1181. 20世紀少年
謎が多くて消化不良ですが、3部で完結?するための導入と思えばこんなもんなのかなと。原作未読としてはそれなりに楽しめる予感。 [映画館(邦画)] 6点(2014-07-21 16:23:56) |
1182. アパッチ(1954)
《ネタバレ》 女・子供が出来ると、男は争いを止めて安定的な暮らしを求め畑を耕す。結果、平和社会になると。保守系与党が「早く結婚しろ!子供産め!」と議会でヤジとばすのもわかります。が、農耕ならまだ自主性はありますが、現代は会社員として奴隷的に働かされますからねえ。で、年取ると戦いを止めてしまうと。なんだか切ない話でした。 また、インディアンの苦悩を描きつつも、結局は白人=善って描き方してるところはどうにかならないのかと。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-07-18 11:35:06) |
1183. 孤高のメス
《ネタバレ》 外科医は人間性はどうでもよくて、問題は腕なんだけど、ちょっと善人パワー全開だったかな。悪役もステレオタイプでコント的で仰々しいし。それなりのデカイ手術は命を預けるので医者選びはしっかりしたいと再認識。田舎にはいくら善人であっても能力の問題のある医者はそれなりにいるだろう。田舎に住むリスクというのはこういう所にもあるのだなと考えさせられた。原作はエホバの輸血医師ですね。こっちの方が話しとしては面白そうなので映画化に期待。 [地上波(邦画)] 5点(2014-07-15 10:45:29) |
1184. 真夏の方程式
《ネタバレ》 所謂家族愛というものは全く感じられないというか、各々が自分勝手に突き進んだ結果すれ違い、公然の秘密を共有しながら生きる人間の不幸というか、救いのなさを感じた。ある意味、東野圭吾ぽいけど。父は不倫相手の娘と知りながら自分をごまかし折り合いつけて、その整合性のために孫を巻き込んで殺人したとしか思えないし、母は不倫相手に子供の罪をなすりつけて、夫に甘えるどうしようもない女だし、娘も殺人犯しておきながら実父に罪をなすりつけた負い目から実父を崇め、結果育ての父を蔑ろにして、環境運動やってるし、もうホントどうしようもない一家。さらには終わった事件の追及をする退職刑事。それらの罪深き大人達の身勝手・愚行の結果を少年が背負う事になる不幸。そういう状況に対し、独身湯川は無力であったが、人間のどうしようもなさみたいのは感じられた。 [地上波(邦画)] 6点(2014-07-07 22:41:25)(良:1票) |
1185. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 皆さんの倫理観の高さに驚き。「愛の為に人は罪を犯す」がテーマなのでホームレス殺しが許せない事に関心がいってしまう人は作品との相性が悪いんだろうな。 突っ込み所満載の安っぽい謎解きミステリーがメインになってしまって、人間ドラマが希薄になってしまったのが難点か。石神の献身も独りよがりなものでしかないし、湯川が暴露するとか、花岡靖子が白状するとか、「人の心は計算できない」という事がわかってない事が、石神の最大の問題点ではあるのだが。その割には人生に絶望とかしてるわけで、「人の心は計算できない」事に気がついての自殺未遂ではないのか?その辺の絶望の背景や石神の挫折や屈折等々の心情・人間性がよくわからなかったのでモヤモヤしたかな。 [地上波(邦画)] 6点(2014-07-07 13:44:11) |
1186. ウエストワールド
ロボット反乱モノの原点?日本は「ロボット大国」を目指すようだが、介護・医療で誤作動起こす事のリスクも考えとかないとね。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-07-03 10:24:14) |
1187. 渡り鳥北へ帰る
《ネタバレ》 ちょっと軽めのニーチャンキャラが滝伸次の魅力なのだが、本作は親友の死という重たい背景があるせいか、かなりハードボイルドな感じでシリーズ中では重めの作品になっている。シリーズの最終回で、滝伸次の原点が明かされるという構造なのだが、当時のファンはこれで納得したのだろうか。シリーズものの終わらせ方というのは難しいなと。 シリーズを何作か見てきて、小林旭の魅力はわかった気はするのだが、現在の状況を考えるとスターにはなきりれなかったわけで、どこで間違ったのだろうという思いと、スターであり続ける事の難しさも考えさせられた。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-06-30 19:55:32) |
1188. 大海原を行く渡り鳥
