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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1121.  マジック・ツリーハウス 《ネタバレ》 
『ネズミに変えられてしまった可哀想な魔法使いを助けるために、幼い兄妹が体験した大冒険』は、『すぐに生徒を手助けしてしまう未熟な魔法教師に子供の可能性を知ってもらうため、老魔術師が与えた試練』でありました。一見、子供たちは命懸けの冒険をしたように見えますが、基本は仕組まれた苦難。あくまで教師モーガンに対する教育的指導が目的です。ですから子供たちのピンチには、ちゃんと助け舟が用意されていた訳です。じゃなきゃプテラノドンには乗れないでしょう。これが問題教師再教育プログラム『マジック・ツリーハウス』の正体と解します。子供たちはプログラムに偶然組み込まれた第三者と見るべきか、あるいは初めから存在自体がプログラムの一部だったのか。前者の解釈の方が夢はありますが、2人の行動パターンの不自然さから察するに、後者の可能性も否定できないと考えます。先の冒険はその目的ゆえ無事ハッピーエンドで幕を閉じたものの、老魔術師マーリンに向けられた試練はモーガンの意趣返し。困難度合いは、今回の冒険の比では無いでしょう。マーリン老師、ご愁傷様です。エンドロールで確認したところ、プロモーションは『小学3年生』誌上で行われた模様。つまり観客のメインターゲットは10歳前後という事になります。前述した物語の背景を子供が汲み取るとは思えず、裏付けが無い(ように見える)奇跡の乱発は、かえって子供の冒険心を萎えさせはしないかと心配になりました。結構、子供はリアリティに対して敏感なものです。ちなみに一緒に劇場鑑賞した娘(この春小学1年生)の感想は「面白かった」。ただし大抵この言葉で片付けてしまうので、あまり当てにはなりません(とくに噴火シーンが面白かったそう。何で?)。子供向け冒険ファンタジーとしての完成度は普通レベルかと。なお、萌え要素の入ったキャラデザインは個人的にちょっと苦手な部類。どんなに物語が優れていても、画が感性にフィットしないと受け付けません。作画・デザインはアニメの生命線だと実感します(良い悪いというより、合う合わないの問題ですが)。最後に声優について。驚くべきは北川景子です。クレジットを見るまで、主人公が彼女だと全く気づけませんでした。本職の声優と遜色ないと感じました。お見事です。一方真矢みきは、そのまんま真矢みき。自分が脚本家なら、台詞に「諦めないで~」を入れたと思います。巧妙な悪ふざけとして。
[映画館(邦画)] 5点(2012-06-20 21:52:04)
1122.  少女たちの羅針盤
話下手な人の話は、とかく長いものです。それは伝えたい事を全て語ろうとするから(自戒を込めて)。思いが強いと説明過多になってしまう心情は理解できますが、実際は逆効果です。相手の心に届けるためには、ポイントを絞り、相手に考えさせ、想像させる余裕を与えることが肝要と考えます。自身の思いを相手の心で再現してもらう余地を用意するのです。それは映画にも言えること。本作の脚本には、その心得が在りました。まるで程よい間隔の庭園の飛び石を踏む心地良さ。肝となるエピソードは丁寧に描きつつも、省略できる説明は大胆にカット。観客は見えない部分を、自身の頭で補足します。観客の想像力を信頼している良い脚本でした。ミステリーとしては真相部分が弱いものの、謎解きのヒント・伏線・ミスリードは存分に織り込まれているので不満は感じません。本格派ミステリーの風格でした。もっとも本作の見所はミステリーパートにあらず。少女たちの心の内を描いた青春ドラマにありました。対立、葛藤、混乱、そして模索…。彼女らは、その未熟な心と体で、もがき苦しみます。でもそれは何かを創造するために必要な痛み。自分の居場所を確保するための試練。決して無駄な苦しみではありません。現状維持に四苦八苦しているおじさんからすると、それはとても眩しく、羨ましい光景に思えました。人間、若いときに、動けるときに、行動しておかないと後悔しますね。忽那汐里や成海璃子ら実力派の若手女優の熱演が観る者の心を打つ、青春ミステリーの佳作でありました。
