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 > 目隠シスト さん
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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1141.  サイモン&タダタカシ 《ネタバレ》 
別の作品の感想でも書いたと思いますが、私はタナダユキや内田けんじを世に出した『PFF』ブランドを基本的に信用しています。本作を鑑賞したのも、PFFの看板があったからに他なりません。そういう意味では、『PFFらしさ』は確かにありました。青く、粗削りで、それでいて監督の色が感じられる作品。小田学監督にとっては、本作が長編映画処女作だそうで。いや、童貞作の方が相応しいかも知れません。如何にもチェリー中高生が思い付きと妄想で書いたようなテキトーな脚本と『尖ったヤツやってやりましたわ』な変化球演出。もっとも“突然の絵画転調”や“ミニチュア代用”については、意欲的というよりは予算的な問題からという気がします。苦肉の策。予算が潤沢でない新人監督の辛さが偲ばれます。しかし制約の中でベストを尽くすのは、どんな仕事でも同じ。批判覚悟であろう監督のチャレンジを私は支持いたします。というのも、ちゃんと笑えるコメディでしたし、しっかり青春もしていましたから。気に入ったのは、例の3人組を躊躇なく殺った点。こういうところに監督の人間性が垣間見えるものです。あと、ヤンキー姉ちゃんの圧倒的美少女ぶりと存在感も素晴らしかった!作品の中に光るものは確かにあったと思います。ただし、私のジャッジでは三振ではないものの、内野ゴロ。観ていれば解る背景を語り過ぎる反面、必要な説明を省いたり肝心な部分を偶然で処理したり。イマイチな部分も多々ありました。要するに可もあり、不可もあり、と。でも可もなく不可もなくな『無難な映画』より、何倍も良いことですよ。次回作はヒット、いやホームランを期待しましょう。フルスイングでまたお願いしますね。
[DVD(邦画)] 6点(2019-09-20 22:12:18)
1142.  斉木楠雄のΨ難 《ネタバレ》 
山崎賢人の(心の中で)ツッコミまSHOW(あるいは橋本環奈の変顔で自惚れ妄想しまSHOW)。山崎のツッコミにフレーズの面白さやトリッキーさはないものの、タイミングと的確さは抜群。笑いのテンションの低さは『おぎやはぎ』を彷彿とさせるもの。それはまあ観ていて楽しいです。ただ、いつもの福田コメディの面白さではなかった気もします。あまりに一本調子。あの手、この手で、笑いを取りに来る福田監督の流儀とは違いました。石像の中の兵馬俑とか、ブッ飛んだヤツをもっと頂戴よという感じ。それに、福田組常連の芸達者さんの活躍をもっと観たかったですね。そんな中、一人気を吐いたのは賀来賢人。どこまでがアドリブなんでしょ笑。
[DVD(邦画)] 6点(2019-09-06 21:04:57)
1143.  麻雀放浪記2020 《ネタバレ》 
主人公は何故麻雀を打つのでしょう。金を稼ぐため?スリルを味わいたいから?一番の目的は、自身の存在意義のため。破滅の危険をおかしてまで、いや破滅と裏返しの勝ちだからこそ手に入るもの。それが自己承認(自己肯定)です。ヒトに本質的に備わっている欲求のひとつ。敗戦直後という社会情勢も、彼の境遇・心情とリンクします。博打打ちは、博打に勝つことで、己が生きる証を手に入れます。さて、そんな坊や哲が2020年にタイムスリップした意味を考えたとき、そこに”何者か“の意思があるような気がしてなりません。哲が戦うのは、あらゆる分野でヒトを凌駕する能力を見せ始めた人工知能。麻雀オリンピックとは、現在地球の覇者である人類と、最強挑戦者AIとの、次の覇権及び種の存続を掛けた戦いと見てとれます。”何者か“が仕組んだ世紀の一戦です。