101. サイコ(1960)
《ネタバレ》 初見。初っ端からとんでもない緊張感でスタート。女性が主人公か思ったら、途中から大転換。そのたび、自分は感情移入対象が変わっていって演出の巧さを感じた。伏線の効かしもいいし。題名とかから、近年のこういう展開多いこともあって大ネタはだいたい途中で想像ついたけど、それでもすごい。当時は観客は衝撃だったんでは。傑作。 [DVD(字幕)] 10点(2017-10-24 14:06:50) |
102. メン・イン・キャット
ゆるーい感じでいいなあ。ハリウッド版「吾輩は猫である」。猫好きのための作品。そんな作品にケヴィンスペイシーウォーケンという重鎮起用(笑)。だから作品として成立したともいえる。きれいな奥さん、可愛い娘、きつい前妻、悪意の部下、胡散臭いキーマン、ハリウッドファミリーコメディの典型でつくられているんで安定感はある。ジムキャリーやニコラスケイジが主役してても絵が浮かぶ感じ。 [DVD(字幕)] 6点(2017-10-17 13:07:24) |
103. キングコング: 髑髏島の巨神
キングコングとジュラシックパークを混ぜ合わせた感じ。演出がちょっと過剰でくさいとこもあるんでB級臭がする。この手の作品にサミュエルLジャクソン起用してるいるので、いきなりの本格観がでるんだけど、そのサミュエル自身がいっちゃっる人演出なんで、違和感。どっちかいうと環境破壊への警鐘もあったような気がする。青少年向けにしたお手軽現代版キングコング。視聴後、ロケーション説明のおまけ映像観たけど、これは良かった。実はがっつりCG処理だと思っていた。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-10-16 16:24:53) |
104. ハドソン川の奇跡
ドキュメントとしても十分評価できる。緊張感あった。運輸局の悪意は酷かったなあ。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-10-12 19:46:25) |
105. ダンケルク(2017)
冒頭からのいきなりの緊張感で、終始力が入った。いろんなエピソードも並行させていたけどそこは不自然さはなかった。でもエンタメ感は薄いんで、そこは覚悟しないと。記録映画だなあ。フライトシュミレータで戦闘機の撃墜はよくしていたんでその難しさは実感できた。海と砂浜のロケーションがしみた。 [映画館(字幕)] 6点(2017-10-09 19:48:01) |
106. ソロモンの偽証 前篇・事件
まだ導入なんで結論はでないけど、導入という役割は十分果たしている。緊張感もある。藤野涼子石井杏奈の演技は期待に応えている。生徒の演技はさておくとして、他のベテラン俳優は安定している。ただ、後編があること考えると尺がながいかなあ。90分くらいでまとめて欲しかった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-09-27 11:24:05) |
107. ソロモンの偽証 後篇・裁判
《ネタバレ》 中学生の裁判ごっごになったのが残念。学園ドラマ風になっちゃったなあ。判事が特に。前編の演出で期待度が上がってしまったんで、ちょっと謎解きとしてはかなり拍子抜けした。もっと「おお!」という結末を期待している自分がいたのに気付く。原作本には読者を引き付ける魅力あったのかなあ。一番印象に残ったのは、石井杏奈が目撃者は松子ちゃんと言ったシーン、そしてそれに涙する藤野涼子とぐっと耐える塚地夫妻の絵。いろんな出来事を取り入れたものの、それらが伏線となることはなくて、単体の事象になっていたのは残念。でもそれに関わる大人たちには個々に人生模様があった。宮部みゆき原作とでかでかと出ていたけど、この作品はストーリーより演技演出に目が行ってしまった。藤野涼子は今後非常に期待できる。永作さんは八月の蝉つながりだっただろうけどこの作では活きていなかった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-09-27 11:20:57) |
108. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
