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自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1101.  プール(2009) 《ネタバレ》 
『かもめ食堂』『めがね』に続く第三弾的な売り方をしておりますが、似て非なるというか、意図してか天然か判りませんが、下手をしたらその二作のアンチ映画として位置しているようなシロモノに仕上がっております。何故なら、この映画には終始不安感が漂い、ざわざわと心が落ち着かない要素が散りばめてあり、癒しなどとは逆の、サスペンスかの如き様相を呈しているからで。更に、最初に美味しそうな料理(しかし何故かタイまで行ってちらし寿司)を見せ、これまでのパターンを踏襲するのかと思えば、料理映像には寄らず、それどころか静かなクライマックス、母娘の対話シーンでは美味しいと言いつつも鍋の中身は判らず、その上、何匹も蝿がたかっている始末。前二作の美味しそうな料理映画からは完全に外れています。そして、そこで語られるのは『かもめ食堂』的、『めがね』的生活を選んだ母親に対する娘の非難。なんとした事か、その問題を始めとして、心が落ち着かない要素全てを、この映画は全く解決しようとはしません。放置です。この映画、多くのシーンで人が物陰に隠れかかっている、物陰から出てきて、しかし人と交わらずにただ様子を窺っているという映像を繰り返します。それは登場人物同士の埋まらない絶望的な距離感を描いているようであり、設定や物語と共にその居心地の悪い関係性を観客席にまでじわじわと染み出させているようであり。プールに入った人間はおらず、足をつけただけの人間はむしろ現実的な生き方を求められた二人。タイトルにまでなりながらその役割を成していないプール。「あちら側の世界の人間」にとってプールとは現実へ至る畏怖すべきイコンなのでしょうか。まるでこのままその世界はジワジワと腐ってゆくようにさえ思えます。現実的な二人こそがその世界を浄化しようとしているようで、だけど他の三人は・・・。あまり美しいとは言えないリアルな色彩の世界も含めて、前二作で荻上監督が創造した世界に対して、リアルサイドから見た負の感情がうねってしまったような、異形の映画ではありました。
[映画館(邦画)] 4点(2009-09-28 11:54:25)(良:1票)
1102.  空気人形 《ネタバレ》 
映画の価値って、見た時の状況やタイミングにも大きく左右されますね。私は東京に生まれ暮らして。この夏、自分的なキーとなったスポットはお台場と東京タワー、ついでに水上バス。これを見たのが豊洲で。そして今の半分ボケた父親との孤独な介護生活。どれだけこの映画にシンパシーを抱く事になったやら。不完全な器としての体に心が宿ることで、お互いに足りないものを補い、新たな創造に繋がってゆく、それが生命。そして、都市の、人の中に暮らしながら自分の存在をハッキリと確認できない、足りないものを抱えたままに過ぎてゆく人々の孤独が空気人形ペ・ドゥナに集約されてゆきます。心を持つ事の切なさ、つらさ、そして素晴らしさが、彼女の「透明な存在感」によって心に染み入るほどに繊細に織り成されてゆきます。象徴的に描かれてゆくフェイクたち。だけど、フェイクと本物は何を以ってそこに価値の差が存在しているのかを問いかけてきます。美も醜も生も死も自分のものとして演じられる唯一無二なペ・ドゥナという存在があればこそ成立した映画。また、彼女自身が作品として成立している映画でもありました。これまでのどの出演作よりもペ・ドゥナの映画で、そしてペ・ドゥナが映画で。
[映画館(邦画)] 9点(2009-09-26 22:31:06)(良:1票)
1103.  カムイ外伝 《ネタバレ》 