[DVD(邦画)] 8点(2012-06-20 21:47:18)(良:1票)
1123.  エイリアン・ビキニの侵略 《ネタバレ》 
また“ふざけた邦題を付けたもんだ”と思いきや、英語原題にもBIKINIの文字が。誰も水着になっていないんですが、というツッコミはさて置き感想を。『スピーシーズ・種の起源』からインスパイアされた作品であろうことは疑う余地が無さそうですが、DVD特典の監督インタビューからは“完全オリジナル”とのスタンスが読み取れました。流石『リザレクション』を『マトリックス』とは無関係と言い切るお国柄。でもそんな事はどうでもいいです。面白ければ。実際本家のお色気エイリアンよりも、本作のモニカ嬢の方が好みでした。アジアンビューティーな大人の色香にメロメロでした。VS童貞くんというアイデアも素晴らしい。最後にホロリのSFコメディとして十分通用する設定だったと思います。ところが物語が進むにつれて、折角のコメディテイストが崩れてきます。少年誌の青春コメディを読んでいたつもりが、いつの間にやら『天使のはらわた』みたいな展開に。バイオレンスシーンのエゲつなさにドン引きでした。韓国映画はそのアクの強さが魅力と考えます。しかし本作は、それが裏目に出た気がしました。ホント、前半は凄く楽しめたのですが…。
[DVD(字幕)] 5点(2012-06-19 19:23:17)
1124.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
リアルシミュレーション型ウィルスパニック映画。その性質上、いわゆる映画的な、劇的な展開は極力抑えた仕上がりとなっているのが特徴です。虚報に振り回され混乱する市民。悪化する治安。抗ウィルス薬が開発されてハッピーエンドではなく、むしろその先が本題でありました。ワクチンをいち早く手に入れるため、実力行使に出る者。情報操作で富を得ようとする者。人間の本性が暴かれます。例えばドクター・チーヴァー。彼は恋人を救うために機密情報を洩らしました。非難されるのは仕方がないこと。でも彼と同じ立場で、彼と同じ行動を取らぬ者がどれほどいるのか。生き延びたい。いや、大切な人を守りたい。その思いは誰も否定できないでしょう。チーヴァーが自らのワクチンを友人の子に譲ったのは、せめてもの罪滅ぼしでした。レオノーラ博士は、自らを拉致した中国人に情が移った様子。一体彼女は何をしたいのか。でも、良くも悪くも人間らしいと感じました。素晴らしい人物造型でした。研究者、市民、ジャーナリスト、各分野に主役級を配した豪華なキャスティングは、全ての人間が“当事者”である事を意味しています。何時起こるとも知れぬパンデミック。それぞれの立場で、各々の人間力を駆使し、人はウィルスの恐怖と立ち向かわざるを得ないのです。
[DVD(字幕)] 7点(2012-06-16 18:56:07)(良:3票)
1125.  テネイシャスD/運命のピックをさがせ! 《ネタバレ》 
やっぱりジャック・ブラックにはロックがよく似合う。『鬼に金棒』(又は子どもに棒きれ)あるいは、『猫にまたたび』(又は吉田類にホッピー)というべきか。JBがギターを持つと、しっくり来ます。カイル・ガスとのコンビネーションは流石だし、おバカ加減もイイ感じ。そして何より音楽が良かった。ミュージカルかと見紛う程、ふんだんに盛り込まれたロックンロールシーンは、どれもレベルが高く楽しめました。自分はリアルバンドの方の“テネイシャスD”の存在を知らずに映画を観ましたが、ノープロブレムでした。悪魔とのロック対決への持って行き方や、オチの付け方も上手いと思います。活き活きとしたJBを観られて満足しました。ただ劇中での大麻の扱い方だけは、どうにも受け入れ難い。カリフォルニア州は米国の中でも大麻に寛容な地区とのこと。現実に大麻は生活に入り込んでいるのかもしれないけど、アングラなものはひっそり扱って欲しいと思います。自分が監督だったら、マリファナの代わりに“緩衝材のエアクッション”を使うかな。あれでも結構トリップできますよ。勿論、悪魔の角は「無限ぷちぷち」で。
[映画館(字幕)] 6点(2012-06-13 19:39:19)
1126.  センター・オブ・ジ・アース(ブレンダン・フレイザー主演)
