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 > Yuki2Invy さん
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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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881.  機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 《ネタバレ》 
原作は大昔に読んだものの、さほど印象に残った記憶も無く(結末がやるせなかったのだけ覚えてる)、三部作という大仰な設えには(それに足るだけの話の内容はあったのだっけ?と)一抹の不安も感じつつ、更に意図せずもDolby-ATMOSでの劇場鑑賞と相なりました。  それでもこの第一弾は、先陣としては十二分以上の好い出来だと思う。ハサウェイ、ケネス、そしてギギのキャラクターを詳らかにしてゆくことがメインの内容もそこそこ興味深く観れるし、程好くコンパクトな尺ながら序盤・中盤・終盤にアクションシーンはバランス好く在るし、そのアクション、特に終盤の第五世代MS空中戦闘シーンは期待どおりのかなり高水準なクオリティだったしで(夜戦なのでチョイ見難い、というのは確かに玉に瑕ながら)。Ξガンダムを目出度く手中に収め、テンションMAXなトコロで次回へ続く、とゆーのはついこないだ『UC』の第一話でもやった(在りがちな)手法だとちょっと苦笑しつつも、コレは第二弾も確実に劇場鑑賞となるでしょう。  雰囲気もイイですね。コンセプト自体は割とハードめな話だし、そのハードさを結構剥き出しに見せつけてくる様な暗さ・凄みとゆーのも十二分に醸しつつも、若き「反逆者」たちの様子には特大の爽やかさと、そして気高さ・人の人たる美しさといった様な少し懐かしい空気も仄かながらしっかりと感じ取れる。青春映画としても素晴らしいモノになってゆくのではないか、という大いなる期待を抱かせます。良作ですね。
[映画館(邦画)] 7点(2021-06-17 01:14:03)
882.  はるヲうるひと 《ネタバレ》 
「架空の」売春島のとある置屋を舞台にした…という時点で、すわ群像劇か!と思いきや、明確に主人公と言えるのがソコの経営者の(腹違い含む)兄弟+妹だ、という話でした。この三人とゆーのは率直にかなり「奇怪な」人物造形がされており、その部分のユニークさ、そしてそれを表現する演者三人の仕事ぶりも決して全く悪くはなかったというか、演技の仕事としては正直観ていてかなり面白かった、とも言えるかと思うのですね。  ただあくまで個人的には、若干ながらの上滑り感を覚えるというか、地に足が付いてないというか、端的に「何故にそこまでそーなっちゃってるの?」という部分に少し疑問があった、と言いますか。いちおう、とある過去の事件とゆーのが彼らの人生&人格形成にドス黒い影を落としており…というのが話のメインで、その事件の真相が明かされる、とゆーのがクライマックスにもなっているのだけれども、ハッキリ言ってこの三人、全員人格破綻者or廃人にも近いよーなドラスティックな描かれ方で、そもそも全員マトモに社会生活を送れるっちゅうレベルでねーとすら思われる、と(特に佐藤二朗と仲里依紗は)。なんちゅーか、舞台が舞台だけにちと極端な方にはしり過ぎた、とでも言いますでしょうか(ソコにはやっぱりそこはかとなく、この業界の関係者なんてみんな頭オカシイ、という一種の偏見の様なモノまで感じ取れる、つーかね)。  そのナニが好くないといって、主人公の三人が三人ともそーいう感じのちょっとなかなか感情移入してゆけない様なキャラクターなので、どーにも作品に入り込めなかった、というコトですね。もちろん一方で、置屋の女郎たちの中にはホッとさせてくれる様なキャラも居るし、それこそ少し落ち着いた姉御肌で話を纏めて運んでゆける様なキャラも居なくはないのですが、彼女らは(三人と比べて)それホド目立っている訳でもないし、そもそも明確に主人公ではないし、という。結論、ややバランスの悪い映画だ、と思いましたです。はい。
