1121. アレクサンドリア
《ネタバレ》 本作ではヒュパティアが地球が楕円軌道であると発見したことになっているが、もしこれが事実だとすればケプラーより1000年以上前に発見したことになる。記録も残っていないから脚本家の願望(妄想かもシレナイが)の域を出ないが、しょうもない宗教戦争によって優秀な人材が失われた事は確かなのだろう。 イギリスの論理学者・数学者のバートランド・ラッセルは「私は宗教を恐怖から生まれた病気として、また人類への無限の惨めさの根源であると考えます。」と語っている。このラッセルの言葉は、本作に出てくる宗教者を的確に表現していると言えるだろう。 宗教は、人類が発明したものの内、愚かな物で上位にランキングされるのだろうね。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-16 01:33:26) |
1122. 君に届け
どこまでも真っ直ぐで応援したくなってしまう主人公爽子(多部未華子)、爽やかでいいやつの風早(三浦春馬)、義理・人情に篤い千鶴(蓮佛美沙子)、気配りが人一倍出来るあやね(夏菜)など魅力的なキャラ設定が本作を面白くしている所だろう。 高校時代にみんなと初詣に行ったのが懐かしい。 原作は未読(少女漫画を読んでいるのがばれたらドン引きされるだろうけど・・・)。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-16 00:29:55) |
1123. ランナウェイズ
ジョーン本人以上に格好良いクリステン・スチュワート、シェリー本人以上に綺麗なダコタ・ファニングらの熱演がいいね。 シェリーの自伝にジョーンが手を加えたので仕方がないとは思うが、リードギターのリタやドラムのサンディにもう少し活躍してほしかったなぁ。エンディングでも二人のその後も語られなかったしね。まぁ、あまり描きすぎると発散する可能性もあるから、これぐらいがちょうどいいのかも知れないがちょっと残念だ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-15 13:28:49) |
1124. トゥルー・グリット
《ネタバレ》 一見正義ぽっく見える父の復讐を行ったがために失ったもの(片腕と仲間)は大きいが、それでも前に進んだ少女(女性といった方がよいか)の強さは美しい。 あまり好きでないスプラッタシーンもあっさりしており、気にならなかったところも好評価。 ちなみに原作もオリジナルも未見。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-12 20:01:51) |
1125. 英国王のスピーチ
アカデミー作品賞など4部門を受賞した割にはたいしたことがない。期待していた分だけがっかり感が大きいのかも知れないが・・・ ローグ(ジェフリー・ラッシュ)の友情とエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)の愛情はすばらしいと思うし、よく表されていると思う。しかし、一番盛り上がるであろう対ドイツ宣戦布告演説がラジオ演説では、盛り上がりに欠けてしまう。(まぁ、実話を基にしているから仕方ないと言えば、仕方ない話だが) [DVD(字幕)] 5点(2011-09-09 16:06:11) |
1126. ツーリスト
ヴェネチアの美しい町並み・運河、人気俳優のアンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップを見ることができるという意味では、まぁ面白いだろう。 いろんなところに張られた伏線もエンディングまでに回収できているところは、監督・脚本家ががんばったと評価できる。とは言え、想定の範囲内の展開になっており、意外性に欠けているのは否めない。 ヴェニスでアンジーのような女性に声を掛けられたいものだ。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-07 10:48:29) |
1127. 神様のカルテ
