと。 主人公が「アーーーーーーー!!!」と激痛の雄叫びをあげるたびに、観てるこっちも「ヒャーーーーーーー!!」って言いそうになります。 そして鮫の無慈悲な超高速攻撃。あの勢いの凄さは恐怖を感じました。 全体として無駄がなく、ストレートな娯楽作として存分に楽しめます。 一つだけケチつけるとしたら、ラストでかなりの勢いで海底に引かれながら瞬時に針を避けて鮫に突き刺させるという、 主人公の脅威的すぎる身体能力でしょうか。 これだけ恐ろしい体験をしても、今度は妹もつれてサーフィンを楽しむ。心の強さ、素晴らしいです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-01-13 23:31:28) |
862. アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
《ネタバレ》 ヴィジュアル的には、前作の世界観そのものなんだけど、バートン映画にあったクセがない。 随分とあっさりした作りだなと思って観てたんですが、観終わって監督がティムバートンでないと知り納得。 なるほど。ふんだんにCGを多用した作品であっても、やっぱり監督が変わると違ってくるもんですね。 ハッターのお家とか、城下町の家々とか、絵本から出てきたみたいな世界が再現されててその辺が楽しめました。 それから終盤の、ブワ〜っと錆びついていくシーンの映像凄かったね。 不思議の国のアリスからはだいぶ離れたお話なので、これはこれで単体のファンタジー映画として楽しんだ方がいいかも。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-13 22:06:04) |
863. ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>
《ネタバレ》 おっしゃる通り、本当にただ騒いでるだけのような映画でした(笑)。 前作の方が良かったかなという印象ですが、まぁ相変わらずCGのクオリティは高いですね。 ただそのCGのアクションよりも、やっぱり実写のカーアクションの方が見応えがあると感じました。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-12 22:35:14) |
864. はやぶさ奉行
《ネタバレ》 時代劇だけど、中身は現代風の展開。 巨大歯車仕掛けで殺そうとするとか、なかなか先鋭的だなと。50年代でこういう時代劇が作られていたんですね。 [地上波(邦画)] 5点(2017-01-10 21:41:32) |
865. ジャングル・ブック(2016)
《ネタバレ》 いやほんと、映像のクオリティに度肝を抜かれました。 え?この動物って実写?なんて思ったりもしたけど、実写の動物はいないそうな。 全てCGで、こんなにも動きがナチャラルに表現できるようになったんだと、技術の進歩に感心いたしました。 映画の可能性がまた一皮むけた気がして、これから表現できる世界はまだまだ広がるな、とも思ったり。 動物たちが全てCGということは、ほとんどのカットにCGが使われてるわけで、 作ってる人たち大変やろうなと。監督さん、「アイアンマン」の人ですね。いやほんと、すごい技量ですわ。 ストーリーも一切無駄がなく、見事です。子供達はみんな飽きることなく楽しめる内容です。 でっかいボスザルが突然歌い出す展開だけはずっこけましたが(笑)、流麗なアクションも楽しめました。 主役の新人男の子も文句なし。8点つけちゃいます。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-01-08 22:54:08) |
866. ターザン:REBORN
《ネタバレ》 あのターザンが、英国貴族となって国政に携わっている身という入りから「え!?」って感じだったんですけど、 一度森に入ればもうターザンでしたね。筋肉美を惜しみなく披露。 ただいくらターザンといっても、あんなムッキムキのゴリラとガチンコするなんて凄すぎるね。彼の肉体は鋼かい。 ツルで高速移動するいつものヴィジュアルもちゃんと用意してくれるし、戦士や軍隊との戦いでも見事なフットワークを見せてくれます。 ただまぁ、同時期公開のジャングル・ブックの方が、同じジャングルものとしてはクオリティ高かったかな。 クリストフ・ヴァルツはこういう役柄がやはり上手いね。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-01-08 22:28:04) |
867. ゴーストバスターズ(2016)
《ネタバレ》 ゴーストが出てきたりゲロ吐いたりする時の勢いの良さ、会話でのちょっとした漫才など、 クスッと笑えるところはあるのですが、やはりオリジナルを観て育った身としては 前の出演者たちが出てきたりマシュマロマンとかモンスターゴーストが出てきたりすると嬉しいしそれだけで笑っちゃう。 オリジナルへのオマージュ、と言うか、ほとんどオリジナルの力を借りて最新CGでやってみましたと言う感じ。 一本の映画としては佳作かなと。本編より、エンドクレジットで流れるクリス・ヘムズワースのキレキレダンスが面白かったかも(笑) [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-07 22:22:24) |
