101. 殺人ワークショップ
《ネタバレ》 キャストさんは知らん人ばかりでしたが、妙にリアルで凄かったです。 世の中には無名でも演技が上手い人はたくさんいるんだなと変に感心してしまいました。 まあ、なかには素人同然の人もいましたが・・・。 オープニングのDVシーンからして、妙に生々しくてリアルで、執拗。 でもこのシーンがあるからこそ、主人公が殺人ワークショップに参加するまでの説得力が生まれます。人間追い込まれて鬱屈すると、こーゆー突拍子もないものにすがりたくなる気持ちわからなくもない。 正直、このワークショップ、最初はうさんくささ100パーセントでした。インチキなんじゃなかろうかと疑って見てました。 ダンボールのナイフで刺す練習を繰り返させるだけなんて、誰でもできる。 そうではなくて、『絶対に自分がやったとばれない方法』とか『完全犯罪のやり方』とか、そーいったものをレクチャーするものだとばかり思っていたので、なんか期待と違いました。 でも反抗的な犬猫虐待サイコパス男を椅子に縛り付けて、みんなに殺させるあたりから、江野は本当にやばいやつだと認識。 ま、そこまでは結構だるいんですけどね~。1人目の犠牲者が出るあたりからもう緊張感半端ないです。 個人的に一番緊張したのは、ワークショップから女の子が逃げ出そうとするシーン。 ドアを開けるシーンでこんなにドキドキするもんかね、っていうくらいドキドキしました。 友人を自殺に追い込まれた気弱な青年、彼の復讐に全く手を貸さない江野。 でもその後の女の復讐にはなぜかがっつり手を貸す江野。 その辺はちぐはぐで統一感ないな~と、残念な感じです。 [DVD(邦画)] 7点(2024-01-26 04:04:47) |
102. シャドー・チェイサー
《ネタバレ》 スタート7点、中盤6点、終盤4点・・・ 物語が佳境になるにつれ、どんどんつまらなくなっていきます。 導入はかなり良かったのに。 父親から携帯を海に投げ捨てられ、仕方なく街に買い出しに行く主人公ウィル。でもウィルがビーチに戻ってくると、そこに停泊しているはずの船はなく・・・。やっと見つけた船に乗り込んでみると、そこに家族の姿はなく・・・。 この辺りまでは最高に面白かったんですけどね~。 無駄にストーリーがごちゃごちゃしてわかりづらかったはマイナス。 家族を拉致したのはテロリストかと思ったら、いや、違う、実はモサドだった。 な、なんだって!実はモサドだったのか!って驚くとこなんでしょうけど、モサドを知らないから驚きようがありません。結局敵か味方かもわからない。どちらかと言えば敵なのか?と思ったけれど、最後はなんだか仲良くしているし。 何より、一番の見せ場となるべき最後の銃撃戦とカーチェイスのつまらなさが致命的。 特にカーチェイスは画が暗いうえに、撮り方がまずいのか見せ方が下手なのか、位置関係がわかりづらい。 なんだかよくあるサスペンスアクションの、外見だけ真似しましたみたいな、そんな映画。 面白い映画を作っても、その面白さが見る側に伝わらなければ意味ないです。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2024-01-21 23:34:41) |
103. アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング
《ネタバレ》 最初と最後は良かったんだけど・・・。 美女になった途端、(※実際美女になったわけではありません)性格が悪くなる主人公。 たとえ本当に美女に変身していたとしても、言動の数々が痛すぎて正視できないんですけど。 にもかかわらず、レネーのやることなすこと上手くいく。そんなバカな。 主人公レネーにちっとも共感できない。見ていて痛々しすぎます。 脇を固めるひとたちは良かったです。基本、悪い人間は出てこないのも、この作品には合っていたかなと。 特にエイヴリーと彼氏さんは良かったです。今作の良心と言っても過言ではありません。 エイヴリーと彼氏さんをはじめとして、魅力的な脇役のみなさまに心温まります。 レネーも悪いとこばかりではないんですけどね。 エイヴリーから新商品や宣伝に関する意見を求められて、庶民の立場から鋭い意見や的確な見解を、遠慮しながらも述べるシーンなんかお気に入りです。でもそれ以外がなぁ・・・。 レネーが上から目線で何か言葉を発するたびに、『恥ずかしいからもうやめてー』って、ずっといたたまれない気持ちでした。 [DVD(字幕)] 4点(2024-01-21 17:27:07) |