知性も理性も無いただの”博打狂い“が人類を代表するんですよ。これを『屈辱』と捉えるか、『納得』と捉えるか、はたまた『浪漫』と考えるか、非常に悩ましいところではありますが。果たして頂上決戦は、イカサマで人類の勝利に終わりました。今までも人類はこうして生存競争を勝ち抜いて来たのです。ただし、この敗戦でAIも学習したことでしょう。早速時空を越えて、宿敵が居るアウェイの地にまでやって来た模様。リベンジマッチで再び人類は最強挑戦者を退けることは出来るのでしょうか??テーマの重厚さからSF様式まで、なかなか本格志向です。にも関わらず、ハイセンスと見紛う行き過ぎた悪ふざけが、作品の本質を覆い隠すばかり。勿体なくもあり、それが本作のスタイルでもあり。評するに難しい映画であります。
[DVD(邦画)] 6点(2019-08-20 19:54:33)
1144.  パージ:大統領令 《ネタバレ》 
パージ反対派の大統領候補が、大統領選を目前に控えたパージの夜にパージ推進派である与党から命を狙われる続編。3作目ならではの切り口です。安全なシェルターに逃げ込んでいては、民衆の支持は得られない。だから私は自宅でパージを過ごす。命を賭けなければ、社会の仕組みを変えることなど出来ないのだから。なるほど説得力があります。で、案の定、大統領候補は命を懸ける羽目になると。SPの裏切り~逃走~敵ボスとの直接対決まで、ほぼ期待を裏切らぬ展開です。なお“あり得ない”漫画のような設定なので、リアリティ云々の指摘は差し控えますが、パージ終了のサイレンだけは入れてもらわないと何だか締まりません。“恐怖の12時間”という時限設定が肝の映画であることをお忘れなく。後味は良く、そこそこカタルシスも得られますし、2作目の主人公が続投している点はプラス要素と考えますので及第点の続編と判断しました。さて、4作目はあるのでしょうか?後日談としての続編は、本作の価値を下げることに直結しますので止めて欲しいのですが。果たして?
[DVD(吹替)] 6点(2019-07-10 19:27:10)(良:1票)
1145.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
前作『プロメテウス』は鑑賞済みながらも、あらすじは忘却の彼方(そんな方が多くて、ちょっと安心しましたが笑)。本作はちゃんとタイトルに『エイリアン』が入っていて良心的ですな。さて、何時の間にやらヒロイン(シガニー・ウィーバー)がエイリアンと戦うサスペンスホラーから、アンドロイドがエイリアンを使って人間を絶滅を目論む哲学アクションにシフトしたようでございます。王道SFという太い幹は揺るがないものの、ここまでテイストが変わるシリーズも珍しいのでは。これはこれで面白いとは思いますけども。以下余談。中川パラダイスが出演していたような…気のせいですかね。
[DVD(字幕)] 6点(2019-06-10 20:18:50)
1146.  プロメア 《ネタバレ》 
好きか嫌いかで言えば、好きなジャンルの映画で間違いありません。ドラッグ紛いの超ド級デフォルメアクション&音楽のハイパーミックスで、基本バカ映画。現に私は『マインド・ゲーム』や『キック・アス』に10点を付けているワケです。ただし、思いのほかノレ無かったなあというのが正直な思い。何故かと考えた時に、前述した同類映画との違いに気付きました。それは、手段と目的が入れ違っていること。キャラクターが魅力に欠けること。過激なデフォルメアクションは、あくまで物語の主題を届けるための手段。それ自体を目的にしては魅力半減です。また、愛すべきバカ映画で必須の、引力を有するキャラクターも見当たりませんでした。残念ながら、私のハートにはヒットせずと。繰り返しますが、嫌いな映画ではないんです。もっと面白くてもいいはずなのに!な映画。
[映画館(邦画)] 6点(2019-06-05 19:51:22)
1147.  DESTINY 鎌倉ものがたり 《ネタバレ》 
