941. リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
一人の孤独な男が体制に反抗する為大統領の暗殺を企てるという「タクシードライバー」みたいな話でした。しかしその計画があまりに無謀すぎたし、無関係の人をも巻き込んでしまったということで、彼に共感することはできなかった。しかし、彼がそれほど追い詰められていたんだという事は理解できたし、ああいう社会にも腹が立ちました。ショーン・ペンの演技はほんとにリアルで、繊細な彼の心情をうまく体現していて、凄く引き込まれました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-26 13:04:28) |
942. 亀は意外と速く泳ぐ
そこそこ面白い映画です(笑) この間「茶の味」という映画を見たのですが、それとどこか似た雰囲気のゆる~い映画でした。それにしても、この手の映画の主人公は絶対天然系なんですよね。まあ全ては「アメリ」が走りなんでしょうけど。上野樹里が良かったです。やっぱり天然系が似合う(笑) とにかく全編くだらない細かい笑いが満載で、それらに対して全くツッコミはなく放ったらかしで話は進むので、どこで笑えばいいのか困惑しつつ、いつの間にかこの得体のしれない世界観にはまってしまいました。現実に疲れた時などに、軽い暇つぶしのつもりで見るといいかも(笑) [DVD(邦画)] 6点(2006-02-18 23:35:48) |
943. 単騎、千里を走る。
高倉健の大ファンであるというチャン・イーモウ監督が彼を主演に迎えて撮った、正に健さんのための作品。ファンだけあって、さすがはよく健さん映画を研究し尽くしてて、よく健さんの良さを引き出しているなと思いました。ストーリーは実にシンプルかつストレートなものだが、やっぱりチャン・イーモウはアクション時代劇よりも、こういう人情味溢れるドラマの方がいいですね。一人で中国に渡り、言葉も通じずほとほと困り果てる健さんの図というのも新鮮で面白い。もっと困っても良かったのに、健さんが携帯やデジカメをバリバリに使いこなして困難を乗り切っていくというのには驚きました(笑) それと、ピンチになったら必ず助けてくれる通訳のお姉さんがとてもかわいかったですね。さすがはチャン監督、ヒロイン(?)選びにも抜かりはないのねぇ^^ [映画館(字幕)] 6点(2006-02-10 22:29:27) |
944. 箪笥
「箪笥」・・・なんてシンプルなタイトルなんでしょう。でもどことなく不気味な雰囲気が感じられませんか?もしこれが「タンス」というタイトルだったら・・・全然ホラーっていう雰囲気じゃなくなりますね。コメディになっちゃう。う~ん、邦題って重要だなぁ。 さて、この映画はタイトル通り箪笥が重要な役割を持っているわけですが、この箪笥というのがいかにも古臭い年代ものの代物でして、映画の中では異様な存在感を放っています。こんなのが家にあったらちょっと怖いですね。中からなんか出てきそう・・・。 ストーリーはちょっと複雑で、後半理解しきれない部分があり混乱してしまったのですが、ぶくぶくさんのレビューを読んで一気に謎が解けました。ぶくぶくさんありがとうございます。 わかってしまえば実にシンプルな内容ですね。サスペンスとしてはなかなか面白い作品なのではないでしょうか。しかし、いかにも「リング」や「呪怨」などのジャパニーズホラーから影響を受けたと思しき、ただ怖がらせるために用意されたかのようなシーンがあるのはマイナスです。だって・・・【以下、ネタバレ含むので注意】・・・なんでお母さんの亡霊が、あんな貞子チックな動きで娘に迫らなきゃならんの!?恨むんなら、夫の愛人の方に化けて出なさいよ!(笑) [DVD(字幕)] 6点(2005-11-29 23:29:11) |
945. 親切なクムジャさん
