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タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1497
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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81.  デスパレート・ラン 《ネタバレ》 
ナオミ・ワッツさん見たさに鑑賞。けれども今ひとつハマリ役とも言い切れない微妙な雰囲気。それは、ひとえにヒロインの姿に感情移入出来なかったからだと思えます。  最愛の夫が急死したショックに対し懸命に平静を保とうとするエイミー。夫に先立たれ悲しみに打ちひしがれるとともに途方に暮れる妻の心理。それでも強くあって自分同様激しく傷ついている子どもたちを支えて行こうとする母親の心理。豊かな森に身を包まれ激流の力強さを全身に感じ、自然という圧倒的な存在から生きる力を得てこの難局を乗り切ろうとする姿。自分なりに理解は出来ます。  ただ、だからと言って容易には戻れないほど遠くまで独りランニングするというのが日課?しかも、最愛の父と突然死に別れて悲しみに暮れる息子を家に置いたまま?なんだか理解し難い。  更に、異変を察知してからの暴走とも言える振る舞い。我が子を心配しているんだから何でもあり的な行動や言動。(語弊があるかもしれませんが)普通の妻であり普通の母であればある意味当然の振る舞いとも思えますが、弱き母が事件を通して強く逞しく成長していく姿を描いた作品ということでもないと思いますので、ヒロインのあまりに普通過ぎる姿に肩透かしを食ってしまったような感じです。  じゃあ本作のヒロインにどんな姿を期待していたの?と問われれば、それはそれで回答に窮してしまう訳で、要は冒頭に書きましたようにナオミ・ワッツさんが演じるヒロインにもっと特別な何かを期待してしまっていたようです。  特にドンデン返し的な展開もなく淡々と物語が進む中、ほぼ全編にわたって独り芝居的に演じきった(走り切った)ナオミ・ワッツさんの熱演に+1点の6点献上します。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-07-11 11:34:45)
82.  バッド・デイ・ドライブ 《ネタバレ》 
元ネタ及び英語版以外のリメイク版は未見です。  運転するクルマに爆弾を仕掛けられて脅迫を受ける、という設定自体は目新しいものではありませんが、特に恨まれるような覚えもなく(正確には覚えがあり過ぎて判らなくなってる?)、同僚を目前で爆死させられ、しかも後席には愛する子どもたちが同乗していて自分と運命をともにさせられているという緊迫した状態は、特に派手なカーアクションもないにも関わらずなかなかに見応えのあるものでした。(少なからずリーアムさん贔屓ということもあったりしますが)  ただ、何にしても犯人にとって都合良く事態が進み過ぎたり(あらゆる事態にも対応可能なように準備して来たとか言っちゃってますが)、警察の動きも都合良過ぎたり(包囲網簡単に突破、大量のスナイパーが無力、ラストでは追跡さえしない?ヘリどこ行った?等々)、そしてミステリーサスペンスなのに真犯人が結構判りやすかったりと、脚本的には粗が目立つと言うか非現実的過ぎるというか。家族の絆的な部分も基本的な家族関係とかが殆ど説明されていないので感情移入は難しいところ。あと、ヘザーやユーロポールの捜査官の電話の声が妙に平板なのが気になりました。  エンタメ的に割り切れば退屈せずに楽しめる作品。深く考えると興覚めしてしまう作品。といった印象でした。古希を過ぎてもまだまだ若々しいリーアムさんに+1点の7点献上します。  ちなみに、邦題はミスリード目的のような原題よりは良いかも知れませんが、カーアクションが目立つ作品でもないので今ひとつかなと。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-07-09 10:33:48)
83.  温泉シャーク 《ネタバレ》 
