81. ちはやふる 上の句
《ネタバレ》 序盤は全く面白く無い。広瀬すず演じるちはやは設定がアニメすぎて現実感が皆無。 太一君と新君も幼少期も現在に至っても、なんかわざとらしく思え 今ひとつ現実感を感じる事が出来ず退屈で時間が長い長い。 ただ、最後の大会の机君のくだりと決勝はそこそこ楽しめました。 せっかくここまで見たのだから下の句に期待しつつ。 [DVD(邦画)] 6点(2017-04-17 01:18:32) |
82. パプリカ(2006)
評価が難しいですね。表現としては嫌いな部分と好きが混在している感じ。 内容としては目新しさは感じなかったかなぁ。これを実写で世界観を壊さず表現できていれば 凄いと思う事でしょうが、アニメだとどちらかと言うと少し古い印象・・・といっても もう10年以上前の作品。どちらかと言うと芸術品。芸術品の感想を言うのはどうも苦手で。 パプリカと時田君の声が超有名所の声優さんでしたが、代表作の綾波とアムロとは違うものの コナンの灰原とドラゴンボールのヤムチャの印象に近い感じで 絵と声が浮いた感じ、慣れるまでなんとも言えない違和感がありました。 [DVD(邦画)] 5点(2017-04-16 18:19:28) |
83. 嫌な女
黒木瞳さん初監督作品だったのですね。知らずに見ました。 ネットでは黒木さんの取り方が酷評されているようですが、カット割りや撮影法など素人が語る技術論ほど 寒い物はないと思って居る、素人の自分には別にどうでも良いことですね。 もちろん、この映画(監督)の、このアングルからの取り方が好きといった個人的な好みを否定する気はありません。 で、この映画の内容としては・・・。結構面白く楽しめる内容でした。 キャラクターが立っていて見て居て飽きません。棘もあるがほんわかもしている。 ただもう少し強い結末が欲しいね。見た事を忘れてしまいそうな作品なのが少し残念。 [DVD(邦画)] 6点(2017-04-16 18:15:51) |
84. タイムライン
《ネタバレ》 見終わってみれば疑問だらけです、タイムトラベルの話を楽しむというよりは 現代人が戦乱の世に突然おいてけぼりにされたらどうなるかと言う話に近い。 弓の怖さと石は迫力ありましたね。しかし、この映画が公開された2003年以降に 様々なSF映画が出来ていますので、唯一の見所はそれぐらいと言った所でしょうか。 [DVD(邦画)] 4点(2017-04-11 23:45:43) |
85. リップヴァンウィンクルの花嫁
《ネタバレ》 長時間の映画ですが一気に見ることが出来ましたが・・・。 しっかりしたシナリオですが、同時につかみ所が無い話しでもある。 たまに超大作の夢をみて、あの夢何だったんんだろうと朝起きた時思う事があるがそんな話を見たような印象でした。 黒木華もCoccoも綾野剛も全員現実感がない人間たちだからかもしれません。 自分の生き方を見つけられず流され生きる黒木華は不幸も幸せも廻りの環境に与えられ ゲスで軽薄な綾野剛は金の為なら黒木華を不幸にもするが同時にフォローも忘れない誠実さの矛盾は 自分の為だろうか。Coccoは満たされぬ思いを金に置き換えて綺麗なまま死ぬ事を選ぶ。 どの登場人物も現実味がなく矛盾に溢れているが、それが不思議と見る者を引きつける魅力がある。 結婚式の代理のように、皆どこか演じながらこのかりそめの世界を生きて居るのかもしれない。 Coccoの死で綺麗なまま幕引きせずに親のシーンまで入れたのは良かった。 脱いだのが良いとかではなく、自分の世界に生きたCoccoは親に理解されず否定されながらも それでもやはり親の心の中で生きて居たと言う事だろうと思った。 [DVD(邦画)] 7点(2017-04-11 01:09:34)(良:1票) |
86. 俺物語!!
