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101.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
ジュテーム!ジュテーム!このジャンヌ・モローが愛人であるモーリス・ロネと電話でのやりとりから始まるシーン、もう、他に何も要らない。この僅かな台詞だけで十分過ぎるほどの説得力を感じるのである。それも全てはジャンヌ・モローという良い女の象徴のような女が見せる表情、その姿だけで余計な説明など全くもって不要であることが解るぐらいの演技力、女優の演技、本物の女優とは何かってことをこの女優を観るだけで思わずにはいられないほどの圧倒的な存在感、演技、一人の男を自分の方へと振り向かせてしまう凄み、説得力、そして、話が進むに連れてどんどん引き込まれていくこの雰囲気作りの上手さ、この映画を見てつまらないとか物足りないと思う人はおそらくは現代の映画、特にアメリカ映画に慣れてしまっているであろう!映画に必要とする雰囲気を味わう為の映画であって、単なるサスペンス映画ではないのである。少なくも映画の雰囲気作りの上手さにおいてはそこらの今時の映画にはない上手さがこの映画にはある。その雰囲気をどれだけ酔いしれるかでこの映画の評価は大きく変わると思うし、それはあのマイルス・デイヴィスのジャズにしても同じであり、映画に物語だけを求める人には向かない映画であろう!逆に物語だけでなく映画的なムード、余韻を楽しみたい人には素晴らしい映画として評価出来るだけの作品であると私は思う次第で、見れば見る度にこの映画が私は好きになります。てことで初めて見た時も面白くて8点にしたけど、今では9点にしたいということで点数を8点から9点に変更致します。ルイ・マル監督のデビュー作にして私の中ではこの監督のベストがこの映画です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-07-26 22:49:41)(良:1票)
102.  この神聖なお転婆娘
何なんだ?反則です。これはずるい。こんなにも可愛いブリジット・バルドーを見せ付けられたらこの際、ストーリーなんてどうでも良く思えてしまう。男なら間違いなくこの作品のブリジット・バルドーのあまりの可愛さ、タイトルに偽りなしのお転婆娘ぶりと悩ましい衣裳、水着姿から何から何まで可愛い。あの異常な可愛さは何だ?て言いたくなってしまうであろう。映画としての完成度、素晴らしさという意味では落ち着きもなく、ドタバタしすぎで後半なんてほとんどドリフのコントみたいだし、それでも許せてしまうのはとにかくブリジット・バルドーだからである。この映画に付いては文句は無用!全て許してしまおうという気持ちが大切である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-26 17:06:31)
103.  悲しみよこんにちは
悲しみよこんにちはって何だか斉藤由貴の歌みたいなイメージを想像してましたが、えっ?どんなイメージかって?それは皆さんで想像してください。でそれはさておき、女優陣のどれもこれも皆、美しく、影を感じる雰囲気に美しいあの海をはじめとする風景、色々と見所もあるし、そして、何よりもジーン・セバーグがショットカットで水着姿でうろうろしているという男にとっては最高のはずなのに、映画そのものがちょっと暗い感じなのが残念であり、あの父親も見ていて腹立つし、本来ならどう考えても3点てところたが、悲しみよとあるけど、女優陣の美しい水着姿の前には男としての情けなさ、まるであの駄目親父のような甘さがついつい点数を引き上げてしまう。まあ、そうは言っても6点とさほど高い点数は付けられない。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-07-26 11:05:44)
104.  あこがれ (1958) 《ネタバレ》 
「あこがれ」とは何か?少年達にとっては絶対に手の届かない存在である年上の美しい女性、彼女が最初に白のブラースにスカート姿で颯爽と自転車をこいでくるスタート、それを影から見ていた少年達、奴らが彼女が自転車から離れた間に乗っていた自転車の椅子に顔を埋める。それは男の願望であり、大人になってしまったらしたくても出来ない。子供だから許される行為であり、それは木曜日が来る度にテニスを楽しむあこがれの彼女の姿を見ている。男と付き合っている彼女に対しあこがれから、また相手の男への嫉妬心から悪戯してばかりいる。少年達にとってのあこがれである存在の年上の女性に男がいると知ればその相手に対して嫉妬するというのは何も男だけでなく、女も同じであると思う。この映画は嫉妬する相手の男の突然の死によって最後はあこがれの女性が喪服姿で歩く所で終わる。あの自転車の匂い、喪服の彼女の匂い、一体、どんな匂いなのだろうか?という妄想を描かせずにはいられなくなる。男の妄想を解り易く見せているという意味ではやっぱり大人より子供の方が良いよなあ!というそんな映画ではないでしょうか?
