81. 掠奪された七人の花嫁
数あるMGMミュージカルの中で一番楽しい作品です。予算が少なかったせいで映像的にはちゃちなところがありますけど、それがかえってお気楽なストーリー展開にマッチしていい感じです。ミリー役のジェーン・パウエルはとくに美人とか可愛いというわけではないのですが、ちょっと怖いけど優しいお姉さん&奥さんの雰囲気がよく出ていて、この映画を引き締めています。この映画、なんといってもお祭りでのダンスシーンが目玉ですが、ミリーが6人の弟たちに女の子の相手の仕方を教えるシーンは、「サウンド・オブ・ミュージック」の「ドレミの歌」に匹敵する楽しさだし、見終わった後に思わず口ずさむ曲がいくつもあってミュージカルとしては申し分ない上に、女の子達の歌に乗せて季節が進めるなどストーリー展開もテンポ良くする工夫がされています。意外と知られていない作品ですがミュージカル好きの人は是非一度見て欲しい作品です。 [映画館(字幕)] 9点(2005-12-07 00:42:09) |
82. サンダーバード(2004)
この映画はオリジナルのTVシリーズを観ているかどうかで評価が大きく変わりますね。日本で初めてテレビ放映されたとき、私は幼稚園児。当時は白黒テレビのほうが多くカラー番組は「カラー放送」と画面に表示されていた時代です。同じクラスのカラーテレビが家にある子の周りには放送の翌日、あの場面のあの場所はどんな色だったなどと訊きに皆が集まるぐらい、当時の子供達は夢中になって見入ったものです。その思い入れがいまだに強く残るおじさんにはとって、この映画、何とも複雑な思いです。サンダーバード各号機はまるでガメラみたいな2号以外はいい出来だし、パーカーはオリジナルそのままだし、フッドもわりと雰囲気でてるしで悪くないんですが、隊員以外の子供たちが活躍するというストーリーは、オリジナル・シリーズへの序章という立場で今後オリジナルの雰囲気を再現したシリーズが製作されるならそこそこ評価できますが、続編が作られないなら許し難いです。 一方、サンダーバードのオリジナルを知らなければそこそこ楽しく観られるんでしょう。 ということで、点数をつけるのは難しいんですが、オリジナルのように国際救助隊の活躍を画く続編が出来ることを期待しつつ5点。 [映画館(吹替)] 5点(2005-12-06 00:05:01) |
83. スペース・カウボーイ
爺様達と若造の対比などいかにもといった作りですが、気楽に観る映画としてはこんなもんでしょう。"Fly Me to The Moon"が流れるエンディングはファンタジーです。 [映画館(字幕)] 6点(2005-12-05 23:08:49) |
84. インデペンデンス・デイ
結局のところ「アメリカ万歳」の映画なんですけど、なーんにも考えずに観るぶんにはけっこう楽しめます。こういう映画は頭を空っぽにして観なきゃつまんないですよ。逆につっこみまくって楽しむのいいでしょう。まあ、真面目に観てはいけない作品です。 [映画館(字幕)] 6点(2005-12-05 22:58:43) |
85. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 全体にコメディタッチの展開で気楽に観られました。自宅の室内をめちゃめちゃにしながらの夫婦対決はまるで「トムとジェリー」。夫婦一致協力しての追っ手との決戦後、この後どうまとめるんだろうと思っていたら、いきなりのエンディングで思いっきり肩すかしを喰ってしまいましたが、これもドタバタの後、時間切れで無理矢理終わらせてしまう「トムとジェリー」でよくあったような展開。ストーリー展開など気にせず、ドタバタ漫画として観ることが出来れば楽しい映画です。 [映画館(字幕)] 6点(2005-12-04 19:34:35) |
86. 巴里のアメリカ人
ガーシュインの名曲がちりばめられ、ジーン・ケリーとレスリー・キャロンのダンスが素晴らしくて、なかなか楽しめるミュージカル映画です。パリの町中でくりひろげられる'アイ・ガット・リズム'や'ス・ワンダフル'の場面は楽しく、ロートレックの絵画の中で'パリのアメリカ人'にのせてくりひろげられるバレー・シーンも、駄目な人が少なからずいるようですが、私はかなり好きです。「雨に唄えば」の'ブロードウェー・ストーリー'、「バンドワゴン」の'ガール・ハント’などどうも冗長に感じられてあまり好きになれないのですが、’パリのアメリカ人'は曲に乗せた映像と映画のストーリーとの関わりもはっきりしていて退屈することなく見ることが出来ます。脳天気ミュージカルに芸術性を取り入れようとしたミュージカルは楽しめない物が多いのですが、これはうまくいった数少ない(唯一?)の作品です。 [映画館(字幕)] 8点(2005-12-02 23:27:40) |
87. パリの恋人
オードリー・ヘップバーンのミュージカルとして貴重な作品。オードリー自身の歌や踊りがこれだけ見聞きできる映画は他にないでしょう。ガーシュインの曲もマッチしていてミュージカルファンとしては楽しめる作品です。 どうでもよい話ですが、この映画の中ではモデルになったオードリーより本屋の店員のときのオードリーのほうがずっと好みです。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-02 22:57:49) |
88. パリで一緒に
この映画、どうしてこんなにつまんないんでしょうか。オードリー・ヘップバーンは可愛いし、ストーリー的にも面白そうなのに、観てるとただただつまらなくて、だんだん腹立たしくさえなってしまいました。演出が悪いのかなぁ・・・。 なんかとっても残念映画です。 [地上波(字幕)] 2点(2005-12-02 22:38:14) |
89. バンド・ワゴン(1953)