パク・チャヌク監督による「復讐3部作」の最終章。主演は「チャングムの誓い」で有名なイ・ヨンエ(見たことはありませんが^^;)さらに、前2作の主役であるソン・ガンホやチェ・ミンシクなども登場し、最後を飾るに相応しい豪華キャストとなっています。「オールド・ボーイ」のあの人まで出てます(見てのお楽しみ)。ただ、ストーリーについては、前2作があまりに強烈だったためか、本作はちょっと地味な印象を受けました。展開も実にオーソドックスで先が読めるし、13年越しの計画にしては行き当たりばったりな気もしたのですがどうでしょう?見てる間は終始余裕に満ちたイ・ヨンエのハードボイルドな演技と、スタイリッシュな映像によって強引に進むため、あまり気にならなかったんですがね・・・。あと、あのナレーションはいらないんじゃないでしょうか?「そのときクムジャは~~と思った」というあれですよ。あれのせいで妙に安っぽい火曜サスペンス劇場かなんかみたいになっちゃってる。まあ、ラストは前2作に比べれば救いがあって良かったですけどね。 【追記】>やっぱりペ・ドゥナは出てなかったようですね。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-14 20:26:33) |
946. シン・シティ
原作についてはよく知りませんが、なるほど漫画の構図をそのまま実写にしてるんですね。画面もほとんど白黒だし。また、意味のあるものにだけ色を付けたそうですが、ドワイトの靴に色が付いてるのは何の意味があったのでしょうか?ちょっと気になりました^^; あと、出演者以外はほとんどCGで作ったらしく、俳優も皆一人で撮影し、あとから合成したそうな。なるほど、たしかに対話している人物同士の視点が合っていない・・・。これはもはや実写といえるのでしょうか?そのうち俳優もいらなくなるかもしれないですね。ストーリー自体は期待したほど面白くはなかったのですが・・・漫画を読み進めるようなテンポの速い編集が良かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-02 23:54:53) |
947. モーターサイクル・ダイアリーズ
南米でロードムービーと聞いただけで、見ずにはいられませんでした。しかも、監督は「セントラル・ステーション」のウォルター・サレスである。これは感動を期待せずにはいられない。で、感想は・・・南米の風景を満喫できただけで満足でしたけど、感動はあまりなかったです。それは何故だろう。旅をしていく過程で、あまりに簡単に困難を乗り切っているような感じがしたからである。たしかに、これだけの大旅行を2時間で収めるとなると、細かいところはどんどん省いていかなきゃならないだろうけどね。スタートしてわずか5分くらいの間にもう600キロを越えていたのには驚きました。そしていきなりゲバラの恋人らしき人の家で6日間も沈没してたのには笑ったけど。それから、金がないはずなのにガソリン代とかはどうしていたんでしょうか?そういう細かいところもちゃんと描いて欲しかったですね。全体的に綺麗にまとまりすぎてるなぁ、という印象でした。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-01 23:10:11) |
948. 蝋人形の館
《ネタバレ》 蝋人形の館。タイトルだけでおおよそのストーリーが想像できてしまいそうです。まあ、大方予想通りの展開だったわけですが・・・なんか久し振りにホラー映画の王道を行く作品を見たって感じですね。すぐ戻るとか言って、ヒロインと離れ離れになると大抵男は殺されるんだよ。ラブシーンになると必ず殺人鬼はやってくるんだよ。そして、ヒロインはやっぱり強いんだよ。パターンが完全に正統派です。でも最近は携帯電話があるから殺人鬼側も大変ですよね。警察に通報される前に素早く殺さなくてはならないし・・・。でもいまどきこんな殺人鬼居るかなぁ。そもそも謎だったのが、殺人鬼があと2人で目的が達成されるみたいなことを言ってたけど、一体何が目的だったの?村人全員蝋人形にしたんだから、それで目的達成されたわけじゃないの?それに最後の最後でトラックの運転手が出てきて実は・・・ってオチも取ってつけたようでいまいちインパクトが薄いですね。まあ、細かいことを気にしなければ充分楽しめました。あと、驚いたのがB級作品と思いきや、プロデューサーにジョエル・シルバーとロバート・ゼメキスの名が!実はメジャー作品だったのか? [映画館(字幕)] 6点(2005-11-01 22:18:29)(笑:1票) |
949. きみの瞳(め)が問いかけている