「作家ならではの想像力を駆使して戦え」なる見事なフリが効いているのに、なんとも平凡なアンサーを返す主人公。ドラゴンくらい出せとは申しませんが、空想作家の父の血を引いているなら、もう少し想像力豊かに戦えなかったものかと。もっとも本作の場合、ファンタジーにも関わらず、この“こぢんまり”した慎ましさが魅力なのかもしれません。キャストは豪華かつ、好感度の高い方ばかり。今をときめく安藤サクラさんの存在感はズバ抜けています。イメージ的には『千と千尋の神隠し』とダブります。
[DVD(邦画)] 6点(2019-05-25 21:21:32)
1148.  嘘八百 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。ご注意ください)   中井・佐々木が悪徳骨董商に仕掛けた罠は、詐欺の罪に問われるでしょうか?知らぬ存ぜぬ(所謂善意の第三者)が通用するほど、司法は甘くないでしょう。少なくとも、佐々木が自作した陶器という物的証拠もあるワケですし。ポイントは、騙された側が訴え出るかどうか。後日談となるミニエピソードを見るにつけ、どうやら告発する気は無さそうです。もちろん、そこまで折り込み済みの詐欺計画に違いありません。つまり、後日贋作は(当然)見破られるが、それでも近藤正臣は黙ると。これは騙し取られた1億800万円よりも、鑑定士としての信用や沽券の方が大切という意味。言い換えるなら、これまで(そしてこれから)贋作を掴ませて儲けてきた(儲けるであろう)高の方が、騙し取られた額を遥かに上回るということ。なんとまあ、恐ろしい世界でしょうか。それに欲に目が眩むという状態も(中井は体験済ですね)。大金をせしめ、因縁の相手に一泡吹かせて溜飲を下げて終わりではなく、佐々木の陶芸家としての将来へ目をむけた未来志向の落としどころも良し。おそらく佐々木が背負った十字架は後々彼を苦しめると思いますが、コピーではなく本物を越えるオリジナルを目指した点に、陶芸家として死なずに済んだ、というか僅かな救いがある気がします。物語の構成や人物造形はシンプルで分り易く、役者も達者揃い。気楽に観られる娯楽作品として充分な価値がある映画と考えます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-04-05 21:57:21)
1149.  ねむれ思い子 空のしとねに 《ネタバレ》 
SFこそヒューマニズムを語るに最も相応しいジャンル。本作のストーリーは相当好みです。ただ、絵(画)のクオリティや声優の力量が、脚本のレベルに追いついていない気がします。一昔前のTVゲームのムービーシーンを彷彿とさせる無機質な画に、心動かされる要素はありません(注:これは完全に私の趣向です)。脚本は命ですが、映像もまた命。アニメーションなら尚更のこと。どんなに素晴らしい料理でも、紙皿やプラカップに盛り付けたのでは魅力半減と考えます。聞けば、ほとんど個人製作だそう。その努力は称賛に値しますが、それを作品評価に反映させることは監督に対してかえって失礼かと。努力賞は素人の特権ですから。然るべき製作スタジオの技術を駆使してリメイクしたらどんな素晴らしい映画になるだろうと想像してしまいます。
[DVD(邦画)] 6点(2019-03-15 22:23:15)
1150.  氷菓 《ネタバレ》 
本来、学生風情が刑事事件の捜査に携わるなんてアリエナイわけで、そんな“なんちゃってミステリー”より、日常の些細な疑問を考察と想像力を駆使して紐解いていく本作のスタンスの方が、遥かに現実的と言えましょう。ただし、証拠に基づく検証・推理ではなく、多分に自分たちに都合の良い仮説の披露に終始しているのはご愛嬌。もっとも主人公も大切なのは真実を明かすことではなく「千反田が納得するかどうか」とハッキリ言及しているあたり潔し。誰かを罰したり、断じたりするワケではなく、自分がスッキリするための「結論」には証拠は要りませんものね(ん?)。文集『氷菓』の秘密については、ネタを思いついてからストーリーを逆算した気がしないでもありませんが、殺人や傷害に頼らずとも、人生そのものが“スペクタクルなミステリー”との趣向は支持したいと思います。続編があるなら観たいです。
