1121. 宮本武蔵 巌流島の決斗
シリーズ物であるが、とりあえず一番興味を引くこの作品から観た。 画像も綺麗で、今でも現役の役者さんが出演しているが若い人は驚くこと必至。 台詞は今の時代劇のように現代語ではなく、かなり侍用語が並んでいるが聞いていて全く違和感がない。むしろカッコいい! シリーズの最初から観なくても充分面白い。私はこれから第一部から観直そうと思う。 中村錦之助は役者の中の役者だ! [DVD(邦画)] 9点(2008-12-17 11:12:31) |
1122. イギリスから来た男
ソダバーグのやりたいことはわかるんだけど、なんだか日本のVシネと土曜ワイド劇場を足して2で割ったようにもみえる。 この手の映画を望むなら未見の70年代のアクション映画を探したほうが絶対面白い発見がある。 [地上波(字幕)] 4点(2008-12-13 04:22:27) |
1123. ゴーストシップ
映画が終わって、隣に座っていた友人に「ショボイ映画でしたね」と声をかけたら、「怖くてオシッコちびりそうだった」と顔面蒼白になっていました。その時の彼のリアクションが一番面白かったです。(笑) [映画館(字幕)] 5点(2008-12-13 03:45:38) |
1124. スルース(2007)
観る前に<ネタバレ>を読むと面白さが半減するので要注意! 伏線と会話で引き込んでいくストーリーが好きなら、「時間を無駄にした」と後悔することはない。お勧め! [DVD(吹替)] 8点(2008-12-12 05:57:03) |
1125. リアル鬼ごっこ(2008)
その昔、深夜のお笑い番組で、タレントの東野幸治さんが、全国から自分と同じフルネームの人間を集めて、「東野幸治は一人いればいい。お前らは全員いらへん!」と言って、無理矢理苗字を変えさせようとしていたのを覚えている。もう一つ思い出すのが、ドラえもんだったと思うが、地球から月に隠れている部分に、もう一つ同じ地球があって、同じ人間が生活しているという……。星新一さんの関係者からも盗作容疑で訴えられたらしいが、これだけ、どこからパクってきたか疑いが持たれる作品も珍しい。都合の悪いところは説明台詞で片付けてしまうのは、二流映画の証(あかし)だと思う。私は、たとえどこかで似たようなシチュエーションになったとしても「オリジナル」と呼べる映画が観たい。 [DVD(邦画)] 0点(2008-12-12 01:48:53)(笑:1票) |
1126. ミスト
《ネタバレ》 最近は、パニックなのかモンスターなのか、ジャケット見ただけじゃわからない作品がけっこう多い。 いかにもスティーブンキングらしいB級映画だった。 今まで似たような作品が幾つ作られたのだろう、もはやタイトルすら思い出せない。 スティーブンキングのパニックホラーの売りはキャラクターの並べ方だと思う。 今回は、家族愛を大切にするポスターのデザイナー、現実的な目でしか物事を判断できない弁護士、全ては神様の思し召しという宗教かぶれのおばちゃんを対立させていくのが狙いだろうが、なんだかベタベタでストレスを感じた。 主人公と弁護士のやりとりは、まるでドリフのコントのようだ。「隊長~、あそこ、あそこにお化けが~」「何言ってる。そんなのいるわけないだろう!」って……この手の映画っていつもこうだ。 そして、「コイツは絶対死ぬ!」と思わせるキャラクターは必ず死ぬ。(まあ、死んでくれないと、よけいイラつくけど……) こういうジャンルの映画って、閉鎖された場所で恐怖心を仰いだ後、主人公は必ずそこから脱出して展開を変えていくが、この映画、その後のオチはちょっとガッカリ……。 町自体は、これで平和になったってこと? あんなデカイ怪物、戦車数台で倒せるなら、もっと早く解決できただろうに。 主人公と敵が最後に対決しないのは、物語の作り方自体に問題があるのではないかと思う。そういった点が、キング作品が批判を浴びているところだと思う。 でも鑑賞して、アッという間に終わったような気がする。 面白かったって事かな? そう! いかにも肉食のアメリカ人らしい、他人をさしおいても自分だけは助かろうというする精神は痛いくらい伝わってきた。 これと似た作品で、ジョン・カーペンター監督の「フォッグ」がある。 [DVD(吹替)] 5点(2008-12-11 17:46:02) |