《ネタバレ》 【ネタバレ全開注意】 もうね、とにもかくにもここまでベタな展開をよく考えつくなと。 なんかあらゆる人間関係が狭いコミュニティ内で完結しちゃっててあまりにも狭い世界に感じちゃったのね。邦画にありがちだけど。 一番謎というか気になったのは、あかりとるいが他人同士だったのに、まだお互い心を開いてなかったはずなのに、付き合ってるという訳でもなかったのに、海に行く辺りから急に恋人同士みたいになってたのはあまりに急過ぎて面食らってしまった。 告白とかそういうのはすっ飛ばしちゃうのねと…。 それから、あかりがクソ上司に襲われる場面でスーパーマンの如く助けに現れるるい。いや、なんでこれるの?せめてなんか伏線張っておこうよ。いくらなんでもいきなり来るなんてズルい。 それから、ややあって、手術費を稼ぐために裏稼業に手を染めるって、あまりにベタな選択肢。これはもうどうあがいても盛り上がり重視な脚本ですありがとうございます。 あと、あかりの住んでる部屋どう見ても賃貸っぽいのに、勝手に部屋改造するわペット飼うわ、これはありなのか?他人の家ながら心配になったわ。 そして、問題はラストシーンだわ。たしかにあの再会のさせ方は感動的ですよ?でもねぇ、るいくん、なんだかんだ言って自分から気付いてもらいに言ってるよね。そこがどうも作為的に感じたし、しかも喋れるんかーい! てっきり後遺症かなんかかと…。 かなりひねくれてる人みたいだけど、素直に感動する人の方がきっと多いんだろうね。 ファンタジーとして見ればそこそこ面白いけど。 [映画館(邦画)] 4点(2020-11-03 14:16:02) |
950. 静かな雨
《ネタバレ》 この監督は日常の何気ない風景を情感豊かに描くのが上手い。 縁側に並んで座る男女が美味しそうに焼き芋を食べる光景とか、普段の何気ない会話とか、生活感溢れる描写がとても自然で引き込まれる。 物語的には「50回目のファーストキス」ばりの超展開が巻き起こるが、それもこの監督の手にかかれば極めて自然なまったりとした空気感によって特に大事件が勃発することもなく、ゆったりとした展開が続いて行く。それが心地良いと感じるか退屈と感じるか。 しかし、とてもあっさりと描かれているが、冷静に考えるとこの映画怖い。 主人公は本当に好きなのかどうなのかはっきりしない女性を家に住まわせ、同じ会話、同じ事の繰り返しを永遠にループしているのだ。その関係性はいつまで経っても深まる事はなく、その事は周囲には隠して生活している。一体いつまで続ける気なんだ…。そう考えるとなんだか怖くなってしまった。 しかし、自分からその生活を選んだ癖に急にメソメソしだして彼女に愚痴をこぼすこの主人公は何がしたいのかわからなくて、なんだかなぁという気持ちになった。 [DVD(邦画)] 4点(2020-11-03 14:06:14) |
951. 糸(2020)
《ネタバレ》 北海道各地でロケを行ったとあれば道民としては観に行かねばなるまい!という事で期待を膨らませて先行上映に行って参りましたが、結果は…一言で言うとつまらなかったという事になる。 たしかに、中島みゆきの名曲「糸」を連想させるような物語が展開されてはいる。 遠い空の下、2つの物語が展開されていましたよ。 でも、糸が互いに織り成す事はなかった。 交わらない物語を延々と見せられる。 いや、たまには交わるんだけど、偶然に便り過ぎてる展開が目立つし、あまりにベタというかそれぞれのエピソードに深みが無くて薄っぺらなんだよね。ダイジェストを見ているような感じで。 まず、主演の2人に言いたいのは、今時携帯持ってるんだから久しぶりに会ったら普通連絡先交換くらいするよね?昭和かよ!と思ってしまった。 それから、斎藤工のあのキャラの適当な都合の良い奴感なんなの?何がしたいの? なんか非常に極端な物語が展開されるもんだから全然付いて行けなかったし、感動する間も無く、ええー?そこで終わりー?って、、そんな感じよ…。 それから、思い立って急に美瑛から函館まで車で行く展開が2回くらいあったが、そんな気楽に行ける距離じゃないよ(笑)6時間はかかるぞ…。 [映画館(邦画)] 4点(2020-08-15 11:41:22) |
952. 劇場