[DVD(邦画)] 6点(2019-03-10 09:57:56)
1151.  メイズ・ランナー 最期の迷宮 《ネタバレ》 
『ロード・オブ・ザ・リング』が足かけ3年、『マトリックス』が同じく5年、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が6年、そして『ゴッドファーザー』が19年(!)。シリーズ3部作が完結するまでに要した年数です。LOTRのように最初から三部作として企画されたものもあれば、好評につき続編が製作され結果的に3部作となったパターンもあるようで。本作の場合は前者のケース。5年をかけて物語を完成させました。1作ごとに独立したストーリーなら、基本設定や主な人間関係を把握できていれば問題なし。続編まで多少時間が開いても苦になりません。というより、魅力的なシリーズは繰り返し鑑賞したり反芻したりするので、記憶に残るワケです。しかしそうでない場合、時間経過は命取り。特に記憶力が衰えてきたオジサンには正直ツライのであります。本作は3作トータルで5年。2作目から3作目は3年近く開いてしまいました。もう連続した物語として把握するのは厳しいです。かといって、復習する気もなく。やはり3部作なら、LOTRくらい短期間にまとめてお願いしたいのが本音。本作単独作品としてなら、SFアクションサスペンスとして及第点はクリア。救出劇としてもレジスタンス映画としてもそれなりに見応えはあります。ただ、個人的にあの結末は感心しません。これでもかとご都合主義の展開を観させられた挙句、クライマックスだけは逆に無駄死で劇的さを演出。なんともちぐはぐな印象を受けます。主人公が犠牲になり、ヒロインが世界を救うパターンならサプライズとして解りますけれども。最近は洋邦問わず、ハナから連作が多い気がしますが、深刻な原作ネタ不足という事なのでしょう。基本的には2時間程度で纏める制約部分が、映画の醍醐味のひとつと考えます。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-02-15 18:24:40)(良:1票)
1152.  悪女 AKUJO 《ネタバレ》 
女殺し屋リベンジ系バイオレンスアクション。セールスポイントは、ノーカット長回しの主観映像でしょう。オープニングとクライマックスで、これでもかと言わんばかりに、撃ちまくり、斬りまくります。確かに臨場感は絶大で、インパクトは強烈。ただし、視認性には難ありで、動きをまともに追うと酔ってしまうかもしれません。既視感あるベタな復讐劇は、古今東西の同カテゴリーの有名映画のエッセンス満載で、さすが韓国映画の面目躍如といったところでしょうか。外連味のある演出は、良く言えばエンターテイメント、悪く言えばマンガチック。最終的には『ターミネーター』みたいになっていましたが、流石にやり過ぎてはいませんか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-12-20 19:17:11)
1153.  いぬやしき 《ネタバレ》 