日本発サメ映画!温泉入浴中にサメに食われる!インパクトありますね。前々から大いに期待していまして、実はクラファンにも参加しました。  シンプルに言ってしまえば、真摯な情熱(郷土愛&サメ愛)と子ども心を忘れない大人の遊び心の融合とでも言いましょうか。いかに理屈を付けようともどうにも非科学的と言うか非現実的な設定と展開。コテコテにベタな脚本&登場人物のキャラ。そして、それを力業的に具現化すべく用意された確信犯的に只管チープなCGや特撮。これら全てを好むか好まざるかによって本作の評価は両極端になること間違いなしかと。  勿論、私は肯定派です。冒頭のシーンから「やっちまったな」と苦笑せざるを得ませんでしたが、それは呆れて苦笑しているのではなくある種の満足感に裏打ちされた苦笑でして、「やってくれてるじゃん」的な気持ちで満たされた感があります。個人的にトンデモサメ映画やトンデモゾンビ映画は好物ですが、ひとえに「こういう映画愛も好きだなぁ」という理由に尽きます。なので偏愛的に8点献上します。  以下雑記です。  巨大3Dプリンタと破壊された自衛隊機から取り出した機関や弾薬によってその日のうちに完成した「あつみ丸」の活躍は、井上森人監督の「温泉防衛バスダイバー」を彷彿させるもので、特撮愛と怪獣映画愛に満ち溢れています。生身で戦うマッチョ(なんで登場するのか意味不明ですが)の姿はどことなく「MEG」のジェイソンを想起させてくれます。細かなネタはスベろうがスベらなかろうが楽しめました。主題歌に至っては本格極まりない出来映え。DLして楽しんでます。唯一残念だったのはパンフが売り切れだったこと。これは改めて入手したいと思っています。
[映画館(邦画)] 8点(2024-07-08 12:04:37)
84.  クレイジー・デートナイト 《ネタバレ》 
急いで手に入れたモノ(この場合は中古車)に、それ自体からは想像出来ないような価値があり(この場合は大量の札束とコカイン)、本来の所有者(この場合はギャング)に主人公がブツと命を狙われる羽目になる。という設定自体は決して目新しいものではありませんが、スピーディな展開とまんべんなく散りばめられたコメディ要素、そして少々コテコテと言うかウザったいながらも魅力的とも言える登場人物のキャラクター。尺も丁度良く大いに楽しませていただきました。  配信サイトの紹介文に「まるでタランティーノが手掛けたかのよう」といった一文がありますが、そこまでブッ飛んだテイストではなく結構堅実なアクションコメディ作品ではないかと。7点献上します。  ちなみに、途中巻き添えを食ってしまうクライスラーが青春の思い出だった老夫婦。唯一気の毒でした。悪党たちは自業自得。そして主人公カップルはお幸せに。  (追記)原題はシンプル過ぎて今ひとつですが、かと言って邦題は「まるでタランティーノ」を引きずっているみたいで少々欲しがり過ぎでは?
[インターネット(字幕)] 7点(2024-07-04 14:58:26)
85.  新感染半島 ファイナル・ステージ 《ネタバレ》 
予告編やあらすじ紹介を見て「これは続編と言いつつ別物だな」という予感がありましたが、完全に別物でした。  ただし、だからと言って面白くないということもなく、物語としての意外性は殆どないながらも、豪快なカーアクションやゾンビや武装集団相手のバトルシーンは見応え十分。実写ではないと判っていても手に汗握るシーンは多々ありました。作り手には失礼かも知れませんが、シンプルにB級ゾンビアクションとして見る限りは上質ではないかと。  強いて不満点を挙げるとすれば、主人公が重要な決断を迫られるシーンは悉く間延び感が否めず、「その状況でアンタなんでそんなにのんびり逡巡してるの?」みたいなシーンが何か所もありました。主人公に限らず、演出上の独特の間が気になりましたね。観客の感動を呼びたいというのがありありとしていると言うか。監督は同じ方だと思いますが、前作ではそれほど気にならなかったように記憶しているのですが。  ともあれ、続編と言うことは脇に置いた上での6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-07-01 11:52:15)
86.  アステロイド・シティ 《ネタバレ》 
