Menu
 > レビュワー
 > ゴシックヘッド さん
ゴシックヘッドさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
41
>> カレンダー表示
>> 通常表示
81.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
たまたま列車であった男。 頭がキレるけどキチガイだった。 なれなれしい異常者にちょっと話を合わせただけで事件に巻き込まれてしまう何とも迷惑な話。 自分の計画を話しただけで行動に出てしまう異常者のとんちんかんさもあるが、 曖昧な返事でその場をやりすごすことで自分に起こってくることが描かれていて面白かった。 この異常者は不条理でかなり不気味だ。コミニケーションの成り立たないサイコな怖さがある。 また主人公には依存心の強い奥さんがいて、これもかなり怖い。まさに寄生虫といった感じだ。 こんな怖い人たちに取り囲まれた主人公どんだけって感じですが、ヒッチコックの映画らしく?少し離れたところに愛人や仲間と呼べる理解者が数人いるので少しは安心です。  メリーゴーランドのシーンはかなり迫力があって、何かの映像トリックかなと思われるものが顕著に出てて印象深かった。 あと、邦題がけっこう好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-30 23:49:11)
82.  チャイルド・コレクター/溺死体 《ネタバレ》 
サイコサスペンスはほとんど見ないんですが・・・ サイコサスペンスらしくスタイリッシュな展開と 美しくミステリアスな音楽で話が進む。 なにかこの音楽はツインピークスを思い出す感じがした。 しかしこの犯人の視点、ロリコン過ぎてヤバい。 俺がいうのもなんだけど。 刑事役のデニスホッパーが安定感のある、貫録の入った渋い演技を見せる。 しかし「スピード」「ブルーベルベット」などで私が知っているホッパーの異常っぷりを考えると、 この映画では普通の刑事役なので何か物足りない気もする。 浄水場は奇妙な雰囲気がして印象に残る。 物語は刑事と犯人と第三の組織が加わるが、 刑事はちょっと間抜けで、犯人はあっけなく、それで第三の組織というのがかなりキレるので、 刑事側としては早く犯人を捕まえねばという焦りが鑑賞者の自分に伝わってきて面白かった。 犯人の異常ぶりを考えると、もっと犯人捜しが濃くても良かったかも。 人の心の闇に光を軽く当て、人は誰でも心に闇を抱えながら生きていくという描かれ方がされていたと思う。 にしても・・・サイコサスペンスだからってタイトルに「コレクター」つければいいってもんじゃねぇぞ。
[DVD(字幕)] 6点(2014-04-23 23:44:34)(良:1票)
83.  フェノミナ 《ネタバレ》 
ダリオアルジェントらしさが開花してる作品。 サスペリアの姉妹作といえそうだ。  少女ばかりを狙う殺人鬼の猟奇性と異常性そして変態性はホラー映画随一といっていい。 ダリオアルジェントはホント変態だと思う(敬意をもって)。 そしてこの作品は狂気が漲ってる。 ヒロイン(ジェニファー・コネリー)があまりにも美しい。 美と酷の対比がされていて、この点もホラー映画で一番かもしれない。 多感な時期にある少女のサイキックな力が事件を解き明かす鍵となる話は他にもありそうだが、 この映画では少女のサイキックと虫が結びつく独創性が最も評価されると思う。 また猟奇殺人とともに、その土地の気候や自然現象もそこに影響してくるかのように描かれている感じがする。 さらに動物までもそこに関わらせてしまうところにダリオのホラーワールドの深さを感じる。  清涼感あふれるスイスの風景と戦慄を感じる電子音楽が白昼夢のような独特の雰囲気を作り出す。 メタル(アイアンメイデン)のギターは猟奇的にかき鳴らされ、一種のアドレナリン効果をもたらす。  不条理な謎解きは まるでプレステのホラーアドベンチャーゲームをプレイした時の興奮と、 不思議の国のアリスを感じさせる場面もある。  閉鎖的な恐怖を感じる映画で、1回目に見たときよりも畸形児は怖かった。  「クロックタワー」の元ネタを感じさせる恐怖と展開、そして美しすぎるヒロインに大満足です。 名作サスペリアと比べると美術や演出は抑え目にされ、エッジは弱いが、 独特のダークな雰囲気が見事。 (「虫と少女」といえば同年に「風の谷のナウシカ」が重なったというのが個人的に興味深いです)
