81. 上意討ち 拝領妻始末
《ネタバレ》 東宝らしい重厚な時代劇で見ごたえあったけど、期待したほど面白くもなかったし印象も薄いかなぁと。「切腹」でいう三国連太郎的なキャラが欲しかったかも。一番大きいのは三船敏郎が何故あそこまでこだわるのかに共感できない所。個人的収穫としては三船VS仲代の対決。なかなか刀を抜かない緊張感にしびれました。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-05-20 23:53:33) |
82. 他人の顔
《ネタバレ》 なんていうか…難解で文学してるなぁという印象。原作どころが安部公房自体読んだことないので言わんとしてることはよくわかんないけど凄さは感じた。岸田今日子・市原悦子は存在だけで怖いし、田中邦衛は「レナードの朝」のデニーロ思い出すくらいの演技。仲代達矢が京マチ子に正体ばれて「知ってたぁ?」って言うシーンがなんか一番印象に残る。それと入江美樹って女優さん綺麗だったなぁ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-05-11 00:00:44) |
83. 一万三千人の容疑者
《ネタバレ》 1963年3月31日に起きた戦後最大の誘拐事件「吉展ちゃん事件」を基にした誘拐サスペンス劇。これ観る前にある程度事件調べて観た上で感じたのは、もうちょっと面白くできたんじゃないかなと。これじゃぁただのベテラン刑事の執念みたいな印象しかない。もうちょっと他の視点から犯行の背景とか描いて欲しかった。まぁ事件全く知らないで見る分には優しいとは思うけど。ちなみに劇中全く触れてないけどこの事件黒澤明監督の「天国と地獄」に影響されたものらしい…。改めて映画って黒澤って凄いな...と思うのでした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-11 00:00:30) |
84. 月形半平太(1961)
《ネタバレ》 全体的な印象としては決して面白くはないと思う。でもただの娯楽時代劇、一件落着で終わらなかったのは良かった。時代劇のスター大川橋蔵がやられちゃうのなんて初めて見たし、ラストカットも印象的。ただどうも内容が退屈だった。主演の橋蔵はもちろんめちゃめちゃかっこいいけど酔った演技に違和感が。丘さとみもちょっと期待したほどかわいくなかったなぁ。西崎みち子のほうが魅力的だった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-20 22:36:42) |
85. 人斬り
《ネタバレ》 幕末四大人斬りの一人、岡田以蔵のお話。ストーリーも面白かったけどやっぱりキャストが凄い。以蔵に勝新、武市に仲代、龍馬に裕次郎(!)、他三島由紀夫・倍賞美津子といったこの時期ならではの各社スターが出演。みんなそれぞれ好演だけど裕次郎だけはずっと西郷みたいだったw あとは砂埃を巻き上げながら走る勝新が阪妻みたいで面白かった。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-10 23:39:37) |
86. わたしを深く埋めて
《ネタバレ》 実質田宮二郎主演のサスペンス劇。弁護士という設定だけど警察と協力してたりほとんど探偵のようなことやってます。犯人は最初から若尾ちゃんしかありえないという雰囲気はあるけど、色々からみあった事件で面白かった。ただ最後の種明かしは金田一みたいで犯人殺しちゃってるのはどうかと。「妻は告白する」の川口浩のようなものを感じた。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-08 23:40:54) |
87. 座頭市果し状
《ネタバレ》 第18作。手配中の殺人集団&地元のやくざvs座頭市。シリーズ中でもアウトローな感じが出てて好きな作品。キャストも野川由美子・待田京介・志村喬と見ごたえのある面子。ただ最後は急ぎすぎか。待田京介率いる悪党がなんであそこに...。それに座頭市では珍しい悪女野川由美子が改心しちゃうのはなぁ。そういえば市が女性斬ったの見たことない。そこが眠狂四郎とは違うなぁ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-08 23:40:47) |
88. 座頭市牢破り