104. 悪魔は誰だ
《ネタバレ》 ある程度映画を見慣れている人であれば、中盤くらいで2度目の誘拐の犯人は察しがつくでしょう。 ただ、話の筋が読めたとしても、最後まで全く飽きさせないのはさすがです。 タイトルから、もっとサイコパスなサスペンスを予想していましたが、韓国映画にしてはそれほどぶっとんだ内容ではありません。むしろ、堅実な作りのサスペンスと言えそうです。これよりどぎつい韓国映画は他にいくらでもあります。 そういった意味では、韓国映画のえぐさが苦手な人には、この作品はちょうど良いかもしれないです。 ラストはベストな落としどころだったと思います。 時効を迎えた誘拐犯に、別の誘拐の罪できっちり服役させる。 誘拐した孫は無事に帰す。 娘を殺された母親も捕まることなく、一応の復讐を果たす。 主人公が刑事を辞職したのは残念だし、殺された娘は帰ってこないなど、悲しい結末には違いないのですが、それ以上の最悪なラストにならなくて良かったかなと。 母親の犯人捜しと、2度目の誘拐。同時進行に見せかけて実は時間をずらしていたのは上手いやり方だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-19 14:37:13)(良:1票) |
105. ゾンビの中心で、愛をさけぶ
《ネタバレ》 ゾンビがほとんど出てこないゾンビ映画。でもゾンビの存在をはっきり身近に感じることができます。 ほとんど自宅内でのみの撮影なので、予算もほとんどかかってなさそうです。 にも関わらず、世界の終末感がしっかり表現されています。 子供を死産したことがきっかけで、離婚寸前の夫婦。そこに突然訪れるゾンビパニック。 ゾンビ系でいつも思っていた『なぜわざわざ家から出るの?』とゆーことをこの夫婦はしません。ひたすら籠城を決め込みます。 そりゃそうだ。自分が同じ立場だったら、この夫婦と同じ選択をします。そして事態が鎮静化するのを待ちます。 自分と同じ考えだから共感できます。 困るのが食料。離婚寸前だったからか、備蓄がほとんどないこの夫婦。きりつめても2日で食料は底をつく。シンプルですが、籠城を決め込んだ二人を強制的に家の外に出すのに十分な理由。 しかし食料の調達は失敗。逃げ帰ってきて、しかも妻は噛まれてしまいます。 妻のために自分の血を飲ませる夫。とても離婚寸前だったとは思えません。 助けを求めてきた隣人夫婦ともひと悶着アリ。 ほとんど家の中だけでの出来事なのに、なかなかドラマ性に富んでいます。 そしてとにかく結末が気になる映画です。 個人的には二人には生還してほしかったのですが・・・そこだけが残念。 ・・・・それから、奥さんはもう少しきれいな人が良かったな・・・ [DVD(字幕)] 7点(2024-01-18 03:24:27) |
106. 死霊館のシスター
《ネタバレ》 これはもうホラー映画というよりお化け屋敷アトラクション。 ずーっと、『何がでるかな?何がでるかな?』状態。 びびりの私は大きな音と、突然わっと驚かす手法にもうクタクタです。 でも私が期待するホラーって、そーゆーのじゃないんですよね~。 『修道院のシスター自殺の調査。っていうのは名目で、安全な修道院かどうか調査してらっしゃ~い。』 で、送りこまれたのは神父一人と見習いシスター一人だけ。次から次に起きるホラー現象。いやいや、こんなん調査するまでもなく超危険物件ですよ~。 こんなにやばい修道院で、なぜか終盤、別行動をとりはじめる3人。いやいや、そんなばかな。ホラーを盛り上げるためとはいえ、不自然すぎますよ~。 登場人物少ないわりに、その人物を掘り下げるってことも特にせず。わずかな登場人物ですら、与えられた役割をこなすだけの記号になっちゃってます。 アトラクションとしては面白いかもしれませんが、映画を見たっていう満足感は得られずです。 ヒロインの女優さんはとてもきれいな方だったのですが、それ以外のシスターはみんな似すぎて誰が誰やら・・。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-01-14 02:20:13)(良:1票) |
107. 女子ーズ
