101. X-MEN:ファースト・ジェネレーション
《ネタバレ》 すごく面白かった! 大傑作「キックアス」を撮った、マシュー・ヴォーン監督のサービス精神は今回も健在、 今までの作品を観ていなくても楽しめる作品です。(以下超絶ネタバレ注意) 今作は「エリック」と「チャールズ」の友情を色濃く描いています。 チャールズはエリックを助け、「一番楽しかった思い出」をも思い出させてくれました。 しかし、エリックは憎しみを隠しきれない人間でした。 「エマ・フロスト」の首を絞めようとしたり、「平和には興味がない」と言ったり・・・そして、復讐相手の「ショウ」を殺してしまうエリック。 彼は、チャールズの意思を聞きませんでした。 終盤、ミサイルを止め、人間に跳ね返そうとするエリック。 また、彼を止めようとするチャールズ。 とことん、エリックは自分の復讐のために行動しようとした。 チャールズは、親友のことを「心を読んでわかった」上で止めようとしたのです。 エリックは、流れ弾をチャールズに当てた女性化学者を殺そうとします。 しかし、チャールズは「やったのは君だ」とエリックに言います。 殺すのをやめたエリックはチャールズが何回も、何回も行動を止めようとしたこと、責められたこと、それに思うことがあったのでしょう。 また、中盤には「ショウ」の資料を持って去ろうとするエリックに対して、チャールズは「自分の力だったら君を止めれるけど、止めない」と言うシーンがありました。 エリックを身を制してでも止めようとしたチャールズですが、本心では「エリック自身が道を決めてほしかった」のでしょう。 その性格は、最後にエリックについていく「レイブン(ミスティーク)」に、「決めるのは君自身だ」と言うシーンにも生きているのです。 そして心に残る「Mutant is pround.」 チャールズは左右の目が違う女性を「イカした突然変異」だとも言いました。 レイブンはそのことばを気に入り、「ハンク(ビースト)」にも、レイブンはそのことばを伝えました。 この「突然変異」は「障がい」や、人の悩みの種になる「コンプレックス」、「人種」などにも当てはまります。 それを肯定するこの作品は、たとえようもない優しさに満ちています。 [映画館(字幕)] 8点(2011-06-14 18:54:49)(良:2票) |
102. アジャストメント
むしろ期待通りな大味サスペンスでした。 話の大筋は 「美女と仲良くなりたいマット・デイモンVSちょっと間の抜けたエージェントたち」 です。 まあ本当こじんまりとした印象ですし、「勝手にやってろよ」と思う人がいてもおかしくないような気がします。 大筋の話以外では、好きな部分が多かったです。 主人公2人の恋路も楽しいですし、「どこでもドア」のようなアイテムも面白いです。 対して脚本はもう初めからさじを投げたようにいきあたりばったり。 ちょっとご都合主義、というよりも「無理やりでも盛り上がらせてやろう」みたいなゴリ押しな印象は否めませんでした。 それと「調整局」のみなさまにカリスマ性どころか怖さが皆無なのはどうかと思います。 これじゃあスリルも何もあったもんじゃないでしょうよ。 サスペンスよりも、ラブストーリーを期待したほうが楽しめるでしょう。 ストーリーにとくに突っ込まずに、デイモン様の一途な恋バナを楽しめる人にはいい映画かもしれません。 [映画館(字幕)] 4点(2011-06-05 18:20:24)(良:1票) |
103. マイ・バック・ページ
《ネタバレ》 当時をまったく知らない自分ですが、この映画はものすごく面白かった。 「梅山」ははっきり言って、大うそつきのエゴイストでした。ダメな人間でもあります。 梅山は、結局何者だったかは(さんざん沢田が聞いたにもかかわらず)語られません。 でもこの映画はこれでいいのでしょう。 「きちんと泣ける男が好き」 映画のラストシーンで、忽那汐里演じる女子学生が言ったことばも、彼は思い出していたのかもしれません。 国家に反逆し、自分の信念を押し通している─そう思っていた梅山は、大ボラ吹きで、結局人を殺しただけだった。 そんな彼をかばい上司に激昂し、証拠は燃やして(真偽はわかりませんが)、それでも刑務所に入れられてしまった沢田は、哀れと言うほかありません。 この「期待の裏切り」が、とても意地悪で、とても面白いのです。 [映画館(邦画)] 8点(2011-06-05 18:16:24) |
104. 軽蔑(2011)