[映画館(邦画)] 5点(2021-06-16 22:02:23)
883.  セクシー・キラー リベンジ・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
邦題に偽り無く、8割がたが『セクシー・キラー』の話で残り2割くらいが『リベンジ・オブ・ザ・デッド』の話である。かつ、どっちにせよかなりコメディ寄りのおっちゃらけた雰囲気、そしてそもそも話にもさほどの内容は無く、基本的に主演のマカレナ・ゴメスの魅力に頼り切り?とゆーよーな映画である(前半は特に)。  要は、それって根本的にどーなの?という作品でもある。マカレナ姐さんは確かに美人ではあるが、ややメンヘラ臭が強すぎるというか、本作の役ドコロのサイコパスにはハマリ役ではあるものの、そこまで(=映画1本それだけで撮れちゃうホドに)魅力的かと言われるとだいぶん微妙かと思う(いちおう女子大生役なのだが今作時点で30歳だし、チョイと薹が立ってると言えなくもねーし)。終盤のゾンビ展開は(かなり在り来りだが)そこまで酷くもないが、前半は相当に退屈、という感じで。暇潰しとしても少し物足りない程度の出来かと。
[DVD(字幕)] 3点(2021-06-16 21:58:33)
884.  猿楽町で会いましょう 《ネタバレ》 
どーみても恋愛映画にしか見えませんが、率直にここまで来るともはやそーとも言い切れない、というレベルですね(コレを恋愛映画だとは、私は認めたくないのです)。ここに描かれるのは愛だ恋だといった人間性のごく善なる側面では更々なくて、徹頭徹尾がその負の側面の方なのです。シンプルな愚かしさに始まり、狡猾・打算・不誠実、そして猜疑…ここまでネガティブな映画、それも一見そうは見えない様な「皮を被った」作品というのは、個人的には随分と久し振りな気がします。  とにかく、本当に碌でもないヤツしか出てこないのです。男の方も正直言って最初からあんまり印象は好くないのですが、ラストまで観ると彼には逆に同情の念すら覚えます(=女の方がヒドすぎて)。まあ、あくまで女性を信じようとした彼の人の好さを「未熟」だと糾弾してよいものなのかどーかは、率直に微妙なトコロでしょう。ただ個人的には、人を信じるのはそれこそ個人の自由だと思いますが、大人ならばそのリスクに対する回避策・自分が傷つかない術、とゆーのは常に用意しておくべきだと思います(仕事においても、プライベートにおいても、それは常識かと)。大人は基本的に、オールベットなどしないものです(自分で書いててなんか浮気の言い訳に見えてきましたケド)。  まあそんなのはどーでもよくて、とにかく問題は女のコの方ですべ。なんつーか、どーしよーもないですね。なんも考えてませんし、困ったら泣くか媚びを売るかすればどーにかなるとしか思ってなさそう、とでも言いますか。とにかく彼女は、自分がその時欲しいモノを相手がすぐに与えてくれるか、でしか他人を見ていない様に思われます。それは相互関係、高度な意味での(大人が必要とする)人間関係ではない、とすら思います。本作のラストには、彼女は影もカタチもありません。それこそが監督の「答え」なのではないか、と感じました(すなわち、彼女の居場所とゆーのはこの世の何処にも、他の誰の人生の何処にも、無いという意味かと)。若い日本の女優さんにしては珍しく脱いで頑張ってますが、後半はそれが全く嬉しくもなかった、とゆーのが、彼女に対する(私の)嫌悪感を物語っているよーにも思います。  映画としての完成度は、かなり高い作品だと思います。とは言え、こーいう(ただネガティブな)お話を映画として描くことにどこまでの意味を見出すか、というのも、ひとつ確実に議論の在るトコロではあるでしょう。少なくとも、映画から何らかのポジティブさを得たいと常々思っている人、或いはそーとまでは言わなくても、現時点でそーでもない映画を観れるだけのメンタル的な準備が整っていない人、には向かない作品だと思います。個人的にはこの見応えの、ある面での「素晴らしさ(ユニークさ)」を念入りに勘案して、正直嫌いな部類の映画ですがこのような評価とさせていただきたい、と思います。
