101. やわらかい手
《ネタバレ》 井戸端奥様だった主人公が大切に思う人(孫)のために、大きな壁を乗り越えることで、自分自身が自立して輝いていくのがいい。職歴なし・高齢って本当に女性にとっては絶望的で「どうせ、私はダメよ」って思っている人は多い。「女の子は25歳すぎると職歴ない限り採用しないよ」みたいな職場ばかりなのも現実。そこを愛する人のために自己を捨てることで乗り越えて、自信をつけていく様子に勇気をもらえる。子どもが難病になって心を閉ざしているお嫁さんが、彼女の最高の理解者になっていくのにも感動した。若夫婦の成長と母親としてのイレーナの幸せそうな表情も素晴らしい。いい映画です、女性に観て欲しいですね。 [DVD(字幕)] 9点(2008-09-07 09:39:01) |
102. 39 刑法第三十九条
この監督の映画は、ちょっと期待せずに・・観たんですが、良かったです。全体にダークな映像も良かった。容疑者の過去を調べに小さな漁村を訪ねるシーン冒頭の漁村の風景は、暗く歴史を感じさせ、美しく、ちょっと忘れられない。森田監督作品では一番、好き。 [DVD(邦画)] 7点(2008-08-12 20:14:14) |
103. ジャンパー
こういう「海外TVドラマ」っぽいというか、「24」みたいな映画はな・あ・・。安易な続編誘導もな・・ぁ・・・。確かに娯楽作品なんだけど、「娯楽映画」なら「映画」のレベルで作って欲しいなと思います。脚本がTVドラマそのままのレベルですよね。彼女が「どーゆうことっ?!教えてぇ!」と叫ぶたびに「24」のファーストシーズンのアホ娘を思い出してイライラしました。 [DVD(吹替)] 3点(2008-08-12 20:07:36) |
104. 母べえ
「いまいち、」という評判でしたが、やっぱり山田洋次はいいな。吉永小百合さんも40代は無理があると言われてましたが、この時代にこんなに苦労するんだからこれぐらいだわ。子供たち2人も本当にかわいらしくて健気でした。いい映画だ。 (ただ、やはり病院のシーンのセリフは要らなかったなぁ・・最後の父べぇの手紙で十分だったと思う) [DVD(邦画)] 7点(2008-07-31 01:05:23) |
105. テラビシアにかける橋
《ネタバレ》 いやぁ、泣きました。ボロボロに。私はファンタジー映画とばかり思っていたんですよ「ネバーエンディング・ストーリー」みたいな類型とばかり。学校での精神的に追いつめるような陰険なイジメ。 ところが・・分かり合えない親と子。遠い存在の担任。(学校での嫌味なイジメはリアルで、、、大人である自分の「職場での追いつめられ感」とあまりに似ているので、胃がキリキリする程でした。)ある事件を契機に「遠い存在」の人が実は近く、分かり合えない人が自分をありのまま受け入れてくれる人であることを少年は知ることができる。まさにこの事件が「橋」であり、最後に彼が見た風景は「独り」ではなく、「自分が誰かを全力で支えた実感」と「自分が支えられている実感」から見えた「希望のある未来」であると思います。もう、たまらなくて泣けた!明日から自分も笑顔でがんばろうと思えました。 [DVD(吹替)] 8点(2008-07-06 17:47:44)(良:1票) |
106. オリヲン座からの招待状
ポロポロと涙を流しながら観ました。映画が好きな人ならこの映画に描かれた「映画への愛」と「思いやる人たちの愛情」にひたれると思います。宇崎竜堂さんの愛もすてきだった。加瀬亮さんの愛もすてきだった。それを受ける宮沢りえも映画も素晴らしい。自分の子どもではないのに「かわいらしいなぁ・・」と子どもを見つめる目は優しい。次世代を育てるのはこういう目だな・・としみじみ感じた。地味だけどいい映画でした。 [DVD(邦画)] 8点(2008-07-06 00:07:13) |
107. マリア
