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81.  おいしい生活
昔のコメディみたいで楽しく観ました。トレーシー・ウルマンの衣装がいいわ。成り上がってからのウルマンが滑稽でもあり可愛らしくもありました。トリュフのことを「ブタにしか探せない高級食材よ」と言ったのには笑った。アレンの泥棒仲間もひょうひょうとしてていい感じ。アレンはお金持ちにはなりたいけど、それよりもスリルが好きなドジでケチなギャンブラーでした。
8点(2003-12-01 12:55:36)
82.  バーバー
無口で無表情な床屋のエド。でも内面には凶暴性を持っている人。ビリー・ボブ・ソーントンにピッタリだと思う。とっても皮肉で滑稽な作品でした。ジェームズ・ガンドルフィーニは期待通り粗暴でねちっこいやつ。予想外の展開でラストになるのですが、この予想してないことが次々と起こるというのが、この作品の面白いところでした。その結果になった経緯、これが面白いの。スタイリッシュな良質のブラックコメディだと思う。コーエン兄弟の作品は全て観ているわけではないけど、キャスティングも見事ですね。  
[CS・衛星(字幕)] 8点(2003-11-26 01:04:45)
83.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 
今まで現実だと信じてきたものが幻影だとなったら・・・やはりそれは耐え難いものです。幻を否定しながらもある程度受け入れ、自分の信じる道を歩んできたジョン。なかなかできることではないと思うので素直に認められてよかったと感じます。 そして彼を支えた周りの人たちね、その点では恵まれてると思う、私だったら・・・逃げ出してたかも。なんでも実際は奥さんとは一度離婚してまた再婚したらしい。 ラッセル・クロウは「グラディエーター」よりこっちでオスカーを受賞したほうがよかったんじゃないかと思いました。ジェニファーもいいんだけど、この場合はジョンの奥さんを演じるには濃いというか妖艶すぎると感じました。もう少し、さっぱり系の女優さんのほうが私としては好みです。 やっぱりロン・ハワードらしくすんなり観られる実話感動映画でした。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2003-11-25 09:35:18)
84.  ブラックホーク・ダウン
基本的に戦争モノは好きじゃないのですが昨日WOWOWで放送されていたのを主人が観ていたので私も。でも、あ~やばい、やばい、あの人やられるぞ、という予感がすると見てられなくて席を立ったりしながらの鑑賞でした。 観終わって思ったことは、このソマリアへのアメリカの軍事介入というものはただただ人が死んだだけ。アメリカの高慢さが出ていましたね。 気の毒なのはソマリアの市民と命令に忠実に任務を遂行しようとした米兵士たち。リドリー・スコットはやはりイギリス人だからでしょうか、アメリカを正当化しようとするものは感じなかった。「ソマリアでの出来事はこうだったんだ、あなたはこれをどう思う?」と問いかけられてるようでした。度々思うことだけどリドリー・スコットはアーチストタイプの監督さんですね。キャストがよかった。次々と出てくるひいきの役者にワクワクしました。ジョシュ・ハートネットはその中には入ってないけど。  ずいぶん前に投稿したのを無作為にツラツラ見ていました。  この映画のどこをどういうふうに観たら「アメリカ万歳」になるんでしょうか。これってすごく真面目に戦場の兵士たちを描いていると私は思いますよ。 「プライベート・ライアン」はあんなに絶賛の嵐の高評価なのに・・・あっちこそ第二次世界大戦を題材にしたふざけた戦争娯楽作品と思う私がおかしいのかしらん。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2003-11-24 22:45:14)
85.  シカゴ(2002)
基本的にミュージカルは好きではありません。でもこの作品の舞台となる時代とお話しの内容は大好きです。ラストのダンスシーンはもっとじっくりたっぷり見たかった。ギアの演じた弁護士役をトラヴォルタが断ったらしいけど、彼のダンスが見たかったなあ。しかしこれってなんでミュージカルにしたんだろ? 裁判でロキシーの日記が証拠品として出てきたときにはニヤっとしちゃいました。こういうお遊びって好きです。
