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プロフィール
コメント数 112
性別 男性
自己紹介 10点---- 個人的ツボ。欠点なんて知ったこっちゃない映画。
9点---- 完成度高し。人にすすめたくなるような映画。
8点---- 良作。ちょっと気になる点も。

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101.  ゴーストワールド 《ネタバレ》 
好きな作品。オタク少女のモラトリアムを描いた作品のサブテクストとして、オタク男の妄想の話が隠れているという解釈でいいのだろうか。前者だけでとると、何度見ても最後の10分程度の意味が分からない。シーモアは何の病気で入院した(てる)のか。エンドクレジットの後に挿入されてるシーンも、意味が分からない。やはり、シーモアの妄想の話なのだろうか…。そしてGhostWorldというタイトルが何を意味するかも未だに消化し切れていないが、オタク少女の話としてもすごく良くできてるので評価は変わらない。随所で流れるピアノの旋律がすごく切なくて良い。話としても切なさで押し潰れそうになる。イーニドとレベッカもシーモアも、3人とも素敵だ。
[DVD(字幕)] 9点(2009-02-02 04:48:52)
102.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 
惜しい映画。最後の40分はすごく良くできてるのだが、それまでの一時間ちょっとが非常にもったいない。もっと面白い(陳腐じゃない)エピソードを積み重ねるべきだろう。遊園地と時代劇は本当にいらなかった。手を抜いてるようにしか見えません。意味を持たせることに執着して、そのエピソード自体が面白くなければこういうラブコメの場合、脚本の敗北だといえる。本末転倒で、眠いだけの脚本家の只のオナニー。そして致命的なのは、ラブコメという前提にたっておきながら、ヒロインのゲ口は!ヒロインのゲ口はありえません…。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-01 09:12:25)
103.  処刑人 《ネタバレ》 
ネコ好き、バイオレンスが嫌いな人は見ない方が賢明でしょう。アニメっぽいが、名シーンがいっぱいある好きな映画の一つです。炎のような銃撃戦でのウィレムデフォーの絶叫、便器ダイブ、法廷での台詞、アイロンで止血のとことか…。ウィレムデフォーが最高なのは言うまでもありません。話としては、細かい荒さはあるけれど、脚本はなかなか良いと思います。キャラクターの個性、台詞、構成などが特に。個人的には、凡才で間抜けな警官が、最後の最後で見事な推理をやってのけた(一人で6丁の銃を持ってたら?)という所がマニアックに好き。ウィレムデフォーが推理する時に、過去の映像に彼が推理をしながら現れるといった演出も良い。クラシック音楽に身を任せて推理していくのとかも。個人的には、ロッコのアホで人間味溢れるキャラは大好きだが(乳揉んでるとこと、泥棒マスクのとこが特に)、善良なバーテンやネコまで殺してしまう箇所は、無いほうが楽しめたかなあ。証拠残さずに操作のかく乱するのは、もっと他の方法があるかもしれないし、死ぬ理由はマフィアの運び屋と下っ端殺しで十分でしょう。(ファニーファニーの名シーンはなくなるが)観客にラストの法廷まで、”殺し”に対する罪悪感を忘れさせ没頭させて、静かにあの賛否両論のインタビューが流れるとなってたら、評価は格段に上がったかもしれない。あの親子の繋がりも、もっと描いて欲しかった。それにしても、処刑人2は、あと何年かかるのだろうか…。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-02-01 05:02:04)
104.  21グラム 《ネタバレ》 
感動に、うち震えた映画。見終わって数日、「あの感覚何だろう?」とずっと考えていた。そして気がついた。大学入試などに出てくる、英語の並び替え問題に似ている。意味や文法を漠然と思い描いて、並び替えて組み立てる。ただ、それらと違うことは、組み立てた後になって、急に文章の深さがストンと落ちてくるところだ。そして涙が流れる。うーん、監督のこの力量すごいですね。同じ監督のバベルやアモーレスペロスよりも遥かに良いです。そして、「メメント」や「マルホランドドライブ」より、この作品を僕は評価したい。
[DVD(字幕)] 10点(2009-01-31 21:46:44)
105.  キサラギ
ストーリーも、台詞も、俳優陣も良い。ただ、圧倒的に足りないものがある。三谷幸喜に感じるものと同じもの。まぁ、好みの問題ですね。傑作に成りうる脚本なだけに、それだけが残念だーー。
[DVD(邦画)] 7点(2009-01-31 04:33:24)
106.  きょうのできごと a day on the planet 《ネタバレ》 
大学生の生温い日常を描いた、36度5分くらいの映画。「今日ね、こんなことがあっってさー。そんでなー、こう思ったんだよー」「ふーん。で、オチは?」なんて言っちゃう人には、つまんないかもしれない。人に言いたくなることや、人に言っても仕方の無いこと。この境界はその人物によって変化する、とても曖昧なものだ。その辺りに漂う葛藤をうまく描いている。個人的には、自転車で買出しに出かけた柏原収次が、深夜に人気の無い街で轢き逃げされるシーンが好きだ。結局事故のことは誰にも話さないのだけど、「この怪我どうしたん」って気遣ってくれる友達が側にちゃんといる。何気ないことだけど、そういうのいいなあ。あとカワチ君のシロクマの絵の具の話も好き。 何度も見てるが、見終わった後友だちに、「きょうのできごとって映画見たんやけどなー」って話したくなる好きな映画。「ふーん、だから?」と言われたとしても。