《ネタバレ》 桐谷美玲、高畑充希、有村架純が出ていなければ、決して手に取ることはなかったであろう作品です。 とにかくゆるい。 笑いもゆるい。 キャラもゆるい。 バトルは論外。 まあこれはゴリゴリの企画ものであって、笑いのツボが合わなければ結構ツライと思います。 個人的に桐谷美玲は好きでも嫌いでもなく・・・。ってゆーか、最近の邦画やTⅤドラマ見ていないので、この人のことよく知らないです。 だから興味本位もあって、この人のことをちゃんと見てみたかったってのも動機の一つ。 まあ、ファンの人には大変申し訳ないのですが、役者さんとして特に彼女に何か魅力を感じることは無かったです。 高畑充希と有村架純はすっごくかわいかったと思います。 ま、この映画自体、女の子たちのPVみたいなもんかもしれないですね。 今作にでている女優さんたちのファンであれば楽しいんじゃないでしょうか。 ちなみに、ラストは5人そろって終わるほうが良かったと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2024-01-13 03:27:47)(良:1票) |
108. ワンダーウーマン
《ネタバレ》 戦闘シーンはとても良い。 冒頭、アマゾネスVSドイツ軍。 中盤、ダイアナVSドイツ軍。 どれもスピード感あり。立体的なアクションよし。ダイアナはパワーもあるのでそれもまた良し。見てて楽しい。 弾をはじき返すガントレット。光るムチ。ああ、女王様。最高です。 でも戦闘以外のシーンがつまらない。それはつまりストーリーがいまいちってことになるんでしょうけど。 戦闘じゃないシーンでは、例えばもっと笑いを入れるとか。ドイツ軍に対して怒りを覚えるようなエピソードを入れるとか。そういったものが足りないから、戦闘以外のシーンはただ退屈でしかありません。 そして戦闘じゃないシーンが多い。しかもちょっと長い。だから合計の尺がこんなに伸びちゃうんじゃないの? 終盤、スティーブが毒ガスを積んだ爆撃機を乗っ取り、自爆する。それを見たダイアナ、真の力を解放。 まさかスティーブが死ぬとは思っていなかったので、このシーンはとても切なく、でもその直後に訪れるダイアナの覚醒にモチベーションが上がります。今作での名シーンだと思います。こーゆーエピソードが、中盤にももう少しあれば、もっとモチベーションが上がったかもしれません。 一番盛り上がってほしいアレスとの戦いがいまいちだったのも残念。スティーヴの死以降は、もっとダイアナに無双させても良かったのでは。なんか爽快感に欠けます。 対人のバトルシーンがどれも良かっただけに、最後はよくわからんレーザーちゅどーんで終わる、ウルトラマンのようなマジンガーZのような決着がなんとも惜しい。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-01-03 22:11:42)(良:1票) |
109. 死霊館 エンフィールド事件
《ネタバレ》 前作同様、前半がとにかく怖い。ウォーレン夫妻がまだ事件にからんでいないからね。 ホラーは、ひとりのときに襲われちゃうシーンが一番怖い。子供たちだけで、しかも一人ずつ怖い思いをしていくのが見ていられない。小さいテントの中に、男の子が近づいていくシーンなんか、ほんとに怖い。・・・・ただそこから出てきた『へそ曲がり男』、アレは怖い・・のか・・? で、騒ぎが大きくなり、ウォーレン夫妻がやってきてからは、モンスター映画になってきます。 前作同様、中盤~後半にかけては怖さが緩やかに。特に今回の黒幕は霊ではなく悪魔。悪魔より霊のほうが個人的には怖い。だから悪魔の仕業だよって言われると、逆にちょっと安心しちゃう。だって、女の子が一人留守番してくるところに出てくるおじいちゃんの霊のほうが圧倒的に怖いから。まあ、そうは言っても今作のシスター風悪魔のビジュアルはなかなかでしたけど。 このシスター風の悪魔はウォーレン夫妻にとり憑いているものだとばかり思っていたので、『おじいちゃんの霊は悪魔に操られている』ってなって頭の中???に。 序盤で見ていたシスターデビルは、予知夢だったわけですね。 ・・・いや、でもシスターデビルはその予知夢のなかで自分の名前を教えちゃってるわけで・・・やっぱ本物? もうよーわからんです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-01-03 15:48:49)(良:1票) |
110. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 こちらでの評価がそこまで高くなかったこともあり、そんなに期待していたわけではなかったのですが、正直めっちゃ面白かったです。 まず映像。そしてサウンド。その迫力が凄かった。 迫力ある映像なのに、とても見やすい。アップや早いカット割りの多用でなんか凄そうとかではなく、今、何が起こっているのかをはっきり見せてくれます。映像の好みだけで言えば、今まで見た映画のなかでもトップクラスです。ダイナミックなアクションと音響に圧倒されっぱなしでした。 敵のメカも大変良かったです。宇宙人のほうが高性能なのは間違いない。だから最初は一方的にやられまくる。でも次第に戦い方を工夫し、知恵を絞り、やっと一矢報いたときは俄然興奮しました。 これが圧倒的な実力差だったら面白くない。相手の戦艦にも兵器にも、ミサイルなどの火力が強い兵器ならば通用するというのが大事。頑張ればなんとかなる。これが良いです。 最初は仲違いしていた主人公とナガタが、強敵に立ち向かうなか、手を組み協力し合うのも良かった。昨日の敵は今日の友。ベタだからこそ良い。 自分達の船が撃沈されてから、どうするんだろうと思ったら、まさかの記念艦ミズーリをリユース。老兵たちもリユース。現役と老兵が力を合わせ、モチベーションがどんどん上がってくる展開。 錨を下ろして船を方向転換。敵艦のミサイルを回避し、敵母船を文字通り駆逐したとき、興奮は最高潮に。 序盤、本題に入るまでがちょっと長めでタルかったけど、それをふきとばすくらいラストまで突っ走ってくれて、最高に楽しいひとときでした。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-01-03 15:29:04)(良:2票) |
111. 便座・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 ワンシチュエーションのゾンビもの。 とにかくゾンビものが好きなんで見てみたんですが、なかなか良かったです。 前置きがほとんどなく、突然始まるゾンビパニック。すぐ本題に入るのが良い。 主人公は冴えない修理工。トイレの修理に来ただけかと思いきや、実はそうではないと後半わかる。なんかいろいろと事情がおありなのです。 思いつきのイロモノ作品かと思いきや、ちょっとドラマ性がある感じ。 それを良いととらえるか、不純物ととらえるかは人それぞれ。 個人的には序盤と終盤が面白い作品でした。 中盤がちょっと中だるみ。 実は二つ隣のトイレの個室に、もう一人生存者がいることが判明。この人が出てきてから、映画の大部分は会話劇にシフトしていきます。なんかずっと二人のとりとめのない会話を聞かされる。それどころじゃないでしょうに・・・。 なのでビジュアル的にも、ずっと壁の落書との会話が続くので若干飽きます。 ドラマ要素やコメディ要素がプラスにはたらくゾンビ映画は確かにあります。 でも今作ではその2つの要素が、明らかにテンポを悪くし、興を削いでしまっている感があります。 もともと短い映画ではありますが、正直この内容だったら60分くらいでも十分なのではと思ってしまいました。 突然人を驚かすような手法はとっていないので、そこは好感がもてます。 グロさもほどほどなので、ゾンビ初心者にはおススメかも。 ハラハラできるシーンがちょいちょいあるので、悪くはない。 終盤、いけ好かない女に、ウソの情報(半分は本当ですが)を流して、ゾンビが待ち構えるところへ誘導しちゃうのが好き。 そこで終われば、ちょっぴり爽快な気分で終われるラストで良かったのに、そこから電話ボックスまでは少々蛇足。 欲を出しちゃいましたね。 [DVD(字幕)] 6点(2023-12-24 22:40:46) |
112. スーサイド・スクワッド
《ネタバレ》 なーんか『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』みたいな映画ですねぇ。 個人的にはこーゆー寄せ集め集団が活躍するストーリーは大好きなので楽しめました。 1人1人は小粒でも、それぞれの個性を活かして活躍するっていうのが楽しいじゃないですか。 それに、悪人たちでチームを結成するというノリも好き。 毒を以って毒を制すというのが良いです。 ただ今作、その悪人ヒーローたちの敵っていうのが、スーサイド・スクワッドに入れようとしていたメンバーなんですよねー。エンチャントレスとかいう魔女? 