[映画館(字幕)] 8点(2003-11-23 02:04:42)
86.  ベティ・サイズモア
「レネーがおとぼけ主婦を演じたコメディ」とよく言われるけど、私はそんな単純なモノとは思わない。たしかにコメディではあるけれど、主人公のベティは心の底に寂しさを抱えた女性と感じました。だからメロドラマにあれだけのめり込み、ショック状態に陥った時、そのドラマの中に逃避してしまったのね。逃避の世界から現実に戻った時のベティの戸惑いと悲しそうな表情が痛々しくてかわいそうでした。現実と理想、願望のはざまでジレンマを感じ、日々を送っている主婦は結構多いと思います。ベティはレネーのハマリ役でした。小品だけれどこれは女性映画の佳作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2003-11-22 01:09:26)
87.  グラディエーター 《ネタバレ》 
3~4回観ました。清廉潔白で人望も厚い、だけど正直すぎて不器用な男の復讐劇。 オープニングのクロウのアップの表情が素晴しい。内容はとても単純でわかりやすいので、やはりラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの善と悪を代表するようなキャラクターと俳優自身の魅力が大きなポイントだったのでは? 戦うシーンのクロウのかっこよかったこと!感情を抑えられず実父を殺してしまう狂人のようなホアキンの不気味だったこと!紅一点のコニー・ニールセンの美しいこと! できればマキシマスとルッシラの過去を知りたかった。恋仲にあったのは間違いないですね。そう、この作品の最大の欠点は主要人物の背景が描かれてないことでした。史実とは違う内容だから、あえてそうしたのかしら?多くは想像しなければいけなかったのが残念です。 ただね、ここに出てくるコモドゥスは体は大人でも精神は子ども。皆に愛されるマキシマスが妬ましくて目障り、他のことでも自分が受け入れられないと全て人のせい。こんな幼稚な人間のために命を落としてしまうマキシマスが哀れでした。 余談ですがマキシマスの妻役の女優は性格が悪くてイヤな女と噂の当時のリドリー・スコットの恋人。どおりで度々アップで出てきたわけね。でもラストのアップはクロウにしてもらいたかった。長さを感じないハリウッドらしい娯楽大作。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2003-11-05 13:19:15)
88.  街のあかり 《ネタバレ》 
「浮き雲」「過去のない男」ときて、本作は映像が格段によくなったなと感じました。 フィルムが違うのかなんなのかよくわからないんですが、画質もくっきりしていて艶っぽい。相変わらず色彩もいいですね、特にオレンジの色がいい。 レトロな色彩も小道具もきっちり拘りを感じます、電気スタンド・ソファに無造作に置かれているクッション・・・雑貨類が私の好きな物で溢れている。 そしてやっぱり健気なワンちゃんが登場、このワンちゃんのために闘おうとするも返り討ち、コイスティネンはいつも返り討ちになるという哀しさ。 でも見た目はニヒルな男前ですしマフィアやギャング役もサマになりそうなルックスというギャップにユーモアを感じてしまいます。 コイスティネンは何をどう考えて感じてるのか、そういうとこはよくわからないんですがラストで遂に信頼できる人は誰かということに気付けたのかしらね。どん底でも希望は必ずあるんだと思えてそこが良いです。 焼きたてのベーグルを用意してもてなすっていうのがとても意外でして、私としてはコイスティネンの人柄が唯一わかるようなシーンでした、なぜかベーグルがアップになるカットも印象的。フィンランドでベーグルっていうのがまず意外だったんです。 カウリスマキ監督の作品は私の秋の夜長映画に決定です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-11 14:35:29)
89.  過去のない男 《ネタバレ》 