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-25 17:52:04)
105.  浮草
これ、本当に小津映画?中村鴈次郎に京マチ子に若尾文子に野添ひとみにって、どこをどう見てもどう考えても小津映画といより市川崑監督か増村保造監督の映画を見ているようなキャスティングです。しかし、内容はやはり小津映画らしい人間模様がしっかりと描かれている。ただ、小津映画は松竹の方が私は断然、好きだな!作品そのものはけして、悪いとは思わないし、よく出来ていると思うけど、私の大好きな小津映画とは何か違って見えた。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-21 23:04:08)
106.  カラミティ・ジェーン
これは西部劇なのか?またまたミュージカルなのか?どちらでもあるけど、冒頭から凄い飛ばすなあ!その飛ばしぷりの凄さ以上にカラミティ・ジェーンの男のような迫力に圧倒させられる。ただ、話的には特別に面白いと感じなかったが、それなりに楽しむことは出来た。これはもう、ストーリーよりも雰囲気を楽しむ映画て気がする。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-07-17 21:53:32)
107.  お嬢さん社長
川島雄三監督作品に美空ひばりが出ているというのがとにかく凄い。びっくりである。川島雄三監督作品としては特別凄い作品でもないし、喜劇としてもかなり物足りないが、美空ひばりの歌の上手さ、歌手としての美空ひばりがどれだけ凄かったか、この映画を見れば解るぐらいとにかくこの若さでのあの歌声の見事さ、そんな美空ひばりがひょんなことから社長になってしまって、あれよこれよと色々あっての大騒動てな感じの内容で、川島雄三監督の持ち味の才気はほとんど感じられないが、それでも相変わらずこの時代の描写などの上手い部分も見えたりと、まあ、そんな感じで物足りないけど、見て損のない作品にはなっていると思います。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-11 22:12:06)
108.  ロマンス娘 《ネタバレ》 
何だかやたら腹の減る映画だなあ!寿司屋での美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみのワサビを沢山付けての食べ方、目玉くりくりの雪村いづみの表情を見て楽しんでる仲良し三人組の他の二人、寿司を握ってる藤原釜足、このシーン、更に仲良し三人がお好み焼き食べてたり、他にも美味そうな食べものばかり出てきて、見てたらやたら腹が減って参った。参った。社長シリーズの監督らしい軽い感じが見られて気軽に見れるものの、あと一押し足りない。後半に出てくる森繁久彌の使い方も勿体ないなあ!ところでこの三人娘の内、美空ひばりと江利チエミの二人はもう居ないんだね。昭和の時代を代表する映画俳優の一人である森繁久彌と雪村いづみのお二人様、昭和の時代を代表する映画俳優が次から次へとお亡くなりになっていくのをニュースで見たり、聞いたりしてる中、今も健在な二人には美空ひばり、江利チエミの分もいつまでも長生きして頂きたく思う。末永くお元気で!
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-11 16:56:19)
109.  殿方ご免遊ばせ 《ネタバレ》 
「殿方ご免遊ばせ」なんて男心を刺激する素晴らしいタイトルだ!素晴らしいと言えばブリジッド・バルドーの暴れぷり、お茶目な姿、そして、男なら誰もが絶対に眼がそこに行ってしまうこと間違いなしの衣裳、胸元を強調した衣裳についつい眼が行ってしまう。これは完全にブリジッド・バルドーを見る映画である。浮気癖のある夫への当て付けのようにして、殿下を口説くというその凄さには流石の殿下までもが狂ってしまいます。狂ってると言えばもう、あのまるで11PMのオープニングのような音楽に乗って前は白のエプロン、一歩後ろを向けばミニスカートという男にとっては最高の女のあるべき姿に殿方所か、世の奥方にご免遊ばせと言いたくなるぐらいとにかくブリジッド・バルドーが良い。とにかく可愛くて、可愛くてたまらん。それにしても監督って仕事は羨ましく思える。女優を自分の好きなように好きなかっこさせて、楽しんでるのが解るぐらいこの映画はまるでブリジッド・バルドーの着せ替え人形でも見ているようである。ベッドに裸でバスタオル一枚だけで横にして、夫であるミッシェル、こいつの名前がミッシェル・ルグランなんて、なんて洒落た名前だ!フランスを代表する有名な音楽家と同じではないか!にパジャマを探させるふりして、ブリジッド・バルドーの首筋にキスさせたり、その他、男なら絶対に好きな服装ばかり着させたり、水着姿まで見せたりと、チキショー!監督もあの夫役の俳優も殿下も出てくる男達がどいつもこいつも羨ましいたらない。あのブリジッド・バルドーに抱かれている犬が一番、羨ましかったりする。最後、殿下を見送る時のブリジッド・バルドーがこれまたたまらん。殿下と二人で同時にくしゃみまでしてみせたりと、何と心憎くて気の利いた演出、話としてはよくあるドタバタ喜劇でそれほど新鮮味はないが、眼の保養には最適な映画であるということでこの映画についての感想を終えたいと思う。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-07-05 21:19:41)(良:1票)
