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81.  ライフ・イズ・ビューティフル
素敵な嘘があるとしたら、この映画のような嘘かな。とか言っちゃったけど、子供を怖がらせないために収容所を仮想のゲーム空間にするって…。まあ、バカっちゃー、バカ。っていうか、バカ。笑うところはあっても泣けはしないね。ラストで戦車に乗りながら”これが父が残してくれた思い出です”とか感慨深く語ってるけど、”おいおい、お前アホか”、って言いたくなるね。アホ癖ーよ、この映画。話がうまくできすぎていて、面白くない。辻褄合わせすぎ。
1点(2004-02-10 19:18:31)
82.  エボリ 《ネタバレ》 
原作者カルロ・レーヴィ役をマカロニ・ウエスタンの雄”ジャン・マリア・ヴォロンテ”が演じているのですが、とても好感の持てる人格者を見事に渋く演じきっております。政治犯レーヴィは汽車やバスや自動車で、キリストも来なかったというイタリアの辺境の地エボリに護送されます。村に着くと、村長や村の医師などを紹介されるなど、政治犯とはいっても反ファシズムのコミュニスト作家であり、画家でもあり、さらには医師でもあるだけに、扱いは単なる極悪流刑人とはまったく違うのです。つまり特別優遇扱いなわけで、村では牢に入れられることはなく、レーヴィは村の家々に下宿するという形の流刑処置になります。そして、最初に下宿する家のご主人の徴税人ゆえの苦悩話、ご主人の唯一の楽しみであるという楽器演奏、そして執拗に繰り返される憂鬱な演奏に嫌気が差し布団に顔をうずめるヴォロンテ…。とにかくこんな感じで、ゆっくりと人々の生活を描いていきます。これほど、何も飾らずただ人々の日常を綴った映画がありますでしょうか。このゆったりとした流れはまるで大河のようであり、圧倒されてしまいます。医師経験ゼロのレーヴィは、はじめ殺到する村人の診察を拒みますが、いい医者がいない村の現状、それに面会に来た姉の助言もあって、村人の診察を始め、最終的には村人から名医と言われるほどの存在になります。最後の方では、エボリの殺風景を映しながら終戦宣言と聴衆の歓声を聞かせますが、時代の荒波を直に体験できたような実に感慨深い感覚を味わえました。異郷人である神父は、村人のことを”卑俗の民”と言います。それは厳しい気候風土を持つ辺境の地での生活の厳しさから来るものなのでしょう。しかし、レーヴィが関わって行けば行くほど、村人は決して悪い人達ではないと分かります。レーヴィは、農民たちは厳しい風土と厳しい政治支配(他人の歴史)に苦しんでいる民だ、と文章にしますが、まったくその通りで、村人たちはとても可哀想な人々なのです。そういう慈悲的な気分をテーマ音楽はさらに高めてくれます。エボリという土地に住んでいることを恨むのではなく、そのことを然も諦めているかのような響きに、村人の運命の悲しさが重なってしまい、思わず涙を誘われました。この映画は、ギリシャ悲劇にも匹敵するような途轍もない運命の悲劇を綴った映画なのではないでしょうか。本当に素晴らしい作品です。マイベスト。
10点(2004-02-06 17:35:00)(良:1票)
83.  ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
是非とも吹き替え版で見て欲しい一作。テレビ東京の昼のやつを録画しておいて見たんですが、かなり面白すぎ。騙されたと分かった時のスティーブ・マーティンの表情最高!それに、マイケル・ケインも、実際にこの人こういう人柄なんじゃないの、と思わせるくらいの名演振りです。ペテン師・詐欺師の豪華な暮らしぶりを見てちょっぴり豪華な気分になりつつ、安定感ありありのコメディーでゆったりとしたひとときを過ごしたい人にオススメの一本!
