1061. キサラギ
《ネタバレ》 本当に脚本が良く練れている密室劇ですね、緊迫感の中にうまく笑いが取り込まれていて登場人物は少ないながら最後まで飽きることがありませんでした。特に香川照之の怪演はなかなか見ものです。ユースケの「踊る大捜査線」ネタも笑わせていただきました。 ただ、アイドルの映像とヲタ芸はちょっと余計だったかもしれませんね・・・・。パズルが解けたあとのような心地よい余韻がいっぺんに吹き飛んでしまいましたから(まあ、それが狙いなのかもしれませんが)。 しかし「キサラギ2」はあるんでしょうか・・・・・。 [映画館(邦画)] 8点(2007-08-04 16:03:54) |
1062. 惑星ソラリス
《ネタバレ》 まずは、前半部分でいきなり首都高の映像が出てきてビックリしました。前半部分は正直退屈だったんですが、後半主人公の死んだ奥さんが出てきたくらいからは非常に惹きこまれました。何か、SF(まあ宇宙ステーションのセットとかは結構凄いですけど)というよりは人間ドラマという感じですね(エヴァンゲリオンみたいだなんてふと思ってしまいました。)。しかし、テンポの遅さは観ていて結構きつかったですね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-02 19:14:56) |
1063. 万事快調
《ネタバレ》 ゴダールの映像センスの素晴らしさを堪能できる作品でした。何というかデザインセンスが抜群でしたね(ポスターにして貼っておきたいシーンがたくさんありました)。音楽もCM撮影シーンでかかる曲が結構頭に残りました。 内容は非常に政治的で、ちょっと時代を感じさせるものになっていますが、映像作品としては今見ても斬新で格好良いですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-02 19:02:55) |
1064. インデペンデンス・デイ
《ネタバレ》 宇宙人が必ずしも友好的であるとは限らないという設定は面白かったです。ただ、出てくる宇宙人達の姿、宇宙船、攻撃方法等がありきたりで、ちょっと地球人の発想の限界を感じました・・・・。まあ、面白かったですが。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-30 18:32:34) |
1065. デート・ウィズ・ドリュー
《ネタバレ》 アントニオ猪木の名作「馬鹿になれ」を思い浮かべてしまいました・・・・。本当に、こういう愛すべき馬鹿は大好きですw 何というか、内容は「電波少年」みたいで正直しょうもないっちゃあ、しょうもないんですけど、仕事も無く夢も希望も無い人生を何とか変えようとする姿には惹かれるものがありました。 とりあえず、ドリュー・バリモアへの好感度が激しく上昇しました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-30 18:19:29) |
1066. あの夏、いちばん静かな海。
《ネタバレ》 北野武の世界に余計な言葉はいらない、久石譲の音楽さえあればそれでいい・・・・という感じの秀作。 [映画館(邦画)] 8点(2007-07-28 17:43:41)(良:1票) |
1067. Dolls ドールズ(2002)
北野映画の集大成といっても過言ではないと思います。正直、今後北野武はこの作品を超える映画は撮れないんじゃないかと思います(期待はしていますけど)。 菅野美穂が凄く良かったですね [映画館(邦画)] 8点(2007-07-28 17:41:35) |
1068. HANA-BI
《ネタバレ》 この映画の雰囲気は、身近な人の葬儀が一段落した後の雰囲気に似ていると個人的には思いました。何というか、喪失感だけでなく、何かが完結しまた新しい何かが始まるといった不思議な感覚があるんですよね・・・・。 独特な「静かな」暴力性、「キタノブルー」や独創的な絵等に見られる芸術性・・・・非常に繊細に作り上げられた作品です。そして忘れてはならないのは久石譲の作り出す美しい音楽ですね。フェリーニ作品にニーノ・ロータの音楽が欠かせないのと同じように、北野作品の世界には久石譲の音楽が欠かせません。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-07-28 17:34:03) |