[DVD(字幕)] 8点(2014-04-18 23:18:38)(良:2票)
84.  ザ・ホード -死霊の大群- 《ネタバレ》 
迫力満点のゾンビ・アクション映画。 「史上最多のゾンビ」が当時の売りだったみたいです。 まぁ、今ではこれ以上のものがあるのですが。 開始から約25分をダラダラとゾンビ無しの退屈なドラマで綴るので、 これでゾンビ最多記録の更新には間に合うの?とか思ったけど。 それを後半で見事に挽回した様子。 まさにゾンビゾンビの大盛況。その盛況っぷりといったら、 「人気ロックバンドのライヴかよ」っていうくらいにゾンビがあふれてました。 これは楽しいw それから、めっちゃ怖いと思った人が実は意外と気の合う奴だった、っていう展開には他の映画で何回ひっかかっても相変わらず驚きます。 てかビルの管理人ウザすぎます。 それにメインヒロインで気張ってる女、意味不明だし最後の最後までフザけ過ぎ。 逆にこの映画で一番最高なのはデブのオッチャン。終始ハイテンションで面白すぎ。 感染速度がとても速過ぎで急展開。 もうこの世界が終ってる感じなので正直いって誰が生き残っても死んでどうでもいいんだけど。 画面が暗くてカメラが速いので「状況が分かりづらい」というのがあると思いますが、それが結構失敗していない気がする。 たぶんホラーやグロよりもアクションや展開を楽しむ映画だったかもしれない。 暗闇と血と格子が凄惨な感じ出てる。恐怖感はあまり無かったかもしれない。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-18 23:05:57)(良:1票)
85.  サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 
魔女三部作の最後(この当時まだ第二部にあたるインフェルノは観ていない)。 魔女の物語をここまで壮大にしてしまったダリオアルジェントに脱帽。 ただ、超名作サスペリアの持つ「狂気」と「カルト」、それから「変態性」が大きく損なわれている点が残念だ。 またゴブリンのサウンドを失ったサスペリアを正当の続編として良いものだろうか。 恐ろしく中毒性のある「ウィッチ」の囁きが「マーテル」に変わったのも正直いって微妙だった。 ハスキーボイスのヒロインはあまり好きではない。 ローマを舞台に美術史によって紡がれる物語はダビンチコードの色合いも感じる。 サスペリアの狂気の世界が普通のオカルト映画になってしまったと最初は残念でならなかった。 しかしだんだんと物語に独特のスペクタクルが発生し、狂気もその裏で隠れ潜んでいるようで、 ダリオアルジェントらしさをふつふつと感じることができて面白くなってきた。 最後はサスペリアらしく収拾されるのはさすが巨匠。 この監督さんは変態であり、女性が殺される描写の異常ともいえる執着は年老いても健在なようだ。 近代的な映画の技法と古典的スプラッタの技法が一緒になったところに妙な斬新さを覚えた。 多数の歴史絵画を用いた壮大過ぎる魔女物語の終幕には吐息が漏れる。 テーマ曲はゴブリンの絶叫には劣るが、ブラックメタル界のアイドル的ヴォーカリストであるダニ・フィルスが歌ってるようだ。 サスペリアのプログレサウンドが本作ではゴシックメタルになったのも何か少し残念であるが。 余談であるが(記憶が正しければ)ダニフィルスは魔女ではなく吸血鬼だ。 ところで吸血鬼っていえば三人の魔女を従えていたと思うが、この映画でも三人の魔女がテーマなのが個人的に面白い。  ダリオアルジェントからすると原宿系ギャルやコスプレ女子、ゴスロリファッションは魔女の影響によるものらしい。 つまり現代社会でもサブカルの中に魔女の勢力は息づいているようだ。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-14 23:37:35)