30年くらい前かなあ、すごく話題になってた監督なんですが一度も観たことがなかったんです。最近映画専門チャンネルで特集が組まれて何作品か録画しました。この独特の雰囲気、まったり映画を観たい時にハマるかもね、ちょっとクセになりそうというか。 この季節、秋の夜長に観るのにいい映画という感じです。  記憶が無くなり、自分の名前すら思い出せない。自分を知っている人もいない。 かなり絶望的な状況なのに彼はそれを受け入れて淡々とその日を過ごし、恋までしちゃうんですね。 なんか普通に受け入れ過ぎでそこがちょっと不思議で違和感なんですが、てことは捨てたい自分や人間関係、それまでの人生だったということかしら? 人生のやり直しが可能になったというようなポジティヴな話でした。でも別人になる必要があるわけですね。 そういえば突然蘇生したんですよね、一旦は死んだってとこが重要なのかしらね。 嫌いな人はかみ殺すらしいけど、どう見ても愛らしく利口そうなハンニバルが良いです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-10-31 15:32:38)
90.  ミニミニ大作戦(2003) 《ネタバレ》 
普通に面白かったです。ロケーションがよいですね、ベニスが素敵です。 キャストも豪華なんですが、私としてはなんでマーク・ウォールバーグなんだろうと。 「ブギーナイツ」で知った俳優さんで、アレはかなりハマってたと思います。なんとなく生活臭が漂っていてクールで垢抜けてるとはあんまり感じないんですよね。 オーシャンズのブラピ、イーサン・ハント、ジェイソン・ボーンなどとどうしても比べてしまう。 でも映画としては引けは取ってないとは思います、カーアクションは見応えあるし、話も入り組んでなくて拗らせすぎずわかりやすい。 雪山で祝杯してるシーンでノートンの不穏な表情が何度かアップになって「ん?」と感じまして、そして執拗に撃ちまくる極悪非道ぶりなんですが、みんなが欲しがってたモノをマネして全部揃えてあるとこに実は小物っていうのがわかるという悪役もいいですね、ノートンが見事にハマってました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-27 11:02:31)
91.  ワルキューレ 《ネタバレ》 
これも何度か放送されていて、ラストのあたりを2~3回観たことはあったんです、今回初めて録画してきちんと観ました。  クーデターというものにあまり良い印象はないんですが、この件に限ってはやはり印象は悪くないのね。トム・クルーズが唯一完了できなかったミッションですが。 そしてドイツ兵の中にもレジスタンスがいたということがわかっただけでも有益な映画でした。 ブライアン・シンガーはドイツ系ユダヤ人移民の家系だという、しかし巨人でクールな美形が多いドイツ人にはどうしても見えないトム・クルーズ、ドイツでは今も英雄とされている人物を、もろハリウッドの俳優が演じることにかなり反発があったらしい。 でもウィキでシュタウフェンベルク本人の画像を見たら、目元がトムみたい。伯爵であり、育ちの良さが出てますね。 海賊みたいな眼帯の効果もあるし、トムは期待以上に完璧に演じたと思います。 トム以外の主要な人物はほとんどが個性的な英国俳優であり、聞きなれないドイツ人の名前に苦心はしたけど誰が誰だかわからないとはならず、こういうところもいいですね。 トム・クルーズとケネス・ブラナーが一緒にいる映像というだけで何か感動してしまいました。ブラナーはドイツ兵が様になる人ですね、TV用だと思うけどヴァンゼー会議を描いた作品でハイドリヒを演じてた時も冷徹という感じがよく出ていたと思う。 ロケ地は実際の場所、跡地が使われたというし、史実に忠実らしい。暗殺に失敗した原因となるものもきちんと描かれ、わかっていてもハラハラして引き込まれてしまうのね、映画として優れていると思いました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-05 15:54:20)
92.  プライドと偏見 《ネタバレ》 