つ、つまらない! この映画はひたすらに高良健吾のダメ男っぷりを見せ続ける内容です。 ストーリーにも不満が多いし(特に後半)、上映時間が長いわりに、登場人物のバックボーンなどもほとんど描かれません。 結局誰にも感情移入できないまま、話が進み、2人の主人公が共感できない逃避行を続けるような内容にしか思えないのです。 描写が「薄っぺらい」と感じる方も多いでしょう。 長回しで撮影した主演2人の演技は素晴らしいですし、途中から登場する大森南朋さんの存在感も格別です。 だからといって、自分はこれを役者のファンの方に観てほしいとは思えません。 不快な描写の多い2時間20分近い内容を観て、返り討ちに会う可能性大です。 とにかく「イケメン高良くんのダメ男っぷりを観続けたい」という女性の方にしかオススメできないですし、映画の観どころが「鈴木杏さんの濡れ場」だけと言われても仕方がないかもしれないと思えた残念な映画でした。 [映画館(邦画)] 2点(2011-06-05 18:09:09) |
105. SOMEWHERE
人によってはただの退屈な映画としてしか感じないかもしれない作品。 なぜならシーンごとの「間」をとても長く取っている映画だから。 でも自分は不思議なくらい引き込まれました。 なぜか、それはシーンごとの役者の演技が優れていて、かつ心理描写が抜群に上手いからなのです。 なによりひとつひとつのシーンが美しい。どのシーンを切り取ってもポストカードになりそうな素晴らしさ、ため息がでるくらいです。 それは親子がTVゲームをしているようなシーンでも例外ではありません。全ての画づくりがものすごく丁寧なのです。 そして終盤、ある事実が突きつけられます。 ここで 「必要以上に長いな」と思ったシーンや、 「あのシーンは微妙だったな」と思ったところが 全部必要不可欠のものと思えてくるのです。 なので「退屈な作品だった」と思った方も、是非観たシーンを思い返してみてください。きっと思うことがあるはずです。 日常描写を淡々と描いているだけの作品ですが、相当に脚本が練られているのではないでしょうか。 これと似ていると思ったのは邦画の「歩いても歩いても」。 日常を描くだけで映画を作るのは相当難しいはずです。それだけで賞賛に値する作品だと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2011-05-21 22:22:15)(良:2票) |
106. 少女たちの羅針盤
自分は好きだなあ、この映画。 確かにサスペンスとしては2点くらいの内容なんですが、出てくる女の子がすこぶる可愛いです。 成海璃子はウザいくらいに猪突猛進なキャラにはまっていますし、 森田彩華のボーイッシュさには惚れそうになれましたし(特に中盤のアレは反則)、 草刈麻有も「内に秘めた」演技がうまい、 忽那汐里は死ぬほど萌えます。 書いてて自分が気持ち悪く思えてきたのでそろそろ止めますが、彼女たちをほとんど知らない自分がこんなに魅力的に思えたのです。 これ以上なくアイドルを自然体で、かつ魅力的に表現しています。 観てて恥ずかしいくらいのザ・青春なシーンもいい。劇中劇の内容も面白い。 台詞は女子高生らしい「くだけかた」ですし、体当たりで演技をしてくれるので楽しいのです。 それはミステリー部分の安っぽさ(失礼)を補ってもあまるほどでした。 なのでファンは女房を質に入れてでも観るように。 [映画館(邦画)] 8点(2011-05-20 20:47:01) |
107. GANTZ:PERFECT ANSWER
《ネタバレ》 吉高由里子さんが3回日本刀で切られても死なないほどの生命力を見せる→二宮くん「もう・・・帰ろう」と敵の目の前でラブシーン開始→自分「帰れ」 [映画館(邦画)] 5点(2011-05-17 00:10:07) |
108. 八日目の蝉
《ネタバレ》 この映画で秀逸なのは映画の冒頭シーンで、本当の夫妻に感謝の意を述べるも、まったく謝らなかった誘拐犯の姿を見せたことです。 「謝罪の言葉もありません」とまで言います。 無表情さが本当に恐ろしく、なんて身勝手な人間なんだ、と思えます。 しかし終盤、誘拐犯と「カオル」との香川県の小豆島の暮らしを映画は入念に描くのです。 ここで冒頭のこのシーンに思っていたこととはまったく違う、誘拐犯に同情してしまうような気持ちになるのです。 映画は時間軸が前後しまくっている構成ですが、このために必要なものだったと思えます。 この映画を時間軸通りに描くと、冒頭の本当の母親の気持ちに同調しにくくなってしまうと思います。 そして、タイトルの「八日目の蝉」とは誘拐犯・希和子のことでしょう。 他人のこどもを連れ出し、一緒の時間をすごした時こそが「八日目」だったのでしょう。 彼女のやったことは勝手かつ許されない犯罪ですが、それでも希和子が幸せな時間をすごせたことを見れてよかったです。 [映画館(邦画)] 8点(2011-05-12 21:34:00) |
109. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 どんでんがえし部分がわりと出来が良かったの対し、それ以外に突っ込みどころ盛りだくさんでした。主人公を狙う殺し屋たちが適当すぎます。 看護婦(無関係)の首をコキッとやる。主人公は後回し。 タクシー会社の同僚(無関係)はサクッと殺しといて、ジーナ(タクシーの女性、無関係)はなかなか殺さない。 窓の外に逃げた主人公は逃がすし、逆に注射打たれる。 派手にカーチェイス。目立ちすぎ。 写真展でニアミスするけど結局見つからない。 そしてやばいのは駐車場のシーン。 車をパクって飛んできた女の子にあっさり殺される暗殺チームってどうなんですか。 無抵抗に轢かれまくる下っ端と、無表情で車とともに落ちていくボスキャラに苦笑しか出ませんでした。 妻(じゃなかったけど)は主人公と写真展で堂々とキスするし!緊張感ねえなあ。 妻は暗号を残していましたが、これも「爆弾のパスワードでした」という面白くもなんともない結末に。 ていうかそんな誰でも解ける暗号にするなよ。 んで、その妻は「やべ、爆弾の解除間に合わなかった」で死んじゃうし。コントか。 記憶を取り戻した主人公と再会させたら盛り上がったと思うのに。 ラストも納得いかない。 タクシーの女性ジーナと楽しい旅にって・・・主人公の持っていた葛藤ってそんなもの? いままで人を殺した罪を悔やむんなら、ちゃんと償ってほしかったし、警察にも思いっきり正体ばらしたのにスルーですか・・。 大味な展開の映画は大好きなのですが、さすがにこれはいただけませんでした。 [映画館(字幕)] 3点(2011-05-12 21:20:50) |
110. ブラック・スワン
《ネタバレ》 ホラー描写は「丁寧」ではなく「一気に突き崩す」よう。 すさまじい描写の勢いに圧倒されました。 現実と妄想が入り乱れる内容ですが、本筋は意外と分かりやすい映画だと思います。 ライバルのリリーがニナを追い詰めるシーンは、全てニナの妄想だったのでしょう。 ニナとリリーがパーティからニナの家に帰り、セックスをしたのも、女好きの団長・トマから「歓び」を教えられ、迫られたせい。代わりにリリーで妄想したと考えれます。 トマとリリーがセックスしているシーンでも同様。リリーに役を取られるのではないかと怯えが、それを見せたのでしょう。 トマの言った「君の道をふさぐのは君自身だ、自分を解き放て」という台詞が最後の引き金となり、あの結末になったのだと思います。 もしかすると、ベスがナイフで自分の顔を刺してしまうシーンも、ニナの妄想かも。 ベスの言う「私は完璧じゃない」も、ニナの思ったこと。 そしてラストでは自分は「完璧だった」というニナ。 妄想の中でベスを完璧じゃないと見下し、その比較で自分は完璧だったと言っているのかもしれません。 [映画館(字幕)] 9点(2011-05-12 21:16:05)(良:1票) |
111. これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫
こりゃあキツイ!ぜんぜんよくないよ!今年のワースト1はこれで。 何がひどいってコメディ映画なのにお客さんが一切笑わなかったんですよ。 いや本っ当に面白くないしドン引きレベル。 これは「赤塚不二夫の漫画のギャグを実写でもやってみよう」というそもそものコンセプトから地雷だったんです。 それでもTPOをわきまえれば面白くなったと思うんです。 でも、この映画は観客が始終口をあんぐり開けてしまうような支離滅裂かつ「それはないだろう」と思わせるシーンが多すぎます。 当時の時代背景や赤塚さんの漫画家としてのエピソードを入念に描けばいいのに結局はコントに始終している浅ましさ。 浅野忠信さんの演じる赤塚先生のはまりっぷりだけが救いでした。 「少林少女」あたりの駄作にビビッときている方だけご覧ください。 [映画館(邦画)] 1点(2011-05-01 11:41:51) |