流し読み程度で原作は既読。詳細は把握しておりません。ですから「原作と比較して云々」はナシの感想でお願いします。 『デスノート』と同じく(いやそれ以上の)“絶対的な生殺与奪権”を手にしたとき、あなたならどうしますか?と。現実問題として「死ねばいいのに」な奴は掃いて捨てる程いるワケですが、獅子神のような能力があったとしても、大多数の人はその力を使わないでしょう。何故なら「死ねばいいのに」と「殺したい」は似て非なるものだから。社会生活を営む人間は“隣人を殺さない”ことを原則として生きています。そう教育されてきました。深層心理に刷り込まれた鉄の掟。それにいつでも殺せるなら、今殺す必要がないとも言えます。究極の「金持ち喧嘩せず」状態。それより“治癒能力”の方がよほど魅力的に思えます。他者から圧倒的な称賛を得られる快感。こりゃ気持ちがいい。これが一般的な感覚と推測します。一方、獅子神は能力を使っていとも簡単に人を殺しました。おそらく彼はサイコパス。ただ、私たちが一般的にイメージするサイコパスより、ずっと人間味がありました。母や直行、しおんに対する態度をみるにつけ、何故あそこまで冷酷に人を殺せるのか疑問なくらい。さらに超が付くイケメン。ギャップは絶大で(これを魅力と言ってよいのか悩みますが)、惹きつけられるものがありました。彼の対照に位置するのが本作の主人公、犬屋敷。獅子神=悪とするなら、犬屋敷=善。典型的ダメおやじキャラがヒーローという構図は俄然燃えますが、キャラの魅力という点では獅子神に劣ります。やっぱり憲さんは違うんじゃないかと。身長178㎝で実にスマート。もっとしょぼくれ感が欲しいです。物語全体を通じても、より獅子神の方にスポットが当たっていた気がします。結局、守りたい人は誰一人として守れなかった獅子神に対し、家族を守り抜いた犬屋敷。能力の差異ではなく、その使い方の違い。自分だけ守れても、虚しいだけです。犬屋敷は手に入れた能力を使って娘を守りました。いえ、彼は特殊能力を持つ前から、ちゃんと家族を守ってきました。家族を養うことがどれほど大変か。衣食住の保障が当たり前と思うなかれ、子供たちよ。そういう意味では母親がダメ。本当にダメ。あなたが夫を馬鹿にするから子供が真似するんです。反省しましょう。伏線放置(娘の漫画家志望の件)など、脚本は今一つという気はしますが、空中戦闘シーンの見応えはなかなか。ネットの匿名掲示板で暴言を吐く輩への報復が、一番カタルシスがあったりします。
[インターネット(邦画)] 6点(2018-11-25 10:53:52)(良:1票)
1154.  トウキョウ・リビング・デッド・アイドル 《ネタバレ》 
アイドルちゃんでホラーというだけで、最早定番という気がしますが、本作はさらに『ゾンビもの』でもあり『セーラー服で日本刀振り回しもの』でもありました(注:そんなジャンルはないっすか)。要するに、人気ファクター全部乗せ。お得感はあります。エンドクレジットによりますと、本作はクラウドファンディングを用いた模様。なるほど、出資者を口説くならセールスポイントは多い方が好ましいでしょう。で、興味深いというか、なるほどと思うのは、主人公がセーラー服をまとい日本刀で戦わないところ。殺陣ができる若手女優さんを別途用意しておりました。効率重視の分業制。昨今のアイドルビジネスに例えるなら、成果が出るのに時間を要する歌のレッスンは省略して、口パクで代用みたいな。効率性や採算を重視するなら、この手法もアリなんでしょう。ただ誤算だったのは、ゾンビものとソードアクションの噛み合わせが意外と良くないこと。本作では殺陣の美しさを優先させた結果、“ゾンビ退治=頭部の破壊“という鉄の掟が形骸化しています。腹を斬られて絶命するゾンビ。ん?これで『ゾンビもの』を名乗って良いのかしら?理性を持つニュータイプゾンビってのも大概だと思いますが、最低限の約束事が守られていないと駄目なんじゃないかと思ってしまうのは、私が古いタイプの男だからでしょうね。何せ自分、不器用ですから(気分は高倉健で)。安心のロリ顔、見事な巨乳、意外と確かな演技力と三拍子揃った浅川梨奈さんはヒロインの資質充分。アクションパートを担った星守紗凪さんも頑張りました。個人的に贔屓している亜紗美嬢は、ほとんどお顔を隠しているのに存在感バッチリ。加藤雅人さんには、小林歌穂さんをはじめ、エビ中のみんながいつもお世話になっております。基本的にチープなC級ホラーであることは間違いありませんが、前述したお得感と、役者さんの力量のおかげもあってか、そこそこ満足できる作品に仕上がっていると考えます。
