101. いざなぎ暮れた。
《ネタバレ》 毎熊克哉の身体を張った演技、武田梨奈の美脚だけで満足。 二人の深い愛にお腹いっぱい。 どことなくチープな作り、無理矢理すぎる暗証番号の謎解き、魅力を感じない島根県の風景等ツッコミどころも多いが、なんとなく憎めないのは真剣にこの映画を作ったのが伝わってくるからだろう。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-02 23:20:37) |
102. 青い青い海
《ネタバレ》 同監督のサイレント作品『帽子箱を持った少女』よりは断然見やすく、普通に物語を楽しむことができた。 1930年代のソ連映画ではあるが、今見ても違和感なく感情移入できる。 時代や国が違えど、男女間の色恋なんてほとんど何も変わらない。 それを確認できる貴重な映画だった。 [映画館(字幕)] 6点(2024-09-01 23:07:31) |
103. 帽子箱を持った少女
《ネタバレ》 帽子箱を持った少女と宝くじをめぐる珍道中。 少女は帽子を作って売って生計を立てているが、代金の代わりに宝くじを受け取り、そのくじが大当たりだったからさあ大変! 当たりくじをめぐって、それを取り返そうとするオッサンなどが入り混じってドタバタが起きるという展開。 サイレントのドタバタ喜劇ということで好みに合わなかった。 [映画館(字幕)] 3点(2024-09-01 15:42:50) |
104. プリンス・オブ・シティ
《ネタバレ》 麻薬捜査をする上で致し方ない法律違反ならともかく、麻薬取引の金を懐に入れた主人公。 麻薬捜査官同士の仲間意識も大切だが、悪事がバレたらもっと素直に白状した方がよいのでは? 前半が分かりにくいのと尺が長過ぎるのが難点。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-31 23:41:40) |
105. マイ・ツイート・メモリー
《ネタバレ》 SNS、特にTwitterをネタにした内容。 時事的なネタなので10年以上たった2024年に見てみると、なんだかおそろしく古臭く感じてしまう。 出てくる女性陣が黒パンスト履きまくりなのも今や懐かしい。 何気に作品自体の雰囲気は好き。 ネット依存、スマホ依存といくら騒がれても、面と向かってのコミュニケーションが大事なのは今も昔も変わらないのは興味深い。 おそらくそれは10年後も変わらない。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-31 11:03:39) |
106. 一晩中
《ネタバレ》 セリフを極力排しているかと思いきや、夜が明けると会話シーンが登場。 夜はいわゆる「愛を語るより口づけを交わそう」という事なのか? それはさておき。 唯一無二の内容ながら、非常につまらない。 独自性は認める。 しかしつまらなさはどうにも料理できないレベルでヤバい。 疲れはしないが飽きる。 随所に流れる音楽は印象に残った。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-08-30 20:55:21) |
107. 街をぶっ飛ばせ
《ネタバレ》 頭がおかしい気色悪い声を出す女性が、ただ部屋を散らかす内容かと思いきや、最後はたまげたし妙な納得感もあった。 確かに死ぬところまで追い込まれた女性なら、あんな行為をするのかもなと思わされた。 最後の最後でそれまでのおかしな振る舞いに合点がいく辺り、ただの頭のおかしな映画ではなかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-08-29 19:52:13) |
108. 家からの手紙
《ネタバレ》 初シャンタル・アケルマン。 これは唯一無二のドキュメンタリー映画だ。 やたらと寂しがり屋の母親が娘に宛てた手紙が朗読される。 背景には寒々としたニューヨークの街並みと殺伐とした地下鉄の映像が垂れ流される。 沢山の手紙が朗読されるが、どの手紙も内容は似たりよったり。 おまけに背景の映像も心が荒むようなニューヨークの風景なので非常にキワモノ的な内容に仕上がっている。 手紙が朗読されている間は街や地下鉄の騒音は消されるのだが、終盤に入ると手紙を朗読している間も騒音が消されなくなった。 つまり終盤での手紙の朗読はほとんど聞こえず、こちらとしては手紙の内容が分からない。 これは母親からの手紙がやがて娘の意識に入らなくなったことを意味しているのだろう。 確かに同じような内容の手紙を頻繁に送られても、途中から読む気も失せそうだ。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-08-29 13:15:51) |
109. 父の日
《ネタバレ》 目の前の覆面男が自分の父親かどうか分からないはずはないし、抱かせろとかのメモも気持ちが悪い。 あと覆面男は見た目からして弱そうなので、男二人で何とかなったはず。 といった前提条件からしてダメだし、話も大して面白くもないし、映像も汚い。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-08-28 09:03:46) |
110. 敗北者たち
《ネタバレ》 もはやまだ見ぬミケランジェロ・アントニオーニ作品を見られるだけで至福の悦びであり、内容は二の次みたいになっている今日この頃。 本作も内容にそこまでの魅力は感じない。 ただし若者の退廃的な心情とか、その場限りの実りのない男女関係とか、その辺りはミケランジェロ・アントニオーニらしさを少し感じたかな。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-27 21:21:14) |
111. 夜明けのすべて
《ネタバレ》 月経前症候群の女性とパニック障害の男性が出会い恋をする映画で、色々問題が起きるのかな?と思いながら見ていたら、何も起こらない内に、ただプラネタリウムのうんちくを聞かせられて終わった感じ。 かなりアットホームの職場が舞台になっているが、人間関係が近過ぎて自分ならすぐに辞めちゃいそうだし、こんな職場は絶対嫌だ。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-08-26 22:51:26) |