[映画館(邦画)] 7点(2021-06-16 21:47:03)
885.  クルエラ 《ネタバレ》 
まず、シナリオの出来がまま高いです。クルエラの生い立ち、デザイナーとしての異能と、その狂気の源泉、と(前日譚として)必要とされる要素を無理なく自然に繋ぎ合わせ、同時に見せ場もふんだん+テンポも良好で、やや長めの尺ながら無駄とゆーのが殆ど無い濃密な時間を楽しめました。難癖を付けるなら、クルエラ自身は「復讐」という意味では本作でも罪を犯していきますが(序盤、生きるためにコソ泥をやってんのは置いといて)、結局「根」はそこまで悪人でもないかも?と見えかねない部分は、スーパーヴィランの誕生譚としては少し違和感として残る、というよーな気もしますケド。  ただシナリオがいま一歩90点だったとしても、他方でひとつ美術面は確実にそれを超えてゆく、というクオリティでありました。なんと言っても肝心の衣装が実に素晴らしい。クルエラ或いはバロネスのデザイナーとしての能力というものにリアリティを与えているというか、これのおかげで本作は単なる娯楽映画になっていない(部分的には芸術映画の風をも纏っている)という様にすら感じました。流石、二度のオスカーを誇るジェニー・ビーヴァン女史のこれも卓越した仕事であると同時に、商業作品でこーいう部分のつくり込みにここまでこだわってワンランク以上に優れた結果を出せるとゆーのが如何にもディズニーらしいとも思いますね(毎度トンデモなくゴージャスな製作ですこと)。  もう一点、音楽がこれまた素晴らしかったのですね。劇中の年代が70'sに設定されており、劇伴は基本的に当時のパンクロック楽曲で構成されていますが、まずそれが「権威」に挑戦・反逆してゆくというクルエラのアナーキーな特性にもマッチしていましたし、レトロな聴き心地自体も非常に興味深い、というものでした。サントラを買おうかと思ってますデス。
[映画館(字幕)] 8点(2021-06-16 21:46:06)(良:2票)
886.  ゾンビ特急“地獄”行 《ネタバレ》 
クリストファー・リー、ピーター・カッシングのダブル主演ということもあり、60年代か或いは50年代ものだと思っていたら、なんと1972年の作品なのでした。とすると全体の質感はチョイ古臭すぎますし、特撮のクオリティもチャチすぎますね。何つーか『ウルトラQ』の拡大版でも観てるかのよーな(特急列車と変な類人猿の取り合せは『地底超特急西へ』のエピソードに酷似してますし)。  それっぽいシーンが無くはないので『ゾンビ特急』とかいうタイトルになってますが、本作はゾンビものと言うよりは系統的には『遊星からの物体X』に近い方ですかね。モンスターの能力自体は、紅い眼で見つめるだけで乗り移れるor殺せる(殺した相手は実は操れる)という強力なものですが、正直その能力もあまり生かしきれておらず、かつショックシーンは終始殺されて白眼剥いて血涙流してる犠牲者のアップの一点張りですし、あとSFなのに科学的考証の部分がかなり珍妙・荒唐無稽なのと、矢鱈と登場人物が多くてとっ散らかったシナリオ、加えてラストもごく陳腐、と殆ど褒めるトコロが無いという有様です。アマプラでタダで観れたので別に損はしてないのですケドも…
[インターネット(字幕)] 3点(2021-06-14 14:03:43)
887.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 
