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プロフィール
コメント数 2305
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 53歳
自己紹介 お世話になっております。
今年もよろしくお願いします。


※映画とは関係ない個人メモ
2025年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1061.  名探偵コナン 天空の難破船 《ネタバレ》 
ズバリ本作のポイントは、蘭ちゃんと怪盗キッドのロマンス。特に問題なのはラストの2人のキスシーンであると考えます。接吻の方は一応未遂で済んでいるものの、お尻へのタッチはどうだったのでしょうか。蘭ちゃんは“工藤新一がしない事をキッドにされた”と証言しています。それに死角にある男の手を未然に防ぐのは、塚原ト伝でもなければ無理な話。さらにサブタイトルの難破船はナンパの暗喩で間違いないでしょう。蘭のお尻はキッドに“触られた”と推測出来ます。それもアクシデントではなく、触る気満々の、いやさ、揉みしだく気ビンビンのチャラ男にお尻を揉まれたワケです。どうですか。コレ許せますか。我らがアイドル、蘭ちゃんを汚した罪は重いッス。
[地上波(邦画)] 4点(2012-08-19 02:38:42)
1062.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 
(他の動物系パニック映画の感想でも書いた気がしますが、自分がこのジャンルの映画で最重要視するポイントゆえ、内容が重複するかもしれませんがご容赦ください。)人間VS野生動物を描く場合、まず考慮すべき案件は何でしょう。それは両者のパワーバランスの調整と考えます。人間は食物連鎖ピラミッドの頂点。万全の体勢で戦ったら、野生動物は太刀打ちできません。本作の魚類博士の台詞にもあります。ピラニアの駆除は可能だと。当然です。ですから、人間の能力を下げるか、あるいは動物側の攻撃力を高める仕掛けが必須となります。今回のピラニアは太古の生物とのこと。これで攻撃力アップ。さらにピラニアの先制攻撃。不意打ち効果で、人間側の防御力ダウン。道具を持たぬ人間など野生動物の敵ではありません。これでバランス調整は完璧でした。にもかかわらず、何故さらに人間から知性を奪ったのでしょう。群れを成すピラニアに向けて、拳銃で応戦させたり(マシンガンならまだ分る!)、水に足をつけたままスクリューで戦わせたり、一体どういうつもりなのか。ここに監督の意図が隠されていると判断します。つまりコメディ映画としての主張ではないかと。“玄関開けたら2分でご飯”ならぬ、“水に浸かったら2秒でお骨”は、ホラーではなくギャグですヨ、ということ。ですから拳銃の弾もことごとくピラニアに当たるワケです。そういえばAV監督のイチモツの扱いもヒドかった。エロ・グロ・ナンセンスは相性の良い組み合わせ。オモシロを組み込む狙いは間違っていないと思いますが、如何せんこの程度のギャグではパワー不足でした。裏を返せば、本作のエロとグロは充実していたと言えるかもしれませんが。
[DVD(吹替)] 6点(2012-08-15 17:48:27)(良:2票)
1063.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
一見さんでも十分に、常連さんなら十二分に楽しめるであろう本作。『地上スレスレ手足バタバタ』や『変装マスク』を一ひねり加えて見せるあたり、シリーズファンならニヤリとする変化球でしょう。製作陣がシリーズの肝をきちんと把握している証拠です。ただし、この手法はある種の禁じ手であるとも考えます。例えるなら『懐かしのメロディ』。えてして歌手はアレンジして歌いたがるものです。マンネリを嫌ったサービス精神なのかもしれませんが、観客が求めているのは定番の味。マンネリ結構。いやマンネリこそ頂戴したい。それは映画にも言えるのではないかと。やはり『手足バタバタ』はハントにやって欲しいし、変装マスクもキッチリ見たいと感じてしまいました。レギュラー定着のサイモン・ペッグは期待通りの活躍。今までには無かったコメディパートを見事に担ってくれました。緊張感をスポイルしない笑いは、サスペンスを引き立てる最高のスパイス。エンターテイメント作品としてレベルアップを果たしました。シリーズ転機となった佳作ですが、個人的には箸休め感覚。これ以上無いほど豪華な箸休めではありますが、次回はド定番のメインディッシュを期待します。今から待ち遠しいです。トム・クルーズがあの見事な肉体美を保持している間に是非!