「こいつだけめっちゃチートじゃん。他のメンバーとの実力差えげつなくない?」 って思っていたら、案の定あっさり裏切りラスボスに。 ・・・・え?じゃあこれって、最悪のマッチポンプ案件じゃん。 そーなってくると、気分的にちょっと盛り上がらないと言いますか・・・・。 それに相手が強力すぎて、最終決戦では炎を出す人以外、まるで戦力になっていないのが残念。 スーサイド・スクワッドのデビュー戦にしては、エンチャントレス姉弟はちょっと強すぎ。 もっと大規模なテロ集団とか、世界的な武器密輸グループとか、凶悪な犯罪者集団相手に無双させたほうが良かったのでは。 それに、この映画見る前は、もっと『ヒャッハー』な人たちを想像していたのですが、実際はそーでもなく、意外とまともな義理人情に動かされちゃう人たちばかり。もっとぶっとんだ悪人ヒーローを見たかったなぁ。 ただ、終始ワクワクして見られたし、中盤のザコ相手の戦いはとても楽しかったので、良しとしましょう。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-12-24 22:16:26)(良:1票) |
113. 死霊館
《ネタバレ》 映画用にだいぶ脚色はしてあるでしょうけど、実話ってのが驚きです。 序盤~中盤はかなり怖い。なにが怖いって、相手の正体がわからないのが怖いのです。 幽霊がどうにも複数いるっぽい。子供の霊。その母親だか家政婦だかの霊。で、一番邪悪な魔女の霊。 要はこの魔女の霊が、いままでもこの館に来たひとたちをとり殺して、他の霊は魔女の犠牲者ってわけです。 でもね、最初のうちはそんなことはわかりません。だからオルゴールが鳴っているときもびびるし、家政婦の霊にもびびります。だって敵か味方かわからないから。何されるかわからないから。 よって、今作の恐怖のピークは中盤くらいまででしょうか。母親が末っ子のエイプリルと目隠しかくれんぼしているときなんかマジで怖い。 そして中盤、母親が霊から地下室に閉じ込められるシーン。ここがもう最高潮。母親は真っ暗な地下室で霊に遭遇するし、その一方娘たちは洋服ダンスの部屋で魔女の霊に襲われる。ここはやばかったですね~。 相手の正体がわかってきてからは、映画のテイストがちょっと変わってきます。 なんだか真面目なゴーストバスターズを見ている感じ。 それはそれで面白い。もちろんホラー演出も継続はされるわけですが、なにしろ人がいっぱいいるので、こっから先はもうそんなにたいして怖くない。幽霊が苦手な自分にはそれぐらいがちょうど良かったです。 ずっと中盤のノリでいかれたら怖すぎてリタイアしたかもしんないです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-12-24 22:03:46)(良:2票) |
114. アルゴ
《ネタバレ》 実話に基づく衝撃的なサスペンス。 オープニングから度肝をぬかれます。まさかこんなことが本当にあったとは・・・。 大使館はその国の領土ではなく、そこはアメリカの領土なんだから、こんな簡単に侵入していいものかと驚きました。 当時の情勢とか国際ルールとかよくわからない。でもアメリカは自分の領土を不当に占拠されたわけですから、なぜ強気に出られなかったのかがよくわかりませんでした。人質を取られていたから強気に出られなかったのかな・・。 映画はかなり真面目な内容になっています。 そのぶん、娯楽性が犠牲になっていることは否めません。 なにしろ、見所がオープニングとラストの国外脱出シーンしかありません。 もちろん、ラストの国外脱出に向けての準備が着々とされるわけですから、それはそれで緊迫感があります。が、しかし、なにしろ長い。 救出に来てもらっといて、文句ばかり言う大使館職員にも好感が持てない。 それに6人は救出されたかもしんないけど、残りの大多数の職員が解放されたのは444日後だそうで・・・。史実なんだから仕方ないんでしょうけど、まだ人質が大勢残っている状況で、めでたしめでたしみたいなテレビ中継がされていたのに対し、それはどうなん?って思ってしまいました。 ただ、こういった事件を知ることができたという意味では見る価値があったかと。 もちろん映画的な盛りあがりで言えば、オープニングとラストの脱出シーンは見る価値アリかと。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-12-19 04:06:32) |