こういう映画を評価するのは大変難しい。「子供騙し」なのは間違いないのですが、傑作や名作だって「大人騙し」には違いない。ですから上手く子供を騙してくれるなら、それは子供にとって良い映画だと考えます。対象年齢はおそらく小学校低学年。多分イケる気がする。自分は大人なので採点は大人視点であることをお許しください。重苦しい作品を観た後の気分をリセットするには最適です。劇場3D鑑賞ならもう1~2点加算していると思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-06-07 20:07:50)
1127.  伝染歌 《ネタバレ》 
(冒頭からネタバレあります。未見の方はご注意ください。)  不遇な死を遂げたシンガーソングライター五井道子。彼女が自作した「僕の花」という歌が歌われる度、まるで呪文のように彼女の霊魂は呼び寄せられた。そして彼女は歌った人間の自殺願望を叶えてあげたのです。これが「歌うと死ぬ伝染歌」の正体。あんずの台詞にあるとおり、伝染歌は“歌うと死ぬ”というより、“死にたい者が歌う”が正しい。でも、それは道子の本意ではなかったと考えます。彼女は一家心中を図った父親から、少女を救うためにその身を犠牲にした女性。誰かを呪う意図はありません。彼女に在ったのは絶望。作品(歌)を盗まれた事に対する深い悲しみだけでした。少女を助けるためとはいえ、結果的に自殺した道子。その魂は成仏出来ず、絶望を抱いたまま現世をさまようことに。歌に導かれた道子の魂が、自殺希望者の絶望に呼応した。彼女は乞われるまま、幾度となく自殺希望者の頭上にその身を投じ続けます。自殺幇助の無間地獄。歌った当人が自覚しない小さな自殺への欲求まで叶えてしまう、不幸な死の連鎖です。これを断ち切るには、道子の絶望を解く必要がありました。彼女に命を助けられた少女=夏野あんずが道子の死の真相と向き合い、生に感謝して「僕の花」を歌う事でやっと道子は救われました。これが本作の“あらまし”と解します。秋元康原作のホラーといえば『着信アリ』。本作も同じようなトホホなホラーを予想していたのですが、良い意味で裏切られました。トンデモ系雑誌『MASAKA』の編集長、堀部(元K2)と遊人(エロマンガ家と同名異人)の胡散臭さが、AKB48の素人臭さと絶妙にマッチ。時間を巻き戻したり、カメラアングルを切り替えたりする演出も凝っており、作品には独特の空気感がありました。現在の大ブレイクしたAKBでは、このアングラな雰囲気は作り出せないと思います。アイドル映画としては異色ですが、自分は気に入りました。意外な掘り出し物を見つけた気分です。
[DVD(邦画)] 7点(2012-06-04 22:14:55)
1128.  抜け忍〈OV〉
千葉誠治監督といえば、忍者映画。自分は『女忍・KUNOICH』『AVN・エイリアンVSニンジャ』を鑑賞済みですが、良くも悪くも印象はほとんど変わりません。脇役の顔ぶれもほぼ同じです。ですから、主演女優の出来の良し悪し(というより好みかどうかかな?)が、重要になってきます。本作の主演は肘井美佳。ご覧の通り美人女優です。可愛い顔をしてそつなくアクションをこなしていますし、千葉監督も気に入ったのか、くノ一役で重用している様子。メジャー系では『ハッピーフライト』で端役ながらも印象に残る演技をしていました。基本的に器用な女優さんなのでしょう。ユーティリティ女優として、これからも期待できそうです。本作については、もう少しアクションシーンが欲しかったと思いますが、美人には弱いので甘めの採点ということで。
[DVD(邦画)] 6点(2012-06-04 19:49:44)
1129.  ケータイ刑事 THE MOVIE 3 モーニング娘。救出大作戦! パンドラの箱の秘密
ちょっと観ない間に、ケータイ刑事も9代目まで来ましたか。自分は劇場版しか観ていないのですが、前2作と比較すると随分とパワーダウンした印象を受けました。一応シリーズのお約束は踏襲しているものの、ギャグは大人しいですし、ノリもイマイチ。製作者が楽しんで作っていないのかなと思いました。よほど主演女優のファンでない限り、観る必要は無いと思います。ところでパンドラの箱の秘密って何だったのでしょうか?