《ネタバレ》 悪役サイドの親子関係って話が入り込んで、本シリーズには珍しくストーリーが複雑化したような。が、ちょっと料理し切れなかったというか中途半端。で、肝心のルリ子家族の話が薄くなってしまった気が。宍戸錠も出てないし、やや異色。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-06-25 09:04:17) |
1189. 渡り鳥いつまた帰る
《ネタバレ》 伸次と哲の関係がちょっと友情じみていて、過去見た作品の中ではやや異色。昔の佐渡の自然が素晴らしく映像的にも貴重。島民全員がエキストラじゃないかと思われるラストの佐渡おけさにも圧倒される。伸次がバーで歌わないのがいつものパターンと違いちょっと残念。 全国どこに行っても困ってる浅岡ルリ子が居で、なんの違和感もなく伸次がそれを受け入れるというのはよく考えたらオカシイくて、毎回ヒロイン変えた方がよかったんじゃないのかと考えてしまった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-06-17 11:20:29) |
1190. 卒業白書
この時代は詐欺的で無茶な邦題が許されたんだろうな。今なら叩かれまくるのかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-11 09:53:22)(良:2票) |
1191. パラダイス・キス
北川景子の女子高生役は貴重ではあるが、年齢的にかなり無理もあるような。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-06-11 09:17:51) |
1192. 華の乱
明治大正の文壇における大事件を描いた大作(どこまで脚色しているのかわからないが)ではあるが、駆け足すぎて基礎知識の無い人にとっては、何がなんだかわからないだろう。これだけの事件と人間関係を描くには3~4時間かけてじっくりやって欲しかった。 登場人物が皆中途半端で、心情・思想の掘り下げが弱い気がする。この辺を補填したいのであれば、原作を読めばよいのかもしれないが。 有島武郎の心中は今でも不可解で、子供が出てくるシーンでは「小さき者へ」が思い出され、「これだけの文章が書ける人がなんで?」との思うと同時に、松田優作は死直前の演技でもあり、どういう気持ちでこの役を演じたのだろうとの思いも強くなった。 [地上波(邦画)] 6点(2014-06-10 11:07:03) |
1193. 赤い夕陽の渡り鳥
《ネタバレ》 このシリーズ見るのは3作目。だいぶ慣れてきたというか、こうなると壮絶ワンパターンな展開の差異が気になりだすほどに。馬乗りで登場しても誰も驚かないで、スンナリ受け入れてしまう感性はなんなのか?というツッコミから始まり、本作では突然歌いだす弾き語りがなく、バーのステージで福島意識の小原庄助を歌いだすという驚く展開。で、お決まりの地下の別室に案内されたと思ったら、これまでのサイコロ博打ではなく、ポーカー勝負。相変わらずの悪役になりきれない宍戸錠は中途半端で、他の殺し屋を説教・非難する始末。崖から車が転落してるのに、急に店内での乱闘になたり、飼い犬に噛まれたとか言って親分が死んだり、どんどん人が殺されていく急展開についていけない唐突さはコメディか?と笑ってしまう。今回は白木万理がちょっと目立ってしまって、浅岡ルリ子の存在感が希薄なのが難点か。311以降フクシマのイメージも変に固定化されてしまったが、50年以上前はこんな状態だったんだなと思うと感慨深い。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-06-09 21:37:35) |
1194. ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭<TVM>
ヒトラーが幼少期から頂点に立つまでを描いた見応えのある作品。ヒトラーについては詳しくなかったので、いろいろと勉強になる。どこまで史実なのかわからないが。 歴史は勝者が作るので、基本的には連合国側の視点で描かれており、やった事を考えれば極悪人には違いないのだろうけど、中立性にはやや欠けるような気もする。抵抗勢力や取り巻きやファミリーのサイドストーリーはちょっと余計な感じもして、もっとヒトラーの思想や人物像、それを大衆が支持してしまった背景や経緯にもっとフォーカスしてもよかったような。ずっと英語で話してるのもちょっと違和感あったかな。仕方ないけど。それにしても日本はこういう国と同盟組んで、しかも最後まで裏切らなかったんだから、それはそれで不思議というか謎ではあるな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-06 14:57:19) |