86.  インフェルノ(1980) 《ネタバレ》 
サスペリアの続編にして魔女三部作の一つです。 このインフェルノは賛否両論の声があり、 どちらかというと批判の声のほうが多い気もしますが サスペリアが神過ぎるので仕方ないです。 アメリカでのロケということですが、ダリオアルジェントらしさは健在です。 音楽がゴブリンではないのが残念ですが、 独特な音楽の使われ方で印象的でした。 不条理さはサスペリアにもありましたが本作はさらに不条理です。 なぜそこにつながっているのかという不条理さも僕にとってはこの作品の魅力のひとつです。 キーになるものに触れたり謎を解いたりという仕草は 見ているとまるでホラーゲームをプレイしているような感じがします。 美女たちの惨殺シーンはダリオアルジェントの本領を発揮しています。 骨董屋のおじさんの存在感が怪奇ホラーっぽくて良いです。 屋台で下準備中のおじさんの場面は大好きです。 猫好きにとっては見たくない場面があるのは少し残念です・・・
[DVD(吹替)] 6点(2014-04-14 23:37:27)
87.  発情アニマル 《ネタバレ》 
やられたらやり返す。レイプリベンジだ!・・・ 「女に飢えた獣ども、地獄へ堕ちろ!」ってなんでやねん。 彼女いない人全員じゃん。そんな話は置いといて、 伝説のレイプリベンジ映画らしい。 「悪魔のえじき」といったタイトルから連想されるスプラッタホラーではなく、 ヴァイオレンス映画だった。 女性の不利な状況を生々しく描いているので高い点数はつけづらいが、 セクシャル・ヴァイオレンスムービーとしてなかなかの迫力だった。 男性のあそこを切り取る場面は、自分が知る中でこの映画のがいちばん痛いです。 復讐のとき女性が自分の美貌で男どもを罠にかけるところが本能的でいいと思います。 リメイクもされてるんですね。 さまざまある邦題の中では「悪魔のえじき」が一番好き。
[DVD(字幕)] 6点(2014-04-09 23:06:00)
88.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
とりあえずラプンツェルが可愛かった。 それからめっちゃ怖そうな人たちが歌ったらサイコーに愉快だった。 これがまさにディズニーマジック。 あと、ラプンツェルの気分の浮き沈みが激し過ぎたりとか、 なんかネタが現代的な感じがした。  長い髪をまるで鞭のようにし、ステージを生かしたジャンプアクションなど、 もしかしてゲーム化してガッポガッポの予定ですか?なんてしょーもないこと考えてしまった。 本作の敵はディズニー史上もっとも恐ろしい悪キャラ。 「過保護の母親」を上手く表し、愛と鞭で相手を支配するなんて怖すぎる。 トイストーリー3のピンクの奴といい怖すぎるでしょコレ。 美少女の18年どうしてくれんだよババア。  ・・・ファンタジーとしてのレベルは高く、無数の灯篭が湖上を覆う場面とかはもうファンタジーの極致といえます。 そしてアラジンと同じくらいロマンチックだと思う。  ここで同意を得られない喩をすると、 FFⅨっぽいなと思ってたらラプンツェルの最後はFFXのユウナみたいになってビックリした。 そして衰退の一途をたどるFFとは違い、ディズニーマジックは衰退という言葉をまだ知らないようだ(なんちゅー喩だ・・・)。
[地上波(吹替)] 8点(2014-03-19 23:20:06)(良:1票)
89.  フェノミナン 《ネタバレ》 
