101. 苦役列車
《ネタバレ》 森山未来はこういう癖のある役をやらせたら上手い。目の据わった表情は何を考えているのかわからない怖さがある。 どうしようも無い底辺の生活の中、不器用にもがき苦しむ青春・・。共感はしないが、コンプレックスの多い青春時代を過ごした自分と何処か重なり合う部分もある。 ラスト汚いアパートで執筆に励む姿に一筋の希望が見える。 つい最近若くして急逝した原作者の西村賢太氏に合掌。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-14 23:12:15) |
102. ディストラクション・ベイビーズ
《ネタバレ》 最初から最後迄、無意味な暴力の繰り返し。何とも後味の悪い映画。 キャストは若手の有望株を多数使っているので何とか最後迄観れた。 柳楽優弥が頭がキレた暴力マシーン、菅田将暉がどうしようも無いヘタレ役、小松菜奈が素行の悪いキャバクラの姉ちゃん。 柳楽があんな風になってしまった内訳は何も描かれないまま終わってしまうので低評価になってしまう。 菅田と小松が最悪と言える絡みを見せるが、でも今は実生活で夫婦になったんだよね〜。 [インターネット(邦画)] 4点(2022-03-12 21:38:39) |
103. 陸軍中野学校 開戦前夜
《ネタバレ》 日米開戦前夜のスリリングなスパイ合戦が面白い。 敵に拘束された椎名を何故秋子は助けたのか?秋子は敵ながら椎名に恋心があったのでしょうね。 ほのかな恋心とスパイの非情な選択がこの作品の魅力になっており、小山明子が魅力的である。 ニヒルでダンディな椎名はカッコ良く雷蔵の当たり役だと思う。秋子との対決も見応えがあった。 シリーズでは一作目の次に好きな作品です。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-03-09 22:41:02) |
104. やくざ戦争 日本の首領
《ネタバレ》 佐分利信、鶴田浩二、この二人が主演しているだけで凄い重厚感を感じる。加えて、仁義なきでお馴染みのオールスターキャスト! これだけのメンバー出ていながら世間的には意外と知られていないのは何故でしょう? 組長の佐分利は、捨て子(しかも女子)を大事に育てる慈悲のある紳士。だが、裏を返せば冷徹未慈悲なやくざの顔を見せる。 最後は、鶴田と佐分利の確執が見せ場になる。 金子信雄が相変わらず、くせのある役で出ており、成田三樹夫も流石の安定感でいつも同じに見える(笑) 火野正平のエピソードは必要ないのでは? [インターネット(邦画)] 7点(2022-02-26 21:24:49) |
105. 水のないプール
《ネタバレ》 昔見逃したので気になった映画 内田裕也が地下鉄職員を演じ、満たされない人生に鬱屈とした心情が切符を切る「カチカチ」という音で凝縮される。 そのはけ口がクロロホルムを使った強姦とは情け無い話で。しかもあんなやり方で、意識不明になるのか? 唯一、内田の存在感のみで成立する映画。 中村れいこは体を張った(寝てるだけだが)演技は良かったが、MIEの役はどうでも良かった。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-02-24 09:15:56) |
106. 陸軍中野学校 竜三号指令
大陸に渡って話のスケールが大きくなったはずが、今一つ面白くないのは何故?? [インターネット(邦画)] 5点(2022-02-20 23:12:04) |
107. 駅 STATION
《ネタバレ》 全体的にエピソードを断片的に繋ぎ合わせて構成しており、物語の深みはあまりない。 只、高倉健という役者の圧倒的な存在感が凄い。役柄が狙撃手なので、まるでゴルゴ13に見えてくる。 「駅」と言えば八代亜紀の舟唄、場末の飲み屋で倍賞千恵子との交流の象徴として使われる。(何と3回、そしてラストにも) この唄を聞くと飲み屋のシーンを想い出すほど印象的。 全般的に殆ど冬のシーンで、木村大作の厳しく美しい雪景色の映像が素晴らしい。 [地上波(邦画)] 6点(2022-02-19 18:08:15)(良:1票) |
108. 陸軍中野学校 雲一号指令
地味な作品だが抗日組織を尾行するプロセスは刑事ドラマを観るような緊迫感がある。 ニヒルな雷蔵ははまり役、佐藤慶は安定した悪役ぶりを見せてくれる。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-02-13 21:36:08) |
109. ミザリー
《ネタバレ》 キャシーベイツがとにかく怖い!怖すぎて、最後もう笑えてくるぐらい怖い。 最初から最後まで緊張の連続でした。 こういうイカレた人間と関わるのはドラマの世界だけにして欲しいとつくづく思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-11 01:24:02) |
110. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
ショーンコネリーがチャーミング! ジョーンズ親子のちぐはぐなやり取りが面白い。 このシリーズは当時新作が封切られるとワクワクして観てたなぁ〜。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-08 21:01:02) |
111. ブラック・レイン