[DVD(吹替)] 7点(2012-08-12 16:27:49)(良:1票)
1064.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 
ネタバレあります。未見の方はご注意ください………毎年、死者が紛れ込む教室。死者はクラスメイトやその家族をあの世へ連れて行ってしまう。それを防ぐために考案されたルール。それは、クラスメイトの一人を存在しない人間として扱う事。存在しない人間(死者)が居る代わりに、生きている人間を居ないものとする。クラス全体として、生死のバランスを取るというワケ。いわゆる生贄制度。なるほど。あるいは、紛れ込んだ死者をもう一度殺してあの世に送り返せばいいという。なるほど、なるほど。この設定はなかなか秀逸です。当然、物語の焦点は“死者は一体誰なのか?”という部分になります。犯人探し。謎解きミステリーの趣向。ところが、本年度の3年3組の生贄である見崎鳴は、死者のオーラが見えると言います。え?それはマズいんじゃないの。配られたテストの裏側に答えが載っているようなものですから。夜神月が死神の目を手に入れていたら、お話が成立しないのと同じ。この設定は意味が分かりません。『人間の首は豆腐のように柔らかくはありませんよ』と監督に教えてあげたくなるようなトホホな描写も含め、物語後半はかなり失速してしまった印象です。謎を散りばめた前半の出来が悪くなかっただけに、残念な仕上がりでありました。ミステリーとしても、サスペンスとしても、ホラーとしてもイマイチ。ただし、青春ドラマとしては甘酸っぱくてなかなか良し。あんな超絶美少女と2人きりで何をしていてもいいなんて、もう夢のようでしょう。2人だけで教室を抜け出して、あんなことや、こんなことや、そんなことをしてみたりなんかして。うぉううぉぉううぉぉぉぉう。苦難は恋を燃え上がらせますな。眼帯萌え爆裂美少女との悶絶シチュエーションに6点進呈。
[映画館(邦画)] 6点(2012-08-09 20:54:55)
1065.  ヘルタースケルター(2012)
鈴木杏にスリッパを持たせ、大森が何か言う度に後頭部をパコーンとやれば、相当面白くなったと思います。
[映画館(邦画)] 5点(2012-08-06 18:48:01)(笑:6票)
1066.  ハンナ 《ネタバレ》 
「心臓外しちゃったみたい」で拳銃ズドーン。その刹那、血を連想させる赤の背景に「HANNA」のタイトル。物語冒頭と末尾の2度繰り返されます。つまり獣も人間も、食糧も親の敵も、ハンナにとっては同じという意味。旅での交流を通じて、人間らしい心を手に入れたかに見えた主人公。果たして彼女の本質は、本当に何も変わっていないのでしょうか。枕を並べて少女と語った夜。約束の地グリムの家でマジシャンと交わした楽しい会話。それが無意味だったとは自分には思えません。養父と2人だけの生活では得られなかった何かを、旅を通じて少女は感じ取ったはずです。同じ台詞だとしても、同じ意味ではありません。いや、自分がそう思いたいだけなのかも。2つのシーン、彼女の表情に明確な違いは認められませんでした。言葉の裏に隠された彼女の思いとは一体何か。人の心を読むという作業は、実は自分の心をなぞる行為である事に気づかされます。ハンナという“人形”に、心を入れるのは観客自身なのだと思いました。観客を突き放した感覚が心地良い、スタイリッシュなサスペンス。でもお洒落だけが取り得ではない映画だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-03 12:47:33)(良:1票)
1067.  極道兵器 《ネタバレ》 
監督主演が坂口拓。片腕にマシンガンが装着されたパッケージ。原作を知らずとも想像出来る、それと寸分違わぬバイオレンス馬鹿映画でありました。脚本に注文をつけるタイプの作品ではありませんので、お口あんぐりの結末も含めて不問としますが、一部表現には「コレ大丈夫なのか?」と思わざるを得ない箇所がありました。日活「SUSHI・TYPHOON」レベールのコンセプトは、アクション・バイオレンス・ホラー・コメディ・LOVEとのこと。でも女バズーカー砲に人間愛は無いですわなあ。煩い事を言うつもりはありませんが、R15とはいえ大衆映画としての配慮は必要と感じました。坂口のリアル北斗百裂拳は、ちょっとクセになる楽しさアリ。やはり坂口はバカアクションで光り輝く俳優です。
[DVD(邦画)] 5点(2012-07-29 00:16:17)
1068.  KG カラテガール 《ネタバレ》 