[DVD(邦画)] 6点(2018-11-15 18:26:38)
1155.  シンクロナイズドモンスター 《ネタバレ》 
設定とオチを思い付いてから、逆算して脚本を書いたような印象を受けます。そう思ってしまうほど、基本となるアイデア(自分と同じ動きをする巨大怪獣が何故か異国の地に現れる)と、結末の“成る程そうきたか“感が抜きん出ているのです。言い方を変えるなら、本筋となるドラマがいまいちピンと来ないというか。アル中負け組の主人公が世界を救う爽快ストーリー。確かに間違いではありませんが、そもそもの原因は彼女にあるワケで。どちらかと言えば尻拭いなんです。そして元カレと幼馴染との三角関係が何とも微妙で。ラブコメのヤキモキが薄いんです。というのも、観客の感情移入先である“イイ人そうな“幼馴染が、結局クソ野郎だったワケです。更に言うならジョーカーとおぼしき常連イケメンの存在に意味が有ったのかも疑問。彼、肝心な場面で空気でした。何だよ結局セフレかと。すげえ羨ましいぞと。つまり、ラブコメな雰囲気アリアリなのに、全然そのカテゴリーでは楽しめなかったのです。一方、SFのギミックとして、理屈は通っているとは言い難いものの、説明責任は果たしており問題なしと考えます(2018.7.20投稿の『◯ディウス』とは似て非なるものです)。アイデアは純粋に素晴らしいと思いました。事情を知らないならまだしも、ロボと同化していると知りながら破壊行為を行ったクソ野郎には正直ドン引きで、もう少し気軽に笑えるコメディだったら良かったと思います。
[DVD(吹替)] 6点(2018-11-05 18:53:41)(良:1票)
1156.  ミスミソウ 《ネタバレ》 
壮絶ないじめ、両親を焼き殺される!~からの~復讐劇と聞いていたので、それはもう陰惨かつ過激な敵討ちを想像しておりましたが、実際それほどでもなく。確かに主人公の殺戮ぶりは容赦なく一線を越えておりますが、ヤッパ片手に敵地に乗り込む積極的な報復(任侠映画の如きノリ)はなく、見方によっては正当防衛(というか過当防衛)の範疇と言っても差支えない反撃に終始しています。あくまで相手からの仕掛けを待っての倍返し的な。決して仇の絶命や、苦しむ姿を見たいがための殺人ではありません。社会生活を営む人間が決して外すことのない“リミッター”を解除しているだけと見て取れます。ある意味それも致し方ないこと。本来コミュニティが保持している抑止力なり秩序なりが、何ら機能していないのですから。唯一覚悟を決めて対峙したであろう親殺しの実行犯にさえトドメを刺さぬばかりか、発端となった首謀者に赦しを与える主人公。復讐劇としては物足りなくもありますが、その分終盤に意外な展開が待っていました。もう誰も信じられない地獄の結末。八方塞。希望ナシ。ハッピーエンドが望めない物語であることは解りますが、そこまでやるかと。もちろん加害者に赦しを与えたところで魂が救われるとは思いませんし、差し違えての敵討ちにも価値は見出せません。ただ唯一、救いらしきものがあるとすれば、主人公とイジメ首謀者の間に、友情が僅かに残っていたことでしょうか。実際、首謀者は親殺しに直接関わっていませんでした(コレ重要)。首謀者が指摘した「他人の尻馬に乗って暴走する取り巻きは質が悪い」は正論だと思います(ただし、お前が言うなとは思いますが)。他人をダシに使って己の悪行(憂さ晴らし)を正当化するのは、卑劣極まりない行為です。責任をとる気が無いから、何でも出来るとも言えるでしょう。無責任な馬鹿が一番怖いということ。なかなかの鬱映画でありました。一瞬ギャグか?と思えるような軽薄なセリフや描写が散見されたのは何故でしょうか。除雪車が人を巻き込んでも緊急停止しないとか。基本設定は勿論ですが、全体的にリアリティを排除しているように感じました。マンガ原作ゆえのこと?あるいは凄惨な物語を薄める為に、わざと狙って粗いつくりなのでしょうか。