112. エンジェル ウォーズ
いや~予想以上に素晴らしかった!↓のレビュアーの8bitさんに完全に同意します。 今作の最大の見どころは、言うまでもなくそのバカバカしくも圧倒的なビジュアルとアクションシーンです。 監督が「300〈スリーハンドレッド)」でも見せたスローと早回しを組み合わせ、カメラワークがぐるんぐるん動く戦闘シーンは迫力満点。 はじめっから「精神世界で戦う」という設定なのでなんでもアリがまかりとおります。 主人公たちの無双状態なのです。 美女たちがばっさばっさ敵を倒すのを見てハァハァするのがこの映画の正しい観かたでしょう。 しっかし監督の趣味全開です。いや、全開どころかメーター振りきれるほどの「ぼくのかんがえたかっこういいえいが」なのです。 そんなザック・スナイダー監督が大好きです! [映画館(吹替)] 9点(2011-04-17 17:56:59)(良:1票) |
113. 塔の上のラプンツェル
《ネタバレ》 大好きです。大好きすぎて字幕版と吹き替え版を2回見てしまいました。 よくよく考えるとアラの多い作品なのですが、それも気にならないほどの素晴らしいシーンが多すぎます。 髪をロープがわりにしてのスペクタクル。 ラプンツェルが何度もユージーンをクローゼットにしまおうとする。 ラプンツェルが「なんて外は楽しいの!」→「私って本当に最低の人間だ」と感情の浮き沈みを繰り返す。 馬のマキシマスが勇ましく衛兵たちをどけ、隠し通路を発見する。 ユージーンがミュージカルを歌えという空気になり→「俺は歌わない」→剣をつきつけられたのでヤケクソで歌う。 ラプンツェルが城下町の子どもたちに三つ編みを作ってもらう。 両親がラプンツェルに会えるまでのカメラワークの魅せ方・・・などなど好きなところをあげればきりがありません。 そして、ラプンツェルとユージーンが無数の灯りを見るシーン。 ひょっとしたら画自体はここ数年で一番感動したかもしれない。それほど綺麗だったし、あの灯りが見たいと、毎年、長年思っていたラプンツェルに気持ちがシンクロします。 この物語は長年自分の思い通りにできなかった女性の話でもあるし、エゴイスティックな人間がしっぺ返しをくらい、両親は長年無事を待ち続けていた子どもに会え、ヘラヘラしているナルシストが成長する物語でもあります。 それらがお互いを邪魔せずに構成された物語が素晴らしい!最高ですとも! [映画館(吹替)] 9点(2011-04-08 20:16:29)(良:2票) |
114. 漫才ギャング
《ネタバレ》 批判意見もものすごく納得&自分も芸人の品川さんは大っ嫌いですが、この映画は面白く観れました。 下品なギャグや暴力的なシーンもありますし、狙いすぎ(テレビテレビしすぎ)な演出も好き嫌いが分かれるとは思います。 おふざけがすぎる内容でもあるので、若者にはストライクでも大人には少々きついというのもわかります。その上ギャグがしつこく、上映時間も無駄に長いです。 でも西代洋(ミサイルマン)の演じるデブタクのはまり具合は素晴らしいですし、 佐藤隆太も上地雄輔も本業芸人でもいけるんじゃないかと思うくらいの好演だと思います。 ストーリーとしては元相方は解散したことを気にしている、 飛男は自分から分かれると言った彼女とよりを戻そうとする、 という2つの事柄は全く同じように描かれているのが面白いです。 芸人のコンビというものは、恋人と同じくらい縁の切りにくいものなんでしょう。 少なくとも監督の漫才に対する思いは伝わりますし、劇中では四方からゲラゲラと笑い声が始終聞こえました。 「こんな映画もたまには悪くない」というスタンスで観ると悪くない作品だと思います。 [映画館(邦画)] 7点(2011-04-08 20:09:35)(良:1票) |
115. 愛する人
《ネタバレ》 カレンは家政婦から聞いた母の言葉を知り「何故私に言ってくれなかったの」と言う。 彼女は自分の娘と言葉を交わすことができないばかりか、母親からも心の内を話してはもらえなかったのです。 カレンがギスギスしていたり、パコに気を遣わせてしまうのは、ずっと娘への思いがあったからなのでした。 娘のエリザベスが男から恐がられたり、一人でいるのが好きなのも、同じように母への思いがあったからなのでしょう。 パコの娘はこう言っています「血のつながりより、一緒にいる時間が大事」と。 そのとおりです。家族は一緒にいる時間が長いことが、絆にもなっていると思います。 しかし、最後のエリザベスにあてた手紙にはこうあります。 