1161. 居酒屋兆治
《ネタバレ》 不器用な居酒屋の親父を演じる健さんが本当にいいですね。こういう男に自分もなりたいものです。 で、また健さんの歌う「時代遅れの酒場」が最後に流れるんですが、これがまた味があって、この映画の世界と非常に合ってるんですよね。 しかし、大原麗子の薄幸なそして時には妖艶な美しさは凄いですね。 いやあ、いい女だわ・・・・。ただ、役柄はちょっとヤバい感じでしたけど。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-12 18:53:21) |
1162. ビハインド・ザ・サン
《ネタバレ》 映像の美しさとストーリーの残酷さが妙にマッチしていて、非常に不快でした。生きていくために滅亡の方向へ進んでいかなければならない理不尽さがとてもやるせなかったです・・・・・。 [DVD(吹替)] 6点(2007-03-12 18:38:08) |
1163. ひかりのまち
華やかな都会の光の映像と、登場人物それぞれの孤独感が非常にマッチしていてセンスの良さを感じました。音楽も素晴らしかったです。 何というか、非常に日常的な世界を描いているのでとても身近に感じられるストーリーでしたね。結構、生々しいんですけど、爽やかな後味が残る作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-09 18:18:55) |
1164. 海峡
《ネタバレ》 この映画の上映時間はたかだか142分ですが実際はおよそ30年もの長いプロジェクトなんですよね・・・・・。まさにトンネルに人生を賭けた男たちといった感じで非常に熱いものがこみ上げてきましたね。 個人的には、吉永小百合の存在がちょっと中途半端だったような印象ですね。 ただ、高倉健と森繁久弥のやり取りはやっぱ良かったですね。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-05 18:50:19) |
1165. ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男
《ネタバレ》 ストーンズ好きなので、観るのを楽しみにしていたんですが、ちょっと期待外れでした・・・・。何というか、ブライアン・ジョーンズの死の真相と思われる状況はわかったんですが、もう少し60年代のストーンズの歴史みたいなものを描いて欲しかったですね。何か享楽的なシーンが延々と流されていて、少々退屈でした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-01 18:58:15) |
1166. 光の雨
《ネタバレ》 劇中劇という手法が非常に効いていますね。連合赤軍事件という、ニュース映像と文字でしか見たことが無い出来事を演じている役者達と共に考えながら見ることが出来て非常に面白かったです。 やはり、思想というのは人それぞれ違うものだから、どんなに同じ理想を求める集団であっても、思想の統一というのは難しいんだと思います。そうなると結局力のあるものの思想が基準となってしまい、そこから離れている者を排除していくようなことになっていくんですよね・・・・・。(実際、理想を求める社会主義国家には独裁政権が生まれやすい。) しかしまあ、裕木奈江の演技が凄みがありましたね。本当に恐ろしささえ感じました。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-02-28 18:51:07) |
1167. 幸福の黄色いハンカチ
《ネタバレ》 あまりにも有名な作品ではありますが、やはり何度見てもラストの黄色いハンカチが舞うシーンはジーンと来ます。しかしまあ、武田鉄也と桃井かおりが若いですね。それに比べて、高倉健の安定感は本当に凄いです。よくよく考えると非常に身勝手な男なんですが、なんか格好良いんですよね・・・・。倍賞千恵子は本当に山田洋次監督作品には無くてはならない存在ですね。夕張もこの頃はまだ炭鉱の町だったんですね・・・・。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-24 12:45:25) |
1168. アンタッチャブル