115. ゾンビ・ナイト<TVM>(2013)
《ネタバレ》 B級ホラーにしては映像がきれい。いまどき珍しい、何のヒネリもないどストレートなゾンビもの。お墓から出てくるシーンがあるの何気に嬉しい。 これはもう往年のゾンビファンに向けたファンサービスのような映画。 個人的にはこのノロノロ歩くゾンビがやっぱり好きだなあ。 ただこーゆーホラーあるあるで、とにかくみんなどんくさいの。なんかいつでもどこでもグズグズしてるの。そりゃそんなグズグズしてたらそりゃやられちゃうよねってくらいグズグズしてるの。 序盤で、女友達がなぜかお墓のほうにひたすら走りだしたときから、ちょっとだけ嫌な予感はしてたんだ。 グズグズしているだけでなく、結構ありえない行動多いから、そのあたりで面白さが半減しちゃってる感じはあります。もったいない。 そういえばこの映画って、バイオハザードっぽいシーン結構あります。映画じゃなくでゲームのほうの。しかも新しいほうではなくて、割と初期のほう。バイオ2とか。あとはロメロゾンビ、それからウォーキングデッドの影響も受けてそうです。 どれもノロノロゾンビの代名詞のよう作品ばかりですから、絶対影響受けてると思うんですよね~。 だから新しさとかは皆無なゾンビ映画なんですが、ゾンビ好きが見たいものを見せてくれるって感じです。 [DVD(字幕)] 6点(2023-12-12 04:05:39) |
116. グリーン・インフェルノ(2013)
《ネタバレ》 そんなばかなー。あれだけひどいメに遭わされて、なぜ本当の事を言わないんだ~。ヤハ族が一網打尽にされてカタルシスを得られるようなラストでもいいじゃないか~。 そもそも飛行機の墜落現場に行けば、墜落死ではない遺体が多数あるのは一目瞭然。それともこれだけ犠牲者が出ているのに、未開の地っていうだけでろくに現場の捜索はされないものなのでしょうか。どちらにしろ主人公の報告には唖然としてしまいます。 グループのリーダーとその彼女。これがどーにもヤなやつで、終始胸糞悪い。女性のほうは矢で射殺されちゃいますが、リーダーのほうはちゃっかり生き延びて。主人公に好意を抱く気のいい黒人が、一番悲惨な最期を遂げます。このシーンがとてつもなくグロイ。そして痛い。でもそのやられ役は、リーダーかその彼女、とにかくヤな奴にやってほしかった。 その2人以外は結構まともな人が多かったので、次々犠牲になっていくのがなかなか辛い。 見る前はかなりびびっていたのですが、実際映画の中で目を覆いたくなるようなゴア描写があるのは1~2回程度。ただそれを映画中盤で見せられるものだから、いつあの惨劇を見せられるのかと思うと、ずっと緊張感が途切れない。そういった意味では、むやみにスプラッタに頼りきっていないところは好感が持てます。 もともとホラー映画で好きなシチュエーションが『脱出』なので、脱出劇としてなかなかスリリングで面白かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2023-12-10 22:07:28) |
117. キャビン
《ネタバレ》 何やら5人の若者を監視している謎の組織がいる・・・。 ・・・ということを除けば、昔からよくあるB級ホラー。 5人の若者がどーなるかより、この謎の組織が気になって仕方がない。 ホラーとしての内容は可もなく不可もなくって感じで、若者が順番に襲われます。それを見て白衣の人たちが盛り上がります。不謹慎です。 いったい、これは何を見せられているのだろうと思っていたら急展開。 終盤突然はじまるモンスター祭り。この乱痴気騒ぎに今までのことが全部ふっとびました。 ありとあらゆる、どっかで見たようなクリーチャーが出てくる出てくる。なんですか、この逆アベンジャーズみたいなノリは。なんかヘルレイザーのパクりみたいな人までいましたけど?もうこの終盤のお祭り騒ぎが最高過ぎました。 ただ、ずっと好感がもてるヒロインだったディナが、最後の最後でがっかりする行動をとっちゃうのが至極残念。そこはマーティンと一蓮托生でいてほしかった。 ついでに言うと、結局古の神々かなんか知らんけど、最後復活しちゃってるじゃん。最後のチープなオチがいらんかったです。 とにかく見所はモンスターパニック。ずっと高みの見物決め込んで、賭けやら祝杯やらで楽しんでいた人たちが、一斉に飼い犬に手を噛まれるのは愉快痛快爽快。このモンスター祭り、もう少し早く始まっても良かったかなぁ・・。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-12-07 14:30:44) |