主役のイチ(櫻井翔)とハル(宮崎あおい)の話し方、生活スタイルが浮世離れしており、リアリティに欠ける。小説ならそれはそれで面白いのだが、映像で見てしまうと違和感がありすぎる。 ついでに言えば、ハルの役割がはっきりしないと言うより、いなくても良いような人物だなぁ。一方、東西看護師(池脇千鶴)と外村看護師(吉瀬美智子)は、すごく溌剌としており、存在感があった。この二人をもっと物語に絡めれば、面白いのになぁ・・・ まぁ、それは原作の問題か。ちなみに原作は未読。 長野の素敵な風景、池脇千鶴や宮崎あおい等のお気に入りの女優さんが出演しており、楽しめたので良しとしよう。 [映画館(邦画)] 6点(2011-09-02 00:52:04) |
1128. ザ・ライト -エクソシストの真実-
悪魔憑き、悪魔払い等のオカルトの是非は兎も角、アンソニー・ホプキンスの好演(怪演か?)は一見の価値がある。ついでに言えば、猫がかわいい。 私としては、悪魔憑きは統合失調症、乖離性障害などの精神疾患だと思うけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-01 13:28:36) |
1129. 十三人の刺客(2010)
結構、グロイシーンが多くて苦手な感じ。 鬼頭半兵衛(市村正親)の魅力的な脇役がいい味を出している。 300人に対して13人で挑むのはよいが、勝利するのはあり得ないだろう(ほぼ全滅みたいだし)。戦力を分断し、直接対決する人数を減らす等の戦術上の工夫は評価できるが、減らした後の展開(手際)が悪くて、結局それがほとんど生きていないところがマイナスだろう。 ちなみにオリジナルは未見。 [DVD(邦画)] 5点(2011-08-29 18:32:49) |
1130. バーレスク
《ネタバレ》 シェールとクリスティーナ・アギレラの迫力ある歌声が素晴らしい。 でも、ストーリーはありきたりだなぁ。好きな展開なんだけどね。 最後の「空中権って知っている」と言うアリのセリフが唐突すぎる。もう一つ設定を加えれば、すんなり受け取れると思うのだが・・・ [DVD(字幕)] 7点(2011-08-26 00:31:17) |
1131. 北斗の拳(1995)
《ネタバレ》 監督、脚本を初めとした製作陣は原作を読んでいるのだろうかと疑ってしまうほど駄作に仕上がっている。少なくとも本作で『北斗の拳』を名乗って欲しくない。 ・リュウケンがシンに銃殺されるってどういう事よ。 ・北斗神拳にせよ、南斗聖拳にせよ、単なるカンフーじゃないんだよ。 ・リンとルイを混同するな。(うむ~、これを書くと天帝篇まで読んでいることになってしまうなぁ。) ・バットを殺すなよ。 ・シンを単なる悪役にしちゃダメだろう・・・ なんといっても「強敵」(『とも』と読む)なのだから。 最後に本作をまだ見ぬ方に言っておく。「この映画はもう死んでいる。」 [DVD(字幕)] 0点(2011-08-20 18:19:22)(良:1票) |
1132. デビルマン
原作は読んだことがない、アニメは見た記憶はあるが詳しい内容までは憶えていない。 つまり、デビルマンにそれほど思い入れがない俺でも本作に憤りを感じざるを得ない。原作の永井豪も怒った顔でカメオ主演(神父役)するわ。 ・明と了を演じる伊崎兄弟の棒読みはなに? 学芸会の方がましだと思うけど・・・ ・エピソードがぶつ切りになっており、ストーリーを何となく知っているからわかるけど、全く知らない人が見たら?マークがいくつも出てくるだろう。 ・ついでに言えば、時間展開(シーン展開と言った方がよいのかな?)が無茶苦茶だろう。昼間だったのが夜になるし、室内で土砂降りだったのが外に出た瞬間に快晴になるなんてありえへんやろう。 ・小錦やボブ・サップ等のキャストはギャグにもなっていない。 [DVD(邦画)] 1点(2011-08-20 17:29:08) |
1133. ハナミズキ
《ネタバレ》 歌(一青窈:ハナミズキ)と新垣結衣ありきの映画なので、内容は薄っぺらい。 12月の段階でD判定だった大学に何故合格したのか、日本で就職できなかったはずなのにN.Y.で何故就職できたのか、ありえへん位の生まれ故郷でのニアミスなどご都合主義的な展開がいかんのやろうね。 道東、東京、N.Y.、カナダをめぐるロードムービーとして捉えれば、それなりに楽しめる(特に北海道好きにとってはね)。 どうでも良いけど、本作の主な女優陣(新垣結衣、蓮佛美沙子、薬師丸ひろ子)は、月9の『全開ガール』と同じだなぁ。 [DVD(邦画)] 4点(2011-08-20 16:41:45) |
1134. アバター(2009)