[DVD(邦画)] 6点(2018-10-30 20:25:15)(良:1票)
1157.  ミックス。 《ネタバレ》 
『スポ根』+『ラブコメ』+『サクセスストーリー』の教科書どおりの仕様。それゆえ観易いというか、手堅いつくりとの印象です。細部に気配りも感じられました。例えば、元天才卓球少女と元プロボクサーというポンコツ負け組が、実業団トップと対等に渡り合うという“無理難題”を成立させるために数々のギミックが用意されています。「一流選手はミックス専門の練習はしない」「元天才卓球少女の底力」「一流ボクサーの運動神経」「1年という長尺の特訓期間」「右利き+左利きコンビのアドバンテージ」「道場破りで実力アップ」「元中国ナショナルチーム選手のコーチング」「敵チームの不仲」。これだけでも、本作が『卓球』というスポーツに対し敬意を払っていると言えましょう。それでもなお、卓球で必要とされる“技術”は一朝一夕で(下地のあるガッキーは兎も角も、瑛太は無理)身に付くものではありませんし、こと練習量で実業団選手を上回るとも思えません。元中学卓球部員としては、“在り得ない”と思うワケであります。また、男女混合(ミックス)を安易にラブストーリーのダシに使った点が腑に落ちません。それなら『社交ダンス』とか『フィギュアスケートペア』とか、男女が体を密着させている競技なんか、もう絶対デキてるって話じゃないですか!(失礼。興奮してしまいました。)冗談はさておき、肝心のラブストーリーが弱いことは否めません。決戦直前、卓球王子様からの再誘惑は「恋の最終ハードル」なのでしょうが、流石に無理があるでしょう。教科書に沿うがあまりの不自然さ。そもそもガッキーが冴えないOL役だったり、浮気されたりする時点で「そんな馬鹿な」ではありますが。サイドストーリーのドラマ(夫婦が卓球に打ち込んだ秘密、元ヤン心の解放)の方が、出来が良かったりします。
[ビデオ(邦画)] 6点(2018-10-25 19:53:42)(良:1票)
1158.  累 -かさね- 《ネタバレ》 
土屋太鳳ちゃんと芳根京子ちゃんのダブル主演との認識でしたが、オイシイ部分は太鳳ちゃんが持っていった印象。というのも『演技が下手なオリジナルニナ』『演技が凄い中身は累のニナ』『オリジナルの高飛車ニナ』『中身は累の陰気なニナ』『稽古に励む中身は累のニナ』『演出家に恋する中身は累のニナ』『実績を積み自信をつけた中身は累のニナ』『人生を取られそうになり不安なオリジナルニナ』『サロメを演じる中身は累のニナ』と、これ全部太鳳ちゃんが演じ分けているのに対し、京子ちゃんの方は『陰気なオリジナル累』『中身はレナの強い累』『人生を取られそうになり、不安な中身はニナの累』と(あ~こんがらがる)種類は少な目。物語の主軸は女優丹沢ニナの方にあるから当たり前ではあるのですが。なべやかんバリの替え玉受験か、一昔前に問題となった食品偽装表示か、あるいは12時間限定のシンデレラか、受け止め方の差異はあれ、やってることは不正に違いありません。どう取り繕ったところで感動ストーリーに変わるはずもなく。ドラえもんなら、調子に乗ったのび太にお仕置きが待っているのが常であります。というか、偽物が本物を越えるのではなく、もともと中身は本物なんですから。累の“劣等感“にもう少し寄り添えれば良かったのでしょうが、どうなんでしょう。顔にキズありの超美人と、ナチュラル不美人、どちらの顔の人生の方がキツイかって話です。そういう意味では、ガンバレルーヤよしこと、小雪(または多部未華子)のキャスティングなら、心震えるお話になった可能性はあります。土屋太鳳ちゃん、失礼、土屋太鳳さんが才気溢れる女優さんであることは再確認できました。芳根京子さんも流石の眼力でした。※よしこさん、いつも例に出してごめんなさい。でも、好きだからこそ、なんで許してね。
[映画館(邦画)] 6点(2018-09-10 12:20:47)(良:1票)
