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101.  その男、凶暴につき 《ネタバレ》 
北野武の監督デビュー作品は後の武作品を語る上で絶対に通らなくてはならない。外すことは出来ない暴力的な世界の中に人間の持っている危なさ、警察であれ、刑事であれ、一人の人間であることには変わらないというものをこの映画を見ていると感じずにはいられなくなる。どんな人間だろうと、所詮は人の子、それはこの映画のビートたけし演じる刑事の性格にもよく現れている。北野武が北野武及びビートたけしである限り存在する危険性、冒頭の中年が少年達に暴力を振るわれた後に一人の少年の家に乗り込む所から既にこの映画には危険な匂いが充満している。坂道を走り、バットを持って逃げる男を捕まえに行く場面、車で跳ねたのか?と思わせておいて、犯人がボンネットの上に乗ってフロントガラスをぶち壊す所なんて上手いと言わずにはいられない。白竜が出てくる中盤からのシーンの殺気、少ない台詞と音楽をほとんど使わないことが余計にその殺気を感じさせる上手さ、更にこの映画、武らしいコメディセンスとしての場面も見ることが出来る。それは白竜を捕まえる所が何とラブホテル、しかも裸の男と一緒という所の如何にも武らしいこのセンス、妹がチンピラに捕まって薬を打たれる所でここでも一人のオカマを登場させるというのもこれまた北野武、いや、ビートたけしらしい。色んな意味でたけしらしいセンスを感じさせ、白竜との戦いに勝ち、白竜の遺体のポケットから薬を探す妹を見てる時の視線の怖さ、作品全体に怖さを十分に見せつけることに成功している。これがとても本職が映画監督でない人間の成せる技なのか?というぐらいの緊張感、全てにおいて、殺気が漲っている。監督デビュー作にしてこれだけのものを撮る北野武、そこらの芸人なんかとはまるで違うものを感じずにはいられない。最後にもう少し!北野武が映画を撮れるなら俺にも俺にもとやたら監督でもないタレントや俳優やら歌手やらが同じように真似して映画界に乗り込んでいくという現在の日本映画の現状がどれだけ今の日本映画を駄目にしていることか!ということを日本映画界全体として考えるべきである。はっきり言うけど、北野武(ビートたけし)はどうすれば映画として観ることが出来るのか?ということをよく勉強していると思うし、解っている。この映画は北野武以外では成り立たない映画であることをきちんと理解しないといけない。そういう映画である。
[DVD(邦画)] 8点(2009-11-26 20:36:55)(良:4票)
102.  ゴッド・ギャンブラー 《ネタバレ》 
何か物凄い強引な持っていき方、盛り上げ方といでも言うのかなあ?いかにも香港映画って感じが充満している。それはそれで悪くはないし、むしろ、この場合だとそれで良いのだろう!と思って観るのが一番であろう!それにしてもあのサイコロの勝負、まさか、あんな勝ち方するとは、サイコロ割ってそれで勝ちなんて、おいおい!チョウ・ユンファの黒のスーツ姿のかっこ良さと出てくる女優陣が魅力的であり、中でもジョイ・ウォン、やはりこの女優さん、私好みである。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-22 12:12:39)
103.  BU・SU 《ネタバレ》 
この映画のタイトルの意味は性格的なブスという意味で間違いないだろう!あれも嫌だし、これも嫌だし、とにかく全てが嫌で仕方ないそんな性格ブスを演じている富田靖子、この女優と言えばまず真っ先に大林宣彦監督の「さびしんぼう」での一人二役を思い浮かべる。そんな富田靖子の魅力満載、何しろこの女優のオーラ、顔付き、表情、全てが観ていて不思議なほど癒される。富田靖子演じる麦子が先輩の芸者の籠を持って走るシーンや文化祭でのあの八百屋お七のシーン、そして、何と言ってもラストの清々しさ、晴々とした笑顔が素晴らしい。それまでほとんど笑うこともなく、常に暗い表情しか見せなかった麦子が見せる初めての笑顔の中に初めての幸せ、幸福感、喜び、色んなものが見てとれる。作品全体を包み込む優しい感じのする市川準監督による映像、少ない台詞、最近の映画のように何でも台詞で語らせるものとは対照的な映像で見せるこの映画が私は好きだ。この映画は何度も言うように富田靖子、富田靖子、健気な女の子とどこか影のある不思議な女の子を演じさせるとよりスクリーンの中で輝きを放つこの女優さんが私は好きです。「さびしんぼう」は別格として、それ以外の富田靖子の出ている映画でどれか一つだけ選べと言われたら迷わずにこの映画を挙げる。