クライマックスでどうして松ケンはそれまでさんざん使ってた「忍法ワイヤーワーク」とか「忍法CG」とか使わなかったんでしょうねぇ。いきなりもっさりした殺陣でレスポンス落ちまくっとるやないの。それはさておき、最初の経過説明のナレーションの終了直後、物語がそれより前の時代に戻るっていう大変にマヌケな事をやらかしてる時点でイヤな予感はしたのですが(一体何年プロやってんの)、なんでここまで点で描いてるの?って。カット、シーン、舞台、物語、全部点。飛ぶ飛ぶ。流れてないの。繋がり緩いの。いきなり森、いきなり川、いきなり海上、いきなり村、って。色々なものがワープしまくるんで、気持ちが映画に乗ってゆかないんですよ。せわしないワリに映画に乗れないので退屈しちゃって。『カムイ外伝』のダークなイメージをあえて青い空、青い海って明るい色彩に持って行ったのはいいとして(無理に着色してありますが)、マンガが原作だからマンガチックでいいだろう、みたいな映像が多いのはいかがなものかと。70~80年代のプログラムピクチャーじゃないんだから。村人達のそんなのアリか?な全滅具合も含めて(小雪や大後寿々花があれで退場ってのが・・・)、あちこちムチャ。これでは邦画はマンガに勝てません。マンガを前提にすると、原作よりよっぽど荒唐無稽になってしまうのって邦画の悪いクセ。あと、男達の裸が、どう見ても普段服を着て生きてる人達の裸で(お尻つるつる)、無理してフンドシしてるのが痛々しく感じられてしまいました。なんだか人工甘味料添加しまくり、ハリボテな映画ね。
[映画館(邦画)] 4点(2009-09-22 16:53:57)(良:1票)
1104.  ドゥームズデイ 《ネタバレ》 
ううー、酷い。この映画、予告編だけの知識しかなかったのですが、近未来を舞台にしたアクションヒロインものだと思ってました。最初に乗り込んでゆく段階でモロに『エイリアン2』、ただし敵はエイリアンでなくてスコットランド人、って状態でイヤな予感。そしてこのスコットランド人達が『食人族』で『指輪物語』のブラックライダーやウルクで『マッドマックス2』で、って。殺人ウィルスが題材になっているのですが、それは単なるマクガフィンで、要は隔離されて悪の要塞と化したスコットランドに乗り込んで大殺戮、前記の映画群を再現したいだけっていう。グロなシーン続出、特に食人シーンなんて最悪な趣味の悪さ(もう映画館から逃げ出そうかと思いました)。首や腕をぶった切ったり、車がクラッシュしたりっていうのがメインで、物語なんてメチャクチャ。たった25年で何故文化があそこまで退行すんの・・・。ヒロインが魅力的でもなければ強くもなく、いちいち捕まるわ、仲間のピンチを救えないわで、アクションヒロインものとしてもフラストレーション溜まりまくり。オチまでそれでいいんかい、って状態で、私にとってはひたすらストレスだけで構成された映画でした。せめて、この映画独自のセンスってのがあればなぁ。全部借り物。それにしてもこの映画を作った人々はスコットランド人になんの恨みがあるのやら。
[映画館(字幕)] 1点(2009-09-20 16:59:06)(良:1票)
1105.  しんぼる 《ネタバレ》 
白い部屋の方はベタで面白かったですが、ルチャはネタフリ長過ぎだなぁ。中国やロシアももう少し先に振っておくべきだったかも。思考による行動が結果をもたらし、更なる思考を生み、やがて他者への影響を生んでゆく。これが相互に影響しあう状態がこの世界であって、もしも神が存在するとすれば、それらの作用を理解した上でただ俯瞰している存在なんではないの?みたいな事を考えました。でも、ここでその作用を生むものとしてシンボライズされているものはモノリスではなくってチンコ。んー、チンコだけでは物事は始まらないでしょ。チンコいじってるだけで世界は変わらんのでないの?と思ったところで気付きました。そうか、だからこれは松本人志の究極の「オナニー映画」なんだ、と。お粗末様でした。
[映画館(邦画)] 7点(2009-09-17 17:49:21)(良:1票)
1106.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 
見る前に予想される予定調和的な悲しく感動的な展開というのを超えて、最もこうなって欲しくないという結末を静かにガツンと叩き付けてくる映画です。ただの縞模様の服一つが人の運命を左右してしまうという物語は、その服の背後にある民族や国境に対する行き過ぎた拘りがいかに愚かな事かをハッキリと示しています。民族、国家の象徴としての家族という集合体。子供を育てるという事がどれだけ大切か、重要なのか。親の責任が民族、国家の責任にも繋がる、だからこそ、親は思想、宗教、国家の下で正しい選択をする義務があります。今は(少なくとも表面上は)自由であるがゆえ、彼らを襲った悲劇を回避する事が可能なのだから、再び誤った道を進まないよう努めなければならない、そんな一般市民一人一人の義務について描いた映画だと思いました。二人の子供の表情が素晴らしく、また、いつもはやかましいジェームズ・ホーナーの音楽も今回は綺麗に鳴って、人の闇の歴史を印象的に浮かび上がらせるのでした。一つ難点を言えば、映倫が付けたレイティングPG-12。確かに親による解説は必要かもしれません。でも、PG-12って子供は見ちゃダメって映画のように思われてしまう感があります。残酷な描写や激しい流血はありません。むしろ、ぜひ親子で見て語って貰いたい映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2009-09-16 17:19:46)(良:2票)