1127. 相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
《ネタバレ》 このサイトは比較的辛口で客観的なことから、登録前から参考にさせていただいていたが、本作については平均5~6点と、意外に高い評価(?)で驚きである。 以前から、ドラマ版のファンであるが、過去観てきたエピソードの中でも本作はワースト3に入る。 宣伝でアピールしていたマラソン大会、盛り上がっているのはスタートする時だけ。事件はおよそ開始90分で解決しているのに、それから30分近くもダラダラと会話劇が続く。 テレビドラマを知らない人のために、気を配った説明台詞が随所に散りばめてある。脚本家の腕は買うが、既にドラマを観ている者にとっては、やはり倦怠を感じさせずにいられない。 テレビに出てたというだけで握手を求めにいくような薄っぺらい人間たちがいる……そんなミーハーな連中が観客動員数に貢献しただけのはなしである。 「ヒット作」=「面白い作品」ではないことを、ここでハッキリと言っておきたい。 テレビドラマの方は面白い。 [DVD(邦画)] 3点(2008-12-10 06:45:52)(良:1票) |
1128. ザ・マジックアワー
最近、「僕達と駐在さんの700日戦争」「アフタースクール」と、立て続けに鑑賞した映画が、どれも冷たい私の心をヒットさせていたが、三本目の本作は、まさに満塁ホームランだった。(三本目だと正確にはスリーランだけど……) 「有頂天ホテル」があまりパッとしなかっただけに、観る前は不安もあったが、本作については、劇場へ足を運ばなかったことを、今とても後悔している。 こういう作品って満員のお客さん達と一緒になって観ると満足度はさらに上がる。 三谷監督はビリーワイルダーを超えてしまったようだ…… 今は亡きワイルダー監督は生前、周防監督の「Syall We Dance」をとても満足されていたそうだが、この作品を観たとしても、きっと満点をくれると思う。 [DVD(邦画)] 9点(2008-12-10 05:59:10) |
1129. アフタースクール
まず予備知識なしで鑑賞することを勧める。コメディタッチのサスペンスで完全娯楽として観るべし。どんな一流のサスペンスにも欠点は存在する。作品のアラ探しをすることでしか満足できない人間にはお勧めできない。 監督は前作から何年もの歳月と苦労をかけて製作させたようだが、もし直接お会いすることができたら「あの映画(本作)、すごく面白かったですよ!」って声を掛けたい。 肩肘張らずに観ることができるが、台詞の一つ一つに深い意味があるので、二度鑑賞する時間を作っておいたほうがいいかも。 役者は最高の演技をしてくれているが、音声解説の大泉洋は少々うるさい。 [DVD(邦画)] 7点(2008-12-10 00:13:31) |
1130. ハリーの災難
ヒッチコック作品を未見なら、まずは他の作品を選んだほうがいい。 後にビリーワイルダーがヒッチコックに影響を受け「情婦」を作ったが、本作は逆にヒッチコックがワイルダーに影響を受けて作ったような作品だ。 話しは完全な会話劇で進行するが、ほとんど初対面といっていい男女が、いきなり結婚を約束してしまうなど、感情移入出来ないシークエンスが多すぎる。撮影も、スタジオセットのチープさが目立って、ロケーションの紅葉の色まで作り物のように感じてしまう。 しかし、20年以上前、テレビ放送された時は笑いながら観た覚えがあり、今、その時の感性がない自分を少し淋しく思ったりもする。若かりし頃のシャーリー・マクレーンはカラーより白黒のほうが美人に見えるのは私だけだろうか? 死体役をヒッチコック自身がやっていたら、それだけで最高のコメディになっていたかもしれない。 [DVD(字幕)] 4点(2008-12-09 08:02:02) |