101. ディパーテッド
まったく予備知識なしで見た。 見ているうちにもの凄い既視感に襲われて、 これがスコセッシ監督が『インファナル・アフェア』をリメイクした映画だったんだ、と気づいた。 気づかないなんて嘘みたいだけど、そのくらい違う映画になっている。 エリック・ツァン扮するサムの役柄をジャック・ニコルソンが演ってるんだけど、どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、違いすぎる。サムは極悪非道だけどお茶目なところもあって、その落差があってこそ恐ろしいのに。 『インファナル・アフェア』を未見だったら、もっと違う感想になったかも知れない。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-14 16:17:10) |
102. ラ・ラ・ランド
エマ・ストーンはこういう気丈な女性の役がよく似合う。 ライアン・ゴズリングもやさしさゆえに不器用な男の悲哀を好演している。 あの有名なオープニングの高速道路ダンスだけでもこの映画を見る価値はある。 ベタな展開の恋愛映画で、すれ違う二人を見ているこちらまでフラストレーションが溜まってくるけれど、 最後まで見ると、それらはすべてラストのために練られた仕掛けなのだと気づく。 プロットが平凡なだけに、脚本と二人の演技力がまずかったら、この映画の成功はなかったと思う。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-12 19:49:41) |
103. ブラック・ウィドウ(2020)
《ネタバレ》 本作は、シビルウォー後のブリッヂストーリー的な位置づけだと思います。 ナターシャの驚愕の生い立ちが明らかになり、暗い雰囲気が見え隠れするスタートに少し不安になりましたが、シリアスに徹しておらず、笑いのツボはしっかり押さえていて、妹・エレーナの"Such a poser."というところは、大ウケでした。 エレーナ役のフローレンス・ピューは、ある意味スカーレットの後継者になると思うのですが、次回作に期待が募る好演でした。 アクションの迫力も満点。 カイロ・レンの第二形態みたいな奴(アントニア)は、この先も登場して欲しいと思える強敵で良かったです。 全体的なストーリーは時代劇のような勧善懲悪お約束の展開で、安心して見ていられます。 ナターシャに再び会えた感動を味わいつつ、あっという間の134分でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-12 11:57:48) |
104. ソフィーの選択
《ネタバレ》 名前だけは知っていたもののなかなか見る機会がなく、ようやく視聴。 ホロコーストを描いた作品でもありますし、当時の大志を抱く若者の姿も垣間見れます。 この映画で最も注目スべき点は、メリル・ストリープの演技力と美しさです。 ソフィーの苦悩と諦め、その先にある希望とが実によく表現できていると思います。透けるような白い肌も必見。 また、収容所生活をよりリアルにするために減量したとのことで、まさしく体当たりの演技はお見事としか言いようがない。 ここでのソフィーの「選択」はあまりにも辛い。 ネイサンについては破天荒ぶりばかりが目についてしまいがちですが、スティンゴが困っているときにお金をプレゼントしたり、服をプレゼントしたり、励ましたり、、、人間として魅力あふれる人物だと思います。彼の存在意義は大きい。 見るべき名作。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-11 19:54:47) |
105. レヴェナント 蘇えりし者
ディカプリオの演技が見たくて視聴。 あらためて、オスカーを受賞したディカプリオは「天才」なのだと痛感できる作品になっています。 彼の演技はもちろん、映像美がとても素晴らしく、映画の中で「神」がどのような形で表現されているのかというところにも目が離せません。 ただ、ストーリーそのものがあまり好みではありませんでした。評価を下げてごめんなさい。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-10-11 19:20:26) |
106. J・エドガー
ディカプリオの演技が好きなので、出演する映画はデビュー作を含めてすべて見ていますが・・・この役については、もう少しお年を召してから取り組んでほしかったなあと思ってしまいました。 実在の人物ですが資料が乏しくミステリアスな方なので、想像で補う部分が多かったとは思いますが、エドガーは凄い人です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-11 16:50:23) |
107. シャッター アイランド
重苦しい話ではありますが、ディカプリオの演技を観るためだけに、何度か見ています。 この映画はネタバレしてしまっては無意味なので、ストーリーについては何も語りません。 観終わった後、もう一度見返したくなるタイプの映画です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-11 16:45:15) |
108. ジョー・ブラックをよろしく
ブラピは好きだけど、ブラピのプロモを観るほどには好きじゃない。 と思ってずっと敬遠していたのですが・・・ブラピはやはりかっこいい。 笑ってしまうほど、まだ演技が未熟ですが・・・それがまたジョーの初々しさと重なり良い味付けになっていて、はじめて結ばれるシーンの表情は、なんだか照れくさくなる。 プロットはもうツッコミどころ満載ですが、ファンタジーとして見れば許せる範囲。 アンソニー・ホプキンスの存在がこの映画をピシッと締めてくれていました。 秋の夜長の眠れない夜にでも。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-11 16:13:50)(良:1票) |
109. 八甲田山