アルパチーノ登場の第1シーンを見て即、こりゃ良作だと直感。自分がチャーリー系ということもありこっちは即チャーリーに感情移入してしまって、フランクに圧倒されぱなしだった。女性を口説くのが上手いそれだけの話術を持っていると振っておいての、ラストのシーンの説得力。その迫力、こっちまで息を飲んで見入る。素晴らしかった。話の内容も。まさしくこれぞカタルシス。校長の憎まれ口も演技演出もそれを盛り上げた。ジョージ見て、フィリップシーモアホフマン似、みたいだなあと思ったら当人。若すぎる。びっくり。この作品に関しては絶対字幕、とにかく、この作品はアルパチーノの演技が全て。アカデミー賞当然。おめでとう、ありがとう、アルパチーノ。フーアー!。 [DVD(字幕)] 10点(2017-07-27 20:27:55) |
109. シン・ゴジラ
最初観る前観始めた時は、日本映画ありがちな政治官僚体制を嘲笑する、もしくは昔のゴジラのリスペクトリバイバルの娯楽作品の類かなあと舐めてかかっていたけど、存外内容が真に迫っていて、リアル感を持って見ることができた。ゴジラというのは、現代文明の負の部分の象徴であり、かつ人知の及ばない自然現象の象徴として、うーん、製作者はとても良いものを見つけ出したものだと感心した。出演者が現在のテレビドラマで旬の人たちが大勢なので、勢いは感じるし親しみもあるのだけど、少しその分作品感がでてしまったいるのも事実。それプラス石原さとみは見慣れている感と個人的には若すぎて違和感。映像はとんでもなく素晴らしかったです。ゴジラのビジュアル面での進化感は凄い。最初は図鑑でみる生物誕生直後のコミカルでさえあったのに、最後は威厳さえあった。都市の絵も素晴らしかったです。これ見たら、日本映画もまだまだ捨てたもんじゃないと頼もしく感じました。少し残念だったのはこっちの耳と脳のせいかもしれないけど、セリフが早口かつ説明セリフ専門用語が多かったので字幕が欲しくなったことかなあ。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2017-07-15 18:41:09) |
110. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
《ネタバレ》 とにかくシリーズ4を見てから時間がたっているんで、設定を掴むのに一苦労。主演者の名前と地名がまたややこしくて頭働かせながら鑑賞。敵方も見覚えのある顔も。見てるうちに4のことが思い出されてきて感無量に。最後の戦闘シーンは4のオマージュぽくて興奮した。父娘の物語というのは、シリーズ通してのメインテーマとしてやっぱりと嬉しくなる。そして4でのメインアイテムのデススター設計図にこうしたストーリーがあったんだなあと思いをはせる。今作は外伝的な扱いではあるけど、十分スターウォーズシリーズの一角を担っているといって良いと思う。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-07-14 20:21:22) |
111. ピクセル(2015)
緩ーい感じで楽しく観れた。吹き替えの主人公が違和感がいっぱいだったんだけど、それでも吹き替えは楽しい。もうちょっと達者な人だったらもっと笑えたかもしれなかったのだが、そこも柳沢さんの持ち味か。棒読みが逆に個性となって面白さ増したかも。最初は南キャンの山ちゃんかと思ってしまった。見せ場はパックマンのシーンだろうなあ。街の道路交差点を画面に見立てて、4色のミニで追いかけ追いかけられる。食傷気味なカーチェイスシーン多い中で、なんか面白かった。しかも普通の作品は逃げるシーンばかりなのに小型のミニで追いかけてるというシュールさ。良いなあ。 [DVD(吹替)] 7点(2017-07-03 14:07:52) |
112. マイ・インターン
《ネタバレ》 とっても気分良く鑑賞終了。悪い人もいなくてハートフルに見ることができた。もちろん、我が身をデニーロに感情移入。観る前は、アンハサウェイが傲慢な女性経営者でそれをデニーロが改心させる成長物語だろうかなという先入観あったけど、新興企業の女性リーダーの苦悩をデニーロが癒すという感じだったので、意外性と共にあっという間の2時間だった。どうしてもプラダと比較したくなるのは人情なんだけど、プラダの方が作品としては断然優れているとは思うのだが、鑑賞後の後味がこっちの方が数段心地よい。なのでプラダ7点こっちは8点。それにしてもアンハサウェイはいいなあ。旬なんだろうなあ。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-20 13:43:16)(良:1票) |
113. ミラクル・ニール!
