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81.  大丈夫日記 《ネタバレ》 
笑った。笑った。チョウ・ユンファの大馬鹿ぶりとその親友のやりとり、あのデフ警官も面白いけど、何と言ってもチョウ・ユンファのアホ全開にはとにかく笑える。二人の美しい女性を口説いて奥さんにって、良いなあ!あんな美人二人相手なら少しぐらいの屈辱にも耐えられるかもしれない。病院でのやりとり、エレベーター内でのやりとり、ジョイとサリーの二人とのやりとりがとにかく面白い。二人の女優の本当に美しさ、可愛さを前にして重婚していることを何とか親友の手を借りて誤魔化そうとするそのアホぶりも微笑ましい。どっから見ても完全なB級映画なんだけど、馬鹿馬鹿しさ満載、それでいて、最後のオチもなかなか決まっている。チョウ・ユンファのアホぶりだけで見ていて楽しくて良い。Dr.スランプアラレちゃんの物真似など出てきたのにはびっくりさせられたが、それにしてもあの二人の女優、ジョイとサリーが結局はチョウ・ユンファのことを許してしまうのは離れられない女の悲しさ、空しさみたいなものがきちんと描かれていて、単なるドタバタコメディでない面白さがあって、こういうコメディ、私は好きです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-06-07 13:05:41)(良:1票)
82.  小説吉田学校 《ネタバレ》 
よくぞこれだけのメンバーを集めながらも全くもって一人たりとも疎かに描くことなく政治の表と裏の醜い部分、当事者にしか理解出来ないであろう苦悩、跡目問題など様々な要素をスリリングに描いて見せているのには感心させられた。何より主演、吉田茂を演じてる森繁久彌の圧倒的な存在感と凄み、そして、吉田内角を支える男達、中でも小沢栄太郎はここでも素晴らしい演技力で吉田茂というこの一人の男と共に吉田茂を総理の椅子から引きずり降ろそうとする連中との戦い、吉田茂を内角総理大臣の座から降ろそうと企む三木長吉演じる若山冨三郎もこれまた凄い迫力!名優の名優達による男と男の壮絶なる戦いの中で父吉田茂を思う娘役の夏目雅子の存在も忘れることは出来ない。父親に対する想いの果てを語る時の夏目雅子という女優の眼の美しさ、それを片隅でそっと見ている時の父親吉田茂(森繁久彌)の眼には娘にだけは解って欲しい(欲しかった。)というようなものが感じられ、父と娘、血が繋がっているからこそ政治家である以上に親子としての深い愛が伝わるシーンでもある。見る前は何だかとても堅苦しいイメージしかなく、退屈そうな感じしかなかったのだが、ずしりと重たくそれでいて、見応えある大作になっていて政治映画としていうより一本の映画として十分楽しむことが出来た。それにしても森繁久彌の吉田茂は凄い。まるで本物の吉田茂が乗り移っているようだ。
[DVD(邦画)] 8点(2009-04-21 21:53:38)(良:1票)
83.  カイロの紫のバラ 《ネタバレ》 
映画の中の人物がスクリーンの中から出てくるという発想も面白いけど、主人公を演じている本物のスターまでもが駆けつけてくるというのもこれまた面白い。色んな意味で映画ファンの気持ちを逆手に取って見せてしまう上手さ、そして、やはりこの映画はラストのミア・ファローが見せる表情に尽きる。あの表情が良いのである。心から映画に恋しているのが解る。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-03-09 21:08:37)(良:3票)
84.  ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 
久しぶりに見て改めて感じた事の一つ8歳にして大統領とはすげ〜な!しずかちゃんの入浴シーンでのサービスカットは大人向け?いや、子供向けだよねと初めて見た時は友達と会話したのを思い出します。しずかちゃんと飯のどっちが大事だとスネ夫に食ってかかるジャイアンの言うことは正しい。どんな状況でも立ち向かおうとするジャイアン、今作でもジャイアンは相変わらずかっこ良い。かっこ良いと言えば何時もは逃げ腰なスネ夫がかっこ良い。しずかちゃんの為に頑張るスネ夫の姿が見られる作品としても忘れられないドラえもん映画!忘れられないと言えば、既に何人もが書いてるけど武田鉄矢の歌う少年期が素晴らしすぎる。ドラえもん映画史上最高の音楽だ!
