101. 続・忍びの者
《ネタバレ》 第2作。本能寺の変や秀吉の光秀討取り、そして石川五右衛門の釜茹で...と歴史上の出来事が沢山出てきて前作よりもずっと面白い。ただ前作同様雷蔵はいまいち目立たない。ラストシーンまであの石川五右衛門だったというのを忘れてたくらい。信長と光秀に工作して本能寺の変を起こさせるなんてのは流石忍者って思ったけど、本能寺で信長が戦ってる中、床下で火を熾してる雷蔵がなんか切なかった。 [DVD(邦画)] 8点(2006-04-18 21:31:58) |
102. 丹下左膳 こけ猿の壷
《ネタバレ》 三隅研次の監督デビュー作で大河内傳次郎最後の丹下左膳。山中版のリメイクらしいが壷とチョビ安が出てくる以外ほとんど共通点ないです。ほのぼのコメディというより壷争奪戦をメインにもってきてる作品。流石に傳次郎最後の左膳…、お父上とか呼ばれてるがお爺ちゃん。ストーリーもそんな面白くないし厳しいかなぁと。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-04-18 21:31:54) |
103. 続・丹下左膳
《ネタバレ》 前編よりもさらに虚無的な作品になってます。刀の呪いで血に狂う左膳は机龍之介なんかよりも凄まじくホラー的。ほとんど化物じみてます。アンチヒーローや宗教、破滅的な展開も大菩薩峠に似たものを感じます。全篇通しての印象は主役の割りに左膳の出番が少ないってのが不満。ストーリーがごちゃごちゃしてわかりにくいのもマイナス。せめてもう少し保存状態がよかったらなぁと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-04-18 21:31:50) |
104. 丹下左膳(1953)
《ネタバレ》 大河内傳次郎が戦後初めて左膳を演じた作品。当時55歳、体が動かなかったらしいがまだまだ迫力十分。そして相変わらず何言ってるのか...w。山中版の左膳しか観たことなかったけどこれが本来の左膳なのかな。完璧アンチヒーローしてます。これで体が動いた伊藤大輔版とか凄まじかったんだろうなぁ。そういえば山中版にも出演してた沢村国太郎も出てます。デビューしたての山本富士子はまさにミス日本な美しさ。浪花千栄子は出てたの?ってくらい存在感なかったなぁ…。全体的な評価は続篇に保留。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-18 21:31:48) |
105. 子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎
《ネタバレ》 第6作。黒田義之が監督した若富の子連れ狼シリーズ最終作。とはいっても柳生烈堂との決着は着いてないし、この後いくらでも続編作れそうな終わり方。そして今回触れずに置けないのが雪山での決戦。柳生の刺客が雪山をスキーで滑って襲い来る! これは柳生でも何でもないし時代劇でもないと思う。土蜘蛛三人も雪の中潜って「だめだ凍える…」って...まぬけすぎる。ただこのバカっぽさが若富子連れ狼の魅力だと思うし楽しかった。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-18 21:31:44) |
106. 子連れ狼 冥府魔道
《ネタバレ》 第5作。今回は第一作から第三作まで監督を務めた三隅研次が監督。前作がちょっとあれだったので本来の子連れ狼を期待したけど、今までよりもはちゃめちゃさがないというかいまいちだった。裏の事情のそのまた裏とか内容もちょっとわかりずらいし、女スリと大五郎のエピソードも必要性が…。冒頭の五人の刺客のパズルゲームのようなやり方も疑問が多い。今までで一番漫画っぽい子連れ狼か。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-17 23:02:46) |
107. 子連れ狼 親の心子の心