この映画は映画館で見るべき映画だね。(DVDで見ておいてなんだけど・・・) ストーリーはダンス・ウイズ・ウルブスに似ているし、どこかで見かけたマシーンもあったりしたが、映像そのものを楽しむことができる。 キリスト教文化圏出身のジェームズ・キャメロンがエイワというアニミズム的な表現をしているところが不思議だなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-16 13:05:58) |
1135. ノルウェイの森
村上春樹の作品はほとんど読んだことがない(当然本作も未読)。 小説中の台詞や場面だけを映像化するとこんな感じになるのか。多分、小説ではワタナベ(松山ケンイチ)の心の動きが記されていると思うのだが、映画ではそんなものは表現されていない。まぁ、一言で言ってしまえば薄っぺらいと言えるだろう。 しかし、暗いストーリーだなぁ・・・ [DVD(邦画)] 4点(2011-08-16 11:04:52) |
1136. 僕と妻の1778の物語
1778話の一部を映像化しており、クスリと笑える話もあり、ショートショートが好きな人にはたまらない造りになっている。 タイトルの付け方(1778÷365=4.87≒5年後には終わりになるのが目に見えてしまう)、後半部分の病院関係者の描き方(あれじゃ、ゾンビだよ)は今一だった。 [DVD(邦画)] 7点(2011-08-11 00:10:16) |
1137. あしたのジョー(2010)
原作は何となくは知っているが未読。 ボクシングという現実のスポーツを題材にしているだけに、ダブルクロスカウンターなど実際にはあり得ないようなシーンがあるとちょっと引いちゃうなぁ。原作ファンにとってはダブルクロスカウンターなしの「あしたのジョー」なんてあり得ないだろうけどね。 [DVD(邦画)] 5点(2011-08-10 18:50:09) |
1138. 雷桜
《ネタバレ》 酷い映画だなぁ・・・ 少しは、ストーリーとか時代設定というものを考えろよ・・・ ・出会っていきなり斬り合いになり、相手が女だと知ったら、抱きつくとはどんだけ女好きなんだよw ・なぜ、侍が庄屋の娘を拐かして殺さなきゃならないんだ?(大体、隣藩と庄屋が水争いをしなきゃならないんだ? 藩同士の争いならともかく・・・) ・天狗が生き別れた妹だと思ったら、もっと早く探しにいきゃいいだろう。すぐ見つかるんだから・・・ ・標準語と昔の言葉が奇妙に入り交じった言葉遣い ・出てくる馬もアラブ系種かよ。(日本在来種はかっこわるいのはわかるが・・・) ・ぶっ飛んだ行動をとるくせに妙に常識人ぽっいことを言うなよ斉道くん(岡田将生)。 ・死んだと思われた親父さんは生きているし、再登場したと思ったらすぐやられるし、言い格好しいの死に様はないだろう・・・ ・しょぼい殺陣すんなよ。 ・爺さんの切腹はともかく、制止するか、介錯するのかどちらかしてやれよ。あんなんじゃ死ねないよ・・・ ・訳もなく暗殺しようとするなよ。そこら辺のストーリーは作ってやれよ。ラスト付近では暗殺のことなんか綺麗さっぱりなかった事になっているし・・・ ・18年も音信不通だった割には、何で生計立てているのか知っているのかよ・・・(息子のことは知らないし) まぁ、あれだな。かる~い気持ちで江戸時代を舞台に「ローマの休日」、「タイタニック」&「ロミオとジュリエット」ぽっい作品を作っちゃった感じだな。出来た作品はグダグダだけど。 [DVD(邦画)] 2点(2011-08-03 00:21:37) |
1139. カラフル(2010)
映画化に際して原作と多少異なる脚本になるのは仕方のないことだと思うが、変えちゃいけないところもあるだろう。 本作で言えば、終盤で「前世でのあやまちを24時間以内に思い出さなければ、ホームステイ失敗だ」とプラプラに宣言され、必死に過ちを思い出す努力をするところは変えちゃいけないだろう・・・ ↑が削除されているため、緊張感が失われてしまっていることが失敗だと思う。 [DVD(邦画)] 4点(2011-08-02 21:51:44)(笑:1票) |
1140. ハート・ロッカー
爆弾処理という非日常を描いているにもかかわらず、この盛り上がりのなさは何なのだろうか? ドキュメンタリーのようなリアリティを追求したのだろうか? そうであるならば成功したとのだろうが、映画としてはストーリー性が欲しい。(正直、どこら辺がアカデミー賞作品賞の決め手になったのかわからない。) [DVD(字幕)] 5点(2011-08-02 21:26:56) |