110.  くちづけ(1955) 《ネタバレ》 
これまた面白い、面白いというよりは良い映画、それも日本ならではの他国にはないであろう良さが感じられるオムニバス映画を見ることが出来た。第一話の「くちづけ」なるほどね。確かにこれは石坂洋二郎原作らしい雰囲気作り、既にユーカラさんが書かれているように同じ石坂洋二郎原作の「石中先生行状記」を思わせる青山京子と太刀川洋一のやりとり、そして、続く第ニ話「霧の中の少女」ではこれがこの三つの話の中でも一番好きです。何と言っても司葉子、司葉子、とにかく司葉子が可愛い。もう、本当に食べたくなっちゃうぐらい可愛い。あれ?他の作品でも同じこと言ってるような?だって、本当に司葉子のあの可愛さ、この司葉子を見ても何も感じない奴は男じゃないと言いたくなるぐらいの可愛さです。中原ひとみとのやりとりの微笑ましさ、微笑ましいと言えば飯田蝶子の婆ちゃんが最高です。みんなの前で歌声まで披露し、それをみんなで仲良く楽しそうに聞いてる姿も良い。温泉での会話も楽しい。ところでなんでまた小泉博なんだよ?ここだけが不満である。司葉子とフランキー堺だったら文句ないのだが、そんな中、ここでは何と他の作品では見ることの出来ないであろう司葉子の入浴シーンまであって、たまらんですわ。第三話のこれもまた如何にも成瀬映画って感じで良い。高峰秀子と上原謙で成瀬監督だからつまらないわけない。小林桂樹と中村メイコの会話も面白い。最後の方に出てくる八千草薫も可愛いなあ!とにかく一つ一つのお話が作品全体、温かさを感じるのと、可愛く感じる作りになっていて見ていて楽しい。それにしても司葉子のあの白いシャツからすら~っと伸びる細い腕と、スカートから時々、ちらっと覗かれる細い足、いや~もう、参った。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-06-30 21:57:51)(良:1票)
111.  グラマ島の誘惑 《ネタバレ》 
グラマ島と言うけど、グラマーな女性など出てきません。森繁久彌とフランキー堺のやりとりが変な笑いをかもし出している。無人島にだとりついた皇族、軍人、その他いかにも変人ぽい人達が沢山出てきて、あれやこれやと大騒ぎ!ただ、この作品、後半の展開、最後も何が何だかいまひとつ掴み所がないのが難点である。川島雄三監督らしいと言えばらしい、おかしな人物だけらけの何ともおかしな作品!
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-06-30 21:51:47)
112.  危険な関係(1959) 《ネタバレ》 
チェス盤の黒い上に出るタイトルの文字の何とも洒落た出し方といい、全編に流れるジャズの音楽のかっこ良さによってドロドロした話でありながらそれを感じさせない上手さ、どうしようもない話なのに、その効果によって楽しむことが出来るのはフランス映画としての上手さを感じさせられる。ムード作りにおいてはほぼ完璧である。主演のジェラール・フィリップとジャンヌ・モローが作り出す危険な男と女の夫婦像、互いが互いを意識しながら別の女と別の男との不倫の関係を作る。全く別のタイプの相手との関係によって見えてくる。壊れていく夫婦の絆、関係とでも言うべきか、男と女のそれぞれの見てはならない部分まで見せ付けられてるようで怖い。ジェラール・フィリップ(ジュリエット)が出逢った人妻、マリアンス(アネット・バディム)の足を舐めまわすシーンの何ともいやらしさこと、特に海辺のシーンのエロティックなことといったらない。まあ、ジャンヌ・モローも良いが、あんな怖い悪女の妻よりマリアンヌの方に惹かれてしまう気持ちは同じ男として解りすぎるぐらい解るだけに痛い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-27 16:37:24)
113.  アンリエットの巴里祭 《ネタバレ》 
なるほどね。オープニングと終わりが何とも洒落ていて良い。共同で一つの映画を書こうとする二人の男、この二人がまるで性格が違う上に互いが相手の描く理想とするシナリオに対して文句ばかり言ってる。そんな二人のやりとり、あの床屋さんでの会話とそれを見ていた二人の女が喧嘩に発展と何から何まで滅茶苦茶である。その滅茶苦茶さが面白い。アンリエットの巴里祭というタイトル、上手いですなあ!アンリエットの怪しげな女の魅力も感じられ、そうそう、みんなで夜空に打ち上げられた花火を眺めるシーンなども良い。話そのものは特に凄い面白さを感じる作品ではないが、良きフランス映画の香りが漂う映画作りを感じることが出来るという意味でなかなかの作品!