うーん、決して悪くはないのだケド……単純なホラーではなく、悪魔憑きホラーと法廷劇の二本立て、というかメインは法廷劇の方、といった感じで、だからというか、まずホラー面はかなり地味で分量も大したことないのだよね(確実に『エクソシスト』のレベルにも達していない、つーか)。これは当然、ホラー描写があまりに派手で「つくりもの感」満載すぎれば、リアリティが命の法廷劇との両立は無理だから、つーことだとゆーのもよ~く分かる。  ただ個人的に、そーいう取捨選択を工夫として施したトコロで、そもそもこの法廷劇は成立してるのか?と大いに疑問があるのですよ。主人公の弁護士は神や悪魔の存在を前提とした議論を吹っかけてゆくワケだけど、コレ日本なら確実に門前払いだよね、とゆーかさ。元ネタの事件は1970年代、かつ場所もドイツというカトリック信者も多い土地柄だし、そもそも最初からキリスト教の信仰・素養の全く無いと言ってよい我々日本人にはピンと来ないハナシだ、というよーにも少し思えますね。なので結局、私自身はどーにも話に入り込めなかったのです。  ただ、ラストは鮮やかに爽やかに救われましたね。重ねて、コレが法論理的に正しいのかどーかは分かりませんケド、ここに関しては非キリスト教徒の私も十二分にホッとできました。ラストの感じが好かったコトに+1しておきます。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-14 09:27:47)
888.  四月の永い夢 《ネタバレ》 
主人公に踏ん切りのつかない「過去」があるのだが、それが結局どういうことだったのかは詳細には明らかにならない(ある程度想像はつくものの)。その意味では通常の劇映画とはやや様相を異にする作品だが、とは言え本作はシンプルな「止まっていた時間が動き出す」映画である(一言で言えば再生、というか)。  人生とは失うこと、というのは、ある点では確かに正鵠を射た言葉であろう。私としてはむしろ、人生において失うコトと得るコトは表裏一体なのだ、と思っている。失うことを恐れてはいけない。例え失ったとしても、その分得たものを慈しみ、明日への糧にしてゆけばよいのだ、と。ある種、逆説的に前向きな言葉だとも思う。それも含めて、人生とは本質的に「変化」していくことだと思う。止まった時間が夢の如くに安らかであったとしても、人は必ず、いずれ時と共に変わってゆかなければならないのだ、と。  主演の朝倉あきという人は、非常に魅力的なキャラクター・個性を持っている女優だと率直に感じたが、本作ではそれを活かした実際の役づくりの中に、ほのかに、だがしっかりと、この役に求められる「厄介さ」を的確に表現しており、中々優れた仕事だったと思う。  ※どーでもいいことですが、部屋を間違えた場面、出てきたガラの悪いオッサンがその後何故か妙に頼りになったというシーンが、これも何故だか妙に印象に残っています。ああいう大人に、ワタシはなりたい。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-13 01:05:26)
889.  淵に立つ 《ネタバレ》 
ヒョ~~終盤、夫が妻に「罪」を告白するシーンが実に凄かったですね!そしてそれは、連れ添って初めて彼らが本音を吐露し合ったシーンだ、という意味でもこの上無い「重み」とゆーのが在りました。ここまで長年かけて色々と「疲れ果てた」人たち、とゆーのを演技でつくり出せる古舘寛治と筒井真理子に全力の拍手喝采を贈りたいです。その後も、車中で仲野太賀に食ってかかる真理子姐さんなんて完全に常人の域を脱しているというか、もはや魑魅魍魎の類いかと思われるホドで(それと必死で張り合おうとする仲野太賀の「青さ」も、なんか結構悪くないよーに思えましたですケド)。  お話としては、ちょっとネガティブな人間性(ヒトのヒトたる「罪」てか)の描写に終始し切っているのは、ハッキリ好みではありませんですね。ラストに少しだけ「他の何か」を描き込もうとしていたのかも知れないのですが、ちょっと私には掴み切れませんでしたし。  ま~~でも重ねて演技は面白かったですねえ(満足です)。思い返せば最初から、どこか「乾いた」家族だったなあ、とゆーのがしみじみ思い返されます。そしてやはり、長年連れ添って本心からの交わりが全く無い、とゆーのも、もはや前時代的だ、とも思われますね(今日ビの若い人達は、そんなコトになる前にさっさと離婚するものでしょう)。見応え、というのは間違い無く強烈に備えた映画だ、と思います。
