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81.  きみに読む物語 《ネタバレ》 
完全に「世界は二人のために」な純愛モノといっていいと思いますが、んーなんでしょう、このわだかまり感は。幸福感よりイタさを感じる。 基本的には「シーズ・ソー・ラブリー」と同じだと思います、ニック・カサヴェテスって感情の浮き沈みが激しいといいますか、落ち着きのない女が好きなんでしょうか、Mですな。 涙ながらに「愛してる」をあっちこっちで連発するアリーなんですが、彼女が愛したのは唯一自分自身だと思います、認知症になったとはいえ、家族を一人残らず忘れてしまい自分だけの世界の人になったという設定がそれを物語っていると思えるんですが・・・ 会いに行きゃああなるのは火を見るより明らかなわけで、結婚間近の女が昔すったもんだあった男に会いに行くというのは戻りたいから行くに決まってるじゃん。それをああいう描写をするカサヴェテス・ジュニアはいったい女に対してどんなことを思ってる人なんでしょう?そっちに興味あります。 高齢になり、認知症になってもアリーを解放することなく、どっちかが先に死ぬことも認めないノアってどうなんでしょう、表面的な見せ方はきれいだけど一皮めくればドロっとした男女の愛憎劇、女のしたたかさがみられる作品ってとこかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-06 11:08:51)
82.  彼が二度愛したS 《ネタバレ》 
ヒュー・ジャックマンはオープニングから怪しいオーラーたちまくりだし、ユアンはまたしても純情なダメ男君だし、これといって珍しくないストーリーだけど、飽きないし結構引き込まれました。 メインの俳優だけじゃなく脇のキャスティングもいいし、映像もロケーションもかなり良いですね、洗練されててセンスいいです。 ありがちとはいえ、キチンと伏線も張られ、後半に重要な意味を持つ展開になってるし、丁寧につくられた映画という感じで私はコレ好きです。 そして女優がみんな素敵なのよ、シャーロット・ランプリングは相変わらずミステリアスでエロい。ミッシェル・ウィリアムズという女優さんは見る角度とか時と場合でキレイなのかそうじゃないのかよくわからないとこがあって、でも色気はあるし、そんなこんなでレネー・ゼルウィガーに雰囲気が似てるなんて感じました。 ジョナサンの人物描写がかなりいいですね、パスポートを拾ってワイアットのポケットに入れて立ち去るとこなんて胸がつまったわよ、あらまぁ1000万ドルも置いてっちゃって・・・ジョナサンはそれまでの自分を葬ったわけだけど、ジェイミー・ゲッツも同じことしてたわけですね、方向性は違いますが。 出会う前から用意周到に計画されて、犯罪に巻き込まれちゃったわけですが、これといった希望や目標もなく淡々と毎日をこなす生活に突然訪れる変化っていうのは誰にでもあり得ることで、わりとワクワクしながら観てました。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-05 15:29:49)
83.  告発のとき 《ネタバレ》 
はい、私もてっきり軍の不正を暴く内容かと思いました、この邦題を見れば大抵の人はそう思うのでは?しかし上手くない邦題です。 淡々と静かな映画、劇的、衝撃と言えるものがあるわけではないけれどなぜか引き込まれてしまう、こういう視点、描き方をするポール・ハギスってほんとに見せ方のうまい監督さんですねぇ。観終わる頃に何を問題提起してるかわかるようになってるの。 ふっと「フルメタル・ジャケット」を思い浮かべたりしたわね。 時々挟みこまれる動画がなんとなく予感させるしハンクも何かを感じとっていたとしか思えないんだけれど、信じたくないでしょう、親ならね。だから余計に真実を知りたかったのかもしれない 戦地から泣きながら電話をかけてきた息子の「異変」に気付かず「しっかりしろ」と応えたシーンがいちばんズキンときてしまいました。 「仲間同士はあり得ない」「息子に限ってあるはずない」と息子の死の真相を追究することでそれまでの信念、信頼、価値観が崩壊してしまった元軍人の父親を演じたトミーリー・ジョーンズは名演でした。 息子から送られた小包の中身が非常に気になったけど、ラストでそれが国旗と仲間との写真という全く正常なモノだったことにほっとするけど、手を差し伸べていれば死なずに済んだとも思え、またズキンときます、その国旗を逆さに掲げた父親ハンクの心情がいたたまれませんでした。静かで説得力のある反戦映画だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-02 23:23:30)(良:3票)