[ビデオ(邦画)] 9点(2009-11-15 10:22:05)(良:1票)
104.  ラ・ファミリア 《ネタバレ》 
年老いた老人の回想形式による物語!最初と最後が同じという見せ方は他の映画にもあるとは思うし、イタリアの家族の物語としての重み、イタリアの歴史に対する重さ、そういうものを描いたドラマとしては見応えがある。しかし、如何せん、登場人物が多すぎて誰が誰で、誰と誰がどのような関係にあるのか?ということについて解りにくいのが難点であり、マイナスです。そんな中、ワンシーン、ワンカットが一切部屋の外に出ないというカメラ、どことなく小津監督の映画を思わせる映像には吸い込まれるものがある。小津映画のようなユーモアが無いのも難点と言えば難点であり、それでも映像的には観るべきものがある作品!
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-10 22:11:33)
105.  ポリス・ストーリー/香港国際警察
これ、確かジャッキーファンの友達と学生時代に観に行った記憶がある。ジャッキー映画はそれほど多くは見てないけど、今まで見たジャッキー・チェンの映画の中では「プロジェクトA」の最初のが最高だけど、これはその次に面白かったし好きです。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-08 22:54:53)
106.  刑事ジョン・ブック/目撃者 《ネタバレ》 
ハリソン・フォードと言えば「スター・ウォーズ」シリーズや「インディ・ジョーンズ」シリーズというのが一般的な意見かもしれないけど、私は違う。私にとってのハリソン・フォードと言えばこの映画がベストである。どこまでも人間臭く、そして、優しさに満ち溢れている。そんな人間臭い男、しかも刑事役である。これが何とも良い味、出しているし、正に刑事であり、刑事役がこの俳優には本当によく似合う。この映画はサスペンスでありながら単なるサスペンスというよりは社会派のドラマとして見応え十分な映画になっているし、見せ方も上手い。まずは駅のシーン、少年がトイレで目撃してしまう殺人シーン、ここは何度観てもドキドキしてしまいます。見つからないように少年に「頑張れ」てついつい言いたくなってしまう。そんな少年がハリソン・フォード演じる刑事に初めて犯人が黒人の刑事である事を教える場面の演出が上手い。声も台詞も一切無しで子供の眼、それを見て察するハリソン・フォード、このやりとり、台詞になど頼らないで見せる。映画的なワンシーンである。この映画、始まって直ぐに犯人を観ている私達に教えてしまいます。そうすることでこの犯人がどのようにして捕まるのか?という興味、更に目撃者の少年が犯人に見られていた事を知ってしまうと、果たしてこの少年はどうなる?という二重の興味が沸いてきます。この演出などを観るとピーター・ウィアー監督が「刑事コロンボ」のファンなのかもしれないという興味も沸くなど、色んな興味がこの映画を観ていると沸いてきます。そういう興味深さを感じさせるという上手さ、単なる刑事ものにあらず、しっかりとした人間ドラマとしても見せてくれるという意味でも評価したいと思うし、そして、何よりも映像の美しさと音楽も心地良くて好きです。最後に好きなシーンを他にも挙げるとすれば、ハリソン・フォードとケリー・マクギリスがダンスをするシーン、そして、皆で家を建てるシーン、犯人との戦いに勝った後のハリソン・フォードと少年が二人、背を向けて座っている後姿など好きなシーンがとにかく多くて、そんな訳でとにかくこの映画が私は大好きだ!