[DVD(邦画)] 7点(2021-06-12 00:05:58)
890.  ダーク・ウォーター 《ネタバレ》 
コレ、私はオリジナルの日本版も決して嫌いじゃないのですよ(お話が単純に結構よく出来てますよね)。ただ日本版に関しては、終盤の力技な恐怖描写、何よりクライマックスのデロデロゾンビが「コレは和ホラーとして絶対に違う!」と思えてしまって、個人的には完全にイマイチ(ガッカリ)という作品なのですよね。  今作、話の内容はほぼリメイク元どおり、そして全体の質感は完全にアメリカン・ホラーに変わってますね。その上で、終盤の展開・演出は分かり易さを重視してだいぶシンプルになってます(=コッチの方が観易いのは多分間違いないかと)。その意味では、その時点である種の観る価値は備えているリメイクだと思いますし、個人的に他に好いと思った点(というか日本版と雰囲気が違って面白かった点)は、アメリカの低所得者層向け住宅とゆーのは、日本の団地とはまた違った「嫌らしさ」がある、というコトですかね(たぶん治安が圧倒的に悪い、というトコロから来る危険な空気、とでも言いますか)。  逆に少し残念なのは、肝心のナターシャのホラーモンスターとしてのつくり込みですかね。デロデロゾンビにしろと言ってるのではないのですが(むしろ当然の様にそーしなかったアメリカ人の方を褒めるべきかと)にしてもただ可愛いだけで恐ろしさも凄みも哀しさも何も無いではありませんか。そもそも前述どおりお話の進め方は向上してる気もしますが、ホラー描写は多少派手になってるだけであまり怖い・恐ろしいというものでもなく、ココは率直にやや期待外れという範疇かと。  だから結局私が今作にこの合格点以上の評価を与える理由は、重ねての話の出来と、あと地味に豪華なキャストの質、ということになるのかと思います。「Mr.チャランポラン」ジョン・C・ライリー、「クソオブクソ管理人」ポスルスウェイトに加え、これも地味にティム・ロスまで出てるとゆーね。ジェニファー・コネリーのヒステリックな様子も悪くなかったですし、その面は結構見応え在ったのではないかと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-10 15:35:56)
891.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 
作中で描かれない「何故こーまでの事態になってしまったのか」の部分の整合性はいったん置き、あくまでこの特殊な状況が生み出すスリルを楽しむべき作品だと言えます。その意味では、とにかく非常に高度な緊迫感が本当に全編通して維持されるというのが、ホラー・スリラーとしては純粋に超一級でした(特に初見、映画館で鑑賞した際はスゴかったですね)。適度にコンパクトな90分という尺も極めて適切だったかと思います(この緊迫感で120分だと、ちょっと疲れすぎる、というか)。  続編が公開間近ですが、1作目はこの状況の面白さ・ユニークさだけで十分にシンプルにお話を展開してゆけたトコロを、今度はどのように進化させるか、が見所かと。アメリカらしく、これもシンプルにバトルアクション方面に派手さを求めてゆく、というのがありがちな道かと思いますが、予告の感じを見る限りそーでもない様な気もしています。いずれにせよ期待。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-10 09:59:25)
892.  ほとりの朔子 《ネタバレ》 