トラボルタのフェノミナン。 アルジェントのフェノミナとタイトルがちょっと似てる。 本作フェノミナンはなにか欧米のニューエイジ思想をもったような、 いってみればスピリチュアル系の映画だった。 ある日トラボルタは不思議な光を浴びて突然に頭がさえわたり、 驚異的な頭脳と念力に覚醒してしまう。 いつも皆から親しまれる温厚な性格のトラボルタはその力で人を助けたりアバンギャルドな助言を与えたりしていたが やがて周りの人はトラボルタの力を恐れて避けるようになり、 国家機密を扱う人たちはやがて彼を国の危険人物として放っておけなくなるのだった。 しかしそんな中でもトラボルタを見捨てない本当の友人が数人いた。 やがて彼の驚異的な能力の秘密が明らかになる・・・ だいたいそんなお伽噺のような内容だった。 「人にどれだけのことを与えることができるか」というテーマを持った感動の映画だった。 人の潜在意識に眠るかもしれない不思議な力を描いたファンタジーとしてなかなか楽しめる内容だった。 ラブストーリーとしてもなかなか良かったと思う。
[DVD(吹替)] 7点(2014-03-11 21:53:05)
90.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 
まさにアクションエンターテイメント。 チャンバラ、カンフー、ウェスタン、さらにはアニメなどの要素がミックスされ、 高水準のエンターテイメント作品になってます。 僕にはタランティーノの作品は激しいけど何か捉えどころのないという印象ですが、 他の映画よりも一線を越えた感じがとても面白いと思います。 カメラの配分とか時間軸の使い方からするとほんとに器用で頭のいい人なんだと思いますが。 音楽の使い方も面白いですし。 たぶん人を驚かせることが大好きな人なんだと思います。 子供向けではない独創的なエンターテイメントを作ることなら右に出る者はなかなかいないと思います。 日本の粋な感じとオタク要素とがミックスされてとても変だけどなんかサイコーでした。 外人の作る日本映画って面白いです。  栗山千明はセーラー服が良かったですし、武器を美しく使いこなしていて素敵でした。 ×××(ザ・ブライド)さんすごくセクシーです。 僕にもお尻ぺんぺんしてください。
[DVD(吹替)] 8点(2014-03-09 15:46:30)
91.  カンフーハッスル 《ネタバレ》 
凄すぎます! 中国映画に対する意識を改めました。 エンターテイメント映画に対する意識を改めました。 この監督は凄すぎます。 いろんなアメリカ映画や日本アニメなどを盛り込んできますが、 よくもまあ器用に消化してそれをおもしろくやってます。 観客を笑わせることを常に忘れてません。しかし真面目な映画です。 貧乏団地の隅からマフィアまで描かれます。 また最低な人間から神や仏の領域まで描かれてます。 「気」という点では非常にスペクタクルです。 CGアクションはその多くがつまらないものと思ってたんですが、これを見ると非常に面白いので、 それはCG使う使わない以前に軸ができてるかどうかの話なんだと思いました。 エンターテイメント映画の求めたものが完成された映画だと思います。
[DVD(吹替)] 9点(2014-03-09 15:46:18)
92.  ZONE ゾーン 《ネタバレ》 
超B級な低予算型モンスターパニック映画。 失笑ものです。 こういうのをアメリカ人がやればまだバカっぽさがあっていいのですが、 暗いロシア人がやっても変な真面目さが出て笑えない気がします。 ショボ過ぎるCGでモンスターが表現されますが、 食いちぎられる人間の内臓までがCGなので手作り感とかグロさが全然伝わってきません。 これはB級パニックホラー映画では致命的だと思います。 チェック柄のヒロインは短パンで綺麗な脚を強調していたのでそこにだけ目がいきました。 チェック柄のヒロインは美人だったかもしれません。 登場人物のひとりのカメラマンが調子に乗っててウザいです。 最初の焚火のドラマがちょっと良い感じですが。 肝心のモンスターですが結構バリエーションがあって楽しめます。 モンスターの出現パターンから、まぁホラーゲームのやりすぎなんだろうなという印象は受けました。 "バイオハザード(プレステ)"で"ハンター"という敵が追いかけてくる視点で見せる印象的なCGイベントがありますが、 この映画ではたぶんそれをやりたかったんだと思います。 まぁこの映画はC級モンスターパニック映画が三度の飯より好きな方だったら恐らくは心の琴線に触れることでしょう。 
