101. ポゼッション(2012)
《ネタバレ》 ひどい映画。 ただの悪魔憑きと悪魔祓いのお話。そこに目新しさは何もない。 ホラー要素もほとんどない。全然怖くない。 一体何を楽しんだらいいの、この映画。 映画の最初の方で「この話は実話」みたいなことを言うんだけど、世にあふれる「本当にあった怖い話」と同じで、実話と言っておけば怖くなるとでも思ってるのだろうか。そういう低レベルな発想は海の向こうでも同じらしい。 ラストは結局何でパパの体から悪魔を取り払うことができたのか、よく分からない。娘の時は失敗したけど何故かパパにはあっさり成功。ん?…なんで? 最後は家族で幸せそうに団欒。親父が見せた娘への愛情で家族仲が元に戻った、とでも言いたいのだろうが、そもそも夫婦が離婚した原因が作中で語られてないから、復縁してハッピーみたいにされても、「はあ?」としか思わない。例えば仮に奥さんの潔癖症にパパが嫌気が差して離婚してたのならパパがいくら愛情見せようが復縁しないわけで、原因を描かないで解決だけはしましたよってやられても、物語として成立しないだろ? あと、ママの新カレは、特に何も悪いことしてないのに、歯をぶっこ抜かれ、その後どうなったかも不明。ママよ、あのカレはもういいのかい?ひどい女だ。 すごく時間を無駄にした気がする映画。 [インターネット(字幕)] 3点(2018-03-21 19:48:37) |
102. ソウ3
《ネタバレ》 3作目であるが、一番の駄作。 理不尽、不自然な展開ばかりだった。 アマンダがジェフに撃たれて死んでしまうのは、たまたま銃で女医を撃った瞬間にジェフがその場にやってきたからである。つまり全くの偶然なのだ。本作ではジェフには「時間制限」が課されておらず、ジェフがいつあの場にやってくるかはジグソウには予見できないからだ。これでは「ゲーム」が成立していない。本シリーズは綿密に仕組まれたゲームが売りなのに本作はそこが破綻している。 また、アマンダがなぜあんなにヒステリックになっていたのかもさっぱり分からない。医者女に対して変に突っかかる理由が不明。なのでゲームの目的がそもそもよく分からない。 ジェフも今まで散々「赦す」ことをしてきたのに、なぜ最後の最後だけそれができなかったのかも分からない。事故の後ずっと恨み続けた3人をすべて赦したのに、一体何者なのかも分からないジグソウはあっさり殺すのは納得できない。 不自然な点が目立つ駄作。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-03-19 11:20:14) |
103. ボーダーライン(2015)
《ネタバレ》 麻薬マフィアの恐ろしさを強烈に感じさせてくれる映画。 圧巻はファレスでの敵の要人の護送シーン。世界最凶クラスに治安が悪いというファレスを車で走るシーンは本当に恐ろしい。 アメリカからほんの少しのところにこんな恐ろしい違いがあるのだな。 男だらけのSWAT隊でエース級の活躍をする女性隊員。それがある日別の作戦任務につくことになり・・という話。女性隊員がそこでも大活躍するかと思いきや、彼女の周りは海千山千のツワモノ揃い。彼女はまるっきり子供扱いされてしまう。最後は泣きべそまでかいてしまう。それがとてもぐっとくる。 家族を殺され復習に燃える男は、ずいぶんなタレ眉毛。槇原敬之に似ている。槇原敬之を50倍渋くしたみない俳優だ。 BGMが非常におどろおろどしくて、独特の恐怖心を掻き立ててくれた。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-03-13 02:00:12) |
104. アンフレンデッド
《ネタバレ》 最初から最後までパソコンモニタの映像だけで物語が進むという一風変わった映画。 最近はLINEいじめとかネットでのいじめが取りざたされるけど、この映画もそれで、時代を反映してるな、という感じなのだが、まさか、怨霊までがスカイプやフェイスブックを駆使して襲ってくるとはすごい時代だ(笑) なんとも現代的なホラー映画である。 復讐に燃える死人がデジタル上のメッセージや、チャットで語りかけてくるというのは今までにない恐怖がある。特にあのプロフィール画像未設定時の人の体マーク、見慣れた画像のはずなのにすごく不気味。 しかし、この映画の本当の面白さは、幽霊に襲われる恐怖ではない。そういうホラー要素よりも勧善懲悪の楽しさが際立つ。一人の少女を死に追いやりながら、そんなことは気にもせず仲間内でゲラゲラ笑いあってるろくでもない連中が一人ひとりぶち殺されていくのには胸がすく思いがある。 いろいろとよくできた作品。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-03-13 01:35:03) |