1107.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 
ドラマと現実とマンガ。どうにもこれが上手い事ハーモニーになってないように感じてしまうんですよね。ミュータントっていう存在が軽々と現実を超越してしまっているがゆえに、そこに下手に現実的な事柄を絡めてくると(ノルマンディとかベトナム戦争とかスリーマイル島とか)、妙にザラザラとした違和感を抱いてしまい。そして、特殊な能力を持つ者達のドラマが、やたら普通だったりすると、これまた違和感を抱いてしまい。映像に統一感がないのも気になりました(飛行機ショットのマンガっぽさとヘリコプターショットのリアルさと、同じ飛行シーンでもまるっきり別物で、あれでは別の次元の別映画ですわ)。マンガ、あるいはマンガ的なるものの実写映画化がいかに難しい事かを、映画を見ながら考えてしまう私なのでした。原作物であるがゆえ、シリーズ物であるがゆえ、前日譚であるがゆえの煮え切らない展開を、そういうもんだと受け入れられるようなファンではないので、見終わってもモヤモヤ。つーか、もうお前アメコミもの見るなよ!ともう一人の私がツッコミ入れてます。でも、東西を問わず原作物、シリーズ物、リメイク物で溢れてる映画界、さすがにそんなんばっかだとツラいわ。
[映画館(字幕)] 5点(2009-09-14 18:21:06)
1108.  グッド・バッド・ウィアード 《ネタバレ》 
冒頭でいきなり日本人をゴミのように殺しまくり状態で、気分がさーっと冷めてしまい。たとえ娯楽映画であろうと、日本人としては不快に感じずにはいられないワケで。もしも逆の事やったら、大騒ぎになるであろう事は明白なワケで、温厚な国民性ゆえ、この映画をこの国で公開できた事に映画会社と配給会社と韓国映画ファン(自分もか)は感謝すべきですね。さて、そんな冷めまくり、映画との距離感じまくりで見続けた残り2時間なワケですが、アクションは凄く頑張ってます。そしてそれだけの映画。それだけで十分な映画とも言えるのですが、それゆえにアクション以外の部分が退屈なデキで。特に斬新な展開も何もなく、3人の関係性もガンホとビョンホンは過去の因縁があるので、まあいいとして、ウソンの存在は限りなく作品世界の中で薄い、絡む必然性の弱いキャラ。それに途中のアヘン窟とか、そこで子供助けるとか結局何もない余計なエピソードがジャマ。ガシガシ押しまくってくるアクションだけでタイトにまとめちゃって良かったのにね。冒頭の大列車強盗アクションとか、高低差を自在に使った銃撃戦とか、クライマックスの大平原での一大チェイスとか、それだけで十分凄かったのですから。凄いけど間延びした映画って事で、普通に見られたとして6点、ってところですか。日本人としてああ、この映画を作ってる人達は(韓国人は、ではないですよ)日本人が嫌いなんだなぁ、と思えて冷めてしまった分が-2点ってところで。とーちゃんは赤紙来て満州に渡り、ソ連に抑留されたワケです。満州の日本軍をまるっと悪として描くと、私ゃ悪の子だ。さすがにそれは肯定しないわぁ。
[映画館(字幕)] 4点(2009-09-10 18:33:52)
1109.  南極料理人 《ネタバレ》 
