1041. 赤線地帯
今は亡き「赤線」を舞台にした様々な人間模様を描いています。非常に悲惨でやるせない話なんですが、時折ユーモアを交えたりすることによって暗くなりすぎず、登場する女性たちのたくましさ等も感じさせる作りになっています(実際、上映中笑いが起きることも度々ありました。)。 [映画館(邦画)] 8点(2007-08-26 00:26:47) |
1042. 真夜中の虹
《ネタバレ》 非常に独特な雰囲気の映画ですね。何というか、昔の日本映画風な感じがしました。すごく作りがシンプルで時間も70分ちょっとと短めなんですが、内容はロードムービー、家族物、ラブストーリー、ハードボイルド、犯罪・刑務所ドラマ、社会派ドラマ(日雇労働・炭鉱閉山等)等々様々な要素が詰まっていて非常に充実しています。 マッティ・ペロンパーがいい味出していましたね。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-25 23:15:45) |
1043. フライド・グリーン・トマト
《ネタバレ》 どちらかと言えば地味な作品ではありますが、観ていてとても心地の良い気分にさせてくれる映画でした。保守的でいろいろな縛りのある南部の町で力強く生きてきた女性の物語を、現在と過去を上手くいったりきたりさせながらユーモアを交えつつ描いています(まあBBQのエピソードはちょっとブラックな感じですが・・・・)。 何というか、観終わった後じんわりと感動が心に沁みこんできましたね。 [DVD(吹替)] 8点(2007-08-24 18:18:48) |
1044. 69 sixty nine
《ネタバレ》 とりあえず、開始5分で原作(大好きで学生時代何度も読みました)との比較を止めました。それからすぐ、この作品は1969年の物語ではなく1969年風の物語であると考えるようにしました。そうすることによって、この作品はとても面白くなりました。 要するに、この映画は、1969年の話題や音楽なんかを生かした現代の青春映画なんですよね。李監督にしてもクドカンにしても、まだ1969年には生まれてさえいないんですから、当時のリアルな空気なんて作れるわけがないんです。。ただ、そこは才能ある監督と脚本家です、知らないことを逆手にとって、とてもポップで楽しい作品に仕上げています。 [DVD(邦画)] 7点(2007-08-18 17:13:45) |
1045. あれが港の灯だ
《ネタバレ》 戦後の日本と朝鮮半島(この映画では韓国)の決して良好ではない関係を上手く描き出している作品だと思います。日本と韓国、双方の言い分を一方に偏ることなく伝えているのも良かったと思います。日韓(朝)問題に興味がある方には是非観てもらいたい作品です。 しかし、後味が悪すぎますね・・・・・。これで希望が残るラストなら満点なんですけどね。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-18 16:51:49) |
1046. 過去のない男
《ネタバレ》 クレイジーケンバンドの曲が使われ、寿司や日本酒が出てくるというだけではなく、音楽や雰囲気なんかも日本人受けしそうな感じの映画ですね。 しかし、登場人物がみな無表情なのはフィンランド人の特徴なんですかね?まあそのことが妙にユーモラスな雰囲気を醸し出していて面白かったんですが・・・・。 何というか観終わった後不思議な感覚の余韻が残る映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-18 16:51:02) |
1047. 学校
《ネタバレ》 15年近く前の映画なので多少古さも感じますが、社会的弱者に目を向ける山田洋次監督のメッセージには惹かれるものがありますね・・・・・。ちょっと中国人と日本人のハーフには共感できませんでしたけど。 しかしまあ、田中邦衛の演技は本当に素晴らしいですね。何というか演技とは思えない演技なんですよね(もちろん褒め言葉です)。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-08-18 15:35:06) |
1048. わが谷は緑なりき
《ネタバレ》 どんなに厳しく悲惨なものであっても、故郷や思い出というものはその人にとっては大きな宝物なんですよね。 1941年の映画ですが、今でも、観る者の心の鍵をそっと開けてくれるようなとても普遍的な家族の物語です。正直言って、あまり良い出来事は起こらないんですが、見終わった後は心が温まる作品でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-17 00:20:53) |
1049. パサジェルカ
《ネタバレ》 あのアウシュビッツ収容所をドイツ人女性看守の視点から描いていて、看守(リザ)と囚人(マルタ)の心理的な駆け引きなど非常に興味深い内容の作品でした。 ただ、監督が撮影途中で事故死したため、非常に中途半端な形の作品になってしまったのが残念です。原作があるんですから、誰かが引き継いで完成させて欲しかったですね。点数は未完成ということで満点の半分の5点です。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-08-16 23:54:53) |
1050. ショー・ミー・ラヴ
《ネタバレ》 これは青春時代の「痛さ」(いろんな意味の)を描いた作品ですね。ある意味大人の世界より残酷で厳しい世界ですから、学生時代というのは・・・・。 しかし、パーティで誰も人が来ずに家族で待っているシーンは本当に見てられませんでした・・・・。 まあ、爽やかな仕上がりだったのが何よりでした。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-15 23:25:44) |
1051. 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
《ネタバレ》 テレビのダイジェスト+ラストのストーリーのイントロだけと詐欺に近い映画でしたね。これだったらテレビの特番で十分だと思いました。できてなければ、延期しろ!と当時は思いました。 [映画館(邦画)] 0点(2007-08-10 15:11:38) |