105. 仄暗い水の底から
《ネタバレ》 前半は悪霊に襲われる恐怖より、シングルマザーの子育ての大変さの方が胸に刺さってしまう映画であった。 これ、仮に悪霊がいなくても、ママはかなり大変だったよね。 出てくる人はなんだかクズみたいな奴ばっかりだし、悪霊よりも、出てくる人間の方に恐怖や不快感を覚えた。 天井の水漏れを隠して部屋を貸した不動産屋や、水漏れしてるというのに何の対応もしない管理人、人格に問題のありそうな幼稚園の職員、性格の悪そうな元旦那、どいつもこいつもひどい連中ばっかり。「霊なんかより本当に怖いのは人間だ!」とでもいうのか。人間のみなさんがもっとまともだったらあの親子もあんな目に合うこともなかったのに。マンションの廊下であれだけ大騒ぎしても他の住民が気持ち悪いほど誰も出てこないし。みんな冷たいなー。 さて、メインとなる悪霊のお話は、ありふれていて、あまりに目新しさがない。意外性は何もなく、何だ、まんまじゃないか、と。また、どうしてもツッコミたくなったのだが、子供が行方不明になったなら、マンションの貯水タンクなんて真っ先に捜索されそうなものだよね。 最後で首を絞める少女霊の姿はあまりに弱々しく、恐怖感ゼロ。ちょっと蹴飛ばしたら吹っ飛んでいきそうなんだが。恐怖感は全体として物足りなかった。 ただ、普通のホラーとは一風違って親子の愛情がテーマになってて、そのあたりが心に来るものがあってよかった。 クライマックスはドラマチックな展開になっているし、少々食傷気味なホラーお決まりの救いようのない、後味の悪いラストにもなっていない。悪霊すらも親に捨てられ母の愛情に飢えていて同情できる部分がある。 母が娘を守るため、廃墟となった団地のあの部屋で10年も悪霊と暮らし続け、そしてこれからもそうやって生きていくというのは、親の愛情の深さが心に刺さるし、同時に悲しくもあり、また、恐ろしくもある。いろんな感情がないまぜになる非常に心に残る結末だったと思う。 後は、黒木瞳の名演技が光った。大人になった郁子の俳優がブサイクすぎて泣けた(そこそこ名のある女優のようだが)。一緒にいた脇役の友達のほうが可愛いかった。 [インターネット(邦画)] 6点(2018-02-25 16:22:30) |
106. スプライス
《ネタバレ》 ストーリー展開はテンポよく飽きさせない。最後までどうなるか読めず目が離せない。 不気味な形容のドレンに愛情をそそぐ二人や、異なる種とセックスする旦那、そこに今まで味わったことのない異様なグロテスクさがあって面白い。 ただ、筋書きは残念な出来である。いいお膳立てがあったのに、それを活かせないまま終わっている。子供を早くして亡くした夫婦の悲哀、それゆに不気味なドレンに愛情を持ってしまう二人、不仲になる二人、さらに科学倫理との葛藤、そういうものを描いているのに、結局、それが全部未消化のまま終わってしまっている。ドラマが全くないのだ。 男の死に意味がない。ドレンの死にも意味がない。「ただ死んだだけ」である。女が妊娠を決意する意味もない。「ただ投げやりになった」だけである。ドラマなし、訴えたいものなし、意味なし。 題材はいいのに、何とも薄っぺらい作品になってしまった。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-02-05 22:38:11)(良:1票) |
107. ピクセル(2015)
パックマンやドンキーコング、知ってる人は多いだろうが、これらにノスタルジーを感じられるのは確実に40代以上の男、つまりオッサンだろう。しかもマニアの。そんな限られた層しか喜ばないネタを扱ってる割には、ストーリーは大人から子供まで楽しめるような内容。お父さんが昔を懐かしみつつ、子供とも一緒に見れる、そんな映画にしたかったのだろうか。しかし、若い世代はパックマンなぞに思い入れがあるわけもなく、小ネタも当時を知らなければ分からないものばかりで、この映画の肝の部分は楽しめない。かと言ってマニアのオッサン(自分含む)がこんなお馬鹿なストーリーを喜んで見るのだろうかとも思う。 吹き替えで見たのだが、主人公と声が全くマッチしていない。それはまだいいとして、柳沢慎吾の声が非常に聞き取りにくくて何言ってるのか分からないシーンが多かったのが致命的。 [地上波(吹替)] 5点(2018-01-09 04:06:48) |
108. 飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲
《ネタバレ》 主人公がレザーフェイス一家の遺志を継ぐという結末は、序盤から容易に読めてしまったが、お話としてはソツなくまとめている。ホラーであれば、本来憎み、恐れるべき敵である「モンスター」が途中からむしろ守りたい味方に変わっていく逆転展開は面白い。 ただ、不自然な点もある。初代作のラスト、女が逃げ切った後から話が始まるのであるが、レザーフェイス一家に、前作にはいなかった一族と思われる人物が随分増えていて「なんじゃこりゃ?」となる。他の場所から集まってきたような描写はあるものの、多すぎないか。それに、レザーフェイス一家の親族の割には随分まともそうな人ばかりだし。違和感ありあり。 主人公はレザーフェイス一家を滅ぼした一味の男に拾われる、というのも変な話。いくら子供が産まれないと言っても、皆殺しにしたいほど毛嫌いされている一族の子供を果たして自分の子供にするだろうか?それに、法的に養子にする手続きをちゃんと踏んでいるようだが、それは無理ってものだろう。 時代設定は、前作の20年後の1990年代にすればよかったのに。あのスマホシーンなんてあってもなくてもどうでもいいじゃない。 残虐さは初代作を上回っていて、かなりグロい。レザーフェイスを顔に縫い付けるシーンなどはなかなかにインパクトがある。ただ、レザーフェイスが不気味な化粧をしていないのは残念であった。 主人公のおねーさんは抜群のプロポーションですなあ。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-12-22 14:47:18) |
109. ハウンター
退屈な映画。 「幻なんだか現実なんだかよくわからん」シーンがえんえん続く。 いったい何回「夢オチ」を見せるんだ!? 緊迫したシーンのあと「なんだ夢だったのか」と、主人公が目覚めるシーンが作中30回位あったんじゃないの? つまらんよ、そんな映画。 人から夢の話聞かされるほど退屈なものはないというが、この映画もそんな感じ。 [インターネット(字幕)] 4点(2017-09-26 22:40:05) |
110. エクソシズム(2010)
ただの悪魔祓いのオカルト映画かと思いきや、どんでん返し有りのサスペンスもの。 まさかそんな結末とは。 神父は確かに悪いやつだったけど、神父の言うことを全く聞かないアホなエマちゃんにも家族が死んだ責任がある。二人きりになるなとか、本当のことを話すなとか神父に何度も言われてるのに全く聞きゃあしないんだから。自業自得である。 しかし、エマちゃん役、もう少しマシなのを連れてこれなかったのか、デブだし、肌は汚いし、15歳には全く見えないし。俳優には興味がない自分も流石にコイツはちょっとないわ。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-09-22 16:05:00) |
111. デビル(2010)
《ネタバレ》 展開もテンポが良いし、結末がどうなるか気になるし、最後まで釘付けになって見れたのは評価する。 この映画の面白いところはオカルトな話なのに、舞台は人里離れた山奥でもなければ薄暗い廃屋でもなく、都会のど真ん中の高層ビルで、白昼堂々事件が起こり、大勢の人がその現場を見守ってるところだ。ちょっと今までにないオカルト・ホラーと言える。 そこは目新しくてよいのだけれど、結局そのせいで、オカルト・ホラーとしての恐怖を楽しむでもなく、サスペンスにある種明かしの面白さを楽しむでもなく、どちらもない中途半端な作品になっている感は否めない。 最初のナレーションからしてこれはオカルトだよって明示されてるものの、展開としてはサスペンス、またはミステリー的であるから、誰が犯人なのか?どうやって殺したのか?目的は何なのか?がやはり気になってくる。 ところが、結末は要は悪魔がやったと言うわけだから、そういう疑問や謎について作中で一切答はでてこないまま終わる。悪魔という超常的なものがやったんだから何だってできるわけだ。普通なら不可能そうな自ら首を吊ることも、エレベーターを止めることも、そんなことは「悪魔がやったんだから」の一言ですべて説明できてしまう。作る方は楽でいいだろうが、見てる方はつまらない。 で、サスペンス的な面白みにかけるから、じゃあ、ホラーとしてならどうなのか、というと全く怖くはない。 緊迫感、ハラハラ感はあってよかったけども。 ところで、この悪魔さん、悪魔なのに、悪いやつを殺し、悪事を反省したやつは生かすんだなあ。悪魔の所業って言うより、神の使いが罰を与えてるように見えるんだが。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-09-19 16:18:39) |
112. サプライズ(2011)
面白い。その面白さは主人公の爽快な行動に尽きる。 ホラーを見ていると、大体は登場人物の行動に「お前はなんでそんなにバカなんだ!?」とイライラするシーンが多い。そしてそのおバカ行動によって人がどんどん死んでいく。ところがこの映画、そういうイライラシーンがない。それどころか、主人公は常に的確に動いて、最善の手段を取る。サバイバル能力ハンパない。 敵を中途半端に攻撃して、でも死んでなくて、後で襲われる…なんていうよくあるトンマは、彼女はもちろんしない。確実に殺す。ちょっとやりすぎだろ!って言うくらい執拗にトドメをさす(笑) さっさと殺せばいいのに、モラルとか恐怖のせいでなかなか殺すことが出来ない…なんてのもよくあるパターンだが、彼女にはそんなものはない。殺す奴はためらわずぶち殺す。 あと、ありがちな「ドタバタして取っ組み合い」(たいがい見ていてうっとうしい)みたいなのもほとんどない。だいたいはスカッと殺してくれる。まあ敵が少し弱すぎるんだけど(プロの殺し屋っぽかったが、どうしてあそこまで弱いのか)。 こういう主人公の殺戮っぷりがいちいち爽快で非常に面白い。 意外な結末(気づかなかった、というかあいつ忘れてた)もいい。 ところで、タイトルにもなってる「you're next」。これっていちいち犯人が壁に書く意味あんの?快楽殺人とかの異常犯罪者なら分かるけど、明確に金目当てにやってる犯人がそんな無駄なことする理由がないだろう。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-09-19 06:40:17)(良:1票) |
113. セルラー
面白い。 展開が早く、ダラダラとしたシーンもなく、ずっと画面に見入ってしまう。 お話は最初はかなりイライラした。充電が切れるとか、充電器を買いに行ったら大混雑とか、大音量で音楽かけてるババアがいたり、電話が混線したり、何かとイラッとさせられる。しかも、主人公の行動が、苦労の割に、いちいち全部「間に合わない」。子どももお父さんも結局助けられない。前半は見ていて、スリルを感じるというよりイライラともどかしさがすごかった。でも後半からどんどん悪人をぶっ倒していって気分爽快。前半にフラストレーション溜まってた分なおさら。これは製作者の狙い? 最初から最後まで電話(無線含む)が何かと鍵になって物語が進むのもニクい演出である。 引退間際のおじいちゃん警官もいい味出してる。 警官が悪いやつってのはもううんざりするほどありがちなのは気になったが。 しかし、冒頭の元カノとのやりとりは何だったのだろう。「無責任で自己チュー」が理由で彼女にフラれたわけだが、彼は今回の事件で赤の他人のためにすごい頑張った。これで彼女も彼のことを見直して仲直りして終了だな、と思ったら、そこは何にもないんだな(笑)じゃあ、元カノのくだりは要らなくない? [インターネット(字幕)] 8点(2017-09-18 20:07:12) |
114. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 作りはバカっぽいと言えばバカっぽいんだけど、なかなかに怖がらせてくれる良作。 大して金もかかってないし、SFXだのCGだのの映像にも頼らず、よくぞここまで気持ち悪く、そしておぞましい気分にさせてくれた。 ヒッチハイクで乗せたやつのしょっぱなからの異様な気持ち悪さがすごい。しかし、どんな奴か分からないヒッチハイカーを簡単に乗せる当時のアメリカってすごいおおらかだよなあ。一人目の犠牲者の死は驚くほど突然で、かつあっけなくてびっくり。しかし、被害者の男もいきなり人の家に勝手に入るか?ある意味殺されても文句言えないぞ。それともこれもアメリカ的おおらかさ? 3人が行方不明になり、探しに行こうとするサリー、懐中電灯を取り合って一悶着、明らかに足手まといなのに、車椅子のデブも一緒に行こうとする・・・などなど、やることがアホすぎてイライラマックス。サリーについてはその後もギャーギャーわめいて逃げまわり、「もう、とっととコイツ殺してくれよ」と言うくらいのうざさ(笑) ラストはイマイチだった。動けないジジイにハンマー持たせて殴らせてうまくいかず、挙句の果てに逃げられる。トロくさい逃走劇の後、一人は車に潰されてあっけなくお陀仏。もう一人からは何とか逃げ切って高笑い。何だよこの流れ。喜劇じゃないんだからさ。それに、キチガイ一家を全員ぶっ殺すでもなく、女が殺されるわけでもないんだね。無事逃走ってのも、あまりに中途半端で、別の意味で後味が悪すぎる。 [インターネット(字幕)] 8点(2017-09-07 22:32:28) |
115. フッテージ
《ネタバレ》 サスペンスだと思って見てたらオカルトだった。 何か怪しげな副保安官みたいなのも出てきてサスペンス的結末かと思ったら、超常的な現象が出てきて、完全なオカルトホラー映画展開に。ちょっとがっかり。まあオカルトホラーならオカルトホラーで、と気持ちを切り替えて見るんだけど、ホラーとしての出来も今ひとつ。 連続殺人があって、調べていくうちにどんどん謎が解けていく、というのが作品の大筋なんだけど、明らかになっていく事実もどうでもいいというか、そんなの分かってるよってのばっかりで退屈。複数の一家惨殺が同じ「何か」の仕業であることなんて最初から分かってるよ。 肝心のラストもイマイチ。 最後は過去のホームビデオのように、自分たちが一家惨殺される、という(当然の)オチなんだけど、そのシーンがあまりに淡白。 まず、一家惨殺なのに、主人公以外の家族があんまり見えなくて、長男なんて手しか映ってない。一家を並べて、「さあ殺戮ショーの始まりです」って怖さはなし。 殺し方にも全く工夫がなくって、斧でぶった切るだけ。廊下に血で描かれた「お絵かき」を映すだけじゃなくて、実際に、血しぶきでお絵描きするシーンくらい入れて欲しい。 でも、一人だけ行方不明になってる子どもが実は一家惨殺の実行者だったというオチや、それが明らかになる8mmビデオの映像は、なかなかの恐怖があった。そこはよかった。 あと、細かいようだけど、夜に物音がした時、主人公が家の中を見て回るんだけど、何故か、絶対部屋の電気をつけない。電気をつけろよ!お前は何であえて暗闇で探すんだよ!と突っ込まずにはいられない。 うーん、ホラーは好きなので点数は甘くなるけど、出来はイマイチ。 [インターネット(字幕)] 5点(2017-09-06 23:56:28)(良:1票) |
116. キャビン
《ネタバレ》 とにかく先が読めない。最初はただのB級系ホラーかと思ったら、何かの組織がモニターで監視してて、その正体も目的も全く不明。いったいなんじゃこら!?と言う感じで見入ってしまう。そこかしこに何処かで見たようなシーン(特に「死霊のはらわた」)もあって、ますます気になって仕方がない。そして、最後は壮絶なオチに。ド肝を抜かれる。 なるほどー、昔のよくあるホラー映画のメタ的作品というわけか。 死霊のはらわたのようなホラーが実は裏で大きな組織によって仕組まれていたものだった、という、人を喰ったような映画。 ホラー好きで色んなホラー映画を見ている人ほどニヤリとする映画であろう。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-09-05 23:53:15)(良:1票) |
117. メアリと魔女の花
ジブリ系(もうジブリじゃないけど)では珍しいかなりギャグ調な映画。 お話はかなり軽いノリで作られてる。人間ドラマを入れて感動させてやろうとか、悪いやつを倒してスカッとさせてやろうとかそういうのを、製作者あえて、キッチリやろうとしてない。 メアリとピーターの友情を描くなら、もっと二人の関係をきっちり描かないとダメだけど、全然やってない。魔法なんてなくても生きていけるんだってなる割には、そのお膳立てはない。敵もどこか憎めないタイプで倒してスッキリ勧善懲悪ってわけではない。おばさんが実は…というネタも伏線は全くなし。 でも、軽いノリの映画なんでお気楽に楽しんでね、って言う感じで、それも悪くない。 子どもも楽しく見れる作品で、親子で一緒に見るのにもいい映画。 魔法学園の独特の世界の描き方を見るとどうしても千と千尋と比較しちゃって、宮﨑駿にはかなわないなーという感じはするが、千と千尋よりはストーリーはきっちりまとまってる。 もっとも、何か突き抜けた面白さがあるわけでもなく、それなりの小品という感じ。 声優は相変わらず芸能人を起用しているらしいが、違和感のあるキャラはいなかった。 [映画館(邦画)] 6点(2017-08-29 07:25:35) |
118. CUBE
《ネタバレ》 ダラダラとした冗長なシーンもなく、最初から最後までハラハラドキドキ。 最初に与えられていた、人、モノにすべて意味があって、それらをすべて活かすことができて初めて脱出できるというトリックが面白い。 人間ドラマにも意外性があり、真面目で正義感のありそうな黒人警官が最後は非道な男に豹変し、全てになげやりで非協力的だった男は後半仲間を助けるため危険を顧みず行動する。一番の役立たずだと思っていた障害のある男が実は一番のキーマンになる。 次々明かされる数字のトリックや、実は最初にいた部屋にそのままいれば脱出できたというどんでん返しも面白い。 金をかけなくてもシナリオがよければ面白いものが作れるという見本みたいな映画。 文句をつけたいのはひとつ。黒人警官が最後の最後で復活登場するが、彼はいったいどうやってあそこまで来たのか?数学少女や障害持ち男なしにあそこまで来れるはずがないではないか。少し無理やりだったかな。 [DVD(吹替)] 8点(2017-06-01 23:04:27) |
119. フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
何がやりたいのかよくわからん映画。 付き合う付き合わないで揺れる女と何とか彼女をものにしたいドS男の物語だが、男が何を考え、何がしたいのかさっぱり分からんまま、ダラダラ話が続き、さっぱり分からんまま終わる。 そんなだから、えんえん二人のどうでもいい痴話喧嘩と、金に物を言わせた成金デートを見せつけられるだけのしょーもない映画になっている。続編がある?知ったこっちゃない。ちゃんと一作で面白く作ってくれ。 自分は全くおもしろくないが、これは女性向の映画なのだろう。若くして成功し、金も地位も名誉もあって、イケメンでたくましいという、完璧超人みたいな男に、言い寄られて、エッチなお仕置きをされる。女性には、特にMな女性には憧れの展開なのかもしれない。 男の自分には無理だ。あんな完璧超人、殺意しか湧いてこない(笑) ところで、何故か男は女がどこにいようが、居場所がすぐ分かり(それもかなり詳細に)、やってくる。女に発信機でも付けてるのか?男はドSなだけじゃなく、覗き趣味もあるのか?ご都合主義も大概にしてほしい。 女性にはある種のシンデレラストーリーで面白いのかもしれないが、男には見るべきところは全くない映画。 [DVD(字幕)] 1点(2017-05-08 17:52:01) |
120. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 子供の時に見て、大興奮した映画だったけれど、さすがに今見るとあまり楽しめない。 子供の私を恐怖させた化物のSFXも今見れば、とても褒められた出来ではない。古い映画なので仕方がない。 話のできもあらが目立つ。 ブレアやパーマーはいつ感染したのか?ブレアはなぜ研究室を破壊したのか?よくわからない。外に出て戻ってきただけで主人公がやたら疑われたりするのも意味不明。 この映画、「どういう理由で感染する」のかがはっきり明示され、その上で「ある理由で誰かが疑われる」というごく当然の図式が全く成り立っていないのだ。 最後も、非常にくだらない終わり方だった。というのも、発電機を壊されてしまうのだが、なんとそこで主人公たちは早くも生きるのを諦めてしまう。そりゃあ、ないんじゃない?生き残るために必死で戦うから、見ててハラハラして面白いのだろう。もう死んでもいいや、なんて投げやりな気持ちで戦ってる姿見せられて緊張感なんてあったもんじゃない。このままじゃ全世界の人が滅んでしまう、という使命感にかられて戦ってるわけでもないしさ。 後は、火炎放射器やダイナマイトなど、何でそんなもんが南極観測基地にあるんだ?というのもツッコミたい。 [DVD(吹替)] 4点(2017-02-17 09:37:09) |