この映画、ここでは高く評価されている方が多いですが、私は駄目でした。初めて見たのは学生時代に名画座で、その後観る機会が無く、最近DVDを購入してあらためてみましたが、見終わった後の印象は同じです。ストーリー展開はこの手のミュージカルとしてはこんなものかなという程度ですが、ミュージカル・シーンがどうにもこうにも物足りません。曲として見終わって思わず口ずさみたくなるのが That's Entertainment だけですが、これもミュージカル・シーンとしてはいまいち収まりがよくありません。「三つ子」は印象には残りましたがそれほど楽しくも面白くもないし、おそらく最大の見せ場としているだろうガール・ハントもアステアとチャリシーが一緒に踊るシーンがまあまあ良いものの、全体としてみれば冗長なだけです。結局、最初から最後まで楽しめないまま終わってしまう映画です。ただ、まったくつまらないというほどでもないので5点です。 [映画館(字幕)] 5点(2005-12-02 22:27:43) |
90. ビクター/ビクトリア
どうもブレイク・エドワーズのコメディは好きになれないものが多いのですが、この作品はあまりアクが強くないこととジュリー・アンドリュースのミュージカル・シーンがあることもあり、けっこう楽しめました。それと、ロバート・プレストンとジェームズ・ガーナーもなかなか良い味を出していていました。欲をいうならもう少しジュリーのミュージカルシーンを多くして欲しかったですね。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-01 20:28:34) |
91. ビーン
テレビシリーズはちょっと見ただけでしたが、普通のコメディといったところだったのに、よくもまあ、これだけつまらない映画になったもんです。ローワン・アトキンソンの使い方を間違ったとしか言えないような酷い脚本演出のたまものでしょう。 [映画館(字幕)] 1点(2005-12-01 20:01:13) |
92. チキ・チキ・バン・バン
最初に見たのは小学校3年のとき映画館でしたが、子供心にもなぜかあまり面白いとは思えませんでした。その後、自主上映やテレビ、DVDで見てますが、やっぱり楽しめませんね。曲や車が空を飛ぶシーンは良いのですが、いかんせんストーリーが中だるみしすぎだし、海辺のシーンは映像的に他と雰囲気が違いすぎて違和感があるなど、とにかく中途半端なできあがりです。好きな場面もあるので甘めに採点して5点です。 [映画館(字幕)] 5点(2005-12-01 02:53:24) |
93. ビューティフル・ピープル/ゆかいな仲間
ナミブ砂漠に生息する動物たちの姿を画いたドキュメンタリー映画。登場する動物たちの生態はきちんと解説しながら、全体にユーモラスな雰囲気を漂わす編集で娯楽作品としても楽しめる良質の動物ドキュメンタリーとなっています。野生動物に興味がある人はもちろんですが、そうでない人でも楽しく見ることの出来る作品でしょう。 [映画館(字幕)] 8点(2005-12-01 02:08:30) |
94. 陰陽師
ちゃちな特撮にバタバタしストーリー展開ですが、野村萬斎の清明がぴったりはまっていたおかげで、それなりに見られました。真田広之もなかなか良かったですが、それ以外の出演者の演技は演出のせいもあるのか今ひとつ。すべての面において、もう少し丁寧に作って欲しいです。 [地上波(字幕)] 5点(2005-11-30 02:54:52) |
95. ミニミニ大作戦(2003)
公開時に映画館で見ました。ストーリー展開はどうということもなかったですが、テンポ良くカースタントなどが盛り込まれていて退屈せずに楽しめました。個人的にはもう少しミニのカースタント・シーンが多いと良かったんですけどね。この手の映画はやはり映画館の大画面で見るに限ります。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-30 02:30:47) |
96. オーシャンズ11
豪華キャストで、そこそこテンポ良く、盗みのアイディアもけっこう面白くて、けっこう楽しめました。ジュリア・ロバーツが居ても居なくてもいいような役だったのがちょっと残念。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-28 23:09:25) |
97. オーシャンズ12
前作がけっこう面白かったので期待して見に行ったのですが、盗みのシーンの爽快感が無いうえに、メンバーがただただ情けなく見えるて正直つまらなかったです。最後のオチもある程度予想できましたが、この手の映画としては反則技で、ちょっと安易すぎました。 [映画館(字幕)] 4点(2005-11-28 23:02:25) |
98. モーターサイクル・ダイアリーズ
青春ものロード・ムービーとして普通にいい作品です。旅の途中のエピソードがそれぞれ丁寧に画かれているので、特段盛り上がるところはないものの退屈することもなく全編を観ることが出来ました。いくつかのエピソードは、革命家ゲバラとしての芽生えを感じさせるものもあり、なかなか興味深かったです。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-28 22:38:58) |
99. 少林サッカー
こういう映画にリアリティーを求める気は毛頭ありませんが、もう少しサッカーの試合らしく画いて欲しかった。とてもサッカーの試合に見えないので、せっかくの超人技が全然面白く感じられませんでした。 [映画館(字幕)] 4点(2005-11-28 22:26:28) |
100. カンフーハッスル
「少林サッカー」がいまいちだったので、見に行くかどうかかなり迷ものの、「ありえねー」の宣伝文句につられてついつい見に行ってしまいました。馬鹿馬鹿しさ満載の映画ですが、これだけ臆面もなくバカに徹すると楽しめます。誰が主役なのか終盤まではっきりしませんでしたが、こういうおバカ映画はそんなことはどうでもいいでしょう。カンフー?シーンが馬鹿馬鹿しさの中にも意外と迫力があって、それがこの映画をだらけさせなかった要因です。正月明けに見たのですが、お屠蘇気分が抜けきれてないときにはちょうどいい映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-28 22:21:05) |