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 > Yuki2Invy さん
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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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861.  事故物件 恐い間取り 《ネタバレ》 
CG全開で思いっ切り出てくるオバケ、なんてのからして私の好みからは完全に外れるが、特に前半は全く何にも怖くない、というワケでもない。そして、お話の進め方も面白みが皆無、というホド酷くはない。題材も、物珍しいと言えば物珍しいので、丸っきり内容に興味が持てない、というコトでもない。諸々、最低限のクオリティとゆーのは有ると言ってよいのではないだろうか。  ただ、あくまで最低限、というコトなのですよね。まずはやはり、あまり、とゆーか殆ど怖くない、とゆーのが痛恨なのですよ。個人的な見解として、やっぱお笑い芸人が出てくるホラーとゆーのは一定以上に怖くはならない、つーことかとも思いますし(お話自体にもなんかチョイチョイ笑かしにかかってる場面があったりで、怖がらせようとするには一貫性を欠くとゆーか)、そして、主役の亀梨クン自体がこの事故物件の心霊現象を全く怖がってない(そーいう素振りが微塵も無い)とゆーのも一因かとも(怖くて恐ろしくてしょーがないケド売れるために仕方なく…的な葛藤とゆーのもほぼ無かったりで)。あとは、根本的にオムニバスホラーであるが故にエピソードごとに状況がリセットされて、全体を通しての「怖さの盛り上がり」とゆーものもやや欠いていた、のではないかと思ったりも(それでもラストはだいぶん派手にオバケ出しまくったりしてましたが、あのね、こーいうのはまず「数」でナントカなるもんじゃねーのですよ、というコトだけは、私は例えソレを理由に死刑になったとしても最後まで主張し続けますですよ)。  もう一点、多少は物珍しいと言ってはみたものの、発生する事象にせよ事故物件の内容(間取り)にせよ驚くほどに在り来りですよね。「畳に血痕が残ってる」「風呂場の鏡が不自然に外されてる」なんて誰でも想像する内容じゃねーかと思いますし、あとは基本オバケの所為で体調が悪くなったりかんたり…程度でしょ。原作がそれなりに売れた本だとすると、もうちょっと奇抜なエピソードや風変わりな事故物件とゆーのは無いもんなのでしょーか?ホラーとしては大して怖くねえ、とゆーのなら、コッチの方面の面白さとゆーのがも少し有れば…という感じでもありますね。  ヒロインの奈緒ちゃんは可愛かったすね(若かりし日の池脇千鶴に少し似てる)。ただ、恐怖の表情が最初(だけ)は結構真に迫ってるなあ、と思ったのですが、それ以降はちょいオーバーリアクション気味でこれもイマイチに思いました。残念。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-07-12 00:29:20)
862.  甘いお酒でうがい 《ネタバレ》 
元ネタは芸人(中年男)が自分で演じるためにつくったキャラ(が付けているという設定の日記体の小説)で、要はキャラクターを描く作品である。その40代OLのキャラのつくり込み自体は、少し狙い過ぎな感もなくもないもののそこそこ好く考え抜かれていると思うし、映画の中の個々のシーンについても決してセンスが物足りないor平凡すぎる、とかでもなく、どれもまずまず面白く・興味を持って観れるレベルにはなってはいると思うし、松雪泰子もまあまあハマってるとも思われるし。序盤が暗めのシーンが多くてちと世知辛めではあったが、中盤からはホッコリもでき、少し笑えもする、という悪くない雰囲気になってゆくし。  ただ、こーいう人が居る・居ないとかいう話を超えて、本質的にこのキャラクターに共感できるかというと、個人的には少しそこまでは至らない、という感じでもあった。おひとり様な人って、おひとり様なりにもうチョイ生きがいを見つけて楽しくやってるモンだと思いますよ。この女性はちょっと受動的すぎるとゆーか、いくらなんでも人任せすぎやしませんかね?結局今作はお話としては、人に任せっきりの主人公が後輩のお膳立てで若い男のコと付き合えてめでたしめでたし…てソイツはいくら何でもリアリティが欠片もねーよとゆーか、ハッキリ疑問しかありません(仕事が物凄く忙しくてそっちに掛かりっ切り、だとかゆーならまだしもさ、世の中そんな風に無為で居たならそんなに上手くいくもんじゃねーのよさ、とゆーことは年相応にチャンと悟ったうえでですね、それでもおひとり様で楽しく過ごしてるっつーなら全然共感できるのだケドもね、つーか)。その点で、個人的にはいくぶんイマイチに思いましたね。