素材に対して料理法(演出と脚本ですね)が平凡な気がしました。カメラ固定の長回しを見せて「間」で感じてね、ってスタイルはいかんせん古いですわ。その「間」に費やす時間に、もう少しネタを詰め込めたんではないかなぁ。ラスト前の擬似家庭長回しなんかは、これ見よがしで、わざとらし過ぎちゃって(割烹着とか、「息子」のトレパンとか、あれじゃあ堺雅人がお母さん過ぎだあ)、ちょっと恥ずかしいです。まあ、しかし、素材の良さゆえの面白さっていうのに溢れていて。外界から遮断された、生物が生存できない世界で生きる事の閉塞感、たった8人の社会での摩擦、その中で「食べる」という生物の最も基本的な事柄についてのお話。意外にも恵まれたメニュー(ラーメン以外は)を、ごく当たり前のように口にする登場人物、だけどその毎日の食事って、材料と作る人によって創造される作品なのですよね。そこにもう少し目を向けてみてもいいんじゃない?って、特異な状況を通して語りかけてくるような映画でした。優等生風な作りの中では堺雅人に生々しい存在感みたいなのがなくて、やや薄味な気もしましたが。むしろ伊勢エビのエビフライみたいな幾らか無茶した映画でも良かったと思うんですけどね。
[映画館(邦画)] 7点(2009-09-09 17:40:04)
1110.  BALLAD 名もなき恋のうた
山崎監督って、いい意味で色のない人だと思うんですよ。自分の色みたいなのがない(或いは出さない)がゆえにアクの強さがなく、毎回、広く人々に見られる作品になっている感じ。だけど、この作品は映画版『クレヨンしんちゃん』の映画化、今世紀に入ってから作られた最近の作品をわざわざ実写映画化してしまうっていうのは大変に無粋なように思え、また、元の作品に原監督の色が濃く出ているがゆえに、山崎監督ではなく原監督のモノとしか言い様のない映画になってしまうのではないかと危惧しました。結論としては、原監督と山崎監督のハイブリッドになって実写なりの面白さが出たな、と。原監督的こだわりはかなり薄まりました。でも、キャスティングのそのアクのなさ加減、色の薄さ加減まで含めて、これはかなり巧妙に計算されているんだな、と。つよぽん、ガッキーから筒井、夏川と、見事なまでに強い個性で押すタイプではない役者を揃え、アクの強さをいかに消しこんでゆくか、と。そう、オリジナルのアニメをそのまま映像化したら、とんでもない事になってしまうという危うさをきっちり回避してるんです、これ。実写で「野原一家、ファイヤー!」をやっちゃったら、ボディブレードでフルスイングをやっちゃったら終わりになってしまうという。そこら辺、『20世紀少年』なんかとは違いますね。結果として、広く口当たりのよい娯楽時代劇の出来上がり。シネスコ画面に展開する合戦シーン、一対一の殺陣など、必要な画も撮れてますしね。本格時代劇を、また『クレヨンしんちゃん』を大前提とした視点で捉えてしまうと物足りなさ大爆発でしょう。しかし、いい意味での俗っぽい仕上がりであるがゆえに、「『しんちゃん』でかつ大人なドラマ」という、客観的に見ると実はシリーズ中でもかなりマニアックなシロモノであった『アッパレ!戦国大合戦』よりも敷居は低く、間口は広い作品に仕上がっています。ポイントは『クレヨンしんちゃん』の実写化ではなく「おマタのおじちゃんと廉ちゃんの物語」の実写化。純化され、透明感を与えられたラブストーリー。そこに実写化の意義も価値もあったと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2009-09-06 18:36:01)(良:3票)
1111.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 
毎度、映像のスタイルにばかり凝って、中身スカスカなトニー・スコットに期待できるワケもなく、快作だったウォルター・マッソーとロバート・ショウの74年版を越える事なんて期待してもいませんでしたが、それにしてもこの凡庸さ、退屈さはどうしたモンかと。あちこち74年版を踏襲しつつも、ちっともノッてゆけない、妙に褪めて映ってしまうのは、サスペンスの組み立てが下手だからでしょうか。トラボルタがやたらキレやすい、小物然としていて、そこに裏があるのかと思えば、ただそのまま行動が隙だらけの人間なだけですし(金の相場云々の裏は丸出し過ぎて裏のウチに入らないですよね)、デンゼル・ワシントンとの駆け引きにしても息詰まる展開と言うよりはギャーギャー騒ぎ立てているばかり。タイムリミットまでに現金を届ける部分も見た目をハデにしたら逆にマヌケに映ってしまい(いちいち事故ってみせてもねぇ)。派手なら、騒げば、娯楽映画として成立すると思ってるような映画。トニーってば80年代でアタマの中、止まってますな。
[映画館(字幕)] 3点(2009-09-04 17:44:21)
1112.  20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗 《ネタバレ》 