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-23 20:44:24)
114.  白い馬(1952) 《ネタバレ》 
白い馬、正にタイトルが示すように白い馬の美しさ、そして白い馬に引きずられる少年、それを映すカメラ、この美しさの前には話なんてどうでも良く思えてしまいます。とにかく何もかも本当に美しい。モノクロだからこそ引き立つ美しさ、それにしてもあの白い馬が海を走るシーン、白い馬同士の格闘シーンの躍動感、迫力、これは白い馬の名に相応しい生きた馬のドキュメントでも見ているような作品と言って良いぐらいとにかく馬の美しさ、それに負けないぐらい少年の美しさも圧倒的である。 
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-21 19:53:31)(良:1票)
115.  エデンの東(1955) 《ネタバレ》 
十何年ぶりに拝見!前に観た時はつまらない映画だとしか思えなかったが、自分がある程度の歳を重ね、今回観て思った。これは大人になりきれないでいる大人、見た目は大人でも心は子供のままでいて、なかなか大人になれない人間が成長する物語だと感じることができる。優秀で気が優しくていつも父親に愛されている兄を持つことで常に心の中に言いたくても言えない。伝えたくても伝えられないモヤモヤ感を残したまま、何かに対し怯え、人に対して不信感を覚えることしか出来ない弟であるキャロル演じるジミーこと、ジェームス・ディーンの演技、演技というよりもまるでジェームス・ディーンそのものが乗り移っているようで見ていて辛い。兄とは反対に父親の愛も母親の愛さえも知らないまま大きくなってしまった男の悲しさ、辛さ、ラストでようやく父親と分かり合うことが出来たあの場面は涙なくして見れない。この映画を見て思ったことはジェームス・ディーンは日本で言う所の石原裕次郎が昔、若かった頃によく演じていた見た目は大人でもなかなか大人にはなりきれないでいる少年のような雰囲気を思わせる俳優であると、こういう役が何ともよく似合う。僅か24という若さで交通事故により亡くなってしまったジェームス・ディーンが見せる何とも寂しげな表情はいつまでも忘れることは出来ないと思います。最後にこの映画のあの音楽も感情移入させるには見事な効果を発揮していると思うのと、この映画のあの美しい畑の映像と斜めから捉えた映像は私が現役の日本の監督で一番好きな大林宣彦監督の作品を思わせる。もしかして?大林宣彦監督は自分の映画製作において、この映画の影響をかなり受けているのではないだろうか?
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-06-07 10:10:42)(良:1票)
116.  ショウ・ボート(1951)
私もこの映画、ザッツエンターテーメントの中で紹介されてるのを見て面白そうだから以前から見たいと思っていた。そんな訳ですが、あれ?ちょっと期待しすぎたかな?タイトルにあるショウボートの人間模様も歌との総合的バランスを思うと何か物足りない。作品そのものの雰囲気は悪くないのに、何故だろう?話によるとこの映画、最初はジュディー・ガーランド主演で撮られるはずだったと言うではないですか!エヴァ・カードナーは演技の上手さは折り紙つきであるが、歌というイメージで考えるとやっぱり違う気がする。けして、つまらないとは思わないが特別面白いとも感じなかったし、まあ、それなりに楽しめる程度ってことで6点!