8点(2004-02-05 16:38:25)(良:1票)
84.  ロリータ(1962)
あの自殺してしまった奥さん、とても魅力的な人だな、と死に際の慈悲深い台詞を聞いて思いました。死に際は誰しもよく見えてしまうだけなのでしょうか、いや、違うと思うけどな。少なくとも、あの場面を見て「嫌な女だ」とかを言ったりしている人がいたら、一言言いたくなりますね、「こんなにかわいい女性はいないじゃないか」と。もうひとつ、ピーター・セラーズの悪役ぶりはホント凄いね。ピーター・セラーズに似ている人がいたら絶対、このひと悪そうな人だな、とか思っちゃうもん。まあ、独特のルックスも災いしているのでしょうけれど。
4点(2004-01-14 21:59:32)
85.  第七天国(1927)
現在では絶対製作されないであろう、本当にいい話の映画。ただ感動の一言である。お守りをシコーにあげる時に神父が言った「ばかにしてはいけない、いつか役に立つ」という言葉が印象的。道徳性のある映画で、みていて気持ちが良かった。無声ではあるが泣けてしまったのは、話の良さも然ることながら、俳優たちの演技が実にすばらしく、心を揺さぶってきたからである。私の中では、”大脱走” ”エボリ”に並ぶ、人生最高の映画のひとつである。
10点(2004-01-14 21:48:09)(良:1票)
86.  欲望という名の電車(1951)
とかくプライドの高き女性というのがこれほど怖いものかと、つくづく思わされる映画。プライド高き女性を描いた映画としては名作「サンセット大通り」に少なからずとも匹敵すると思われる。まあ、世の女性たちに言いたいのは、「老化はどうしようもないものなんだから、美貌はもう諦めて下さい」ということ。化粧の厚塗りなんて、いいと思っているのは本人だけ。ありのままの自分を受け入れて下さい。
1点(2004-01-06 21:45:18)
87.  ヘンリー五世(1989)
最高の映画。不屈の信念を持っているヘンリー王にやられました。奇襲の前夜の神との対話、そして翌朝の勇敢で寛容な演説は最高の見せ場でした。真剣に生きるがゆえに重くのしかかってくる運命の力に正面から向き合い、それを乗り越えていくヘンリー王は感動の姿であり、尊敬すべき人格でした。道徳の時間に流そう、この「ヘンリー五世」を。きっといい勉強になると思うけどなあ。
5点(2004-01-06 21:29:08)
88.  新・刑事コロンボ/だまされたコロンボ<TVM>
何回見てもおもしろいのは凄い。キャラいいね、コロンボは。ストーリーも満更じゃない。
4点(2004-01-06 21:01:53)
89.  刑事コロンボ/構想の死角<TVM>
吹き替えコロンボはいいですね。癒し系?切れ者コロンボはいつ見てもカッコいいです。
2点(2004-01-06 20:58:40)
90.  アメリ
ひとの人生ってそんなに簡単に変わらないと思うけど、まあ映画ってことか…。マニアックな感じを受ける映画で、大衆的な映画ではないと思う。あまりにもくどく一つ一つのエピソードが語られ、自分には少しきつかった。
1点(2004-01-06 20:35:15)
91.  暴力脱獄
構図が見えてくるといかにも単純な映画。ほとんど早送りで見た。途中ボンキュッボンのネイチャンが洗車しているのを囚人たちが作業しながら見ているシーンで、そのネイチャンが最後の方で自慢のボンボンとした胸で窓を拭き始めたが(ただ胸が窓に当たっていただけなのか?いや、拭いてたんじゃない、工夫して)、ああいうサービスを日本のガソリン・スタンドでもやったら面白いんじゃないかな。まあそれは冗談にしても、このシーンには笑わされたね。
1点(2003-09-30 16:22:08)
92.  ビバリーヒルズ・コップ
劇中で流れる歌の歌詞、おもろ。「ドアの外には借金取り」なんて、なんかセンス良すぎ。日本じゃ精々ラブソングがいいところ。やっぱり自由の国アメリカだな、と感心させられる。人生気楽にやろうぜ、って感じのエディーの演技もナイス。<追加>すみません、日本にも植木等という有名な面白シンガーがいましたね。
1点(2003-09-30 15:59:05)(笑:1票) (良:1票)
93.  サイモン・バーチ