賛否両論あって然るべき作品ですね。私の場合、ウェス・アンダーソン監督については特に詳しい訳ではありませんが、今まで観た作品はどれもツボでして、本作についても大いに楽しめました。  極彩色のポップな画面、対照的なモノクロ画面、独特のカメラアングルと台詞回し。そこに豪華キャストがさり気なく散りばめられているという贅沢さ。実に魅力的です。  ただ、テーマはいろいろと受け取れてしまい少なからず混乱。単純にナンセンスコメディ的に楽しみつつも、社会派作品として、或いはヒューマンドラマとして、何かしら深いテーマがありそうだなと始終考えさせられもして、見事監督の術中にはまってしまった感がありました。  正直なところ、まだまだ咀嚼中。自分的にはウェス・アンダーソンワールドの難解な沼に一歩踏み込んでしまった感じです。再見すれば評価が変わりそうですが、第一印象を大切にして8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-07-01 11:21:55)
87.  セーヌ川の水面の下に 《ネタバレ》 
フランス版サメ映画です。ヒロインを始めとする登場人物の行動には只管「?」ばかりで感情移入は困難ですし、よくよく考えれば非現実的で不合理、科学的に語っているようで非科学的、そんな展開ばかりですが、正直なところエンタメ作品として大いに楽しめました。  サメ映画に求められる?笑える要素は登場しません。只管マジに作られています。アメリカ発の(B級或いはZ級の)サメ映画とは随分違いますね。相当トンデモない話なのに意外なほど緊迫感があって、「んな訳ないだろ!」と笑い飛ばす感じではないです。  どんなジャンルの作品でもお国柄というのを感じることは多々あります。本作ではサメ映画としてそれを感じた次第です。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-06-29 18:52:30)
88.  デッド・アゲイン 《ネタバレ》 
少々時間があったばかりに見てしまった作品。そう、見てしまいました。  これは語れません。一応はゾンビ映画の体裁を保っていますが、何故そんな事態になっているのか?(説明無さ過ぎ)町民のかなりの数がゾンビ化してゾンビだらけってぐらいにまで事態は進行しているのに、何故突然問題化したのか?何より何故その建物に籠っているのか?(武器を調達しに行って戻って来るぐらいならさっさと脱出しなさい!)  ゾンビの出る作品を作ってみたかった。ただそれだけで作られた作品なのかなと。仮にそうだったとしても世間に公開するには何かひとつはアピールして欲しかった。残念ながら目新しさとか何も響かなかった作品でした。  (追記)各国首脳が出演者として紹介されますが、ニュース映像使ってフェイク挿し込んで出演者扱いってどうなんでしょうか??
[インターネット(字幕)] 1点(2024-06-29 18:35:16)
89.  ありふれた教室 《ネタバレ》 
非常に考えさせられる作品でした。  不寛容方式という御旗の下に生徒たちを厳しく指導する学校。また、盗難事件の犯人捜しにおいては平然と移民の子を疑う。そして、冤罪であることが判っても反省や謝罪はなく正当性を大上段から主張する。校内はルールによって秩序を保っているのだから。つまりは社会の縮図。  正義感が強く生徒に寄り添う姿勢の新任教師は、その正義感故に隠し撮りという行為に走ってしまった結果、窮地に追い込まれてしまう。生徒たちのための正しい行為だった筈が生徒からも保護者からも同僚からも糾弾される立場に。  言うまでもなく犯人捜しの映画では決してありません。ヒロインは正義感から隠し撮りをしたものの結果的には犯人捜しを行ったのと同様になってしまいますが、この場合の犯人捜しが齎したものは犯人の確定ではなく、校内に燻っていた半ば破綻している人間関係の露呈。  ヒロインは立場は違いながらも同じく窮地に追い込まれていた生徒と心の交流を果たすことが出来たのでしょう。しかし、その生徒は学校から、そして社会からも隔絶されたままに連れ去られていく。そこには何ひとつ解決と呼べるものはありません。  何気なく過ごしている日々が内包している本質的な悪意のようなものを感じずにはいられない作品でした。  ちなみに、邦題は「教室」ですが原題は「職員室」ですね。なぜ視点を変えて名付けたのか?しかも「ありふれた」?少々疑問というか疑義が残りました。  (追記)書き忘れていたことが一つ。エンドロールで流れるオーケストラの調べ。如何にも独作品という雰囲気の荘厳さを感じましたが、「真夏の夜の夢 序曲」だということを帰宅後にネットで知りました。思えば作品の冒頭でもオーケストラの調律のようなBGMが静かに流れていました。調律だったのか「真夏の夜の夢」の序盤だったのか、改めて聴いてみたいところです。(クラシックに疎い自分が悔しい)  ネットで他の方が書いていらっしゃいますが、「調律音→完成された楽曲」で物語を表しているのでしょうか?だとしたら、エンディングはいま一つしっくり来ない気がします。もう一度鑑賞せねば。