868. インデペンデンス・デイ: リサージェンス
《ネタバレ》 何だろうこのつまらなさは、、、、。20年前の、あの作品で描かれていた熱いヴィジュアルはどこに行ったのだろうという印象です。 作品の世界に規模やリアリティを感じない。なぜだろうと考えたけど、この映画の世界はあのインデペンデンスデイの世界から20年後で、 宇宙人がもたらしたテクロジーが活用されている、いわばこの現実世界とは別のパラレルな世界なんですよね。だからなんだろうなと。 なんか感情移入がしづらい。 それから、人間ドラマがあっさりしすぎる。ここまで薄い内容だと、心揺さぶるものが何もない。 全体のテンポもずっと一定だというのも気になる。もっと緩急をつけて、ドラマ部分はしっかり描くべきなのに。 元大統領役の人が20年経っても格好良いおっちゃんだったのは唯一の救い。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-01-06 21:48:41) |
869. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 何に驚いたって出演者の面々ですよ。昭和のオールスター勢揃い。 よくもまぁ、ここまで総結集できたもんだなと感服いたしました。 確かに考えてみれば、国家の未来を決める重要な1日。すんなり行くはずもなく、 裏ではいろんなことがあったんだろうなぁと、本作を見て思いにふけりました。 降伏か、それとも国体維持か。降伏の判断は今となっては真っ当だと思いますが、 反乱してた人たちの気持ちもわからんでもないなと。 というのも、降伏後の日本がどうなるかというのがこの時点では全くわからない。 占領されてバラバラにされちゃうのか。そして日本人は奴隷になるのか、はたまた煮て焼いて食われちまうんじゃないか。 自決する人たちの気持ちというのもなかなか今の感覚では理解できなかったけど、 そういう中ではもう死ぬしかないなという感覚になるのも、またわからんでもないなと思いました。 ラストの言葉にもあるように、こんな悲しい思いはもう二度とごめんですね。 [地上波(邦画)] 7点(2017-01-06 21:32:35) |
870. バルジ大作戦
《ネタバレ》 65年の米映画ですけど、公平な作りで良かったですね。 CGなどありませんから、全てを揃いあげた本格的な戦争大作が楽しめます。 そしてひたすら戦車戦です。 [地上波(字幕)] 6点(2017-01-02 17:56:02) |
871. 青春群像
《ネタバレ》 青春と言えるほどの年齢なのだろうか、という疑問は正直あります(笑)。 目の前にある大切な人、生活をないがしろにして、夢見がちにないものを追い求める。 若さ、青春とはそういうものでしょうか。 ファウストはほんとどうしようもない男ですが、本能のままに動いちゃう純粋な奴なのかな、と思ったり。 いやいや、やっぱり盗みはたらいてるし擁護できんわ(笑)。 モラルドも気の優しい純粋な奴だけど、一人旅立つことで自分の生活環境を変えようとした。 彼も青春の一人。でもその行動はポジティブに働くだろうね。見送っていた少年の姿にグッとくる。 [地上波(字幕)] 7点(2017-01-01 16:21:32) |
872. 革命児サパタ
《ネタバレ》 サパタ役をマーロン・ブランドが演じているというのは、鑑賞中は全然気がつきませんでした。 本当にメキシコ人のように見え、マーロンの役者としての力量に感嘆せざるをえません。 エミリアーノ・サパタという実在の革命家をモデルにしてるとのことで、お恥ずかしながらその存在を知らなかったので、 ちょっとした勉強にもなりました。まさしく民の英雄ですねぇ。 将軍になってからのあの裏切りは切ない。実際にその座について、現実に直面してしまう。理想のままに生きるのはなんと難しいことか。 ただ、彼のその精神はその後の憲法に取り入れられたとのことで、自分の身がなくなっても、自分の死後、国家の精神に生き続ける。 そしてその名は国の英雄として永遠に称えられる。革命家冥利に尽きるんじゃないでしょうか。 [地上波(字幕)] 7点(2017-01-01 01:19:40) |
873. 野いちご
《ネタバレ》 正直、そんなに面白い映画ではないかなと思いました。 孤独な爺様の悔恨を延々見せられてもねぇという感じ。 というか、私は爺様ではないけど、過去のことを頻繁にフラッシュバックに思い出しては 自分を悔やんだり慰めたりというのはよくあるんで、共感はするんですけどね。 若者3人組の眩しく楽しげな感じが羨ましくもあり、また嬉しくもあり。 とにかく、冒頭の夢のシーンは凄くいいです。誰もいない寂れた街。針のない時計。 馬車、棺桶と自分自身、、、、本当に夢そのものの映像という感じで魅惑的でした。 [地上波(字幕)] 6点(2016-12-31 14:07:06) |