84.  ボーダー(2008) 《ネタバレ》 
「あ~あ」「あちゃ~~」こんな嘆きしか出てきませんでした。 デ・ニーロとパチーノの初の本格的な共演といっていいのになんで刑事じゃなきゃいけなかったのか? そして上司はブライアン・デネヒー、実際にはとっくに定年過ぎてるはずの彼らにこういう現役刑事役はかなり無理がある、年取りすぎてます。痛さはあるけど渋さはナシ。 イーストウッドの、無理感ハラハラ感はあっても演出の巧さとか、そこはかとなく品があるのとは違うのよ。 人物設定がなんか安っぽいの。言えるとしたらデ・ニーロとパチーノのタイプ、役どころ、役割みたいなものがそれまでのイメージとか予想と逆っぽい感じなんですね。特に「ヒート」と比べるとそんな気がしてくるんです。早い話が「熱血」VS「クール」「正常」VS「異常」かな、普通パチーノが熱血のオーバーアクト、サイコな人物といったらデ・ニーロでしょ、それがココではちょっとちがうんです。つまりそれを楽しんでいたのでしょうか?御大二人は(笑) 名優二人がいるだけじゃやっぱりいい映画にはならないのね、うすっぺらい乱暴な映画です。まあね、どっちかがそうなんだろうっていうのは予想がついたけど、観てるうちにどうでもよくなっちゃたわね
[CS・衛星(字幕)] 3点(2012-07-16 10:59:40)
85.  アフター・ウェディング 《ネタバレ》 
「しあわせな孤独」が予想以上に感慨深かったので本作も観てみました。 この監督はリアルな人間を描くのが本当に巧いですね、ひとつの家族の背景とか事情とか、アクシデント、トラブルなんかを絡めて落ち着くところに落ち着きましたで終わる、その落ち着き先が死ぬまで苦悩とひと時の幸福感の繰り返しであろうと予感させるリアルさが見事です。 金にモノ言わせて計画通りに事を成しとげるヨルゲン、でもどうにもならないモノがたったひとつあったわけですなあ。 そしてインドで孤児の世話するヤコブ、この二人の男というより父親である部分を描いていると思える。ヨルゲンとアナ、ヤコブとプラモド、実の子ではない、でも実の子のように育てている。けれどアナの結婚相手の本質を知っている立場にいながら結婚を許すヨルゲン、アナの存在を知ってから揺れるヤコブとラストのプラモドの応えとか、実子ではないことからくるコトもちゃんと描かれていると感じます。 ただ、ヨルゲンがなぜあんな計画を実行したのか、そこんところがイマイチ説得力に欠けるかな、そうですねー20年経ってもヘレネの心には未だにヤコブがいることを感じとっていたのかもしれないということにしときます、それだけ彼女に対する愛が深かったのでしょう、ヨルゲンにとってヘレネあってのアナだったのかもしれません。 ヨルゲンがヘレネにだけ見せた本音のシーンでは思わずホロっときてしまいました。 そしてヤコブはヨルゲンの双子の息子たちの父親となる。巧いシメ方だなあ、女性なのに男性の描き方も巧い監督さんですね。「ある愛の風景」も観たいわあ。
[DVD(字幕)] 8点(2011-12-05 13:45:26)
86.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
オスカー受賞映画でイギリス映画だけどインドでクイズ番組で・・・これくらいの知識で、どうしてこうなったのか繋がりがよくわからないし、予測し辛い映画という感じ。 実体験から得た知識が幸運にもクイズの答えを考える必要なく知っていたわけで、なぜ知りえたかを観せるというアイデアと構成は新しいといっていいと思います。 けれどただそれだけという感じ。これって皮肉も入っているのかな? 躍動感のある映像は素晴らしいし、兄弟の性質の違いをくっきり描いているところがいいわね。 観終わって、深く感動、感慨にふける作品ではなかったです。ラストのダンスシーンで感動させようと思って制作したんじゃないというのもわかったし。「痛快な映画」と言った方があってるかな。 しかしですね、あの汚物と不潔感に私は拒否反応、そして上手に歌ったことがアダとなった男の子にはショックが大きすぎました、あのシーンはとっさに目をそらしたわよ。ダニー・ボイル、いくらなんでもやりすぎだし、あそこだけは許せない。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-03 11:34:13)
87.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 