[映画館(字幕)] 9点(2024-06-29 18:07:21)
90.  オーディナリー・デイズ 失踪した娘 《ネタバレ》 
物語を登場人物による異なる視点で描いていくという手法自体は特に目新しいものではありませんが、オムニバス作品でもないのに各パートの監督が異なるというのは珍しい手法ではないかと思えます。が、パートごとに視点が異なると言うよりシンプルに中心人物が異なっているだけとも言え、基本は3人称で語られているように思えます。  ただし、観ていて一番感じてしまったのは、本作の特徴であるその部分よりも兎に角世界が狭いという点。冒頭シーンでいきなりカーラとブライトビルが出会っていることはまだしも、捜索活動中のブライトビルが投げたマグボトルがカーラのクルマの屋根に落ち、しかも中身を飲み干したカーラが命拾いとか。どんだけ狭い世界で生活してるの?てか都合良過ぎでしょ?みたいに感じました。  台詞なしで語られる後日談も結構お気楽感が出てまして、両親も刑事夫妻もハッピーハッピーって感じですし、一生に関わる大事になってしまったカーラも、また走れてハッピーみたいにニッコリしたりして。物語としては決して軽くも薄くもないと思えるのに、出来上がった作品としては相当ライトな雰囲気になっているのでは?  決して面白くないとは言いませんが、少しばかり肩透かしを食った感が否めず5点献上に留めます。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-26 14:12:59)
91.  恐怖と戦慄の美女<TVM> 《ネタバレ》 
カレン・ブラックさんを初めて知ったのは(顔と名前が一致したのは)「エアポート'75」。当時はまだお子ちゃまだったので、「イージー・ライダー」や「ファイブ・イージー・ピーセス」といった作品には縁がありませんでした。子ども心に外国人然としたルックスに何か現実離れした魅力を感じたものです。と、まずは懐かしさが先行して(作品自体の放つ70年代の香りも後押ししてます)楽しめました。  物語的には、第1話と第2話は基本はサイコサスペンスで2話目に少々オカルトエッセンス(特に3話目に繋いでいる訳でもなさそう)。今となってはある程度使い古されたプロットですね。一話あたり20分強という尺もあって、それぞれに唐突感が否めません。始めから独立したショートフィルムならば、作り手ももう少し違う展開で楽しませてくれたのかも知れませんが、カレンさんを前面に据えたオムニバス故、特にあとひとひねりまでは考えなかったといったところでしょうか?とりわけ手抜きとは思いませんが。  大いに盛り上がるのは第3話ですね。呪われた人形が襲い掛かる恐怖を描いた作品としては、当時はかなり斬新だったのではないかと。70年代以前の人形ものホラーと言えば、蝋人形系、つまりは等身大のリアル人形ものだったと記憶しています。網羅的に知識がないので断言は出来ませんが、この手の民族人形的なもの、かつ手の平サイズ程度の小型人形が襲い掛かるというのは画期的だったかも。  ただし、カレンさん演ずるヒロインのリアクションには、大変申し訳ないのですが大笑いしてしまいました。見ようによってはほぼコント。腰が抜けてるからって転んでないでまずは外に逃げなさい(何故に鍵が開けられなくなってる?)。部屋に籠るにしても相手はドアを開けられるってことを学習しなさい。静かになったからってトランク開けるのは慎みなさい。そして、分かりやすい伏線回収のオーブンでロースト(冷静に足で踏ん張る姿がキュート)。なのにまたもや開けちゃうし、等々。  極めつけは最後のカットですね。当時的には売り出し中の美人女優さんだったように思えるのですが、よくぞ受けました。ある種の体当たり演技なのでしょうか?  とは言え、古の雰囲気を大いに楽しめた作品。TVMらしいエンドロール後の全キャスト登場の紹介カットも良い感じ。現代目線の酷評は避けて5点献上します。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-25 15:02:20)