イギリスのこの時代の恋愛ものっていうのは如何にして金持ち男と結婚するかっていうのは外せないんですね。女には相続権がないので、息子がいなければ今住んでいる屋敷や領地は会ったこともないような遠縁の男の物、理不尽ですよねえ。  ところでこの映画版の「高慢と偏見」姉妹の中心はキーラ・ナイトレイにロザムンド・パイクという文句なしの美形です。 近年はTVドラマで渋い女刑事役のブレンダ・ブレッシンですが、愚かしいベネット夫人を少々イラつくあの甘ったるい声で演じているのを見て「秘密と嘘」を思い出したのでした。 う~~ん、たぶん英国ではドラマで演じたコリン・ファースが今もミスター・ダーシーだろうからやりにくかったんじゃないかと、へんなことが気になってしまいました。やっぱりコリン・ファースに比べて地味というか、超イケメンだけど気位の高い不愛想な大金持ちの領主というより小作人といったほうが合うようなルックスなのね。 びしょ濡れのミスター・ダーシーはきっちり押さえてあったのですけどね。 ところでこの映画、英国時代物としてはなぜかロケーションがあまり美しくないのです。ベネット家の内装や食事シーン、ヘアメイクに衣装などなどあまりにもきれいじゃないし、行儀も悪すぎです。ストーリーよりもそういうところが気になってしかたなかったです。 ラストがドナルド・サザーランドのショットで終わるっていうのも以外でしたねぇ、娘が将来路頭に迷うかもという不安が軽くなったお父さんの安堵ってことだろうか・・・ しかしながらこのような、これといった悪人のいない必ずハッピーエンドになる映画というのは安らぎます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-10-17 14:04:23)
93.  ボルベール/帰郷 《ネタバレ》 
ペネロペ・クルスは特に好きなわけでもないんですが、スペインやヨーロッパの映画に出ている彼女はハリウッド物とはまるで別人のようにエネルギッシュで、全身から生活臭も出ているし少々下品でもあるんですよね。当然ハリウッド映画より魅力的だし存在感は半端ないですね。年齢とともに確実に大迫力のスペイン女優の中心となった感じです。  母娘3代、重い過去やら罪を背負って生きている、生きていくわけですがこれ見よがしな悲壮感がないのが良いです。 強烈な色彩とユーモアで「女はかくも強し、男なんて全く叶わないよ」というものを語っていて、それはそれでわかるんですが、なんか罪の意識が無さすぎなのがちょっと気になる。特に10代の娘、パウラ。10代でそれってかなり先行きが不安だと現実的に考えてしまいました。もう少し苦悩があってもいいんじゃないか?ラテン系ではアリなんですかね。 でも何かに悩んでいる時、生き辛さを感じてる時などに観ると力が湧く女性はいると思います。 アルモドバル監督の作品は得意とは言えないんですがこの作品は面白く観られました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-16 14:50:07)
94.  イカとクジラ 《ネタバレ》 
家族崩壊、機能不全家族ですかね。 そこまでの才能があるわけでも完璧でもないのに他者を2流扱いし、息子たちや奥さんには完璧を求める父親。その完璧は完全に自分にとって都合の良い完璧だ。テニスもピンポンも奥さんと子供相手に微笑ましくないムキさを出す。 見ているうちにリチャード・ギアが父親を演じた「綴り字のシーズン」を思い出した、あっちもカタチは違うけど母親と長男が大変な事になる。 こっちの母親はそんな亭主に嫌気がさし次から次へと浮気をしているし、息子たちもあれこれ問題を起こす。 ところでアメリカ人だからってここまで子供相手に自分の性体験を赤裸々に話す親ってやはり非常識になるんじゃないか? なんでこの家族はここまで性に拘るのか、秘めやかであることも必要じゃないか? タブーになるような性の話を例え子供相手でも隠さずハキハキ言うのがカッコイイ、インテリだと思っているんだろうか?? 兄は理解してるようで、わかっているようでそうじゃないんですよね。父親に認められたいがために背伸びしてるだけに見える。セラピーを受けるシーンは印象的です、長男は小さい頃のことを思い出し何かに気付く。イカとクジラを見るために博物館に行くんですが、父親の影響下から解放に向かうんじゃないかとちょっと安心。 次男もいろいろやらかすんですが、家族で食事中に鼻にナッツを入れる行為でかなりストレスを持ってる子だとわかる。 まだ幼いのでわかりやすいし、自分の気持ちにも素直で母親を求めるわけです、もっと正直なのが猫で連れていかれるのを拒否して逃げる。 私は女なので女目線で言わせてもらえば、たまに料理を作るくらいでハンバーガーとカツレツを作ったくらいで何を言っているのかと。奥さんはここで大笑いするんですよね、私も笑えた。料理をすれば問題ないと本気で思ってるみたいだ、復縁を拒否されて浮気したそっちの方が悪いとキレる。修復は無理でしょう。 この映画が言いたいこと、表現したいことはわかるんですがもっと明確だといいなと感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-18 14:37:34)