とある少女のひと夏のバカンスを描く、という建付けで、主要な部分もいわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」であったりもするのだケド、全然見た目ほど爽快で心地好い話、という訳でもなく、部分的にはドロドロしてたり、率直に「居辛い」シーンも多い(主要人物の相関も結構入り組んでたりするよーで)。分かり易い感動シーンみたいなのも無いし、見た目はシンプル、実際にも繊細、なワリに妙に高度にややっこしい、一言では言い表せない様な映画だと思う。  何とゆーか、記憶の奥底にこびりついて離れない「違和感・心残り」の様な、とでも言いましょうか。自分自身を構成している記憶って意外と、楽しいとか気持ち好いとかそーいうのバカリでもなくて、その時は気付かなかったけど後から思い返すと気まずい・気恥ずかしい、というか、そーいう(どちらかと言うと)ネガティブな記憶の方が多い様な気もするのですよね。これは、朔子にとってそんなものになってゆく様なある夏の記憶、とでもゆーかの様に、私には見えましたのですね。
[DVD(邦画)] 7点(2021-06-09 00:31:07)
893.  藍色夏恋 《ネタバレ》 
非常にオーソドックスな青春恋愛ものだし、邦画でもスゴ~くしょっちゅう観るよーな内容(欧米人には日本映画か台湾映画か分からないのではないだろーか)。ほんの少し百合要素が含まれるが、ソコも掘り下げがあるワケでは全くなく、どーいうコトだったのかもこれからどーいうコトになるのかも、全て曖昧にトロかしてしまっている。  要は、雰囲気映画ですよね。ソコは、キャスト(特に主演のコ)は中々に美麗な大陸系・アジアンビューティ、といった感じの見た目(性格も若干ながら変わり者系)なので、その部分には少しだけ(この手のを観飽きた人でも)ユニークさとゆーのを見出せるかも知れない。まあでも、アジア系の映画でもやはりよく観る内容なので、それすらも至極微妙なトコロかも知れんケド。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-08 02:25:43)
894.  歓待 《ネタバレ》 
このコンセプトのお話というのは探せば結構色々なトコロに転がってるヤツとも言えるのであり、誰しも決して見たことも聞いたこともない、というワケでもないかと思う。その一つとしては今作、筋書き自体はかなりオーソドックスな方だと思うが、その本筋のサスペンス的な部分についてはまず率直にかなり展開運びが高水準だったと思う(とにかく、キーマンの古舘寛治の奇妙な存在感がもう抜群で)。  ただ、本作はサスペンス面をシリアス全開な方に運んでゆくワケではなく、どちらかと言うとシュール(ブラック)コメディの方に倒そうとしている様にも思われた、というのが正直なトコロ。コメディといってもゲラゲラ笑かそう、というワケでもなく、時折ニヤリと出来る、という程度だとは思うが、その部分の奇妙さ・滑稽さとゆーのも個人的には結構好きなヤツであった。結論、完全なサスペンスではない『世にも奇妙な物語』風の不可思議なお話として、今作は前述どおり比較的オーソドックスながらもクオリティは確かな作品だ、と言ってよかろうかと思う。このコンセプトのお話としては非常に手堅い方ではないか。  やや残念なのが(ほぼノーアイデアと言ってよい)終わらせ方だろうかね。ここで何らかの結論を出せるよーだったら、もう少しランクが上の映画になった様にも思われる、けども。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-08 02:09:17)
895.  ネスト(2014) 《ネタバレ》 
ホラー寄りのサイコ・スリラーという感じですが(確かに『エスター』に近いよーな、と感じます)、第一に主役のサイコ姉のキャラ造形が中々素晴らしかったですね。まず見た目の病的な雰囲気と(精神的にも肉体的にも)それで居ながら肝心なショックシーンでは女だてらのパワフルさ・キレも十分に発揮しており、マカレナ・ゴメスは流石にホラーで存分に活躍しているだけあるな、という感じではありましたね。そして、姉が精神をやられている原因(=忌まわしい過去)にも、その結果に対するある程度の説得力が備わっており、かつラストで明かされる衝撃の真相にもコレが上手いコト繋がっていて、全体的にシナリオも(謎含みのサスペンス部分も含めて)かなり上質な方だったと思います。