92.  ホース・ガール 《ネタバレ》 
ヒロインが精神崩壊し現実と妄想が入り混じっていく物語。個人的にはかなり好物のジャンルです。  緻密に練り上げられたヒロインのキャラクターと彼女を取り巻くエピソードの数々。ヒロインの視点で語られていくため、観ている方も何が現実で何が妄想か判然としなくなっていく。時間や空間も入り混じっていく展開。魅力的です。アリソンさんの熱演も光ります。  あくまでもヒロインの精神障害故に起きたこと。現実離れしている部分は全て妄想。そう考えてみれば全てのエピソードを無理なく回収することが出来ます。が、もしかしたら彼女の言っていることや見て来たものは全て事実であり、祖母も彼女もエイリアン・アブダクションの被害者?と思えないこともありません。ただ、ラストシーンの彼女の穏やかな表情からすれば、そんなことはないのでしょうけれど。  敢えて不満点を挙げるならばそのラストシーンです。UFOの謎の光線で吸い上げられ、ヒロインを乗せたUFOが空の彼方に消えて行く…ちょっとストレート過ぎたかも。まあそれだってヒロインの視点で語っているのであれば当然の表現なのかも知れませんが。  ちなみに、劇中劇「煉獄」はキャストからして既存のTVドラマかと思って見ていましたが、本作のための作品のような?これはこれで内容が気になって鑑賞したいところです。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-06-23 17:01:02)
93.  ディスコ・インフェルノ(2023) 《ネタバレ》 
シンプルなホラー。冒頭、子どもが欲しいばかりに悪事に手を染めた女性が命を絶つ。その場所が教会。そして女性が悪霊となってその場に取り憑く。悪霊は赤ん坊を求めて彷徨う。  冒頭部分の解釈はちょっと自信がありません。自死したシスターと懺悔している女性は同一人物なのかなと思ったのですが違うかも。キャストを見る限り間違いないとは思うのですが…。  正直なところ背筋が凍るような恐さは感じませんでした。ある程度先が読めてしまうプロット。ショートムービーとしてはもっと意表を突く展開が欲しかったところです。直球勝負のストーリーですね。  70年代のディスコの雰囲気、そして詳しくないのですが同時期に台頭したゲイ文化?ホラーとしてだけではなく、当時のアメリカの世相を盛り込んだ作品として、年代的には懐かしさも感じた1本でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-23 16:42:53)
94.  NIGHT SWIM(2014) 《ネタバレ》 
長編映画「ナイトスイム」(2024)の監督さんが10年前に共同監督として関わったショートフィルム。同作の原案という位置付けかと思います。ただし、3'54"という尺のうちラスト60"はエンドロールなので正味3分弱という作品。あくまでも長編作の方のとっかかりの部分のみという感じですね。  なので、ホラーと言ってもここで表されるのは恐怖の断片のみ。説明は皆無。観終わってからいろいろと推敲して楽しむという如何にもショートフィルム的な作品です。  そのあたりを了解した上で改めて見てみると、わすか3分程度の尺の中で映像的にも音響的にもシンプルで美しく纏められていて、(長編作の方を観る前に鑑賞するのであれば)いったい何が起きたのか?これから一体何が起きるのか?を期待させてくれる魅力的なショートフィルムだと思いました。  とは言え、この1本だけではどうにも消化不良。どちらを先に見るかを問わず(出来ればこちらを先に)、長編と併せて鑑賞することをお勧めしたい1本でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-21 12:07:44)
95.  リム・オブ・ザ・ワールド 《ネタバレ》 