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-09 08:43:51)
85.  ストレンジャー・ザン・パラダイス 《ネタバレ》 
ジム・ジャームシュ監督、この監督は空気を読む。それは人間的温かさ、何てことのないやりとり、会話の中に何気ない人間的魅力というものを描くことが上手い。切り返しのない固定されたカメラワーク、まるでスケッチのような風景、絵画とでも言うべきこの映像美、モノクロの美しい映像、会話と会話の間に途切れるあの黒い画面構成の瞬間の彼ら(彼女ら)の会話、やりとりを想像する楽しさというものがこの映画にはある。この映画のあの三人、ちょっとした下らないことで喧嘩もするし、お金があれば直ぐ競馬につぎ込む。そんな彼らの姿を見ると人間の本質のようなものを感じずにはいられない。やってることは馬鹿かもしれないけど、そんな彼らが私は好きだ。画面全体を支配する何とも乾いた空気、殺風景な感じの中に見られる何気ないやりとり、会話、噛み合わないことで彼らは人間として何かを得ようとしているに違いない。噛み合わない会話、すれ違い、正しくそれこそ青春!この映画は紛れもなく青春映画である。血も涙も一切出ない青春の一頁!どこまでも馬鹿だけど、そんな馬鹿な男、二人を見守るエバの彼女の何とも無愛想だけど、優しき人間的魅力も心に残る。三人が揃って同じ映画を見ているシーンでのポップコーンの食べ方も同じサングラスをかけるシーン、私はこの映画の中でもこの二つのシーンが好きである。ラストの主人公がアメリカから弾き出される所の皮肉の利き方もこの映画の面白さの一つであり、人生なんて皮肉なものさとまるで監督自身が言っているようにも感じられずにはいられない。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-22 21:06:18)
86.  疑惑(1982)
ここ何年もずっと思ってることの一つに俳優の演技で見せることの出来る映画が少なくなったと思う今日この頃、1980年以降、本物の役者魂、女優の凄みで観ることの出来る数少ない作品がこの映画だと思うぐらい二人の女優、桃井かおりと岩下志麻の演技、醸し出すオーラ、凄みというものにとにかく圧倒させられぱなしで、ぐいぐいぐいと引きずり込む力強さ、桃井かおりって女優さん、私は苦手だし、嫌いではあるが、この映画のあの役はこの女優に正しくぴったりの役ではないかと思うぐらいのはまり役!夫の通夜の日に一人だけ派手なかっこでやってくる所からして、この映画の凄さが見ることが出来る。法廷シーンにおける女と女の戦い、そして、不利な証言に対して見せるあの桃井かおりの演技、暴れぷり、見ていて本当になんて嫌な女だ!こんな女はとっとと有罪にして死刑にしちまえと言いたくなるぐらいの嫌な女を演じているが、この女優だからこそ出せる嫌な女ぷり全開、とにかく見ていて腹が立って仕方ないものの、犯罪映画としても裁判映画としても面白いこと面白いこと!この映画を見て私はいくらお金の為といえ、絶対に弁護士なんて職業にはなりたくないと思ったのと(最も頭の悪い私には弁護士になることなど無理だろうけど)男の弱さ、だらしなさと女の強さ、恐ろしさというものを知らされた気がして、あぁぁぁ~やっぱり女って恐ろしい生きものだと思わずにはいられません。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-10-13 13:12:34)(良:1票)
87.  友だちのうちはどこ? 《ネタバレ》 