あのロボットのデザインじゃバランスを崩すとか以前に元々バランス取れなくて二足歩行なんぞできないのは誰が見たって判りますわな。ともだちの正体は、えーと、一体ダレだっけ?みたいな。それはともかく。クズとかクソとかひと言で片付けちゃっていいレベルですが(そもそも私は映画に対してそういう表現をしないワケですが)、一応。色々な過去の創作物のデザインを流用し、そこに何らかの世代なり時代なりに対するテーゼ、或いはアンチテーゼを込めて画面に叩き付けているのか?と思いましたよ、1作目時点で。完結編まで進んで、それが単なる文化に対する冒涜だったと知って大変に腹立たしい思いです。結局ここにあったのは自らは何も生み出せず、安易なフェイクだけで構成された、リアリズムの欠片もない自己満足の世界。思いつきのように刹那的にエピソードが展開するのは連載マンガを起点としているがゆえのダメさ加減と理解するとして、イメージの貧困さを先達の文化を穢してまで補う厚かましさには呆れ返ります。映画は最後、エンドクレジット後に長々と主役に無駄なケリを付けさせておりますが、この作品を世に出してしまった人間達は文化を穢した責任をどう取れるっていうんでしょう? 私にではなく観客にでもなく、日本の文化を形作った人々に謝れ!馬鹿もん。
[映画館(邦画)] 0点(2009-09-01 19:47:25)
1113.  女の子ものがたり
サイバラはいつも「貧乏」も「不幸」も「悲しい」も、自分の内なる世界に摂り込んで肯定してみせるのですが、それが人の手に渡ると必ず「憐れみ」という名の外側から見下した視点のものになってしまうのがダメで。で、この作品はそれでも他の映像化作品(『ぼくんち』『いけちゃんとぼく』)よりはまだマシ、と。いや、下手をするとそれらより質は低いです。前半で展開する小学生時代での子役達の演技に問題があり過ぎて、掴みでコケてしまっていますし、現在部分の深津絵里パートはグダグダするばかりでドラマとして弾みません。中盤の高校生時代が役者の力によって俄然魅力を放っているのが救いですが、少なくとも脚本や演出の力で魅力を出せている訳ではないな、と。ポイントは、最初に書いた「貧乏」「不幸」「悲しい」の肯定に立脚しているという点、サイバラの世界なるものを描出しきれないながらも、作品として成立させようとしている点。西原理恵子原作って看板をぶら下げた以上、最低限サイバラを感じさせるべきなのですが、この映画がやっとサイバラだったなぁ、みたいな。「サイバラ映画=貧乏で不幸で悲しいベタベタした映画」というスタイルそのものから抜け出す事はできていませんでしたけれど。次の映画化作品『パーマネント野ばら』も当然のようにそうなるんかねぇ? あと、必ず自分の映画化作品に役者として登場するサイバラですが、演技力が微妙に向上してるのはこのところのテレビ出まくりのお陰?
[映画館(邦画)] 6点(2009-08-31 21:07:22)
1114.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》 
見た感じ、欠点多いです。セルアニメ的ポスターカラー風背景に、つるんとしたCGキャラが浮きまくってたり、そのCGキャラがかなり省略型デザインで、まるでマリオネット、パペットが動いてるみたいだったり。更に子供向けファンタジーでありながらクライマックスの動きは激しすぎ。秒間24フレームしかない映画で、情報量がやたら多い世界をめまぐるしくグルグルと動かされても絵が流れずに飛びます。設定的にもテオのワルな知り合い3人が半端な存在だったり、島における男爵のポジションが不明瞭だったりして、ずっとしっくり来ない違和感を心の隅に抱きながら映画を見続ける事に。でも、母を亡くした少女が辿る失われた思い出の世界の物語、楽しませて頂きました。お人形さん然としたCGキャラに命が吹き込まれ、不思議な世界を冒険し、ドラマを紡いでゆく。物語的に特に新鮮さはありませんが、シンプルな感動をきちっと与えてくれます。美術面は大変刺激的で面白いですし。結局のところホッタラケの島は遙のために存在した世界なのでしょう。そう考えればあちこちに存在する映画の綻びも納得できます。1つのCGキャラが広げてゆく世界にどこまで心動くかがポイントですね。
[映画館(邦画)] 7点(2009-08-26 18:14:12)(良:2票)