《ネタバレ》 序盤は話の展開も予想が出来るし、猛男のキャラクターの強さから話が一本調子で このまま最後まで行くのかと思うとダレるかなぁと思って居たのですが 以外とそんな事はありませんでした。喜怒哀楽のバランスが良く展開されて良い出来でした。 [DVD(邦画)] 7点(2017-04-09 23:44:01) |
87. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 アウシュビッツのガス室もどこまで信憑性のある話か検証する事すら許されない この世界でシンドラーのリストがどこまで実話なのかは分からない話ではあるものの。 単純に物語りとして良かったと思える。シンドラーは自ら進んで助けようとしたと言うより 本人の意志を越えてそうする事に逆らえなかったのだろうと思わせる所。 単純な善に命を注いだ人間として描きたくなりそうな物だろうが 偽善の中にも善はあり、また善の中にも偽善はある。最後の所で何を選ぶ人間なのかで その人の価値が決まるのかも知れない。自分は彼のような決断は出来ないだろうな。 [DVD(吹替)] 7点(2017-04-09 23:28:12) |
88. アオハライド
《ネタバレ》 原作未読、予備知識ゼロでの鑑賞。 今時の若者や女子がキュンキュンするような物でも見てみようかなと興味本位で鑑賞。 いやはや何とも。まず、最初に気になったのが双葉役と洸役を何故あの二人にしたのか 本気で疑問しかない。本田翼は別にブサイクと言う訳では無いが こういった青春映画やるには透明感がなさ過ぎる。もっと酷いのが東出昌大。 高校生ってさすがに無理ありすぎだろ。どう頑張って若く見立てても 新卒のサラリーマンぐらいのオッサン具合。こちらもこの役だったら もう少し尖った繊細さがあるような美男子じゃないとつじつまあいません。 別に顔は悪くないのでしょうが、この役で見るとただの生意気勘違いブサイクにしか感じない。 演技が下手で顔にアホがにじみ出てて繊細さの欠片もない。 こういうのはキラキラしたものを見せてナンボじゃないの?映画にする前から配役で終わってるよ。 これだったら、まだ中学時代役の子二人の主演の方がまだマシだったんじゃないの。 少なくともこれ以上悪くなりようが無いわけだし。 ストーリーの方も何ともね。中高生のお子ちゃまが、母親の死に責任感じて 自分の未来を閉ざすとか。もうアホかと。まだ自分のせいで事故死や自殺したと言うなら 分からんでもないが、病死でしょう。それをいつまでも責任を感じてグジグジと。 気色悪い男だわ。とりあえずドタキャンしたなら最初に謝れよ。人として。 修学旅行を勝手に抜け出して母親との思いで巡りで、それで許された気になるとか 今まで何を悩んでたのか。単純脳ですなぁ。 [DVD(邦画)] 3点(2017-04-06 23:42:56) |
89. 起終点駅 ターミナル
《ネタバレ》 なかなか良い感想が出てこない。雰囲気は良くできているとは思うし タイトルより後は話は丁寧で深みや味わいがあります。じっくり見るのに丁度良い。 春に見るより晩秋に見るのがよさそうな映画。 でも、タイトルが始まる前の尾野真千子が何故そうしてしまったのか・・・。 原作を見ればスッキリするのかもしれないが、映画ではそれに触れていない。 佐藤浩市も恐らくは苦悩し逃げ込んでやがて答えが見つからず 考える事も向き合う事も辞めたのかもしれない。勝手にそう思った。 学生運動や男が残したと言う薬に意味深な言葉の数々、ネイルなどが意味ありげな余韻を残す。 多分本当にそられらに意味がある事が重要なのではないのだろう。 また中村獅童の最後のつぶやきも、彼は彼で色々な出来事があって、ああやって 佐藤浩市の元に通ってるのだろうと思うと、彼視点のストーリーを想像すると これはこれで感慨深い物がありそうだ。 また様々な事を拒絶している佐藤浩市が唯一料理にこだわりを見せるのは 命を頂くと言う事に向き合っているのかと想像してみたり。 しかし映像で美味しそうな物を一杯見せられると何か食べながら見たくなる。 夜中に見るにはちょっと注意が必要かも知れない。 [DVD(邦画)] 7点(2017-04-06 00:39:51) |
90. セーラー服と機関銃 -卒業-
《ネタバレ》 この物語に最初からリアリティなど微塵も求めては居なかったが 予想を超える酷さと何とも浅い話でした。 今の時代にやるのだから少しはリメイクしなさいな。また配役がどうにもね。 長谷川博己はヤクザ役を背負い切れて居ないし、橋本環奈に至ってはもうキャラにメリハリが無く キーキー言ってるだけでまぁ酷い出来だったね。 脚本的にも、策も無ければ覚悟も決まって居ないのに無鉄砲に乗り込んだあげく 返り討ちにあって仲間を無駄死にさせるという。それも一度ならず二度までも。 そんな組長さんは何事も無かったかのように無事高校卒業でおめでとうって・・・。 [DVD(邦画)] 2点(2017-04-03 23:42:31) |
