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コメント数 895
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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881.  ゾディアック(2007)
フィンチャー監督はこの作品から作風が変わった。早いうちからデジタル撮影を導入し、ダークでソリッドな画作りを追求する傍ら、冷徹な人間観察も以前にも増して磨きが掛かる。しかし、2時間半は長すぎる。未解決事件によって人生を狂わされていく捜査陣は理解できても、自分が見たいのは"映画"であって、"映画風ドキュメンタリー"ではない。同じ未解決ものなら『殺人の追憶』の方が遥かに上。
[映画館(字幕)] 5点(2014-12-21 11:08:06)
882.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
他の方が仰ったように冒頭10分は完璧。実写映画一本分の濃厚さでここだけを長編にしても良かったくらい。つまり、本編に入ってから段々尻すぼみになってしまったということ。確かに風船で家が飛ぶファンタジックなワクワク感があったが、いざ目的地に到着してみるとあとは迷走でそのまま挽回せずに終了。登場人物も女キャラがいないのでむさ苦しい。ボーイスカウトでなければならない理由もないし、冒険家が悪役になる理由もまずないかな(『地獄の黙示録』のカーツ大佐みたいなものか)。音楽は素晴らしかった。
[地上波(吹替)] 6点(2014-12-21 10:58:51)
883.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 
救済と破滅をもたらす"お金"という矛盾した生き物の真理を描いた、ある意味道徳的な映画。全編凄まじいハイテンションでこれが3時間続くなんて狂気の沙汰。やろうと思えば4時間も5時間も延ばしていそう。70歳前後で"若い"映画を撮ったスコセッシも凄いが、ディカプリオの周りを巻き込むマシンガントークもクズっぷりも凄まじく、マシュー・マコノヒーと主演男優賞を分けても良かった。あんな醜態を見せられたら、二人の奥さんも逃げるだろう。ラストの主人公の自業自得な破滅と再生、そして彼の自己啓発セミナーに群がって「自分もできる」と自惚れている貧民層の対比に、「お金の奴隷になってはいけないが、お金がなくちゃ何もできない」という複雑な感情が残る。生まれつき素質も勝機もない人はどう生きれば良いのだろうか?
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-20 23:57:07)
884.  キル・ビル Vol.2
「もっと暴れて欲しかった」というのが率直な感想。Vol.1で数多くのミーハーをドン引きさせる洗礼を与え、見る人を限らせてしまったら本末転倒。もっとも、観客に媚びさせることをしないタランティーノの姿勢には好感を持てるけど、最終章の尻すぼみ感が残念で仕方ない。「何で真面目になっちゃってるのよ?」と。Vol.1と併せて一本の映画として見ると正直バランスが悪い。3種類のエンドロールも流石にやり過ぎかな。パイ・メイの下での修行と対エル・ドライバー戦が良かっただけに消化不良感が残る。1・2を3時間でまとめたバージョンを希望。
[映画館(字幕)] 5点(2014-12-20 23:39:19)
885.  キル・ビル Vol.1(日本版)
高校生の時、「暴力描写が吐き気がするほど強烈」と聞いていたので覚悟はしていましたが、表現が漫画的である分、そこまで嫌悪感はありませんでした。ハイテンションでそうさせる暇すらない。むしろ時間軸シャッフルやアニメパート、表現としてモノクロ・シルエットの多用とありとあらゆる技巧を詰め込み、更にはプッシーワゴンから青葉屋までの美術の素晴らしさが行き渡り、相変わらずの選曲センスもあって、最後まで飽きさせないサービス精神で楽しめました。ただし、一見さん及びモラリストお断りの闇鍋パーティー。容赦ない人体破壊で笑いを取るのが許せない、意図的に日本を茶化す表現(エスニックジョーク)も許せない人にはまず無理ですし、劇画の世界なんだと許容できる人向けです。 今鑑賞したら評価が変わるかもしれません。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-20 23:19:59)