[DVD(字幕)] 3点(2014-03-06 01:13:28)
93.  ある戦慄 《ネタバレ》 
未体験な戦慄を覚える 圧倒的なまでにトラウマな映画でした。 人々の腐った様を前半から見せられますが、 お腹がキリキリと痛むほど嫌な気分になります。 しかしこの"性格の悪さ"がよく人々の特徴をとらえていると思います。 これが病んだアメリカの肖像なんだと思いました。 ソリッドなモノクロ映像がなかなかいい感じです。 最初はイタいだけの人にも見える二人の迷惑者ですが、しかしだんだんと度を超えてこの二人が悪魔にしか見えなくなってきます。 隔離された特殊なシチュエーションの中で起こる 迷惑者二人によるある暴力はまさに異常でした。 その不条理さは観客の神経を逆立てます。 もしかするとファニーゲームの先駆けなのかもしれません。 人々の裏の表情をどんどん暴いていく面白さと、人々を追いつめていく緊迫感が素晴らしく、 社会派な感じもして面白かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-06 00:53:40)
94.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 
広大な風景と軽やかな澄んだ音楽と、元気に駆ける子供たちを見ると日頃のストレスがぶっ飛ぶ。 ただそういう癒し系映画ではないらしい。 ふとしたことで少年はある秘密を発見してしまう。 それは大人たちの秘密だ。 その謎を少年の視点で追っているところが良い。 子供の目線からみた大人の社会とか世間ってだいたいこんな感じだろうなっていうのが伝わる。 大人たちの事情があまり語られないのがまたミステリーな感じで良い。  素晴らしい自然の描写はその土地の気候を見事に描く。 ほんのり感じる幼女のエロスと濃厚な熟女の色気はなんだろう。 主人公は美少年であり、その少年からも色気を感じる一瞬がある。 ときに気候はその土地の人間を色っぽく見せる。  少年が穴の中にあるものを発見する場面がめちゃくちゃ怖かった。心臓が止まると思った。 この他にも緊迫感が張り詰める場面がいくつかあるのでドキドキした。 ただその緊迫の場面もごく自然にやってしまうのは監督スタッフの腕前なんだと思う。 少年は秘密の場所で天使と出会う。その不思議さが印象的。 天使が布にくるまって水を飲むシーンが映像としてなにか美しい。  子供の視点で描かれる物語の中で、 少年ふたりが大人たちに隠れた場所で秘密をもつというのはなにか性的な感じもした。  この映画はアルバトロスの予告で知ってスタンドバイミーと比較されてた記憶があります。 スタンドバイミーはまるで自分が少年の真ん中にいるような感じだったと思いますが、 この映画は少年たちをもっと遠くから見ているような感じがした。 子供の視点で描かれているのに遠い。この遠さは悪いのではなく、それが儚い記憶のようでなんとも良い。 「ぼくは怖くない」というタイトルの意味が分かってきたとき、 友情と勇気が素晴らしいものだと思った。 (2012年の感想)
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-05 23:43:33)
95.  ザ・ロック 《ネタバレ》 
カッチョイイしおもろいしもう最高。 クオリティーが凄く高いアクション映画だった。 ぶっ壊しまくりのカーアクションが超ワイルドで興奮する。 路面電車の運ちゃんがなんか笑える。 敵リーダーがジャスティスかかげてるのがなんかイイ。 軍人は狂ってるのが多いけど。 アルカトラズのロケーションも最高。 なんか男らしい。 音楽はテレビとかでたまに聴くけどめちゃカッコいいし。 ショーン・コネリーはあいかわらず渋いし、 ニコラス刑事は面白くて親しみやすいし、 アクションも動きがあってギリギリで 全体的にとても良かった。  それにしても余計な話、人類史上最悪の兵器がトイレの芳香剤にも見えてしまったのは僕だけだろうか。
[DVD(吹替)] 8点(2014-03-04 23:03:22)