基本に忠実な生誕物語ですね。ヨセフとマリアが最初は「ぎこちない・いいなづけ」という関係から、懐妊後に起きる周囲の批難や友人との微妙な距離→長い苦難の旅と苦しみを与えられて夫婦として親として成長していく様子の描写は見事と思いました。親になる準備ではあるんだろうけど、2人の心の成長と思いやりは清々しい。2人のキャストの選択も見事でした。 [DVD(吹替)] 7点(2008-06-29 09:53:51) |
108. 再会の街で
良かったよ~・・途中まではちょっとイラついた部分もあったけど、半分ぐらいからはもう・・すごく・・。いい映画だ・・。NYが舞台の映画でこんなあったかいの・・久しぶりだな・・。 [DVD(吹替)] 8点(2008-06-27 19:00:37) |
109. サラエボの花
《ネタバレ》 良かった!いい映画です!予算はあまりないであろうに・・素晴らしい。ボスニア紛争は地域的に家父長制の非常に強い地域で起きた民族紛争でしたので、他の戦争よりもより、女性に対する被害が大きい戦争でした。娘の存在は、自分のキズそのものでありながら、最も愛する存在でもある。この言葉に形容できない苦しみとジレンマが締め付けられるように伝わってきます。ちょうど小学校6年生ぐらいの思春期に入る女の子の苦しさも伝わりすぎるぐらい伝わってくる。彼女たちを、ココというところで助ける女性たちの小さなチカラにも感動した。日本では「自己責任」という言葉で人を切り捨てるのが常識になりすぎている・・とも感じた。小さなカンパでこんなに人が幸せになれるんだ・・と思った。最後のバスの窓に見えた娘の小さな手は、娘が産まれた時のきれいな手と同じように見えただろうね・・。また思い出して涙が出てきたよ・・。思春期の母娘モノとしては近年まれに見る傑作です。 [DVD(吹替)] 8点(2008-06-18 22:09:24) |
110. ファウンテン 永遠につづく愛
まぁ、、。ハリウッド映画にも「スピリチュアルブーム」ってヤツ?金と黒の映像は「パンズラビリンス」みたいだし「現実」と「創作?妄想?」が入り乱れる作り方も同じなんだけどね・・。 観たことはないけど新興宗教系の映画とか、こんな感じなんでしょうかねぇ・・。思想性も解るような・・気がしたら、、、さらに余計な感じでトンでもない方向に宇宙遊泳されて、意味不明のキンキラキン・・。一瞬、言いたいことが解ったような気がしたから(違うかもしれないが・・)2点に押さえとく。。 [DVD(吹替)] 2点(2008-06-15 00:32:07) |
111. プロヴァンスの贈りもの
特に大きな事件もなく、マターリとした田舎を描いた作品。ラッセル・クロウよりジュード・ロウかキアヌ・リーブスで撮ってたらスタイリッシュだったかなぁ・・?とも思うけど。疲れた時に別荘に行った気になってノンビリ観るにはいい作品って感じ。 [DVD(吹替)] 5点(2008-06-14 20:51:21) |
112. 題名のない子守唄
「トルナトーレ監督の映画」以外の情報を持たずに「おー!この監督の作品は観たい!」と思って観てみました。作風、違いますね~!でもどんどんと引き込まれて最後まで堪能できました。すごい才能ですね。 [DVD(吹替)] 8点(2008-06-12 08:12:53) |
113. 赤い文化住宅の初子
本当は中学生で保護者がいないなんていうと、福祉の人や教育委員会みたいな人たちの監視というか保護があると思うけど・・公立中学の教師ってこんなにレベル低いのか?・・と突っ込みどころは満載ではありますが・・。中盤から妙に心に染み入ってくる映画でした。彼が心変りしないといいなーっと願うばかりです。 [DVD(邦画)] 7点(2008-06-09 00:12:11) |
114. 七人の侍
何をいまさら・・ではありますが・・面白いですね。面白いんだからしょうがないや・・。他の方と違うコメ書くとすると・・木村功が情けなくてカワイイ・・(って!撮影時30代で子どもが2人もいたなんてっ・・奥様が映画を観て「ウチの夫って結婚詐詐欺師みたい・・」と思ったらしいが、超同感です!奥様!)。あの恋愛エピは日本の恋愛映画の歴史にも残るリアルなせつなさだと思う。映画全体がすごすぎて見過ごされがちだけど、あの初恋描写はすばらしいわ。 [DVD(邦画)] 10点(2008-06-08 17:17:21) |