886.  パルプ・フィクション
最初見たときはただ喋っているだけでつまらない映画だと思っていた。時が流れ、映画鑑賞経験を積んだ上で再見すると、改めてその面白さに気付く。クールとは無縁の恰好悪い殺し屋はいるしトイレで用は足す、どうでも良い無駄話に花を咲かせる。それなのに登場人物も小ネタの数々も全て愛おしく、魅力的で可笑しくて、ここまで来ると突き抜けてクールさも感じてしまう。特にチーズバーガーと5ドルシェイクは飯テロにも程がある。パルプロールのように永遠に廻り続ける仕様もない物語は、浅いようで深く融け込んだアメリカ文化そのもので新しい発見だらけ。埋もれて消えていったB級映画のように、「こういう映画があっても良いんだ!」とタランティーノは熱弁する。噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-20 22:54:15)
887.  ミスト 《ネタバレ》 
ダラボン初の現代劇で本格的なモンスターホラー。真のモンスターとは人間の中にあると教えてくれる。例として、宗教狂いの中年女性の射殺のくだりはスカッとはしても法的に見たら悪でしかない、大火傷の男のために主人公の取った行動が更に多くの人間を死なせる、最後まで動かなかった方が助かった。「もし、ああしていれば……」というそんな皮肉。モンスターが現実にいなくても、大地震や津波でもケース的にどう判断を下すか応用できるだろう。あの結末は確かに衝撃的であるけど、逆に狙いすぎてあざと過ぎる。あれだけの醜悪さと絶望を見れば心中したくなる理由も分からないわけないが、まだ動機付けとしては弱い気がしてならない。裏を返せば、「何が起こるか分からない、なるようになるしかないさ」という監督の優しさだろう。質としては代表作に匹敵するわけでもないのでこの点数。
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-20 22:47:45)
888.  マジェスティック(2001)
『ショーシャンクの空に』と『グリーンマイル』が良かった分、凄い肩すかしを喰らってしまった。ダラボン初のオリジナル脚本がイマイチなのか、キャプラ的な人間賛歌が現代では時代遅れだったのか、自分が赤狩りの背景をよく勉強していなかったのか分からないけど、ただただ冗長で捻りもない映画で終わってしまった印象。ジム・キャリーがミスキャストであることも大きいだろう。映画館とDVDで見たのに記憶があまりありませぬ。
[映画館(字幕)] 4点(2014-12-20 22:42:35)
889.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
あれだけのレビュー数でこの高得点。信じられないと思いますが、自分も満点を付けざるを得なかった。冤罪と理不尽な仕打ちによる重苦しい展開の中にもユーモアを挟み込み、アンディの何考えているのか分からないところが惹き付けられる。過剰な娯楽性や堅苦しい作家性に寄ることないバランス感覚が見事でこれが口コミにされる理由の一つかも。忘れ去られていた分、驚嘆した終盤のアンディの脱走には賛否両論かもしれないけど、自分のせいで仲間の尊厳と信頼を奪われるくらいなら保険でそのプランも考えていたかもしれません(排水溝という"産道"から抜け出て第二の生誕を迎える聖書の存在意義が薄れる)。『グリーンマイル』同様、これも40年代後半~60年代後半のオールディーズな雰囲気がたまらなく好きで、閉鎖的な刑務所の対比として、青い海が際立つ再会シーンは落涙せざるを得ない。
[DVD(字幕)] 10点(2014-12-20 22:31:47)(良:1票)
890.  グリーンマイル 《ネタバレ》 
現代とは程遠い、30年代というノスタルジックな時代設定と同時に人種差別が色残るアラバマに深い闇が覆っている。そこで起きた奇跡と悲劇。3時間の長尺であるが飽きることはないし、モダンホラーの帝王のスティーブン・キングだけあり、ホラーなシーンがちらほら。そして心を動かされる情感と人間模様が包み込む。ただ、後に見た前作の『ショーシャンクの空に』が素晴らしすぎたことと、悲劇と感動を履き違えているところに違和感。泣きそうになっている自分自身に後ろめたさを感じてしまった。後の作品を見ても、きっとダラボンは前作で精根付き果てたのだろう。54歳の若さで亡くなってしまったマイケル・クラーク・ダンカン演じるコーフィーの人懐っこさと優しさが今でも忘れられない。
