961. 円卓の騎士
当初の剣劇及び展開のキレが無いのにリタイアの予感でしたが、尻上がりに面白くなっていき完走できました。アーサー王(メル・ファーラー)、ランスロット(ロバート・テイラー)、王妃(エヴァ・ガードナー)、描かれる友情と不倫模様は王妃の脇の甘さに白けつつも見るに堪えるものでした。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-07 00:46:05) |
962. 我等の町
トーマス・ミッチェル&ガイ・ギビー、それぞれらしからぬ落ち着いた善人ぶりを見せるほのぼのホームドラマ。ウィリアム・ホールデン(22歳)良く言えば初々しい悪く言えば青臭い演技は観てるこちらが気恥ずかしい。進行役ナレーションは全削除でよろしいかと。頻繁にしゃしゃり出てくるのにイライラ。「観たら分かりますから」 [インターネット(字幕)] 4点(2021-07-06 12:09:06) |
963. エリザベス
ヘンリー8世とアン・ブーリンの遺伝子を受け継いでいるというのが並の人間ではないところが表れているエリザベス。こじんまりとした歴史もので全編を覆う辛気臭さに興に乗れず期待外れ。MIPはジェフリー・ラッシュ、まさにはまり役でお見事。宗教って神って何なのか、本作でも思わされました。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-06 04:02:08) |
964. 山羊座のもとに
家政婦さんにのみ監督らしさを感じました。以外は神経質な夫婦に好青年が絡む有りがちなメロドラマ。名優三人の熱演で作品として整ってはいますが、名匠ならではの作品とは到底思えません。脚本ヒューム・クローニンに100へぇ。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-05 16:34:56) |
965. キリマンジャロの雪(1952)
「ダーウィンが来た」「野生の王国」に恋愛模様をくっつけたような作品。豪華俳優でありながらご都合主義な展開にピクリとも感情高ぶらず。あぁ残念。 [インターネット(字幕)] 3点(2021-07-04 23:22:49) |
966. 霧の中の風景
テオ・アンゲロプロス初体験。各方面絶賛の映像は個性は感じますが美はラストショット以外では感じられず。詩的なエピソードを交えつつ幼い姉弟の目を通して生きる厳しさを表したかったかのようなストーリーがダメでした。二人が一度も発する事がなかった「ありがとう」の一言。二人に感情移入できなかったところです。名匠が示した世界は「ツライ、つらい、辛いと喚いているばかりじゃ心にシワが増えるだけ♪」が浮かぶ辛気臭さで疲れました。唯一揺さぶられた、青年の「こんな別れ方をしたくなかった」に点数の全てを。この世は出会いと別れの繰り返し。どんな別れ方をするのかが肝心なのです。 [DVD(字幕)] 4点(2021-07-04 21:19:16) |
967. ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験
《ネタバレ》 「マダム・グルニエ」監督作という事で鑑賞。ゲテモノホラーに身構えさせられた副題は「何も実験してませんね、作品を観てからつけなさい、愚か者」な鑑賞史上屈指の酷さであり、傑作サイコサスペンスです。再生直後に出るダウン症に関する断り書きを示すシーンは今では発禁ものです。その部分以外での丹念な語り口が見事。病気のふりをして偶然出会った女子大生宅に入り込みその母親をも取り込み継父殺害を企む性格異常者の青年にじわりじわりと浸食される母娘の姿は次の展開が怖くて一服しながら(ヘタレました)の鑑賞となり、最後は「早く!!」お祈りポーズに。キャスト全員の好演、不穏な音楽も併せての大当たり掘り出し物の逸品です。 [DVD(字幕)] 9点(2021-07-04 00:02:19) |
968. ステップフォード・ワイフ(1975)