本作と同じく武田梨奈主演の『ハイキック・ガール』から継承されている“魅せる実戦空手”というコンセプトは本作でも健在でした。スローモーションによるリプレイを多用した『ハイキック~』と比べると、演出面では洗練された印象を受けます。両手を交差し頭上に掲げてから構える紅空手独特の動きも、けれんみたっぷりで良し(実戦で使えるかどうかは、この際問題ではありません)。セカンドチルドレン・飛松陽菜の実力も十分でした。となると、あとは脚本の問題だけ。復讐という要素を入れるのであれば、カタルシスを得られなかったらウソだと思います。具体的には物語に“溜め”が必要ということ。挫折からの復活。あるいは秘めたる力の解放。主人公が紅空手の継承者であることを直隠しにする設定は、作話上の肝でした。いとも簡単に正体を明かす展開は頂けません。また、ラスボス(父の敵)についても難アリ。堀部にアクションをさせないための苦肉の策でしょうが、敵が車椅子では勝ってもスッキリしません。お手本とすべきは、ジャッキー・チェン主演の初期カンフー作品。『少林寺木人拳』や『酔拳』など。脚本に小細工は要りません。ベタで結構。このアクションであれば普通の脚本で十分観客を魅了できるのですから。
[DVD(邦画)] 6点(2012-07-26 18:57:29)(良:1票)
1069.  七つまでは神のうち 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)出来事を時系列に並べると以下のとおりです。①小学生の子供が失踪。②懸命の捜索の甲斐も無く発見できず。③子供の日記から両親はイジメの事実を知る。④約10年後、両親は練炭自殺⑤ミイラ化した両親は、霊となってイジメ加害者の娘同級生たちを惨殺。復讐を果たす…。大変痛ましく、やるせない物語でした。ジャンルとしてはオカルトホラー。だだし④と⑤の順番が入れ替われば“オカルト”の文字が消せ、通常の復讐劇となります。個人的にはその方が好ましいと思うのですが(霊の仕業なら何でもアリになってしまうから)、不快指数は大幅にアップしてしまうので、このお話ならばオカルトに逃げるのもアリだと思いました。頻繁に切り替わる時間軸や視点、劇中劇の要素もあってか、物語は若干分り難い構造となっています。しかしコレは監督の計略。終盤まで全容が見えぬ展開は疑念や疑惑といった感情を喚起させ、容易に恐怖と結びつきました。いつものジャパニーズホラーなら、一笑に付すであろう市松人形に鳥肌が立つのも道理というワケです。完成度はなかなかのもの。どうせB級ホラーとタカを括ると痛いめに合う可能性大です。(以下余談)自分は『呪怨』の清水崇も『リング』の中田秀夫もあまり評価していませんが、三宅隆太監督はひょっとすると、ひょっとするかもしれないと思っています。『呪怨 白い老女』も悪くありませんでした。監督の次作品に期待。
[DVD(邦画)] 7点(2012-07-23 21:26:58)(良:1票)
1070.  シロメ 《ネタバレ》 
フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)とは、ドキュメンタリーの撮影技法を演出に取り込んだもの。体裁はドキュメンタリーでも、内容は完全フィクションのツクリモノ。当然キャストも演技をしているワケです。しかし本作では、ももクロがその事を承知していません。画面に映し出されるのは、素で怖がるアイドルたち。種明かしがあったように、単なるドッキリでした。自分は“面白ければ何でもアリ”だと思っているので、「こんなの映画じゃない」とは言いません。しかし単純に面白くないのです。ももクロファンが観てそう思うのですから、一般人なら言わずもがな。怖がらせるなら、座り○ょんべん漏らすくらい徹底的にやらなければ意味がありませんし、それが無理なら(まあムリでしょうな)もっとももクロのいろんな表情を見たかったと思います。怯えた表情だけじゃなく、普段見られない喜怒哀楽に属さない顔を引き出す仕掛けが欲しいと思いました。
[DVD(邦画)] 3点(2012-07-20 21:54:34)
1071.  ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 
