1101. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 登場人物の衣装に浮き出た汗ジミが印象的な映画でしたね、出てくる人が、みんな、必死。ただ、なんていうんでしょうか、一人として感情移入できる登場人物がいませんでしたね。戦争が終わってほっとした軍人、あるいは今後の身の振り方素早く計算した人間だっていたんじゃないですか。そういう人とのコントラストで、反乱軍を描けば、身勝手なヒロイズムで突っ走ったみなさん、という評価だけで終わらなかったンじゃないでしょうか。 [DVD(邦画)] 5点(2010-01-01 23:58:45)(良:2票) |
1102. ラストエンペラー/オリジナル全長版
《ネタバレ》 戦犯収容所の所長の引回しを見ても、お互い黙礼してた行き交わすだけにしとけ。紫禁城などには未練も何もないだろう、皇帝の座に座ってみたりするなよ、せっかく穏やかな生活を手に入れたんだから。しかし、力業の歴史劇。長いですが、収容所シーンと回想シーンの切り替えのタイミングよく、最後まで引きつけます。ジョン・ローン、かっこよかったなあ。このレビューで話題の坂本教授演ずる甘粕ですが、ムーディー勝山に似ていたなあ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-30 09:05:28) |
1103. 神様からひと言<TVM>
《ネタバレ》 これは期待しないで見ると、案外面白い映画に違いないという、複雑な期待をしつつ鑑賞。予想どおりでした。伊藤淳史さんはいい役者ですね。強い自己主張は感じはしませんが、画面に出てくると、「おっ、出た」と見入ってしまいます。チビノリダー、子役上がりの悲劇を乗り越えた希有な例ではないでしょうか。 [DVD(邦画)] 7点(2009-12-29 08:44:18) |
1104. 二十日鼠と人間(1992)
《ネタバレ》 レニーは、そうされるだけのことはしたのです。そして、他の誰にやらせることなく、ジョージが幕を引いた。ジョージは、いつかこういう日がくることを予見していたのではないか。月と太陽に照らされたシーンが多かったのが印象的です。 [DVD(吹替)] 7点(2009-12-23 23:16:57)(良:2票) |
1105. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 むかしのジェットコースターに乗っている感じの映画でした。あざとい演出がないのが、よかったです。なお、ワタシは会計士デュークは、ウォルシュに渡したより、もっとお金をちゃっかり隠し持っていると思っている派です。なんだ、その”派”って。 [DVD(吹替)] 8点(2009-12-15 23:37:13) |
1106. ルパン三世 1$マネーウォーズ<TVM>
TVシリーズ パート2のBGMを使ってくれると、それだけで+2くらいするのに。 [DVD(邦画)] 6点(2009-12-13 20:32:55) |
1107. 盲獣
《ネタバレ》 インパクのあるシーンもありました(アトリエの様子が徐々に分かってくるシーンなど)。が、とにかく、江戸川乱歩の原作はさぞものすごいんだろうと思わせる作品でした。母の死以降、エスカレートする「アレ」については、緑魔子による乱歩の小説の一節の朗読がなければ、理解不能になっていましたね。 [DVD(邦画)] 4点(2009-12-12 00:00:08) |
1108. インスタント沼
《ネタバレ》 本作のテーマと思えるものを、ラストシーンでヒロインが、そのまんま、セリフとして叫び上げます。モノを表現する上で、なんぼなんでも、そんな「乱暴」はないだろう。しかし、「人生、リセットしたい」とのたまう主人公の言葉を、一瞬で唾棄するシーンはよかったので、3点。 [DVD(邦画)] 3点(2009-12-11 08:19:01) |
1109. 黒い画集 あるサラリーマンの証言
《ネタバレ》 パタパタと続く、負のドミノ倒し。「あんなところで、あいさつしたばっかりに!」とか言ってますが、あんた、奥さんを裏切ってることが、この不幸の始まりですよ。ラストで、主人公が延々と映画のあらすじを繰り返すシーンは印象的。彼もアリバイ不成立。濡れ衣を着せられるかと思いきや、真犯人逮捕で釈放されるわけですが、むしろそのほうが残酷な仕打ちにすら思える。「黒い画集シリーズ」、また見たいです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-10 08:16:04) |
1110. ターミネーター4
《ネタバレ》 本作は、過去作品を彷彿させるシーンに満ちており、シリーズ完結編として不足ない出来になりうるものだったと思います。しかし、伝説の指導者ジョン・コナーは、最善の引き際を逃してしまいましたね。そもそも「ターミネーター」ってタイトルで延々と続くのってどうよ?、とか思ってしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-05 12:41:37) |