[DVD(字幕)] 9点(2009-10-15 21:43:52)(良:1票)
107.  ランボー 《ネタバレ》 
シルベスター・スタローンの「ロッキー」シリーズと並ぶ代表的シリーズの最初の作品となる今作、十数年ぶりに観ると、以前、観た時は単なる娯楽ものとして普通に楽しんでいたのが、久しぶりに観ると、これは明らかにアメリカという国が作り出した化け物であるということが解って単なるアクションというよりはアメリカそのものである社会派映画であることが解る。「ロッキー」がアメリカが生んだヒーローなら「ランボー」はアメリカが作り上げた怪物である。ベトナム戦争という重い影、背景の元、まるで人間兵器として仕上げられ、戦友に会う為だけにやってきたのに「ここはお前のような奴のいるところではない。何か面倒を起こしそうだから出ていけ」と捕まってしまう。人を見かけだけで判断する保安官、これは完全に人種差別である。ランボーが怒り、叫び、そして、暴れる。誰も彼の行動を止めることが出来ない中、唯一の理解者であり、ランボーが戦地で友に戦ってきたトラウトマン大佐の説得に涙し、降参するラストの哀しさ、刹那さ、これこそがこの映画が言いたいことであるのではないだろうか!それにしてもこの映画の中のシルベター・スタローンのあの悲しそうな眼、あれはまるでランボーそのものであり、あれは演技というよりも正にシルベスター・スタローンというこの人自身のその後の映画人生みたいにも思えてしまう。「ロッキー」同様、続編なんて無理に作らなければあれほど駄目俳優と言われなかったであろうに、とにかくこの最初の作品こそが正しく「ランボー」であって他のとは明らかに違う社会に対する警告、アメリカという国に対する人種差別への警告、この映画はそういう意味でも他のスタローン主演映画にはないものがある。
[DVD(字幕)] 8点(2009-10-04 11:16:21)
108.  竹取物語(1987)
幻想的な映像美は市川崑監督らしいし、沢口靖子のかぐや姫も悪くはない。いや、むしろかぐや姫のイメージにぴったりである。完成度としてはそんなに高くはないし、良い出来ではない。市川崑監督作品の中では下から数える方が良いぐらい駄作かもしれないけど、嫌いではない。ただ好きかって言われるとこれまた困る。出演者の顔ぶれがとにかく凄い。三船敏郎と若尾文子の共演、しかも脇役にこの二人というのは何とも贅沢である。そんな贅沢なキャスティングを用意できるのは市川崑監督という人の持っている人望、俳優達に好かれているからである。他の監督だったらこの程度の出来の映画に果して出演していたかどうか?である。その他にも石坂浩二や加藤武の姿を見るとどうしたって「犬神家の一族」や「悪魔の手毬唄」を思い出すし、見たくなってしまう。色んな意味で贅沢な作品である。それ故にもっと凄い映画になっていても良いぐらいであるし、この監督ならそれぐらい出来たはずである。
[DVD(邦画)] 6点(2009-10-02 21:16:24)
109.  座頭市(1989)
勝新と言えば真っ先に「座頭市」が思い出されるぐらいやはり私には「座頭市」と言えば北野武ではなく、誰が何と言おうと勝新太郎である。そんな勝新こと勝新太郎がこれは長年の「座頭市」ファン、勝新ファンの為に勝新自らがメガフォンを撮り、恩返し的な感じで撮られた映画であるように思われるのであって、これの他の「座頭市」シリーズをほとんど見てない人と私のようにほとんど見ている人とでは大きく意見が分かれることであろう!確かに勝新の殺陣の凄さも役者としての力量もオーラもそこらのテレビ俳優とは異なるこれぞ映画スターというものは感じられる。しかし、それでも作品全体に何か違和感、例えばかつての「座頭市」シリーズで感じられた単なるチャンバラものと違うヒーロー像の中に感じられた温かさと人間的弱さとユーモア、そういうものが今作ではいま一つ感じられない。それにやたらとしつこい濡れ場もこれも正直、どうなの?と感じてしまいます。またやはりどうしても今までの作品と比べてしまうと悪人の貫禄、迫力、座頭市を付けねらう男達の悪としての魅力、凄みも弱い。そんな中にあって、大好きな大好きな三木のり平との共演は嬉しく思う。正直、出来ることなら「座頭市」はこのシリーズのファンとしては前作で終わりにして欲しかった気もしなくもないし、ちょっと複雑な気持ちである。