「友だちのうちはどこ?」って、おいおい!友だちなんやろ!友だちなのになんで家も知らないんだよ?だのノートに宿題やらなかったぐらいで退学だなんて、そんなアホな?とか色々、疑問もあるけど、そういう疑問以上に良い映画だと素直に感じることの出来る映画であると観終わった後の気持ちの良さ、爽快感、心地の良さを心から味わうことが出来た。この映画は友だちの大切さと子供の心の純粋な気持ちというものをきちんと描く事に成功している。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-09-09 22:03:55)
88.  魚影の群れ 《ネタバレ》 
この映画を一言で表すなら「壮絶」て言葉で表したい。緒形拳と佐藤浩市の二人の男のもたらす一騎打ち、漁師としてのプライドをかけた男とそんな男を慕う男の闘い、愛する女の為になら頭を下げ、どんなことにも耐え、少しぐらいのピンタも耐えて見せる男、そして、二人の男に関係する女、父親への愛と愛する青年への愛、待つ女を見事に演じて見せてる夏目雅子の存在があればこその作品になっていると言っても過言ではないぐらい夏目雅子という一人の本物の映画女優の存在が大きい。緒形拳と佐藤浩市が船に乗ってマグロを釣りに行く。あの釣り糸が間違って佐藤浩市の顔へと行く場面の凄まじいことといったらないぐらい漁師という職業の厳しさ、辛さが物凄くリアリティーを持って伝わってくる。半端じゃないぐらいの映像的な力強さ、それはオープニングのあの長回しからしてこの監督らしい力強いショットとして現れている。夏目雅子が自転車に乗って坂道を下ってくるシーンにおいても映画的な力を感じることが出来る。夏目雅子というこの女優の持っている魅力、男に対する態度、待つ姿、そして、やはりあの日傘、夏目雅子に日傘、森崎東監督の「時代屋の女房」の中でも日傘姿の彼女が映し出されるが日傘がこれほど似合う女優は果たして他にいるだろうか?ただ見た目が可愛いだけでない、きちんとした演技力を持っているこの女優の若くしての死は本当に不幸である。映画史において各年代事に必ずその時代を映し出す本物の女優がかつての日本映画にはいた。少なくともこの映画が撮られた1980年代において最も女優らしい、それでいて、誰でも親しみの沸くことの出来る女優は夏目雅子で決まりである。この映画は男と男の格闘であると共に女も女で男達と共に何かに向って戦いを求めているような感じがしてならない。いずれにせよ、夏目雅子がいる。彼女がいるといないではここまでの作品になったであろうか?僅か27年という短い人生においてまた短かった映画人生において夏目雅子の代表作であると共にこれもまた若くして亡くなった相米慎二監督の代表作の一つであると思います。
[DVD(邦画)] 8点(2008-09-06 14:29:25)(良:2票)
89.  快盗ルビイ 《ネタバレ》 
小泉今日子の大ファンである友達と観に行きました。小泉今日子の可愛さは永遠のものです。今でもあの時の可愛さ、忘れません。勿論、今でもとても41才(バカボンのパパと同じ歳とはとても思えない。)には見えない可愛さを意地しているところが凄い。そんな小泉今日子の前にただただ言いなりになって泥棒を手伝う三枚目を演じている真田広之だが、見た目は二枚目だが、三枚目を演じる時の方が魅力的であり、そういう役を演じる方が断然、良く見える俳優である。少なくとも「たそがれ清兵衛」のようや役よりも三枚目のどこにでもいそうなサラリーマン風な男を演じる方が私は良いと思う。この作品ははっきり言えば一昔前のアイドル映画であり、けして、傑作とは言えないが、作品全体のいかにも昭和60年代風な感じが同じ時代を生きてきた者としては見ていても楽しい気持ちにさられるのと明から雰囲気を楽しむそんな映画である。この映画を観て映画にも雰囲気というものはとても大切であるということを教えてもらった気がします。
[映画館(邦画)] 8点(2008-08-27 21:55:44)(良:2票)
90.  さくら隊散る 《ネタバレ》 