《ネタバレ》 道で偶然会った見ず知らずの女性に無理矢理付きまとい、いつの間にかその女性の家に転がり込んで食わしてもらってるという王道的ヒモ男ムービーだ!この間わずか30分。展開早すぎ!笑笑 とにかくヒモ男の行動と心理描写に全く付いていけないんだけど、ここまで徹底してクズだと逆に清々しい(笑) 例えば、①彼女の実家から送られてきた食料を食べるクセに彼女のお母さんを嫌いだなとか言い出す。 ②彼女が仕事に行っている間家でずっとゲームをする。 ③彼女の金で自分の好きなもの買ったり豪勢な昼飯を食べる。 ④生活費を払うのが嫌だから、お金の話になりそうになると物憂げな表情を浮かべて誤魔化す。 このような数々のクズエピソードにより、全く主人公に魅力を感じなかったのでかなり観ているのが苦痛だった。 彼女に関しても何故この男に入れ込むのか全然理解出来なかったし、甘やかし過ぎだと思った。 ひたすらこの2人の会話劇が繰り広げられて行くのだが、何処に向かうとも無くただグズグズと燻っている感じがリアルで良かったんではないでしょうか。 それから、一緒に寝ている描写はあるが、愛し合っているシーンはおろかキスシーンすらないってのはどうなの?本当に好き同士なのか、それすらよくわからなかった。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-07-20 20:44:37) |
953. ナイチンゲール
もうポスターのデザインからして不穏さが漂うし、暗そうな映画だなというのが察せられるが、まさにその通りの内容だった。 はっきり言って嫌いなタイプの映画だった。 まず、主人公の女性が軍の将校達の手によって酷い目に遭うのね。 で、彼女が復讐する為に将校を追いかけて旅に出るというリベンジものなのだが…。 これがまたなかなか復讐しないのね。黒人のガイドと2人でひたすら山道を歩き続けるという話で、サバイバルをしていく内にガイドと仲良くなって友情みたいなものが芽生えて行くという所は良かったんだけどね。 なんか、最初は復讐に燃えていたのに段々とモチベーションが下がって行ってしまうのが残念だったし、まあとにかく銃の扱いにも慣れてないし色々と危なっかしくて観ていられないのね。 そのくせサバイバルパートがとにかく長くて飽きてくるし、途中黒人の差別なんかも描かれるんだけど、軽く触れただけでそこまで深掘りしないし、まあ敵の将校もとにかくこんな人間居るのかという位狂っててヤバイし…。 まあ、一言で言うととにかく暗い映画だった。 [映画館(字幕)] 4点(2020-07-20 20:36:36)(良:1票) |
954. なごり雪
後にも先にも劇場で観た唯一の大林宣彦監督作品。いきなり「なごり雪」を作詞した伊勢正三が自ら弾き語る映像から始まるというのが凄いインパクトだったし、この映画に対する期待をグッと引き上げてくれた。 この唄が作られた28年前の大分県臼杵市が物語の舞台となっていて、歌詞のイメージにぴったり合った内容になっている。 大分県では1年に1度雪が降るかどうかという割合で、滅多に見られないものらしい。 その為、雪が降った時の感動はやっぱり凄いんだろうなぁ。 また、電車がとても重要な役割を果たしており、東京を離れる事になる主人公が親友と別れる場面と、28年後に時を経て戻る事になる場面でも象徴的である。 この物語の主人公にとって電車は過去と未来を繋ぐタイムマシンのようなものなのだろう。 SNSなど無い時代ならではのどうしようもない距離感を感じて、そこに切なさを感じる。 とても美しい青春物語ではあるが、主人公に想いを寄せるヒロインの言動と行動がちょっと狂気染みていて怖くもあった。部屋の窓から雪を降らせるシーンとか特に。 でもまあそうだよね。好きな先輩が大学デビューして故郷にあんなイケイケの恋人連れて来たらおかしくもなるわよね…。 主人公の無神経さに腹が立ったし、この期に及んでまだ雪子に対して未練を感じているのがミエミエでそのどっち付かずの態度が駄目だなと思った。 それと学生時代を演じたキャストの演技がいかにも昭和というか、棒読みが酷くてわざとらしかった。 須藤温子は“新人“とあるが、映画初出演は「シベリア超特急2」なのを忘れてはいけない。 また当時13歳の長澤まさみも出ていて、とても大人っぽい落ち着いた演技で、短いながらもすごく印象に残った。 ただ、全体を通して見るとあまりにも嘘臭く、そんなに面白いとは思えない。 臼杵市のロケーションはとても美しく、大林作品にとてもマッチしていた。 [映画館(邦画)] 4点(2020-04-17 20:16:04) |
955. クレイジー・リッチ!