《ネタバレ》 第16作。勝プロダクション第一回作品とかで監督に山本薩夫を始め、三國連太郎・西村晃・石山健二郎・遠藤辰雄・鈴木瑞穂etcと個性的で豪華なキャストを揃えた作品。そしていつものアクション娯楽よりも社会的な感じの座頭市。遠藤辰雄を倒しても三國が成り代わる。三國を倒しても...、純粋な勧善懲悪というわけでもなく考えさせられるテーマ。ただこういった感じのはあまり座頭市では見たくなかったかも。あと個人的に浜田ゆう子に魅力を感じないのがいまいち。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-03-24 23:35:25) |
89. 卍(1964)
《ネタバレ》 若尾文子・岸田今日子・船越英二の奇妙な関係を描く官能映画。岸田今日子ってこんな頃からホラー顔なのね...。それは置いといて若尾文子、相変わらずの魔女っぷりで狂気の世界を作り上げる。不信の連続で見てるほうも真実がなんなのかわからなくなる。関西が舞台だけど主用キャストみんな関東出身...。そこがまた変な感じ。 [DVD(邦画)] 7点(2006-03-18 22:02:58) |
90. 旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷
第29作。いつもながら「旗本退屈男」の娯楽性には圧倒させられる。刺客(東千代之介)に何が目的だと聞かれて「退屈のためだ」とか堂々と言ってる辺り、ほんと完全無欠のヒーローで敵うわけないなと...。ただ今回一番思うのは悪役がちょっと弱いかなぁ。東千代之介が悪役に徹しきればよかったんだろうけど...、ボスが石黒達也のカラテなんて間抜けすぎる…。あと品川隆二が後半全くでなくなったのも残念。でも終わり方が凄いメルヘンチックで好きです。あんな終わり方できるスターなんて東映では市川右太衛門だけでしょう。桜並木を手を繋いでクルクル回りながら遠ざかっていくなんて...。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-03-16 02:12:36) |
91. 夜はいじわる
《ネタバレ》 「夜は嘘つき」の姉妹的な作品。山本富士子の役名が同じ桂子で父親役も同じ中村鴈治郎だけど小料理屋から鰹節屋に設定が変更。さらに祖母役で北林谷栄、妹役で水谷良重が加わってます。鰹節屋ってのも珍しいけど、スーツ着てる中村鴈治郎なんてかなり珍しいんじゃないかと思う。あと本作の見所はまるで退屈男並に豪華な着物に着替えまくる山本富士子。やっぱり山本富士子は着物だとかなり綺麗。似たような作品だけど相手役が川崎敬三から船越英二になっててこっちのほうが好みです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-14 23:33:41) |
92. 駿河遊侠伝 破れ鉄火
《ネタバレ》 勝新の次郎長シリーズ第二作。「腕も上がった! 子分も出来た! こうなりゃもっと暴れるぜ! 始末の悪い いい男!」 前作よりも出演者が地味になってますが、次郎長一家も増えて前作よりもずっと面白くなってます。ただやはり当初何部構成の予定だったのかわからないけど前作見てないと理解しにくいってのが座頭市や悪名との大きな違いというか、続かなかった原因かなと。今回注目は浅香光代、昔からあの容姿であの声だったのね…。男装してても何の違和感もない凄さw [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-14 23:33:29) |
93. あすの花嫁
小豆島が舞台の青春恋愛映画。十代の頃の吉永小百合ってかわいくて元気でいいけど、どっちかというとしっとり美人系な日活晩年の頃のほうが好き。なわけですが、この作品では水着姿の吉永小百合が見られるという貴重な作品。必見です。ストーリーは母親の再婚問題とか小百合作品にはよくあるお話。この手のものでは比較的明るい映画で後味よく終わってます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-12 00:06:50) |
94. 若い人(1962)
調べた限りでも四回はリメイクされてるっぽい作品。裕次郎・ルリ子・小百合の豪華共演...流石にみんな若い! 裕次郎・小百合はほぼ想定内だけど、浅丘ルリ子がちょっと衝撃。「木曜組曲」や「男はつらいよ」でしか見た事なかったのでこれほどかわいいとは...。和服に笑顔がめっちゃかわいいです。中村玉緒もそうだけど昔の女優さんは今からは想像もつかないぐらい綺麗な人多い。内容のほうは普通の青春映画かと思ったら大分イカれた内容…。かなりイカれてる吉永小百合よりもさらにやばい三浦充子。特に後半はホラー映画のような異様な空気です。この映画やばいな~と思ってるうちに「終」。壊れ加減がカサベテス映画のような印象。次の小百合映画は日活オールスター作品「嵐の勇者たち(69)」いってみます。これもちょっと楽しみ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-12 00:06:41) |
