1161. フランケンシュタイン(1931)
この作品、「ミツバチのささやき」で劇中劇として登場するんですよね。僕はそこからの流れで観たんですが、ちょっと期待はずれかな?もうちょっとフランケンシュタインの悲しみみたいなところも観たかったし(と思ったティム・バートンが作ったのが「シザーハンズ」や「フランケンウィニー」なのでしょうね、きっと)、あのマリアという女の子とのふれあいももうちょっとあってもいいんじゃないかと思うし、何より最後のハッピーエンドはちょっと牧歌的過ぎますね。でも後の映画界に与えた影響は大きいのでしょうねえ。 6点(2003-05-07 22:00:05) |
1162. スーパーマンIII/電子の要塞
これ、おバカ映画としてみるとなかなか楽しめますよ。邦題も「おとぼけスーパーマン」とかだったらいいのに。ただ、ちょっと長すぎ。1時間半くらいでいいやって感じです。 7点(2003-05-06 17:38:49) |
1163. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
さかQさんに同感です。僕もあまりハマれませんでした。でもやっぱ「天国の扉」は名曲ですねー。ウルッときちゃいました。 6点(2003-05-06 17:35:46) |
1164. スタンド・バイ・ミー
ダンディー坂田さんにかなり賛成。もちろんリバーもすばらしいと思うけど、他の子達もかなり役にハマッててよかったと思います。特にウィル・ウィートンは、劇中で「ガール」なんて(悪口で)呼ばれてたけど、マジで女の子みたいな可愛らしさ。そんな彼がリバー演じるクリスと慰め合ってるのを見てるとちょっとやおいな雰囲気を感じてしまいます(やおい本は沢山ありそうだなー)。まあ、そんな不純(?)な見方はともかくとして、ホント上質の少年映画だと思います。切ない12歳の思い出を父親になったゴーディが振り返るラストはいつまでも余韻が残ります。 9点(2003-05-03 16:49:00) |
1165. 光の旅人 K-PAX
あまり期待しないで観たんですが、良いじゃないのさ、コレ!最初はちょっと不条理入ったファンタジーで、途中からだんだんサスペンスになっていって、最後はファンタジーで終わる、なかなか不思議な映画でしたね。途中、観ながら「ん?この、なーんか変な、不思議な感じ、前にどっかで感じたような・・・」と思ってたんですが、思い出しました。山本周五郎の「あの木戸を通って」という短編作品です。人情モノのイメージが強い山本周五郎の作品の中の不思議な異色作です。宇宙人こそ出てきませんがはっきりした結論を出さず、不思議な感じが残るところはよく似てると思いますよ。ケビン・スペイシーとジェフ・ブリッジスの演技も良かったし、音楽も合ってたし、シェリル・クロウのエンディングテーマ(SAFE AND SOUND)も余韻が残るしもっと評価されてもいいと思うんだけどなあ。 9点(2003-05-03 16:21:47) |
1166. スーパーマンII/冒険篇
むむむ・・・皆さん、概ね評価が高い・・・。ごめんなさい、僕はこの映画を「アクションヒーローもの」としてではなく「おマヌケ映画」として観てしまいました・・・。えーっと、テロリストがそう簡単に水爆作れるわけねーじゃんとかいくらピューリツァー賞が欲しいからってあそこまでやらんだろ普通とかそんなお馬鹿ジャーナリストに惚れちゃうスーパーマンもなんだかなあとか話は飛んでスーパーマンがあんな簡単にパワーを取り戻せるのはいかがなものかとか正義の味方の癖にたかが街のチンピラに仕返ししに行くのはどうだろうとか、思わず句読点を打つのを忘れてしまうくらいにツッコみどころを見つけてしまったのですが、なんと言っても最大のツッコみどころは「あの三人は地球征服して、一体何がしたかったんだ?」という謎。実際あの人たち、簡単に地球征服しちゃったはいいけれど、すごい「手持ち無沙汰」っぽかったし。あれでスーパーマンが登場してなかったらどうしたんだろう?案外政治家に任せとくより、いい政治してくれたりして、なんて思っちゃったんですよね。だから、なんか素直に楽しめなかったんですよ。スーパーマンやあの悪の三人(そういえばあの中の女の人はセクシーだったなあ)が飛ぶところも可笑しくなって笑えちゃうんです。もし公開当時に子供としてみてたらもっと純粋にワクワクしながら観られたと思うんですけどねえ・・・。 6点(2003-05-02 22:25:03) |
1167. スーパーマン(1978)