《ネタバレ》 ブライアン・フォーブス監督作と言うことで鑑賞。クレジットの原作アイラ・レヴィン、脚本ウィリアム・ゴールドマンに、怖い系の物語に期待が高まったのですが、変わったハナシだけど全く怖くなく着地点が浮かばないダラダラ展開に嫌気と眠気が。ところがどっこい!1時間20分経過時点で「あっ、これは」目が覚め、刺しても血が出ないところで「あ~、そういう事か~」さぶいぼが。自分の感性の鈍さを思わされた作品。特典映像での監督がリライトして脚本家が激怒したの件に、元はどうだったのか気になるところです。リメイク作があるそうですがニコール・キッドマンというのでスルーです。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-02 15:12:03) |
969. 歩兵の前進
リチャード・アッテンボロー目当ての鑑賞。要領よくしたたかに立ち回るところに加えてシャープな顔立ち男前にまずまず満足。以外は抑揚無い展開の笑えないコメディで、期待外れ度合いが年に一度あるかないかの甚だしさ。デニス・プライス、イアン・バネンとクリストファー・リー(驚)の出演場面を一応再確認。軍隊・公務員への皮肉な視線はタイトルロールだけだったという思わせぶりが呆れる愚作です。 [DVD(字幕)] 2点(2021-07-01 16:29:59) |
970. 空から赤いバラ
鑑賞後の確認で、監督、脚本、撮影、タイトルデザイン、それぞれが超一流というのも納得の仕事ぶり。地中海を舞台に眩い健康美ラクエル・ウェルチ心憎い粋な台詞での全編に亘っての大活躍。彼女に絡むイケメン、ブサメン(失礼)、悪はどっちか最後まで判断がつかなかった二転三転四転五転・・・見応えたっぷりの展開結末。ルパン三世実写版のような痛快冒険アクションを芯から楽しめた快作であり傑作です。 [DVD(字幕)] 8点(2021-07-01 13:58:05) |
971. トライアル・アンド・エラー
リチャード・アッテンボロー目当てなところへピーター・セラーズも出演という、コンビニで1本ジュース買ってもう1本貰えるというお得感に喜んだのですが。犯行に至る迄は引きつけられたのですが、被告(アッテンボロー)も認めている有罪を自分の手柄にしたいからと国選弁護人(セラーズ)が無罪を勝ち取ろうとするところから、その作戦の馬鹿丸出しのグダグダ加減にクスリとも笑えずウトウトとストップ・アンド・リワインドの連続で異様に長く感じ、結末も「まぁ、理屈に合ってるよね」高揚感ゼロ。曲者2人の存在感と滑らかなカメラワークは見事だっただけに、拙い脚本が何とも残念な作品。 [DVD(字幕)] 4点(2021-06-30 22:26:47) |
972. サルート・オブ・ザ・ジャガー
お目当てルトガー・ハウアーは狂気を孕んだ悪漢でないものの、凄みは見せてくれまずまずといったところ。見た目も台詞回しもヒョロヒョロの男子高校生にしか見えなかったジョアン・チェンがダメでした。とどめを刺す殺し合いではなくノーサイド精神あるスポーツというのが目新しのですが、どの試合模様もおんなじで、暗く見辛い画も相まって、激しさに比例しない興奮度でした。サロウは別として義理と人情の板挟みを見せるゴンゾが本作MIP。荒廃し絶望しかない世界にも勝ち組負け組・貧富の差・上下関係が存在する点が印象深い異色作でした。 [DVD(字幕)] 4点(2021-06-30 19:11:44) |
973. 汚れた英雄(1982)
初見。大藪春彦作品にあるギラギラしたところが皆無の草刈正雄、のっぺりとした演出、共に致命的。補うかのように何度も流れる主題歌が何ともはや。ただ、当時からアドレナリンが分泌されまくるこの歌への懐かしさに+1点。この歳になっても爆上がりです。 Riding High Riding High You are the lonely rider I know・・・・ Riding High いやぁ、名曲! [DVD(邦画)] 4点(2021-06-30 15:30:43) |
974. マジック
《ネタバレ》 リチャード・アッテンボロー、アンソニー・ホプキンス以外の知識無く鑑賞。ダークブラウン髪フサフサ、キスシーン・ベッドシーン等の「へぇ~」連発映像が拝めます。冒頭から監督と共に醸し出す「良からぬ事が起きるのだろう」絡み付くような恐怖感で息苦しい。カードさばきもそうですが、腹話術を実際にマスターしたというのが、デ・ニーロアプローチを馬鹿にした人とは思えない役者魂であります。バージェス・メレディス(当初はローレンス・オリヴィエだったそう)・エド・ローターも好助演で良からぬ結末に終わり「あ~、終わった」と脱力感。ただ、アン・マーグレットのラストシーンが「これは一体? 黒幕? 違う? どっち?」そもそも彼女の曖昧な言動にモヤモヤしていました。超大作監督による小品ながらも記憶に留まる良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-06-30 14:56:11) |