1069. 日本の黒い夏 冤罪
《ネタバレ》 一冊のノンフィクションを忠実に映像化した感じの映画でした。「冤罪がどうやって作られたか」というテーマを拙い部分はありながらも、感情的・一方的にならずあくまでも冷静に、かつわかり易く描いていて非常に面白かったです。マスコミに興味のある方には是非お勧めしたいですね(ちょっと作りは安っぽいですけど)。 しかし、冤罪が悪意(まあ、某カルト集団が諸悪の根源であり憎むべき存在ではあるのですが)によって作られたのでは無く、警察にしてもマスコミにしてもあくまで自らの職務(使命)に忠実であったが故に作られてしまったということが非常に恐ろしいですね。警察は犯人を検挙し社会の安全と平穏を保つ、マスコミは高視聴率やスクープを目指し広告等の収入を確保するという与えられた役割を忠実に果たすために動いているわけで、それをしなければ生活が成り立たなくなっていくわけですから・・・・・・。ただ、そのことによって被害を受ける人が出てきたわけですから全く同情はできませんけど(人を傷つけ苦しめる使命などありえません)。 散布されたサリンがまるで夜霧のようで、幻想的な悪夢のようでしたね・・・・・。被害にあった方々のご冥福を心からお祈りしたいと思います。 [DVD(邦画)] 9点(2007-07-27 17:59:57)(良:1票) |
1070. パプリカ(2006)
《ネタバレ》 サイケデリックな夢の世界の映像に圧倒されました。この混沌とした狂気渦巻く世界を上手く表現できたのはアニメならではです。パプリカというアニメ的で魅力的なキャラクターを置くことによって、映像の不気味さを和らげ見やすくしているのが良かったと思います(これをCGとか使って実写化したら気味悪いだけでしょうね)。 まあ、正直ストーリーは良くわからなかったんですが、とにかく凄い映像を見ることができたなという感想です。 [DVD(邦画)] 7点(2007-07-23 18:50:51) |
1071. にあんちゃん
《ネタバレ》 観終わった後、「俺も頑張らないといけないな」と思いましたね。本当に、どんなに環境が辛くても苦しくても前を向いて生きていこうとする若い兄弟の姿には心を打たれますね・・・・。 貧しい炭鉱町の描写の生々しさはまるでドキュメンタリーを観ているかのようでした。 しかしまあ、北林谷栄の存在感は本当にすごいですね。 [映画館(邦画)] 8点(2007-07-19 22:23:51) |
1072. 電話で抱きしめて
《ネタバレ》 しかし、落ち着きのないドタバタ映画でしたね。結構シビアなテーマを取り上げているんですが、印象に残ったのはメグ・ライアンのテンパリ振りとキレ芸だけでした。母親であることを拒否した母親(それも普通の感じの人)が登場する作品はそんなにないので、そのあたりをもう少し丁寧に描いてもらいたかったですね。 まあ、メグ・ライアンが非常に魅力的だったので最後まで飽きることは無かったですけど・・・。 [地上波(吹替)] 6点(2007-07-19 22:02:06) |
1073. ロジャー&ミー
《ネタバレ》 業績が悪いわけでも無いのに創業の土地を切り捨てるなんてアメリカの企業経営ってドライだね・・・・と公開当時は言えたのかもしれませんが、今となっては日本でも十分有り得る話ですね。まあ、それにしても日本で言えばトヨタ自動車が豊田市周辺の工場を閉鎖するような話ですからね・・・・(決してありえない話ではないですが)。 結局、「踏まれた足の痛みは踏まれた者しかわからない」ということなんでしょうね・・・・・。それでもって、今はやりの「鈍感力」じゃないですが、解雇された社員や企業城下町の行く末とかそういうものに囚われない人間でないと大企業の経営はやっていけないんでしょう。おそらく、ロジャー・スミスがフリントの町を状況を見たとしても、「まあ仕方ない」としか感じないと思いますよ。 まあ、自分の身は自分で守るしかないということですかね・・・・・。 ビーチ・ボーイズの「Would'nt It Be Nice 」が非常に沁みました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-17 18:47:34) |
1074. ナビゲーター ある鉄道員の物語