1159.  巫女っちゃけん。 《ネタバレ》 
お寺(お坊さん)を扱った映画だと、元シブがき隊のモックン(←誰ももうこんな呼び方はしない)の『ファンシイダンス』や元チビノリダー(←これまたもう誰も呼ばない)の『ボクは坊さん。』、あるいは元ともさかりえの旦那(←スネオヘアー)の『アブラクサスの祭り』など、すぐに幾つか思い出されますが、神社(神主や巫女さん)を扱った映画ってほとんど無かった気がします靖(スッとぼけ)。日本人にとって身近な存在でありながら、実はよく知られていない神社の経営や巫女さんの生態が、どう映画の中で描かれるのかと期待しておりましたが、秘密のベールが脱がされるなんて部分はナシ。至ってオーソドックスなヒューマンドラマ&コメディとの印象でした。ネグレクトの少年と、同じく幼少期に母と別れた主人公(巫女さん)の心の交流がメイン。ぶっきらぼうなアリスちゃんがなかなかに魅力的でありました。設定、展開ともに“基本的に”ベタなのですが、ちょいちょい?が付く描写が。放火とか、カッターナイフで切りつけるとか、小さい子供にやらせたらイカンですよ。おそらくコメディとして許容される一線を越えています。悪戯は頭にゲンコツでは済まされる範囲でないとね。問題解決(ネグレクト母の改心)もイマイチ理由が解りませんが、それが「神様の力」と言われてしまうと、ぐうの音も出ないのがもどかしいところです。まあ、アリスちゃんの絶品巫女姿が頂戴できるという点で、すでに本作の存在価値が担保されているワケではありますが。
[DVD(邦画)] 6点(2018-08-30 19:16:58)
1160.  ラッキー(2017) 《ネタバレ》 
淡々と綴られるのは、一人の老人男性の日常。決まりゴトの繰り返し。映画らしい刺激的なイベントは何も起こりません。ただ、シーンやカットごとに監督の意図が伝わるので退屈はしませんし、会話劇としては、なかなかのものでしょう。一筋縄ではいかぬ言葉のキャッチボールは、多分邦画では無理。というか、日本語でやられたら鬱陶しい笑。ただの軽口ながら、文学的でもあり、哲学的でもあり。そして主役の爺さんの味わい深さは、一流でした。枯れた色気とはこのこと。見応えは充分です。“面白い”という表現が適切かどうか分かりませんが、“染みる”映画であるのは間違いありません。ハリウッド娯楽大作が、1から10まで懇切丁寧に“楽しみ“を与えてくれる映画だとしたら、本作が与えてくれるのは、多分1か2。残りは、観客それぞれの知識・経験・信念・価値観等で補って完成させる仕組みです。自身と照らし合わせて反芻すること頻り。ですから、若造(と言っても、もう40半ばです)が分かったような口を利いたらいけない気がするのです。私も主人公と同じくらいの年齢になって、初めて“理解できるもの“があるのではないかと。勿論年齢だけ重ねれば、自動的にその権利を獲得できるワケではありません。日々失われていく若さと引き換えに、きちんと宝(あるいは武器)を蓄えなければ、解るはずもなく。いやー『少年老い易く学なり難し』とはよく言ったもの。本当に怖いことであります。タイトルがまた秀逸なことで。これを額面どおり素直に受け取るか、皮肉と取るか、みなさんはどう思われますか?10年ごとに、自身の生きてきた成果を量るべく中間テストのように観てみたい映画。点数が低いのは、前述した理由からです。以下余談。摩訶不思議な雰囲気のあった『exit』の解釈次第で、実は物語がひっくり返る可能性あり(あのシーン以降、◯◯の世界とか)。リンチが役者として出演しているだけなのに、妙に引っかかるのが、なんともはや苦笑。
[映画館(字幕)] 6点(2018-08-20 08:54:51)
030.13%
1110.49%
2311.37%
3994.38%
41586.99%
541218.23%
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