宇宙人ポールのサイモンペッグのコメディということで鑑賞。でもユーモアとかハートフルが物足りなかったかな。悪い意味でグダグダな感じ。基本設定はまずまずなんで、もうちょっとネタを練り上げて欲しかった。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-06-19 16:22:18) |
114. ジェイソン・ボーン
《ネタバレ》 ボーンシリーズ大好きなんで。やっぱりマットデイモンが出演してないとね。ストーリー的にはコクも少ないような気がするし、今までのシリーズでみせてきたボーンの才能も今作までくると都合が良すぎる感もある。敵方の監視カメラの能力も上がってきているんでさすがにそれでは逃げ切れんだろう的な。でも、迫力ある追跡シーン。バイクも車も。また相手方のスナイパーの仕事人的な雰囲気も十分良かった。お約束のオーラスでの音楽、カタルシス。たまりません。ボーンは歩いている姿だけで絵になる。なので高評価。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-10 17:23:13) |
115. インフェルノ(2016)
《ネタバレ》 大好きなシリーズなんだけど、今回は謎解き感が薄いし、設定もちょっと強引。トムハンクスの演技はとても素晴らしいし、なによりこのシリーズはロケーションが抜群に良い。映像も含めて。ダンテとかヴァザーリに絡ませるのは西欧歴史の初心者には優しいんだけど、その分、ほぉーなるほどっていうのが少ない。逆にど素人が伏線を理解できてないだけかもしれないけど。設定理解を曖昧で発進して敵か味方かを考えながらというのもありかもしれないけど、それもまどろこしくて。実は、敵ボスの基本考えに賛同してしまう自分もいたりして。人類は増えすぎている。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-06-10 09:15:34) |
116. クライム&ダイヤモンド
おしゃれな作り。残念ながら過去の映画の知識に乏しいので、殺し屋のセリフにニヤリとできなかったのが心残り。どことなくコメディぽさもある。いずれ見直したいなあ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-31 16:14:53) |
117. 白鯨との闘い
《ネタバレ》 ロンハワードらしいしっとりとした絵作りで荘厳さを感じる。白鯨との戦いというより、海の厳しさという印象だった。鯨油の時代背景とか捕鯨シーンとか勉強になるシーンも。いまいちメインの飢餓のシーンの壮絶さが映画向けにマイルドにされていた感も。チェイス航海士が最後で白鯨を見逃したシーン。印象的。畏敬の念を払ったんだろうかと解釈。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-05-04 12:14:41)(良:1票) |
118. オール・ユー・ニード・イズ・キル
《ネタバレ》 リセットもの今まで結構みたけど、今作も十分楽しめた。戦闘ものにもぶちこんできたんだなあ。なんとなく発想が三国無双やRPGしててやられ続けながらレベルアップそしてリセット、最終ゴールを目指すというのに似ている。ゲーム世代の発想。途中アルファオメガの関係?が理解しづらかったけど、なんとか終盤にきて理解。エミリーブラントの戦士ぷりに萌える。トムクルーズのとびきりの笑顔で作品締めるというのはお約束。結局印象に残るのはラブストーリーのほうなんだよね。リタが恋人の話題振られて300回死ぬシーン見たというのをフリにして、小屋に行ってトムクルーズの切なそうな顔。またリタが死ぬシーン見るんだという、そして彼もまたリタを助けるために何度もリセットしてきたんだという。愛する人ために何度もリセットして叶わずそのたび悲しい思いをしてきたのは、リタもケイジも同じ。リタにとっては1日の人かもしれないけど、ケイジにとっては何百日も過ごした人なんだから愛して当然。もしかしたらリタの恋人フレデリクスの関係もループ能力得て失ってで始まり、、リタとケイジの関係の輪廻にされたのかもしれない。余談だけど、トムクルーズは不死になったということなんだろうなあ。80歳で天寿全うしても、また人生やり直し。それはそれで大変ではある。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-05-02 09:09:10) |
119. 28日後...
《ネタバレ》 いちおうゾンビモノのくくりで。ゾンビより人の方が怖いというテーマ性もよく見た感じ。主人公があっという間に状況を受け入れていしまっていることの違和感、自動車で移動している時の悲壮さのないのんきな旅、父親が目の前で殺されても案外すんなり受け入れている娘。とにかく緊迫感がないんだよね。映像もあんまり恐怖感煽るのに成功していないし。日中は安全ということの説明も合理性もない。先発なんで言うのは酷かもしれないけど、見たことある感がね。アイアムレジェンドとかesとか。 [DVD(字幕)] 4点(2017-04-29 22:09:06) |
120. デッドプール
見始めたすぐはC級ダメ作品かなと思ったんだけど、意外や結構盛り返して楽しめた。どんなもんだと思った下品なギャグも終盤には慣れてきてクスッとしてきた。X-menのスピンオフとは知らずに見たけど、ならもう少しはじけることもできたんではと自分も悪乗り。こういった作品の演出はすべる可能性も高い中でちゃんとヒット打ったのは力量がある証拠。良かったです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-04-06 13:55:42) |