[DVD(邦画)] 5点(2021-07-11 22:33:02)
863.  ネクロマンティック1【完全版】 《ネタバレ》 
そのずば抜けた猟奇性が今なお他の追随を許さない、20世紀最強のグロ映画。映像的にも内容的にもこの上無いグロテスク加減で、特にその内容面のグログロぶりには、どういう頭の中身をしていたらこんなイカレた話を思いつくのかと、監督の精神の在り方の方により深淵なる恐怖を覚えるホドである。  グロ描写の組立てとして秀逸だと思われたのが、例えば序盤のウサギの解体シーン。ウサギの映像はホンモノなのであるが、それと並行して人間の死体の解剖シーン(こっちは当然ニセモノ)を織り交ぜてゆく。すると次第に、人間の方もなんかホンモノに見えてきて、そしてウサギの方もこれまた大変に痛くて気持ちの悪いものに見えてくる。中々にテクニカルな「綯交ぜ」の妙だと思う。似た様なので言うと、死体とのセックス後、死体を壁に吊るしといて(体液とかダラダラ滴ってて)、他方でデカい肉を焼いて旨そうに2人で食ってみたり、これとかも正直オエっとなりましたよね(これも両方の映像を混ぜこぜにしてるし)。  音楽の使い方も巧い。不協和音主体の如何にも狂ってる感じの音も使うものの、ごく平凡な曲やピアノの結構キレイな曲を、死体をいじくったり死体とセックスしたりというシーンに充ててくる。むしろそのことが、それらの行為に潜む狂気を逆説的に際立たせている様にも感じられる。  ド級に狂気、しかし、巧さも在る。ある種、非常に始末の悪い最低映画かもしれませんね。
[DVD(字幕)] 7点(2021-07-11 02:54:06)
864.  (秘)色情めす市場 《ネタバレ》 
醜い世界の過酷な境遇に生きる女性に美を見出す、とゆーのは、古今東西問わず結構よくある映画的シチュエーションだと思うが、そーいうのを男の下卑たサディスティック指向と結びつける向きが一部にあるのは、これも然も当然なコトだとも個人的には考えている。だから重要なのは、そのドン底の境遇のリアリティなのだろうな、とも感じているのだよね。実際に在るコトなんだからしょーがないじゃない!とゆーのが(少しばかりの)エクスキューズになり得る、とでも言いますか。  その意味では、本作の凄さは二つの点にあるかと思う。まずは全編釜ヶ崎ロケというものの凄まじさ。画面から放たれるとんでもなくヤバい雰囲気には終始マジで圧倒されるのだし、ややドキュメンタリチックな撮り方もその意味では非常に適切だったと思う。この一点だけでも間違い無く観る価値のある古典的作品だと言えるし、そもそも相当に撮るの苦労したのではないかとも容易に想像できるのだね(その意味でもレガシー的価値がある、とゆーか)。  もう一つはモチロン、主演の芹明香ですよ。彼女が居なければ・彼女でなければ全く成立しない作品だし、ここまでのハマリ役とゆーのは正直他に観たことが無い、というレベル(ホントにこーいう生まれです、と言われても二もなく信じてまう、つーか)。そして一方で、これ程までに美しい・神々しい女性美・母性美とゆーのは、私はこれも他に匹敵するものを知らない。この点に関しては同種の映画、つまり『カビリアの夜』だとか『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とか『西鶴一代女』すらも上回る、と個人的にはそのような感覚を持っているのですよ。  現代に至って、本作は完全に人間ドラマとして評価すべき作品であることには何の異論もないと思われるが、その面の完成度は(そもそもがポルノであることもあって)決して他と比較して高度だ、とは言えない様にも思う。とは言え、類稀でユニークで絶大なとあるクオリティを備える屈指の傑作であるのも絶対に間違いは無い。全力でオススメしたい作品です。
[DVD(邦画)] 9点(2021-07-10 20:51:20)
865.  サムライ(1967) 《ネタバレ》 
