81. 首(2023)
KADOKAWA配給で北野監督が帰ってきた。映画館で見なければいけないに決まってる。 IMAXで着座。四方八方迫力満点である。 武軍団(映画version)の同窓会のような顔ぶれにこれまた悪の武将達。学校では教えてくれない織田信長、徳川家康、さらに明智光秀たちの黒い野望が交差する。 本能寺の変はありきたりな題材だが北野監督の世界観と見事に融合。コメディ要素の小ネタも挟みつつ腹黒い悪の限りでらしい作りだなと思いました。 ストーリーはある程度決まりきってるので正直賛否あるなって作品ですが堪能はできました。 [映画館(邦画)] 6点(2024-02-24 21:47:25) |
82. 鬼畜
《ネタバレ》 自分の生まれる前の作品で、男衾駅とか川越駅とかいろいろあって馴染みあった舞台でした。 東京タワーも街並みも昭和感たっぷりだけども 自己中心的な人間をフォーカスすると時代に関係なく醜いに尽きる。 経済的背景があったとはいえ命が軽すぎる。 ネグレクトとか虐待とか、捨てた母親も親父もお梅も鬼。まさに鬼畜の所業。 利一の親父拒絶のラストは本当可哀そうだった。こうして非行に走ってしまうんだろうな。 複雑な感情を抱かせるメッセージ性が強い問題作。だが、おもしろい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-07-28 23:56:39) |
83. Ray/レイ
《ネタバレ》 レイ・チャールズとスティーヴィー・ワンダー間違えてました。 なのでジェイミーフォックスがどこまで彼に近い演技したかもわかりません。 昔の洋楽は特に疎いのでお許しください。 天才なうえにアドバンテージを物ともせず 女やらドラッグやら活力は凄かったですけどね。負けてられないなというのは少しでも思いましたよ。 弟の件はかわいそうだったなー。そこは切なかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-27 23:37:54) |
84. リトル・シングス
《ネタバレ》 豪華役者の演技合戦にも関わらず日本では未公開とのことだ。 それは内容も見れば一目瞭然だろう。 ラストは渋く「そうきたか~」 どんでん返しとかそういうのでなくて。 よくある猟奇サスペンスのような緊迫する展開だが犯人を見つけることが本作の最終的な着地では無いのだろう。 一見、消化不良だがクライム調の人間ドラマと切り替えればしっくりくる。 刑事の失意と葛藤を垣間見るには十分なラストだ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-25 16:25:02) |
85. 犬神家の一族(2006)
《ネタバレ》 1976年版犬神家はノスタルジーで昭和初期のおぞましさ、古き良きBGMを掛けた迫りくる恐怖が緊緊と伝わってきたが 現代版は小道具から演出、演技まで安っぽくて軽い。なにより怖くないのである。 また、金田一は同様に石坂浩二が務めるが、前作のほうが若くて味がある。 深田恭子の細い眉毛を見て昭和22年設定は無理があると早くも序盤でクオリティの低さを感じてしまった。 比較されるのがリメイクの宿命。 今回は完成度は低く、価値を見出すのが難しいです。初見なら1976版を見るべきです。 [地上波(邦画)] 4点(2022-07-22 16:50:31) |
86. アウトポスト
《ネタバレ》 峡谷のど真ん中に前哨基地とはなんて危険なんだ。 脆い防御なうえに警戒心も戦場と比べると薄い。おかげでターリバーンの猛襲撃を受けることとなる。 ここからの攻防は米兵の戦いです、それを見たいんだって感じでやられもするが、ぶっ放す。 狭い空間で横に広がらないし、気持ちが高ぶる戦争背景も特にないが、期待通りの骨のある激戦でした。 スコット・イーストウッドは後から知ったが、なかなか渋い主演だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-18 23:57:11) |
87. ノマドランド
《ネタバレ》 暗いし、孤独と貧困が隣り合わせの味わい深い描写だが、 決して悲観じゃない。 車上生活に気ままさと自由がある。 時にはコミュニティを形成し、助け合うこともできる。 経済的苦境から止む無くではあるとおもうが、ノマドたちは明日へ一生懸命生きている。 映画として面白いとは言えないが、 フランシス・マクドーマンドの演技は素晴らしいし、 社会背景が起因する多様な生き方は学ぶことあり。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-16 23:08:36) |
88. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 最後の車爆発シーン,もみくちゃにされ服破れた教師が逃げていく。 体罰がお得意の聖職者がそんな弱くていいのか。 ダニエルとメロディの幼きながら純粋な恋をすっ飛ばす滑稽なラストでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-07-15 18:26:04) |
89. オールド
《ネタバレ》 若返るとか不老不死とかその類はあるけども。 老いていく謎のプライベートビーチ。 そそられるものはある。 シャマラン映画は落ちを期待したくなるのだが、刺激が少ない在り来たりなオチだった。 製薬会社の臨床試験とはやや冷めた。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-07-11 18:55:57) |
90. ラリー・フリント
映画そのものは面白くなかったですね。 実業家としての成功は力だと思うが、ポルノ帝王のパーソナリティはほぼ想定内。 ラリー・フリントの魅力に刺さるものは特に無かったです。 若いノートン弁護士の自由の表現については聞き入ってました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-07-10 23:31:46) |
91. アリー/スター誕生
洋楽は詳しい方じゃないけど、レディー・ガガは好きです。 よくSpotifyで聞いてます。 圧倒的な歌唱力と奇抜なパフォーマンス。それは本作でも十分魅了される演出でした。 歌い続けることで何をもたらすのか。最後の悲劇は。カートコバーンの影響もろですね。 紆余曲折あってレディーガガやクーパーにキャストが決まったかもしれないが 個人的には疑似的アリーより、伝記のほうが説得力あったと思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-07 18:13:30) |
92. クライシス(2021)
《ネタバレ》 クライシス=麻薬性鎮痛薬によるアメリカの社会的危機。 単純な麻薬の密売犯罪ではなく、合法なのがミソで一般人にも手が届きやすい、流通しているものだそうだ。 オピオイド流行によって人生の歯車が狂った人たちのストーリーが並行して進んでいく。 麻薬警察官、息子の死の真相を追う母、大学教授。 日本では馴染みが薄く社会派という点では共感できる部分は少ない。派手さは無く地味。 ハッピーエンドで収まりがマイルド。 スリラーとしてはありがちな部類で平凡です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-06-29 11:54:19) |
93. ホテル・ムンバイ
《ネタバレ》 テロを題材にした社会派映画は欧米中心で観てきました。 インドは文化もコミュニティも新鮮です。 あたりまえですがテロ事件って平和な日常の中で突如悲劇に見舞われるわけで、予知できるものなら事件にはなりません。 前触れもなく何が襲ってきているのかもわからず、パニックを起こして、そこがたまたまホテルで、ホテルマンはお客様を守るか自分の命を守るかマインドが試されるわけで… 逼迫した状況で人は人間性を試されますが、今日この場で初めて会った人と手を取り合うのか、立ち向かうのか、蹴落とすのか。 凄惨さと人間のリアルな心理が絶妙に描かれてました。 怖さはありますが、目を背けないためにも世に発信すべき映画だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-28 12:12:54) |
94. ミシシッピー・バーニング
《ネタバレ》 KKK白人至上主義を題材にした代表作。 人間同士、こんな憎しみ合わなければならないのでしょうか。 皮肉にも自由の国・アメリカは黒人奴隷制度を都合よく利用してきた苦しみで成り立っています。 アメリカ南部の悪しき風潮には反吐が出ます。 ジーンハックマンと若きデフォーの熱演にも注目。 中々反りが合わない二人だが、負の歴史に真っ向からぶつかり、 人種差別主義者と対峙するときは排除に力を結集する。 敵がこんなに憎いとより痺れますね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-27 14:20:00) |