オスカーがいじめっ子を打ちのめした赤い棒は、エリの守護者を継承するバトン。結末はこの時点で確定しています。あとは少年がどう“人外の道へ”踏み出すことを決意するか。ここが物語の焦点でした。具体的には、愛する者のために自らの手を汚すという儀式が必要だったと考えます。しかしオスカーには出来なかった。いじめっ子に見立てた木にナイフを突き刺すことは出来ても、生きている人間には無理だった。オスカーはまだ“こちら側”の人間でした。少年を“向こう側”へ引っ張ったのは、ラストのプール事件。大きな借りが出来た。いや生まれて初めて愛を実感したのか。守られることの喜び。少年は決して成就することのない愛のために、自らの人生を捨てました。今度は彼がエリを守る番。オスカーの辿る道は、エリの“パパ”と名乗る男と寸分違わぬはずです。切ない恋物語というよりも、少年の転落人生の始まりとの趣が強いのは、オスカーのがこの先背負うリスクの方がエリを圧倒しているからです。もっとも、それこそが真実の愛に違いありませんが。“こちら側”の人間としては、この結末に拍手が出来ないのがもどかしいです。
[DVD(字幕)] 7点(2012-07-17 22:05:06)(良:2票)
1072.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください)物語を味わう上でポイントとなる部分。それは、“何故主人公は危険を冒してまで、暗殺計画を止めようとしたのか?”だと考えます。そもそも自分が携わっていたミッション。阻止する必然性はありません。それに未だ口封じされる危険性が残る中、余計な事はせず速やかに雲隠れするが得策のはず。しかし、彼はそうしませんでした。其処に意味があると考えます。ジーナは言いました。「大事なのは、今何をするかよ」と。過去を捨てるため、新たなアイデンティティを獲得するため、マーティン・ハリスという名の男(=かつての自分自身)と決着をつける必要があった。果たして結果は爆発炎上。彼の過去も綺麗に吹き飛んだ様子。生まれ変わりを望む人間にとっては、これ以上ない結末でした。アイデンティティを失った男と、IDの無い女は、新たな人生を手に入れました。『96時間』のリーアム・ニーソン主演。“頼れる男”が本作では散々な目に合います。彼の枯れた風貌は、所謂アクション俳優に比べ親しみ易い。感情移入が必須となるサスペンスでは大切な要素です。オチに新鮮味はありませんが、よく練られた脚本が心地よい作品でした。シュワルツェネッガー主演の某SF映画と類似点が多くありますので、比較してみるのも面白そうです。
[DVD(吹替)] 8点(2012-07-14 09:08:26)
1073.  ストーン 《ネタバレ》 
「人生に首根っこ押さえられたか」ジャックに放たれたストーンの言葉が胸を抉ります。チンピラに見透かされる屈辱。でもジャックにはどうする事も出来ません。図星だから。自分でも薄々分かっていた事だから。自分の中に生きるための“基準”が無いこと。そんな空虚な人間が、偉そうに罪人に指導する滑稽さ。気付いてしまったら、もう元には戻れません。彼は絶望したに違い有りません。終着点が見えてきた残りの人生、このまま逃げ遂せたかもしれないのに。ところが最終18番ホールにきて、アドレスにさえ入れぬ大醜態。そんな時、彼の耳に聞こえてきた神の音叉は、ハエの羽音。ジャックはこれから自身の“基準”を手に入れるつもりでしょうか。これは痛い物語でした。ジャックが陥った“熟年男性の危機”は、他人事とは思えぬリアリティを持って自分の心を捉えました。仕事と家庭。積重ねてきた“真実”の価値に自信が持てるかどうか。そういう意味では、紛い物だろうとペテンだろうと、基準を手に入れたストーンは間違いなく強い。羨ましいとは思いませんが。実際に人生の土壇場で躓くとしたら、きっとこんな“小石”なのだろうと思います。今のうちから、足腰をしなやかに鍛えておかねば。くわばらくわばら。宗教色が強いため、自分にとっては少々敷居が高い作品ではありましたが、本筋は実にオーソドックスなヒューマンドラマであったと思います。ミラが予想外に上手くてビックリ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-10 20:14:16)(良:1票)
1074.  アリス・クリードの失踪 《ネタバレ》 
物語開始約5分間、台詞無し。上映時間101分のうち、登場人物はたった3人のみ。このコダワリは凄いと思いました。印象に残ります。明らかに不自然ですから。この違和感は、所謂“つり橋効果”と同様に、緊張感にすり替わるという効用をもたらした反面、リアリティを削ぐという反作用もあったように思います。一長一短といったところ。作品のキャッチコピーは「嘘が散らばっている」。内田けんじの映画のようなテクニカルな脚本を期待しましたが、主に人間関係における嘘と裏切りを焦点としたヒューマンドラマの様相に。悪くはありませんが、クライムサスペンスとしては、やや物足りないと感じてしまいます。
