81. ケープ・フィアー
《ネタバレ》 そもそも被害者、加害者に関わらず登場人物に全て共感出来ない。 又、主人公の弁護士らしからぬ以下の行動に疑問。 暴漢にマックスを襲わせ、その前に脅しをかけるが録音され窮地に陥る。 自宅で二人殺害されて、放置して逃亡?それでわざわざ窮地に追い込まれる。 それでもデニーロの怪演、不気味さ、不死身の恐ろしさで最後まで息つく隙を与えない。 ジュリエット・ルイスが良い演技を見せる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-07-16 17:53:29) |
82. 里見八犬伝(1983)
80年代当時、角川映画らしい勢いがあった作品であっただろう。 千葉、真田、志穂美のJACのアクションもふんだんに入れている。 が、しかし今観るとどうしても古臭い感じがして、物語も大して面白くない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-13 20:34:06) |
83. 小早川家の秋
《ネタバレ》 小津映画に出てくる中村鴈治郎っていつも同じキャラのような(笑) 監督らしい安心して最後まで楽しめるホームドラマに仕上がっているが、鴈治郎中心に話が廻っており、原節子や司葉子のエピソードが弱い。従って物語の深みに欠けるように感じた。私の中の小津作品では中ぐらいの出来か? 原と司がしゃがんで話し込む場面が何度か出てくるが、二人が同じタイミングで立ったり座ったりするシーンが美しく印象的。 女優さんは新珠三千代が一番美しい。司洋子は私的には個性もなくあまり魅力を感じない。 松竹ではなく東宝で撮っているので小林圭樹、森繁久彌、宝田明などが共演しているのが興味深い。 [レーザーディスク(邦画)] 6点(2022-07-02 18:36:44) |
84. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
《ネタバレ》 シャロン・テート惨殺事件は描かなかったわけね。まだポランスキー氏は生きてるしね。 只、マンソンに指示されたヒッピーが、殺しに行くまでの過程が長すぎてしんどい。 ブラピとレオの共演は楽しめたが、脚本がなんとなく散漫な印象で今一集中できなかった。 ラストはタランティーノらしいバイオレンスがさく裂、只後味が良くない。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-07-02 18:11:18) |
85. 風の歌を聴け
小林薫と真行寺君枝の絡みは良い、鼠パートは話がつまらん 懐かしい神戸の風景 他に、特に見どころなし、全体的に退屈な映画 村上春樹の小説は映画と相性が良くないかな [インターネット(邦画)] 5点(2022-06-28 22:22:11) |
86. ハナレイ・ベイ
《ネタバレ》 村上春樹の原作は昔読んだが、内容は記憶に残っていなかった。 映画は非常に退屈、村上虹郎とのやり取りだけが印象に残る。 母親と息子の絆がほとんど感じられないまま、亡き息子を10年も思い続けてハワイに通う母親の気持ちが理解できず。 1時間ぐらいにまとめられる内容だった。 [インターネット(邦画)] 4点(2022-06-26 17:40:52) |
87. キネマの神様
《ネタバレ》 山田洋次監督の懐古趣味的な映画であるが、正直内容が退屈すぎて萎えそうになった。 小津安二郎の「東京物語」の時代設定であれば主人公の78歳には無理があるのではないか? スクリーンから主役が飛び出すというストーリーは今更感があるが、木戸賞受賞とかありえない。 永野芽郁から宮本信子のバトンタッチに関してはまったく違和感がなかった。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-06-26 13:40:18) |
88. ドライブ・マイ・カー
《ネタバレ》 村上春樹ファンの嫁と色々ツッコミながら観ました。 村上春樹の世界観をよく表現出来ていると思います。原作は読んでませんが、短編小説を演劇のリハーサルシーンなどで膨らまして3時間の長編にしています。 逆に村上春樹に思い入れが無い人からしたら、あまり展開がなく随分長くて退屈に思われるかもしれませんね。その中にあって岡田将生のトラブルメーカー的存在はドラマを大きく動かす。 家福は妻の浮気を知りながら何も無かった様にやり過ごしていましたが、終盤、実はそうでは無かった事をドライバーに告白します。お互い同じように心に傷を持つもの同士が包容するシーンは心が揺さぶられる。今まで後ろのシートに座っていた家福がある出来事をキッカケに助手席に座るのが良いですね。 何度も出てくるタバコのシーンや車が走っているのを後ろ向きに撮っているシーンが印象的。最後、車が前向きに変わるのは二人の心の動きを象徴しているようだ。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-06-26 01:12:16) |
89. ジョジョ・ラビット
《ネタバレ》 冒頭、ビートルズの「抱きしめたい」から軽快に始まったので、もっとコメディ調に展開するのかと思いきや、中盤からラスト迄はシリアス展開に変わる。 母親が吊るされるシーンは唐突過ぎてわかりづらかった。それっぽいけど、後であっ!やっぱりみたいな。 少年が母親、エルサ、将校の心の交流を経て成長していく姿が描かれて、良い映画だと思うが、あと一歩かなぁ〜。 「ライフ・イズ・ビューティフル」的なものを期待した自分がいた。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-06-19 18:34:27) |
90. 虎の尾を踏む男達
黒沢映画にしては特に面白みもなく、エノケンを狂言廻しに使ったのが当時としては画期的なのか。 大河内伝次郎がさすがに貫禄がある。セリフがちょっと何言ってるのかわかりませんが(笑) 終戦の年(1945)に作られたそうですが、公開できたのでしょうか? [インターネット(邦画)] 6点(2022-06-19 12:27:32) |
