81. ブラッドショット
《ネタバレ》 単純にできている私は、まんまと騙されてしまった。 そっかあ。そういうことね。 殺されたはずの妻が実は生きていて、私たち別れたのよと告げるシーンは、予想できたとは言えなかなか面白かった。 でも、義足と義眼の仲間二人はそんなに悪党にも見えなかったのに、突如レイの命を狙う豹変ぶりについて行けず。 そして、エレベーター上で繰り広げられる猛スピードの格闘アクションにも目がついて行けず。 速さは伝わってくるんだけど、熱さが感じられないから、ちょっと消化不良。 ヴィン・ディーゼルの滑舌が少し気になったのは、体を酷使しすぎて劣化したという演出だろうか。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-27 22:23:47) |
82. 昼下がりの甘いパイ
《ネタバレ》 テレビドラマを観ているような気楽な作りなんだけど、それが逆に良かった。 主役の二人も嫌味が無くて好印象。 脇を固めるパイ屋のウェイトレスも、同僚の看護師の女性も、ズケズケ言うんだけどあったかくていい感じ。 義理の妹役とその彼氏がちょっと浮世離れした美男美女なんだけど、この二人も重要な役回り。 「自分のためのリストは?」なんて大事なことに気づかせるあたりはグッと来た。 亡き夫の為でなく、自分のために乗ったバイクでしっかり彼の元に辿り着いてハッピーエンド。 佳作。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-22 09:09:26) |
83. トゥモロー・ウォー
《ネタバレ》 未来の人類を救うために過去から徴兵という設定は斬新。 難しい任務を容赦なく命じる上官が実は娘という展開も面白い。 他のレビュアーの方も触れておられたが、落ちていくシーンがダイハードだったりエイリアンだったりと、時々ニヤリとする瞬間があるのも良い。 未来一辺倒で行かず、現在に戻ってからもドラマチックな展開が待っているのも、目先が変わって面白かった。 そして何より、エイリアンを思う存分見せてくれるのでその点も不満がない。 クリス・プラットの柔らかい雰囲気が、緊張感を適度に和らげているのもいい塩梅。 いや、素直に面白かった。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-02 23:18:00) |
84. クワイエット・プレイス 破られた沈黙
《ネタバレ》 続編作るんだったら、もう少しちゃんと異星人の造形考えとくんだったなあというボヤキが聞こえてきそうな2作目。 退治方法はわかったものの、それを共有する手段がないもんだから、結局1作目とあんまり変わらない展開になってしまったのが少々残念。 異星人来襲当時のエピソードは、緊迫感満載で満点。これだけで映画一本出来そうな勢い。 やはり当初の設定が秀逸だから、切り取り方で面白くなるのは間違いない。 が、あの程度の知能と攻撃力なら、軍隊で充分退治できた気もするが、そこは恐らく3作目で明らかになるのではと期待。 張り詰めたような緊張感の中で満足度の高い映画鑑賞になった。 が、しかし。 半分はエミリー・ブラントを観に行った私には、観たいと思っていた彼女の勇姿が観られなくてその点も残念。 [映画館(字幕)] 7点(2021-07-11 09:13:58) |
85. 透明人間(2020)
《ネタバレ》 透明になれる技術って世界的な発明だと思うのだが、そんなことには全く触れず。 ひたすら逃げた女房をストーキングするという極小な視点で物語は展開される。 透明になるワクワクとか、科学技術の進歩に対する驚きとか、はなからそんなものを描く気はないらしい。 しかも、夫の顔をまともに観せてない状況で透明になってしまったから、夫の存在感なんてそもそも感じられず、粘着質なストーキングに恐怖することもほぼ出来ず。 加えて、なぜ夫があそこまで逃げた妻に執着するのかが描かれないから、いつまでも映画に入り込めなかったのは残念。 個人的な好みになるが、主演の女優に魅力を感じられず、夫の執着にも全く共感出来ず。 ラストぐらいスッキリして欲しかったのだが、それも叶わず。 いろいろとつらい映画。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-05-02 15:07:12) |
86. Fukushima 50
《ネタバレ》 東日本が誰も住めない死の街になったかもしれない。それを避けるために命をかけて闘った人たちの記録。 下手をすれば死に至る放射線レベルの場所に身を投じる責任感と勇気。 部下に危険な任務を命じる苦渋の選択。 吉田所長をはじめ、福島第一原発で、日本の未来のために責任を全うした現場の人々には頭が下がる。 あれからもう10年だけど、廃炉への道のりは果てしなく遠い。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-22 21:08:44)(良:1票) |
87. 新感染半島 ファイナル・ステージ
《ネタバレ》 自国が原因のウィルスで汚染された韓国が、世界から見捨てられている、という設定が潔い。 世界中がゾンビ化していたら、半島から脱出しても何の意味もないが、この映画では脱出しさえすれば助かる。 他のゾンビ映画と違うのは、スケールを小さくしたこと。これが功を奏している。 閉塞空間が、前作の列車から半島全体になったと考えれば良い。 ただ、いくらなんでもそんな偶然ないだろっていう、四年前に見捨てた母娘との再会は少し無理があり過ぎた。 第一覚えてないよ、顔なんて、というのは少々野暮かな。 そもそも四年もどうやって生き残ったのかが大いなる疑問なんだから。 ほぼCGのカーアクションは、それなりに見応えがあったし、いけすかない軍曹も見事な始末ぶり。 そしてなんと言っても師団長のじいちゃん。 まさか本当にジェイン少佐とつながってたの?って見事に騙された。 やるじゃん、師団長。 ラストも切ない終わりにならなくて良かった。なんで一般人の母ちゃんがあんなに射撃うまいの?も野暮だよね。 鑑賞中に疑問に思ったのは、半島で生き残っている軍人たちの部隊名が631。これって、太平洋戦争中の731部隊をもじってる?まあこれは余計なこと。 しかし、なんで邦画にしろ韓国映画にしろ、出てくる西洋人の演技はあんなに大根なんだ。 最後のジェイン少佐の演技で、ラストの一番いいシーンが台無しだよ。 そこに問題あり。 [映画館(字幕)] 7点(2021-01-03 23:47:26)(良:1票) |