[DVD(字幕)] 6点(2014-12-20 22:26:44)
891.  セブン 《ネタバレ》 
世界は不条理の塊だ。意識しなくても誰かと関わって傷つけ、知らずに自分に返ってくる。テレビに映る遠い世界の悲惨なニュースを、画面越しにワイドショー感覚で見ている人は少なくない。ただ、それが自分に及ぶことになってしまったら・・・。ジョン・ドゥは究極の選択を迫ってくる。誰だって人の子なのだからミルズの選択を責められない。そうやって不条理な世界が形作られている。サマセットは引用する。「ヘミングウェイはこう言う。『人生は素晴らしい、戦う価値がある』と。俺は後者に賛成だ」。こうでも言い聞かせないと、不条理な世界に気が狂ってしまう。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-20 22:19:19)
892.  ハンニバル・ライジング
ハリウッドはネタ切れなのか、何でもかんでも前日談がお好きなようで。結局、レクター博士のエピソード0も作られることになり、原作者が脚本を担当するも、信者が描いたような盲信ぶりに若きレクター博士に奥行きが感じられない。人食いになった理由が殺された妹の復讐という、映画史に残る悪役の割にはあまりにもショボすぎて。何故、怪物になったかは触れずに見る人の想像の余地を残すからこそ、そのキャラクターは永遠に輝くと思います。どちらかといえば、ギャスパー・ウリエルの熱演を堪能するアイドル映画として見れば楽しめるかも。これが成長するとアンソニー・ホプキンスになるのか……どう転んでもイメージが結び付きませぬ。
[DVD(字幕)] 4点(2014-12-20 22:07:24)
893.  レッド・ドラゴン(2002)
原作既読。『ハンニバル』にガッカリした人でも、ある程度満足できる作品ではないか。『羊たち~』の脚本家が担当しているためリスペクトは相当なもので、アンソニー・ホプキンスはもちろん、エドワード・ノートン、レイフ・ファインズを初めとする演技派俳優の演技合戦が見物。ブレット・ラトナー監督の演出も堅実で安心して見られる。ただ、『羊たち~』のインパクトが凄すぎたせいか、焼き直し感が否めず、ただのサスペンス映画の域に留まっている。冒頭の『これって何の肉?』のくだりとラストシーンが好き。
[DVD(字幕)] 6点(2014-12-20 21:59:39)
894.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 
原作既読。あの『羊たちの沈黙』の続編ということで期待半分、不安半分。監督がリドリー・スコットだからか、案の定、生理的嫌悪感を煽るグロシーンが際立って、前作のようなある種の"品"がなくなってしまった。冷淡で青みがかったスタイリッシュな映像や冒頭の銃撃戦、フィレンツェの荘厳さを描いた美意識は買いたいが…。なお、原作にはラストのアレを凌ぐ凄惨な腑分け死体があり、監督が監督なので映像化するかと懸念したが、(尺の理由もあって)撮影しなくて懸命。レクターに屈服しなかったクラリスの強さを示した原作とは違うラストは映画版に軍配かな。やはりレクター博士は牢獄にいないと恐くない。でも、これはこれは嫌いではないし、ラスベガス経由で手紙が届き、クラリスが「彼の感性では堪えられない街」と評するシーンにはクスッときた。
[DVD(字幕)] 5点(2014-12-20 21:52:48)(良:1票)
895.  羊たちの沈黙
中学生の頃に何度も見た作品。顛末が分かりきっても最後まで緊張感が途切れない。ドキュメンタリータッチで描かれる猟奇殺人の異常性もさることながら、それが霞むほどのアンソニー・ホプキンス演じるレクター博士の存在感。短い出演時間ながら、窪んだ目といい、全てを見通す頭脳と紳士さといい、牢獄の鉄格子の奥にいるからこその凄みと恐さがある。ジョディ・フォスターとは対をなしてコントラストが効いていた。以降のシリーズが尻すぼみになってしまったことを考えると、『セブン』と並ぶ、映画史最後のサイコスリラーではないか。
[DVD(字幕)] 10点(2014-12-20 21:40:08)
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