本日8月の6日に合わせるようにして借りてきた。我々日本人にとってけして忘れることは出来ない。忘れてはならない日、それが今日という日である。今から遡ること六十三年前の今日、8月6日、アメリカ軍によるB29三機が広島を襲った日である。広島に落とされた原爆の被害者の数は十四万人を超えると聞いた。その中に忘れられない名前がいる。第二次世界大戦中に全国を巡演し、移動演劇隊として活躍していたさくら隊のメンバー達、九人の中に園井恵子という一人の女優がいた。阪妻主演の「無法松の一生」で見せたあの気品溢れる燐とした美しさ、優しさに満ちた吉岡夫人、私は絶対に忘れることは出来ない。被爆から十五日後の二十一日、僅か三十二歳という若さで亡くなった園井恵子というこの女優、誕生日が8月6日というのも何とも皮肉な運命、宿命を感じる。この作品は事実であるからこそ伝わる重み、悲しみ、苦しさ、生前の仲間、同じさくら隊の人達を知る俳優仲間の証言と再現ドラマをリアルに描いている。被爆者達のもがき苦しむ姿の何と痛々しいこと。眼をそむけたくなるシーンばかりで見ていて本当に辛いし、怖い。事実だからこそのこの重苦しさ、これほどまでに恐ろしさを感じる戦争映画、原爆をテーマにした作品を見たことは今までなかったぐらい、本当に怖かった。本日8月6日、あの原爆投下から六十三年目の本日、観るに辺り、ここに犠牲となった大勢の方々に心よりご冥福をお祈りすると共に今もあの原爆の被害によって苦しんでいる被爆者の方々の為にも二度とこのようなことは起きてはならない。絶対にあってはならないと心より平和への願いを込め、手を合わせたいと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2008-08-06 22:29:53)(良:1票)
91.  ドラえもん のび太の恐竜
ドラえもん映画劇場版の記念すべき第1作は小さい頃、母親と観に行きました。ピー助との切ない別れに泣きました。ピー助を隠そうとするのび太の優しさにドラえもんという国民的アニメの良さが現れている。
[映画館(邦画)] 8点(2008-06-08 21:40:33)
92.  時代屋の女房
これはもう、イニシャルKさんのおっしゃる通りの映画で、個人的にはこの作品の夏目雅子が一番好きですし、これこそ彼女の残した作品の中でもナンバーワンだと思います。話そのものよりも、とにかく夏目雅子という女優を語る上でこの作品を語らずして他のものを先に語るなんてことは私には出来ません。ラストの傘を差してる時のあの笑顔は絶対に忘れることなど出来ない。もっと長く生きていたらと思うと本当に残念です。あんな女優さんは二度と出てこないだろう!
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-17 14:15:15)(良:1票)
93.  フルメタル・ジャケット
言葉による暴力が引き起こす人間性、それによる崩壊が何とも凄まじいほどの狂気を見せ付けられることになる。「博士の異常な愛情」が核戦争による狂気とすれば「2001年宇宙の旅」が機械による文明、コンピューター社会によって生まれる狂気とすれば「時計じかけのオレンジ」が暴力というものの持つ恐さだとすると、この映画もまた同じように言葉による暴力映画として捉えることが出来る。戦争そのものの狂気よりも人間が同じ人間なのに人を人とも思わないような差別的な言葉や態度で死に追いやる。それこそが一番の恐さ、やるせなさであるようなとにかくこの映画もまた色んな意味で狂気に満ちている。私にとっての監督、スタンリー・キューブリックはこの映画が本当の意味での最後の映画である。
[映画館(字幕)] 8点(2007-08-04 16:00:51)
94.  日曜日が待ち遠しい!