95. 青い山脈(1963)
なんか聞いたことあるタイトルだったので期待して観る。どっちかというと原節子の49年版が観たかったけど、最近はまってる吉永小百合作品のをついでに観てみる。キャストが豪華な作品です。ただ吉永小百合はいまいちか…。作品によって差があるといか...本作ではほっぺが膨らんでてあんまり。相方の浜田光夫は今までで一番好きかも。医者や大学生しててもこういうチンピラっぽいイメージがどうしても浮かびます(最初に見たのが泥だらけの純情だからか...)。見事にチンピラを演じきってました。英樹は...今の時代劇の大御所的な雰囲気しか知らないのでちょっと衝撃な登場の仕方。こんな三枚目の役もやってたのね。一番の収穫は芦川いづみ。「四つの恋の物語(65)」でしか観た事なかったけどこれからは要チェック。かなり綺麗な人です。調べてみると裕次郎とのコンビが多い…(裕次郎に耐えられないかも)。...内容の方は昔の映画なので古いのは当然なんだけど、やはり古い。幼稚でませてるな~といった印象。でも結構お気に入りです。次の小百合映画は本作とほぼ同時公開?の「いつでも夢を(63)」いってみます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-12 00:06:34) |
96. あゝひめゆりの塔
明治百年記念 芸術祭参加作品。これでひめゆりもの初めて見る。明治百年記念?とかだけあって日活でも準オールスター級にキャスト凄いです。そのアイドル達が水浸し泥まみれで演じてるリアルさがまた凄い。そしてモノクロでみんな同じような格好してるので区別がほとんど付かない…。見てるだけでも撮影きつそうだなぁ~と。変に恋愛をいれたりしないで淡々と戦争を描いていく映画...。次は一番メジャー?っぽい小百合映画「キューポラのある街(62)」見てみます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-13 23:30:44) |
97. 私、違っているかしら
就職について悩みながら成長していく物語。浜田光夫がいるのにいつもの恋愛映画じゃなくて、就職というより生きるということがテーマな現実的な映画。ラストもハッピーエンドというわけじゃなく終わってて、ただの娯楽作品じゃないなと。日活にしてはキャストが豪華なのでまぁ見る価値はあると思う。次は明るそうな映画「花の恋人たち(68)」鑑賞予定。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-27 23:37:05) |
98. だれの椅子?
こないだなんとなく「四つの恋の物語(66)」見てたら、吉永小百合の魅力がやっとわかったというかかわいかったので小百合作品をしばらく見てみることに。その第一弾、この作品はいきなり教会で小百合の結婚式のシーンから始まり、回想していくという展開。オチが予想通りというかありえないというか…強引なハッピーエンド。日活末期でも吉永小百合23歳、若くてかわいいしウェディング姿まで見られる、十分満足です。次は「私、違っているかしら(66)」を見てみよう(どんな内容だw)。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-27 23:37:01) |
99. 痴人の愛(1967)
共感は出来ないけど凄い映画です。三回目のリメイクというのもあってただの変態映画じゃないなと。ボディダブルっぽいけど安田道代の大胆シーンいっぱいで楽しめます。「よぉ~、買ってよぉ~」攻撃はかなり強力w 小沢昭一の情けなさも絶品だけど、田村正和がかなり可愛い。いつか京マチ子、叶順子版も見てみたいです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-16 23:30:29) |
100. 大菩薩峠 竜神の巻
第2作。前作同様今回もいいとこで続きで芸術作というより娯楽作品という印象が強い。今回思ったのは雷蔵綺麗過ぎ! 盲目で山の中歩き回って、追っ手を転がりながら斬りまくってるにもかかわらず、あの着物の綺麗さ...。雷蔵に小汚いものなんか着せられないってことだろうけど、逆に不気味になってるというか。完結篇に期待! [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 23:47:22) |