ノワールとしても、お話自体は非常にシンプル、かつ派手な展開も無く率直にかなり地味ですし、件のラストについても雰囲気自体は十分に好く醸されていますが、何故そーしなければならなかったのか、と言われれば若干疑問は残る、とも言えます。その意味では、お話自体の方よりは別のトコロに観るべきモノが在る映画だと思いますね。  それは言わずもがな、主演のドロンに決まっているのです。美しいですね。無機質な美しさと、冷たさ。血が通っているとは到底思われないほどに温かさ・生活感が排除されたその様はまるでターミネーターの様ですが(T-1000の方)その顔面が更に芸術品の様に美しいと。ハードボイルド極まりなくも前述どおり地味、というお話の内容も、ドロンの醸し出す雰囲気には好くマッチしていた、とも思います。もう一つ、ドロンの部屋がこれまた素晴らしかったですね。これも生活感無く、またあの壁の塗り方はなんなのでしょうか。あんな陰鬱な部屋に住んでいたら、常人ならすぐ精神を病んでしまいそうだ、とでも言いますか。  そしてドロン両手に華な女優2人の美しさも出色でした(これだからフランス映画は止められない)。ここまで主演陣の見映えが美しいと、全体の雰囲気も勝手に文芸的なまでに成ってゆくかの様な。たびたび観返している作品ですが、この雰囲気は個人的にはとても好みですね。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-07-10 00:57:03)(良:1票)
866.  ズーム/見えない参加者 《ネタバレ》 
ゆーて私も、ここ一年は毎日の勤務時間の半分以上がZoomでの打ち合わせですからね。その意味ではやっぱ親近感とゆーのはありますですよ。複数端末で参加しててハウリングさせる、なんてのも(当然のよーに)やったことありますしね。  リモートなホラーとしては個人的には三作目、その三作を手が込んでいる(=カネ掛かってる)順に並べると、『アンフレンデッド』→『真・鮫島事件』→今作、という感じになるだろうか(『真・鮫島事件』はアレはアレで相当にチープですケドも)。とは言え手が込んでれば好いというワケでもなく、『アンフレンデッド』は様々なツールが入り乱れ、異常に手数が多くて観ていてメチャクチャ疲れてしまったのだし、それに比べると今作は全編Zoomのみなので格段にシンプルで観易いことは観易い。ただ今作、コンセプトは『アンフレンデッド』を引き継いでいるというか、これも全編Zoomの画面上のみで進行するという作品なので、観易い一方で『アンフレンデッド』で弱点にも感じられた「カメラがチャッチいからショック描写に迫力が出ない」という部分もこれまた継承してしまってる、とゆーのも事実かと。  しかし、ま~見るからに低予算ですよね(ほぼ自主制作レベル)。Zoomの画面なんだから別にエーやん!と言わんばかりのクソ低画質に、そもそもが68分という短尺ながらラスト10分は更にどーでもいい(ちょっとだけ怪異な)メイキング風映像だし、これに1900円払うのはちょっと勿体無いという気がする。短い分密度が濃いというワケでもなく、B級ホラーよろしく前半半分は完全に「捨て」で殆ど何も起こらないし、後半は多少マシになるとは言えショック描写もこれまたチープ極まりなく、結論的には許容範囲を少し下回って地味すぎる、という感じですね。結局やはり、完全リモートだと(諸々の事情で)あまりホラー的にインパクトのある描写を盛り込めない→どの描写も似た様な感じにまろやかになって決定的に抑揚・盛り上がりを欠く、というコトかとも思われます。  その意味では、やはり全編リモートというのは結論的にはキビシイ、というコトが分かってきたかとも思いますね。あくまでリモートな状況を(前半で)活かしつつ、後半は別の展開に上手いコト繋いでいく、とゆーのが肝要かと(その意味では『真・鮫島事件』とゆーのは思ったより好く考えられていた、というコトかもと)。もう一点、やはりインドア(自室)で世にも恐ろしいショック描写を描く、とゆーのは相当に難しく、結局高度にユニークなアイデアが必要になる、というコトですかね。こーいうの一見低予算でもつくれそうなのですが、そこから天下を取りたいのなら普通のホラー以上に才能と努力と閃きが必要だ、とゆーことにも思えますですね。
[DVD(字幕)] 3点(2021-07-08 00:29:43)(良:1票)
867.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 