これは何だ?サスペンス映画のようで恋愛映画でもあり、いや、それ以上にコメディとしての楽しさにこれが最後の作品となってしまったフランソワ・トリュフォー監督、この監督の人間観察、女性の描き方、あのファニー・アルダンの歩き方などどう真似しても男には無理だ!あんなかっこ良く決まった歩き方は女性ならではの女性にしか出来ません。そんな歩く姿を映し出すカメラワーク、歩き方だけではなくこの映画、男の私には女性にしか出来ない仕草の数々、足を組んで新聞を読む姿、それは殺された女の時もそうです。新聞を読む時の表情のミステリアスなことといったらもう、あんな表情は女性ならではです。映画を楽しむ上で欠かせない一つの要因でもある俳優の演技と表情、それを映すカメラワーク、私は映画は物語だけでなく、そういう所にも楽しみを見出します。この映画はそんな物語とは違う楽しみを見つける作品だと感じる。この作品を見て男は女性のミステリアスな部分に惹かれ、また女性はそうそう、解る。解る。と同姓しにか解らない部分に共感し、またそんな部分を監督は上手く描いていて感心させられる。これが遺作だなんて、勿体無い。これはフランス映画独自の雰囲気が苦手な方にも、そして、この監督さんが苦手な方にも私がこの監督の作品で一番、解り易くオススメ出来る。ハリウッドの大作にしか興味の無い方、こういう映画も良いですよ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-06-17 18:36:42)
95.  ドラえもん のび太の魔界大冒険 《ネタバレ》 
始まってすぐの夢のシーン、のび太が見ている夢が自分がヒーローである。何だか寅さんみたいだ。そんなのび太が魔法を使いたいからという理由でもしもボックスを使って魔法の世界を作るがそこはとんでもない世界だった。ドラえもん映画の中でもダークな世界、何とかして元の平和な暮らしを取り戻す為に悪戦苦闘する。何故、早くタイムマシーンの存在があることに気が付かない?ドラミちゃんだって、ドラえもんと同じもしもボックスがあるんじゃないのか?て思っていると助けに来るドラミちゃん、ドラえもんだけでなく、ドラミちゃんの活躍を見せてくれてる作品として、ドラミちゃんだってちゃんとした仲間だ。ドラえもんというアニメに欠かせない存在として描いてるのが良い。ドラえもんが出してくる沢山のひみつ道具をどう使うか?そんな楽しみもこの映画の見所の一つである。ホラーぽい雰囲気の中でもほのぼのとする場面を忘れてないのも良い。
[DVD(邦画)] 8点(2007-02-26 22:28:01)
96.  ベルリン・天使の詩 《ネタバレ》 
これはドイツがまだ東西、東と西とに分かれていた時代の映画で、この映画の主人公、天使であるダミエルはブランコに乗った一人の女性に恋をし、そして、自分も人間になって、彼女との愛を掴もうとする。ピーター・フォーク演じるテレビの人気者に人間になるには天使は死ななくてはならないと聞かされるというこれは人間になりたい天使の視点から描かれているとても切ないお話です。そんな主人公ダミエルは天使の時と人間の時とでは色が違うのだ。天使の時はモノクロで、人間の時はカラーという映像により浮かび上がるものは何か?天使の姿である以上はどう頑張っても、彼女とは一緒にはなれない。このモノクロの映像は心の中の悲しさ、寂しさみたいなものを描いてるように感じるし、また、人間の姿になった時のカラーによる映像は心の中に人間としての血が流れているというような監督からのメッセージみたいなものを感じることが出来ます。正にタイトルの如く、「ベルリン・天使の詩」そのものと言える映画ではないだろうか!