[DVD(字幕)] 6点(2012-07-07 21:51:27)(良:1票)
1075.  ももドラ m o m o + d r a 《ネタバレ》 
これから書く事は映画の感想というより、ももクロファン(モノノフ)の独り言です。映画として観るべき部分はとくに見当たらない作品ですので、ファン以外の方はスルーで問題ありません。採点は、正常な判断がムリなので、放棄という意味の5点です。以下ちょっと長めの独り言…。ももクロ5人がそれぞれ主演を努めたエピソードのうち、有安主演の『コトダマ』だけが異色でした。恋愛青春ドラマ祭りの中で際立つホラーテイスト。それがそのまま、ももクロにおける有安のポジションを表しているようで興味深い。無邪気にじゃれ合う4人に対し、ちょっとだけ距離のある有安。いつもマイペース。そして誰より努力家。彼女の担当カラーは緑。“集団ヒーローモノ”における緑といえば、ご承知の通り脇キャラです。ゴレンジャーならミドレンジャー、ガッチャマンならみみずくの竜、プリキュア5なら(キリが無いので以下略)。『もっと事務所に推され隊』なる楽曲も存在するくらい、彼女は5人の中でもサブキャラクターとして認定されています。一般的には。ところが、歌唱力とダンスの実力は彼女がダントツなのです。歌手ももいろクローバーZの品質は、有安が維持していると言っても過言ではありません。そんな彼女は本作でただ一人“女優”でありました。上手いかどうかば別にしても、彼女の叫びは心に“刺さり”ました。これは表現者として一番大切なスキル。目立たぬ緑に秘められた可能性は、もしかしたらメンバーの誰よりも大きいのかもしれません。ちなみに自分は赤イチ推しの箱推しです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-04 19:42:42)(良:1票)
1076.  ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 《ネタバレ》 
飲酒系記憶喪失型謎解きミステリー的バカコメディ。今回は舞台をバンコクに移し、いつものトリオが例の如く“やらかして”くれます。前作が気に入った方なら、手堅く楽しめる定番スタイルの続編でした。個人的にはスチュのお相手が前作で既に結婚した(?笑?)彼女じゃなくて、ちょっとショックでしたが。他作品の感想でも繰り返し主張してきたところですが、コメディで重要なのは笑えるかどうか。これが全て。そういう意味では、少々行き過ぎた表現が散見されました。観客に引かれたらアウト。例えば指切断。本来はシャレでは済まない大惨事です。ところが、当人が後悔していないこと、真相写真のバカ加減で、腑に落ちてしまうのが素晴らしい。絶妙な匙加減でした。次は残された独身男、アランの番でしょうか。スチュに離婚をさせて、もう一回ってパターンもアリだと思います。次回も期待してますよ。
[DVD(字幕)] 6点(2012-07-01 21:04:37)(良:2票)
1077.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 
シリーズ完結の体裁ですので(とは言いつつ続編がありそうな気もしますが苦笑)、シリーズ全体を含めた感想を述べたいと思います。基本コンセプトは“死に様博覧会”。悲壮感やリアリティを排除し、エンターテイメントに特化しています。痛いの、グロいの、仕掛けのアイデアに感心するもの等様々。悪趣味な趣向ではありますが、あくまで“不可抗力な事故”であるため、不快指数は低めに抑えられているのが特徴です。2作目に続き、本作では生還要件が示されていますが、真剣に捉えていたのは一人のみ。登場人物からは、「どうしても助かりたい!」という必死さが伝わってきません。それもそのはず。人は未確定なものに対して鈍感になれる生き物だから。寿命を縮めると分かっていても、飲酒やタバコを止められないのと同じ。姿を見せぬ死神の余命宣告は、医者のそれより効果が薄いのか。なかなか興味深いと思います。1作目に繋がるエンディングは確かに技ありだとは思いますが、無理矢理全員殺さなくてもいいんじゃないかと思いました。戦争モノ以外で、これほど命を軽く扱った映画も珍しいかと。
[DVD(字幕)] 6点(2012-06-28 19:29:43)(良:3票)
1078.  ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 