《ネタバレ》 第4作。今回は過去三作を監督した三隅研次に代わり斎藤武市が監督を務めた作品。個人的に映画はほとんど監督で観たりはしないけど今回はちょっと…映画はやっぱり監督か?と思った。時代劇の巨匠と比べるのはあれだが、斎藤武市というと日活青春映画のイメージしかない。内容のほうを見ると回想シーンを挿入して繋ぐのは第一作にも見られたけど、なんか上手く繋がってない印象。小池朝雄・遠藤辰雄・内田朝雄の悪役俳優三人が揃った作品は「ひとり狼」でもあったけど、これまた上手く使えてないと思う。これに岸田森までいる悪役三昧の作品なのに...もったいない。林与一との決着も付いてないし終わり方も微妙。今までで一番面白くなかった子連れ狼。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-04-17 23:02:30) |
108. 子連れ狼 死に風に向う乳母車
《ネタバレ》 第3作。ため息が出るくらいクレイジーな作品。といっても過去2作に比べてスプラッター度も低いし、武士道的な子連れ狼ではある。浜木綿子の凛とした感じが良いし、加藤剛も意外と好演。だけど伊達三郎が言うようにあれは化け物です…。「コマンドー」のシュワちゃんなんてもんじゃないくらい一人で大人数を斬りまくってる。戦い方自体は武士道の欠片も無く刀は投げるし、乳母車は何でもありだし、背後から銃で撃ったりしてるし…。一番酷いと思ったのは大五郎に溺れた振りをさせて、助けようとした草野大悟をぶった斬るシーン。ほんと冥府魔道に堕ちきってます。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-17 23:02:17) |
109. 子連れ狼 三途の川の乳母車
《ネタバレ》 第2作。今回の敵は柳生鞘香(松尾嘉代)に、大木実・新田昌玄・岸田森の弁天来三兄弟。前作に増してめちゃめちゃ面白い。この時間の短さでこれだけの濃い内容…、そして映像美とかなり満足。襲い来る女刺客といい今回は華がある。ラストシーンにも圧倒された。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-17 23:02:02) |
110. 子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる
《ネタバレ》 第1作。子連れ狼ものを初めて見る...血糊といいいかにも70年代初頭の作りだけど面白かった。有名な時代劇だからもっと娯楽的なものかと思ったら、意外にもアダルトなシーンもあって驚いた。こういうの観ると眠狂四郎や新東宝のエログロなんて…と思う。監督が三隅研次だけあって映像もスタイリッシュで斬新。伊藤雄之助も「忍びの者」の百地三太夫を思わせる怪演で印象深い。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-17 23:01:50) |
111. 地獄変
《ネタバレ》 芥川龍之介原作の「地獄変」を映像化...ということで珍しく原作を読んでから鑑賞してみた。...ん~、こういう解釈の仕方もアリだろうけどこれはちょっとホラー映画みたいだった。中村錦之助・内藤洋子はまぁいいとしても仲代達矢はイメージと違うかも。東宝なら山崎努辺りで見たかった。それに原作のように第三者からの視点で語られてるほうが良かったと思う。火の車のシーンも思ったよりずっとしょぼかった。 [ビデオ(邦画)] 6点(2006-04-11 23:31:45) |
112. 忍びの者
《ネタバレ》 第1作。以下8本作られる忍びの者シリーズの一本目ということでちょっと期待したけどそんなに面白くも無かった。変に忍術使ったりしないでリアル志向の忍者映画ってのは当時斬新だったのかもしれないけどラストがちょっとなぁ。あれはハッピーエンドなのか...。雷蔵が女にモテモテなのは狂四郎っぽいけど、全てにおいて間抜けすぎる。伊藤雄之助の二役は見事。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-04-11 23:31:33) |
113. 新・座頭市物語 笠間の血祭り