115. モーテル
ひゃおぁぁぉ・・怖いよ~・・どうしようぅぅ・・あれ?この人、意外と強い?ひゃぁぁぁぁ・・と1時間半、楽しみました。最後の終わり方が一工夫あったらもっと良かったけど。偶然、テレビで見た映画が面白かったなーって感じの「見つけた感」がありました。 [DVD(吹替)] 6点(2008-06-07 18:41:45) |
116. その名にちなんで
大きな事件を追うでもなく、悲惨な人生を描くでもなく、きちんと社会的に成功して経済的に安定し家族にも恵まれ子どもの出来もよく・・という一般市民を描いた作品。普通に近所にいたら「うらやましい家族」だろうと思う。その家族の中での心のやり取りが繊細に描かれていました。母親の役の女優さんが とにかく上手いです。子どもへの思いや夫への思い、実家の両親への思いを言葉だけでなく全身で表現できていて、心の痛みや後悔を痛いほど感じました。美しい上にこの実力・・素晴らしいです。 [DVD(吹替)] 7点(2008-06-07 18:38:38) |
117. イル・ポスティーノ
いい映画でした。 ラストは本当に悲しいですね。 ジンワリと効いてくる1本でした。 実話なんですかね? [DVD(吹替)] 7点(2008-05-26 16:17:02) |
118. ダーウィン・アワード
ウィノア・ライダーとジョセフ・ファインズ・・90年代半ばならどんな豪華競演なんだよっというキャスト。ウィノアは「あの事件」の影響で失速。ジョセフはハリウッドから舞台やヨーロッパ映画に軸足を移動しお兄さん(レイフ・ファインズ)よりも玄人好みな俳優に。その2人がハリウッドのコメディで競演・・。これは「イタイ」のか「すごい」のか興味半分・恐さ半分で観てみました。軽いコメディで洒脱、テンポもよく見ていて安心できる映画でした。各エピソードにちょっと愛が感じられるところも良かった。ハリウッド・コメディと言っても50年代の品のあるおしゃれなハリウッド・コメディの流派ですね。ジョセフが出演したことにも納得。それにしても兄弟の顔が似てきましたね。あと、ジョセフのコートが「青島刑事」に見えて時折、私の脳内で「ダダダッダ・・」と「踊る」の挿入音がしてしまいました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-25 09:25:08)(笑:1票) |
119. ゾンビーノ
予告編で展開された原色でウキウキな世界がゾンビという「支える存在」「労働力」によって支えられ、特権的に人間は楽しく暮らしているのです。しかしいったん制御できなくなると、人間とゾンビとの境界は脅かされ、家族でも恋人でも冷酷に脳天を割らないと己は生きていけないのです。そして躊躇すると死ではなく奴隷化されるゾンビになるのです。さぁぁ、、あなたはどうする?ということでしょうかね?ゾンビを「人種」や「階級」「非正規雇用」とでも置き換えると解りやすいかしら?でもホラー系苦手な私にはちと難しかったです。ゾンビがジョニデあたりでラブスト系に流れたら理解できるかも・・と思ってしまう自分の不適応を反省するばかりです。。。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-24 20:03:54)(笑:1票) |
120. セブン・イヤーズ・イン・チベット
まさに時局モノということで、未見だったので観てみました。映像も綺麗で堪能できる作品。きちんと仏教を勉強されている方には失笑ものでしょうが、ダライラマのセリフ・人々のセリフに心を癒された(ダライラマの本は数冊、持っているんですけどね・・)。いい作品でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-05-21 07:55:47) |