いや~痛快、痛快!!怪獣映画はこれぐらい単純で上等ですよ。話もシンプル、怪獣バトルも力任せの殴り合いで、こんなにナニも考えずに観れた映画も結構久しぶりで大いにリフレッシュできました。大満足。  敢えて難癖を付けるなら、ポッと出のメカゴジラがちょっと妙に強いとゆーのと(毎回思うのですが、こんだけ強いんだったら量産すれば問題は全て解決するのであって)、ゴジラにせよコングにせよやや物分かりが好過ぎる(怪獣てのは、もっと全然人間が制御できない天上天下唯我独尊な感じが恐ろしい・魅力的なのではないかと)つーことくらいですかね。  ただ、どこかの怪獣映画で観たよーな設定・シーンの切り貼りとゆーこともあるし、かつ主要な怪獣(コング・ゴジラ・メカゴジラ・ギドラ・モスラ)もここまでで出し尽くしてしまったので、東宝ゴジラのレガシーはもう尽きたという気がします。次回作はちょっとオリジナリティをつくり込まないとキビシイ、ですかね。
[3D(字幕)] 8点(2021-07-04 15:23:26)
868.  ドラゴンロード(大陸版) 《ネタバレ》 
今回、デジタルリマスター版とゆーのをレンタルしての鑑賞なのですが、上映時間的にも内容的にも(→Wikiを参照)こちらが「大陸版・オリジナル版」というコトなのですかね。まあ、あまりどっちを観るべきか、という拘りがあったワケではないのですが。  ただ、カンフーでは稀によくあるコトですが、お話自体は正直かなり面白くなかったです。このバージョンの特徴でもあるのかも知れませんが、特に序盤30分くらいは酷く退屈、と言って過言でないかと。そして、お話のつまらなさは終盤に向けても大して改善せず、加えてカンフー自体も結構微妙な感じかと率直に思いましたですね。今作のジャッキーは圧倒的な強キャラというワケでもなく、ラストバトルでも相手に苦戦する場面が目立ち、むしろなんかエライ泥臭いカンフーを繰り広げてゆくのですね。カッコ好く敵を倒してゆく、とゆーよりも、派手でアクロバティックな「やられ方」の方にアクション的に面白味があるかも、てなもんで。  なので、今作で観る価値があるのはこれも正直、まずは中盤の「羽根蹴り」の試合ですね。「ジェンズ」という実際の中国のスポーツらしいのですが、これも中々アクロバティックにテクニカルで、そこまではボーっと観流してたのが一気に目ェ釘付けになってしまいました。あとは何と言ってもオーラスの「まんじゅう競争」。私もいちおう昭和(生まれ)の人間なので、こーいうメチャクチャな(コンプライアンス?安全配慮義務?なにそれ、おいしーの?)ヤツはハッキリ言って大好物です。  結論、評点としては7点を付けたいのですが、観てないとは言えおそらく「国際版」の方が面白いのではないか、と思ったので、1点引きました。尺が短い(=無駄が少ない)のと、コッチは「まんじゅう競争」が初っ端に配置されてる、とゆーのは、明確に改善点だと私には思われるのです。
[DVD(字幕)] 6点(2021-07-03 02:27:07)
869.  おとなの事情 スマホをのぞいたら 《ネタバレ》 
我慢して最後まで観ると合点はゆく、という感じですが、ラストはごくごく穏便に終わらせている、その為にとゆーか、思ったホド発生するハプニングとゆーのは深刻化してはいかないのですね(浮気絡みの諸々は決して「笑って許せる」というレベルでもないカモ?と思いますケド)。その所為もあり、コメディとしては非常にローテンション・ローテンポで、好く言えば大人向け、悪く言えば正直退屈です。  ワンシチュエーションの密室劇で、要は演技が勘所、という作品だとも思いますが、その演技自体はそれぞれまあまあ悪くもないのが多少救いにはなっているかと。酒でも飲みながらカップルでまったり観たりすると、多少スパイシーな効果も生まれたりして好いカモね、なんて思ったりも。
[DVD(邦画)] 5点(2021-07-02 00:05:28)
870.  黒薔薇昇天 《ネタバレ》 
いや~実にしょーもないですねぇ。映画も全体として「おバカ」極まりないですし、岸田森のバカさ加減も端的に突き抜けてます。しかし、こーいうヤツてのも絶対世の中には居る(居た)のだろう、とまじまじと実感させられるのもまた事実です。人間というものの描き方として、私は決して今作嫌いではないです(やや誇張は含まれる、とも思いますが)。  ただ、コメディとしてもポルノとしてもチョイと「クセ」が強すぎて、特にポルノとしては率直に使いドコロを見出すのがだいぶ難しい、という代物になっている様にも思います。そこそこ美形ながら豊満ムッチムチな谷ナオミを擁していながら、絡みのシーンにはどうにもリビドーの盛り上がりを感じません(関西弁の岸田森が傍で何やらぶつくさひたすらボヤいてるからだ、とも言えますが)。いちおうダブルヒロイン?な芹明香の方も酷くやる気がなくて色気もへったくれも無いも同然ですし。コメディとしてもかなりキワモノで、笑うとゆーよりは呆れちゃう、という人も少なからず居ると思いますね。  とは言え、前述どおり私は今作ワリと好きです。岸田森が好きだし、神代辰巳も好きだし、その意味ではご両名は持ち味・個性とゆーのは十二分に発揮されていた、と思いますし。地味にオススメです。