112. 椿なきシニョーラ
《ネタバレ》 まだ見ぬミケランジェロ・アントニオーニの作品を見る機会に恵まれ、ただそれだけで嬉しい。 後のアントニオーニ色はあまり出ておらず大して面白くはないが、主演のルチア・ボゼーがとにかく美しいので救われた。 若くて美しい無敵な女優に忍び寄る賞味期限切れという現実。 権力や金のある男たちに良いように利用される悔しさ。 それらを容赦なく的確に描く終盤は、アントニオーニの魅力が出ていたように感じた。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-25 14:02:52) |
113. レネットとミラベル 四つの冒険
《ネタバレ》 「青い時間」なんてなかなか素敵な話だよね、まるで夕凪みたい。 全体的に少女二人の狡猾さが鼻につく展開だったかな。 エリック・ロメールの映画って、神経質な女性同士の会話モノが多いなぁ。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-24 09:32:38) |
114. キャンセル兄ちゃん
《ネタバレ》 まず純粋に会話がつまらない。 主人公の男に好感が持てない。 その妹もなんかムカつく。 南沢奈央は演技が下手くそ。 ほとんど見るべきところのない短編。 [インターネット(邦画)] 1点(2024-08-22 20:40:47) |
115. 不安は魂を食いつくす
《ネタバレ》 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの監督作品って、以前はVHSを新宿TSUTAYAでレンタルするか、映画館で特集上映されるのを待つしか、鑑賞する術がなかった。 でも本作はアマプラで鑑賞、便利な時代になったとほんと実感する。 ストーリー的にはそこそこ面白いものの、出てくる人物たちが外見的に気持ち悪いのばかりで気分が乗らない。 スパイシーな体臭が漂ってきそうなモロッコ人や、加齢臭のキツそうなデブな中年、いや婆さんばかり。 とにかくビジュアル的にキツい。 あとボカシは入れてくれ。 見たくもないモノを見せられてゲンナリよ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-22 13:34:01) |
116. 私が棄てた女
《ネタバレ》 中盤まではそこそこ面白いが、後半になってカラーになる辺りから意味が分からなくなる。 まあ要するに遊んで棄てた女が死んでしまい、残された者たちはその女の亡霊と向き合って生きていかなかればならず、決して楽しくて明るい人生にはならないよ、って事なんだろうけども。 しかし河原崎長一郎は主役って柄じゃないなぁ。 それとは別に薄化粧な浅丘ルリ子の美しさには驚いた。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-20 23:01:02) |
117. ふたつのシルエット
《ネタバレ》 やはり竹馬靖具監督とは相性が良いらしい。 後半のライブを見る場面、流麗で心地よい音楽、どちらからともなくキスをする。 これ、有名監督の作品ならば語り継がれるレベルのシーンじゃなかろうか。 「印象的なキスシーン」 「音楽が印象的な映画」 そんな感じのランキングに入ってくるんじゃないかな。 あとこの作品、見た後の余韻がすごいね。 二人は本当に愛し合っていた。 ただそれとないすれ違いから別々の人生を歩んだに過ぎない。 そんなことまで想起させられる、後味の強い作品。 [インターネット(邦画)] 9点(2024-08-19 20:08:15) |
118. 別離(2011)
《ネタバレ》 夫婦喧嘩、夫婦と夫婦の喧嘩、警察とのなじり合いと、結構疲れた。 喧嘩のオンパレードはあまり嬉しくないかな。 誰が嘘をついているのか?といったミステリー的な趣きを持ちながら、同時にヒューマンドラマ的でもある。 結局、お互い嘘をついていた。 これ結局、示談も成立しない上に訴えも取り下げるんだと思われる。 なんだかなぁ、それまでの喧嘩はなんだったんだ。 疲れ損じゃないか! [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-18 20:40:24) |
119. Blur
《ネタバレ》 どこかのカメラ会社が広告のために作った短編映画らしいが、出来が良すぎて映画祭に出品するほど評判になった模様。 着想が良い。 眼の悪い父親がとった写真はどれもぼやけている。 それは父親の眼に映る世界は常にぼやけていて、それをそのまま投影した写真だからだ。 父親と息子とのかけがえのない時間。 それがある種の郷愁、哀惜といったものを感じさせる。 いや、それを短編で感じさせるこの作品の出来が素晴らしいのだ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-17 22:51:34) |
120. 日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声
《ネタバレ》 18年間レビューされておらず、わたしが投稿する前時点での平均点数が9.5点。 そんな作品にレビューするのは畏れ多いのだが、勇気を出してわたしなりの視点からレビューさせていただく。 終戦から5年しか経っていない1950年に製作された映画だけあって、生々しさが群を抜いている。 置いてきぼりをくらう負傷兵の絶望や、前線の悲惨さ泥臭さがまるで昨日の事のようにリアルに描かれている。 派手で壮大なスケールの戦争映画に比べても決して見劣りしない、嘘偽りのない迫力がある。 大隊長が終始寝そべっていて飯を独り占めしていたが、そんなに日本軍は荒んでいたのかと、驚きと悲しみの入り混じった気持ちになった。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-08-17 18:56:33) |