《ネタバレ》 いやあ、素晴らしい娯楽映画でした。まさに、「男の映画」って感じですね。(ていうか、ほとんど女性が出てこない、まるで宮下あきらの世界です。)とにかく、キャスティングが豪華で尚且つ素晴らしいし、ブライアン・デ・パルマ監督の映像美もとても映画の世界に合ってましたね。 とりあえず、マフィアの殺し屋はどこに行った?と聞かれて、「車の中だ」とケヴィン・コスナーが答えるシーンはシビれました。 [地上波(吹替)] 8点(2007-02-19 19:10:43) |
1169. 奇跡の人(1962)
《ネタバレ》 こんなに壮絶な作品だとは・・・・・。アン・バンクロフトの演技もさることながら、ヘレン・ケラー役のパティ・デュークの凄まじいまでの演技に惹き付けられてしまいました。真の教育というのはある種、闘いなんですね・・・・・。 サリヴァン先生自身も目が悪かったとは知りませんでした。まさに「奇跡の人」ですね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-02-14 13:39:17) |
1170. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 これだけの錚々たるキャストを集めて、まるで舞台劇のようなコメディを作るという非常に贅沢な作品ですね。正直、内容は薄いんですけどそれが逆にそれぞれの役者の良さを引き出していて、とても楽しい時間を過ごせました。 個人的には、「スイート・チャリティ」の曲(If My Friends Could See Me Now!)がツボに来ましたね。 [地上波(邦画)] 7点(2007-02-13 19:51:32) |
1171. バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
《ネタバレ》 予想以上に楽しめる作品でした。当時の華やかさに懐かしさを感じましたが、今見るとちょっと恥ずかしいですね ただ、面白かったんだけど何か惜しい気がしますね。タイムマシーンで過去に戻りバブル崩壊の引き金となった大蔵省のいわゆる「総量規制」通達阻止という発想が凄くすばらしいと思うので、そこらへんの駆け引きの部分をもう少し突っ込んでほしかったですね・・・・まあコメディなんで仕方ないんでしょうけど。しかしまあ、総量規制通達については実際は映画の中のような話ではなかったんでしょうけど、まさに国賊と呼びたくなるような話でしたね(コメディにしておかないと実はヤバかったりして・・・・・) 逆にバブル期の世相についても思ったほど触れてなかったので、ホイチョイプロの莫大なデータを駆使してもう少し当時の浮かれぶりを描いて欲しかったですね。 [映画館(邦画)] 8点(2007-02-12 19:06:19) |
1172. 十九歳の地図
《ネタバレ》 何というか、カミソリのように心に鋭く切り込んでくる作品でしたね。「どうやって生きていきていったら・・・・」という主人公の呟きは、本当にハッと思わせますね。 社会に対する不満を、電話での脅迫や表札はがし等の形で晴らしていく姿は陰湿で気味が悪いですが、では彼が特別なのかと言えば決してそういうわけでは無く、自分も含めた誰しもが持っている部分なのではないかと思います。だからこそ、主人公の姿に惹きつけられるんですよね(まあ目を逸らしたくなる部分も多いですが)。しかし、電話での脅迫をしていて、その顔が電話ボックスのガラスに写っている姿を見てしまうシーンは中々リアルでしたね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-02-12 13:07:14) |
1173. プルートで朝食を
《ネタバレ》 まさに、華やかでちょっとグロテスクな妖艶さを醸し出すグラムロックのような世界ですね(T.REXの曲も使われてますし)。映像や音楽の使い方もとても素晴らしくて、北アイルランド紛争という非常に重く暗い世相が背景にあるにも関わらず、とてもポップな仕上がりになっています。 ストーリーはちょっと変わった御伽噺といった感じです。見終わった後、じんわりと心地よい余韻が残る素敵な映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-02-11 12:39:40) |
1174. ぼくの国、パパの国