[DVD(邦画)] 6点(2009-09-29 23:09:16)(良:1票)
110.  少林寺 《ネタバレ》 
私事ではありますが、近頃、年齢のせいかよく解らないけど頭が気になり始め、髪の毛も薄くなりつつあって気になる。気になる。でもね、この映画を見てあのハゲたおっさん達が頑張る姿、強きハゲ達の姿、ストーリーそのものはそんなにも面白くもないけど、何しろ皆、かっこ良く、そして、美しい姿の前にハゲが何なんだ?怖くなんかないぞ!俺も将来、素晴らしいハゲ親父になることを夢見て、頑張って行こうと思うようになりました。それだけでもこの映画を見て良かったと思う。今まで少林寺映画って「三十六棒」しか見たことがなく、恥ずかしながらこの一番有名な「少林寺」映画を見て、頭が薄かろうが、頭に変な印、あれはひょっして?BCGか何かの注射の跡か?があろうが、だから何なんだ?世界中のハゲ頭の人達に勇気を与えること間違いなしの映画として、忘れられない映画になりそうです。最後にリー・リンチェイが後のジェット・リーになるのか!へえ!てことは私もいずれ、万が一ハゲになっても挫けず長生きすれば、生まれ変わることが出来るのか?まあ、色んな意味で希望が湧いてきたぞ!ハッハッハッハッ!
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-28 22:57:03)(良:1票)
111.  台風クラブ 《ネタバレ》 
狂気!狂気!狂気!映画全体に只ならぬ狂気が充満している。まずはいきなり夜のプールでの訳の解らないダンスで始まるのには驚かされた。この訳の解らなさこそがこの映画の主人公である彼ら、彼女ら中学生の大人への不満、大人になりたいけど、大人にはなれない中学生の有りのままの姿であると思う。奴らにとっては大人社会への不満以上にこれから先への不安の方が多いのである。だからそんな不安を取り払おうとする為に大人には理解できない行動ばかりをするのである。夜のプールでの踊りに始まって、授業中にいきなり鼻血を出す奴もいるし、いきなり女子生徒に対してケガを負わせたり、二人きりの校舎内で襲いかかったりと、やってくる台風と同じように物凄い危険性を感じさせる。相米慎二監督はこの台風の襲来する風景の中にある日常的で且つ、非日常的な両面を見せることでこれから先の不安というものを暗示させ、そして、観る者にどうすればその不安を消すことが出来るのかという答えを考えさせようとしていたと私は思います。ラスト、台風が去った後の学校のグランドでの工藤夕貴の姿には他の生徒とは違う普通のままの姿を観ることが出来る。作品全体に漂う不安定な感じこそが監督の狙いだとすると、相米慎二監督という人の持っている人間的観察力の鋭さ、どこから見ても破錠しまくりの映画的なスリルとリアルさを両方持ち合わせた凄い映画だ!本当は9点でもいや、10点でも良いとさえ思える凄い映画だが、個人的好みという意味ではどうしても9点以上は付けられない。しかし、何度も言うように凄いスリルとリアルさを持つ映画である。
[DVD(邦画)] 8点(2009-09-08 22:00:33)(良:1票)
112.  風の輝く朝に
これは香港版「冒険者たち」のような作品だというのが見ていて思ったのと、チョウ・ユンファが良い表情見せる。「冒険者たち」ほどの見ていての面白さは感じられないのと日本人としてやや辛い描かれ方など気になる所もある。しかし、悪い作品ではない。むしろやたら蹴ったり殴ったり、ぶっ壊してばかりのハリウッドアクションよりはずっと良いし、好きです。「風の輝く朝に」というタイトルも好きです。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-09-06 17:30:03)
113.  いまを生きる 《ネタバレ》 
この映画は学生時代に授業サボってガラガラの映画館の中で観てました。人は常に社会という枠の中で生きている。学生なら「校則」というルールの中で生きているし、社会人になればなったで「社会」及び「規則」いうルールの中で生きている。常にルールに守られながら生きていかなくてはならないのが人間の運命である。運命は人それぞれだけど、必ず守らなくてはならないそれが生きて上で最も重要であり、逆らうことの出来ない運命に対する逆らい、自分以外の人間が決めた価値観の元で生きているのが人間なのだと私は思う。そんな人の意見に対して聞き入れる気持ちと自分の事は自分で決めると思う気持ち、自分の道は自分で見つけようというあのラストの机の上に立ち上がる生徒達、あれこそ正しく自分の気持ちに素直になり、生きることの喜びを見出そうとする気持ち、勇気を持ってすればどんな苦しい事でも何とか乗り越えられるんだというものを見事に表している。正にこの映画は「生きる」映画!苦しい時、何かに対し、答えが見出せい時、この映画を見て勇気を貰いたいと思います。