《ネタバレ》 サラリーマンだったら、嫌というほど聞かされる「経営の効率化」という言葉。経営者であれば誰もが取り憑かれるであろうその言葉の裏側をドラマ化した作品と言えます。 まるでドキュメンタリーのようなリアルさにユーモアを交えた作風は、さすがケン・ローチとしか言いようがありませんね。ラストの展開なんかは、観ている我々に「お前だったらどうする?」という問いを投げかけているのではないでしょうか・・・・・・。非常に考えさせられます。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-15 17:02:04) |
1075. 僕の村は戦場だった
《ネタバレ》 美しいけれども、非常に残酷な物語です。多くの言葉は無くても、イワン少年の存在感だけで戦争というものの悲惨さを描いていますね。 ちょっと、途中のマーシャをめぐるシーンなんかは意図が良くわからなかったりしましたが・・・・ [ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-15 15:58:37) |
1076. リトル・ヴォイス
《ネタバレ》 まずは、ジェイン・ホロックスの芸達者ぶりに拍手を贈りたいです。まさにジェイン・ホロックスのための映画と言っても過言ではないですね。脇を固める出演者たちも魅力あふれる演技を見せてくれています。 寂れた街で、落ちぶれた大人達がモノマネ芸の才能を持つLVに身勝手な希望を持ち、足掻く姿が非常に切ないですね。 ちょっと、クライマックスシーンがホラー・サスペンス映画みたいでちょっと怖かったですけど、見終わった後は爽やかな気持ちにさせてくれる作品でした(ややほろ苦いですが)。あと、この作品は吹替ではなく、字幕版で見た方が良いです(モノマネの歌まで吹替えになってますんで・・・・)。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-15 15:28:22) |
1077. 魔女の宅急便(1989)
しかし、20年近くたっても全く色あせないクオリティの高さはさすが宮崎アニメといったところでしょうか。(ユーミンの曲のはまり具合が見事です。) まあ、これからもずっと老若男女に愛され続けていく作品であることは間違いないですね。 [地上波(邦画)] 8点(2007-07-15 14:06:49) |
1078. キリング・フィールド
《ネタバレ》 カンボジア内戦、そしてポル・ポト政権樹立・・・・そこで何が行なわれていたのかを、ドキュメンタリーのように生々しく伝えている作品です。非常に衝撃的な映像が出てきます、これが作り話でなくほぼ事実であることがとても恐ろしくてなりません。いくら格差社会は嫌だといっても、知識量の格差まで否定される社会というのはどうなんでしょうね・・・・。 正直、狂っているとしか思えない部分も相当ありました。 とにかく、ハイン・S.ニョールがまさに自らの体験に基づいた演技を超えた演技を見せてくれていて、本当に鬼気迫る作品になっています。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-07-13 17:18:43) |
1079. キス★キス★バン★バン
《ネタバレ》 全体的に小洒落た感じの作品です(テーマ曲の「KISS KISS (BANG BANG)」がいいですね。)。 ハードボイルドとヒューマンストーリーとコメディをミックスした感じでとても楽しめる作品でした(悲しいシーンもありますけど)。 仕上がりはポップですけど、内容は結構コテコテの人情物なんで老若男女問わず楽しめる作品だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-07-09 18:30:34) |
1080. Love Letter(1995)
《ネタバレ》 まずは、この作品を映画館で体験することができた幸福に感謝したいですね。岩井俊二という人は、良い素材をさらに素晴らしく見せる技術に長けていますね。中山美穂の女優としての代表作と言っても過言ではないでしょう。それだけでなく、ストーリー(本当に巧みでしたね)やロケーションの素晴らしさ等々本当に魅力的な要素満載の映画でした。 ただ、最初の方で中山美穂が一人二役ということに気づかなくって、ちょっと混乱してしまったのがちょっと悔しかったです。 [映画館(邦画)] 9点(2007-07-07 18:28:46) |