[DVD(邦画)] 6点(2021-07-01 02:19:25)
871.  ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢 《ネタバレ》 
ダコタ・ジョンソンてこんなに可愛かったケ?と思ったのですが、ダコタ・ファニングと勘違いしてました(でもつい最近『サスペリア』のリメイクとかでも観たハズなんですケドね…)。  お話の方は、音楽プロデューサーを目指す若い女の子の割とシンプルなサクセス・ストーリー、ですが、結論から申し上げますと、やや悪い意味でまろやか過ぎる、という感じなのですよね。主人公の当初の状況も結構恵まれてる方だと思いますし、彼女自身にもそこそこ才能がありますし、これも才能ある人材にも偶然にも簡単に出会えてしまいますし、そもそもいま仕えてるボスとゆーのもやや落ち目とは言え全然立派な歌手ですし、人間的にも実はごく立派な人物だし、という。  似た系統の映画の例でゆーと、『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープみたいにブッ壊れてないし、『ジュディ/虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーみたいに凄まじいドン底でもないし、あと成長物語ゆーても『ワイルド・ローズ』のジェシー・バックリーみたいに元がヒッドいポンコツ(人として)て訳でもないし…という感じで、それらと比較してパンチ・キレ・或いは起伏(アップダウン)が感じられない、とでも言いますか。これでラストも少し出来過ぎとも言える様な展開で軟着陸してってまう、となると、ちと歯応えとゆーのが物足りないかな、とも思いますのよね。  ただ、まろやかなのはそれはそれで利点でもあるかと思います。ノーストレスでノンビリホッコリな映画を観たい!(+可愛いコが出てればなお好い!)とかいうシチュエーションなら、全然使い道はあるかと。音楽映画だけあって使用楽曲はかなりセンスの好いのが揃ってまして、その意味でもリラックスして観てゆける気はしますしね。
[DVD(字幕)] 6点(2021-07-01 01:55:39)(良:1票)
872.  THE PROMISE/君への誓い 《ネタバレ》 
特に、日本においては決して知名度が高いとは言えない歴史上の事件を、かなりシリアスかつ真摯に冷徹に描いた作品、というだけで、とりあえず観ておく価値は間違いなく非常に高い作品だと言える(もちろん、娯楽映画として観れる類いの作品ではない、ということは前提として)。全体的にオスマン帝国政府・軍に対する批判的な製作姿勢が大いに見て取れるものの、例えばエムレのエピソードに代表される様に決してバランス感覚を著しく欠く、という訳でもないと思う。また、主役3人の三角関係的恋愛模様をシナリオに持ち込んだことも、あくまでこの要素は添え物に留められている、という点からしても個人的には決して悪くない工夫だと思えた(こーいうのがあると、登場人物が一層「人間」に見えてくる、というか)。  ただ、本作の意義は重々認めつつも一点だけ指摘したいのは、本作が主に描いているのはとある「結果」であり、より重要なのは「原因」だということだ。何故このような事態に陥ってしまったのか、というのは、本作を観ただけではちょっと分かり辛い、というのが正直なトコロで、その辺の事情、アルメニア人とトルコ人の宗教的差異であるとか、アルメニア人勢力・ロシア・トルコの三つ巴の関係性とそれに第一次大戦が及ぼした影響、といったことは別途自分で調べないといけない。ソコを上手いコト作中に描き込めたのであれば、よりバランス感覚に優れてかつ深い映画になった、と言えるのではないだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2021-07-01 01:48:08)
873.  007/カジノ・ロワイヤル(1967) 《ネタバレ》 