118. サイド・エフェクト
《ネタバレ》 いやー、だまされましたねー。だまされた。うん、でもそれだけ。 なんだか気持ちよく騙されました~って感じにはならないんですよね~。 そんで終盤のネタばらし、いまいちわかりにくくないですか?なんかふわふわしてて。私だけ? エミリーとシーバートが患者と医師の関係から恋人同士の関係に。ふむふむ。女性同士というのが一応隠れ蓑になってはいるのかな?で、2人で共謀して夫の殺害を計画。狙いは夫の死の起因となる新薬を出している製薬会社の株の暴落・・・。そう上手くいくかどうかもわからんのに、夫を殺害?ちょっとリスクが大きすぎる気が・・・。 シーバートのほうは完全に金目当て。エミリーのほうもそうだろうけど、なんか夫への逆恨みもあるようです。『私の人生順風満帆じゃん。あれ?夫が逮捕されちゃった。あれ?家を没収されちゃった。くそう、ぬか喜びさせやがって・・・!』みたいな? なんだか計画殺人というだいそれたことをやるには動機が弱すぎませんか?だからしっくりこない。 カタルシスは・・・まあちょっとだけ感じられたかな・・・。 シーバートが捕まるシーンは良かった。エミリーを精神病でもないのに精神病院送りにするラストも痛快で良かったです。 株で稼いだお金もインサイダー取引みたいなもんだから、やっぱ没収されちゃうのかな・・・。 とまあ、『ざまぁ』な部分は良いとして、さんざん煮え湯を飲まされたバンクス医師が、社会的地位を取り戻して元の職場に復帰できるくらいじゃないと、いまいちすっきりできないのです。 [ビデオ(字幕)] 5点(2023-12-04 01:40:25)(良:1票) |
119. ジョン・カーター
《ネタバレ》 わかりやすいストーリー。きれいな映像。魅力的なキャラクターにクリーチャー。テンポの良いアクションも楽しい。 画的にはなんとなく『ナウシカ』っぽいんですが、やってることはスターウォーズって感じです。 ちょっと面白かったのが、地球人が火星に行くことで、めっちゃ軽い重力の恩恵を受けるという設定。そしてなぜか筋力も上がるみたいです。 なるほど、『地球でそこそこ名のある元軍人、火星で無双してみた』みたいな、最近よく目にする漫画チックな冒険譚になるのかな?とちょっと期待に胸躍ったのですが・・・・なんか無双したりしなかったり・・・。なんだかジョン・カーターの戦闘力ってふわふわしてます。普通なら普通、強いなら強いで、もう少し一貫してほしい。 そんでヒロイン。もうちょっとだけかわいい、あるいは美人さんはいなかったのでしょうか。巨額の製作費が投じられているようですが、だったらキャスティングももう少しなんとかならんかったものかと・・・。 オープニングとエンディングのつながりは最高に良かったです。ハッピーエンドかと思いきや、ハゲの神官に一瞬で地球に戻されちゃうとこめっちゃ好きです。そして10年かけて、はげ神官に一泡吹かせて火星に戻る。このオチが最高に良かったので、ここだけでプラス1点です。 ・・・・・バスルームって聞こえてたのが自分だけじゃなくて良かったww [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-12-01 01:51:10) |
120. エウロパ
《ネタバレ》 今この雰囲気で、何が起きているのか察してください。というタイプの映画。 親切な説明とか、わかりやすい映像とかはあまりないです。 クルー同士の会話。断片的な映像。それらをつなぎ合わせて、いろいろ想像しながら楽しむほかないです。 宇宙というなじみのない世界。だからなかなか想像力も働かない。 クルーが1人ずつ犠牲になっていくのは王道の展開と言っていいでしょう。 事故で犠牲になるクルーもいれば、未知の生物に襲われたであろうクルーも多数。その1つ1つの見せ方は丁寧。乗員が減っていくことで次第に追い詰められていく緊迫感がよく伝わってきました。 こーゆーサスペンステイストのSFって、乗組員が誰も助からないものばかり。 ハラハラドキドキは好きだし、犠牲者が出ちゃうのも構わない。でもたまには無事に生還するタイプの宇宙SFも見てみたいものです。 [DVD(字幕)] 4点(2023-11-30 01:02:57) |