1111. メン・イン・ブラック2
《ネタバレ》 古き良きSFの感じがあり、スラップスティック・コメディ。いいんじゃないですか。宇宙人の生態をもっと描き込んでいただくと、さらによい。次回作のキャラクターデザインは、吾妻ひでお氏でお願いしたい。 [地上波(吹替)] 7点(2009-12-05 11:51:44) |
1112. おいしい殺し方 -A Delicious Way to Kill-
《ネタバレ》 BSフジでオリジナルを見た方は、絶対、「昨日、ものすごいのTVでやっててさあ」とか言ってたはず。うらやましいです。怪優、池谷のぶえ。ノーマークでしたが、なんかすげえ。彼女に興味が出てきた方は、ブログも書いてらっしゃるみたいですんで、参照してみてはいかがでしょうか。才人! [DVD(邦画)] 7点(2009-11-29 01:06:24) |
1113. 刑事物語
《ネタバレ》 ワタシ、武田鉄矢さんのファンなんですが、アンチ鉄矢派の方の気持ちが、この映画を見てようやく分かりました。売春女子高生への涙の土下座、夜汽車の中の独白。オブラートに包まないメッセージが、そのまま観客に向かってきます。高倉健さんのシーンのみの評価で2点献上。 [DVD(邦画)] 2点(2009-11-27 23:50:39) |
1114. ターミネーター
《ネタバレ》 約20年ぶりに再見です。一連のこの物語は、サラに対するカイルの慕情がスタートになっているのだ、と再認識しました。見直して良かったと思っています。 [DVD(吹替)] 8点(2009-11-22 22:32:16) |
1115. シッコ
《ネタバレ》 今後、アメリカ映画を見るたびに、「この人、今、腕吹っ飛ばされちゃたけど、ちゃんとした医療保険に入ってるんだろうか」とか、考えてしまうかと思うと、いささかしんどい。……、えーと、ウソです。すみません。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-21 23:14:30)(笑:1票) |
1116. 博士の愛した数式
《ネタバレ》 寺尾博士と深津お手伝いさん、ルートくんの静かな不思議な生活。すがすがしくて、よかったです。浅岡ルリ子と博士の過去のエピソードがないと、なんの引っかかりもない物語になりますが、むしろその方がよかったかな。とんちんかんで穏やかな生活を、ただ眺めていたかったです。吉岡先生の授業は、昔受験の頃に見たNHKの数学講座を見ているようで懐かしかったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-11-20 21:57:20) |
1117. M:I-2
《ネタバレ》 好きなシーンは、40秒のダクトすり抜けダイビングとバイクシーン。まんまと、はまっているワケです。ワタシ、いつもなんだかニヤニヤしているトム・クルーズのことが好きなのかもしれん、と思いました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-18 00:09:14) |
1118. パルプ・フィクション
《ネタバレ》 ワタシには、知らない人のパーティーに間違って紛れ込んでしまったような映画でしたね。だから、ブルース・ウィリスが出てきたときには、ようやく知ってる人を見つけた!、みたいに、もううれしくって。声をかけたくなりました。 [DVD(字幕)] 2点(2009-11-15 00:22:24)(良:1票) |
1119. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
《ネタバレ》 「人情紙風船」から山中作品を見始めたワタシは、音楽アルバムで、バラード曲を先に聞いてから、速いテンポの曲を聴いてしまったような気分です。こっち先見れば、良かった。本作に似ているモノとしては、チャップリンの喜劇。人の良い怪しいおじさんが、孤児をかわいがるところなんて「キッド」でしょうか。なんか、お約束の繰り返しは、ドリフの喜劇にも似てますし。丹下左膳って、きっとこんな扱いしちゃいけない人なんだろうし。正統派コメディの教科書であり、原点ではないでしょうか。ラストもいいです。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-11-14 00:13:32) |
1120. 人情紙風船
《ネタバレ》 髪結新三は、お駒誘拐を決行した時点で、最期を覚悟していたのだろう。又十郎よりむしろ魅力的。終始暗い眼をしていた女房おたきは、又十郎の善良さが許せなかったのだと思う。気の弱い又十郎が、自分のためにつく「うそ」が澱のようにおたきに溜まり、最後の「隠し通せないうそ」で感情を決壊させたのだろう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-11-13 00:02:39) |