前半(新聞社に入る前)はかなりワクワクしながら観てたんですよね。でも後半は・・・。まずあのヒロインにクラーク・ケントがなぜ惚れたのかがわからん。あと、初めてあの格好で登場した時「何だ、そのダサいカッコ」とか言われてたけど、ダサいっちゅーよりはシュールというか浮いてるというか・・・。あの悪役もIQ200とか言ってる割には部下が2人いるだけだし、やってることもなんかちんけだし、とどめはあの時間巻き戻し!僕は相対性理論とかウラシマ効果とかよくわからないんですけどあれで本当に時間が戻るのかなあ?うーん、最初からおバカ映画として観てれば良かったかも。余談ですが、なんか音楽が「E・T」と似てると思ったら同じ人(ジョン・ウィリアムズ)だったんですね。それともこれって常識? 6点(2003-05-01 18:32:07) |
1168. いまを生きる
そういえばこの映画、僕が高校生のころに上映されてたんですよね。当時のワタクシは、ウェルダン校ほどじゃないけど一応進学校に通ってて、これまたキーティング(だっけ?)ほどじゃないけどちょっと型破りな現国の先生がいて・・・という環境でした。そんなに締め付けられてたわけじゃないけど、かといって自由にのびのびしてたわけじゃない、ぬるーい状況に時にイライラしつつも、たいしたことができなかった苦ぁい青春でしたねー。これ、今観てももちろんいい映画だけど当時観てたらきっとずっと感動したんだろうなあーと思うとチョット残念。多くの皆さんが仰られていますがやっぱりあのラストは良いなあ。なんか我慢して、我慢して、我慢して、最後にドカァーン!って感じ。生徒はイーサン・ホークもいいけどチャーリー・ダルトン(いや、ここはヌワンダというべきか)役のゲイル・ハンセンという人が気に入りました。ところでこの映画観ながら思ったのは「これは日本じゃ無理かなあ」ということ。アメリカだとポエトリーリーディング(詩の朗読会)って結構盛んらしいけど、日本じゃまだまだ根付いてない文化だし(「詩のボクシング」っていうのが結構がんばってるけど)、あんなふうに人前で堂々と自分の言葉を口にするって日本人は苦手そうだもんなあ。なんだかんだ言ってアメリカって言葉に力を込める国なんですよね。大統領の演説とか(内容の是非はおいといて)迫力あるし、映画の中でも名演説っていうのが無理がないんだよなあ。あれは教会の説教とかの影響も強いのかな。そんなわけで、最近かなり反米・嫌米なワタクシですがちょっとだけ見直しました、アメリカ。 9点(2003-05-01 18:09:58) |
1169. オリーブの林をぬけて
この映画、前にBSで「ベルリン・天使の歌」と続けて放映されたのを見たんですよね。何の予備知識もなく、ただイラン映画ってだけで「へぇー」と思ってみたのですが、なかなか新鮮な、不思議な映画でした。イランの恋愛事情はよくわからないんですが日本ほど開放的でないことは確かのようですね。タヘレという女の子に恋をするフセインという青年がすごくじれったいんで「おらぁー!男ならバシッといかんかい!押し倒せ押し倒せぇー!」とか思いながら観たんですけどまあそういうわけにもいかないんでしょうね(当たり前だ)。最後はすごい長回しの後フッとエンディングになっちゃったんでちょっと肩透かしされた感じでしたが、あれは音楽が急に明るく変わったところから察するにハッピーエンドってことなんでしょうねえ。 6点(2003-05-01 17:41:29) |
1170. マイ・レフトフット
むむ、母は偉大なり。父親にはわからない、息子の声の様子の違いに気づいたりするところとか、息子に対するこまやかな愛情が伝わってきます。あの“MOTHER”って書くところはぐっときますね。主人公を演じた二人もすごくよかったです。「障害者の愛と性」という今まではあまり扱われなかったことを盛り込んでいる面も評価できます。ただ、何故主人公があのメアリー・カーという女性に惹かれたのかいまいち分かりにくかったり、ちょっと不必要に不親切な感じがしました。そこだけちょっと残念。原作本はぜひ読んでみたいなあ。 7点(2003-04-29 13:40:48) |
1171. ミツバチのささやき
へちょちょ星人さん!なった、なった!アナ・トレントの虜に!僕の中の「ベスト女優U-10部門」でダコタ・ファニングを抜いた!すまん、ダコタ。ベッドに入ってから姉のイサベルとヒソヒソ声で話すところとか、最高!。あの瞳がもーたまらん・・・ってこんなこと←ばっか書いてると単なる幼女好きの危ない奴と思われてしまうな。僕はこのJTNEWSのレビューコーナーを見て「今まで知らなかったけどなんか気になるし観てみたい映画」リストを作ってるんですけど、この作品もそのひとつだったんですよ。いや、こういうヨーロッパ映画で芸術の薫り高い作品って今まであんまり観てきていないから退屈だったらどうしよう?と思ってたんですけど全然そんなことなかったです。