874. 戦略大作戦
《ネタバレ》 ありえないようなコメディ映画なんですが、実はこれはこれで反戦映画になっているのかな?と思ったり。 やってることは単なる強盗なんですけど、最後にはナチスの人と話つけて「ありがとう」って山分けするわけですから(笑)。 平和への道はウインウインの関係を築くこと。暗喩的なものを感じます。 戦闘シーンはどれも大規模で、大作感がすごく出てます。フランスの田舎町はセットなのかな?だとしたらすごく大掛かり。 戦車と対峙する時の3人は完全に西部劇そのものでしたね。 [地上波(字幕)] 7点(2016-12-31 00:12:06)(良:1票) |
875. 赤い靴(1948)
《ネタバレ》 最初のキャスト&スタッフが絵画で出てきたもんだから、「お、これはちょっと新鮮な映画だな」なんて思って観ておりました。 序盤から中盤まではパッとしませんが、バレエ劇のシーンは圧巻。恐れ入りました。 劇中の色の鮮やかさ、そして何と言っても多彩な映像表現。当時としては、相当新鋭な試みだったのではないでしょうか。 バレエを取るか、彼を取るか、、、。悩ましい女の選択ってやつでしょうか。 レルモントフ団長のブルジョアダンディな感じがすごく好きです。 私、バレエの知識は全然ありませんが、バレエというのは重力の縛りから解き放とうとする踊りなのかなって思いました。 みんなに等しく1Gの重力がかかってるのに、ダンサーだけは0.2Gぐらいになってるみたいな。 もう一度言います。レルモントフ団長の渋くて冷徹なおじさま感が好きです。 [地上波(字幕)] 8点(2016-12-30 20:25:17) |
876. ブリジット・ジョーンズの日記
《ネタバレ》 レニー・ゼルウィガーの代表作といえば、やっぱりブリジット・ジョーンズ。 体当たり演技が光りますね。バニーガール姿とか、下着姿とかでその豊満な肉体を惜しみなく披露。 イケメン二人と三角関係演じてるわけだから、十分リア充やと思うんですけどね。 どこにでもいそうな、ぽちゃアラサー。だけどちゃんと夢も見させてくれる。そんな内容がヒットしたのかも。 [地上波(吹替)] 6点(2016-12-30 17:24:41) |
877. ブラッド・ワーク
《ネタバレ》 単純に楽しめました。安定感のあるB級娯楽作品。 見えない犯人を突き詰めていく様子も見てて面白く、元FBI捜査官としての捜査能力が光ります。 いきなり暴走しちゃうようなところもその熱い想いが端的に出てるようで、こういうキャラは素直に応援したくなりますね。 元相棒のメキシコおっちゃんとの掛け合いが作品にユーモアを加える。なぜかドーナツのシーンが妙に笑えた。 [地上波(字幕)] 7点(2016-12-30 09:22:03)(良:1票) |
878. 映画 ビリギャル
《ネタバレ》 とてもいい映画でしたね。素直に感動いたしました。 希望の大学に進学するというのはもちろん自分のために頑張るんだけど、 自分だけじゃなくて周りの人たちのためにも。 先生もあーちゃんもお父さんもあの男の子も、みんなそれぞれに事情があってそれぞれ頑張っている。 自分だけじゃない。応援してくれてる。そういうの大事ね。 先生の教え方も素晴らしいし、こういう人ならついていきたくなる。 そして一人の女子高生のお話というよりも、家族のお話。一つの家族の、再生のお話。 多くの人が、共感できる内容だと思いますね。 [地上波(邦画)] 8点(2016-12-30 09:00:17) |
879. さらば愛しき女よ
《ネタバレ》 なんの予備知識もなしに見たので、登場人物に驚きました。 シャーロット・ランプリングの若い頃は実に妖艶で綺麗ですね。やっぱりあの印象的な瞳。 あの瞳で見つめられたら、どうにかなっちゃいそうですね。 その次に出てきたのがシルベスター・スタローン。いや、正直最初見たときは「なんだこの運転手。スタローンに似てるなぁ」と思ったんですが(笑)、 似てるとかじゃない。どう見てもスタローンじゃね!?と思いのちに出演者の名前見たらやっぱり! まぁなんて若いこと。そしてこのメンツ、この作風の映画にスタローンが出てたなんて。知らなんだわぁ。 ハードボイルド雰囲気はよく出てましたが、ごついオバはんと殴り合うシーンだけは笑ってしまった。 [地上波(字幕)] 5点(2016-12-28 00:07:32) |
880. 帰らざる河
《ネタバレ》 正直、内容はたいしたことのない映画なんですが、 マリリン・モンローがこういう西部劇に出ていたということ自体知らなかったので、 映像的には興味深かったですね。 劇中、マリリンが歌う披露するシーンもあり。というか、それがやりたかったんだろうなという感じ。 オールドスタイルの映画ですから、インディアンたちは次々と襲ってきて次々と殺されるだけの役柄です。 [地上波(字幕)] 5点(2016-12-27 22:53:14) |