まあでも、昔の007って今時点に比べたら格段に軽~いノリで(少なくともロジャー・ムーア時代くらいまでは)、ソコと今作との「落差」とゆーのは、確実に今我々が007シリーズに抱くモノと今作とのソレよりは小さかったと思うのですよね。だからあくまで今作は豪華キャストのお祭り騒ぎとして(目くじら立てずに)軽~く観るのが正しいのだと思います。少なくとも、こんなカルト的にイカレポンチな作品だと思って「構えて」観るのは、当初の意図からは外れていると思うのです。  とは言え、特に終盤は本当に本当にやりたい放題で、軽く観たとゆーても流石にどーかと怒りを覚える人が(少なからず)居るとゆーのも重々承知です。ただやはり好いと思われる点、極上にシブいデヴィッド・二―ヴンや、底抜けに滑稽なウディ・アレン、そしてゴージャスな美女の大盤振る舞い、と、見所は決して少なくありません。暇潰しor話題づくりには完全に十二分かと(ただ一点だけ、女性陣は確かに美人揃いなのですが、ちょっと似たよーな見映えの人ばかり…とゆーのは少しだけ残念にも思いますケド)。
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-01 01:45:00)
874.  クワイエット・プレイス 破られた沈黙 《ネタバレ》 
さあ、二作目は(前作と違って)どーいう話になるのかな?(ダークでシリアスな人間ドラマか、背景ストーリー面の驚愕展開か、はてまてモンスターの新種登場か?)と思っていたら、拍子抜けするホドに前作のまんまという超・シンプル続編でアリマシタ。。。  とは言え、最初にちょっとだけ「あの日」の状況が描かれたり、終盤には(やっぱりつーか)生存者の平和な村(島)が出てきたりはするのです。ただ基本的には前述どおり、モンスターから逃げ回りつつ最終的には一発反撃カマして終わり、という前作とまるで同じ話だと感じるのですね。まあしかしながら、やっぱりスリラーとしては状況設定が秀逸すぎますね。二作目なハズなのですが、この高度な緊迫感には全く慣れたというコトがなく(今回事前に一作目を観直してるにも関わらず)、普通に最初から最後まで超引き込まれっぱなしでしたし、単純に非常にスリリングに楽しめました。随所のアクションのギミック自体は中々上質なモノ揃いだったとも思いますし、やはり映画館の大スクリーンで観た、というのも大きいのだと思います。  ただし一応、前作よりは評点は下げておきます。その理由は、しつこいですが今作は殆ど一作目と同じ様な話で「進化」という観点では高評価とはし難いこと、加えて、中盤に船着き場で襲ってきた集団というのが一体何者なのかよー分からん、という点に単純に疑問があるためです。とは言いつつ、そーいう難しいことを考えずに気楽に観て大いにビビりまくるべき映画、だとも言えますケドね。とりあえず映画館で観てみて!(たぶん損はしないから!)という感じですかね。
[映画館(字幕)] 6点(2021-06-30 22:51:05)(良:1票)
875.  親密さ 《ネタバレ》 
一年前、サンクス・シアターという所で映画が観れるとゆーことになったので、濱口竜介監督作品を片っ端から鑑賞していたのである。短編・長編問わず優れた作品も数多く観ることが出来たのだが、惜しむらくはどれもマトモにソフト化もされていない様な代物ばかりで、そーいった作品を本サイトで登録するのは少し気が引けるので、比較的鑑賞チャンスが今後も多いだろうと思われる今作についてのみここで言及させていただき、それら作品の魅力を少しでも伝えられれば、と思う。    ENBUゼミナールの卒業制作として製作された本作は、劇中舞台劇『親密さ』の実際の公演風景を収めた後半と、その舞台劇を演出家の男女2人(この2人は恋人同士でもある)を中心としたメンバーがつくり込んでゆく様子を収めた前半から構成されている。劇中劇のテーマも、その劇をつくってゆく過程で主なトピックスとなるのも、それは自分と他人との関係性をどのように考える・突き詰めてゆくか、或いはその際に最も重要となるであろう「言葉」の可能性と限界をどのように捉えるか、といった比較的シンプルなものである。劇中劇について言えば、その点に関する作者の価値観は主に詩、または手紙の朗読という形で表現される。その意味では(これは前半も含めても)全体として非常に文学的な雰囲気を纏った作品だと言えるし、それはある種、伝えたいものを伝える手段として「演劇」を選択した彼らが、言葉の可能性に対する問いかけを常に抱き続けつつ、それに決して絶望はしていない、ということを意味する様にも思われる。  世の中の諸々を陰陽二元論よろしく2つに分けるとある観点として、「理想の追求」と「現実の処理」というのがあるかと思っている。