[DVD(字幕)] 8点(2007-02-02 21:55:16)
97.  ナチュラル 《ネタバレ》 
ロバート・レッドフォードが35歳には見えないとか、話があまりにも出来すぎているとか、色々意見はあるとは思う。しかし、そんなことよりも素直に良い映画だと思う。昔、淀川長治さんが日曜洋画劇場でこの映画を放送した時、この映画の事を誉めていたのを覚えている。久しぶりに観て、やっぱり良い映画であるという思いは変わらない。天才と言われ、何をやっても上手く行っていた筈の男が一人の女性に銃で撃たれたことで、野球が出来なくなる。16年というあまりにも長い年月が彼をプロ野球への道から遠ざける。それでも諦めることなくプロを目指し、そして、何度も挫折を味わいながらも栄光の道を掴む。そんな物語に私は共感せずにはいられない。たかが、野球じゃないか!て言う人も世の中にはいるけど、それは違うと言いたい。野球ほど親と子の繋がり、愛情を深く考えさせてくれるスポーツはないと私は思う。16年の時を得て、再び野球が出来ることの嬉しさをこの映画の主人公であるロイ・ハブスは教えてくれている。そんなロイ・ハブスが不振からなかなか立ち直れない中、カブスとの試合で大きなホームランを打つシーンと、最後のパイレーツ戦での大きなホームランを打つシーンなんて、正に野球ならではの興奮で、野球ファンにはたまらない瞬間です。ライトスタンドに直撃した大きなホームラン、その瞬間の花火と湧き上がる歓声、あの花火の美しさだけでもこの映画、私は好きです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-27 11:26:56)(良:1票)
98.  マカロニ 《ネタバレ》 
ジャック・レモンとマルチェロ・マストロヤンニというアメリカとイタリアを代表する名優、二人が競演ていうだけで興味が沸いてくる。四十年ぶりに再会した二人だが、マルチェロ・マストロヤンニ演じる旧友のことをまるで覚えていないジャック・レモン演じる大会社の副社長との二人の物語が周りの人達の協力により、段々と二人の友情が甦ってくるというこの話に静かな感動を呼び最後はまるで信じられないような一つの奇跡の物語として描かれていて、心地の良い余韻を残したまま終わるというのが気に入りました。二人の名優の演技の素晴らしさは勿論のこと、共に温かみのある人間としての魅力が詰まった良い映画です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-21 21:45:12)
99.  泥の河
名優、田村高廣がつい最近亡くなった。この映画、初めて観ましたが、田村高廣と父、阪東妻三郎、本当によく似てる。この作品の中に出てくる男の子、2人、食堂の息子、信雄と廓舟に住む幼い姉弟の弟の喜一と三人で手品をして遊ぶ時のあの何とも言えない優しそう表情など父、阪東妻三郎にそっくりだ!そんな田村高廣のこれぞいかにも日本人って雰囲気の良き父親の顔、演技がとても良い印象を残します。幼い子供3人の視線と大人達の子供達への愛情豊に見つめる視線、小栗康平監督は実に優しく描いていて好感が持てます。それにしてもこの映画、本当に子供達の演技が抜群に上手い。テーマそのものは暗いけれど、親と子の関係が美しく描かれている為、暗さというものを感じることなく見せる演出の素晴らしさ、日本人で良かった。いかにも日本的、こういう映画こそ今の世の中に必要な映画だと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-29 22:17:35)(良:1票)
100.  生きてはみたけれど 小津安二郎伝 《ネタバレ》 
冒頭、映し出される小津安二郎監督のお墓と「無」の文字!そして、そんなお墓の前で一人、手を合わせる笠智衆さんの姿を見て、小津作品=笠智衆、笠智衆さん無くして小津作品は語れないと改めて思った。私にとっての小津作品との出会いは10年前でした。その時は全く解らなかったし、面白くもなかった。しかし、あれから10年、何となく観た「東京物語」で感動し、その後も小津さんの映画は何本か観ているけど、どれも良かった。昔、観て良くても今、観ると大したことのない作品が沢山、ある中で小津監督の映画はその逆で、昔は解らなくても、今、観ると凄く良く解るし、面白い。また感動する。これが本当の意味で良い映画ではないでしょうか!そんな小津作品に関わった人達、俳優(男優、女優共)に脚本家、カメラマンをはじめとするスタッフ全員、更には小津監督の家族、親に弟に妹、他にも生前、親しくしていた他の映画監督とのエピソードとインタビュー、その全てがとても興味深く描かれていて良かった。小津作品のファンで小津監督の作品に大きな影響を受けていると思われる山田洋次監督の姿も観られて嬉しい。小津監督のお墓に書かれている「無」について語られる話も凄く興味深く思えました。この作品を観て、益々、小津監督の作品に興味が沸きました。私自身、まだ観ていない小津監督の作品が何本もあるので、残りの作品も全て観たいと思わせるそんな貴重な体験をした思いでいっぱいです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-15 21:55:51)(良:1票)
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