[DVD(邦画)] 3点(2012-05-31 19:56:10)
1130.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
心を病んだ一人の男が、周りの人々のサポートを受け、徐々に回復していくまでを丁寧に描いたヒューマンドラマ。ラースの心の闇の正体。それは母親を亡くした事に対する自責の念でした。出産に対する恐怖。兄嫁の妊娠に、ラースの心は耐えられなかった。そこで彼が求めたのが、決して死ぬ事の無いラブドールでした。絶対的な“安心”がそこに在りました。ところが、周りの人々の優しさが、彼を気遣う思い遣りが、人形に命を吹き込んでいきます。ラースにとっては、ある意味想定外の出来事だったでしょう。洋服屋のショウウィンドウで働き、ボランティアに勤しむラブドール。操り人形は、いつしか彼の手を離れていきました。もはや人格を持った一人の女性。そんなビアンカの死は、彼女が人として生きてきた事の証です。そしてラースが人間の摂理を受け入れた事実を意味していました。彼女はラースの心を癒す使命を全うしたのです。寂しいけれど、希望に満ちたラストでありました。ラース役のライアン・ゴズリングはもとより、端役に至るまで上手い役者を揃えている本作ですが、MVPにはやはりビアンカちゃんを推したい。その画的なインパクトは絶大で、前半は彼女が映るたびに笑ってしまいました。ところが、物語が進むにつれて、本物のレディに見えてきたのが不思議。湖の辺で佇む2人。彼女の瞳から、その口元から、感情を読み取りました。それは観客(私自身)の想いが創り出した“彼女の心”だった気がします。ビアンカは人の心を映し出す“鏡”でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-05-28 19:23:58)(良:2票)
1131.  西遊記(2007)
悟空・悟浄・八戒のキャラ設定はバカ・クール・真面目。トリオとしてのバランスは悪くありませんが、三蔵を含めたカルテットで捉えると真面目が被ってしまいます。その点、夏目雅子のテレビドラマ版西遊記は、ボケ・ツッコミ・ぼんやり+真面目という完璧な布陣。しかもマチャアキと西田敏行という天性のコメディアン2人を揃えているのですから、面白くて当たり前。名作ドラマと比べるのは酷だと承知していますが、それにしても本作はつまらないです。悟空の熱血バカぶりは正直うっとおしいし、悟浄と八戒の存在感の薄さは致命的です。深津の演技プランは夏目の完全なコピー。面白味に欠けます。アクションは悪くありません。でも一つ一つが無駄に長い。一言で言うなら、香取の香取による香取のための西遊記。香取慎吾及びドラマ版のファンならば手堅く楽しめるでしょうが、そうでない方はちと辛いかと。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2012-05-25 23:16:21)(良:1票)
1132.  この愛のために撃て 《ネタバレ》 
『この愛のために撃て』って何を撃つ?バス停留所の看板を、ですか?この放題は正直ダサいと思います。でも愛とは本来ダサいもの。それに本作はフランス映画です。ちょっと気取ったカッコ悪さが、邦題と絶妙にマッチしていたと思いました。尺の短さにスピード感ある展開も相まって、観易い映画でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-05-22 19:54:02)(良:1票)
1133.  クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 《ネタバレ》 
いつもの公園で、“未来ごっこ”に興じる春日部防衛隊の面々。マサオくんは売れっ子の漫画家に、ネネちゃんは美人女優に、風間くんは一流企業の社長、ボーちゃんは発明家になりたいと夢を語ります。それぞれが大人の自分の姿をイメージする中、しんちゃんだけは子供のままでいたいと言いました。そんなしんちゃんが未来での冒険を通じ、『早く大人になりたい』と宣言するラストに、本作のメッセージが込められています。未来に希望を持て!大人っていいものだぞ!と。ただ、老いたひろしやみさえの姿にショックを受けたのも事実でした。男はハゲ、女は太る。それが自然の摂理。悲しむ事じゃない。でも、若さは宝だという事実も紛れもない真理です。若者はいいけど、年寄りは…。しかし、ひろしとみさえから、哀愁は感じられません。カツラやボディースーツで老いをギャグで笑い飛ばす余裕が、むしろカッコイイ。2人がしょぼくれていないのは、充実した日々を過ごしてきたからに外なりません。希望とは、言い換えれば未確定ということ。