《ネタバレ》 第25作。1989年の「座頭市」までシリーズ最終作だった作品。これで取あえず勝新の座頭市全26作品観終わった。今回は第3作「新・座頭市物語」以来の座頭市故郷編。ヒロインが同じ乳飲み兄妹の十朱幸代で、悪役が幼馴染の岡田英次という設定。やはり見所はクライマックスの米倉での殺陣。米俵から米が流れ落ちる中、襲い来るヤクザを次々と血祭りにあげる。ストーリー的にはシリーズ中でも特に印象に残るものでもないけど、やっぱり最後ということで感慨深くなった作品。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-11 23:31:24) |
114. 座頭市御用旅
《ネタバレ》 第23作。今回の注目は森繁久彌に、座頭市二回目の三國連太郎といった個性派俳優と勝新との絡み。ストーリー的にはいつもの座頭市なんだけど、演出が凝ってて面白い。まず全篇通しての口演。これがいつもの座頭市と違った雰囲気を出してる。獅子舞を被りながらの殺陣に炎を背にしながら三國を斬るシーンも印象深い。そしてラストシーン。こういうクライマックスで終わる終わり方って好き。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-11 23:31:10) |
115. 座頭市の歌が聞える
《ネタバレ》 第13作。第1作「座頭市物語」の天知茂が再登場ということでちょっと期待した作品。実際見ると特筆することもない定番の座頭市。プログラムピクチャーの一つといっていいほど見所らしいシーンもない。そして相変わらず大音量作戦は意味ないなと...。とはいえ天知はかっこいいし、シルエット・刀での居合いも面白い。 [DVD(邦画)] 6点(2006-04-11 23:30:54) |
116. 座頭市千両首
《ネタバレ》 第6作。盗まれた上納金千両を巡るお話。国定忠治の登場、二度目の兄弟対決とくればなんとなく面白そうだけど実際はいまいち。良かったのは最後の兄弟対決ぐらい。脚本といい気になる点が多すぎる。島田正吾の国定忠治は妙に芝居掛かってて浮いてるし、長谷川待子はいつの間にか消えてるし、坪内ミキ子は驚くぐらい地味だし...。そういえばOPがなんか空手バカ一代っぽくて面白かった。 [DVD(邦画)] 5点(2006-04-10 23:39:47) |
117. 新・座頭市物語
《ネタバレ》 第3作。見る前は全然期待してなかったけど見てみるとシリーズでも最高クラスに面白かった。恋愛中心で市と対決するのがヤクザじゃないのも珍しい作品だと思う。失恋してすぐ旅立とうとする市が「男はつらいよ」とたぶって見えた。あとなんと言っても坪内ミキ子がかわいい! まだデビューまもない頃でほんと初々しい。珍しく善人役の須賀不二男も印象的。 [DVD(邦画)] 9点(2006-04-10 23:39:44) |
118. 続・座頭市物語
《ネタバレ》 第2作。座頭市シリーズ全作鑑賞のため敬遠してた初期シリーズを見てみる。…やはりどうもおもしろくない。なんか前作の後日談みたいな感じだし、特に盛り上がりのない脚本で退屈。一番盛り上がったのがラストシーンだったりする。兄弟共演も特に印象に残らないし、このキャストでもったいないと思う作品。 [DVD(邦画)] 4点(2006-04-10 23:39:41) |
119. 人斬り
《ネタバレ》 幕末四大人斬りの一人、岡田以蔵のお話。ストーリーも面白かったけどやっぱりキャストが凄い。以蔵に勝新、武市に仲代、龍馬に裕次郎(!)、他三島由紀夫・倍賞美津子といったこの時期ならではの各社スターが出演。みんなそれぞれ好演だけど裕次郎だけはずっと西郷みたいだったw あとは砂埃を巻き上げながら走る勝新が阪妻みたいで面白かった。 [ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-10 23:39:37) |
120. 南極物語(2006)
《ネタバレ》 見終わった後良くも悪くもアメリカっぽい映画と思ったけど、その後1983年の南極物語観て映画としてはこっちのが面白かったかも…と思った。一歩歩けば氷が割れそうなドキドキ感、犬とアザラシとの格闘、仲間達の友情・恋愛、映画としての魅力がいっぱいの作品。意外と集中して観てたのでアザラシには結構驚かされた…。 [映画館(吹替)] 7点(2006-04-10 23:39:33) |