少し惜しいのは、このサイコ姉の外出恐怖症という重要な特性とゆーのが前述の「忌まわしい過去」とは関係が無い、という部分ですかね(コッチも含めてソコとリンクさせてしまえたら、話がもう少しシンプルになりかつ納得度も更に向上したかと思います)。  ただ加えてひとつ、更に更に素晴らしいと思うのが、それでいながらこのサイコ姉にも感情移入・同情してゆける部分が大いにある、というトコロですね(同じ意味として、全ての元凶たる父親にさえ僅かながらにも同情とゆーのが可能か、という部分)。それ故に、ただサイコを退治してグッド・エンド、という在り来りな終い方でなく、悲しさ・切なさを含むもうチョイ多面的なエンディングを迎えることができた、というのも、このジャンルとしては少しユニークで半ランク上の仕事だった、と言えるのではないかと(この部分は『エスター』より巧みだったと言って好いかと)。良作だと思いますね。
[DVD(字幕)] 7点(2021-06-08 00:47:18)
896.  ウルフズ・コール 《ネタバレ》 
いや~コリャあ、突っ込みドコロの多い潜水艦映画だすね…フランスの弾道ミサイル潜水艦が舞台、ということで、要は名作『クリムゾン・タイド』の二番煎じに容易に為りかねないコトが最初から思いっ切り危惧されましたが、心配ご無用、実際に二番煎じでありながら「二番」というレベルにすら全く達していないという輪を掛けてのポンコツです。シナリオ・設定の質として三回り、いや四回りは劣るかと。  フランスが核報復を決断するまでの経緯は、少なからず引っ掛かるトコロはありますがまあ好しとしましょう(とは言えそもそもフランスて)。しかし、大統領命令下達後レフローヤブルが味方からの通信をも遮断する、というのは、そもそもハッキリ意味が分からんです(それこそ、こいつら『クリムゾン・タイド』すら観ないで今作撮ってるのケ?つーか)。二百歩譲ってそういう作戦運用だったとしても、その後並走する僚艦チタンが明らかに止めに入っているのに状況の確認すら全くしない、とゆーのも更に意味不明です。司令部との通信途絶のカラクリにリアリティがあった『クリムゾン・タイド』とは、この部分の展開運びだけでもクオリティの差が歴然だと言えるでしょう。  もう一つ、タイトルの『ウルフズ・コール』ですが、作中実際にこの「狼の歌」が聞かれるのは序盤に一回だけで、その後はこの設定特に登場しないんですよ(終盤、主人公のフラッシュバックシーンで無理やり挿入してるトコが一箇所ありますケドも)。何故にこーいう結局大して意味の無い(意味在りげなだけの)設定を放り込んで、それをタイトルにまでしちゃってるのでしょーか。シナリオにちゃんとした内容・アイデアが無いコトを自白しているよーなもんです。  他、突っ込みドコロは尽きませんが、取り急ぎ2点だけ言及しておきます。潜水艦映画にも(大)ハズレあり。
[DVD(字幕)] 4点(2021-06-07 23:28:55)(良:1票)
897.  ファウスト(1994) 《ネタバレ》 
建付けとして『ファウスト』の構造を取り入れてはいるものの、基本的には監督のやりたい放題、という映画ですね(特に序盤は完全にそーですケド)。何しろメフィスト登場までにもエラい時間が掛かりますし、そこまでの描写にはシナリオ上の意味、というのも殆ど見い出せないのですから、こーいうのに馴れてない人にとってはかなり辛い映画だと思います。  やはり見ドコロはその独特な表現にあるかと思います。これはもう説明不要かと思いますが、ストップモーションアニメ・人形劇・シュールな演技、等々、その意味での面白さ・ユニークさはこれも十二分に備えている作品かと。個人的に注目していた「食事」のシーンは、今作時点ではさほど「悪趣味」でもなく、少しホッとしましたが(後続作品でのアレ、ワタシはかなり心を抉られるものですから)。  2018年の監督最新作『蟲』も、早く一般公開・DVD化されないかと期待しています。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-07 00:43:19)
