941. ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
《ネタバレ》 全く期待していなかった分、出来の良さに驚いた一作でした。独特の世界観がツボにはまり面白かったです。不気味な形のクリーチャーが所狭しと出てくるのが良い感じ。また主人公サイドのキャラクターも不気味なのに愛嬌があって結構かわいかったです。一見化け物みたいなビジュアルの二人が"I can't smile without you"を歌うシーンなんか最高!モテない男二人の哀愁漂う姿が可愛いです、化け物なのに……笑。 何も考えず気楽に観れるのがうれしい。 [映画館(字幕)] 8点(2009-01-30 02:00:19) |
942. ブーリン家の姉妹
久々に度を越したドロドロな話の映画を観たと思います。裏切りと欲望と虚栄に満ちたお話でした。こんな話が実際の史実とは思えません。正に事実は小説よりも奇なり。 姉役のナタリー・ポートマンは前半はやや在り来たりな演技だとやきもきしましたが、後半に悪女としての資質を現して来てからの演技は素晴らしかった。しかし悪女にはイマイチ印象が当てはまらないという気持ちではありましたが。 妹役のスカーレット・ヨハンソンは所々で繰り返す、目が泳ぐ演技が少し気になりました。若干わざとらしい印象を受けてしまいました。 [映画館(字幕)] 6点(2009-01-30 01:55:13) |
943. チェ 28歳の革命
《ネタバレ》 デル・トロの演技には賞賛に値するものだったと思いますが、いかんせん他に褒めるべき点が見つかりません。確かにチェ・ゲバラの生涯を単々と丁寧に描いて行ったのは良い点だとは思いますが、最後のサンタクララでの市街戦も特に見せ場が無いまま終わってしまうので、ややエンターテイメント性に欠けるといった印象でした。 二章に期待という意味も込めて6点とさせていただきます。 [映画館(字幕)] 6点(2009-01-30 01:45:14) |
944. 地球が静止する日
《ネタバレ》 全てが消化不良といった印象を受けました。ヘレンとジェイコブの親子愛、クラトゥの人間に対する感情の揺れ、副大統領の存在価値、全てが中途半端かと。折角のSF大作なのですからもっと観客を意識した作りにして欲しかったです。余りにも全体が単調に過ぎます。 [映画館(字幕)] 4点(2009-01-30 01:39:39) |
945. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 アクションシーンは全編に渡り派手で、イタリアの屋根伝いにチェイスを繰り広げる所なんかはスリル満点で楽しめました。冒頭のカーチェイスもいい感じ。 少し気になったのは、ボンドガールの存在感が薄い点、復讐と云うテーマを大して掘り下げなかった点、また次回作に続く点、戸田さんの字幕、などと云うところでしょうか。 しかし前作とは違い、アクションシーンが常に続いていて最後まで飽きずに観る事ができました。007の中では結構良作だと思います。 あと最後のエンドクレジットへの入りがカッコイイですね。ファンサービスのつもりだったのか、少しニヤっとさせられました。 [映画館(字幕)] 7点(2009-01-30 01:35:48) |
946. 下妻物語
《ネタバレ》 深田恭子と土屋アンナの体当たり的な演技が素晴らしかったです。観るまでは普段の映画を観ていると二人とも演技力はあまりある方の役者では無いと思っていたので不安でしたが、映画開始数分で不安は見事に吹き飛びました。二人とも役柄に助けられている(というか似合い過ぎ)感はありますが、見事な演技を最後まで見せてくれました。しかも最後にはキッチリ女の友情も描き、なおかつ笑わせるところは思い切り笑わせてくれる。ここ数年のコメディ?映画では突出している出来だと感じました。 本当に深田恭子はゴスが似合います。 [地上波(邦画)] 8点(2009-01-15 21:49:17) |
947. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
序盤の鉄筋でのチェイスシーンでガツンとインパクトを与えられて最後まで一気に観てしまいました。結構ダニエル・クレイグのボンド姿も様に成っていて安心して観れました。歴代のボンドシリーズとは少し違った作風ですが、私は本作のテイストの方が好みでした。しっかりした作りのスパイ物が観たい方にはお薦めできる出来だったと思います。 1つ不満だったのが、翻訳の戸田氏です。本作の翻訳の出来は本当に酷かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-08 23:34:33) |