コレ面白い、大好きなタイプの映画です。 オープニングからして単なる犯罪映画じゃないと感じるモノがムンムンしてる、どこまでいっても予測不可能、次から次へと展開するへんてこりんなシチュエーション。 デ・パルマがノリノリだとこうなるのね。今回はヒッチコックよりデヴィッド・リンチが浮かぶ。 金魚の水槽の水がだーだー溢れてるのが意味不明だったけど、そんなことは忘れた頃にそうくるか・・・そこまで戻るわけか・・・やられました、お見事というしかありません。 デ・パルマ独特の映像美と怪しいパリの街、パリって犯罪映画のよく似合う街だわね。 レベッカ・ローミンはモデル出身だけあって、完璧なボディはもう芸術、完璧すぎて淫靡さには少々欠けるけど男と女のすったもんだの愛憎がテーマじゃないから、現実離れしたスーパーボディのミステリアスな美女はあってると思う。しかしほんとにあんなカラダしてる人がいるんですね、ウエストのくびれからヒップラインの流れなんてもう神です。 何がテーマかといったら「もしもあの時こうしたら、しなかったら」でしょうかね、ロールだけじゃなく、取り巻く人々の人生も変わるというものです。こう考えると普段何気なく選んでいる些細なことも結構意味を持つことなのかもなんて気がしてきます。 ただあの黒人俳優がさ、なんていうかすごく場違いな暑っ苦しさがあって不快でした。これでマイナス1かな。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-05-11 22:11:01)(良:1票)
88.  理想の彼氏
とにかく何もかもありきたりの設定だし、ケンカしようが別れようがどうしようがハッピーエンドになるのがラブコメのルールなので、「ふーん」てな感じなんですけど、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが予想以上にすごくいいです。 いつもかなりコージャスな雰囲気だけど、ここではそれを感じないナチュラル系のメイクがいい。特にアイメイクがいつもとはかなり違う。 秋からクリスマスシーズンになんとなく流すようにして観るのにいいかな、意外と癒されるかも。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-16 13:17:20)(良:1票)
89.  めぐりあう時間たち 《ネタバレ》 
ヴァージニア・ウルフのことも「ダロウェイ夫人」も知りません、何年か前に録画したビデオを見かけたことがあるけど、重そうで断念したことがあります。そして気まぐれにこの度観ることになりました。 オープニングのクレジットが出ている時点でこれから何が始まるのかが暗示されてるようで、それがわかるということにこの作品の質の高さを感じました。 これはそれぞれの時代のヴァージニア・ウルフを描いていると私は思います。 そうなるとですね、ローラのバージョンがいちばんキツイんです。あの時代の専業主婦なのにケーキを焼くのも初めてのようでしたし、見事なまでに母性を感じない女性、家族を捨てた根拠はこれで充分理解できました。そして家族の誰よりも長く生きているローラ。 ダロウェイ夫人と同じ名前のクラリッサは同性愛のパートナーといることで安らぎを得る。このように少しずつ変化がつけてある部分が見事です。 ローラもクラリッサもいつも死を予感させながら、何かを背負いながらもちゃんと生き延びる術、手段を手にする。ヴァージニア・ウルフの変化形ともいえるローラとクラリッサがついにめぐりあい同じ場所で同じ時を持つ、ロマンですね。 作者のヴァージニア・ウルフへの愛情を感じてしまいました、もしかしたらこれは案外ハッピーな映画なのかもしれない。 俳優たちの演技も見事でした、この脚本にみんな惚れ込んだのかなぁなんて思いました。しかし私としてはやけにワイルドな雰囲気で登場したジェフ・ダニエルズに目を見張ってしまいました、カッコイイじゃないですか!! やはり映画は脚本が大事なんですよねー「それぞれの時代のヴァージニア・ウルフ」を描いたというのなら、その完成度はとても高い作品だと思います。 ヴァージニア・ウルフの小説、経歴、人となりなどよく知っている人ほど興味深くたのしめる作品だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2010-10-14 16:52:17)
90.  バベル 《ネタバレ》 