う~ん、展開がベタ過ぎるし、主人公や周りの人物もあまり魅力的に感じずそこまでハマらなかった。 アメリカと中国の文化の違いを楽しむ映画なのだろうけど、どちらにも精通していない私にはどこで笑えばいいのかもわからなかった。 ただ、あまりにぶっ飛んだスケール感には圧倒された。 西洋と中華の伝統が混ざった巨大な屋敷で催されるパーティーに出たかと思ったら、ヘリで夜中に国際水域の海上に設けられた人工的エリアで催されるパーティーへハシゴするというクレイジーさ。さらに朝には大自然の中でいかだ的なボートの上でまったりくつろいでいるという展開。一体そこは何処なんだ。 あと、ミシェル・ヨーのラスボス感が半端無くて、終始凄いオーラだったなぁ。女同士の対決に麻雀で決着を着けるというのには笑ってしまった。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-04-17 20:14:23) |
956. サマー・オブ・84
え?私がひねくれ者だからでしょうか? あまりに単純過ぎない? 詳しく書くとネタバレになるから言いませんが、あまりに先の読める展開だったなと。 そうか、「ストレンジャー・シングス」「IT」などのヒットにあやかり、“80年代“、“少年達が主役“、“日常に潜むホラー“という流行を取り入れただけの映画であり、それだけでもうヒットは確実と思ったのだろう。もう少し脚本をなんとかして欲しかった。 せめて、少年達がちゃんと協力して活躍していくような物語を期待したのにそれすら…。 [DVD(字幕)] 4点(2020-02-13 19:47:39) |
957. 奇跡の海
信仰によって人は救われるのか? というテーマなんだろうけど、この物語の主人公はあまりにも思い込みが激しくて、段々と精神を病んで行くので観ていて辛い。 しかし、それこそまさにトリアー監督の思うつぼなのだった。 この監督は女性をとことん不幸にさせなきゃ気が済まないのだろうか。その悲劇の描き方があまりに極端でクドイと思った。 また、終始手持ちカメラによる映像(タイトルすら手持ちで撮るという念の入れよう)に少し酔ってしまった。 それにしても長い。ここまでの長さが必要だったのだろうか。 [DVD(字幕)] 4点(2020-02-13 19:36:38) |
958. 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
犯人から狙われている蘭をコナン君が守るというのが最大の見所であり、トリックや犯人当てという点においてはあまりに易しく大したことない作品である。 犯人をミスリードさせようというわざとらしさも相当なものでこれに釣られる人はあまり居ないのではないか。 ラストは殆どアクションだし、犯人の行動もあり得ないし、かなり大味な作品であると思う。 もしかしたらコナンの映画は皆こうなのかもしれないけど。 [地上波(邦画)] 4点(2020-02-13 19:19:07) |
959. ロスト・イン・ラ・マンチャ
スタッフの一人が言った台詞。 「準備段階で問題を抱えた作品が、何とか製作に入るときよく言われるという言葉がある“とにかく撮影開始だ“」 この言葉が的確にこの作品を表していると思う。 カメラは映画の準備段階からの様子を映して行くが、明らかに準備不足感が否めない。 その後、天災や俳優の病気など様々な災難に見舞われ、撮影は頓挫する事になるが、どの映画もこんな綱渡りな事やってるの?と思ってしまった。 ただ淡々と映画の撮影風景やインタビューで占められるので少々退屈ではあった。 けど、撮影中のテリー・ギリアムの楽しそうな姿はとても印象的で、中止になったのはとても残念。 あと、一番謎だったのはヴァネッサ・パラディが来ない理由って結局何だったの。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-02-07 19:40:38) |
960. Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆
リゼロの世界観を深く知るという意味では観ておかなきゃならないんだろうけど、ぶっちゃけ知らなくてもテレビアニメは楽しめると思う。 結局2期に向けてキャラクター(今回はエミリア)の過去を描くというコンセプトなのでシリアスになりがちだし、いつものようにキャラクター同士の掛け合いを楽しみたい人には向かない。 逆にエミリアとパックがとにかく好きという人ならオススメできる。 終始、なんか物凄いバトルが巻き起こっているんだけど、敵の実態がよく分からないし、どうすれば勝ちなのか負けなのかすらルールがよくわからなくてそんなに入り込めなかった。 [映画館(邦画)] 4点(2020-01-19 14:16:58) |