[映画館(字幕)] 9点(2009-09-01 22:48:58)(良:1票)
114.  翔んだカップル オリジナル版 《ネタバレ》 
薬師丸ひろ子という女優について、私の友達が大の薬師丸ひろ子ファンであり、この作品、CSでずっと前に放送したのを宝物のように大事に持っている。そんな友人に頼んで借してもらいました。私自身、この映画の監督さんである相米慎二監督が昔は苦手だった。それが「お引越し」を見てから考えが変わった。この監督の持っている感性、独自の長回しにおける映画的力強さを感じさせるショット、そして、この監督の作品を何本か見ているうちに思ったことがある。それはヒロインなり子役なりの画き方において作品の中で輝いている。活き活きとしているのだ!例えば同じ相米慎二監督の作品そのものは大したことないと思うけど「セーラー服と機関銃」の薬師丸ひろ子だったり、夏目雅子の魅力を十分に引き出して見せた「魚影の群れ」の夏目雅子や「東京上空いらっしゃいませ」の牧瀬里穂だったり「お引越し」の田畑智子だったりととにかく相米監督の作品の中でのヒロインはいつも活き活きとしているのだ!今作における薬師丸ひろ子も活き活きとしている。例の「私、きれい」のあの台詞に込められたまだ大人にはなりきれていない子供のままの自分、早く大人になりたいと願う女子高生ならではの気持ちを表した見事な場面である。ラストのモグラ叩きを見て、私も今でもよくゲームセンターなどでモグラ叩きのゲームを見るとついついやりたくなってやってしまいます。そんな私ですから共感出来るそんな映画として評価したいと思いますし、薬師丸ひろ子という女優さんはテレビではなく映画の中でこそ本物の輝きが出せれると思ってますのでつまらないテレビなどには出ないで欲しいと思う次第でございます。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-16 22:49:57)(良:4票)
115.  ビバリーヒルズ・コップ
昔、何度も日曜洋画劇場でやってた記憶がある。淀川長治さんもこの映画が大好きだと話をしていたのをよく覚えてる。久しぶりに見たけど、今、見ても意外と楽しめた。昔はかなり楽しめたのに歳と共に楽しめなくなる映画がかなりある。今作も昔、見た時は物凄く好きだった。今の気持ちでいくとこの点数ですが、これを見て感じたことは、エディ・マーフィの物凄い早口、何を言ってるのか解らないのにそれでも思わず笑ってしまうのは、やはりエディ・マーフィだからであると思う。つまりはこの映画はエディ・マーフィあっての映画、世の中には代役という言葉があるけれど、この映画の代役は存在しない。日本映画で例えると「男はつらいよ」の寅さんは渥美清以外考えられないのと同じくエディ・マーフィにしか出せない。出来ないアクセル役、エディ・マーフィ無くして語れない。エディ・マーフィの魅力、面白さが最も発揮されているという意味でエディ・マーフィ主演映画のベスト作品はこれだと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-08-05 22:20:46)
116.  グーニーズ
昔は何度も繰り返して観る程、好きだったし、全く飽きることなく楽しめた映画なのに自分がもう歳なのか?それとも子供心をどこかに置き忘れてしまったのか?初めて見た時やその後に何度も見ていた時のような感動やワクワク感は感じられない。今、観ても面白いことは面白いし、色んな道具を操る少年が何だかドラえもんみたいであったり、あの嘘付き少年もやたら笑えたりするし、ステフのスーパーマンのかっこなんかも監督が「スーパーマン」と同じだからなのか?と感じたり、アンディのスカートがやたら短くてそこばかりつい眼が行ってしまうし、完全に親父かしてしまっている情けない自分を見て、この映画の少年、少女達のように子供心をいつまでも持てればと感じたりと色んな意味で考え深い映画となってしまっている。冒険ものは嫌いじゃないし、むしろ大好きです。でもやっぱり今では7点が精一杯。