95.  恋人はゴースト 《ネタバレ》 
邦題のタイトルがゴーストになってるからどっちかが完全に死んでる状態なのかと思い鑑賞しました。 ところで原題の「Just like heaven」ザ・キュアーなんですよね、曲もしっかり使われてるし、なんかうれしくなりました。 まさに王道なロマンチックコメディー、きちんとホロリとするとこもあり、脳死に対する問題提起もさりげなくしてる。 本屋の霊能者がいい感じで絡んでくるんですよね。いい感じのファンタジーでロマコメになってると思います。 ただ私、リース・ウィザースプーンもマーク・ラファロもあんまり好みのタイプじゃないんで印象としては弱いかな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-09 17:03:30)
96.  籠の中の乙女 《ネタバレ》 
なんかすごい映画観ちゃいました。 あの一家の成り立ちはこれといって説明はなく、父親のための理想郷、カルト教団みたいです。 父親のそれはモラハラ、DVの典型と言ってよく支配者、暴君、そして変態です。奥さんも子供たちも洗脳され、 暴力性もきちんと受け継がれている。子供たちは全て養子なのか?正式じゃないかもね、 名前が無いし証明書、いわゆる戸籍も無いかもしれない。  3人の子どもたちに対してはまるで犬を飼育しているような感じなんですが、肝心の本物の犬は思うようにならず しつけをする学校に預けていて、子供達には名前が無いのに犬には名前があるという不思議。 しかしどんなに名前を呼んでも犬は知らん顔で近づきもしない。犬の方が見抜く力があるってことだと思います。  思春期になり息子にだけは性処理の相手として外部の人間をあてがう、男は知らなくてもそれが必要で女には必要ないというのがこの暴君の価値観なんですな、しかしこの性処理女がきっかけで一家のバランスが崩れる 長女が一気に目覚めるきっかけになったのが「ジョーズ」「ロッキー」「フラッシュダンス」という年代的には古いけど もろハリウッド製娯楽映画というのがなんか可笑しい。へんな替え歌にしてへんなダンスをする音楽が シナトラが歌う「Fly Me to the Moon」これもアメリカが誇るシンガーと楽曲、アメリカものって良くも悪くも刺激が強いってことでしょうかね。  「犬歯が生えかわれば外へ出られる」絶対にないことなんですけどね、それがわからない。車のトランクに潜り込んだのはいいけど恐怖からなのかひとりでは降りられないという洗脳からなのか、トランクは開かないままでした。 とにかくエピソードのどれもこれもが、普段は意識してないけど「なるほどそうなるのか、そういうことだろうか?」とこちらに考えさせる、想像させる、気づかせるが満載でして、カンヌの「ある視点」で受賞したのも頷けます。 変な映画、奇抜な映画としたら庭の風景、室内の清潔感と穏やかさに対して内容はかなりシュールで 怖さもあってなかなか良いと思います
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-20 14:40:05)(良:1票)
97.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