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-05-24 15:05:08)
117.  バンド・ワゴン(1953) 《ネタバレ》 
フレッド・アステアが序盤のゲームセンターで楽しそうに遊んでいる姿に大人になっても子供みたいな感じ、子供心のある所を見せてくれているのと、あの靴磨きの黒人のおじさんとのダンスのシーン、シド・チャリシーとのダンスも見ていて楽しい。ただ後半の殺し屋が沢山出てきてからの展開に不満が残る。それにしてもあの夜の公園での二人のダンスシーンの優雅なことと、相変わらずフレッド・アステアの誰が相手だろうと相手に合わせて難なく踊る姿には毎度ながら感心させられる。二人が踊っている間、文句の一つも言わないで待っている馬車引きのおじさんを見て偉いよなあ!私だったら二人とも置いてとっととおさらばしてるのにと、いやはや、素晴らしいおじさんだ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-10 13:40:35)
118.  OK牧場の決斗
音楽が良い。そして、あの青い空に真っ白な雲、景色の美しさ、正に西部劇って感じの雰囲気も良い。役者にしても悪くないし、なかなか決まっている。ただ、作品全体を通して見るとテンポの悪さが引っ掛るのと、ラストの対決シーンがいまひとつしっくりとこない。けして、つまらなくはないが、凄く面白いとも言えない。まずまず楽しめるという評価に落ち着くということでの6点です。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-05-06 10:11:40)
119.  男なら夢をみろ
石原裕次郎と芦川いづみの共演作品お決まりのパターン、今回もまたいつものように石原裕次郎はやくざでありながらもどことなくやくざにはなれていない感じの好青年ぶりと不良ぽさを残したままいつまでも大人になりきれいない感じとの二つの顔が見られる。芦川いづみの視線の中にある石原裕次郎は男から見たらなんであんな男が良いんだろう?と思ったり、しかし、あれが石原裕次郎なら何故か許せてしまいます。この二人の作品を幾つも見ているけど、やっぱり石原裕次郎映画には芦川いづみが出てくると出てないとでは大違いである。芦川いづみが出てない石原裕次郎映画なんて私には考えられない。その逆は別に苦にもならない。それにしてもここでの芦川いづみも毎度ながら本当に可愛い。大して面白味のある作品でもないのに、芦川いづみがいる。それだけで良いのである。はっきり言ってこの映画の芦川いづみの演じている役を他の人が演じていたら、例えば吉永小百合だとどうなることか?まるで違った印象しか残らないであろうし、おそらく見てないだろう!最後にいつも感じることに石原裕次郎主演映画には石原裕次郎の曲をアピールするための策略みたいなものがあるのだが、そこまでしなくても石原裕次郎ほどのスターなんだから良いような気がするのだが?
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-05-03 20:52:12)
120.  にごりえ 《ネタバレ》 
樋口一葉原作による三つのお話からなるオムニバス作品で、一つ一つの話には関係がなければ繋がりもない。しかし、どの三つにもこの時代の厳しさ、男性社会の中で生きていく女性の厳しい現実、貧しい時代の中で生きることの難しさ、大切さが上手く描かれている。特に最後の話は三つの中でも際立っている。何よりもまずは俳優陣が皆、素晴らしい。淡島千景に宮口精二、そして、名脇役杉村春子のここでも凄さを感じずにはいられない。主人公のお力を演じている淡島千景の女としての色気もさることながら女が生きていく為には人からどんな眼で見られようが、何と言われようが例え「鬼」扱いされようが、そんなことは関係ない。生きる為の手段として男を客として迎え入れる。ただそれだけのこと!そんな女の為に家族を捨て身を滅ぼす駄目男ぶりを見事に演じて見せた宮口精二も男の哀れさ、駄目な部分をあの表情と家族との別れの場面での背中から感じることが出来る。奥さん(杉村春子)と息子を捨ててまで一人の女のためにとボロボロになっていく姿は本当に男のだらしない部分がしっかりと描かれていて考えさせらる。そして、この作品に出てくる男のだらしなさ、駄目ぷりと女の強さは成瀬巳喜男監督若しくは川島雄三監督の映画の中によく出てくる人物像に近いものを感じるのは、何故かと思っていたら何と脚本を書いている二人、水木洋子は成瀬巳喜男監督作品を幾つも書いてるし、また井手敏郎という名前はあの川島雄三監督の個人的ベストワン「洲崎パラダイス赤信号」の脚本家でもある。お力の性格、駄目な男をどうしても愛せずにはいられない。別れたくても別れられない哀しさなどは正しく「洲崎パラダイス赤信号」の蔦枝とダブって見える。女は生活の為に身を張ってまで強く生きて行こうとするのに男はだらしない。この作品は男のだらしなさと、女の強さ、そして、哀しさとを同時に描いた人間ドラマとして見応えたっぷり!あの生活感溢れる長屋のセット、重苦しい雰囲気など正に昭和の雰囲気を十二分に感じることが出来る。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-05-03 11:15:08)(良:2票)
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