101. サード・パーソン
《ネタバレ》 クラッシュ,スリーデイズのポール・ハギスに惹かれて見ました。 描き方が斬新で。幾つものストーリーが繋がりそうで繋がらない。最後は点が線になりました。 愛を求める旅であるが、プロセスは人ぞれぞれ。愛は絶望と隣り合わせ。じわりじわりとくる深い大人な作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-20 23:47:05) |
102. エイリアン/ディレクターズ・カット
《ネタバレ》 もはや語る必要もない大作『エイリアン』のディレクターズ・カット版を、デジタル・リマスターを施してリバイバル。 未公開追加は左程、スペシャル感が無く残念。 ただ、何度見ても凡作には超えられない恐怖と面白さ。エイリアンの美術的センスと異様なアビリティ。 天才リドリー・スコットの出世作であり賞賛もの。序盤は特にプロメテウスの伏線がよくわかります。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-18 23:59:35) |
103. 工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男
《ネタバレ》 北の核開発の実態を把握するため潜伏。ここから政治事情が絡み潜伏先の北を軍事誘導するという展開。 重厚なストーリーに緊迫感高まる命がけの諜報戦。 驚きは金正日だな。他では見られない(と思う)攻めた描写だ。 恐怖もダイレクトだし、今でも行われているであろう政治事情や裏取引は容易に想像してしまう。ただネット評判程ほどではないというところが本音。いい作品だけど、実話ベースなので当然だが派手さが無い。突き刺さるスリル感もやや足らなかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-14 12:14:18) |
104. スモーク(1995)
ブルックリンの人々の日常が煙以上に色濃く奥行きがある。 得意なジャンルではないし、見方によっては退屈で説得力に欠けた。ただ、ラストシーン含めて人間の嘘と本当にぬくもりを感じる映画は多くは無い。その点は秀逸。 特にハーヴェイ・カイテルの演技は後を引く。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-13 16:13:43) |
105. ボーイズ・ライフ
身の毛もよだつ暴力的な継父を角刈りのデニーロが好演。 アメリカも昭和堅気な日本の父親も大して変わらないかもしれないが、リアルすぎて嫌気が差す。 そのものの面白さは特に感じなかったが幼きデカプリオとデニーロの絡みが新鮮でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-02-09 00:01:29) |
106. ナイト・オン・ザ・プラネット
雰囲気は好きです。 夜のタクシーって人気が少なくて異人種との出会いがあって特別な時間と空間だと思うんです。 そんな場所で交差する人間ドラマの縮図。味があってロードムービーの醍醐味が味わえる作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-08 23:18:04) |
107. 炎のランナー
《ネタバレ》 当時のイギリスの情景が美しく、爽快な走り、聞き慣れたタイトルズ。 パリオリンピックにスポットライトが当たったリデルとハロルドの青春。 実話なのでここまではよく伝わってくる。 が、数多の栄光を勝ち取ったオリンピック選手がいる中でなぜこの2人を題材に描いたのかよくわからない。 いつの時代でも宗教、潜在的な差別は付き物で事情は分かるがドラマティックに欠ける。 しかも、ライバルの2人は交差しないし、特に友情も伺えない。晴れないハロルド。不細工な走りのリデル。すっきりしない終わり方。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-31 11:49:20) |
108. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 1998年「ディープインパクト」と双璧の隕石パニック映画。 アルマゲドンは縁が無くて20年経過。ようやく観ました。 前者は映画館で見てるんですよね、なぜこちらを見なかったか。立て続けの隕石モノはお腹いっぱいだったからだろう。 さて、本作の評価低すぎますね。このサイトだけじゃない? ブルースウィリスが牽引してこの豪華キャストだと当時は話題尽きなかったと思う。 このレビュー数が物語っている。 興行は成功だったんでしょうが、科学的な視点でみるとだいぶチープさを露呈してしまってる。思い出したのが特撮映画のゴジラが昔、宇宙に行ってしまった話。隕石の重力とか、掘削作業とか、脱出シーンとか、そのレベルだった。 リアルさにおいてはディープインパクトと比較すると大敗でしょうね。 エアロスミスは素晴らしいし、若きブルースウィリスもかっこいい。2000前後に流行ったパニック映画の一つだと思うので単純に楽しめる映画。それでいいと思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-27 19:01:27) |
109. ビリーブ 未来への大逆転
《ネタバレ》 ルース・ベイダー・ギンズバーグが如何に優秀で感情的だけど難題に立ち向かう強さは良く描かれている。 またフェリシティ・ジョーンズの演技は絶妙だ。 だが、如何せん男女平等問題は他の裁判モノに比べるとお地味な印象だ。 もちろん現実はもっと地味だろう。心を震わすドラマ性はこの作品には薄い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-26 21:38:19) |
110. セックスと嘘とビデオテープ
《ネタバレ》 評価が難しい。 アブノーマルな視点で変態的なんだけど、人間の裏の日常が漂う空気感。 ソダーバークが描く「セックス」はスローな人間ドラマだ。 言うほど官能的ではないこと、あまり興味がそそられないこと。自分の感想はこの2点であった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-25 23:56:53) |