96.  猿の惑星 《ネタバレ》 
当時の人々に衝撃的な結末を突き付けた名作カルトSF。 古いSF作品であるが、いろいろと迫力がある映画だった。 猿の特殊メイクは当時としてはかなりすごかったと思うが、 今見てもなかなかユニークで手の込んだものだと分かる。 この映画にあるある種のトラウマは人間の真実を的確についているものだと思う。 猿の世界は人間の歴史の見事な縮図であると感じた。 人間狩りの迫力はなかなか見ものだった。 今さら感がハンパないが改めてみると新たな発見や気づくことが多い。 野性的な人間やこの管理社会の様を見ていると何かムラムラとしてくるのは自分だけだろうか。 いくらネタバレしていても衝撃を受ける最後はまさに伝説の名場面といえる。 人がなぜあんなに大勢いるのに言葉を失うまでに退化したのかがよく分からなかったですが、 もし科学的な矛盾があっても全然ぶれない軸がこの作品にはある。
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-03 21:44:04)
97.  ジョニーは戦場へ行った 《ネタバレ》 
ジョニーは戦場へ行った(ピース)は最高の反戦映画である。 戦争の負う暗さを描き、また一人の人として生きることの尊厳を描いた。 戦争映画というと国単位の大きな視点で描かれたり論じられたりすると思うが、 この映画は一人の負傷者の視点で淡々と語られることでリアルさというか深刻さがかなり伝わってくる。 ジョニーの若き青春時代の夢は美しいカラーで描かれるが、 軍事病院での彼は暗いモノクロで描かれる。 この大胆ともいえる表現方法は、主人公のおかれる極限状態を的確に伝えていて、 原作者ゆえにここまで的確な表現になったのだと思う。 全てを失ったジョニーをモノクロ映像が見事に伝えている。 またこの軍事病院でのジョニーの姿は、多くの人が味わう苦境や不遇の時代の絶望感と通じるところがあって(彼ほど過酷でないにしろ)共感できる部分もあると思う。 ジョニーの夢は変な感じがして、とても内面的な感じで面白かった。 かなり衝撃的な作品であったが、暗闇にいても必至で生きる光を見出そうとする彼の姿は感動的だった。
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-02 18:12:00)
98.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
かなり最悪な映画でした。トラウマ映画かもしれません。 発想はちょっと下らないけど大胆で、なかなか奇抜な映画でした。 内容はマッドドクターが人をさらってムカデ人間に改造してしまうというもの。 このマッドドクターというのがとても怪しくていいです。 犬の写真を眺めるドクターの異様さ、注射するときのドクターの恍惚感はなかなかイってます。 この映画で最高に雰囲気が出ているのはドクターが被験者たちに手術の説明をする場面です。 そのアンダーグラウンドで危険な感じはある意味で名場面だと思います。 それにしても被験者の一人は日本人ですかw さらに男を先頭にして何が楽しいのか分かりません。美女を先頭にしたならもっと評価できたのに残念です。 日本人を先頭にしたのは「コミュニケーションできない状況を作った」のだとか。  結局この映画を考えた人の目的って「美女に自分の肛門を舐めさせたい」とか「糞を食わせたい」だけのような気もしますが。 前半はシリアスに淡々とプロセスが描かれていてなかなか良かったです。 中盤では下らなくて笑える場面もあります。 結末はちょっと後味が悪いです。 普通、最後尾まで栄養がいきわたらないことくらい博士なら分かるでしょ。そういうバカっぽさもこの作品の面白さなのかもしれません。 最悪な展開の中で二人三脚のような一体感と支え合いの気持ちが出始め、さらに人間として生きる尊厳まで見えてくるのは面白かったです。 最悪な映画なので不要な人は避けて通るべきだと思いますが、恐怖映画やゲテモノ映画が好きな人なら漏れなく見てもいいかもしれません。 ただ、この映画にはかなりの衝撃とある種のパッションはあったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-02 18:06:12)