子どもらしさ全開の少年少女が、立ちはだかる危機を乗り越えて行くうちに成長し、人類を救うという重大なミッションを達成する。まさに映画ならではの世界。「スタンド・バイ・ミー」や「グーニーズ」などといった作品たちを彷彿させる1本。そこをキッチリ了解した上で鑑賞すれば大いに楽しめる作品です。  監督がマックGさん、脚本がザック・ステンツさんと来れば、ノンストップでド派手で痛快な展開。子どもたち活躍し過ぎ!なんて野暮は言いっこなしというところですね。  主役4人は上手く個性が出ていて皆魅力的です。特に謎めいた登場をする東洋系少女のシンシンは存在感あり。また、正直終盤直前まで大金持ちの息子で身勝手で臆病なダリウシュがどうにも受け入れられなかったのですが、終盤にはお約束通り素直な少年に変貌してこれまた可愛い。  現実味とか堅苦しいことを考えない限り、観終わって爽快な作品でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-06-21 11:18:18)
96.  FALL/フォール 《ネタバレ》 
高所はあまり得意ではない私。アンテナ塔を登り始めた後は終始絵にかいたような「手に汗握る」状況でした。こんなに手汗を感じた作品は一体いつ以来だろうか?思い出せないぐらい久々の超緊迫感に包まれました。何だかベタ付くような嫌な汗。純粋に怖くて不純物が体内から流れ出したのかと思ったりして。運動したり辛い物を食べて噴き出す汗とは明らかに違う汗。観終わって一番感じたのはそのことだったりしました。  肝心の物語については、ベッキーのお父さん(相変わらずカッコいいジェフリーさんに出会えて嬉しいです)以外は感情移入できない登場人物ばかりで、アンタらいったい何やってんの?何考えてるの?みたいな行動・思考のオンパレード。どう考えてもあまりに非現実的な流れなので、リアル「手に汗握る」状況なのに基本的には終始傍観者のノリで「んなワケないだろ!」とかツッコミまくってました。  実は幻覚でした系の演出が途中に挟まる構成はちょっと異色で面白かったですけれど、基本的にはご都合主義ばかり。猛禽を素手で倒してナイフもなしに食っちまうというあり得ない演出には苦笑でした。いくら首を抑えても両足で切り刻まれてしまいますって。だいたいからして殺されたトリさんが可哀そう過ぎてヒロイン憎し。尚更に感情が離れてしまいました。  救出シーンの割愛はある意味正解かも知れません。おそらくヘリでしょうけれど、それを描いたらまたあり得ねー世界の追加になってしまったでしょうし。  不満点を挙げればまだまだ出そうですが、そのくせ眠気を感じることもなく観終わった私。楽しんで観ていたことは否定出来ません。なので点数的には5点献上します。手に汗握り過ぎて思考がとっ散らかってしまいました。  あ、蛇足ですがもう一つだけ追記。「取り残された」と何回かベッキーとハンターは発言してますが(原語では確認していません)、この状況はどう考えても「取り残されて」ませんから。梯子のせいにしてはいけませんね、言葉は正しく使いましょう。てか、あくまでも自ら招いた状況だということを理解していないというか…。益々感情移入不能になりました。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-19 14:49:30)
97.  ヘイト・ユー・ギブ 《ネタバレ》 
泣ける映画を探していて行き当たった本作。ただし、泣きながら観る作品というよりも未だ根強く存在する人種問題について考えさせられる作品でした。  原作がヤングアダルト小説ということもあり、深刻な社会問題とそれに起因する悲劇を描いている割には意外にもライト。甘く切ない恋心や白人黒人の区別を問わない友人との軋轢、親子の感情・感覚のすれ違い等々、青春ドラマそのものといった作風になっています。  心に深い傷を負ってしまったヒロインが、感情の波に抗え切れずに社会に向かって声を上げるものの、結局は社会が大きく変わることもなくただ日常が取り戻されていくラストは、甘ったるいようでいて現実的に感じました。  原作未読ですが、出演者の確かな演技もあって若い世代をターゲットに人種問題を取り上げた優れた作品だと思います。ヘイト問題を身近に感じない我が国の若者(自分を含め若者に限らないかも知れませんが)にどこまで沁みるのか、その点については未知数ですが。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-06-18 10:56:34)
98.  ナイトスイム(2024) 《ネタバレ》 