948. 白雪姫(1937)
確かに37年でこのアニメのクオリティーを作り出したディズニーはとんでもないスタジオと云うのは十分に理解出来るのですが、そこから作り出される「アラジン」「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「ライオン・キング」などの傑作と比べるとストーリーの余りの単純さが少し目に余りました。何か普通すぎるんですよね。 ただ、おこりんぼのネタは最後まで面白かったです。いつの時代にもツンデレってやつはいるもんですね。 [ビデオ(吹替)] 5点(2009-01-08 23:28:10) |
949. 美女と野獣(1991)
《ネタバレ》 ディズニーのアニメは許されない愛を良く描きますが、この映画ほど主人公とヒロインの愛が切ないと感じた作品はありませんでした。あと特筆すべきと思うのは美しいアラン・メンケンの音楽!ベルと野獣がダンスホールで踊るときの楽曲のすばらしさには本当に感動しました。純粋なディズニーのラブロマンス物では一番好きな作品です。 ただ最後に降りてくる王子の顔がちと怖い 笑 [地上波(字幕)] 8点(2009-01-04 23:10:29) |
950. シービスケット
馬と共に成長していく過程が只のアメリカン・ドリーム系の映画とは違うので好感が持てました。でもどうにもスパイダーマンの影響でトビー・マグワイアは、どんなキャラクターを演じても善玉に見えてしまう。 [映画館(字幕)] 7点(2009-01-04 22:53:05) |
951. 6デイズ/7ナイツ
ハリソン・フォードのオレオレ詐欺のような映画。ただしアン・ヘッシュは可愛いですね。相変わらずショート・ヘアーが似合ってました。しかしそれだけ。 [地上波(吹替)] 3点(2009-01-04 22:32:12) |
952. ミラーズ(2008)
《ネタバレ》 全く期待していなかった作品だったので、序盤のデパートの廃屋でのシーンや終盤の元妻の家でのシーンなどは映像に迫力があったので驚きました。つまりホラーとしての質は結構高かったと思いました。その分、最後のバイオハザードさながらの展開にはずっこけました。あと子ども部屋に日本の所謂"萌え"系のポスターが貼られているのにも思いっきりずっこけました。これが一番云いたかった。 [映画館(字幕)] 5点(2008-12-31 15:09:44) |
953. 犯人に告ぐ
劇場型犯罪のストーリーだけに話を絞ったのは良かったと思います。でも他に褒める部分が見つからない……、同じく貶す部分も見つからないので悪くは無い映画だったと云う事でしょうか。 [地上波(邦画)] 5点(2008-12-31 15:03:12) |
954. トロピック・サンダー/史上最低の作戦
《ネタバレ》 ハリウッドの裏側を描いた映画としては出色の出来の作品かと思います。しかしちょっと嫌な言い方をすれば「映画ファン初心者お断り映画」でもあります。勿論、映画が好きなら誰でも映画ファンな訳で、そこに疑問の余地は勿論無いのですが、少なくとも『地獄の黙示録』『プラトーン』の二本は観とかないと絶対に面白さ(と言うか劇中のギャグの数々)が理解できない。逆に言うと、それに加えて、劇中で言及される数々の映画、出演している役者陣、劇中劇のキャラクターたちのモデル、プロデューサーのモデルと政治的スタンス、等々に詳しければ面白さは倍増すること間違いなしです。 但し、最後に戦場に駆けつける主人公の親友役は、やっぱりベン・スティラーの実生活の親友でもあるオーウェン・ウィルソンに演じて欲しかったところ。自殺未遂によりマシュー・マコノヒーにバトンタッチとなったのはやや残念でした。マコノヒーの演技も面白かったですが。 最後にこのインチキベトナム戦争映画のドキュメントでオスカーを主人公が受賞するのは、明らかに『ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録』のパロディですが、こんな複雑なパロディをやらかしたベン・スティラーのセンスはやっぱりアメリカのコメディー界でも突出していると思います。 こういう評価は偉そうで申し訳ないけど、ハッキリ言って「分かる奴には分かるし、分からない奴には分からない映画」と言えるでしょう。 [映画館(字幕)] 6点(2008-12-31 15:00:50) |
955. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 宇宙空間でのルールを徹底的に遵守したHAL9000との殺し合いは今観ても驚きました。ロボットが反乱を起こすなんて使い古されたネタ(当時は新鮮だったのかな?)なのにHAL9000が停止するまで画面に釘付けになってしまいました。 これだけでも一本の映画が出来そうなのに、それで終わらないのが流石のキューブリック。見終わって頭を整理する内に、最後の赤ん坊と地球のワンカットの意味が分かった時は鳥肌が立ちました。ホントに。 でもやや難解すぎる気がせんでも無いので、この点数にさせて頂きます。 [DVD(字幕)] 9点(2008-12-31 14:47:37) |
956. 闇の子供たち
「今」の世界をしっかりと撮った事は評価出来ると思います。未来あるべき子どもも、そこでは未来無き子どもだったのです。内容は私が世間知らずなのもあるでしょうが、かなりショッキングな物でした。 宮崎あおいの演技が一番しっくりきていたと思います。だって理想論を振りまいている彼女を見た時には本気で腹が立ちましたから(笑)。 [映画館(邦画)] 7点(2008-12-19 20:45:35) |
957. 252 生存者あり
《ネタバレ》 前半まではそれなりに見れるレベルのディザスター映画だったのですが、後半はヒド過ぎる出来だったと思います。といっても前半も津波のCGがゴールデンタイムの再現VTRレベルだったり、展開を偶然で片付け過ぎだとか色々云いたい事はあるのですが……。 その微妙な出来の前半と比べても後半のダメさは特筆すべきものがありました。前例が無いほど大きい台風がすぐそこまで近づいて来ているのに外でお喋りするハイパーレスキューの隊長とその弟の妻(しかも風が強すぎて出動出来ないレベルなのに!)だとか、タイムリミットが近づいているのが明確なのにも拘らず延々と過去を振り返る隊長とその弟だとか、負傷者の安否をその娘に話そうとするシーンでミリ○ネアのみの○んたの如く溜めて溜めて溜めまくる隊長、etc...書いているとキリがない!一つ確かな事は、こんな隊長には普通だれも付いて行かねえと思います。 次いでに云いますと大したメッセージ性もありませんでした。どーなんでしょう、この映画。 [映画館(邦画)] 3点(2008-12-19 20:40:01) |
958. マイアミ・バイス
《ネタバレ》 一行で言ってしまうと、キャラクターの魅力が無さ過ぎに尽きると思います。ソニーがイザベラと良い関係に持ち込む過程が非常に曖昧。ソニーは何処で彼女に惹かれたのかがさっぱり分かりません。イザベラもそんなに軽い尻で「私は生まれつきのビジネスウーマンよ」なんて言うんだから、ちゃんちゃらおかしいです。見所は最後の銃撃戦だけのような気がしました(それさえも大して褒めるようなレベルじゃあ無いですが)。 出ているキャストが結構豪華なので期待して観たんですが、その分観終わった後の落胆加減も大きかったです。 [ビデオ(吹替)] 3点(2008-12-14 23:47:53)(良:1票) |
959. ゴーストバスターズ(1984)
《ネタバレ》 結論から云うと、文句なく面白かったです。笑いはウェットに富んでいるし、キャラクターの個性もアリアリ。CGがちゃっちいってのは確かですが、何しろ20年以上前の映画ですからねぇ。でも私には完全に許せるレベルだったので問題ありませんでした。 こういう純粋なおバカ映画はいいモノですね。 [DVD(吹替)] 8点(2008-12-14 23:41:27) |
960. 落下の王国
映像は1カット1カットが溜息が出るほど美しい、ターセムらしさ全開の映画でした。ホントにあらゆるシーンが一枚の壮大な絵を観ているかのような錯覚に陥りました。凄い。 まあ宣伝で語っていたほど、私には少女と青年の話は面白くありませんでした。そういう面は前作の「セル」にも通じる点だと思います。 二時間に及ぶ、美の洪水。ベートヴェンの第七番もとても映像にマッチしていて良かったです。ただ映画館で観ないと魅力が半減する映画でしょうねえ。鑑賞の際には是非、劇場で! [映画館(字幕)] 7点(2008-12-14 10:57:51) |