確定するのは自分自身。今、この瞬間、確定していく。子供たちよ、今を、生きろ。楽しく、笑いながら。それがキミの未来。ある意味、ドラえもん以上に自由度の高いクレしん映画。本作では“禁断の”キャラクターたちの将来の姿が描かれています。一応、隕石回避で本作の未来は回避されているものの、子供キャラの大人ビジュアルはあまり変わらないでしょう。とくに、我が道を行くであろうしんちゃんは。そういう意味で、大人しんちゃんの顔を見せない演出に、ファンへの配慮を感じました(ひまわりはイイ女になりましたね)。ところで、何故ボーちゃんロボ?久々にカンタムロボの活躍を見たかったので、そこはちょっと残念。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-05-19 21:29:07)
1134.  阪急電車 片道15分の奇跡 《ネタバレ》 
兵庫県のとあるローカル線を舞台にした、ちょっとイイ話。個々の登場人物とその人にまつわるエピソードを、無理なく絡めた脚本はお見事でした。大変観易かったです。また、ほんのり優しい気持ちになれました。舞台設定が絶妙だったと思います。田舎のローカル線では顔見知りばかりで本作の趣旨には沿いませんし、都会の満員電車の中では『それでもボクはやってない』的な歓迎しない奇跡の方が起きてしまいそうです。また「衣食足りて礼節を知る」ではありませんが、自分に余力が無いと他者を気遣う余裕は生まれ難いもの。今津線を利用している人たちの生活水準がある程度高くなくては、このような物語は紡げない気がしました。(実際はどうなのかな?)もっとも本作で言うところの『奇跡』とは、単に人と人との繋がりを指しているだけの事。人と人とが触れ合うこと。あなたの人生の一部に私が書き込まれること。気付かない小さな奇跡は、私たちの周りに溢れているのかもしれません(ちょっとキザでしたか)。
[DVD(邦画)] 6点(2012-05-16 19:10:44)(良:1票)
1135.  アイアン・ドアーズ 《ネタバレ》 
“殺すつもりならとっくに殺している”は常人の発想。脱出の希望を抱かせた挙句、あえなく餓死という最悪のシナリオも有り得たので、この結末ならハッピーエンドと言っていいのでしょう。本作で描かれている脱出ゲームもどきの拉致監禁は、中盤で主人公が口走った『異星人による実験』の可能性が高いと思われます。2人が目にした外の世界は、とても“この世のもの”とは思えぬ光景でした。さて、宇宙人はどういった意図で2人を誘拐し、またどのような実験を試みたのでしょう。説明は一切なく観客が想像を働かせるしか術はないのですが、おそらく極限状態における人間の生態観察が目的といったところでしょうか。殺し合いではなく、“共生”を選んだから彼らは解放されたのだと感じます。力を合わせて穴を掘る行為、子孫を残すための協力…。脱出劇としてもミステリーとしても面白味はありませんが、人種も違う、言葉も通じぬ“異性人”2人が、共に手を携える姿に、見るべき部分はあったと思います。最後に宇宙人へ文句を。鍵の場所が分かり難過ぎです。あれで気付けという方が無理。ほとんどの人間が、次のステップに進めませんよ。それに水くらい用意しておきましょう。水を摂取しなければ気力を奪う以前に、体力が削がれ行動が制限されてしまいます。『HUNGER』(2009・アメリカ)映画を観て、勉強するように。ていうか、二度とこんな実験はするなよ!
[DVD(字幕)] 5点(2012-05-13 20:59:14)
1136.  地球防衛ガールズ P9 《ネタバレ》 
久々の河崎監督作品鑑賞。テーマは『日本以外全部沈没』と同じく“反戦・平和”です。「正義は場所と立場で変わるものだ」と古谷(元ウルトラセブンのアマギ隊員)は言いました。それはテレパス星光子の登場シーンとも符号します。路地を入る度に姿を消す女。バーのシーンでは、片山陽加(AKB48)との距離がカット毎に変化します。視点を変えれば“あるはずのもの”が消えるということ。それは“正義”や“戦う意味”という言葉に置き換えられはしないか。自らの存在意義のため、侵略者を募集する地球防衛軍が殊更滑稽に見えてきます。キムタク風隊長と隊員たちの場面では、対面せず、視線も交わさぬ、奇妙な会話が展開されました。どこぞの国と国の外交も、こんな感じなのではないか。オールパチものぞろいのキャスティングも含めて、監督の明確な主張を感じずにはいられません。何時の間に、こんな力量を身につけたのか。Z級クソバカ映画テイストはそのままに、河崎映画は思いもよらぬ方向へと進化していました。まさしく駄菓子界のプリンス“うまい棒”のような映画。コレ、結構マジで褒めてます。驚天動地の7点進呈。