この監督の他の作品は「21グラム」しか観てないから偉そうなことは言えないけど、時系列なんかをバラバラにしてそれほど難しくないモノを難しいモノのように仕上げるのが好きみたいだと感じた。こういう人は私にとってはとても面倒臭い人になります。 本作は群像劇のカタチをとって難しくもないテーマを難しくしてますね。 ところで私、外国人が描く日本と日本人というものにわりと寛大なほうだと思ってるんですが、これは酷い! 都会の高層マンションに住む傍目には恵まれているようで、実は機能していない家族っていうのはわかる。しかし日本は猟銃を所持している人はいても普通の主婦が拳銃自殺なんてしませんし、いくら言葉でコミュニケーションがとれないからって、素っ裸になってベランダで立っている娘を見て通じあえたなんて思う親はいませんから。 ひょっとしてこの監督は日本のAVを結構観てる人なんじゃないかとも思った、歯医者のシーンとかありそうでしょ。 個人所有のひとつのライフルがもとで大騒動になるっていうのはわかるんですけど、そのライフルの出所が日本人ビジネスマンっていうのはどう考えても無理がありすぎです、どういうつもりでこんな設定にしたんだろ???確かに猟銃を使った事件があるにはあるけど、この監督さんにとってはそれが凄く特別なことなのかしら。 モロッコのエピソードはいいとしてベビーシッターのはどうなのかなあ、これもちょっと無理やりぽかったです。タイトルを知った時点で宗教的な教訓を感じるはなしかと思ったけど、そこまで感慨深いものはなかったです。 メキシコのおばさんだけじゃなく登場人物はみんな愚かといっていいんじゃないかな、その巻き添えをくった幼い兄妹がかわいそうでした。何もモロッコくんだりまで行かず、近場にすりゃよかったものを・・・とにかく無事に保護されてよかったです。 40代後半の監督さん、もうそろそろそれなりの品性を感じる表現を身につけてもいいと思いました
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-12 11:31:53)(良:1票)
91.  堕天使のパスポート
「ポルノグラフィックな関係」を観て気になりだしたセルジ・ロペス目当てに観賞。 邦題からはどことなくファンタジックな感じがしたけど、真面目で重い内容でした。 実は私、腎臓を三つ持ってます、たまに冗談で「いざとなったらひとつ売る~」なんて言うことがあるけど、これを観て少々自己嫌悪に陥りました。 「たぶん大昔から今もずっとどこかでそういうことはあるんだろう」という認識はあったことだけど、やっぱりやりきれないですね。不法移民のそれぞれの事情じゃなく、違う視点で考えさせられる映画でした。 オクウェを演じたキウェテル・イジョホーという黒人俳優さん、なんとハンサムで魅力的なんでしょ、検索したら「キンキーブーツ」のドラァグクィーンのローラでした、びっくりです。「ラブ・アクチュアリー」ではキーラ・ナイトレーの結婚相手ですよね?この人、国籍はイギリスだけど両親は本作と同じナイジェリア出身で、ただ結構恵まれた環境で育っているみたい。この映画に主演した思い入れはかなり強いんじゃないかなあ、なんて思いました。 そしてここではすごくイヤな役なんですけど、やっぱりセルジ・ロペスいいわ~。 「ハリー見知らぬ友人」も観たくなりました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-11 12:51:15)
92.  ゼロの焦点(2009)
TVドラマで大筋は知っていたので謎解きの部分では楽しめませんでした。 松本清張って社会派サスペンスだと思うんですけど、その社会派の部分が欠落してます、なんのために映画化したのかわかりません。 見た目からして高飛車な中谷美紀、不幸顔の木村多江と比べて広末涼子はこういった時代物向きじゃないと思う。陰りを感じる色気もないしアニメっぽい声も合わないと感じました。 そして出てくる男たちの描写が薄すぎるのでまったく間抜けになってしまっているし、事件の経緯、真相の明かし方があまりに芸がないのにも驚く。 そして唐突な「Only You」アタマ真っ白になりました。素人でもこんな選曲はしないでしょ、中島みゆきの主題歌もどうなの?あんな力強い声と歌いっぷり、何がなんだかわけわかりません。 もうちょっとしっとり、そしてやりきれない余韻で終わると思ってたのに・・・この程度の期待も裏切られてしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2010-10-10 23:08:35)(良:1票)
93.  情痴 アヴァンチュール