1195. 口笛が流れる港町
シリーズは1回見たので、ちょっと慣れてきたのか違和感がなくなってきた。本作は馬乗りシーンもあり、西部劇風でもある。ストーリーはつまらないし、悪役?の宍戸錠もなんかヘナチョコなんだが、突然ギターで歌いだすシーンは面白おかしく、もはや滝伸次の存在自体が浮世離れしている。この超絶ワンパターンは下の方が言うように中毒になる可能性はある。(が、寅さんと比較するのはどうなのかと・・・。) [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-06-04 16:25:37) |
1196. 丹下左膳 百万両の壺
オリジナルは見たことないですが、総じて軽くてちょっとふざけた作品ですね。和久井はまあまあだが、トヨエツもイマイチ魅力ないし。一応ジャンルはコメディーらしいので仕方ないのですが、もうちょっと「粋」が感じられるとよかったかな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-06-04 11:25:38) |
1197. 真夏のオリオン
《ネタバレ》 見る前は潜水艦モノの死闘を期待というか予想していたのだが、よい意味で裏切られたかな。「指揮者になりたかった」でフザケタ、緊張感のない作品である事が確定してしまうし、玉木の貫禄のなさにも違和感は拭えない。が、密室劇としてはよくできてると思うし、敵との心理戦みたいなものもまあまあよく描けていたような。で、見ているうちに玉木的なリーダーシップもアリかなと思えてくる。突っ込みどころは満載だし、結局は戦争ファンタジーではあるのだが、ガンガン人が死んで「戦争もう嫌」的な戦争否定でもなく、日本人は立派に戦ったんだという戦争美化的肯定でもなく、戦争そのものへのメッセージ性を抑え、淡々と戦争を描きつつ、それでいて密室での人間ドラマは充分堪能できた。こういう戦争映画をもっと見たいと思う。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-05-28 11:16:29) |
1198. ギターを持った渡り鳥
渡り鳥シリーズは初めて。裕次郎と比べると小林旭はちょっと格下というかスター性に欠けるかな。ギャング・抗争モノとしてみた場合、東映任侠と比べてしまうんだが、高倉健に比べると粋じゃないし、ピストル勝負ってのは日本刀と比べると、味気ないし迫力もなく、拍子抜けする。弾き語りは悪くないし、昔の函館の風景が見られたのは貴重ではあったが。 <追記>6年ぶりに再見。その後何作かシリーズものを見ると、ある意味「熱」がなくよい意味でヘラヘラとした滝伸次のキャラが定まっていない印象。が、修羅場でも飄々と弾き語りしている姿は初回から確立しているとも言える。また、「悪」とは何か?に関して、宍戸錠と金子信雄の対比は興味深い。大揺れの船上で平然と撮影しているのは当時の撮影関係者の矜持も感じる。それにしても若き小林旭は岡田将生に似てるよね? [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-28 08:33:37) |
1199. 闇金ウシジマくん
《ネタバレ》 カネが人の心を蝕んでいく様子はよく描けていた。「体は売ってないが、心を売っている」が、嫌な仕事を簡単に稼げるという理由でカネのためにやっている事だと解釈すれば、これに当てはまる人は多いのかもしれない。が、簡単に稼げない労働の殆どは時間を売っているわけで、あらためてカネと労力と時間の関係について考えさせられる。渋谷と大宮が主な舞台のようだが、都会と地方都市の各々に生きる人間の対比も興味深く、全体的に乾いた感じも悪くない。難点は話が少々小さいところか。かといって話にりアリズムがあるようなないような中途半端さも残る。(金持ちブルジョア学生の日活青春映画の後に見ると落差がすごくて眩暈がしそうだった) [地上波(邦画)] 6点(2014-05-27 15:12:41) |
1200. 花笠道中
ひばりのアイドル映画と言ってしまえばそれまでなんだが、歌・踊り(これは流石に一流)あり殺陣(これも動きが機敏)あり、ひばり一人で男役(これが中々いい)・娘役もやって、一人宝塚状態。ストーリーはタダの勧善懲悪でしかないのだが、ひばりの才能・魅力は爆発していて、スター性を感じる。 里見浩太郎は若すぎて別人のようだ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-16 12:23:15) |