1052. THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
《ネタバレ》 まあ、まさに蛇足としかいいようがない映画でしたね。見終わった後、隣に座っていたガキが「なんだこの糞映画」とつぶやいていて全く同感でした。 [映画館(字幕)] 0点(2007-08-10 15:08:37) |
1053. セックス・ピストルズ グレート・ロックンロール・スウィンドル
《ネタバレ》 「アナーキー・イン・ザ・UK」よりも「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」よりも、この映画でシド・ビシャスが歌う「マイ・ウェイ」にパンクを感じてしまいます。 [映画館(字幕)] 7点(2007-08-10 15:05:34) |
1054. 二十四時間の情事
《ネタバレ》 他の方も書いてますが、私もヒロシマ・モナムールと聞くとどうしてもアルカトラス(グラハム・ボネットとイングヴェイ・マルムスティーンが居たバンド)の名曲を思い浮かべてしまうんですが、この映画も非常に美しく切ない作品でした。 広島の街を舞台にしたフランス映画ということで、変な日本の描写があるのではと心配でしたが和と洋が見事に融和していて全く問題ありませんでした。やはり、フランスの繊細な美的感覚は日本にも合うということでしょうね。(喫茶どーむには行ってみたいですね。もう無いでしょうけど・・・・・) 広島の原爆被害とそこからの再生の話だけではなく、フランス人女性の戦争によってつけられた大きな心の傷についての話でもあって、その広島出身の男とフランスのとある町(ヌベール)出身の女の束の間の出会いを描くことによって、戦争という悲劇とそこからの再生を物語っているように感じました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-10 11:36:01) |
1055. エヴァとステファンとすてきな家族
《ネタバレ》 どんな崇高な理想やイデオロギーであっても家族の絆は作り出せないというメッセージを感じましたね。 しかし、この邦題はちょっと違うような・・・・(予告編も酷いです)。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-08 19:02:12) |
1056. アトミック・カフェ
《ネタバレ》 衝撃的な作品です。この作品で取り上げられている映像は、全てニュース映像や軍や政府の広報フィルムだと聞いて非常に滑稽に感じ、そして恐怖を感じましたね。 とりあえず、日本は第二次世界大戦終結以降戦後であったのに対しアメリカに戦後は存在していなかったということと、アメリカの思想が正しいから日本に勝ったわけではなく、ただ戦力(原子爆弾など)の差で勝っただけだという事が良くわかる作品でした。 非常に貴重な映像を見ることができました。そして、こんな連中に広島・長崎のたくさんの尊い命が非人道的な手段によって奪われたのかと思うと怒りが湧いてきました。 [地上波(字幕)] 8点(2007-08-06 20:20:26) |
1057. 復讐するは我にあり
《ネタバレ》 非常に暗くて湿っぽい印象の作品ですね・・・・。昭和の日本の暗い一面をリアルに描きだしています。日本映画が苦手な人が挙げる要因が濃厚に詰まっている感じです。 しかし、公開から30年近く経つ間に榎津巌が人間的に見えてしまう程の非人間的な殺人者達を見てしまっているからか、犯行当時に社会が受けていたであろう衝撃を観ていても感じることが出来なくなってしまっていたのが非常に恐ろしく感じました・・・・。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-08-06 20:02:57) |
1058. 赤い月
《ネタバレ》 日本版「風と共に去りぬ」と言ったら褒めすぎだとは思いますが、そんな感じの作品でしたね。何というか、常盤貴子演じるヒロインは非常に現代的(当時としては進歩的だったんでしょう)な感じでしたね。まあ、あまりにも身勝手なんで、全く共感できませんでしたけど。最後の「ありがとう満州」のセリフには唖然・・・・・。「それより先にエレナにあやまれ!」と言いたくなりました。 しかしまあ、音声消して字幕で観たほうがいいんじゃないかって位の芝居でしたね(H袋・・・・)。折角、中国大陸の壮大な自然があるっていうのに・・・・・。 ただ、テンポが結構良かったので最後まで退屈することはなかったですし、満州からの引揚げの様子を映像としてみることができたので、まあまあ楽しめる映画ではありました。 [地上波(邦画)] 6点(2007-08-06 19:30:59) |
1059. ドリームガールズ(2006)
《ネタバレ》 アメリカ芸能界のインサイド・ストーリーを、豪華キャストと素晴らしい音楽で綴ったこれぞエンターテインメントといった感じの映画でした。 日本でもおなじみのダイアナ・ロス、シュープリームスやモータウン関連のアーティスト達がモデルになっているとあってとても興味深く見ることができました。 ところどころに、アメリカの人種差別問題が顔をのぞかせていて、そういう部分でも興味深い作品でしたね(キング牧師のLPのギャグはなかなか面白かったです)。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-05 00:12:46) |
1060. 夕凪の街 桜の国
《ネタバレ》 正直、原作があまりにも素晴らしい作品だったので、映画化されると聞いたときはちょっと不安がありましたが、まずまずの出来だと思います。何というか、佐々部監督の昭和を感じさせる作風がこの作品とうまく合っているような気がします。 まあ、原作でもそうでしたが、やはりこの作品でも「夕凪の街」の皆実のモノローグが本当にやるせなくて、胸に突き刺さってきますね・・・・。麻生久美子の演技も良かったです。 しかし、まだまだ原爆の問題というのは終わってはいないということを痛感しました。「仕方なかった」とかとんでもないことをのたまったどこぞやの大臣みたいにこの問題を総括するのは誇張ではなく100年早いですね。 原爆のような非人道的な兵器の犠牲者が今後出てこないことを願うとともに、広島・長崎の原爆で犠牲になった方々のご冥福を心からお祈りいたします。 [映画館(邦画)] 8点(2007-08-04 16:31:25) |