水への畏怖・恐怖を描いた作品という観点からすれば、ある意味王道的・鉄板的な作品と言ってもいいのかも知れません。つまりは、目新しさには欠けるかなと。これ、水じゃなくて森でも家でも人形でも何かしらの畏れの対象に纏わる物語ということで捉えれば、結構オーソドックスなお話なのかなと。なので基本的に先読み出来てしまいます。あぁこうなるんだろうなぁ、とかこの後ああなるんだろうなぁ、とか。  それに加えてジャンプスケアの多用が気になりました。けれども先読み可能なので、音の大きさに驚くことがあってもそれはただ単に音に驚いているだけで、映像そのものに驚いているわけではないという状況でした。(大きさに驚いているだけなので驚いたのは初回だけ)  退屈こそはしないまでも、もう少し何とかならなかったものかとの印象です。元ネタは監督が共同制作したショートフィルムということですが、短い尺であれば印象が違うかもしれませんね。  (追記) ショート版「NIGHT SWIM」(2014)観ました。YouTubeで2024.6.20現在配信中です。レビューについては、作品登録を要望させていただいてそちらに書くべきかなと思いますので自粛します。 ※https://www.youtube.com/watch?v=R5mPELbWVDk
[映画館(字幕)] 5点(2024-06-17 11:48:17)
99.  ロスト・フライト 《ネタバレ》 
スリリングで痛快な1本。ジェラルドさんは大小問わずにありとあらゆるジャンルの作品に出演し続けていますが、いい味を出し続けている役者さんですね。  本作では、諸事情で大企業から転職して弱小LCCに勤める家族思いで生真面目なパイロット役。冷静で規律を重んじるキャラクターでありながら、瞬間的に感情に任せて行動してしまうような一面も織り交ぜ、更には護送中の一見凶悪な殺人犯の内面を見抜く確かな洞察力も持ち合わせているという人物を、的確に演じているように思いました。  フィクションに徹したと言うか、んな訳ないだろ?的な展開は多々あれど、概ね期待を裏切ることなく適度に主人公の危機を盛り込みながらストレートに進行していく物語は、ある意味清々しい限りです。適度な尺に期待を裏切らない展開。いろいろと難解あるいは二転三転の作品が多い中、一服の清涼剤的な後味に7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-06-16 12:30:43)
100.  MEMORY メモリー 《ネタバレ》 
だいぶお歳を召した雰囲気が強くなってきたリーアムさん。でも、その風貌が寧ろ本作のキャラクターにはマッチしていて作品世界にスッと入っていけました。  冒頭の冷酷な腕利き殺し屋然とした仕事ぶり。直後に見舞われるアルツハイマー認知症の症状への衝撃。冷徹で緻密に長年完璧な仕事をこなしてきた来た彼にとって、記憶を失うことによる仕事への影響・リスクがどれほどのものと感じてしまったのかは十分想像できます。だからこそ、即座に引退を決意する。しかし裏社会は簡単には彼を解放してくれない。彼の苦しみが伝わって来ます。  一方、人身売買組織の壊滅に向けて我が身を顧みることさえせずに執念を燃やして来た刑事と仲間たち。上司の納得出来ない態度や判断に、彼らの正義心は不完全燃焼を強いられます。滲む口惜しさに思わず共感できます。ガイ・ピアースさんが良い味を出していますね。  そして一人の少女をキーに結び付く殺し屋と刑事。意外にも本来は水と油の関係のはずの二人が、彼らにとっての正義(それは本質的な正義)のために手を組む。このあたりの流れもいいですね。  そして、過去数えきれないほどの命を不法に奪ってきた彼は、正義を貫くため、更には刑事の命を救うため、自らの命を捧げます。瀕死の状態であったとは言え、余命いくばくもないと解っていたとは言え、唐突とも思わずにはいられない死です。  刑事の命と安全は、仲間たちによっても守られます。ラスト、マスクを脱いで処分するまで描く必要があったかどうかは疑問がないわけではありませんが、組織の一員を離れた個としての憎しみを表現するためには必要なカットとも思えました。  伏線が張り巡らされた見応えのあるサスペンス作品に、リーアムさんびいきで少々甘めに9点献上します。
[インターネット(字幕)] 9点(2024-06-16 12:00:24)
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