99.  屋敷女 《ネタバレ》 
噂になるだけのことはあります。 まさにトラウマ映画というコアなジャンルの頂点。 生理的な不快さがホラーであるならこの映画はホラー映画の頂点。 とにかくグロい。 ゴアあり、サイコあり、生々しさあり、とホラー三点セットがそろってる。 それにB級ではない。 B級ではないところでグロいのをやるのが凄い。 考えてみればB級Z級映画こそ安易といえるハッピーエンドや中途半端なバッドエンドを持ち出す。 この映画はそういうのではない。 生々しい暗さが重く後味として鑑賞後に残る。芸術とさえ感じるとは言い過ぎか。 美と酷、生と死、これらの混在が終わりを深いものにしているのか。 この映画のホラーとしての評価点は脳のダメージまでもホラーとして怖くやってること。 このサイコ女はどんなホラー映画にも出てこない不気味さだ。 不条理な狂暴さがホラーというジャンルにおいて素晴らしい。 そしてこの女のゴスなファッションスタイルがナイス(個人的にサイレントヒル3(TVゲーム)のクローディアを終始思い出した)。 この作品はホラー映画にあるべき狂気というものがしっかりとしている。 部屋の照明が不思議な雰囲気を出す。 音楽は時にメランコリックに美しく、時に奇妙な電子音が箍の外れた狂気を彩る。 ホラーへの妥協が生む明るさも一切ない。 愛憎の切り替わり、モンスターの切り替わり、強さと弱さの切り替わりがあって面白い。 母性本能の強さと、自衛本能の強さと、赤ちゃんってスゲーなーってのと、女って怖えぇ。 マっジで胎教に悪い映画だなと思った。 それに僕は先端恐怖症の人も見ないほうがいいと思う。 (2012年の映画メモより)
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-02 18:06:01)
100.  グレイヴ・エンカウンターズ2 《ネタバレ》 
正直かなりガッカリした。 1の恐怖を返してほしい。 多くの映画でもあることですが、1作目は方向性の軸がしっかりしてるのに 2作目はアドベンチャー要素やファンタジー性が増して本来の面白さがブレることがある。 この映画はまさにそれだった。 本来描くべきことから逃避した結果だと思う。  前作のファンなら変化球よりも直球を求めるんじゃないかと思う。 少なくとも僕は前作のような直球の恐怖と絶望感を求めていた。 前作も最後は気に入らなかったがこの続編ではその気に入らない点が 多く引き継がれているみたいだった。  それから「迷路には法則がある」って、"ソウ"や"キューブ"じゃないんだからと思う。 「法則性」は「恐怖」とは真逆だ。 同ジャンルに蔓延気味なソリッドシチュエーションの悪影響が出てしまったみたいだ。  やっぱりアジア系の人が真っ先に死んだ。分かり易すぎ。  ガッカリの内容だったのでしょうもないツッコミでもしてみる。 真実だったら映像処理なんて加える必要ねーだろ。  方向性に困ったらすぐに陰謀論に結びつけないでください。  エレベーターは思い切ったことしたけど、思ったよりも成功してたと思う。 小児病棟とかめちゃ不気味だったし、追いかけてくる少女はかなりクリーピーだった。 貞子みたいなやつも出現シーンはかなりキテたけど、あの首の傾げ方はないわ。 退屈な場面が多かったけど、それでもお化け屋敷の展開はちょっとエキサイトしたので+1点。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-23 23:46:19)(良:1票)
010.12%
170.86%
2334.07%
3627.64%
4566.91%
58710.73%
69211.34%
715218.74%
820925.77%
910112.45%
10111.36%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS