101. 転校生(1982)
自分の中では大好きな映画。観た時期が主人公とほぼ同年代だったからに他ならない。このテのファンタジー作品は観る時期によって評価も大きく左右されるので、小学校高学年~中学生の間に観るのがベストではないだろうか。小林聡美の下着姿にもドキドキしていたのが懐かしい。ちょっとHな興味、異性へのはにかみ、成長過程にある気持ちの複雑さなど誰もが思い当たる思春期特有のエッセンスが詰め込まれている。思いやりと情緒に満ちた良心的な映画といえる。 8点(2004-05-03 17:21:17) |
102. ユージュアル・サスペクツ
死人に口なし。生き残ったヤツが一番怪しいに決まってる。 8点(2004-05-02 14:51:47) |
103. 月の輝く夜に
いつか観たいなと十年来思っていた作品。もちろんアカデミー賞(主演・助演女優賞、脚本賞)という評価に釣られてだが。ドロドロの愛憎劇となる筈が全体的にほのぼのとしたタッチで描かれ、好感の持てる内容に転化されている。いくら陽気なラテン家族だからといって済まされる問題じゃないのに、「気にすんな」とばかりに小気味よく進む進む。それにしても、オペラ鑑賞で着飾ったシェールの妖艶な色気には目を奪われずにはいられない。年上の魅力ってスゴイ…。確かこの人、アカデミー賞の授賞式でもキワどい悩殺ドレスを披露していた。 6点(2004-05-02 11:39:11) |
104. ホーンテッドマンション(2003)
ディズニーが目指しているのは家族で楽しめる童話を作ること。おとぎ話として捉えると典型的であり良識的なストーリー展開なので悪くない筈である。物語のジャンルによってそれぞれが得意で最適な表現方法がある。絵本やアニメになったらしっくり来ると思う。そもそも自分がTDLのアトラクションを未体験なので、あるある感すら味わえないのが寂しかった。手短な映画なのに途中ウトウトしてしまった。 4点(2004-05-02 01:27:15) |
105. サウンド・オブ・ミュージック
中学の音楽の授業で、おそらく人生で最初に出会ったミュージカル映画。自分が幼かったせいか、『ドレミの歌』と『エーデルワイス』しか知らなかったせいか、当時は十分に楽しめたとは言い難い。前半のトラップ大佐の怖さと後半の逃亡劇の暗い印象が強かった。今回、久しぶりに観ると耳慣れた曲も多くなっていて、その高い音楽性に舌を巻く。今考えると、ロジャース&ハマースタインのコンビだから当然である。こっちが出処だったのね(恥)。この映画の偉大さを思い知らされる。空撮から始まる壮大なオープニングと堂々たるメインテーマ曲は映画史上に残る名場面であり、その歌声に一気に魅了された。幼い恋心を歌った『もうすぐ17才』、雷の恐さを忘れる『マイ・フェイバリット・シングス』、子ども達の可愛らしさが際立った『さようなら、ごきげんよう』など、素晴らしい曲のオンパレードに大満足。まさにミュージカルの金字塔。2度目の出会いは最高だった。 9点(2004-05-01 00:23:26) |
106. シャレード(1963)
ロマンティック・ラブ・サスペンスとでも言おうか。ハリウッドお約束のロマンスグレーの中年男性と美女の甘い甘~いラブロマンス。サスペンスとしても犯人探しの興味をそらすことなくラストまで上手く展開されている。ジバンシーの素敵な衣装に次々と身を包むオードリーのファッションショーも目を離せない。ヘンリー・マンシーニの音楽も名曲として誉れ高い定番曲であり、耳まで楽しませてくれる。 7点(2004-04-29 01:54:35) |
107. スティング
再見してホントによかった。十数年前に観たことがあり、かなりの痛快作という印象は強く残っていたのだが、細かい描写は忘れていた。緻密に計算され尽くした脚本や演出、俳優陣の見事な演技に初見当時の感動が甦ってきた。2度目ながら極上のひと時を過ごすことが出来た。それにしても「FBIのポーク(豚)」というキャラは最高にウィットに富んだ設定である。サギ師にとっては思わず納得? 9点(2004-04-27 22:53:24) |
108. がんばれ!ベアーズ
ルーパス君のセリフ「勝ちたいから僕は出さないで」に共感しまくり。練習態度がまじめだからといって、補欠を試合で(しかも肝心な場面で)使うという監督の余計な思いやりはやめてほしい。大抵の場合、奇跡なんて起きましぇんっ!チームに迷惑をかけて肩身の狭い思いをするのがオチ。万年補欠の本人が言うのだから間違いない。 6点(2004-04-27 18:47:45)(良:1票) |
109. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
B級がC級に進化した。1、2を通じて同じ敵とはかえって珍しく、逆に新鮮…な訳ないやろ!イムホテプとアナクスナムンの“時空を超えた愛”という設定も、もーええわ!セットやCGまで輪をかけてチャチくなってしまい、かなりガッカリさせられた。唯一の見所は美女2人のセクシーコスプレによる対決シーンくらい。ザ・ロックのサソリ姿や見捨てられるイムホテプはギャグとして笑わせようという狙いなのだろうか。 3点(2004-04-25 00:24:54) |
110. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
ゾンビを銃でぶっ放すシーンなんて正にテレビゲームのそれ。映画というよりロールプレイングゲームでありシューティングゲームのノリである。虫に体を侵食されてもメインキャラなら大丈夫なのね。 4点(2004-04-25 00:11:26) |
111. たそがれ清兵衛
全体的に薄暗いトーンで描き、主人公の清貧を演出している。当時の実生活での屋内の暗さを表現するためと思われる。監督自身が初めて時代劇を撮るということで、既存のテレビ時代劇とは一線を隔した徹底的なリアリティを追及した姿勢が強く感じ取れる。真田広之は演技の幅の広い人であるから静と動の演じ分けの必要なこの役にはピッタリの配役である。それにしても、宮沢りえはすっかり幸薄い女性役が板に付いてしまった。丹波哲郎がいい演技をしていたのには驚いた。さすがに今回は監督に気を遣って脚本を読んだのか。余談だが、清兵衛が謙遜して言う「~の末席を汚しただけ」は今度使ってみよう。 7点(2004-04-23 22:54:51)(笑:1票) |
112. うる星やつら3 リメンバー・マイラヴ
絵のタッチはこの作品が一番好みである。相変わらずの摩訶不思議な設定も“らしく”て良い。だが、ルウにキャラとしての魅力に欠けるのが痛い。映画の軸として登場させるなら、強烈なアクのあるキャラかお約束の美少女キャラでないと、この『うる星やつら』シリーズではキャラ群に埋もれてしまう。 6点(2004-04-22 01:19:51) |
113. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
映画シリーズ中、特異な作品として際立ち、娯楽性よりもメッセージ性に重きが置かれている。公開当時中学生の自分にはチト難解だったように思う。繰り返される時空の歪み。幾重にも現れるパラレル。自己存在を問う哲学的命題。訳の分からないうちに終わってしまったというのが正直な感想である。だが、後に作られながら印象の薄い3作目、4作目に比べると良し悪しは別にして作品に力があるのは間違いない。 6点(2004-04-21 23:51:06) |
114. うる星やつら オンリー・ユー
当時は中学1年生か。映画のパンフレットや特集記事はよく読んだし、ポスターも貼ったし、サントラも聴きまくったなぁ。高橋留美子さん描き下ろしのポスターが嬉しかった思い出がある。幼少の頃のあたるとエルの絵が可愛かった印象が強い。あぁ、『影ふみのワルツ』がリフレインしてきた。第1作としてテレビシリーズの持つ雰囲気をそのまま踏襲した作りである。第2作では大いにその反動が来ることに…。 7点(2004-04-21 22:56:04) |
115. 泥棒成金
監督の志向が、それまでとガラリと一変したおしゃれムービー。観る者をバカンス気分へと誘う南仏の景色とグレース・ケリーの完璧な美しさは極上の組み合わせだ。グレース・ケリーのために作られた映画といっても過言ではない。ストーリー自体にあまり面白味はない。花火の演出は、いかにも的で勘弁して欲しい。 4点(2004-04-20 23:50:50) |
116. 真昼の決闘
ストーリーが理不尽極まりない気がする。釈放されるや否や自分を逮捕した保安官へ仕返しを企む無法者、その噂だけで彼らを撃ち殺す保安官。まだまだ法秩序が未成熟な時代の現状とはこんなものかと、ある意味愕然とした。ゲイリー・クーパーの演技も単調で、主演男優賞に相応しいとも思えない。グレース・ケリーの美しさは正にダイヤモンドの原石の輝き。劇中の時間経過が観る側の時間と同じという手法は斬新で良いと思った。 4点(2004-04-19 23:56:28) |
117. ある愛の詩(1970)
美男美女じゃない主人公の2人の組み合わせが妙にリアルっぽくて良い。こんな誉め方も珍しいが。ストーリーはありがちな悲恋であり平凡の域を出ないが、テーマ曲はスタンダードとして確立された名曲中の名曲。ストーリーよりも情感のこもったメロディにむしろ涙を誘われる。 5点(2004-04-18 23:53:54) |
118. 我が家の楽園
まるで舞台劇のようだった。最初にシカモア家が紹介されるシーンでは、観る者を完全に置き去りにする程のスピード感。勿論いい意味で。次々に現れるヘンな住人たちに、一気に引き込まれずにいられない。全体を通して、一見支離滅裂でありながら緻密に計算された演出が心地よく、散りばめられた小ネタも楽しい。とにかく古さを感じさせない。大企業の社長さんが堂々とした演技を見せており、見事な人間像だった。「どんな大団円なんだろう」と先が読める展開だったにも拘らず、ラストも不満の残らない形で締めてくれたのは、監督のさすがの力量か。 8点(2004-04-15 22:49:44) |
119. 黄泉がえり
超常現象により交錯する生と死。そこに描かれる様々な人間模様。親子、夫婦、兄弟、恋人などいろんな形の愛があったが、特にRUIと彼のエピソードが良い。「また歌える」というセリフ、突然のコンサートの理由、お互いの気持ちのこもった歌など、ほとんど言葉を交わさず二人の愛が綴られている。RUIの歌唱力も勿論だが、昨今には珍しく美しい日本語が心に響く。確かにコンサートシーンは長過ぎるが…。あと、ラス前の葵の「私消えちゃう…」は切なく、名セリフである。 7点(2004-04-14 00:26:23) |
120. 大統領の陰謀
「何でワシこれ観てんだろ?」と途中で何度も思ってしまった。ムリして観ることもなかった。実話の社会派ドラマなので面白い、面白くないという視点で論ずる必要はないと思うが、観ていて難解だったのは確か。事件に関わった人が多すぎて、名前だけで登場する人の整理がつかない…。ただ、実際の記者は映画の何倍も地味で困難な仕事だっただろうから、彼らの苦労には素直に感服する。 4点(2004-04-13 21:52:31) |