名前だけは知っていた日本映画の金字塔とも言うべき作品を今更ながら鑑賞した。 端的に感想を述べるならば、「無知」は罪である----------この一言に尽きる。 視聴後に、深い溜め息が漏れる作品なのは否めない。 百歩譲って雪山の恐ろしさを知らないのは仕方がないにしても、「山」の恐ろしささえも知らなかったのだろうか。 映画鑑賞後に史実を少々調べてみると、上層部の愚かさが寧ろ滑稽に思えるほどだった。 亡くなった方々の冥福を祈るためにも、この映画を後世まで語り継きたい。 [DVD(字幕)] 7点(2021-10-08 15:20:09) |
110. 砂上の法廷
《ネタバレ》 【ネタバレ有】 この映画には二度の逆転シーンがある。 一度目は、恐らく見ていた誰もが推理できると思われる展開。 正直、息子が第一級殺人で有罪になってしまうかも知れないのに、こんな強烈な賭に出る母親がいたら恐ろしい。 突然息子が帰宅したため、仕方なく計画変更したことは読み取れるけど、どんなにキアヌを信じていたとしても、あり得ない・・・と思う。レネーの正当防衛にするつもりだったんだろうけど・・・息子が「身代わりになる」と言いだすことを予測して計画を立てたのだとしたら、怖すぎる。 二度目の逆転は、個人的に初めて目にする展開だったからまんまと騙されたけど、ほとんど伏線がない。(「誰もが嘘をつく」とかいう前振りだけだと思う) 一つも無駄な描写がないが、その代わりに説明が極端に少ない。 しっかりと行間を埋めながら見ないと、置いてけぼりになる可能性大。 弁護士と検事の掛け合いや、周到なストーリーを楽しむ映画ではないけれど、見て損はしない。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-10-07 14:55:22) |
111. 自転車泥棒
独身の頃、会社の先輩に絶賛されて視聴したが、未熟な自分にはその良さが分からなかった。親になってからなら少しは理解できるかと思い再視聴したが、やはり好きにはなれなかった。しかし、「見るべき映画」であることは分かった。入念に練られた脚本とカメラワーク。そして役者たちの演技。どれをとっても素晴らしいとしか言いようがない。 [DVD(字幕)] 5点(2021-08-22 09:17:06) |
112. グリーンブック
例によって、まったく予備知識なく視聴。『最強のふたり』を彷彿とさせる映画で、「見ていなかった自分」を責めたくなりました。彼らもまた最強のコンビ。実話だと知ってさらに感動。フライド・チキンのシーン、オレンジ・バードのシーン、パンクのシーンが好き。前向きに生きることの大切さを改めて教えてもらいました。 [インターネット(字幕)] 9点(2021-08-06 12:02:38) |
113. ローズの秘密の頁(ページ)
当時の精神病棟の酷さを扱った映画はたくさんありますが、希望の持てるラストのおかげで後味の良い映画に仕上がっています。この「秘密」の確率はあまりにも低そうだけど、見終わってみるとこれ以外にないと思えるほど納得できます。 ルーニー・マーラの素晴らしい演技も必見です。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-08 12:00:14) |
114. ナイトクローラー
基本的に後味の悪い映画は好みではないのですが、映画評論家の有村さんが薦めていたので視聴してみました。 結果として、さすがというか当然というか、凄く良かったです。 これを見て、映画は食べず嫌いをしてはいけないな・・・と心から思った作品。 脚本が素晴らしいのはもちろんですが、それを見事に演じ切るジェイク・ギレンホールの存在が説得力を増していると思いました。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-06-22 19:38:48) |
115. 女神の見えざる手
エリザベス・スローン役のジェシカ・チャステインの演技が素晴らしかった。 どなたかもレビューされていたが、もっと評価されるべき作品だと思う。 政治ものということで敬遠されてしまうのだろうか。 難しい内容はほとんどないので、未見の方は食べず嫌いをせずに、見てほしい。 見終わったとき、あなたはきっとジェシカに拍手を贈りたくなるはずだ。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-06-22 16:39:28) |
116. アポロ13
結末がわかっているのに、何度見てもハラハラする。 [DVD(字幕)] 10点(2020-01-28 11:51:50) |
117. 第9地区
はじめて見たときも感動しましたが、再視聴してもやはり面白い。 プロットの勝利。シャールト・コプリー扮するヴィカスを心から憎く感じ、いつしか宇宙人であるエビを応援してしまう。 アイロニーたっぷりな社会派ドラマ仕立てのSFで、一粒で2度おいしい。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-01-24 11:57:41) |
118. それでも夜は明ける
重い話だけど見ておくべき映画だと思う。すべてに感謝したくなる。邦題がよい。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-01-23 22:03:48) |
119. 告発
アルカトラズ&実話もの、と聞いたら見ない手はない。 月並な感想になってしまうが、こんなことが本当に行われていたのかと思うと、恐ろしくてたまらない。 閉じた世界はどこでも本当に恐ろしい。 犯罪者が正当化されることは許されるべきではないけれど、それでも、こういう題材を映画化する意義は大きいと思う。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-23 11:33:25) |
120. スティング
《ネタバレ》 大どんでん返し映画としてあまりに有名な作品。 どんでん返しがあると知った上で見るのと、そうでないのとでは、全然感想が違ってくると思うんです。 だから、映画の内容説明にそういうことを書いてほしくないなあと思ったり。 この映画の場合は、たとえオチを知っていても十分楽しめますが、個人的には、学生時代にこのサイトのランキング上位から片っ端に見たために、予備知識なく見れたことは幸運だったと思っています。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-01-23 08:13:59) |