サニエちゃんのフィルモグラフィーを見てて思い出しました。なぜか私、コレ観てます。なんで観ることになったんだろう、たぶん夜中に放送してたんでしょう。 これって、やりようによってはサスペンスフルで心理的でラストにどんでん返しで締めるような面白い映画になったと思うんですけどね。 何がしたかったのかよくわかんない映画でした。分かったような分かんないような結末がお得意でそれがよかったりするおふらんす映画なんですが、ここまでくるとフォローしようがないです。 サニエちゃんの裸体は観れます、だからプラス1でこの点数です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-09-12 20:25:22)
94.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
まずシガーの髪型です、殆ど指摘されてないけど。 オープニングから中盤まではコーエン兄弟作品のユーモアがまったくなく、唯一フイたのがシガーの髪型です。このマッシュルームカットにどんな意味があるのか?「ファーゴ」でことごとく目撃者から「ヘンな顔」と証言されたブシェミ、本作では間違いなく「ヘンな髪形」ですな、そういうシーンはなかったけど。 あと、この中盤まではコーエン兄弟を知った頃、「ブラッド・シンプル」を観た頃を思い出しました。 後半からは流れが変わりますね、モスがシャツとビールを売ってもらうあたりから。クスっと笑えるシーンが出てきた。シガーがキチンとビニールシートを敷いてお風呂に入ってキズの手当てをするとこがいちばん笑えた。 「悪い奴は悪い奴同士勝手に殺し合ってくれ、ただ関係ない人間を巻き込むルール違反はするな」 トミー・リー・ジョーンズ演ずる保安官の言動でこんなことを感じました。彼は保安官として必要最低限のことはするけど、あえて傍観者となっている。 コインの表裏がどーのこーのと得々と語るシガーがアホらしい、そんなものに付き合っていられません。トレーラーハウスのおばさんもこんな雰囲気です、だから殺されなかったんじゃないの? アカデミー賞主要部門をいくつか貰ったということになんとなく納得。大昔から銃を片手に生きてきたアメリカ人には感じるものが違って当然なのかもね、最初から安住の地なんてないってことなんじゃないの?あるとすれば、ベル保安官の父親が明かりを照らして待っている場所なのかな。 終盤のシガーを襲った突然のアクシデントにも笑いました、この展開がまさしくコーエン兄弟だ。「わお!」と声が出てしまいました。 こんな殺人鬼でさえ、静かな裏通りを安心して運転できない、単なる事故で故意じゃないとこが余計に可笑しい。 シガーとモス、同じ穴のむじなって感じ、よくわかんない自分流に凝り固まってるとこも同じです。二人とも大真面目なんだけどそれ故なのかとても滑稽です。やっぱりコーエン兄弟だった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-10 16:35:17)
95.  俺たちフィギュアスケーター
この徹底したおバカぶりはいいんですけど、ベン・スティラーほどの格はないですね。 あそこまで理屈抜きで愉しめない、面白くないんです。 センスの差なのかなあ、でも「ミス・ア・シング」は恐ろしいほど合ってます、これはサイコー。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-09 01:40:56)
96.  ブロークン・イングリッシュ
カサヴェテスの名前につられて観ました。 主演の女優さんはけっこう感じイイんですけど、なんでしょうかねえ・・・ 気になったのはノラのファッションですね、この人なぜかいっつもキャミソール系統のトップスを着ていて肩と胸元を思いっきり出してるの、でも常にノーブラで寄せ上げしてないからかっこよくないんです。髪も艶がなくてうねってるみたいにモサっとしてる。上半身だけ見てもダランとゆるい感じ。 このピシっとした筋のない、洗練されていないゆるさ、ノラという人と作品全体にもそれがそのまんま出てる感じ。 ヌーヴェルバーグを思い出させるスモーキーな映像は好みなんですけどね。 久しぶりの恋愛モノだったんですけど、コレは童話の世界の恋愛モノでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-30 16:53:19)
97.  私がクマにキレた理由 《ネタバレ》 
コレあからさまに揶揄してると思った。何をって万国共通のバカ親をですね。観る前はアメリカのアッパークラスならではの文化、習慣満載なのかと思ったけど、アメリカ的だと感じるどころか、「ひゃ~成金のにわかセレブ、勘違いセレブ」ってどこの国でも一緒なんだと感心しきり ローラ・リニーが必死で繋ぎとめようとする亭主、どんな渋いイケメンかと思ったら・・・もったいぶった登場のしかたといい、ペンダントやミスターXの母親とかちょっとしたエピソードも、それぞれすごくいいとこを突いてる。 教訓的でもあるんだけど、すごくセンスのいいコメディだと思う、予想よりはるかに楽しく面白く観ました。 ラストでやっと名前が判明したハーバード生、「セルラー」で携帯片手に大活躍したあの人ですね、やっぱボールドウィン兄弟の末っ子って言われても違和感ないくらい雰囲気似てるわー