91. クワイエットルームにようこそ
コメディのセンスが自分に全くあわない映画でしたね。 私にはこの作品で何を描きたかったのかよく分からなかったね。 シリアスでもないしコメディ部分でも笑えない。というか 中途半端にコメディを出すから、話にリアリティが無くなり軽薄に感じる。 コメディで行くならそれで行ききってくれないとね精神病患者を おもしろおかしく描写されたものを笑い飛ばそうと言う気になれない。 [DVD(邦画)] 3点(2017-04-02 23:42:22) |
92. ピクセル(2015)
アイデアは大好きなのだが、コメディとしては笑えないし SFとして見るには見応えがない。話に盛り上がりもなく退屈な映画でしたね。 吹替で見たのですが柳沢慎吾の声がキャラにあっておらず残念でしたね。 [DVD(吹替)] 3点(2017-04-02 23:26:10) |
93. ヒックとドラゴン2
最近これを見るために前作を見返しその出来の良さに改めて感動していました。 満を持してこの作品を見たのですが。前作の完成度の高さとは違い期待を裏切る出来でした。 この結末は嫌いじゃないし、良い部分もあったが、それ以上につまらないと 感じる部分も多く、第一作目のヒットにつられて作った続編がつまらない 典型的なパターンなのかなと。前作の世界観を守り世界を広げてスケールアップする事が 目的化し、映画として何を描きたいか話の軸が弱い。 だから母親の再会も父の死も軽薄な出来事に感じてしまう。残念。 ヒックとドラゴン3も公開されるようですが日本で劇場公開があるかどうかは分かりませんが、 この出来なら劇場では見なくていいかと・・・。 劇場版も2017年公開予定から経営難により2019年まで延期されたようですので 本当に出るのかどうか分かりませんが、次は話の完成度が高いものを期待しています。 [DVD(吹替)] 5点(2017-04-01 00:43:14) |
94. 川の底からこんにちは
この作品自体が中の下の作りです。ここまで見やすい作りなのですから 吹っ切れる切っ掛け、それを見たババァの反応、会社を建て直す過程などを もう少し丁寧に作れば、もっと面白い作品になって居たかも知れない。 でも、それをしないのが事こそがこの映画の魅力でもあるのかな。 [DVD(邦画)] 4点(2017-03-31 00:45:27) |
95. 青天の霹靂
《ネタバレ》 描写のしすぎでダラダラ時間をのばしたり、色々詰め込もうとして話が長くなったりせず 無駄が無くて良いですね。ベタでシンプルな物ほど作るのが難しいと思うのですが。 凄く良かった。感動しました。タイトルへの誘導と出し方。ビンタの自身のネタを仕込む所も。 また設定を芸人ではなくマジシャンにしたところも良かった。最後のマジックのシーン。 鮮やかでしたね。ただ欲を言うと次回作があるなら、もうちょっと ストーリーにひねりや凝った物で完成度の高い物か話に深みがある物などにも挑戦して欲しい。 そう次回を期待させる出来の良さでした。 [DVD(邦画)] 8点(2017-03-30 00:18:38) |
96. ローリング
《ネタバレ》 ん?どういう事?と思わせたオープニングの掴みは良かったが本編は少々退屈。 元教師のナレーション解説がくどくて鬱陶しく感じる。コメディ映画と言っても爆笑を狙う映画ではなく ちょっとだけ口角が上がるか上がらないかの微妙な面白さを狙ってるのでしょうかね。 かといってシュール笑いでもなく、独特の世界観があり。 それにハマるかハマらないかで評価がが分かれそうですね。 [DVD(邦画)] 3点(2017-03-29 14:30:47) |
97. さようなら
《ネタバレ》 アンドロイドと俳優の競演と言う事で興味本位がてら見てみましたよ。 つまらなそうだな~と言う直感を全く裏切ることない映画でした。 原発事故で日本に住めなくなり、日本人が難民となり海外に移住し 皆居なくなるが、優先順位の低い者は後間回しにされ死んで行くという話なのだが、 まぁほとんどが無駄な時間です。テープ代もバカにならないでしょうから もう少しコンパクトにすればいいのにと思う物のそれやっちゃったら この映画には何も残らないので。無駄を楽しむ映画でしょうか。 突っ込み所はあるのですが、その気力すら湧いてこない。 ただ、アンドロイドは思いのほか良かったですよ。 たまにはこういう映画も見るのも悪く無い物ですが、点数を付けるなら せいぜい2点でしょう。最後まで眠らず見れた自分を褒めたい。 [DVD(邦画)] 2点(2017-03-28 01:05:58) |
98. 少女たちの羅針盤