思えば1989年というのは公私ともにいろいろと変化がありまして個人的にも転機の年でしたねぇ。 なんていうか、お母さんの嘘が事の始まりになったのかなあ、子どもたちにも言えないほど怖かったんでしょう。秘密警察なんていうのもあったし、熱心に共産活動をするのも自分と子どもたちを守るという理由が大きかったのかなと。 息子の気持ちはわかるんですが、嘘をつき続けていることに少々もどかしさを感じたのは正直なところです、特に父親と別れた経緯がわかった時点でもういいんじゃないの?と思ったんですけど、息子の用意した嘘のニュースを信じているふりをして騙されたまま逝くというラストは慎み深くてよかったです。「素晴らしいわ」という言葉がとても印象に残ります。 お母さんに壁がなくなったことを打ち明けるララがすごく可愛らしくてほっとする存在でした。 こういうタイプのドイツ映画って珍しいですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-09 14:39:19)
98.  ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 
以前からいろんな洋画専門チャンネルでわりと途切れることなく放送していたように思うんですが、この邦題から抱くイメージだけで観る気が湧かなかったんです。「悲しい子どもの映画」ぽいのも避けてた理由かな。  北欧の雪景色が美しいです、そしてオスカーの肌の白さと唇の赤、ピカピカのブロンドの髪。 雪の中に映えるんですよねー。 両親が離婚しているオスカーは時々父に会いに行き、父と過ごす時は12歳の子どもらしい表情なんですが、男が訪ねてくることで雰囲気が変わる。ひょっとして父親はゲイなのか? そしてエリ、どこから流れて来たの?と思えてしまう。とても北欧の女の子って風貌ではない。 どちらかというとラテン系の男の子みたいなんです。そうなんですよ、最初からエリの顔つきが腑に落ちないというか違和感なんです。で、観終わってからネットで検索してみたら・・・あのボカシ。。。本来ならあのシーンで判明するとこだったんだ。 エリと二人で生きることにしたオスカーもホーカンのようになってしまうのかしら。 陽射しが暖かそうな明るい列車内のラスト、哀しい関係だなあと思いながら観終わりました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-18 22:08:18)
99.  グッドナイト&グッドラック
録画してから3~4年たってやっと観賞しました。 「赤狩り」なんですけど、古き良きアメリカの雰囲気が出ていて、過剰な演出も娯楽性もなく淡々とした史実に基づいた映画という感じでとてもクールで知的。バーで談笑しながら仲間と飲んでるシーンは粋です。デヴィッド・ストラザーンがかっこいい、特に目がいいです。 「ER」のロス先生で知ったジョージ・クルーニー、あの風貌といい個人的にチャラいイメージがあるんですが、面白いとは言えなかったけど「コンフェッション」とか、映画の題材を選ぶセンスはかなりイイと思います。批評家たちにけっこうウケがいいんですよね、確か。やっぱり録画したまま未見となってる「ミケランジェロ・プロジェクト」あるから近いうちに観てみよう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-08 13:37:10)
100.  JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 
語り口が新しい16歳の高校生の女の子の妊娠出産モノでした。 普通に学校もそのまま出席してるし大人は誰も怒ってないしアメリカではこういうケースも普通にあるってことなんでしょうか。 改まって話があると言われ退学かドラッグと予想する父親と継母なんですが、妊娠とわかり相手がブリーカーと知ると 「ヤツにできたんだ・・・」と。ソコ?そこいくんだって具合です。でも可笑しい。  で、里親に決まったリッチな夫婦マークとヴァネッサ。 マークは若いジュノの感性が刺激になって、諦めたはずの夢に挑戦したくなったようで家を出てしまう。 子どもを切望していたヴァネッサにけっこう気を遣って合わせていたんだなってことがわかるんです。 マークが出ていこうが母親になることを諦めないヴァネッサ。里親になる夫婦の方がリアルに描かれているように思えます。  重くなりがちなテーマなんですが悪い人がひとりも出てこないし、これもひとつの選択なんだなと素直に思えました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-03-23 18:58:47)
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