975. マダム・グルニエのパリ解放大作戦
マダム・グルニエもなかなかに魅力的ではありますが、やはり、ピーター・セラーズの作品でしょう。ヒトラー>ゲシュタポ>日本国皇太子>フランス将軍>イギリス少佐>フランス大統領>ナレーション 彼の持ち味「いかがわしさ」が全員に共通していますが、瓜二つに一時停止してまじまじと見つめたヒトラーを始めとした個々の役作り演じ分けは流石の怪優。このような作品に出演しているのに驚いたクルト・ユルゲンスは彼らしい威厳と、らしからぬお茶目な将軍役でこちらも流石の存在感。他愛ない物語でありますが、ドイツ将校をあの世へ送る殺人ベッドに爆笑させられたのを始めとしてそこそこ笑わされた珍作です。「兵卒が地べた這いずり回っているのに高級将校が何やっとんじゃ!」は本作では封印しておきましょう。 [DVD(字幕)] 7点(2021-06-29 23:56:24) |
976. マルクス兄弟 オペラは踊る
若いカップルサクセスストーリーアシスト役のマルクス兄弟が見せるハチャメチャ具合がチョット控え目に感じました。それでも、狭い船室で大人数が押し合いへし合い身悶えている場面での素で嫌そうな顔をしている女性達に大爆笑。紳士淑女が集うオペラハウスで暴れ倒すご贔屓ハーポにも満足出来た快作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-06-29 03:02:04) |
977. 暴力脱獄
どちらかと言えば牧歌的な刑務所模様。脱獄したいからするとでも言うような飄々とした行為を、二年の辛抱も出来ないのだろうかと冷めた思いで眺めていました。「計画なんてした事ない」言葉通りの生き様をポール・ニューマン持ち味のカラリとした味わいで示してくれました。脱獄ものというより刑務所ものとしての佳作です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-28 00:20:40) |
978. シンデレラ(1976)
始まって早くにリチャード・チェンバレンが歌い出したのには「うわぁ・・・ミュージカルとは知らなんだ、えらいもん借りてしもた」激しく動揺。全てのシーンでの衣装、歌、ダンスの安い作りにテンション上がらず。ストーリーの味付け部分と言える政略結婚要素も安っぽい。ステップマザーを演じるマーガレット・ロックウッド(60歳)の往年の美しき悪女ぶりが健在だったところに点数の全てを。 [DVD(字幕)] 4点(2021-06-27 00:02:56) |
979. オーメン(1976)
《ネタバレ》 記憶に残る西川のりおのギャグ、今でもレジでの「666円です」に「オッ」反応してしまう本作ですが、この歳にして初見となりました。神と悪魔、母親が犬というところに違和感あるものの、格調高くドライでゴシックな雰囲気漂うホラーにダミアン君とグレゴリー・ペックが見事にマッチしており魅入ってしまいました。とりわけ最後の狂気と正気の狭間にあるグレゴリー・ペック絶品演技は流石名優。どうして棺が3つじゃないのだろうと思った途端のラストショットはポランスキー作品のようで本作一番の恐ろしさでありました。傑作です。 [DVD(字幕)] 8点(2021-06-26 15:28:08) |
980. キング・ラット
《ネタバレ》 1945年、シンガポール 日本軍チャンギ捕虜収容所。悪魔島のような脱走不可能な場所で日本軍の監視は緩く捕虜達の毎日も緩いのですが、食料薬品は不足していて皆痩せこけた姿。要領良くしたたかに立ち回り健康体の米軍伍長と彼の不正を暴こうとする英軍中尉の確執が描かれています。飢えには勝てないのか少佐・大佐も伍長に取り込まれているのが何ともはや。興味深かった結末は思いもよらぬもので、「そんなものなのかなぁ」納得出来ないところです。捕虜収容所ものとしてはかなり異色作でした。 [DVD(字幕)] 6点(2021-06-26 03:11:20) |