[DVD(邦画)] 8点(2009-01-30 04:09:34)
107.  アメリカン・ビューティー 《ネタバレ》 
特に印象に残ったのは、幸せと必死で思い込んでるレスターの妻、ゲイカップルの異常なほどの笑み、ホモフォビアな隣の父親、隣の奥さんの悲しそうな佇まい。終盤のシーンは4~50年心の奥底に隠してきた思いを、告白した瞬間に拒否られたから殺したのでしょう。しかもアメリカの象徴のような銃で。自分に素直に生きている人間は、本当の感情を抑圧して生きている人間に憎まれてしまう。何とも皮肉な結末です。細部に渡り良く出来ている映画だと思います。ビニールが舞う同じようなシーンを実際に目撃したことがあるので+1点。
[映画館(字幕)] 9点(2009-01-26 00:51:54)
108.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 
ヒューマンドラマの傑作。名シーンでの台詞はもちろん良いですが、他の会話もかなり作りこんでいるという印象を受けました。会話を楽しむ映画でもあると思います。ここ20年ほどのアカデミー脚本賞の中では、一番良い脚本。
[ビデオ(字幕)] 10点(2009-01-25 23:52:35)(良:1票)
109.  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
これ程好きな映画は無い。鑑賞後、残るものは「面白さ」だけです。カタルシスに浸るという意味においては、傑作中の傑作。
[ビデオ(字幕)] 10点(2009-01-25 23:32:06)
110.  ハッシュ! 《ネタバレ》 
この監督、繊細な感情を表現するのが上手だと思います。良いシーンが沢山あります。例えば、一夜明けた朝に寝呆けたまま「ぬくもり」を探すシーン。コーヒーの湯気を顔で感じるシーン。居酒屋前で打ち明けようか悩んでいた所を「気持ち悪い(本人は飲みすぎで)」と言われて断罪されてしまうシーン。ボウリング場での「母子家庭とかで苛められちゃうかも」「ちゃんと育ってんじゃん青年」。兄ちゃんが実はゲイだと知っていたシーン。河原の土手のシーン。書ききれませんが、良いシーンが沢山詰まっている良い映画だと思います。ただ一点、この家族の形は「ありorなし」で言えば個人的には無いなーと思いました。その辺りを考え出すと評価は下がってしまいますな。
[DVD(邦画)] 9点(2009-01-25 23:03:26)
111.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
ブロークバックマウンテンの大自然を見る行為と供に、二人の思いを感じ取る映画だと思います。台詞としての説明はかなり省略され、観る者の想像に委ねられています。感情の機微が鋭い時、弱ってる時、そんな時に見るとやられてしまいます。ラストのシャツの入れ替わりがガツンときましたね。ジャックの死因も、ジャックの親の行動がすべてを語ってるのでしょう。余談ですが、ジックがおっさんに仕事を貰いにいくシーンで、吹き替えで見ると市民ケーンのあれが出てきます。字幕じゃ語らないですが…。ああ、ネイティブになりたい。
[DVD(字幕)] 9点(2009-01-25 22:10:21)
112.  善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 
'00代は個人的に、比較的良作が少ない感じだったが、この年代では五指に入る名作。作家も脚本家も音楽家も演出家も、その他、芸術表現を志す人全てに見て欲しい作品。 芸術家とは、偽りのない感情で表現し、人間の心を動かす人のことだと思う。媚びを売った芸術では、人の心は動かせない。僕はこの映画から、そのようなメッセージを受け取った。 主人公は中盤に、「東ドイツで本音を語れる唯一の場所」で、心を揺さぶる本当の芸術に触れてしまった。監視者は観客になっていく。感情を殺して生きてきた主人公は、その後のシーンで娼婦を抱くのだが、このシーンが切なくて実にいい。主人公は、愛というものをそれまで知らなかったのかもしれない。感情を押し殺してきて、そんな瞬間を知らなかったから、これまで非情に振舞えた。その後も、ベートヴェンやブレヒトが上手くきいている。エレべーターの子供のシーンもうまい。 バーで主人公が、女優に話しかけるシーンで、「あなたの舞台を見た」という。あなたのファンだと。彼が云う舞台とは、冒頭で見た舞台とは別のことだろう。 その後も、感情がすこしずつ顔を出すようになる過程が◎。よく練られた巧い脚本だと思った。ラストシーンも納得。芸術の為に身を投じた主人公に報いる為には、本当の芸術で恩返しするしかない。それ無しでは、あわせる顔もないだろう。 ただひとつ不満なのは、邦題。ソナタは象徴的に使われてはいるが、なぜ本国で題名にされなかったかを考えれば、これはないんじゃないかと。ソナタとは盗聴器で聞いたすべての出来事だと捉えても、誤解を招く表現だと思う。 最後に、芸術家を育て上げた芸術家、ヴィースラー役を演じたウルリッヒ・ミューエのご冥福をお祈り申し上げます。あなた無しでは、このような芸術は生まれなかった。
[DVD(字幕)] 10点(2009-01-15 12:42:13)(良:1票)
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