1115.  96時間 《ネタバレ》 
96時間ってのがとても根拠の薄い、いい加減なタイムリミットだったのがビックリ。一緒に誘拐された友人は96時間以前にアレしちゃったじゃん。娘と友達の運命を分けた違いがあったのは事実だけど、父ちゃんのかつての同僚はそこまで知ってて計算したんか? あと、予想したのと違って、最初のボスには早々に辿り着き、次々ボスが替わってゆく(別に真のボスがいるワケじゃなく、単に対象が変わるだけ)って展開はサスペンスとしては大変に雑。経験を生かして頭脳使うのかと思えば殆ど体力勝負だし。だけど悪いヤツをボコボコにやっつけてスカッとするアクション映画としてのキモチ良さはかなりのものでした。かつてCIAの工作員で今は世拗ね人な男がさらわれた娘を助けに行って悪いヤツを片っ端からボコりまくり、ってセガール映画みたいですが、面白さ的にもセガール映画のソレと同じようなモノで。リーアム・ニーソンレベルの役者が最近めっきり動きがニブくなってきたセガールの後継者でいいのか?とも思いますけど、そしてリュック・ベッソンがこんな映画を製作していていいのか?とも思いますけど、まあ面白かったからいいや。
[映画館(字幕)] 7点(2009-08-25 22:19:41)(笑:1票)
1116.  宇宙(そら)へ。 《ネタバレ》 
映像は有名なものばかり。特にこれと言って目新しい映像があるワケではありません。NASAの映像ばかりなので冷戦時代の宇宙開発の背景などもナレーションでさらっとしか描かれません。宇宙開発初期のドラマに関しては『ライトスタッフ』を見た方がいいカンジ。音楽は過剰でうるさいですし、歴史順に追っているのですが、どんどんと次に進んでゆくので情感もあまりなくて。既に知っている事を再確認するばかりの映画。でも、映画としてではなくて、映像としてつくづく凄いなぁって。それを見て何が凄いって、アメリカ人のイケイケ(死語)なノリ。あのフロンティア精神はアメリカ人独自のものですわ。自力で未知の宇宙に乗り出してゆくなんての、日本人にゃ絶対ムリ。奴ら、マジで不可能を可能にしちまいやがるぜ、って世界で、宇宙開発の是非とか、科学と人類の進歩とか、実は彼らにとってはそーんなに重要ではなくって、とりあえずやっちまおうぜ、ってノリじゃないの?みたいな。奴ら相手にマトモにケンカしたらヤバいってコトをまざまざと思い知らされるような、アメリカ人って生き物のパワーをガンガンと見せつけてくる映画でした。その精神に対しての点数を。歴史順ゆえ、最後にスペースシャトルの2つの悲劇が描かれる事になるのですが、それが映画としてのドラマティックな要素になってしまっているのは、ちょっと皮肉な感じかな。
[映画館(字幕)] 8点(2009-08-24 01:37:29)
1117.  山形スクリーム 《ネタバレ》 
竹中直人の、昔から全っ然!変わらない笑いを今でも「めっちゃくちゃおもしれー!」って思える人ならば楽しめるでしょう。アレがもういい加減つまんないヨって人間にとっては、地獄のような映画。何しろ登場人物全員、最初から最後まであのノリを要求されてるワケで。まあ、そんな事くらい判るでしょ、なんでわざわざ見に行った?ってカンジですけどね・・・。とにかくグダグダとした笑いに昇華されないネタが、ミョーに繋がりの悪い編集で余計にダラダラと盛り上がる事もなく流れてゆくって感じで。物語も『ショーン・オブ・ザ・デッド』やら『マーズ・アタック!』やら、どこかで見たようなエピソードで繋がってるばかりでオリジナルな面白さはまるでありませんし(パロディ映画からネタを頂く事ほど無粋なモンはないですなぁ)、キャラが全員元からマトモではないので、異常な世界に異常事態が起こったところでそれは一本調子なだけ。唯一シリアスな平家の怨念の部分がまたありきたりで、もう。成海璃子嬢は、なんつーか、アレなんですが、アレはアレでミョーに可愛かったりもします。申し訳ないんですが、ハッキリ言っちゃうと、ドラミちゃんみたいで。成長期だから仕方ないですね。キャラ的には途中でまるっきり動かなくなっちゃう璃子嬢よりも、先生やグラビア娘が面白かったかな。映画全体は竹中直人って人の才能ってマジでこの程度?って、ペラッペラな底の浅さを感じさせてしまうシロモノでした。つーか「2つで十分ですよ、カンベンして下さいよ~」なんてネタはやりたいと思っても絶対やっちゃだめだよね・・・。