《ネタバレ》 移民家族のジレンマが上手く描かれていて面白かったです。ただ、コメディ調ではあっても、やはり自伝的な原作を基に作られるだけあって非常にリアリティが感じられました。 このお父さんも、奥さんがイギリス人(第2夫人みたいですが)だったり、パキスタン人コミュニティ外で商売(しかもフィッシュ&チップス)を営んでいたりと、かなり理解はある人だと思うんですけどね・・・・・。それに、移民コミュニティの外にいるからこそ、パキスタン人としてのアイデンティティの大切さを痛感している部分もあるんでしょうし。逆に子供たちも「自分はイギリス人だと」思いながらも、そう見られない現実とのギャップに悩んでいて、パキスタン的なものを忌み嫌っている訳で、実はお互いにわかっているのに、どうしても受け入れられず衝突してしまうところが非常に痛々しかったですね。 ただ、ここに出てくる子供たちも大人になった今、少しは父親の気持ちがわかってきたのではないかなと思います。(まあ、独善的であったり、奥さんに暴力を振るったりするのは良くないですが・・・) [DVD(字幕)] 8点(2007-02-09 18:09:08) |
1175. 靴をなくした天使
思いっきり、フランク・キャプラ風(「群衆」が一番近いですかね・・・・)ですが、良く出来ていてとても面白い作品でした。やはり、ダスティン・ホフマンって本当に素晴らしい役者さんだなと改めて思いましたね。 しかしながら、マスコミの世界の描き方がフランク・キャプラの時代からほとんど変わっていないのに全く違和感を感じなかったというのも恐ろしい話ですね。 [DVD(吹替)] 9点(2007-02-08 17:18:49) |
1176. 旅の贈りもの-0:00発
何というか、例えるとNHKのドラマのような感じです。ちょっと気恥ずかしくなる位のヒューマンストーリーでしたね。でも、こういう元気をもらえるような作品は好きです。 しかしまあ、この行き先不明の列車本当に運行したら結構受けるような気もしますね(JR西日本も製作に協力してます)。 [映画館(邦画)] 7点(2007-02-07 17:39:33) |
1177. ブレッド&ローズ
《ネタバレ》 まず、ケン・ローチとロサンゼルスの組み合わせが新鮮でしたね(英国の曇った空の印象が強いので)。ストーリー的には、実際にあった労働闘争に基づいていて、しかも最終的には労働者が権利を勝ち取っていくんですが、さすがケン・ローチというべきか、そこだけを描いて終わりにはしていません。やはり、生きるために危険を冒してアメリカに不法入国してきた人々の厳しい状況を、われわれに見せ付けるかのように描いています。特にローサがマヤに思いのたけをぶちまけるシーンは、あまりにも生々しくて心が凍りつきそうになりました。 日本でも非正社員が増えていて問題になってますから、他人事ではないですね。 [映画館(字幕)] 7点(2007-02-04 16:04:06)(良:1票) |
1178. マイ・ネーム・イズ・ジョー
《ネタバレ》 ろくでもないスラムから抜け出したくても抜け出せない哀しいロクデナシたちの物語です。もう後半のジョーがブチ切れてからの展開は目を背けたくなるようなものでした。断酒した筈のジョーが酒を飲みながら仲間を淡々と罵るシーンの恐ろしさが非常に印象に残りました。(ピーター・ミュランの熱演が光ります。) [映画館(字幕)] 7点(2007-02-04 15:37:56) |
1179. ケス
《ネタバレ》 しかし、夢も希望も無い作品ですね。劣悪な環境の中、疎外された少年が唯一の光を見つけたにも関わらず、すぐに奪われてしまう・・・・・。まあ、これが現実なのかもしれないのですが、やるせないですね。 40年近く前の作品なんですが、今見てもストーリーに古さを感じませんでした。(これは良いことなのか悪いことなのかわかりませんが・・・・・) 主人公の少年の演技が非常に渋くて良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-02-04 15:08:41) |
1180. ベッカムに恋して
しょうもない邦題で損してますねこの作品は。でも中身は、スポーツ・家族・移民といったさまざまな要素をコメディタッチで上手くまとめているとても楽しい映画でした。 文化の違いや親子の微妙な心のすれ違いを超えて、夢に向かって前向きに進む主人公たちの姿にはとても爽やかさを感じましたね。 [インターネット(字幕)] 8点(2007-02-04 14:31:19) |