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-23 12:34:36)
98.  ザ・コンテンダー 《ネタバレ》 
えっとですね、キャストは結構渋いし、観る前はバリバリの社会派ドラマかと想像してましたけど、なんかちょっと違う。 18歳の頃のご乱交と独身時代の過去の既婚者との恋愛、またはその逆。こんなこと男だったら武勇伝、笑い話、自慢・・・そんなところで片づけられることなのに、女だとなんでこうなるんだ???それに中絶に関しても、とにかく子供は女ひとりではつくれませんから・・・事情はひとそれぞれあるわけでそれは考慮されるべきことだし・・・ 最初から最後までこんなことを思いながら観てました。全てがレインを副大統領にしないためのこじつけなんだけど、よく考えたら凄い低レベルなやりとりなわけで、政界を背景にすることか??それとも皮肉なのか??もしかしたらポイントはここなのかしら。 でもラストはジェフ・ブリッジスのなんだかわかりきったシラける演説で終わるし。レインの息子のお言葉、「大統領より副大統領のほうがいい、暗殺されないもん」こっちに軍配です。 もっとテーマ、焦点を押し出した濃い内容だとよかったです。 ゲイリー・オールドマンの髪型にひたすら哀愁と侘しさを感じていました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-19 19:36:46)
99.  インビクタス/負けざる者たち
んー普段映画を観ない人でも誰にでもすんなり見られる無難な映画。でも私には物足りなかったです。 華やかさも鳥肌が立つような刺激もありません。学校の映画鑑賞会にもってこいの映画という感じです。 マット・デイモンのキャラがサエなかったのがかなりの不満かな、ジェイソン・ボーンを期待してたわけじゃないけど、もうちょっと「やっぱりスターだ!」みたいなのがほしかったです。 「こんな脚本があるんだけど、やってもらえない?」みたいな感じで監督したような印象です、イーストウッドの思い入れは感じなかったです、時期が時期だけに南アフリカをしっかりプロモートしたみたいですね。 無駄なものはなく、無難で大衆的な映画にささっと仕上げちゃうイーストウッドはやっぱりたのもしいです。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 21:58:01)
100.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 
なにこれ、ジョニーが無茶苦茶シブいじゃないですか。こんなシブいジョニーは初めて観ました。 「ヒート」を思い出さずにはいられない本作、デリンジャー演じるジョニーとニックを演じたデ・ニーロが被る。 キャストも映像も音楽もやっぱり格を感じる、ただ私としては、デリンジャーとパーヴィス捜査官の人物像がかなり薄いと感じました、これはどうしたことでしょうか。マイケル・マンだし141分ですよ、どうしても意図的としか思えないです。 強奪と脱獄を繰り返すデリンジャーと追いつめるパーヴィスがただひたすら淡々と描かれる、けれどデリンジャーを仕留めるのが助っ人でやってきたベテラン捜査官、まあこれは史実なんだろうからいいんですけど、それを演じる俳優が一般的には知名度も人気もそうあるとは思えない俳優っていうのが意外でした、なぜ「聞き取れなかった」なんて言ったのかしら? このウィンステッド捜査官を演じたのはスティーヴン・ラングというのね、ラストでしっかりかっさらってしまいました。寡黙で見た目もやたらと男臭く、ビリーと面会のシーンといい、この人がいちばんプロフェッショナルしてましたね。 ところで美しいビリーを痛めつけたあの捜査官、デリンジャーが振り向いて睨みつけられただけでかたまってましたね~「このヘタレ」って思いました、これだけじゃなく所々「あっ!おっ!」と嬉しくなる演出がいい。 しかしマイケル・マンが男を描くとどうしてこうもかっこいいのでしょう、141分まったく長く感じなかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2010-07-29 19:08:17)
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