91. すばらしき世界
何とも皮肉なタイトルではある。 三上は直情型の性格で社会と適合できない元ヤクザ。 三上を支えてくれる支援者に対しても時に反発する。 そんな三上にも終盤希望の光がみえてくる・・・只その矢先に悲しい結末が。 何とも切ないラスト、やりきれなさが残る。 役所広司が怒りとおだやかな表情を使い分ける見事な名演技をみせる。 自分を捨てた母親を何かしら愛情のかけらを求めて探そうとする姿はほんと切ない。 受刑者の社会復帰という難しい問題を、元やくざを主人公に見事に表現した西川美和の手腕は見事である。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-06-19 12:09:54) |
92. 帰らざる日々
《ネタバレ》 70年代青春映画を代表する永島敏行、江藤潤がぶつかり合いながら親友となる関係を好演。 硬派で不器用なな永島、ヤンチャで粗暴だけど夢を目指す江藤がいい味を出している。 終盤、江藤が事故に遭い、競輪選手になる夢が絶たれるシーンはあまりにも痛々しい。 永島のマラソンシーンで終わるラストも良い。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-05-08 19:33:21) |
93. 青天の霹靂
《ネタバレ》 大泉洋と劇団一人のコンビだからコメディだと思いがちですがヒューマンドラマなんですね。 二人の設定がどっかで見たような印象、話の内容も薄っぺらくて今ひとつかな。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-05-04 03:22:05) |
94. アンネの日記(1959)
《ネタバレ》 悲惨な状況の中でも人間的に成長し、生きる喜びを見出そうとするアンネの生き方に感銘を受ける。 アンネがペーターと恋をする事で一瞬にでも生きた証しが感じられたことがせめてもの救い。 最後まで人間は本質的に善だと思いつつ(思いたい)無残な最後を迎える姿はあまりにも痛ましい。 主役のミリー•パーキンスが表現力豊かで魅力的、多少美化した印象であるが、適役だと思った。 ファンダーン氏が食糧を盗むシーンでペーター夫人が見せた態度は衝撃的だった。あの貞淑で大人しい夫人が、精神的に追い詰められたらあそこ迄変貌することに人間の本質を見た思いがする。 ラスト、カモメが青空を自由に飛び廻る姿が暗示的で印象に残る。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-05-04 03:09:46) |
95. サンダカン八番娼館 望郷
《ネタバレ》 「からゆきさん」という近代史の裏面をテーマに描き、最後まで中だるみなく、見ごたえがある内容。 晩年の田中絹代の演技力、存在感がすごい。栗原小巻に過去の経験を話すだけのスタイルですが、終始淡々と話し、特に感情を荒げるわけでもないのにその表情、表現力は見る者の心を揺さぶる。最後別れのシーンでせきを切ったように泣きじゃくる姿は、悲しすぎる彼女の人生を思うと切なすぎる。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-29 18:36:50) |
96. 孤狼の血 LEVEL2
モンスター上林ありきの映画で、ストーリー自体は単純で面白味に欠ける。 吉田鋼太郎が仁義なき闘いの金子信雄ぐらい味のある役回りを演じて欲しかった。斎藤工はヤクザ役全然似合わない。 昭和のヤクザ映画と比べると役者の線が細いのは仕方ないが、鈴木亮平の迫真の役作りについては評価できる。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-04-17 19:26:46) |
97. 追憶(2017)
《ネタバレ》 短い時間で無駄な模写もなく濃密な人間関係は見ごたえがある。途中まではミステリーとしても面白い。 岡田准一をはじめ主役3人の演技が良い。 終盤、犯人があっけなく捕まり(しかも意外な人物)ちゃっと納得いかない部分もある。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-16 23:33:43) |
98. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 主人公は親に捨てられ、里親に虐待されたつらい過去をもつ。しかしその事と天才的な才能を無駄に使っているのは別問題で、凡人の私には理解できなかった。 ロビン・ウイリアムスは「いまを生きる」とか「レナードの朝」とか一時期こういう役柄が多かったような・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-03 06:54:33) |
99. ツィゴイネルワイゼン
《ネタバレ》 若い頃観て非常に感銘を受けた映画。黒澤明の「影武者」と同じ年に封切られ、自主映画ながら国内の映画賞を総ナメした。 今回懐かしく何十年振りかで再鑑賞。 あの世と現生、夢と現実を行ったり来たりしている様な不条理で幻想的な世界。 主要な登場人物は4人で、藤田敏也演ずる青地以外は全て常軌を逸した人物。 この奇妙な世界に訳のわからないまま魅せられていくだが、中砂孔が死んでから急に話が退屈になってしまうのが残念。 やはり原田芳雄の印象は強烈で、この人以外にこの役は考えられない。大谷直子は幻想的な一人二役を好演、安田道代は強烈なエロスを魅せた。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-27 19:54:34) |
100. よこがお
《ネタバレ》 筒井真理子は顔も体もエロい、この映画では落ちていく女を好演している。 監督は筒井ありきで進めた企画なのかと思える。 加害者親族も被害者であるという考え方が現代では一般的なので、マスコミの描き方はあまりにも昭和的で、ありえない。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-03-26 18:40:25) |