898.  ファンタスティック・プラネット 《ネタバレ》 
確かに、話の内容はかなり意味在りげではあるのですが、さほど含蓄というまでのモノも感じられず、やや平凡かも知れません。観るべきはその異様でシュールな美術的表現の方に在る、とゆーのも完全に同意です。ユニークな観る価値自体は間違いない作品でしょう。  その意味では、こーいうのはやはりフランス、というコトなのかも知れないとも強く感じますね。コレはアメリカ・イギリス・ドイツ、そして日本その他の東アジアにとっても難しいヤツでしょう(他にあり得るとしたら、ぎりロシア、ないし東ヨーロッパとかでしょうか)。それは、ここまで確信的にこーいうコトをやってのけられる(そしてそーいうコトしても誰にも怒られない)という意味で、ですが。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-05 00:21:24)(良:1票)
899.  ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う 《ネタバレ》 
最後まで観ると、基本的には前作の構造・設定を大枠で踏襲しながら、様々な要素をドギツくした、という感じですかね。とは言え、ド初っ端からの凄惨なシーンにはグロ映画マニアな私でもかなりギョッとさせられましたケド(特に大竹しのぶは他作品のイメージも多分にあるのですけど、ああもあっけらかんと楽しそうに残虐されちゃうと、観てるコッチがちょっと何か不安にすらなってくる、と言いますか)。  個人的に前作の評価を下回ったのには、幾つかの理由があります。一つ目は、前作の少し繊細な雰囲気(頽廃・厭世と言いますか)が、諸々をドギツくした今作ではちょっと損なわれてしまっていた様に思える点ですね。特に気になったのが、序盤~中盤明らかに竹中直人に喋らせ過ぎなコトです。これ見よがしな独り言は状況説明には必要なのかも知れませんが、正直ちょっとダサく感じました。もう一つ、エロもレベルアップしているのですが、これが陰毛全開で結局ボカシも全開なのですよ。この手の映画でコッチは別に下の毛なんて見たいと思ってはいないのです。ソコは構図を工夫してボカシが入らない様にするのがプロの技ではないでしょーか(ボカシが入らないバージョンというのがあるのでしょーかね?)。  ラスト付近の石切り場のシーンは、諸々素晴らしかったですね(極上のロケーションですね)。随所で私が前作で好きだと思ったさり気ない雰囲気のシーンもあり、続編を観れた喜びは確実にあったのですが、重ねて私は前作の方が好みです。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-03 01:14:48)
900.  残酷!女刑罰史 《ネタバレ》 
1970年というギリ60's?な年代もあって、残虐にせよエロにせよ描写自体の質は率直にそこまで大したもんでもない(それでも拷問描写はそれなりにハイレベルな陰惨さで、当時観客にもたらした衝撃の大きさとゆーのは十分に推量されるケド)。ただ、むしろお話の内容の方が相当に高レベルな残虐というか胸糞というか、無辜の市民を私利私欲、あるいは為政者の面子の為に惨たらしく拷問→虐殺していくという内容にはあまり類を見ないレベルでムカムカさせられた。が、意外とこの見るに堪えなさ・忌々しさが、当然の如くのシリアスさも相まって高度な見応えとゆーのに繋がっていたというか、マサカこんなのにこんなに引き込まれて最後まで観れてしまうとは思いませんでしたすね。主演陣に地味にちゃんとした人を起用していて、演技面でアクセントがつくれていたのも大きいのでしょうね。重ねて、意外と決して悪くない(ネガティブ方面に見応え有る)映画になってます。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-03 00:50:45)
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