《ネタバレ》 リドリースコットの日本に対するリスペクトが感じられる。何となく違和感はあっても許容できる範囲で、「ブレードランナー」でお馴染み、夜の街のネオンの使い方(グリコの電飾は印象的)も上手い。 大阪の人間にとってはハリウッド映画が舞台に取り上げてくれたことが嬉しいね。 ストーリー自体は単調であまり面白みがない。人間関係も薄っぺらいし、ラストの表彰もあり得ない(笑) でも、松田優作の鬼気迫る演技を始め役者の力感は感じられる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-05 18:09:01) |
112. 紅の豚
《ネタバレ》 これって宮崎アニメで一番好きかもしれない。この時代をテーマにした目の付け所が凄い。 そして豚が主人公のハードボイルドという奇抜な発想!森山周一郎のマルコの声が渋くて最高。豚が普通にカッコよくみえるから不思議。 でも一番は、加藤登紀子のジーナが良いんですよね〜。この配役によって大人の映画として奥行きと魅力がよく出たと思います。 「あなたのお国よりちょっと人間関係が複雑なのよ」なんて粋なセリフが好き。 宮崎アニメお馴染みの元気で健気で芯の強い美少女(フィオ)も健在! 最後までマルコが何故豚になったのかは明かされないが、それも想像が膨らんで良いではないかと思える。 加藤登紀子のエンディング曲も心に染みる。 [地上波(邦画)] 8点(2022-01-16 12:30:59) |
113. グレムリン
《ネタバレ》 久しぶりに80年代のスピルバーグの世界観を味わいたくて観賞。 前半、グレムリンの正体がわかるまでは未知の生物に対するドキドキ感があり面白かったが、後半彼らが大暴れし出してから、子供騙しでウンザリする。但し良くも悪くもこの時代のアンブリンエンターテイメントは夢があった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-04 11:28:25) |
114. トゥルーマン・ショー
《ネタバレ》 天候変えたり、海に壁作ったり、少々無理がある設定で、リアリティに欠ける。 そもそも、この青年の追っかけでTVショーを作ったとして、退屈で誰も見ないと思うが。 人権がどうこう言う前に、何の意味があるのかわからない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-01 23:20:45) |
115. ロープ
《ネタバレ》 ヒッチコックの異色作で、場面を1箇所に固定し、長回しで撮っている試みは面白い。 只、殺人の動機が完全犯罪の実証やら、優れた者が凡人を殺害権利があるなど、現実離れしており、リアリティに欠ける。 そういう観点からして、物語に入っていけず、映画の出来としては今一つなのかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-30 08:52:20) |
116. 私の頭の中の消しゴム
今が旬「愛の不時着」の女優さんが若い頃の主演作で、当時ドラマの「夏の香り」を観てた。 本作は話の内容が薄っぺらいので、難病モノながら今一つ感動出来ない。旦那の母親の描き方とか雑過ぎないか? [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-20 00:15:25) |
117. 誘拐報道
《ネタバレ》 テーマは報道だと思うが、新聞記者のバタバタが描かれているだけで、内容が薄い。 犯人と被害者夫妻の鬼気迫る演技は見応えがある、犯人夫人の小柳ルミ子の演技も悪くない。 全体のバランスとしては中途半端な仕上がりで報道か犯罪か何方かに比重を置いた方が良かったと思う。 犯罪の手口は、金に困った行き当たりばったりのずさんなもので、やり切れなさだけが残る。 キャストが豪華なだけに勿体ない。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-12-16 23:44:10) |
118. 鳥(1963)
《ネタバレ》 子供の頃、家族でTV鑑賞して、すごく記憶に残っている映画。当時はヒッチコックなど全く知らなかったけれど。 今、再見すると、前半の1時間は鳥が殆ど登場せず、話がどうでもよい退屈な内容で辟易とする。 流石に後半、鳥が人間に襲いかかるシーンは迫力があるが、あえてヒッチコックが撮る必要がある映画とは思えない。 印象に残るシーンは、小学校の前で主人公がベンチに座って休憩している時、ジャングルジムに留まっているカラスが少しずつ増えていくところでしょうか。 過去に観たTV版は前半がカットされていたので、丁度良かったのかもしれない。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-12-14 13:23:27) |
119. トキワ荘の青春
《ネタバレ》 伝説のトキワ荘を売れない漫画家寺田ヒロオを通して描く、ノスタルジーあふれる佳作。 一つ屋根の下で暮らす漫画家の卵たちが、売れる者、売れない者に別れていく厳しい世界を短いエピソードを繋ぎながら上手に描いている。 写真や音楽を挿入し、当時の風俗を効果的に伝えている。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-12-03 17:49:36) |
120. 汚名
《ネタバレ》 ヒッチコックにしては退屈な映画。 バーグマンとグラントの惹かれ合う過程が無く、いきなり恋仲にという雑なストーリーから始まり、全般的に緊迫感が乏しく冗長な展開が続く。 グラントに人間味が感じられず、何を考えているのはさっぱりわからず。 ラストの終わり方も後味が悪くスッキリしない。 ヒッチコックとバーグマンは相性が悪そうで、私の記憶する限り、出来の良い作品が無いのでは? [CS・衛星(吹替)] 5点(2021-11-30 13:26:29) |