いい奴は死んだ奴だ。海で人を助けに飛び込んで、助けたはいいが自分は無理がたたって死んでしまう。こういう人もいるけど、障害児サイモン・バーチもそういった人間のひとりということになるだろう。しかし、普段は大変な問題児。そういえば、「ヒーロー/靴をなくした天使」のダスティン・ホフマン演じたこそ泥バーニーも普段はとてもいい奴とは言えないような不貞腐れ男だった。しかし、緊急事態になるとたちまち頼りになる男に変身してしまう。いかにも不思議な人達だが、こういう奴ってなんかかっこいいな。
1点(2003-09-30 15:49:16)(笑:1票) (良:1票)
94.  スケアクロウ 《ネタバレ》 
出所したての逞しい男。洗車屋をやってまともな暮らしをしようと決心した芯のある男。でも実は寂しがり屋。そんな男が友を持つ。これから頑張ろう。希望が出てきた。しかし、…。それでも生きていかなければならない…。直感的には、古いなじみのバーに行った、って感じの映画。何かあったらいつでも来い、ってな。
2点(2003-09-30 15:28:50)
95.  キャメロット・ガーデンの少女 《ネタバレ》 
風変わりな少女と村で厄介者扱いされる青年の交流を描いた映画。「レオン」など話にならないほどの少女の存在感。そして、いきなりサイコパワーまでの発揮してしまう寓話的ラスト。年齢を問わず女って怖い、ということを監督は必死に訴えていたのではないだろうか。いや、そうとしか思えない。
1点(2003-09-30 15:05:57)
96.  ニノの空
「天使が見た夢」に雰囲気が似ていたと思う(あそこまではやばくなかったけど)。ニノだけが得していて、えって感じ。人生色々。
1点(2003-09-30 14:47:24)
97.  ウォーターボーイズ
良くも悪くもなく、ただ見る分には楽しめる映画。妻夫木君ってこっから火が付いたの?
1点(2003-09-30 14:33:16)
98.  マルホランド・ドライブ 《ネタバレ》 
あはは、あはは、リンチ、美人女優を脱がすのが好きみたいだな。悪夢で夢精、あはは、あはは。そういえば、ロスト・ハイウェイでは、「最高のポルノ監督だろう」、とか何とかって俳優に台詞で言わせていたし。あはは。それにあの不気味なクラスター音、イレイザー・ヘッドから進化してないよと言おうと思ったら、意外にポップな曲をうまく使っていたし。あはは。凄いと思ったシーンは、オープニングの車の衝突、じじばばがタクシー内で笑っていたところ、ミスター・ロークの言葉が電話で伝えられていくシーン、部下から報告を受けているときのミスター・ロークの態度、会議で男がコーヒーを飲む場面、若い男が友人に自分の悪夢を話しているときの演技とそのときのゆったりとした映像の揺れ、ダイアンがドアの外にカミーラを追い出すシーンの迫力、殺し屋が「いい娘いないか」と持ちかけていた女の子のエロ過ぎるノーブラ振り。な、なんなんだこの映画の変な押し・迫力。8点にしようと思っていたけど、やっぱり2点にしようっと。あはは、あはは。<追加>くだらない解釈を書かないでいただきたい。この映画は、美人女優の裸を見て満足すればいい映画であり、リンチが何を言おうが、彼の意図もそこにある。美人女優をどうやったら裸にできるか考えていたのを非常に難解で複雑な脚本を用意することで誤魔化しているだけ。脚本が複雑すぎて女優の裸の必然性が判断できない状態にしたのである。メッセージ性などない、恐ろしく下等な映画なのだ。下等な映画の中では、とびっきり優秀な傑作。つまり、リンチは高尚なポルノ監督といったところ。そこを、上等と勘違いしてはいけませんよ。要は、くそ映画です。
2点(2003-09-29 21:42:16)
99.  トゥルーマン・ショー
傑作お笑い映画。あの状況のなかジムが真剣な顔して車を必死で運転していたりして、逆にその真剣なジムの態度が変におかしくておかしくて、しかも最後の方はなんか泣けてくるし、なんだか凄い映画。トゥルーマン最高!
5点(2003-09-29 20:39:46)
100.  エド・ウッド
ジョニー・デップが持ち込んだFILMを試写するときのあのおっさんの馬鹿笑いが面白くってオモしろくって。あのおっさんが笑っているとき、右後ろの方にいたおっさんも普通にニヤリと笑っていました(演技ではなく、あの笑いの勢いに押されて笑っていたと解釈しています、天才的誘い笑い)。僕の中では傑作名お笑い場面として永久殿堂入りしました。
[映画館(字幕)] 10点(2003-09-29 20:30:08)
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