95. 1917 命をかけた伝令
《ネタバレ》 戦場のリアルな緊迫感を体感。 綿密に計算した絶妙なワンカットワークによる視点でまるで自分が戦場いるかのような臨場感を醸し出す。 第一次世界大戦は他の紛争に比べると疎いが、背景やドラマ性よりも2人の任務の過酷さを徹底的に描いている。 見応えは十分でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-26 21:32:21) |
96. 13時間 ベンガジの秘密の兵士
《ネタバレ》 世界で最も危険な場所・ベンガジ。 外交官が実際に殺された領事館襲撃事件。 緊張感も走る中、秘密裏GRSの立ち位置と人間臭い正義感の駆引き、ドラマ性よりも事実に忠実、銃撃の派手さがゲリラ戦の壮絶さを物語る。 全体通してクオリティ高かったです。 終始引っかかるのは領事館が攻められた反米の理由。 事の発端を描いていればより響きやすかったかも。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-06-24 19:37:12) |
97. 21ブリッジ
《ネタバレ》 マンハッタン摩天楼を舞台にしたクライムアクション。 いや、21本のブリッジ封鎖と名乗るほどワイドではない。というか橋一本すら出てこない。 そこは重要ではないだろう。 至って王道な展開で四方八方汚職だらけ、敵を見失うほどだが、デイビス孤軍奮闘。 あっと驚くようなスリリングさはやや欠けるもののそれが分かり易く良かったりする。 J・K・シモンズの汚職警官ははまり役ですが、 チャドウィック・ボーズマン力強い演技でしたが、がんで亡くなったんですね… 相棒シエナ・ミラーとの絡みも要注目で、キャストも見どころです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-06-23 16:44:23) |
98. モンタナの目撃者
《ネタバレ》 昨年の山火事で仲間や男の子たちを救えずトラウマを払拭しようと奮闘。 男勝りでタフな役柄もアンジェリーナジョリーが美しく演じる。 退屈はしないので面白かったが、以下の点があと一歩だった。 ・山火事と殺し屋は少々ネタを詰め込みすぎ ・オンリーザブレイブのようなリアルな山火事では無いのでヒリヒリ感はない ・握った情報が何かは明かされず ・殺し屋兄弟は不意打ちくらったり殺されたり詰めが甘かったりとショボさが目立つ [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-06-12 23:58:28) |
99. マイアミ・バイス
《ネタバレ》 特捜刑事マイアミバイスはよく知らんです。 映画の感想だけ述べれば… さすがのマイケル・マン監督。雰囲気や臨場感づくりは長けているが 話の展開は在り来たりでこの手のアクションが好きな人は見慣れてるはずです。 マイアミのビーチや商工業の夜景の美しさが印象的だがカッコよさばかり先行して仕事より女とボート遊びって感じ。 潜入捜査も駆引きの緊張感やスリリングさが足りない。 また、チームで動いている分、相関が広く浅くなったので個性あるコリンとフォックスを活かすのならば最初から最後まで二人にスポットあてたほうが躍動があった気がする。 2人は華やかだが、コリンは黒髪短髪派だな、私は。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-06-10 13:43:06) |
100. クワイエット・プレイス 破られた沈黙
《ネタバレ》 これで終わり?って終わり方でした。 確かにアボット姉弟は親父がいなくなって勇敢で逞しくなった。 消化不良な感じはあるが、無音の恐怖の世界観は十分で続編があれば架橋作品としてより評価できそう。 あと、クリーチャーに進化なかったですね。 てっきり親ボスとか出てくるとか期待しちゃいましたが変化なく。 前作でも述べましたが、聴覚が異様に発達しているだけで、知性は皆無。 捕食はしていない。音が鳴る場所で闇雲に狩るだけ。このクリーチャーが侵略者なのか、宇宙人が離した猟犬なのか、目的は何か… 謎は深まるばかりだが、ネタバレしてしまうとこのシリーズの魅力を大きく削ぎ落すことになりそう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-06-09 09:06:49) |