[DVD(字幕)] 7点(2009-07-18 07:40:45)
117.  近頃なぜかチャールストン
これは何て言うべきか?話としては少々、難しくて解らないところがあって、ところが、これがだからってつまらなくはないし、なかなか面白いから不思議である。岡本喜八監督作品に漂うテンポの良さ、はじける笑い、既にお二人が書かれているようにヤマタイコクの老人たちが何とも惚けていて面白い。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-05 18:01:30)
118.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
あれ?変だぞ!何でだ?昔はあれほど好きで何度も繰り返し見たぐらい好きだったのに、久しぶりに見るとそんなに面白くは感じない。それでもつまらなくはない。ただ、あれほどまでに好きでいた昔に比べると面白く感じられないのである。ジョイ・ウォンの幽霊、あんなに美しく悩ましい姿、そして、足フェチであり、しかもかかとが特に好きな私にはジョイ・ウォンのあの美しすぎる足、足、足、あんなにも美しい足、しかも、幽霊だ!そんな美しいジョイ・ウォンが「スーシン」「スーシン」て呼ばれる度に「寿ー司ー(スーシー)」に聞えてしまい、今、私は物凄く寿司が食べたい気持ちだ。この映画のジョイ・ウォン(スーシン)を寿司に例えると何だろう?あれだけ真っ白く、まぶしいほどの白い足、寿司で例えるとやっぱりイカか?おっと、いかん!もっと違う所をよく見て書かなければならんのに、とにかく久しぶりに見て、前に見た時のようなワクワク感、面白さは感じられなかったけど、ジョイ・ウォンの美しさだけはどんなに時が経とうが変わらなかった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-24 22:39:21)(良:1票)
119.  大丈夫日記 《ネタバレ》 
笑った。笑った。チョウ・ユンファの大馬鹿ぶりとその親友のやりとり、あのデフ警官も面白いけど、何と言ってもチョウ・ユンファのアホ全開にはとにかく笑える。二人の美しい女性を口説いて奥さんにって、良いなあ!あんな美人二人相手なら少しぐらいの屈辱にも耐えられるかもしれない。病院でのやりとり、エレベーター内でのやりとり、ジョイとサリーの二人とのやりとりがとにかく面白い。二人の女優の本当に美しさ、可愛さを前にして重婚していることを何とか親友の手を借りて誤魔化そうとするそのアホぶりも微笑ましい。どっから見ても完全なB級映画なんだけど、馬鹿馬鹿しさ満載、それでいて、最後のオチもなかなか決まっている。チョウ・ユンファのアホぶりだけで見ていて楽しくて良い。Dr.スランプアラレちゃんの物真似など出てきたのにはびっくりさせられたが、それにしてもあの二人の女優、ジョイとサリーが結局はチョウ・ユンファのことを許してしまうのは離れられない女の悲しさ、空しさみたいなものがきちんと描かれていて、単なるドタバタコメディでない面白さがあって、こういうコメディ、私は好きです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-06-07 13:05:41)(良:1票)
120.  千利休 本覺坊遺文 《ネタバレ》 
三船敏郎の利休、何か利休のイメージとは違う気がするけど、それ以外の俳優陣、奥田瑛二以外はみんな、気の荒そうな奴ばかりです。見るからに仲が悪そうな感じが役者の凄みある演技から伝わってくる。いつ斬り合いが始まってもおかしくないような人ばかりです。これだけの役者を揃えているわりにはミステリー的な要素は期待したほど感じられない。ただ日本的な映像の美しさには息を呑むほどの美しさを感じることは出来た。それにしても一人も女が出てこないというのは凄い。そんな映画、なかなかないと思う。もしかしたら初めて見たかもしれない。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-05-18 21:04:20)
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