端的な表現で言えば、「狭く深く」と「広く浅く」という2つの方向性、ということにもなるのかと思うし、より実際的に言えば、深めることをどの時点で諦めるか、ということだとも思っている。それは人間関係も、或いは演劇というものの価値のつくり込みに関しても、ある部分で同じことだろうかと思っている。  若い時というのは、どちらかと言えば「現実」よりも「理想」の方が幾らか早く「見えて」きがちなこともあってか、より深める・極める方への衝動の方が強いのではないかとも感じている。年齢を重ねるに連れて、諦め・或いは妥協という手段に格段に流れがちになった自分を省みて、彼らの純粋でどこか不器用な様子から感じられるのは、私には一重に爽やかな郷愁であった。この映画からは、やはり「若さ」が強く感じられる。そしてそれは、彼らが自らの秘める若い「可能性」をこのとき確かに信じていたことの証でもある様に、私には思われたのだ。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-28 02:04:59)
876.  極楽特急 《ネタバレ》 
小気味好い。が、実に他愛の無いおはなしである。ラブコメであるが、その部分は三角関係と言えるホドでもなく、リリーは単なるオジャマ虫の様に見える(あんまり可愛げも無い)。他方、マダム・コレを演じるケイ・フランシスは中々好かった。少しエキゾチックで、何と言うか「モダン」な美女である。衣装・装飾・髪型も結構凝っていたし、メロドラマなシーンの艶やかさも素晴らしい(シャドーの入った目元が実に色っぽいのよね)。気楽に観るなら、損も無いかと。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-23 21:51:32)
877.  みをつくし料理帖 《ネタバレ》 
ドラマの内容としては(ほんの一部にシリアスな場面も孕みつつも)ごくほのぼのとしたヒューマン系、しかもややダイジェスト的、というか、好いトコロ寄せ集め!という感じでもあるケド、その纏め方自体はかなり手堅く、そしてこれも緩やかな全体の間の取り方もあって実にノンビリとホッコリと観てゆけるという作品だと思う。  そしてその間の取り方とゆーのが、個人的に非常に心地好かったですね。時代劇ならでは、と言いつつ、最近は時代劇も(昔に比べれば)実に忙しなくなってるなあ、というのを逆に実感しました。そもそも現代劇では中々こーいう間の取り方はこれも逆に難しいかも知れない、とも思います。今作、役者さんの演技がこれまたその間にズバリとマッチしてるというか、どれも非常に味の有る優れたものばかりでしたね。一番好きなのは終盤の澪と小松原のシーンです。これも時代劇的、というか、何とも奥ゆかしい日本的な好さのある素晴らしいシーンだったかと。確実に良作以上で、かなりオススメな方でゴザイマス。
[DVD(邦画)] 8点(2021-06-22 01:30:12)(良:1票)
878.  ザ・ファブル 殺さない殺し屋 《ネタバレ》 
う~ん、お話の内容は相当に酷い、というかメチャクチャですね(前作にも増して)。とにかく、堤真一一味に関しては何から何までサッパリ意味・意図とゆーのが通じません。ギャグ要素込みの単なるアクション(スリラーというホドでもねーワケで)を何故にこんなややこしく支離滅裂にしてしまったのでしょーか(こーなる位ならもっとシンプルで陳腐につくればいーじゃないですか)。  他方、ド初っ端のカーアクションにせよ、中盤の団地(足場)での盛大な戦闘シーンなんかにしても、邦画としては一級に派手だし率直に相当以上に面白く観れましたのですよ。だから尚更、もっと単純一直線な話にして(それなら尺も90分くらいにしちゃって)そのアクションだけを思いっ切り際立たせる、という方が絶対に正解なよーにも思うのですよね。何ですかね、コロナ禍真っ只中の製作でちょっとやりたいコトと予算的なコトのバランスが崩れちゃった、とか、平手友梨奈を必要以上に目立たせる為にシナリオが歪んじゃった、とか、そーいう「大人の事情」とゆーのがそこはかとなく感じ取れる、という風にすら思われます。  まあでも、平手友梨奈自体は確かに凄く可愛かったですし、それも量産型な可愛さでもなくユニークで個性的なパッと目を引く魅力が在った、とも思うのですよね(確かにこのコで一本映画撮りたくなっちゃう、的な)。ただ、本作品での平手さんの引き立て方とゆーのは、お世辞にも巧かったとは思いませんです。前述どおりストーリーはパッパラパーですし、その意味でのハイライトたるラストのアクションシーン(地雷)は(ココだけは)これもかなり意味不明という代物でした(やっぱり、コレだってもっとシンプルにすりゃいーじゃない!てな感じで)。  コレもコロナの弊害、なのでしょーか。巣籠もりで打ち合わせばっかり時間長くなって、みんな考え過ぎた(煮詰まり過ぎた)、という感じなのかも知れません。