確かに台詞は少ないしちょっと分かりにくい所もあるし、そういう意味ではそれほど親切な映画ではないのかもしれませんが、その代わり映像がすごく「語っている」んですよね。広々としたところを人が走っていくシーンとか、すごく詩的で、理屈でなくジーンときます。個人的に印象的なのは立ち尽くす姉妹の前を蒸気機関車がゴォーッと通り過ぎるシーン。それに二人の姉妹もすごく可愛いし(いわゆる純真無垢な面だけでなく子供の無邪気な残酷さみたいなものも描かれているんですよね)。これは何度も観たくなる映画だなあ。ところでへちょちょ星人さんも仰られてますがこの映画のビクトル・エリセってホント寡作の人みたいですね。さっきネットで調べたんですけどこれ以外に「エルスール」「マルメロの陽光」という作品があるらしいです。むむ、観てみたい。 9点(2003-04-28 19:34:09)(良:1票) |
1172. シュレック
↓ともともさんの言うこともわかる気がします。確かに子供に見せたい映画ではないですね(いないけど)。そういえばドリームワークスとディズニーって何だか民主党と共和党みたいだな。喧嘩してるけど結局どっちもアメリカ、みたいな。んでも、僕は結構気に入りました。特に「お約束破り」のラストは、感動するまでには至らなかったけど、感心しました。 7点(2003-04-28 18:37:49) |
1173. 恋人たちの予感
あたしゃあんまりラブコメって観ないんですけど「たまにはいっかなー」と思い借りました。うーーーん、嫌いじゃないけど・・・けど・・・。あの「女の演技」のシーンは大爆笑だったし、せりふや表情のディテールも面白かったし、ビリー・クリスタルもメグ・ライアンも結構いいなあと思います(関係ないけどビリーって手塚治虫の漫画に出てくるスカンクってキャラに似てる)。でも・・・うーーーん、こんなこと書くのは野暮かもしれないけど、こういう映画を観てると何だか「恋愛しろーしろー」って脅迫されてる気分になっちゃうんですよ。別に恋愛を否定してるわけじゃないし、そりゃあ素晴らしいものだとは思うんだけど、ほかにも楽しいこととか意義のあることってあるし、何だか多くの人が「恋愛という強迫観念」にとらわれてるんじゃないか?とか思っちゃうんです。大体あの「彼氏(彼女)いない歴~年」って言葉がいけないんだな(多分あれって「ねるとん紅鯨団」で使われてたのが最初ですよね?)。まるで恋人がいる状態が普通でいないのが異常みたいでしょ?そんなことをうだうだ考えながら観ちゃったんで、物語やキャラに感情移入するには至りませんでした。これ読んで不快に思った人がいたらごめんなさいね。決してこの映画自体に文句があるわけではないんです。きっとずっと恋をしてないからこんな風に考えちゃうんだな。これが恋人がいたり、結婚してたりしてると全然違う感想を持つと思います。ということでそのときに備えてワタクシも「アノ声」の練習をしておきましょう。では。 6点(2003-04-27 13:30:39)(良:1票) |
1174. 無能の人
10年位前に一度観て、よく分からなくて、10年経ったしもう分かるかなーと思ってもう一度観たけどやっぱりよく分からなかったです。修行が足りないかなあ。ちょっと前半が痛々しすぎてつらくなるんですよ。特にあの「石の権威」の先生みたいな人の家にいくところ。また10年くらい経ったら見直します。そしたらまたレビュー書きますね。 6点(2003-04-26 18:01:51) |
1175. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
いかにもティム・バートンな作品ですね。サリーも最初怖いけどだんだん可愛らしく見えたから不思議不思議。でも実はこれの併映だった「フランケン・ウィニー」(ビデオ版に収録されてます)の方が断然好きなんですよねえ。 7点(2003-04-26 17:00:13) |
1176. マイノリティ・リポート
うむ。管理が究極までいっちゃった未来の社会はすごいなーと思ったんですけど、いまいち心に残るものがなかったかなあ。あと目玉のシーンは怖過ぎ。正視できませんでした。 6点(2003-04-26 16:55:49) |
1177. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
ええーー!!三役ってあの人とあの人とあの人かあ!やられたよちくしょおすげえやピーター・セラーズ。それにしてもこれ、ブラックユーモアというよりドス黒ユーモアですねどっちかっていうと。ストレンジラブ博士のうごきとしゃべりがすごく良かった。でも題名になってる割には出番が少なかったような・・・関係ないけどストレンジラブ博士を見てなぜか田中康夫を連想したのは僕だけでしょうか(まあ彼なら男女比率を1:50位にしそうだが)。ソ連大使の時計は、やっぱり皆殺し兵器のスイッチなんだと思います。ちなみにこの映画を観た宮崎駿がのちに「アルプスの少女ハイジ」でラストシーンを引用したのは有名な話(←嘘です)。 7点(2003-04-26 16:22:31) |