[映画館(邦画)] 2点(2009-08-23 11:11:01)(良:1票)
1118.  ナイト ミュージアム2 《ネタバレ》 
相変わらず、密度低めな娯楽映画で。アクションより何より会話シーンが映画の大半を占めてる状態っていうのは、どうなんでしょう? 大変な時でも、1時間のタイムリミットが設定されて以降も、いちいち会話シーン。その大量な英語の羅列とアメリカ!って要素に支配されていて、段々と日本人的にはなんだかどうでもいーや、ってキモチになってきちゃったりして。前作のキャラクターを延々と封印してしまう状態は、新キャラクターで楽しませようとする配慮なのかもしれませんが、逆にイライラさせる要素になってしまっていますし、カポネやナポレオンといった新しいキャラに特に面白味があるワケでもなく。新しい会社を興して成功した状態が、どれだけ主人公にマイナスになっていたのかが全く描かれないので、やっぱり警備員最高!って結論を出してしまうのも強引なだけ。前作よりもお子様お楽しみ映像も少なめになっちゃったかな。結局、もうひたすらエイミー・アダムスを見てましたねぇ。エイミー・アダムスを眺める分にはイイ映画。自分的にはこの映画、それだけ。あ、あとロビン・ウィリアムスがハナ肇。
[映画館(字幕)] 5点(2009-08-14 16:40:38)
1119.  HACHI/約束の犬 《ネタバレ》 
とーちゃんはハチ公と同じ年生まれで、子供の頃に生ハチ公を見た事があるそうで。私にとって「ハチ公」っていうと地名というか場所名ですね。さて、そんなハチ公の戦前のエピソードを現代アメリカに置き換えた物語、なんか色々と無理があります。そして、その無理をちゃんと映画に昇華できなかったなぁ、と。人間のドラマが大変に曖昧に作られていて、特にご主人様が死んでしまって以降はドラマが全く人間に乗ってゆかない作り。その分、ハチの視点から映画を見る事になるのですが、そうなると今度はひたすら可哀想。予告編で語られた「人々の心を云々」と違って実際には人間は最後までハチと距離を置くばかりで、半分放置。ご主人様の死後、この映画は何を描くべきか、何を見せるべきかを見失ってしまっているような感じ。せめてウソでもいいから、人々の優しさに見守られてやがて天に召されたのでした、くらいの話にしておくれよ、と。この監督特有のせわしない作りが、子犬ハチの落ち着かなさにシンクロして、前半はちょっと落ち着け!って感じの状態ですが、終わってみれば、前半のハチの可愛らしさこそがこの映画のキモだったなぁって思いました。点数はもう全てハチ公の愛らしさ、けなげさに。
[映画館(字幕)] 6点(2009-08-13 16:47:57)
1120.  G.I.ジョー(2009)
冒頭で「ナノマシーンで粉々さらさら~っていうの、キアヌの映画と思いっきりネタかぶりしちゃったね、あーあ」と思ったのも束の間、すぐにそんな問題じゃないわ、こりゃ、って。「くだらねー!」とか「バカでー!」とか心の中で叫びながら見てました。ロジャー・ムーアの『007』のくだらないトコを集めて濃縮したような映画。もうめちゃくちゃバカです。酷いもんです。『GI戦隊ジョーレンジャー』みたいな状態で、各国のスターがいいトシして何やってんの!ってカンジで。そして、そのバカさ酷さが、とっても爽快で。私が1点付けたロボ映画と9点のこれと、同じバカバカしい映画なのに正反対評価、一体どこがどう違うのかと言えば、映画のベクトルですかね。この映画は正義も悪も真っ直ぐ前向き一直線直情型バカ。映画が1つのベクトルでどーっと怒涛の如く激流下りなブロードバンドバカ。判で押したようなクサいドラマの羅列までネタでしょ?ワザとでしょ?ってカンジでツッコミがいのあるボケまくり映画。無理して実写と繋げようとしてやたらインチキくさくなっちゃってるCGまでバカっぽいですもんねぇ。たまにこういう激烈バカが登場してツボを押してきまくるもんだからハリウッドからも目が離せません。
[映画館(字幕)] 9点(2009-08-10 19:23:34)
080.32%
1220.87%
2421.66%
31234.87%
431912.63%
548619.24%
654921.73%
745618.05%
830011.88%
91827.21%
10391.54%

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