[DVD(邦画)] 7点(2012-05-10 19:51:53)
1137.  DRAGONBALL EVOLUTION 《ネタバレ》 
原作云々ではなく、一般のアクション娯楽作品として物足りないです。まずウリとなるはずのアクションのボリュームが全然足りていません。悟飯と悟空の綱渡り修行、パーティでの悟空の立ち回りくらいしか見所がありません。一番盛り上がらなくてはならないクライマックスの決戦のつまらなさといったら。それに大切な描写が抜けています。恐怖の大魔王ピッコロの凄さが描かれていない。最低限、街の一つも吹き飛ばさないといけないでしょう。悟空も恋愛にうつつを抜かす暇があるなら、修行に精を出せと言いたい。設定が頭に入っているからいいようなものの、原作を知らない人が観たら何が何だか分からないのではないかと。魔封波って?ドラゴンボールをピッコロが集める理由は?説明不足は否めません。アクションのアイデア自体は悪くなかったので残念です。
[DVD(字幕)] 3点(2012-05-07 22:08:52)
1138.  フリーズ・ミー 《ネタバレ》 
画面に映し出される『フリーズ・ミー』のミは右肩上がりの鏡面文字。凍らされるのは、私ではなく、あなた。彼女が殺した男たちのことです。でも、タイトルは通りでもある。彼女は自分自身の心をも凍らせた。思考停止。感情氷結。全ての事柄を一時停止するための冷凍保存です。それでも彼女は、当初遺体をバラバラにするつもりでした。ちゃんとノコギリも買ってきた。しかし、遺体を処理する事で自身が犯した罪と向き合うことに、彼女は躊躇したのでしょう。でも一時停止はいつまでも続かない。遺体が溶け出したように、彼女は感情を取り戻しました。一歩踏み出した先は、未来ではなく自身を終わらせること。彼女は逃げ切れませんでした。弱いヒロインを井上晴美が好演しています。そのたくましい体躯は、戦う力を感じさせるもの。戦えるのに、戦わない。そのもどかしさが、観客自身に問い掛けます。あなたはこんな時、戦えますか?戦っていますか?と。
[DVD(邦画)] 6点(2012-05-04 19:50:05)
1139.  フェーズ6 《ネタバレ》 
感染した兄を切り捨てるシーン。車の鍵をあらかじめ外していた事から、兄は弟たちの行動を予測していたと推測できます。そもそも彼が作ったルール。でも助かりたいのなら、銃の弾も抜いておけばいい。兄がそうしなかったのは、弟に自らを撃ち殺してもうらう為だったと考えます。弟の手にかかって死にたい。さらに弟に生き延びるために必要な覚悟を植え付けるため。兄から弟への最後の餞でした。しかしその思いを、弟は受け取っていたとは思えません。兄を荼毘に付した直後、弟は自らのマスク焼き捨てています。もういい。こんな生き方は沢山だと。彼は海に辿り着ければ、それでよかったのだと思います。そもそも希望なんて最初から無かった。しかし感染後の兄と接触しながら、弟は発症していません。彼はウィルス耐性を持つ“選ばれし者”である可能性が出てきました。これは本作で示された唯一の希望。抗ウィルス剤を研究する医者も、感染した娘を持つ父親も、結局手に出来なかったもの。しかしそれでもなお、弟の口から前向きな言葉は聞かれません。今まで失ってきたものが多過ぎるということ。親、兄、そして、良心。でもそんな人の心とは無関係に、砂浜はあくまで美しく、波は絶えることなく打ち寄せてきます。希望があろうが無かろうが、人に出来るのは生きることのみ。いや、生きようと願うことのみ、なのだと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-01 19:37:52)
1140.  沈黙の復讐 《ネタバレ》 
目隠シストのセガール修行シリーズ第2弾。今回はWOWOWで日曜午後に放送していた『沈黙の復讐』です。前半戦は正直ピンと来ない展開で睡魔に襲われましたが(何せ日曜の午後ですから)、セガールの格闘アクションに救われ何とか持ち堪えました。力任せに殴る蹴るアクションよりセガール拳法の方が見応えがあります。お話の方は、敵であるマフィアと共闘して復讐を果たすという展開が面白かったです。でも復讐の主役はセガールではなくマフィアの方。嫁さんを殺された割には復讐の仕方が甘いと感じるのは、闇家業ゆえ自身にも多少の負い目があったという事でしょうか。邦題の“沈黙”は単なる枕詞ではなく、マフィアの復讐に目を瞑るという意味に取れたのは、多分偶然でしょう。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-28 19:43:54)
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