(以下は私個人の解釈です。誤読ご容赦ください。)結末に戸惑いました。何が起きた?どういうこと?キスシーンで終幕ならば、すんなりと腑に落ちたのに。このような感想を持つのは、監督の仕掛けたミスリードにガッチリ嵌っている証拠。“これはタイムマシーンではない。過去は変えられない。”博士の説明には説得力がありました。米軍開発のプログラム。複雑な機械の数々。小難しい理論。オカルトよりサイエンスの方が受け入れ易い。“死者の記憶って何処に存在するの?”という至極当たり前の疑問が『権威』や『固定観念』の前に掻き消されてしまいます(これが水晶玉を持った老婆の説明だったら、観客は頷けたでしょうか)。そんな中、真実に気付いた者が一人だけいました。それが主人公。いや、正確には半信半疑といったところでしょうか。漠然とした違和感。それでも彼は目の前の大切な人を助けたかった。人生の残りが8分だから諦める?なら、いずれ死ぬ人の一生なんて最初から意味がない。彼精一杯の足掻きが、誰かの意思に従っていては辿り着けない真実を手繰り寄せます。爆破の起きなかった8分経過後の未来は、パラレルワールドではありません。現実世界における過去の上書き。生命維持を切るスイッチは、変更データのセーブボタンでした。死者の記憶干渉プログラムは、紛れもないタイムマシーンだったのです。それが証拠に、主人公は過去に飛ぶ最中、印象的なモニュメント(このフォルムにもメッセージが込められている!)を何度も目にしています。列車が無事到着した場合、2人が訪れるはずだった場所。主人公は能動的に、IFの未来をREALに変えたのです。素晴らしい感動がありました。さて此処で問題。スティーブンス大尉の魂は一体どうなるのでしょうか。ショーン教師の体を何時までも借りてはいられないでしょう。借り物は、持ち主に返さなくてはいけない。そう遠くない未来、彼女との別れが待っているはずです。モニュメントの前で「しばらくここに」。主人公の思いが切なく胸を締め付けます。本作はSFである以上に、人生賛歌の物語。チャレンジが道を切り開きます。「きっと上手くいく」憂鬱な月曜日をハッピーな1日に変えるのも、自分次第です。
[DVD(字幕)] 9点(2012-06-25 19:59:08)(良:3票)
1079.  ゴメンナサイ 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください)読んだら死に至る恐怖の文章。呪術的なアプローチではなく、心理学的な説明を試みている部分には好感がもてました。感受性の豊かな子供には効くが、大人には効果が薄い。なるほど、なるほど。ところが後半は単なる呪いに変化。霊が殺しにやってくる。助かりたかったら他人を生贄にするしかないって、まんま『リング』じゃないですか。本作そのものが“呪いの映画”というオチは悪くないと思いますが、個人的にはオカルト方向へ逃げずに頑張って欲しいと思いました。主演はアイドルグループ『Buono!』の3人。TVバラエティで目にする“ももち”さんしか名前を知りませんが、彼女は嫌われ役を好演していたと思います。いや、別に演技は上手くないのかな。タレントとしてのキャラクターを、そのまま活かしていただけかもしれません。
[DVD(邦画)] 5点(2012-06-22 21:23:28)
1080.  エイリアン・ビキニの侵略 《ネタバレ》 
また“ふざけた邦題を付けたもんだ”と思いきや、英語原題にもBIKINIの文字が。誰も水着になっていないんですが、というツッコミはさて置き感想を。『スピーシーズ・種の起源』からインスパイアされた作品であろうことは疑う余地が無さそうですが、DVD特典の監督インタビューからは“完全オリジナル”とのスタンスが読み取れました。流石『リザレクション』を『マトリックス』とは無関係と言い切るお国柄。でもそんな事はどうでもいいです。面白ければ。実際本家のお色気エイリアンよりも、本作のモニカ嬢の方が好みでした。アジアンビューティーな大人の色香にメロメロでした。VS童貞くんというアイデアも素晴らしい。最後にホロリのSFコメディとして十分通用する設定だったと思います。ところが物語が進むにつれて、折角のコメディテイストが崩れてきます。少年誌の青春コメディを読んでいたつもりが、いつの間にやら『天使のはらわた』みたいな展開に。バイオレンスシーンのエゲつなさにドン引きでした。韓国映画はそのアクの強さが魅力と考えます。しかし本作は、それが裏目に出た気がしました。ホント、前半は凄く楽しめたのですが…。
[DVD(字幕)] 5点(2012-06-19 19:23:17)
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