「今日、エラに会った。38年間を一緒に飛ぶ鳥のようだった。彼女は心のよりどころ(Peace)だ」と。 カレンはエリザベスに会うことはできなかった。 でも彼女の生んだ命に会うことはできた。 それは38年間の悲劇を飛び越えるほどの喜びだった。 子どもって、本当にかげがえのないものです。 原題の「MOTHER AND CHILD」に込められた思いが伝わる秀作でした。 ps:個人的に一番好きなシーンはルーシーの母が「あきれた人ね、あなたが子どもを育てる世界初の女性なの?泣き言いうんじゃないよ、母親になるんだから」と一喝するシーンです。 [映画館(字幕)] 7点(2011-03-24 17:33:44) |
116. トゥルー・グリット
《ネタバレ》 ちょっとこれは残念な内容でした。 一番気になったのは主人公が全くもって好感が持てなかったこと。 映画はマティ・ロスの父が殺されたところから始まります。 どれほど父と深い絆があったかなどは描かれません。 さらに彼女はことあるごとに「私にはいい弁護士がついている」と相手を説得しようとする気の強い性格なのです。はっきり言ってうっとおしくも感じました。 キャラの過去の描写は必ずしも必要なものではないとは思いますが、本作のヒロインには感情移入できません。 他にも唐突な展開が目立つしなあ・・・画は素晴らしいだけにもったない。 [映画館(字幕)] 4点(2011-03-22 19:28:17)(良:1票) |
117. エイリアン2
《ネタバレ》 本当に面白い映画。展開をいろんなB級アクション映画がパク・・・リスペクトするのもよくわかります。 ターミネーター2と同じ監督であるということがそこかしらに感じられる娯楽大作です。ラストの戦いにはすごい興奮を覚えました。 ただ上半身だけになってしまったビショップが落ちそうになるニュートを助けようとするシーンで、思い切り床に隠してあった下半身が見えてしまうんですよね。普通に観ていて気づいてしまうほどくっきり映っています。どうにかならなかったのかな。 [DVD(字幕)] 9点(2011-03-14 18:10:35) |
118. エイリアン
《ネタバレ》 個人的にあんまり好きじゃない。 娯楽に徹していた2を先に見てしまったせいか、ものすごく地味に思えてしまったのです。 またエイリアンの造形は男性器をモチーフにしていると言われています。リプリーの口に雑誌を押し込むシーンも、それっぽい。そういった造形、シーンにどうしても嫌悪感を覚えてしまうのです。もちろん、グロテスクさを感じてこそのモンスターなのですけどね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-14 18:09:15) |
119. ターミネーター3
《ネタバレ》 決して嫌いじゃない。それどころかB級アクション映画としてみるとかなりいい部類だと思う。この酷評ぶりはちょっと気の毒だし、この作品を「なかったこと」にする制作者側の対応は疑問に思います。 この映画で面白いのは、英雄になるはずのジョン・コナーがすっかり落ちぶれてしまっていること。 実際に存在する英雄も、行動が時代に符合してなかったり、事件そのものがなければただの人になってしまうのではないか。そんな皮肉に見えてしまうのです。 「こんなんジョン・コナーじゃないやい」という意見も最もなのですが、そんなコナーが作中「やはり勇気のある人間であった」という前述の皮肉を覆す展開があります。それに自分は感動してしまうのです。 しかし美少年だった彼が落ちぶれただけで、こんなシケモクとか拾ってそうなヤンキーみたいなのになってしまっているのはいただけません。映画史に残るミスキャストだ思います。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-14 18:04:57)(良:2票) |
120. 潜水服は蝶の夢を見る
《ネタバレ》 この映画で素晴らしかったのは、「閉じこめ症候群」になってしまった主人公の視点で始まったこと。 正常なコミュニケーションができなくなってしまった主人公の気持ちが、これ以上なく伝わります。 画も美しく、官能的でもあります。 ストーリーは淡々としていて、結構好き嫌いの分かれる映画だとは思います。 しかし、この映画に描かれる「希望」は医療関係の方に是非見てほしいものだと思いました。 [DVD(吹替)] 8点(2011-03-14 18:02:53) |