《ネタバレ》 うーん。まず安っぽい青春ドラマが映画としてつまらない。演出がクッソ寒い。 成海璃子のキャラクターがいかにも。書道ガールに通じる臭さが苦手。 噴水で水掛け合ったり、携帯に無理矢理電話入れたり、貧乏な子が出て来たり 厳しい先生との軋轢に、親の反対に、青春の叫びありで、もうベタな演出のオンパレード。 素人演劇が書きそうな脚本で、背中ゾワゾワもんで見てられないわ。 それでも、ミステリーパートがある。何かをやってくれるかもしれない! そんな淡い期待はあっさり打ち砕かれました。 [DVD(邦画)] 3点(2017-03-28 00:48:05) |
99. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 リアルだと前評判が高かったので楽しみにしておりましたが。 良くも悪くもアニメ原作の無いアニメをそのまま実写でやっただけの印象ですかね。 昔のガイナックスはもとよりサンライズなどによく見られるような 宇宙系のロボット系アニメなどの演出を先の大震災の時の政府の対応を参考に 焼き直ししただけの印象。あまり意味のない説明不要の専門用語の羅列、かつ展開を早くして 見て居る者が理解しているかどうかは関係なく話は進むが、それで話が破綻まで行かないのは ある意味たいした物で、その辺り過去の作品作りの手法がいかされているとは思う物の 内容的には実写だから評価されたような物で全く同じ内容をアニメでやってたら、 目新しさはなく、たいして見向きされなかった作品になっていた事でしょう。 庵野さんは特撮をやりたかったのでしょうか。新劇場版ヱヴァンゲリヲンQの時も 関連で「巨神兵東京に現わる」なんて特撮をやって特撮展を開くぐらいですから。 しかし、ゴジラに壊された家の内部の動き、車の動き、体当たりした電車の動きが 物理的動きでいうとリアル感がまるでない。逆に映像がリアルになっているだけに違和感がある。 違和感を無くしたければフルCGで作ればいい、特撮と言うジャンルなのだから 多少の違和感があって良いと言う考えもあるのかもしれないが。 特撮マニアではない自分には、その辺のさじ加減や有り難みが良く理解出来ず 少しチープに見えてしまうかな。 内容的にも、この国の仕組みやあり方自体はある意味リアルだったとしても 展開やシナリオにはまるでリアル感は無く。 皆さんに酷評されている石原さとみさんがある意味可哀想に思えてしまう。 またゴジラにそれをやられちゃったら日本や世界が終わると言うような話しがなく ゴジラの行動に山場がないのでゴジラの行動、展開にまるで緊迫感が足りない。 ゴジラとの戦いと言うよりアメリカに核を使わせない為の話に終わっていて全く面白く無い。 政治的な内容部分を削って全く倒せないゴジラvs人類の知力の話にしてくれた方が 面白そうに思えて残念。凝固剤の投入方法も、都合良く横倒しになったゴジラの口に ポンプ車で直入れって…よくゴジラ君がおとなしく飲んでくれましたね(笑) まぁ少し酷評しましたが私は過去のゴジラなども好みではないので、それと比べれば 何倍も面白かったし見やすかった… しかしそれでも庵野さんにはもっと凄い事をやって欲しかったと言う願望がある。 いつものように期待だけが高まって、いつものように肩すかしを食らう感じですかね(笑) それでも今までの日本にない物を生み出し続けようと言う姿勢の庵野さんだからこそ、 裏切られてもまた期待してしまうのですが、逆に言うと日本の他のクリエイターは 何をしているのかと問いたい気もする。続編も睨んだ終わり方だったので 今度は政治の話だけでなく緊迫感で手に汗握るような物が見たいなぁ。 [DVD(邦画)] 6点(2017-03-27 11:41:46) |
100. インサイド・ヘッド
《ネタバレ》 やられました。この作品は秀逸ですね。 少女の物語は他人から見れば、さほど複雑ではありません。転校により過去から 新しい環境に移り住む過程を描いただけの物語ですが、子供の頃の微妙な心理を 1本の映画にしエンターテイメントにしてしまう発想と手腕に脱帽です。 脚本の好みで言えば、ヨロコビとカナシミが司令部に戻る旅の序盤が 戻れそうで戻れない所が少々じれったいのですが、その感情たちの別世界の冒険が 実際の少女の微妙な感情と成長と言う全く異なる世界を、互いに邪魔する事無く 自然とシンクロさせて居る所が見事です。少女の方が感情の存在を意識しすぎたり 感情側が少女を動かしすぎてもこの話が架空の物語になり興醒めしてしまった事でしょうから。 子供の頃のキラキラした心や、思い出がいつの間にか消えて居たり思い出せなく なっていく過程が悲しくも成長である事を感じさせる。素晴らしいですね。 人の頭の中を映像化するというアイデアが出たとしても人の心や記憶の仕組みは 複雑で簡単では無いだろう。それを見事に具現化しただけでなく、 子供から大人まで楽しめるようコミカルで夢のある世界で描ききる 制作者達の力に関心させられるばかりです。時間も長くなりすぎず良いですね。 [DVD(吹替)] 9点(2017-03-26 08:18:41)(良:1票) |