[映画館(邦画)] 4点(2021-06-20 13:38:57)
879.  地球防衛未亡人 《ネタバレ》 
あまりに音の感じが不自然すぎるアテレコに関してはそーいうコトなのかどーかすら確信持てないですケド、諸々敢えて「手を抜いている」感を醸しまくることで笑いを誘う、という類いのシュールコメディかと思います。だから色々とクオリティが低いのはある意味当然なのだと思うのですが、にしてもまず、肝心の笑いの部分がちょっとレベル低すぎです(これを本気でやってるのか、というレベル)。もう一点、せっかく壇蜜を起用しているのにエロ要素がほぼ皆無なのもサービス精神とゆーのが無さすぎだと思います。これで演技も稚拙、お話の内容もどーでもよいとなると、もはや見所が見い出せない、というか。逆に、言ってるコトに根拠が無さ過ぎる(のに私が一番マトモですという顔をしてる)イワムラ博士とゆーのは、個人的に少しだけもはや面白かったですケド(演技も一人だけ多少好かったよーにも思いますし)。  ただ、例えばいわゆる特撮マニアとかにはもう少しだけ見ドコロ・笑いドコロとゆーのがあった、と言えるのかも知れません。主演に森次晃嗣が居るコトもあって随所に『ウルトラセブン』ネタが仕込まれていたのは気付きました(レフトンR30とか)。或いは、監督の昔からのファンならもっと楽しめた、というコトでもあると思うのですよね。(色々な意味で)にわかの鑑賞者向けではない作品かと。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-06-19 12:51:06)
880.  キャラクター 《ネタバレ》 
世の中つーのは結構世知辛いモノで、どーしても「ただ善人」という人は中々トップまでは辿り着けないのかなあ、とも思うのよね。少なくとも、いわゆる「悪人」とゆーのが何をどう考えているのかを想像くらいは出来る、とゆーのは必須かと。残念ながら世の中のそこそこの割合の人々てのは、悪人か、でなくてもイザとなったら悪人に為るという人間なのだから、とでも言いますか。  その意味で言うと、ごくごく善人な主人公の漫画家は自分が善人だから悪人を描けない、その彼と、それこそ凶悪極まりない殺人鬼が邂逅・シンクロし、彼らが二人で「彼らの」物語を描き始める…という大元のアイデアは、率直になんかかなり面白いな、と共感できたのですね。そしてその(やっぱりどこまでも善人な)主人公が、勝ち得た自分の地位を守る・そして周囲の期待に応えるコトの重圧と、自分が描く物語が社会に「悪」をもたらすことの罪悪感の狭間で葛藤してゆく、という前半の展開は、繊細な菅田将暉の演技の上質さも相まって個人的にとても面白く・また多分にユニークにも感じながら観てゆけたのですよ。  しかし本作は、最後までその主人公の葛藤を描いてゆくというワケではなくて、中盤で彼はある種「白旗」を揚げて、そこから先はワリと単純な犯人捜しスリラーに変わってしまう、そこは率直に少し残念だと思ったのですね。ただ、そっから先が全くに平凡・月並な作品だというワケでも決してなくて、後半は後半でかなり意外性やアイデアの在る展開運びでそこそこ以上に面白いし、加えて、猟奇大量殺人のその「現場」の凄惨な血みどろ具合や終盤のショック描写の「痛さ」とかいった部分のキレ味もかなり良好で、そこにも相当な見応えが在りましたのですね。結論、良作と言える範疇のサイコ・スリラーなのは間違いの無いトコロかと。  演技面でも、前述どおり菅田将暉は好かったし、犯人の彼も結構「手堅い」出来だったすね(特に見た目の不安定さが)。もう一人、小栗旬は『罪の声』でも思いましたが刑事役はドンピシャ・絶品ですね。人当たりの好さそうな一方で、切れ者ぽい鋭さや凄みも兼ね備えていて、そーいう現代的な刑事の役だけでも今後相当食ってける、とゆうよーな気がします。   ※追記:小栗旬は『罪の声』では刑事じゃなくて記者でしたね…(勘違い)…まあ役割的には似た様なもんだとゆーコトで。。
[映画館(邦画)] 7点(2021-06-19 12:50:42)(良:1票)
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