111. アメリカン・ハッスル
お腹いっぱいになりそうなゴージャスなキャスティング。 ローレンスやベイルの演技・役作りは堪能できるが、いかんせんストーリーが響かない。そして140分は長い。 これってコメディなの?笑っていい場面がよくわからなかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-18 00:08:34) |
112. ブレイン・ゲーム
《ネタバレ》 頭脳戦かと思いきやただの超能力戦か。 期待してたサスペンスとは違ってなんだか拍子抜けだな。 アンソニーホプキンスまた医者か。この設定飽きたぞ。 犯人の動機もいまいち説得力に欠けるし、コリンファレルが犯人役に似合わない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-17 23:52:56) |
113. 十三人の刺客(2010)
《ネタバレ》 役所や伊原、山田に好きな役者が揃っていたので期待しすぎちゃいました。 全体の構図として明石藩主松平斉韶暗殺を目論む新左衛門たち。 暴君・稲垣の強烈な悪役と達磨女はなかなかのインパクトで武士の魂を燃やすには十分な動機でしょう。 ここまではよかったんだが… 終盤は残念が二つ。 一つは岸部の下ネタカットインは謎。伊勢谷の野生児キャラも必要だったか疑問。 二つは決闘に期待したかったが200人と13人の対決では緊迫感が無くもみくちゃ過ぎて侍の命の重みが無い。 娯楽としては十分楽しめたものの過去の名作時代劇には肩を並べることができない力不足を感じた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-15 23:57:51) |
114. 翔んで埼玉
《ネタバレ》 生まれも育ちも違うけど、埼玉に住んでます。 郷土愛が無い、観光名所が無い、海が無い、味が誇れない山田うどん、連呼でダサイタマ… そうそれが埼玉。 最高のディスリ満載ですが憎めない。こんな埼玉にフォーカスしてくれて逆にありがとう。愛嬌が沸く。 エンドロールはいつも飛ばすけど、はなわの歌が面白くて久々に最後まで余すことなく堪能しました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-01-14 23:16:30)(良:1票) |
115. トーマス・クラウン・アフェアー
《ネタバレ》 大金持ちのやることはわからん!と思わせてくれる映画。 怪盗ルパンの真似事をセクシーに大胆にスリルと称して回りくどくやってのける。 女は推測だけでトーマスを犯人と決めつけて追うが、結局大人の関係に… 一気にラブロマンスに発展して愛やら嫉妬が絡みだす…この女が色に負けて安っぽくなっていく。 あれ?序盤の窃盗投資家VS頭の回転が速い保険屋の期待感が外れ始めたぞ。 それ以上にレネルッソという熟女配役!正直、もっと若い子が見たかった。 ピアースブロスナンだけははまり役でしたよ。007肩書無しでも合ってます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-10 00:08:59) |
116. レベッカ(1940)
《ネタバレ》 ヒッチコックの渡米第一作,アカデミー賞も頷ける旋律のサスペンス。 ラブロマンスと思いきや、ダンヴァース夫人登場してからは作風が一変。あの無表情でレベッカを異様に崇拝する女がガラッと変えた。レベッカの死の真相は?わたしとマキシムの愛の行方は?終盤まで引き付けられました。 モノクロではあるものの力強く話の組み立ては絶妙。 さすがヒッチコック。という言葉はよく目にするがこのレベッカはまさにそう思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-09 23:52:31) |
117. グリーンブック
人種差別の難しいテーマながら暗くなくテンポよく進む力強い脚本に飽きがこない。 旅を続けていくうちに芽生える友情は垣根を超えたスッキリ爽快のロードムービー。見ていて心地よい。 ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの配役も素晴らしい。 オスカーで頷ける作品ですね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-31 22:16:39) |
118. ヘンゼル&グレーテル
《ネタバレ》 ヘンゼルとグレーテルの童話をあえてwikiで振り返ってみましたよ。 魔女狩りが痛快で観やすくて童話の枠を超えてグロさもあり全体的に面白かった。 両親の置いていった過去と白魔女の下りはオチが見えすぎてしまったぐらいだろうか。童話にある程度基づいてるからしょうがないけどね。 それにしても、ジェミリー・レナーの映画は外れが少ない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-30 16:32:12) |
119. トゥルー・クライム(1999)
《ネタバレ》 晩年は監督として評価され、軒並みに名作を生み出しているわけだが、本作はまぁ、外れとは言いませんが冤罪ストーリーをかき消す主人公のだらし無さが先行。 もっと硬派で直向きに命の尊さを訴えられるキャラならまだ響く。 イーストウッドの自作自演じゃしょうがないが、そこが、もったいない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-29 00:00:05) |
120. ファーナス/訣別の朝
大好きなリベンジマッチ系。 クリスチャン・ベールとケイシー・アフレックの演技は兄弟愛に偽善なく力強い。 閉塞感漂う田舎町の鉄鋼業を背景にした人間トラブル。 脚本に捻りは無いが、徹底した復讐劇に救いが無いところがよい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-21 00:06:22) |