1178. サボテン・ブラザース
約10年ぶりに見直しました。うかつにも前に見たときは監督が「ブルース・ブラザーズ」のジョン・ランディスだってことに気づきませんでした(ついでに音楽は「モンスターズ・インク」のランディ・ニューマン。あるシーンで出演(?)もしてます)。かなり能天気なお馬鹿映画ですが、ダスティ・ボトムズ(往年の城みちるにちょい似)がある「決意」をするシーンはかなりぐっときます。元ブルーハーツ(現ハイロウズ)の甲本ヒロトも雑誌のインタビューでこのシーンを絶賛してました(ていうかそのインタビューを読んでこの映画を観たんですけど)。それにしても「歌う木と透明剣士」のネタは良く分からなかった。何かのパロディなのかな?ラストはかなり見え見えですが、かなりいいです。後味さわやかな映画でした。 8点(2003-04-26 16:08:17) |
1179. ローズ
正直言ってラストまでは「おお、ベッド・ミドラーの声、結構ジャニスに近いなあ。でもジャニスそのものとはやっぱり違うし、ジャニスをモデルにしつつも「ローズ」という架空のロックスターにしたのは正解だな。」とか「それにしてもこれ、時代は60年代なのに音楽はあからさまに70年代後期の音だなあ。もうちっとサイケデリックな感じにしてほしかったなあ」とか「まあジャニスがモデルってことはオチは想像つくなあ。けっこうベタな流れだし」とか割と冷静に観てたんですが、エンドロールとともに静かに流れ出す「ローズ」を聴いた瞬間、不覚にもどばばーっと涙が・・・。この映画を進めてくれた女友達に言ったら「あたしも同じだった」と言ってた。むう、不思議。それにしてもローズ、そんなわがままかなあ?僕にはいわゆるスターという人種(最近はセレブなんてイヤらしい言い方をしてますね)がどんな気持ちかなんて想像するのも難しいことですが、彼女は(多分ジャニスもそうだったと思うけど)歌がとてつもなく上手くて、コミュニケーションがいまいち下手で淋しがり屋という以外はごくごく普通の女の人だったんだと思います。例えば、マドンナという人は音楽の才能だけでなく自己のマネジメント能力も優れている(ような気がする)けど、ローズはそんな風に器用にできなかったんですよ、きっと。で、ボロボロになって、クスリに手を出して、やっと理想の男性に会えても歌は捨てられなくて、ああいうことになったんじゃないでしょうか。60年代ってロックが急激に巨大化していく時期で、商業としてのきちんとした形がちゃんとできていなかったこともあってジャニスやジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソンみたいな悲劇のスターを生み出しちゃったんだと思います。別に破滅的な面にあこがれる気持ちはありませんが、いわば彼らは時代の落とし子であったと同時に犠牲者でもあったわけで、その人生には共感しました。そういえば、ジャニス・ジョプリンはその名もズバリ「ジャニス」というドキュメント映画があった様な気がします。そっちも観てみたいなあ。 8点(2003-04-26 15:50:17) |
1180. 情婦
前にどっかで書いたんですけど、こういうモノクロの名作って、なんか見るとき身構えちゃうんですよね。でもいろんな所に味のあるユーモアがちりばめられてて、素直に楽しめました。あのチャールズ・ロートン演じる弁護士は、すごいわがままで気難しがり屋なのにどこか可愛らしくて(僕もほかの多くの皆さんと同じくあの階段のシーンが好きです)良かったです。それにしてもあのラストはすごかったなあ。「どんでんどんでん返し」と呼びたい、個人的に。でも見終わって冷静に考えるとあのトリックはトリックのためのトリックっていう感じがしなくもないなあ。アガサ・クリスティって「そして誰もいなくなった」しか読んだことないけど、あれも冷静に考えるとちょっと無理やりな感じがするし。でもまあその辺は割り切って素直に楽しむほうが良いのでしょうね。それと皆さん指摘されてますが「情婦」っていう邦題・・・個人的には「おつむてんてんクリニック」とか「原始のマン」と同じくらい変な邦題。当時の映画会社はスキャンダラスで煽情的なイメージで売りたかったのかなあ?たしかにあの破れたズボンからこぼれる脚線美は魅力的だけど(56歳ってマジですか!?)、あそこだけだしなあ。今からでも「検察側の証人」に改題したほうがいいと思います。じゃないとせっかくのどんでんどんでん返しが充分生かされないし。ねえ? 8点(2003-04-26 15:17:14) |